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Tokyo Metropolitan Assembly

都市整備委員会速記録第七号

令和元年六月十四日(金曜日)
第五委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長本橋ひろたか君
副委員長森澤 恭子君
副委員長和泉なおみ君
理事中山 信行君
理事神林  茂君
理事伊藤 ゆう君
けいの信一君
滝田やすひこ君
宮瀬 英治君
佐野いくお君
高橋 信博君
たきぐち学君
荒木ちはる君
曽根はじめ君

欠席委員 なし

出席説明員
都市整備局東京都技監都市整備局長兼務佐藤 伸朗君
次長総務部長事務取扱桜井 政人君
技監上野 雄一君
理事中島 高志君
都市づくり政策部長小野 幹雄君
都市基盤部長山下 幸俊君
市街地整備部長選手村担当部長兼務安部 文洋君
市街地建築部長青柳 一彦君
基地対策部長高原 俊幸君
連携・連絡調整担当部長八嶋 吉人君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務朝山  勉君
担当部長小口 新吾君
まちづくり推進担当部長吉野 敏郎君
まちづくり調整担当部長木村 宣代君
景観・プロジェクト担当部長山崎 弘人君
交通政策担当部長森  高志君
航空政策担当部長外かく環状道路担当部長兼務新谷 景一君
防災都市づくり担当部長三宮  隆君
多摩ニュータウン事業担当部長松崎 浩一君
局務担当部長奥秋 聡克君
耐震化推進担当部長青木 成昭君
横田基地共用化推進担当部長泉水  一君

本日の会議に付した事件
都市整備局関係
報告事項(質疑)
・築地まちづくり方針について

○本橋委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 本日は、お手元ご配布の会議日程のとおり、都市整備局関係の報告事項に対する質疑を行います。
 これより都市整備局関係に入ります。
 報告事項、築地まちづくり方針についてに対する質疑を行います。
 本件につきましては、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元にご配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○桜井次長 去る五月三十日の当委員会で要求のございました資料につきましてご説明申し上げます。
 お手元に配布しております資料1、都市整備委員会資料(五月三十日要求分)の表紙をおめくりいただきまして、目次をごらんください。
 このうち、報告事項、築地まちづくり方針につきまして要求がございましたのは、2、築地再開発について寄せられたパブリックコメント以外の主な意見から、7、築地まちづくり方針(素案)に係るパブコメの声が反映された、または前向きに検討し修正に反映した意見及び通数までの六件でございます。
 一一ページをお開き願います。2、築地再開発について寄せられたパブリックコメント以外の主な意見でございます。
 平成三十年五月に取りまとめた築地まちづくりの大きな視点以降に寄せられた都民の声等をもとに、当局で整理したものを記載してございます。
 一二ページをごらんください。3、築地再開発検討会議における築地の食に関する各委員の意見でございます。
 開催回、委員及び発言について記載してございます。
 二二ページをお開き願います。4、民間事業者ヒアリングの実施日時及び議事概要でございます。
 ヒアリング実施日時等及び議事概要を記載してございます。
 二八ページをお開き願います。5、東京魚市場卸協同組合への説明・意見交換の状況でございます。
 実施日、参加者及び概要について記載してございます。
 二九ページをお開き願います。6、他の都市における国際会議場等の規模・会議開催回数・参加人数でございます。
 施設名称、都市名、規模、国際会議開催回数及び国際会議参加者総数について記載してございます。
 三一ページをお開き願います。7、築地まちづくり方針(素案)に係るパブコメの意見が反映された、または前向きに検討し修正に反映した意見及び通数でございます。
 方針のページ、素案からの主な修正内容、パブリックコメントの主な意見及び通数について記載してございます。
 以上で資料説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○本橋委員長 ただいま説明が終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本件に対する質疑を行いたいと存じます。
 それでは、順次ご発言の方をお願いいたします。

○伊藤委員 それでは、私の方から、築地まちづくり方針について質疑をさせていただきたいと思います。
 このたび、素案だった築地まちづくり方針が、素案がとれて方針として正式決定をされました。これにかかわっていらっしゃる局の皆様方のご尽力に、心から敬意を表したいと思います。
 特に今回は、パブリックコメントを踏まえての方針決定ということでありますので、まず最初に、パブリックコメントから拾われた箇所について質問をさせていただきたいと思います。
 とりわけて私の方からは、以前にも触れさせていただきましたファミリーサポートハウスについて質問をさせていただきたいと思います。
 ファミリーサポートハウスは、現在、勝どきに、かつて都市整備局さんが整備をされた子育てマンションの中に公共的なスペースとしてつくられた、いわゆる民間型の宿泊施設です。
 というのも、すぐ隣接をする、近くにある国立がん研究センター中央病院において、小児がんを患ったお子さんと、そして看病される親御さんたちが泊まれるスペースが決して多くないということで、残されたわずかな時間を子供たちと一緒に過ごせるようにということで、民間NPOさんと、そしてまた都市整備さんとが協力して、ここにこうした一泊千円で泊まれるNPOの宿泊施設ができたわけでございます。
 しかし、先日私も見てまいりましたけれども、その民間型施設も足りていないということで、残念ながら病院の中にも泊まれないし、こうしたNPOの宿泊施設にも入ることができずに、本当にわずかな残された子供との貴重な時間を夜一緒に過ごせないというお父さん、お母さんが今たくさんいらっしゃるというふうに伺っています。
 そういう意味で、これから東京都が主体的に整備をされる築地まちづくりでありますので、ファミリーサポートハウスに対してもぜひ注意を払っていただきたいということを前回の質疑でも訴えさせていただきましたところ、先日、知事も現地視察をしてくださいまして、ファミリーサポートハウスに対する理解を深めていただいたことには、心から敬意を表しますし、心強く思っています。
 さて、今回、そのファミリーサポートハウスをご利用された患者のお父様やお母様からも、パブリックコメントに対して、ぜひこうしたものを整備してほしいという声が多く寄せられているということが確認されました。
 それを踏まえてか、今回の土地利用方針の現状等と記された今回の方針の中のページに、当地区周辺の現状として、国立がん研究センター中央病院、聖路加国際病院などの医療、研究機関もあるとの記載が素案から新たに追加をされました。
 また、土地利用の機能導入の考え方に、素案では周辺の資源等とも連携した取り組みを重視することと記載されていたものが、築地まちづくり方針では土地利用の方針の現状等に記した周辺の資源等とも連携した取り組みを重視することと記載が修正されています。
 この修正後の土地利用の機能導入の考え方の中に記されている周辺の資源などの中には、現状等に記載されている国立がん研究センター中央病院、聖路加病院なども新たに含まれるというふうに受けとめてよいか確認をさせていただきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 ご指摘のとおり、周辺の資源等の一つとして対象となるものでございます。

○伊藤委員 ありがとうございます。
 ですので、このパブリックコメント等を踏まえた上で、国立がん研究センターとの連携等も今後検討していただくということを望みたいと思います。
 さて、パブリックコメントに限らず、築地まちづくりの全体方針について伺いたいと思います。
 二十三ヘクタールの土地に対して、今回示されているのはゼロ段階から三段階まで、いわば四段階の段階的な整備の進め方が記されました。
 まずは、ゼロ段階として船着き場からの整備が先行する形となっていることから、このエリアの開発については、先行して事業者を募集するということになるというふうに理解できますけれども、そのような理解でよろしいんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発は、民間の力を最大限活用しながら、段階的に整備を進めていくこととしてございます。
 まずは、水の都にふさわしい舟運活性化などの観点から、船着き場周辺エリアを先行整備することとしてございます。それに向けまして、アドバイザリー業務委託を活用しながら、今年度中に事業実施方針を公表し、二〇二〇年ごろに事業者募集を想定してございます。

○伊藤委員 このゼロ段階においては、マップを見ましても、船着き場周辺エリアということもあって、事業者を先行決定することに私自身異存はありませんが、今後の第一段階、第二段階、いわば本格的な開発においては、事業者を分けて発注した場合、せっかくの広大な土地が分断をされて、グランドデザインが失われかねません。
 まちづくり方針においても、一体的な募集についても今後検討していくと記載していらっしゃいますので、その一体的な募集の意義について伺いたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、広大な土地を、周辺地域の付加価値の向上、ひいては東京全体としての価値の最大化を図るため、長期的観点から、段階的な整備を進めることとしてございます。
 一体性などを確保しながら、まちづくりが適切に進められるよう、都は、まちづくり、財務、会計など外部の有識者を交えながら、築地まちづくり方針に基づき一貫してコントロールする体制を構築してまいります。
 また、民間の創意工夫を引き出し、都民にとっての価値の最大化を図れるよう、民間へのヒアリングも行いながら、事業者の一体的な募集についても今後検討してまいります。

○伊藤委員 財務、会計などを一貫してコントロールしていくことも重要です。と同時に、これだけの大きなエリアが東京の中心地から出てくることもまずありませんので、ぜひグランドデザインを失わないように、一体的な募集についてより具体に検討していただきたいというふうに思っております。
 あわせて、第一段階と第二段階を見ますと、これを分けているのは、どうも環状二号線のまさに道路線であることが、地図からも見てとれます。
 しかし、道路によって街区を分けるという発想自体が、今の時代の変化についていっていないのではないかといわざるを得ません。
 一例としていえば、虎ノ門ヒルズの開発があろうかと思います。道路の上に建物が建つと。二、三十年前には考えられなかった設計思想ですけれども、東京都の方のいわば共同事業ということもあって、新たな手法が虎ノ門ヒルズにおいても採用をされているということであります。
 民間にはできる限り自由度の高い条件で知恵を出してもらって、旧来の手法に縛られない公募を行っていくべきだと考えますけれども、見解を伺いたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地の開発予定地は広大な土地であり、地区内を環状第二号線が横断する計画となってございます。築地まちづくり方針では、おもてなしゾーンと交流促進ゾーンの一体性や歩行者ネットワークの連続性が確保できるよう、環状第二号線を横断し、ゾーン相互をつなぐ歩行者デッキなどに関する方針イメージを示してございます。
 今後、事業者募集に当たりましては、民間の知恵やノウハウを最大限に生かす観点から、民間ヒアリングなどを行った上で、より具体的な条件等を事業実施方針や事業者募集要項で示していく予定でございます。

