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Tokyo Metropolitan Assembly

厚生委員会速記録第十一号

平成二十九年十月三日(火曜日)
第七委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長伊藤こういち君
副委員長桐山ひとみ君
副委員長和泉なおみ君
理事遠藤  守君
理事小宮あんり君
理事山内  晃君
古城まさお君
藤田りょうこ君
龍円あいり君
鳥居こうすけ君
つじの栄作君
舟坂ちかお君
高橋 信博君
岡本こうき君

欠席委員 なし

出席説明員
福祉保健局局長梶原  洋君
総務部長後藤 啓志君
病院経営本部本部長内藤  淳君
経営企画部長児玉英一郎君

本日の会議に付した事件
付託議案の審査(決定)
・第百五十八号議案 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター中期目標について
・第百五十九号議案 備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の買入れについて
・第百六十号議案 備蓄用抗インフルエンザウイルス薬の売払いについて
・議員提出議案第十七号 東京都子どもを受動喫煙から守る条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○伊藤委員長 ただいまから厚生委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 初めに、知事提出の第百五十八号議案から第百六十号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、発言の申し出がありますので、これを許します。

○藤田委員 第百五十八号議案、地方独立行政法人健康長寿医療センター第三期中期目標に対しての反対の立場から意見を述べさせていただきます。
 一九七二年、老人総合研究所の設立に当たり、病院、ナーシングホーム、老人ホームなどから構成される養育院は、老人の諸問題を各ユニットの関連で捉えることができ、その研究開発には理想的な施設であるとされてきました。しかし、二〇〇九年の独立行政法人化と、この間の都立高齢者施設の廃止により、これまで行われていた医療、福祉、研究の三位一体の取り組みが困難となっています。
 漂流老人や孤独死、介護難民、医療難民など、経済的な理由で起こる社会問題に対して、高齢化が進む東京都では、医療センター研究所が果たす役割はますます重要になっています。
 そして、独立行政法人化となった医療センターの中期目標では、この間、収入の確保とコスト管理が強調されてきました。
 厚生労働省は、医療費削減の必要性から早期退院を進める診療報酬の改定を繰り返し行い、看護師確保ができない病院では倒産するところもありました。そのような中、入院患者の平均年齢が十歳高い医療センターでのベッド管理は、さらに困難なものであると思われます。
 医療センターは、この五年間で平均在院日数を五日以上短縮していますが、そのための超過勤務もふえており、看護師確保が課題となっています。
 加えて、センターでは、毎年、都の看護職員の派遣解消を行っているため、より多くの看護師確保が必要になります。看護部は、昨年度、欠員でスタートし、看護師紹介会社に一千五百万円支払い、十六名の看護師を採用しながら派遣解消を行いました。過密労働や人員不足は、医療の質の低下につながりかねません。
 また、二〇一三年から差額ベッド代が導入され、現在では二六%のベッドが有料個室になっています。高齢者の貧困が社会問題となる中、差額ベッド代の存在は、患者負担の増大につながります。病気や介護がきっかけで貧困になる方も多く、経営効率を重視した目標そのものが医療センターの役割とはかみ合っていないと考えます。
 以上の理由から、地方独立行政法人健康長寿医療センターの中期目標に対しては反対の意思を表明し、意見といたします。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百五十八号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○伊藤委員長 起立多数と認めます。よって、第百五十八号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百五十九号議案及び第百六十号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認めます。よって、第百五十九号議案及び第百六十号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。

○伊藤委員長 次に、議員提出議案第十七号を議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。

○高橋委員 この際、議員提出議案第十七号については、継続審査とすることを求める動議を提出いたします。

○伊藤委員長 ただいま高橋委員から継続審査を求める動議が提出されました。
 この際、ただいまの動議に対し、発言の申し出がありますので、これを許します。

○桐山委員 都民ファーストの会東京都議団は、本条例案の早期成立することが必要であると考えております。
 したがいまして、継続審査に対する動議には反対とし、意見といたします。
 以上です。