○伊藤委員 今おっしゃっていただいたように、連続性が確保できるように、例えば歩行者デッキでつなぐなども考えているということですけれども、これから応募をされる事業者にとりましては、このまちづくり方針というのは非常にインパクトの強いものであり、ともすると、応募をする、公募に応じるときに、この方針に非常に束縛をされる、あるいはこだわり過ぎてしまうというところがあり得ます。
 なので、今おっしゃっていただいたような、一つのイメージとして今回示しているんだということを、これから公募に当たってはより外に打ち出していただくようにお願いをしたいと思います。
 そして、この第一段階や第二段階の開発に向けては、既に指摘をされている埋蔵文化財調査や土壌汚染対策工事などもあり、いささかの時間的猶予が、ある意味では確保されています。ゼロ段階はすぐにということでありますけれども、第一、第二段階については時間をかけて開発していくということです。ですので、この土地において何ができるのか、もう一度いいますけれども、自由度を高く民間の知恵を募っていく必要があります。
 そこで、一気に事業者を公募して決定してしまうというよりは、今、有明のレガシーエリアなどで採用されている、民間からの創意工夫を一度聞いてみるというサウンディング調査などをかけてみるのも有効な手法ではないかと思いますが、サウンディング調査に対する見解を伺いたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地の再開発では、将来像の実現に向け民間からの提案を受けるため、今後、都は、民間の知恵やノウハウを最大限に生かす観点から、民間ヒアリングなどを行った上で、より具体的な条件などを事業実施方針や事業者募集要項で示していく予定でございます。
 民間ヒアリングの調査方法につきましては、今後検討してまいります。

○伊藤委員 今後検討していただくということなので、ぜひ前向きに検討をお願いしたいと思います。
 民間が、これほど広大な土地に対する提案を行う際に、当たり前ですけれども、最も気にかけるのは賃料、定期借地の場合に年間どれほどの賃料を前提とするかによって、自由度は大幅に変わってくることはいうまでもありません。
 賃料を限りなく高い設定にした場合には、容積いっぱいにオフィスビルを林立させて、賃料を稼ぐまちに傾斜せざるを得なくなってしまいます。その場合は、集客性や回遊性が失われるという意味で、東京のポテンシャルを下げかねないというふうに私は危惧しています。
 ここで改めて、都がこの土地において目指すまちづくり像を伺いたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、長期的な観点から、経済合理性を考慮しながら、民間の力を最大限に活用し、段階的な整備を進め、都民にとっての価値を向上させていくとしてございます。
 将来像として、この地のポテンシャルを生かし、周辺地域とのつながりも図りながら、多くの人々が集う新しい東京ブランドを創造、発信できるような交流拠点を形成することを目指すこととしてございます。
 その際、国際競争力の向上に資する国際会議場及び都民に開かれた舞台ともなる大規模集客、交流施設を核として、導入する機能相互を連携、融合させ、相乗効果を発揮させながら、東京、日本の国際競争力をさらに高めていくこととしてございます。
 なお、事業手法につきましては、公募型プロポーザル方式による都有地活用事業を想定しておりまして、借地料につきましても、事業者募集に当たり適切に設定していくことと考えてございます。

○伊藤委員 今答弁にあったように、都民に開かれた舞台ということで、多くの方々がまさにそこに回遊をし、そして楽しむ、そうした整備というものをこれから求めていくということだと理解をいたしました。
 いずれにせよ、賃料設定によって、民間からすれば、どれぐらいもうかるものをつくるのか、あるいは公共的なものをつくるのか、自由度が変わってきます。都民に開かれた舞台、かなり公共的なお話も今ありました。そういう意味では、民間の皆さんが、都民の皆さん、あるいは世界中の皆さんが楽しんでいただけるようなまちづくりを行っていくためには、この賃料設定が最も肝になるといっても過言ではありません。
 一方で、公益性のみを追求して、今度は説明のつかない採算性になってはならないというふうに考えていますので、今後、都として、公共性そして収益性、バランスのとれた物差しをしっかり検討していただきたいというふうに思いますので、そうした検討の期間などもぜひ今後考えていただきたいというふうに思っております。
 そして、もう一度、ゾーニングについて伺いたいというふうに思います。
 ゾーニングですけれども、今回のまちづくり方針では、第一段階と第二段階とで、おもてなしゾーン、そして交流ゾーンとに分けられております。都としてのゾーニングがなされているわけですが、イメージとしてのゾーニングとしてはわかりますが、結果としてここまではっきりした街区分けが必要なのかなと私は思っております。
 例えばですけれども、先日、私も、仁川にできたIRに行ってまいりました。ここは、三十ヘクタールの土地にホテルとレストランとアリーナ、あるいはまた、さまざまな施設が一体となって整備をされておりますので、道路で街区分けがされているというよりは、一つの大きな建物の中にホテルがあり、あるいはレストランがあり、アリーナがあるというようなつくりになっています。
 そうした発想に立ちますと、今回示されたゾーニングというものが固定的なイメージとして伝わらないように改めてお願いをしたいと思いますが、今回のゾーニングは、イメージとしてのゾーニングであって、民間の自由な発想を縛るものではないということを期待したいと思いますが、見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入し、東京と日本の国際競争力をさらに高めていくこととしてございます。
 それぞれのゾーニングにつきましては、地区内のエリア特性や立地条件などを踏まえ、ゾーンそれぞれの特徴を生かすなどの観点からゾーンを設定してございます。まちづくり方針では、ゾーン区分のおおよその位置についてゾーニングイメージとして示したところでございます。
 ゾーン間の取り合いなど詳細につきましては、民間の知恵やノウハウを最大限に生かす観点から、民間ヒアリングも行いながら、事業実施方針や事業者募集要項で明確にしていくことを考えてございます。

○伊藤委員 答弁を聞くと安心をするんです。ゾーン区分のおおよその位置関係についてゾーニングイメージとして示したということなんですが、もう一度いいますけれども、民間事業者の方で応札される方々は、当然仕事がとりたくて来られますので、どうしてもこうした方針にできるだけ沿って、都の意向に合うようなイメージというものを提案しなきゃいけないというふうにとらわれがちです。ですので、今の答弁のような、まさにおおよその位置関係を示しただけだよということを改めてちゃんと説明していただきたいということを、しつこいようですが申し上げておきたいと思います。
 そしてもう一つ、築地のポテンシャルを最大限に引き出す上で重要なポイントがあるかと思います。それは、この土地は完成をすれば、これは私の見方ですけれども、東京の内陸部というんですか、丸の内、大・丸・有などと臨海エリアをつなぐゲートウエーになる場所が、築地だというふうに想像しています。
 既に交通の結節点という言葉も出てきていますが、交通のみならず水上--これも交通ですが、かなめにもなりますし、また、水の都東京のある種ランドマークになってもおかしくない施設が、この築地になり得るというふうに考えています。そのまちづくりがオフィスビルの林立では、とても未来への投資とはいえません。
 そういう意味で私自身は、ここに、あんまり背の高い、まさに臨海部との結節点になるところに壁のような建物が建つことが望ましいとは思っていませんが、いずれにせよ集客性や回遊性を最大限に高めることこそ都民の利益になる、あるいは日本全体の利益になるというふうに思います。
 集客性、回遊性を最大限に高める取り組みについての都の見解を伺いたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地の再開発では、都心のまたとないロケーションにあるこの土地のポテンシャルを生かし、その魅力と付加価値を生かして、東京の成長に大きく寄与する交流拠点を形成することとしてございます。
 具体的には、まちづくり方針では、例えば、東京湾、隅田川、陸からの交通ルートが交差する要所にあることを生かし、舟運、バスなどインフラから成る広域交通結節点を形成することとしてございます。
 また、地区周辺の歴史資産や文化資産、特徴ある地域を結びつけ、連携を強化することができるよう、楽しく周遊できる歩行者のネットワークなどを形成することとしてございます。
 さらに、先ほど申し上げた大規模集客、交流施設などを核といたしまして、東京二〇二〇大会後の東京を牽引する先進性と国際性を持ち、新たなにぎわい、集客の創出に資する機能を導入するなどを方針として示してございます。

○伊藤委員 まさに今答弁にあったようなまちづくりになっていけば、集客性、回遊性の高いまちになるというふうに、大変楽しみに期待を持てるところでございます。
 ですので、何かというと、やはり、ゾーンで分けて、仮にも事業者が別々になった場合、今答弁にあったどちらかというと公共性の強い施設、交流ゾーンの方になるのかもしませんけれども、そちらの方ではそんなに収益が上がらない。しかし、例えばホテルとかオフィスビルを開発したところの方は収益が上がると。事業者が別々、そうすると当然、こっちはもうかるけれども、こっちの事業者はもうからないみたいなことになりかねません。
 私は、ここはやっぱり一体的に、もうかる施設もあれば、もうからないけれども都民のためになったりとか、あるいは日本全体の経済のためになるという、波及効果の高いものを内包してもらうという考え方の方が適切なのではないかというふうに思いますので、やはり事業者はどうしても定期借地でやる以上は採算性を考えますので、その採算性を総合的にとれるような発注の仕方をぜひお願いしたいというふうに思います。そのことを最後に確認をさせていただきます。
 第一段階と第二段階の開発事業者は、グランドデザインの観点から同一事業者であることが、不可欠であるというふうに私は考えます。これを分けて発注すればまちの一体感が失われますので、第一段階と第二段階の開発事業者を分けずに一グループにすることをここで改めて求めるとともに、考えを聞かせていただきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 今後、民間の知恵やノウハウを最大限に生かす観点から、民間事業者へのヒアリングも行いながら、事業実施方針や募集要項を検討してまいります。
 その際、事業者の一体的募集や事業応募者の構成にかかわる内容については、公共性、公益性、さらには収益性や民間の創意工夫を引き出す観点にも留意し、外部有識者も交え検討してまいります。

○伊藤委員 きょうの段階では、その答弁で私も受けとめさせていただきますけれども、今後、今申し上げた本質的なところについてはご理解をいただいていると思いますので、よく検討をいただきたいと思います。
 最後に、これは要望として申し上げておきたいと思います。
 本当にここまでの方針づくりを、これだけの大きな再開発事業にもかかわらず短期間でまとめられた都市整備局の皆さんには敬意を表したいと思いますが、一個だけちょっと心配をしているのは、今回の築地の土地の、いわば都政における取り扱いの性質上、都市基盤の議論というのがもっとされるべきではないかなというふうに思っています。
 例えば、築地のポテンシャルだとか地歴だとかブランディングということについては、さまざまな観点でご議論をいただいているというふうに思います。ある意味地上の部分ではそうだと思いますけれども、やっぱり都市基盤、地下空間であったり、あるいは各公共交通との結節の仕方、建物が建った後になかなか地下の構造を大幅に変えていくと--技術的に可能なところも当然おありだとは思いますけれども、やはり地下の基盤というのは、地上部分が誕生する前により深く議論をされ、そして将来に向けて研究、検討がなされていくべきだというふうに思います。
 当然、今も同時並行でされていることと思いますけれども、民間の事業者の方も、どういった都市基盤整備が地下--もちろん地上部分を含めてですけれども、されるかによって、ここに対する提案の仕方も変わってくると思います。
 そういう意味では、ぜひ、都市整備局の皆様には特別なご経験と、そしてまた知見がおありですので、都市基盤について改めて深く検証していただきますようにお願いを申し上げまして、私からの質疑を終わらせていただきます。

○神林委員 まず、私からはですね、私は三月一日の当委員会におきまして、築地まちづくり方針(素案)について約二時間に及ぶ質疑を行いました。今日に至るまでの小池知事のパフォーマンス、思いつき、突然の撤回、それに費やした無駄な月日や経費、まちづくりにおける矛盾点や課題などについて、各種の質問をいたしましたが、理事者の答弁からは、質問の趣旨に沿った回答はほとんどありませんでした。
 この件についてはお答えしかねますとか、あるいはわかりません、今後検討してまいりますなど、あきれるほどの答弁が繰り返され、都民が本当に我々に聞いてほしい質問については、全く答えられておりません。
 我々の側も、この問題は質問当時所管していた経済・港湾委員会や財政委員会の課題であるからということで、一歩控えて質問しておりましたが、今年度からは、本格的にこの都市整備委員会が窓口となって、築地再開発にかかわる全ての課題や今後の進捗状況、財政問題までもが、間違いなく所管する主要課題であると捉えております。
 従来みたいに、他の委員会が所管することなのでわかりませんとか、曖昧な答弁をされたのでは、断じて許すわけにはいきません。答えられなければ、答えられるまで何度も何度も追及してまいりますので、理事者の皆さんもその覚悟を持って、質疑の趣旨に沿った明快なる答弁をまずは要望しておきます。
 それでは、まず初めに、築地まちづくり方針をなぜ三月二十九日に突然公表したのか伺います。
 予算特別委員会などで多くの質疑時間があったにもかかわらず、第一回定例会閉会直後にこのような重要案件を提出した理由と経緯についてお聞きいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 先般の議会でご説明したとおり、築地まちづくり方針につきましては、素案に対しての都民の皆様からのご意見、都議会でのさまざまなご議論も踏まえまして、昨年度内に策定することとしておりましたので、本年三月二十八日の第一回定例会終了後、本年三月二十九日に公表したものでございます。

○神林委員 築地再開発は、きょうきのうに始まったわけではございません。具体化に向けてスケジュールを組んで、ゆとりを持って進めてきたはずでございます。
 予算委員会の中でも、第一回定例会中に十分公表できたはずです。にもかかわらず、どのような変更が加えられたのか、事前に都議会には一切説明はありませんでした。これでは、初めから、築地まちづくり方針という重要案件に対して都民の代表である議会の意見を聞かず、議会を全く無視した、変節と矛盾をひた隠しにしたままの、問題を先送りする暴挙といわざるを得ません。
 ここで、都市整備局としての見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針につきましては、素案に対しての都民の皆様からのご意見、都議会でのさまざまなご議論も踏まえ、昨年度内に策定することとしておりましたので、本年第一回定例会終了後、本年三月二十九日に公表したものでございます。

○神林委員 もう早くもかみ合っていないんですね。
 あえてもう一ついいますけれども、三月二十五日の予算特別委員会締めくくり総括質疑の中で、まちづくり方針が決まったら議会に対して即刻報告をすべきだと、我が党の山崎一輝議員の質疑に対して、知事は、年度内に方針を策定する作業をしている、これまでも議会に対しては、報告すべき事項について適時適切に報告しており、しかるべき所管委員会について報告を行うと答えております。
 その結果は、三月二十九日まで公表が引き延ばされたばかりか、直ちに説明、質疑を行うとの理事者側の回答に対して、二カ月以上も先の五月三十日まで何の説明もありませんでした。
 そこで、確認のために一つ聞いておきますが、適時適切に報告しているという知事の意向は、所管局である都市整備局にしっかりと届いていたのか、さらに、都市整備局は、都市整備委員会委員長に対して、築地まちづくり方針の説明を早く行うべきだという意向を本当に伝えていたのでしょうか、伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 先般の定例会におきまして、知事から、まちづくり方針の策定後には、しかるべき所管の委員会に対しまして報告を行わせていただきますとの答弁をしてございます。
 当局といたしましては、まちづくり方針の公表が本年三月二十九日であることから、通常どおり、公表後直近で開催される都市整備委員会で報告することを想定してございました。

○神林委員 もうこの議論、いつも繰り返しになっちゃうんですよね。今、答弁の中で、まちづくり方針策定後直近で開催される当委員会で報告するという想定ということですね。そういう話で、もう二カ月以上たっているんですよ。
 この資料を活用させていただきますと、二八ページを見ていただきたいと思うんですが、平成三十一年の四月八日、理事長、副理事長三名、外五名、都市整備局、中央卸売市場、築地まちづくり方針について説明と書いてあるんです。四月八日ですよ。皆さん見てください。
 本来でしたら、都民の代表である、一番この問題を審議している委員会に、まず報告すべきじゃないですか。それを二カ月も放っておいて、何も動きがなかったということ自体、これはもう先送りしているとしか見えないんですよ。この点についてどうですか。そのほかのところにもまだまだ、この築地まちづくりについていろいろ説明しているんですか。教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 繰り返しになりますが、先般の定例会におきまして、まちづくり方針の策定後には、しかるべき所管の委員会に対しまして報告を行わせていただきますという答弁をさせていただいているところでございます。
 当局といたしましては、まちづくり方針の公表が本年三月二十九日であることから、通常どおり、公表後直近で開催される都市整備委員会で報告することを想定してございました。

○神林委員 私、質問、なるべく早くやめたいと思っているんですよ。だから押し問答したくないんですよ。
 ただ、二カ月何も、説明も報告も委員会にはなかったんですよ。ところが、ほかのところではこうやって、四月八日にもちゃんとまちづくり方針について説明しているんです。議会に早く報告するという、そういう皆さんの報告義務というのは全くないんですかといっているんです。
 だから、議会には即座に報告するべきでしょう。それを、ほかのところでは平気で説明しているんですよ。これはおかしいと思いませんか。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針の公表につきましては、本年三月二十九日でございまして、公表の際には、議員の皆様へ個別に資料をお届けし、内容の説明に努めてきたところでございます。
 委員会への報告という点につきましては、直近で開催される都市整備委員会で報告をすると考えてございましたが、まちづくり方針を公表した後に、議員の皆様方へ個別に資料をお届けして、内容の説明には努めてきたところでございました。

○神林委員 だから、私のいっている質問と回答が違うんですよ。
 まず一つは、こういうふうに、そのほかのところでまちづくり方針の説明をしているんですかということを聞いているんです。それから、こんな二カ月、五十日以上もの日にちがあるまで、これ一枚だけ、まちづくり方針の紙をぼさっと置いて、それで説明が済んだと思っているんですかという、その二点、答えてくださいよ。私の質問に対してしっかり答弁してください。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針につきましては、昨年度末の策定ということにしておりまして、公表に合わせまして議員の皆様へお届けするとともに、個別のご説明をさせていただくということに努めてきたというところでございます。
 委員会の報告につきましては、直近の委員会に報告をするということを想定してございましたが、議員の皆様へのご説明については、個別にさせていただいていたところでございます。

○神林委員 まあ、皆さんも早くやめろという部分もあるでしょうから--いいますけど、ともかくこの問題、公表があってから我々まで、約五十日以上ですか、二カ月以上先の五月三十日ですよ、それまで全く何も聞いていないんです。ほかでは好き勝手にどんどんどんどん皆さん説明しているんですよ。こんなことが委員会の中で毎回通常のようにやられて、本当にいいんですかね。それをあえて問いたいと思うんですよ。
 ですからここは、おさめるためにはやっぱり、局長にその辺の答弁をいただかなくちゃいけないんですが、以後、こうした議会を全く無視した対応は、私は二度とあってはならないと。絶対に許すべきことではないわけです。今後の東京都の姿勢と見解につきまして、都技監よりご意見をいただきたいと思います。

○佐藤東京都技監 若干、改めまして経緯の方からご説明を差し上げたいと思いますが、まず、私どもは、素案をつくって直ちに公表すると同時に、本委員会の方にご報告をして、まず本委員会の方で、素案の段階でさまざまなご意見をいただき、ご議論させていただいたつもりでございます。その上で、さらに予算特別委員会でもご議論をさせていただいたと。そうした議論を経て、年度内に公表と以前から申し上げておりましたので、その約束を何としても守るべく、まさにぎりぎりではありましたけれども、二十九日に何とか公表をさせていただいたわけです。
 それで、その公表したものも、真っ先にまず議員の皆様方に公表した資料をお届けして、なかなか全員の方にすぐさまご説明というのはできなかったんですけれども、なるべく皆様にすぐにご説明をして、こうして公表させていただきましたという、そちらの方に努めてまいりました。その後に、関係する、先ほどの都卸とかそういう市場の関係者だけではなくて、関係区ですとか、さまざまなところにも、その後にご説明に回っております。
 ですから、私どもとしては順番を間違えたつもりはないんですけれども、そういったことで丁寧にやってきたつもりです。
 ただ、議会への報告は、当然、直近で開催される都市整備委員会ということで適切に説明したいと考えておりまして、そのように対応したつもりでございます。
 今後とも、都議会に対して速やかに情報提供を行うということについては、心がけるつもりでございますので、引き続き、丁寧な説明に努めてまりたいと思います。よろしくお願いします。

○神林委員 このことはあんまり長くいってもしようがない話なんですけど、今、局長が、本当に、これからは議会で、あったことについて速やかに報告をいただけるということなので、ぜひその点についてはよろしくお願いしたいと思うんです。
 ですから、木村さん、感じてくださいよ。報告書をぽんと我々委員会の委員に手渡して、それは報告じゃないんです。やはりそういう報告書を手渡したら、それぞれの皆さん、委員会を開いて説明していただいて初めて報告なんですよ。だから、ただ委員会の報告書をぽんと渡せば、それで報告が済んだと思ったら大間違いですから、しっかり委員会を開いた中で説明をして、それで報告が終了したということをぜひご認識いただきたいと思いますので、お願いいたします。
 これ以上はいいませんから、次に移りたいと思います。
 次に、食のテーマパークについてでございますが、食のテーマパークについては前回も質問いたしましたが、答弁が質問の趣旨と全くかみ合っておりませんでしたので、都民の納得のできる答弁が得られるまで何度も質問をさせていただきたいと思います。
 小池知事は、二〇一七年六月二十日に、築地は守る、豊洲を生かすとの基本方針を示し、築地を食のテーマパーク機能を有する新たな市場として、加えて、築地に戻りたい市場業者を支援すると発表しております。
 ところが、今回発表した基本方針では、国際会議場や高級ホテルなどを整備するもので、築地に卸売市場を整備することはないと知事みずからも答えております。そこで、築地を食のテーマパーク機能を有する新たな市場とうたった新たな市場自体が、現実的に中央卸売市場が撤退し、卸売市場を整備することがなくなったわけでございます。この事実だけでも約束をほごにしたとはっきりいえます。
 前回、木村部長は、築地と豊洲の両方を生かすという大きな方向性については変わっていないと何度も何度も繰り返し答弁をしておりましたが、機能についても方向性についても全く変わっているのではないでしょうか。
 再三申し上げているように、詭弁を弄して、そんな答弁は通用しません。方向性は変わったのか変わっていないのか、委員会での公式発言として、公務員として恥ずかしくない回答を改めて伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 一昨年六月の基本方針で示されましたものは、築地と豊洲の両方を生かすという大きな方向性でございまして、食のテーマパークという表現も、これまでの築地の歴史や伝統、場外市場など、築地が培ってきた大切な食文化というものを再開発の中でも生かしていくという趣旨で、一つの考え方として示されたものということでございます。この基本方針で示した大きな方向性については、変わっていないものと考えてございます。
 この基本方針を都としての具体の取り組みにつなげていくために、築地の再開発に向けた検討を行うこととし、有識者会議により提言された築地まちづくりの大きな視点では、築地エリアが有するポテンシャルを生かし、都心のまたとない大規模な、貴重な土地を効果的に活用しながら、長期的な観点から、経済合理性を考慮しつつ、民間の力を最大限に活用し、東京の持続的な成長につなげていくべきとしてございます。
 これを踏まえまして、行政として築地再開発の将来像や方向性などを示したものが築地まちづくり方針でございまして、食文化など歴史的、文化的ストックを十分に生かし、国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入することとしてございます。
 都民にとっての東京の価値の最大化を図るため、築地まちづくり方針に基づき、民間事業者から提案を受けながら、まちづくりを具体化していく予定でございます。
 食に関する機能につきましても、形態はさまざまなものがあり得ると考えられますが、築地まちづくり方針に沿って具体的な機能が実現されると考えてございます。