○小宮委員 本委員会に議員提案をされている受動喫煙防止条例に関しては、現在、国が法令を検討中で、また東京都が条例案を作成中であるということ、都民への周知が不十分であるということ、特に都民の私的空間に行政が立ち入ることについて審議が尽くされていないということから、継続審議を求めるものです。

○和泉委員 議員提出議案第十七号、東京都子どもを受動喫煙から守る条例案の継続審査を求める動議に意見を申し述べます。
 本条例案は、喫煙しようとする者や保護者に、子供を受動喫煙から守るための罰則のない努力義務を課すとともに、さまざまな施策、措置を都に求める条例案です。
 質疑でさまざまな質問をさせていただく中で、例えば、第九条の広場等の定義、第十条の周辺の路上の範囲、または第二条、第十条、第十一条、その他これらに準ずるものは、条例上範囲も明確でなく、質疑を通じても必ずしも明らかにならなかった点、規則での明示も想定していない点など、疑問の残る点もありました。
 また、喫煙をしようとする者や保護者に課す努力義務も、どの範囲まで想定するのかが明確でない点などもありますが、いずれも罰則はなく、条例案の可決によって著しく誰かが不利益をこうむる、あるいは実害が発生するというものではありません。
 子供の健康に悪影響があることが明白な受動喫煙の防止について、広く都民的議論が喚起され、都民の理解と協力をもって本条例案の実効性が担保されることこそが重要だと考えます。
 質疑でも申し述べましたが、家庭内への法規制についても慎重にするべきなのはいうまでもないことです。けれども、児童虐待やDVも、かつては私的な領域であるとして法規制が進まない中で、深刻な事例が相次ぎ、社会問題化し、いずれも防止法が制定されたという経緯があります。
 あくまで罰則のない条例案であり、通報制度などで互いに監視し合うような危険もないことから、今議会で本条例案を可決すること、このことに賛成の意思を表明し、意見といたします。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 ただいまの動議は、起立により採決いたします。
 ただいまの動議に賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○伊藤委員長 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。
 この際、議員提出議案第十七号に対し、発言の申し出がありますので、これを許します。

○岡本委員 採決に際しまして、都民ファーストの会東京都議団の意見を述べさせていただきます。
 子供の受動喫煙を防止するために、早急に本条例を制定することを望みます。本条例案は、罰則を設けず、まず啓発を進めていくものです。児童虐待防止法のような通告義務や立入調査等も設けていません。法は家庭に入らずという思想や反対意見にも配慮したバランスのとれた内容です。
 反対意見として、啓発目的ならば条例制定は不要であるといったような意見が聞かれました。しかし、この意見は正しくありません。罰則のない努力義務であっても、本条例によって、子供に受動喫煙させることを避けるべきだという法的な規範が定立されることになります。こうした法的根拠を持つことによって、行政も、また私人も、より自信を持って啓発活動を行いやすくなると考えられます。
 また、行政において、啓発や実態調査のための予算がより確保されやすくなると考えられます。実際、平成十四年制定、平成十五年施行の健康増進法も、罰則のない努力義務規定の法律ですが、受動喫煙防止の法的根拠及び啓発としての意義があったと考えられます。
 啓発のための法律や条例は不要というのであれば、これまでの国の受動喫煙防止の取り組みを正しく理解しないものといわざるを得ません。本条例を早期に成立させ、そして、しっかりと啓発が進むことを期待します。
 また、提案説明及び質疑において繰り返し述べましたとおり、受動喫煙は生命の侵害や重篤な健康被害を引き起こすおそれがあります。その上、子供は、一方的に危害を受ける立場にあり、みずからの意思で受動喫煙を避けることが困難で、受動喫煙からの保護の必要性が特に高い存在です。
 この点で、児童虐待との共通性があります。法律上の児童虐待の定義に該当しないから何もしなくていいということにはなりません。ゼロ、一〇〇の議論には全く合理性がありません。
 また、都民への説明や周知が不十分であるから継続審査とすべきとの意見もありましたが、啓発が目的の条例を制定前に啓発せよというのも的外れの詭弁です。子供の健康を守るために、少なくとも努力義務、啓発の条例は、早々にスタートすべきです。
 我々都民ファーストの会都議会議員は、古い都議会を新しく、都議会の本来の立法権能を取り戻し、発揮し、スピード感を持ってしっかりと政策を実現してまいりたいと考えています。
 最後に、子供の受動喫煙を防止するため、早期に本条例を制定することを重ねて強く希望して、私の発言を終わります。