○神林委員 先ほど、委員会の公式発言として、公務員として恥ずかしくないというようないい方も、大変失礼なんですけどいわせていただいたんですけれども、まあ、簡単なことですよね。何か言葉遊びしているみたいな感じがしてなりません。
 もう一つだけ聞かせていただきます。
 一月二十三日の築地まちづくり方針素案では、食のテーマパークへの言及すらありませんでした。その後の我々の質問を受けて、今回のまちづくり方針では、食のテーマパークについて若干置き込む方針が修正されたようですが、卸売市場そのものであった築地市場から、今回の築地再開発では、市場機能自体が全く消滅することになります。
 国際会議場や高級ホテルをメーンにして、食のテーマパークはその附属施設にすぎない位置づけにも見えます。これほど大きな変換はないと思います。誰が見ても大きな方向変換でございます。知事の公約違反といえます。こんな詭弁が堂々と通るというのでしょうか。どうぞもう一度答弁をお願いいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 基本方針で示されましたのは大きな方向性でございまして、食のテーマパークという表現も、一つの考え方として示されたものでございます。この基本方針で示された大きな方向性は変わっていないものと考えてございます。

○神林委員 これ以上言葉遊びしていてもしようがないので、もっと易しくかみ砕いていいます。
 築地は守るという言葉はどういう意味かということですけれども、今までの築地というのは、一〇〇%築地市場だったわけですよね。その築地から市場がなくなるということは、一〇〇%なくなっちゃうということですから、築地を守るという意味は一〇〇%なくなってしまうということなんですよ。これは百八十度方向変換したということで間違いないんじゃないですか。これは簡単な言葉だからわかりますよね。
 今までの築地は一〇〇%築地市場だったんです。それがなくなっちゃうんですよ。これは大きな方向の変換といえるんじゃないですか。簡単な言葉の理屈だと思うので、もう一度、これ以上はいいませんから、解釈してください。

○木村まちづくり調整担当部長 食のテーマパークという表現につきましては、一つの考え方で示されたものでございまして、基本方針で示された大きな方向性は変わってございません。
 市場につきましては、都として中央卸売市場として運営していきますのは豊洲市場であり、築地に都として卸売市場を整備することはないということとなってございます。

○神林委員 今お話ししましたとおり、今まで一〇〇%あった築地が全く違うものに変わっちゃうんじゃないですか。それを方向変換とはいわないなんていうのは、誰が見たっておかしいです。私、いいですよ、マスコミの方でも都民の皆さんの前でも、行きますよ。で、その論争をしましょうか。私は絶対勝つ自信がありますよ。誰が見たっておかしい。
 それから、じゃあ私の今までいったことがうそだと思っていますか。私は真実しかいっていないつもりですけれども。
 そういうことをきょうは、木村さん、公務員に忠実な方ですから、これ以上幾らいったって答弁は進まないでしょうから、あえてここで申し上げますけれども、これ以上何をいっても異なった答弁は立場上無理なんでしょうから、本日はこの程度にいたしますけれども、こんな詭弁が通ると思っているのか、この質問内容を小池知事にもう一度持ち帰って再検討をしてください。結果をお待ちしております。次回も質問をさせていただきます。
 次に移りたいと思います。
 しかも、この問題はこれだけにおさまらないんですよ。というのは、築地は守る、豊洲を生かすということで、築地の基本方針で、だまされた人々がたくさんいるということなんですね。次に、一番ショックを受けているのが、この言葉を信じて、直後の都議選にだまされて投票した市場業者や都民の皆さんがいます。
 前回の質問では、こうした皆さんにまずは謝罪すべきと発言をさせていただきましたが、その後、こうした迷惑をかけた皆さんに謝罪をしたのかどうか、また、築地に戻ることや食のテーマパークに期待した市場業者の皆さんは、その後どのような進路をたどって今日に至っているのか、進路先や話し合いの内容について具体的にお示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 一昨年六月の基本方針で示されたのは、築地と豊洲の両方を生かすという大きな方向性でございまして、知事もこれまで、都議会や記者会見の場などを通じまして、こうした考え方を示してございます。基本方針で示した大きな方向性は変わっていないものと考えてございます。
 なお、水産仲卸の業界団体でございます東京魚市場卸協同組合に対しましては、まちづくり方針などの説明を行ってございます。

○神林委員 先ほどの論点と、またほかの観点からいうと、木村さんは今、大きな方向性は変わっていないから謝罪の必要もないということなんだと思うんですが、この市場業者の皆さんたち、また築地に戻りたいと思う方々は、戻りたくても戻れないんですよ。築地市場自体がないんですから。おさまっているということではなくて、本当は戻りたくても戻れないんです。それをぜひご理解いただきたいと思っております。
 また、小池知事は、築地に戻る市場業者を支援するとおっしゃっておりましたが、その後の具体的な支援の実態と現状についてお示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 仲卸業者の中にはさまざまなご意見があったことは承知してございますが、さまざまな議論を経まして豊洲市場に移転し、現在、事業を軌道に乗せていくために努力されているところでございます。まずはそうした取り組みを支援しているところと認識してございます。

○神林委員 私はかつてこんな質問をしたのを覚えているんですよ。それは何かといいますと、市場事業者の皆さんが本当に市場としての豊洲市場を放棄して築地に戻ってくると思いますかとか、あるいは法律上、科学的にも安全な豊洲市場で五年間もビジネスをやって順調な方々が、皆さん本当に戻ってくるでしょうかと。また、理事者の皆さんは、仲卸の目ききを使い、食のテーマパークをつくりたいと話していますが、競り自体がないのにどうやって仲卸の目ききを使うのですかという、こんな質問をさせていただきました。何かそのとおりになったような気がしていまして、戻りたくても皆さん戻れないんですよ。だって市場がないんですもの。それをぜひご理解いただく中で対応していただきたいと思います。
 次に、二〇一七年六月二十日の知事の基本方針発表後、ことしの三月二十九日に公表された築地まちづくり方針までの一年八カ月間の間に、このような大きな方向、方針変換に至った経緯や考え方を、もう一度まとめた形で、どのようなものだったのかお伺いをいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 基本方針で示されました大きな方向性につきましては、それに沿って検討を進めてきた経緯がございまして、考え方は変わってございません。
 この基本方針を都としての具体の取り組みにつなげていくために、築地の再開発に向けた検討を行うこととし、一昨年、有識者会議を設置してございます。その有識者会議で、築地まちづくりの大きな視点の提言を受けまして、提言を踏まえ検討を進め、築地まちづくり方針の素案を作成し、パブリックコメントを踏まえ、築地まちづくり方針を取りまとめたという経緯でございます。

○神林委員 つくづく、思っていただきたいんですけれども、さっきもいったように、市場業者の皆さんは、戻りたくても戻れないんですよ。知事がああいうふうに築地は守るといったために、そういうものを期待して頑張ってきた方々がいらっしゃるんですけど、もう現状になったら築地市場はないから、戻りたくても戻れないんです。そういう方々の気持ちだとか、知事の発言によって裏切られた方々の思いというのは、すごくあるんですよ。ぜひそういうことを胸に秘めながら、これからも一つずつ対応を進めていただきたいと思います。
 引き続きまして、土壌汚染の部分につきましてお話をさせていただきます。
 今回の築地再開発における土壌汚染対策は、原因者負担ということで、中央卸売市場の責任のもとで行われるのでしょうけれども、改めて全体のスケジュールと、どのような規模と内容で行われるのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 土壌汚染対策に関する費用につきましては、本来の土地の所有者である中央卸売市場で予算化されまして、今年度は都市整備局へ執行委任されてございます。
 土壌汚染対策につきましては、各段階の整備に向けて調査や対策を戦略的に行うこととしており、その実施に当たっては、関係法令に基づき適切に対応してまいります。
 調査項目といたしましては、土壌汚染状況の概況調査を行い、必要に応じて詳細調査を行うこととしてございます。まずは、先行整備を行う第ゼロ段階の船着き場周辺のエリアにおいて、今年度、市場の解体工事や東京二〇二〇大会の車両基地整備工事と調整を図りながら、可能な範囲で実施してまいります。

○神林委員 関係法令に基づいてということだと思いますが、築地市場跡地は、何度も私の方からも説明しているとおり、戦後、進駐軍に一部接収され、ドライクリーニング工場やガソリンスタンド、医療施設などで有害物質を使用した歴史がございます。
 都市整備局では、三千平米以上の土地形質変更に必要な環境確保条例、土壌汚染対策法令に従い、一般的な土壌汚染対策を行うとのことでございますが、土壌汚染調査の結果、汚染土壌処理基準、指定基準以上の測定値が出たときに、どの程度の規模と内容の土壌汚染対策を実施するのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 昨年度、条例に基づきまして土地利用の履歴等調査を実施し、既存資料の収集、整理などを行い、これまでの施設の立地状況や、関係局がそれ以前に実施した調査から、土壌汚染のおそれがある土地であることを確認してございます。
 土壌汚染に関しましては、各段階の整備に向けまして、調査や対策を戦略的に行うこととしており、その実施に当たりましては、関係法令に基づき適切に対応してまいります。

○神林委員 この辺から少し矛盾が出てくるんですが、そこで、従来からの小池都知事の豊洲市場に対する安全・安心の考え方からすれば、豊洲市場と同様に、食のテーマパークをうたった築地跡地についても当然、環境基準を超える有害物質が検出された段階で直ちに築地地区の再開発を中止し、専門家会議を組織して検討することになりますが、築地再開発に向けての土壌汚染対策について、知事の判断に関する局の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 豊洲では、都が新しい卸売市場を整備する前提としまして、食の安全・安心を確保する観点から、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議の提言を受けた上で、土壌汚染対策を行うこととしたものでございます。
 豊洲市場については、中央卸売市場として継続的に運営していく方針であり、築地に都として卸売市場を整備することはないこととなってございます。
 また、築地再開発では、民間の力を最大限に活用して、公募型プロポーザル方式による段階的な都有地活用事業を想定しており、これまでの都有地活用事業の事例と同様に、土壌汚染対策法などの関係法令に基づきまして適切に対応してまいります。

○神林委員 今、ちょっと答弁で十分確認できなかったんですが、豊洲の新市場を整備する前提として、豊洲では、食の安全・安心を確保する観点から、豊洲新市場予定地の土壌汚染対策工事に関する技術会議の提言を受けた上でというような説明がございましたよね。だから、そこがもうはなから違うわけですね、答弁が。
 当時の我々のしっかりした記憶からすれば、当時、専門家が安全だといっているのに、知事が勝手に判断をして、一方的に中止を宣言したんですよ。その後につじつま合わせに技術会議の提言を受けて、追加土壌汚染対策などを行ったんじゃないかということで、我々は間違いなく信じているわけでございます。この点が全く、いっていることとやっていることが違うのかなということを我々は強く感じております。
 ただし、まず、理事者の答弁からしますと、豊洲市場と同様に、皆さんもご存じのことと思いますが、三千平米以上の大規模再開発を行う場合には、再開発における条例や法令に従うとともに、敷地内の土壌汚染が環境確保条例の処理基準、土壌汚染対策法の指定基準値内におさまることが必要になります。
 我が党は、この基準値内に数値が間違いなく確認され、もちろん食文化を提供する場ですから万全を期して、専門家会議などによる安全・安心が確認することができれば、都民の税金で賄うことからも、必要以上の対策は行うべきではないと考えております。
 これは都内どこでもそうでしょうけれども、掘れば必ずこういう形になりますので、やはり一般の法令に従うのが順当だと思っておりますので、この点についていかがでしょうかということで、見解を伺います。
 また、見直すときには、その汚染状況によっては莫大な予算もかかることですから、土壌汚染調査をする前に、一定程度の判断基準は当然持ち合わせるべきであると考えますが、局の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 調査の判断基準につきましても、先ほどお答えいたしましたとおり、これまでの都有地活用の事例と同様に、土壌汚染対策法などの関係法令に基づきまして適切に対応してまいります。

○神林委員 今の答弁ですと、結局は、法令に従って判断基準どおり一つ一つやっていくということでいいんですね。--はい。
 法令や条例では、人の健康への影響の観点から、有害物質が人の体に取り込まれる経路を着目しており、土壌中の有害物質が、手についた土や砂ぼこりや地下水などで直接摂取、飲用することがないよう遮断することが必要になります。したがって、基準不適合土壌が存在した場合でも、これらの経路を遮断すれば、人の健康への影響を防ぐことができます。
 我が党は、今回の築地まちづくりの土壌汚染対策については、こうした法や条例の趣旨に従って行うべきと考えますが、改めて見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 繰り返しになりますが、先ほどお答えいたしましたとおり、土壌汚染対策法などの関係法令に基づき適切に対応してまいります。

○神林委員 その辺は、ほぼ私の質疑と答弁が一致していますので、これ以上くどくはいいませんが、また、判断が難しいときには、豊洲市場同様、専門家会議などを招集するのか伺うと同時に、そのときには、老婆心でございますが、当然ですが知事のイエスマンではなくて、公正公平な人材を選んでいただくように、前もって要望もしておきます。
 わかりましたか、木村さん。だから、最初に招集するのかしないのかということです。もう一度いいましょうか。

○本橋委員長 では神林理事、もう一度お願いします。

○神林委員 ですから、当然判断が難しいときには、豊洲市場同様、専門家会議を招集するんでしょうか伺うということです。老婆心でございますが、そのときには、知事のイエスマンではなくて、公正公平な人材を選んでいただくように、これも要望しておきますということです。

○木村まちづくり調整担当部長 たびたび重なりますけれども、築地での調査につきましては、先ほどお答えいたしましたとおり、土壌汚染対策法などの関係法令に基づき適切に対応してまいります。

○神林委員 この件はすんなりこれでいいというふうに考えておりますけれども、ただ、非常に大きいことですので、土壌汚染調査については、今後、進捗に合わせて、逐次報告を求めておきます。
 我々がたびたび申し上げているように、大きく問題視しているのは、知事が就任後八月、同じ食を扱う築地には法や条例による一般的な土壌汚染対策で十分であるにもかかわらず、豊洲市場には、二年間の見直し期間と二百億円以上の維持管理費や損害賠償を支払い、環状二号線工事をおくらせてまで、厳しい土壌汚染対策を行ってきたことでございます。
 豊洲市場は、これまでに、地下二メートルまで全て土壌をきれいな土に入れかえ、地下二メートル以深についても調査により汚染が確認された土地について全て入れかえが完了しております。しかも、豊洲市場では、汚染物質を完全に遮断する法令で規定されている十センチメートル以上の厚いコンクリートが敷き詰められ、築地より、比べようがないほど安心・安全でございました。
 同じ食文化を中心とする施設なのに、なぜ豊洲市場にこんなにも厳しいのか。築地再開発には一般的でありながら、都の対応は余りにバランスを失しております。
 これから豊洲再開発の土壌汚染対策にどのように取り組んでいくか、これは大きな見解になりますので、ぜひ基本的な考えとして、局長、お願いいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 先ほどお答えいたしましたとおり、豊洲とは前提が異なっており、築地では土壌汚染対策法などの関係法令に基づき適切に対応してまいります。

○神林委員 だからいっているでしょう。なぜ築地にあんなに厳しくしたんですかと。豊洲は一般的な基準、我々は一般的な基準でいいといっているんですよ。でも、何で築地、こんなに厳しいんですか。さっきもいいましたよね。(「豊洲でしょう」と呼ぶ者あり)
 二百億円以上の維持管理費だとか損害賠償を支払い、環状二号線までおくらせて、なぜ、あんなに安全だといった豊洲の市場を急に停止して、二年間も待たせたんですかと、その割には築地も甘いじゃないですかと、バランスを余りにも失しているんじゃないですかということをいっているんです。

○木村まちづくり調整担当部長 豊洲では、都が新しい卸売市場を整備する前提として土壌汚染対策を行うこととしたものでございます。
 豊洲市場については中央卸売市場について継続的に運営していく方針であり、築地には都として卸売市場を整備することはないということとしております。
 築地につきましては、関係法令に基づき適切に対応してまいります。

○神林委員 また、こんな言葉もいっているんです、築地市場は今も使われているから安心であるとかね。こんなばかげた、科学的、物理的、現実的根拠は全くないものでございますので、あえて一言いわせていただきました。
 冒頭申し上げましたとおり、築地まちづくり方針について、今年度からは本格的にこの都市整備委員会が全ての窓口となって、築地再開発にかかわる全ての課題や今後の進捗状況、財政問題までもが所管する主要課題であると捉えておりますので、今までの卸売市場等に関する諸課題にも若干踏み込ませていただきます。
 それではまず、豊洲市場開場のときはどうだったのでしょうか。
 平成二十八年八月三十一日、小池知事が、土壌汚染で安心・安全が確保できないとの理由で突然豊洲市場の開場を停止した時点と、約二年後、知事が安心・安全が確保されたという理由で再開場を決定した時点について、土壌汚染状況を、双方が比較できる数値としてしっかりとお示しいただきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 所管の事業ではございませんが、豊洲市場では、主要な建物の下に盛り土がなく、地下ピットとなっていたことなどを受けまして、平成二十八年九月に改めて専門家会議が設置され、将来のリスクを見据えた追加対策等について検討されたところでございます。
 専門家会議は、追加対策として、地下ピット内における換気設備の設置及び床面コンクリートの打設や、建物下への揚水施設の設置等の地下水管理システムの機能強化を提言し、都は、提言に基づく追加対策工事を平成三十年七月に完了させてございます。
 追加対策工事の完了を受けまして、専門家会議で行った追加対策工事等に関する確認調査等の結果についてによれば、都が実施した対策につきまして、将来リスクを踏まえた安全性が確保されたことを確認したとされてございます。

○神林委員 何か、豊洲市場を停止しまして、二年間の間に追加工事をやったということが、さも市場で働く方々の健康が増進されたような、前進させたようなイメージでご答弁をされていますので、あとはその部分はもう少し詳しく聞きますが、そういうイメージで聞こえました。
 当時、小池都知事は移転延期の根拠を三つ挙げておりました。
 一つ目は、安全性の確保でございます。従前のモニタリングの結果で、地下水の汚染濃度は飲料水基準を下回っており、仮に有害物質が地上に揮散しても、環境基準値の百分の一を下回るレベルでございました。さらに、地上の空気には全く異常がありませんでした。平成二十八年の高木けい議員の質疑に対して、当時の環境局長は、豊洲市場用地の土壌につきましては、特定有害物質による汚染の把握や健康被害の防止に関する措置を定めた土壌汚染対策法上の対策が的確に実施されておりますと明言しておりました。
 二つ目は、費用の増大についてでございますが、豊洲新市場の五千八百八十四億円のうち、建設費が九百九十億円から二千七百五十二億円に急膨張したことで、その後の都の財務局でも疑惑や不正はなかったと委員会では報告をされております。しかも、施設運用を延期する根拠には、このことは全く該当しておりません。
 三つ目は、情報公開の不足であり、これも民主的な手続を一つずつ進め、決定された事項で、むしろ知事自身がみずからの努力によって一つずつ解決していくべき課題であり、この点についても、移転延期の根拠には全く当てはまっておりません。
 以上三点の根拠からも、知事の移転延期の根拠が、豊洲市場の開場を約二年間も延期し、二百億円以上の維持管理費や損害賠償などを支払い、都民にとって莫大な損失を与えただけの価値が果たしてあったのでしょうか。改めて大きな疑問を感じますので、見解を伺います。また、二年間に費やされた豊洲市場に対する維持管理費、損害賠償費など、追加支出の合計額をお示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 所管の事業ではございませんが、移転延期に伴う市場業者への補償金といたしましては、中央卸売市場会計におきまして、平成二十九年度予算として約五十億円、三十年度予算として約四十二億円が計上されてございます。

○神林委員 もう昨年、豊洲市場も開場しましたから、二年間のトータルという形では、しっかりとこれはもうデータとして出せると思うんですよ。ですから、次の委員会でもいいですし、なるべく早い時点で、その追加の支出の合計額につきまして明細書をいただきたいと思いますが、いかがですか。

○木村まちづくり調整担当部長 所管の事業ではございませんが、必要な費用については、所管の局において適切に支出されているものと認識してございます。

○神林委員 所管の事業じゃないんですけど、築地まちづくり再開発にとっては一番重要なことなんですよ。ぜひそれをいただきたいと思います。どうですか。だって、もう出るでしょう、客観的な数値で。