○小宮委員 本委員会に提出をされている東京都子どもを受動喫煙から守る条例に反対の立場から一言申し上げます。
 現在、国が法令を検討中であり、また、東京都が来年の条例化に向けて罰則つき条例案を検討しているという状況にある中で、児童のみを対象とした罰則のない訓示だけの条例を家庭内という私的空間も含めて制定するというのは、法は家庭に入らずという原則からも納得できません。
 むしろ、こうした動きは、受動喫煙防止について、今、二本の条例案が存在するということは、現在検討が進んでいる東京都の受動喫煙防止に向けた今後の取り組みに混乱を招くものとも思われます。
 努力義務だからということで、都民の私的空間、プライベートな領域に行政が立ち入る規定が盛り込まれております。条例が可決されれば、東京都は、行政施策として取り組むこととなり、罰則はないとしても、行政が都民のプライベートな空間に何らかの形で関与をしていくことになります。
 受動喫煙防止という目的達成のための手段として、このような規定が本当に必要なのか、啓発目的だけならば条例化する必要があるのかなど、慎重な議論が欠かせないと思います。
 恐らくこの委員会に出席の全ての議員の皆様も、子供の受動喫煙防止には大賛成であると思います。しかし、私的空間を条例で規制するということについて、おのおの考え方があるのではないでしょうか。努力規定で罰則もないということで判断を急ぎ過ぎているのではないでしょうか。
 議員提案の条例成立を急ぐのではなく、時間をかけ、内容について落ちついた議論をすべきと考えます。たった十日間の意見公募、そして、たった一日の委員会質疑で、条例案として委員会を通してしまうというのは余りに拙速なことと考えます。
 受動喫煙防止は大変重要な課題です。都議会自民党も、この問題の解決に向けて、罰則つきの効果ある条例案を公約に掲げています。受動喫煙防止に向けた取り組みそのものは重要であり、積極的に推進していくべきと考えます。
 しかし、現在提案されている条例案は、東京都が検討している受動喫煙防止条例案との関係も未整理です。また、子供以外の、高齢者や妊婦など配慮の必要な人たちへのそうした検討もなされておりません。何より都政が、行政が、都民の私生活に踏み込む必要性、正当性というものが曖昧なままです。そして、最も問題なのは、こうした事柄について、我々都議会議員による議論が尽くされていない、都民の皆様に広くご納得いただける議論がなされているとは到底いいがたい状況であるということです。
 今、我々が審議しているのは、議員提出とはいえ、東京都の条例案となります。その内容は、都民の日常生活に直結する重い問題です。提案された条例が都民生活にどのような影響を及ぼすのか、都民の目線で、具体的かつ多角的に検討する必要があると思います。拙速な条例化は避けなければなりません。
 このため、都議会自民党は、東京都子どもを受動喫煙から守る条例案に反対であることを申し上げ、意見表明を終わります。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 議員提出議案第十七号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○伊藤委員長 起立多数と認めます。よって、議員提出議案第十七号は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○伊藤委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○伊藤委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 先ほどの理事会におきまして、お手元配布の日程のとおり申し合わせましたので、ご了承願います。

○伊藤委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、内藤病院経営本部長から発言を求められておりますので、これを許します。

○内藤病院経営本部長 お許しをいただきまして、当委員会所管両局を代表いたしまして、一言お礼のご挨拶を申し上げます。
 本定例会でご提案申し上げました議案につきましては、ただいまご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 また、伊藤委員長初め委員の皆様方には、私どもが所管しております事務事業につきまして、さまざまな視点からご審議いただき、厚く御礼申し上げます。
 この間に頂戴いたしました貴重なご意見、ご指摘等につきましては、十分に尊重させていただき、今後の事業運営に生かしてまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻をお願い申し上げまして、御礼のご挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十八分散会

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