○木村まちづくり調整担当部長 所管の事業でない内容についての詳細につきましては、所管局において適切に対応されるものと想定してございます。

○神林委員 これだけ再開発に必要なことだといっても出さないということですか。だって、客観的なデータでしょう。別に、うそ偽りだとかいいわけをいってくれといっているわけじゃないんですよ。ただ二年間で追加にどの程度の支出が出たかということをなぜ出せないんですか。もうあんまり時間がないので、早く進めたいんですよ。

○木村まちづくり調整担当部長 移転延期に伴う市場業者への補償金といたしましては、先ほどご答弁したとおりでございますが、所管の事業ではございませんので、詳細につきましては、所管の局において適切に対応されるというふうに想定してございます。

○神林委員 これも押し問答になりますから、これ以上はいわないですけれども、しっかりとそういった追加支出についての総額につきましてぜひご報告していただくように、私の方から強く要望をさせていただきます。
 時間がないので次に行きます。
 その後、小池知事は、このような全く移転延期の根拠とならない理由を挙げて移転延期を強行して、専門家会議までもが安全性に問題がないと指摘したにもかかわらず、追加土壌汚染対策などを強行いたしました。
 追加土壌汚染対策工事費の経費と内容について伺います。
   〔「それは、だから経済・港湾委員会でしょう」と呼ぶ者あり〕

○神林委員 だからさっき説明しているでしょう。
   〔「全然違うよ。だめだよ、委員長、これは所管が違うから」と呼ぶ者あり〕

○本橋委員長 答弁できる範囲内で。

○木村まちづくり調整担当部長 追加対策工事の概要につきましては、所管の事業ではございませんが、地下ピット内における換気設備の設置及び床面コンクリートの打設、建物下への揚水施設の設置及びウエルポイント工法の実施など、地下水管理システムの機能強化などでございます。
 工事の費用は約三十八億円ということでございます。
   〔「委員長、注意してください。所管じゃないから、これ」と呼ぶ者あり〕

○本橋委員長 神林理事、所管外のことについての質疑は……

○神林委員 ですから、先ほどお話しして説明したとおりなんですが、また読みましょうか。

○本橋委員長 所管外の質疑についてはおやめいただきたいと思います。

○神林委員 ですから、築地まちづくり方針について、今年度からは本格的にこの都市整備委員会が全ての窓口となって、築地再開発にかかわる全ての課題や今後の進捗状況、財政問題までもが所管する主要課題であると捉えておるので、今までの卸売市場等に関する諸問題にも若干踏み込ませていただきますと、冒頭お話をさせていただいているところでございます。

○本橋委員長 また、理事者におかれては、所管内のことについての答弁で当然構いませんので、よろしくお願いします。

○神林委員 私には、追加汚染工事の実態は、水銀などの揮発を防ぐための室内換気装置の設置や床面にコンクリートを敷設した程度で、追加土壌汚染対策が市場内で業を営む人たちの安全・安心性や健康を増進させたとは思えませんが、具体的にどのような効果や成果が出たのかお伺いいたします。
   〔「委員長、だめだよこんなの、本当に。経済・港湾委員会でやってもらわないと。都市整備委員会の意味ないよ」と呼ぶ者あり〕

○本橋委員長 神林理事、所管内の質疑をぜひともよろしくお願いいたします。
   〔「どこの課なんですか、これ、都市整備局の」と呼ぶ者あり〕

○神林委員 先ほど申し上げたとおりです。

○本橋委員長 神林理事、所管内の質疑に移行していただきたいと思います。

○神林委員 だって土壌汚染対策、大事でしょう。

○本橋委員長 神林理事、発言予定者も後いらっしゃいますので、あくまでも都市整備委員会にての所管内の事柄についてのご質疑をよろしくお願いいたします。

○神林委員 はい。それでは、私の方で意見を読み上げます。
 知事は一旦立ちどまって考えると当時よくお話ししておりましたが、東京都が一旦立ちどまって考えている間に、多くの方々が困惑し、莫大なる損害と犠牲が伴うことを忘れてはなりません。知事に猛省を促しておきます。小池知事が就任間もなく、豊洲市場の開場を約二年間もおくらせたことは、大きな誤りでありました。約二年後、再開場時には、推定二百億円以上に上る維持管理費や損害賠償費などの莫大な損失を計上し、追加土壌汚染対策にも目に見える成果を上げることはできませんでした。多くの都民や関係者に多大なる迷惑をかけ、期待を裏切ったことは、重大な知事の判断ミスでございます。
 確かに、今の時点で、所管外だというご意見もありましたけれども、しかしながら、そうしたミスをこの都市整備委員会で云々ということはできないのかもしれませんが、こういった一つ一つの事実認定だけは、改めて申し上げますが、しっかりと回答願いたいと思っております。
 具体的にいえば、一つ目として、豊洲市場の二年間移転延期から再開場に至るまでの維持管理費、損害賠償費、環状二号線仮設工事などの追加支出のそれぞれの経費と合計額についてでございます。
 そして二つ目としては、追加土壌汚染対策によって、具体的にどのような効果や成果があったのか、また、豊洲市場内の現場で働く方々にとって、具体的に安全性や健康などがどの程度増進されたのか。
 この二点については、しっかり事実確認をさせていただきたいと思います。
 それではですね、次に、まあ、この辺は一度持ち帰っていただいて、中央卸売市場や財務局、港湾局、環境局と十分検討を行っていただきたいと思っております。
 たしか、知事の一丁目一番地は情報公開ではないでしょうか。このことを申し添えておきます。
 次に、築地再開発地区には、江戸時代、寛政改革で知られる松平定信の屋敷、浴恩園がありました。二〇四〇年代までの再開発前に段階的に整備するとのことですが、近接する旧国鉄汐留駅跡については、試掘から調査完了まで十一年近くの年月がかかったと聞いております。
 東京都は、発掘にかかわる経費や工期をどの程度と試算しているのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 一般的に、埋蔵文化財調査につきましては、文化財を所管する都の教育庁や中央区教育委員会などと、調査対象や実施方針などについて調整を行いながら進めていくこととなるものでございます。
 調査の進め方としては、まず試掘調査を行い、その結果を踏まえ、必要な範囲での本格的な発掘調査を行うこととなるものでございます。
 調査に要する期間は、文化財の発見される範囲や種類などにより、現時点で特定することは困難でございますが、他の大規模開発の事例も参考にしますと、一年間の調査範囲は一から三ヘクタールと想定してございます。
 まずは、先行整備を行うゼロ段階の船着き場周辺のエリアにおきまして、市場の解体工事や東京二〇二〇大会の車両基地整備工事と調整を図りながら、試掘調査を行っていく予定でございます。

○神林委員 予定時間も大分過ぎていますので、ちょっと早目にペースアップします。
 三月六日に平成三十年度の最終補正予算が中途議決され、築地跡地を五千四百二十三億円で一般会計に有償所管がえがされました。
 平成三十一年度予算では、そのことに従い、中央卸売市場が売り主として行う土壌汚染対策や埋蔵文化財調査に係る経費と、一般会計に築地まちづくりに向けた委任契約に要する七千万円弱の経費が計上されております。
 そこでまず、現時点での築地の土地二十三ヘクタールの土地価格を一般的な評価から検討すれば、どの程度の試算価格と東京都では見積もっているのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 今般の旧築地市場跡地の有償所管がえに伴いまして、外部の不動産鑑定結果を用いて算出された土地価格は、約五千六百億円となってございます。

○神林委員 税金は一切投入していないといいたげですけれども、一般会計に中央卸売市場から五千億円を超える有償所管がえを行ったということは、都民に五千億円を超える借金を負わせたと同意義でございまして、この始末をどのように埋め合わせていくかが重要でございます。
 民間なら少しでも収益を上げて採算を検討すべきところですが、今後は、事業者を募集し、長期定期借地によって活用を見込んでいるようです。安定的な収支や収益がはかれるよう試算見通しを立てているのか、築地のまちづくりに対する財政的裏づけについて伺います。特に、スケジュールですとか事業計画に沿った財政的裏づけや基本計画がありましたら、お示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 有償所管がえの土地価格につきましては、先ほど申し上げたとおり、所管がえを行う際の適正な価格として、外部の不動産鑑定結果を用いて算出された金額となってございます。
 所管がえを受けまして、一般会計におきまして、今後、築地まちづくり方針に基づき、この都心の大規模な土地を活用し、長期的観点から、インフラの整備も勘案しつつ、民間の力を最大限に活用し、段階的に整備を進め、周辺への波及効果ももたらしながら、東京の価値の最大化を目指すこととしてございます。
 公共性や公益性、さらには収益性や民間の創意工夫を引き出す観点にも留意し、外部の有識者を交え、具体化に向け検討を進めていく予定でございます。
 なお、本地区では、公募型プロポーザル方式による都有地活用事業を想定しており、借地料についても、事業者募集に当たり適切に設定してまいります。

○神林委員 一般会計で五千億以上のお金があったなら、都民のためにもっとほかの目的でも使えるわけですよ。だからこそ収益性を気にしているわけでございまして、まちづくりを始める早い段階から、財政的裏づけをしっかりと持つべきであると考えております。
 そこで、約五千億円以上もの投資を一体どのように回収するんだろうか、財政的裏づけを聞いているんですが、少なくとも基本的な考えぐらいがあったらご回答願います。

○木村まちづくり調整担当部長 先ほどご答弁したとおり、今後は、築地まちづくり方針に基づき、この大規模な土地を活用し、長期的観点から、インフラの整備を勘案しつつ、民間の力を最大限に生かし、段階的に整備を進め、周辺への波及効果をもたらしながら、東京の価値の最大化を目指すこととしてございます。
 本地区では、公募型プロポーザル方式による都有地活用事業を想定してございまして、借地料についても適切に設定していくこととなります。

○神林委員 ゼロ段階で船着き場周辺エリアを先行整備し、第三段階でインフラ整備に合わせ、高度利用が可能と想定される第ゼロ段階の整備エリアについて、再整備をすると示されておりますが、なぜ第三段階になって再整備を行うのか、その理由をお聞きします。また、具体的に高度利用とはどのようなことを指すのかお示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針に示してございますように、当地区では、段階的整備の進捗に応じ、将来の地下鉄等の整備にふさわしい、さらなる土地の高度利用を図ることとしてございます。
 第ゼロ段階では、水の都にふさわしい舟運活性化などの観点から、船着き場を含め、船着き場周辺エリアを先行整備する予定でございます。
 第三段階では、インフラの整備状況も勘案しながら事業者を募集し、長期の定期借地による活用を想定し、再整備をすることを想定してございます。

○神林委員 段階的な整備を進めるに当たっては、二〇四〇年代の将来像を示すということになるので、その時々の時代の要請や需要を的確に捉えていく狙いが見受けられますが、そもそも周辺地域の付加価値の向上、ひいては東京都全体としての価値の最大化を図るという捉え方は、具体的にどのようなイメージや見方を描いているのか、臨海地域全体の今後の開発とあわせてご見解をお示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針に基づきまして、この都心の大規模な土地を活用し、長期的観点から、インフラの整備も勘案しつつ、民間の力を最大限に生かし、段階的整備を進め、周辺への波及効果をもたらしながら、東京の価値の最大化を目指すこととしてございます。
 公共性や公益性、さらには収益性や民間の創意工夫を引き出す観点にも留意し、外部の有識者を交え、具体的に検討を進めていく予定でございます。
 築地まちづくり方針では、大・丸・有地区や臨海部など周辺地域におけるさまざまな機能とも有機的なつながりを図っていくこととしてございます。臨海部については、ベイエリアビジョンの策定に向けまして検討を進めているところでございます。

○神林委員 新たな情報社会への対応や産業の振興、環境問題、ロボットの活用など、今後の将来的まちづくりの需要や課題に関して、どのような捉え方で実現を図っていくのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発は、長期的な観点から、東京の持続的成長につなげる再開発の実現に向けて段階的に整備を進めてまいります。
 まちづくり方針では、技術革新も念頭に置いたソサエティー五・〇の実現など、今後の社会動向も考慮しながら、先進的な技術などを積極的に取り込みながら、東京や日本の持続的な成長に寄与するイノベーションを生み出し続けるまちを実現するなどの全体目標を設定してございます。
 具体的な計画内容等につきましては、今後、都が事業実施方針や事業者募集要項を作成、公表し、これに基づき民間事業者から提案を受けまして、具体化していくこととなります。

○神林委員 国においては特定都市再生緊急整備地域としての網かけ、中央区においては中央区基本計画二〇一八や中央区観光振興ビジョン二〇一二において、築地市場の移転後のにぎわいづくり、観光の取り組みが、港区においては港区まちづくりマスタープランによって、竹芝駅周辺における庭園やふ頭などの地域資源とのつながりに配慮した歩行者ネットワークの拡充などが、それぞれ提案されております。
 国、地元区との連携や調整をどのように図っていくのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針を策定するための検討に当たりましては、中央区、港区の参画も得て検討を進めてきたところでございます。
 今後、地元区とも連携し、まちづくりの具体化を図っていくことと考えてございます。

○神林委員 築地エリアの隅田川沿いは、防災船着き場、ヘリポートの活用が計画されておりますが、今後再開発される築地地区を防災上、どのような地区指定や機能を持った位置づけにしていくのか、また、津波や高潮に対する備えや対策、構造的な安全性の根拠についても伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 当地区は、東京都震災対策条例に基づく避難場所等の指定におきまして、地区内残留地区に指定されてございます。
 今回の方針では、船着き場エリアで、当地区には防災船着き場の整備計画がございます。それに隣接する交流促進ゾーンでは、防災機能を適切に果たす質の高いオープンスペース等を確保することとしてございます。
 今後、民間事業者からの提案を受けながら、まちづくりを具体化していく予定でございます。
 当地区では、地区南東側が高潮による水害にも対応するようスーパー堤防計画区域に含まれており、高潮に対しては伊勢湾台風級の高さに対応し、想定されている津波にも対応してございます。
 スーパー堤防の整備につきましては、将来にわたって考えられる最大級の強さを持つ地震に対応することを想定してございます。

○神林委員 スーパー堤防を整備されるわけですが、そのとき当然いろいろと議論になるのは、構造的な安全性を示す根拠と景観ということになると思います。相入れない部分かと思いますが、どのような配慮があるのかお示しください。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、隅田川や東京湾、浜離宮恩賜庭園からの見え方などに配慮しながら、水辺のロケーションを生かし、文化の創造拠点を象徴するすぐれたデザイン、景観を形成することとしてございます。

○神林委員 中央エリアについては、国際的な交流拠点の形成に必要となる国際会議場の機能を中核に置き込むとされております。
 食のテーマパークの位置づけですが、我が党などの指摘に基づいてかなり修正が加えられましたが、基本的に国際会議場、展示場やホテル整備などの補完施設として位置づけられるのか、それとも独立したエリアや拠点を設けて、にぎわいや交流のための中核施設として位置づけられるのかお伺いいたします。また、想定されるスペースや規模はどの程度のものなのかお伺いをいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 食のテーマパークという表現は、築地の歩んできた歴史を踏まえた一つの考え方として示されたものでございます。
 築地まちづくり方針では、有識者から成る築地再開発検討会議による築地まちづくりの大きな視点の提言を踏まえまして、食文化など歴史的、文化的ストックを十分に生かし、国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入することとしてございます。
 今後、民間事業者からの提案も受けながら、まちづくりを具体化していく中で、食に関する機能につきましても、形態はさまざまなものがあり得ると考えられますが、方針に沿って具体的な機能が実現されると考えてございます。

○神林委員 この中央エリアは、好立地のポテンシャルを最大限に生かして収益につなげる稼ぎ頭的存在ともなりますので、中央エリアの活用については、また具体的な効率的な収益を上げる手法とか使用形態が構想としてまとまったら、ぜひご報告をいただきたいと思います。
 次に、現在、国際的な交流拠点形成に必要となる機能を持った施設群は、築地地区に近接するだけでも、横浜、幕張、今回の新たな開発予定の羽田空港跡地があります。
 ここの資料にもございましたけれども、一般的に日本はこうした国際的な交流拠点形成に必要となる機能を持った施設群は不足がちだといわれておりますが、現在活用されている横浜、幕張ほか、その他の利用状況や今後の利用見通しはどのようになっているのか伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 施設の利用状況の例といたしまして、日本政府観光局二〇一七年国際会議統計によりますと、パシフィコ横浜においては、国際会議件数は百件、参加者総数は約二十二万人、同じく幕張メッセは三十七件、参加者総数は約十万八千人でございます。
 今後の利用見通しといたしまして、パシフィコ横浜におきましては、施設のホームページによれば、二〇二〇年春に開業予定のパシフィコ横浜ノースにおいて、国際会議などのイベントの誘致が五十件を超えることが示されてございます。

○神林委員 さらにこれから、従前の施設に加えて、新たに今回の築地地区と羽田空港跡地に、ほぼ同時期に完成されたときどんな状況になるのかなということを想定していただきたいと思うんですが、この場合、特に築地地区の中央エリアと羽田空港跡地の開発は、目的についても機能についても全く同様であり、しかも敷地面積から考えるとほぼ同規模の施設となります。その上、築地と羽田空港跡地は、電車や車でも船でも、十数分で行き来ができる近距離にあります。
 基本的に経営主体はお互いに民間同士となると考えますが、東京都の策として、開設前に十分な話し合いやすみ分けが必要と考えますが、その同時期に完成されるものを含めまして、今後の考え方をお伺いいたします。

○本橋委員長 簡潔にご答弁ください。

○木村まちづくり調整担当部長 お尋ねの羽田の事業につきましては、約十六・五ヘクタールの中に三千人規模のイベントホールなどがございまして、にぎわいを創出するなどがまちづくりの目標として示されてございます。
 築地は約二十三ヘクタールございまして、浜離宮、隅田川など、魅力的な資源を有する地域のポテンシャルを生かしつつ、新たな東京ブランドを創造、発信する国際交流拠点の形成を目指すこととしてございます。
 また、臨海部など周辺地域におけるさまざまな機能と有機的なつながりを図りながら、相乗効果を生み出していくこととしてございます。

○本橋委員長 神林理事、おまとめください。

○神林委員 はい。近年の東京都の臨海部には、高層オフィスビルや住宅が急速に進出しており、人口過密地域状態になっております。加えて、今回の築地再開発やディズニーランドなどのように、にぎわいと交流を目的とした施設もさまざま検討されており、今後、さらに臨海地域全体に急激な人口集中が起きることが予測されております。
 多くの人たちが一地域に集中して移り住んでいけば、少なくとも買い物、食事、保育、教育、福祉、医療などの生活に関連する必需施設が不足することになりますし、その人たちが円滑に移動する手段についても、早目の対策が検討されるべきであります。
 こうした急速な人口集中対策には、今後の人口集中予測をしっかりと見きわめ、臨海部全体で広域的な観点での動向を調査して、早目の対策を検討することが大切です。
 臨海部、ベイエリアビジョンなどでこれから検討すべきことだと思いますが、当築地再開発計画の中にもこうした観点がしっかりと取り込まれているのか、見解を求めたいと思います。
 生活に関連する施設については、将来に向けて、生活を支える施設の供給量は全体として充足されているのか。輸送手段としては、羽田空港や品川、都心部とのアクセスや、今後発生する交通量全体に十分対応できるのかなど、計画的な検討をすべきであります。今後の臨海部の担うべき役割も視野に入れて、ご見解を伺いたいと思います。
 なお、最後に申し添えておきます。
 理事者においては、私の質問に、今回満足が得られなかった回答を、次回以降はきっちりと回答ができるように検討すること。築地再開発において、常に重大な動きを生じることから、少なくとも毎定例会ごとには逐次その報告を委員会に行うこと。この二点を申し添えて、質問を終わります。

○本橋委員長 簡潔にご答弁をお願いします。

○木村まちづくり調整担当部長 築地地区では、国際競争力の向上に資する国際会議場や大規模集客、交流施設などを導入することとしてございます。
 一方で、築地まちづくり方針の導入機能の考え方におきまして、分譲住宅は抑制することを示してございまして、従来のような夜間人口の回復を図るまちづくりとは異なるものと考えてございます。
 当地区の機能導入に当たりましては、周辺地域におけるさまざまな機能ともつながりを図りながら、相乗効果を生み出していく方針でございます。
 段階的整備の進捗に応じまして、多くの人の集客、にぎわいが発生すると考えられることから、対応するアクセスにつきましては、都心というメリットに加えまして、将来のインフラ整備なども想定してございます。
 具体的な整備内容につきましては、民間からの提案を受け、具体化していくことと考えてございます。

○本橋委員長 この際、議事の都合により、おおむね二十分間休憩いたしたいと存じます。
   午後二時五十四分休憩

   午後三時十五分開議

○本橋委員長 それでは、休憩前に引き続きまして委員会を再開いたしたいと存じます。
 質疑を続行いたします。
 発言の方をお願いいたします。

○中山委員 それでは、私からも、築地まちづくりについて質問させていただきます。
 答弁者が一人に限られたりしているところが多いので、体調が悪くなったりとか休みたいときは遠慮なく休憩をいってください。書記の方もよくわかっていますので、よろしくお願いします。
 都市には、その都市を思い浮かべる顔、都市の顔ともいうべき風景があります。多くの人が、都市のことについて、東京といえばどういう顔を思い浮かべるか、ここが大切なことでありまして、その都市をぜひ訪れてみたいと願うような、憧れの対象となるロケーションという意味でありますが、そのロケーションをぜひ築地をきっかけとしてつくり上げていっていただきたいと思います。
 きらびやかだとか豪華だとか派手だとか、そういったこともあるかもしれませんけれども、その都市の人々が大事にしている精神性というものを象徴するような美しさ、荘厳さに満ちたものであり、その都市を訪れる世界の人々が、その都市やその都市に暮らす人々に対する尊敬の念を抱くきっかけになるようなロケーションが大切だと思います。そうしたものをつくり上げ、維持することには、大変な労力が必要かと思いますけれども、それだけの価値のある取り組みだと思いますので、ぜひ築地のまちづくりにおいては、そういう視点を持って取り組んでいただきたいと思います。
 そうした誇らしいロケーションというものは、同時に東京で暮らす人たちにとっても、東京の限りない未来性に自信を抱いて、夢と希望を持ってあすの取り組みに臨む原動力となるものでもありますし、何としても次の世代にもその次の世代にも引き継ぎたい風景となるはずであります。
 我が党は、築地市場の跡地こそ、そうしたロケーションを創出できる貴重な機会であると考えます。その意味で、本会議の代表質問で、都民が夢と希望を膨らませる起点となり得るような、世界の主要都市に類のないロケーションとするまち並み整備を求めました。
 知事からは、一定の前向きなご答弁を頂戴したところでありますが、現場の責任者である都技監に、改めて今後の取り組みについてお伺いしたいと思います。

○佐藤東京都技監 築地は都心に近接しておりまして、かつて浜御殿と呼ばれた東京の宝、浜離宮恩賜庭園や、江戸の名所を数多く抱える隅田川に面するなど、都心にまたとないロケーションにあるということでございます。
 こちらは、先ほどほかの委員の方からも、ゲートウエーであるとか、さまざまなお話がございました。こうした地域のポテンシャルを生かして、民間の力も最大限活用して、すぐれたデザイン、景観形成も図りながら、海外の都市にない東京の新たな顔をつくっていくということが非常に重要だと考えてございます。
 確かに、かつては例えば東京タワーというのがシンボルだったような気もしますけれども、ロンドンでは、あるいはパリではと、その都市の名前をいうと必ずあそこというふうに、みんな思い描くところがあります。東京では何かと。そこは確かになかなかないかもしれません。私どもは、そういう意味では築地もぜひそういう顔としての場所になってもらいたいなということで、これからも仕事を進めていくようになると思います。
 築地まちづくり方針では、景観の形成について、例えば次のような方針を示しております。
 東京湾や隅田川から見て、水の都東京の玄関口としてふさわしい、象徴的で印象的な景観を形成する。あるいは、浜離宮恩賜庭園と近接している敷地においては、庭園との連続性を重視する。築地川沿いの水辺と一体的な景観形成を図る。さらに、夜間も、水際での光の連続、ライトアップなど、スーパー堤防などや周辺の施設とも連携して、隅田川沿いに魅力的な夜間景観を創出する。そういったことも考えてございます。
 こうした具体的な計画内容については、今後、まちづくり方針に基づいて、民間の方々からの提案を受けて具体化していくということになりますけれども、先ほど申し上げたとおり、東京の顔となるまちづくりを目指して、引き続き、検討してまいりたいと考えてございます。

○中山委員 今の都技監のご答弁の中に、水の都東京の玄関口にふさわしい、象徴的で印象的な景観を形成という言葉がございました。そうしたものも、築地のまちづくりのコンセプトの一つにちゃんと入れていただいて、ロケーションづくりを進めていただきたいと思います。
 そして、そのロケーションは、将来的には何も築地という限られた場所だけにとどまらないで、その周辺地域に景観上の視点からまち並み整備を図っていくという、共感を呼ぶようなものであっていただきたいと思います。
 築地から内陸側に向かっていきますと、歌舞伎座なども挟んで銀座とか日比谷公園、そして皇居や国会議事堂というふうに景色が広がっていく、つながっていくわけですけれども、そうしたやや大きく捉えたエリアの中で、東京の顔となる次の世代に引き継ぐべき景観をどう築くかといった課題に、都民の関心を自然な形で呼ぶような、インパクトのある築地の景観としていただきたいというふうに思います。
 例えば、現在のまち並みというものは、それなりに歴史があるわけですから尊重しなければいけませんけれども、銀座は銀座で、個々の建物ごとを見れば老朽化という課題もありますので、やがてはリニューアルというものが出てくると思うんですが、個々の建物ごとのリニューアルの総計としての銀座というコンセプトのままでいいのかという問題というのは、やはり出てくると思います。
 日本のまちは、個々の建造物の意匠設計に凝ることはあっても、東京、日本の顔となっておかしくない立地に恵まれた地域であってさえも、景観とかロケーション、そういうまち並みという視点は、なかなか重要視されてきませんでした。
 それはそれで、戦後の思想的混乱という人もいるかもしれませんけれども、さまざまな価値観が存在する、多角的に価値観がいろいろ分かれる、そういう時代への適応策、まあ、温暖化じゃないですけれども、適応策かもしれませんが、いわゆる雑踏というものが、そのまま戦後のまち並み整備、形成の上に結果としてつながっている。
 それが経済成長の上で国民のエネルギーを発散させる一つの、一種の解放になったのかもしれませんが、しかし、今は成熟した都市の姿という言葉がいわれるような時代を迎えていますので、高度経済成長時代の次の時代の象徴として、これからは、ある面では雑踏の時代を終えて、落ちついた環境で、新しい東京らしさを真剣に模索して、その結実を都市の景観としてあらわしていくような、そういうことに東京が挑戦していっていただきたいというふうに思います。
 何百年後、さらには何千年後という単位ぐらいで、今、その何千年後の時代に、ゆるぎなき東京の景観が築かれるようになったスタートは令和の時代の幕開けとともに始まった築地のまちづくりにあるといわれるようなものを目指していっていただきたい。これは決して大言壮語ではなく、そうしたものにつながっていくべきだというふうに思いますので、ご苦労はあるでしょうけれども、ぜひ、またとないそうした機会を生かしていただきたいと思います。
 その上で、いろいろ分割されて、いろいろな使い方、あるいは募集の仕方も検討されるかもしれないということになっておりますが、そうしたロケーションやコンセプトなどの点で、都としてのコントロールのグリップをどうきかせていくのか、収益性と公共性の両立を確保する上での工夫について明らかにしていただきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地では、浜離宮恩賜庭園など当地域のロケーションを生かして、民間の力を最大限活用し、長期的観点から整備を進めていくこととしてございます。
 地区全体の一体性などを確保できるよう、築地まちづくり方針を策定し、築地再開発の将来像や方向性を示したところでございます。
 公共性、公益性にも留意するとともに、都としての収益性も勘案しながら、各段階の開発、整備を通じてまちづくりが適切に進められるよう、外部の有識者も交えながら、築地まちづくり方針に基づきまして一貫してコントロールする仕組みも構築していくことを考えてございます。

○中山委員 計画では、築地場外市場を対象とした第ゼロ段階の--ゼロ区画と今後私の中では呼ばせていただきたいと思いますけれども、整備を優先するということでございました。
 本会議の代表質問でも質問させていただきましたが、そうした整備が、長期間に及ぶ工事となるため、場外市場の活況に影響を及ぼさないような策を都が責任を持って講じることを求めたところであります。
 これについて、まず、ゲートゾーンとは、東京港から見ての玄関口という意味で整備を行うというふうな理解でよいかどうかお尋ねしたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 景観形成に係る方針といたしまして、当地区については、地区全体を東京湾や隅田川から見て、水の都東京の玄関口としてふさわしい象徴的で印象的な景観を形成することとしてございます。
 特にゲートゾーンにつきましては、勝鬨橋寄りの船着き場周辺は、隅田川側からのゲート性を意識しまして、水に向けた顔づくりを行うなど、より価値の高い景観形成を図ることとしてございます。

○中山委員 今のご答弁を踏まえれば、舟運による築地場外市場へのアクセス路が整備されていく、また羽田空港から船で乗り入れたりすることも可能になる、あるいはさらに東京港、東京湾に面した東京以外の国内の諸都市からのアクセス、そうした東京湾や東京港を周遊する船で築地場外市場へ立ち寄ることも可能となっていくというコンセプトであると理解したいと思いますが、それでよろしいでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 ゲートゾーンのエリアにおきましては、水の都にふさわしい舟運活性化などの観点から、船着き場を含め、船着き場周辺のエリアを先行整備することとしてございます。
 また、そのゲートゾーンのあたりでは、交通結節点を整備していくこととしてございます。
 その上で、臨海部や隅田川の舟運ネットワークを活用、強化し、両国、浅草、日本橋や羽田空港などとの連携を積極的に図ることとしてございます。
 また、歩行者ネットワークにつきましては、築地場外市場など周辺のさまざまな資源とのつながりを図ることとしてございます。

○中山委員 築地場外市場周辺のさまざまな施設との歩行者ネットワークという考えも非常に大事だと思います。
 と同時に、先ほど都技監もいわれたように、東京の顔というのは、一つの視点から見た顔ですので、ある面で、東京湾、東京港、空から来る場合も含めて、そうした港を踏まえた東京の姿、イメージというものを意識して、これから整備というものを考えていただきたいと思います。
 となれば、築地場外市場に最寄りの場所での船着き場の整備が行われることになりますが、それは、どのような船の大きさを想定し、その着岸が可能となる規模、内容を予定した船着き場となっていくのか、その点もお考えがあればお伺いしたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 当地区の防災船着き場につきましては、平常時の利用拡大を図りまして、地域のにぎわい創出に寄与し、舟運ネットワークのかなめとなるよう整備、運用する方針でございます。官民の役割を明らかにしながら、民間からの提案を受けて整備を進めていくことと考えてございます。
 具体的な計画内容につきましては、今後、民間ヒアリングを行いまして、官民の役割を含めて検討し、事業実施方針や事業者募集要項を作成、公表し、民間事業者からの提案も受け具体化していくことと考えてございます。

○中山委員 今、防災船着き場ではあるけれども、平常時の利用拡大を図って、地域のにぎわい創出に寄与できる舟運ネットワークのかなめとなる整備をしたいというご答弁がありました。
 この築地場外市場に、最寄りの場所での船着き場整備、今ご答弁あったところですけれども、以外にも、築地市場跡地全体のまちづくりの中では、船着き場機能を整備することを予定しているのかお伺いしたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針におきまして、舟運に係る方針といたしまして、浜離宮恩賜庭園側の敷地にも船着き場を整備するなど、浜離宮恩賜庭園とも連携した地域の回遊性を高める舟運ネットワークの導入を図ることを考えてございます。

○中山委員 なぜこうした質問をしたかと申しますと、ゼロ街区で整備される船着き場機能というものは、築地市場跡地全体の開発から見て、再整備をする必要があるだろうと。これはコンセプトの中にも出ておりますけれども、私もそういうふうに思います。
 完成品としてつくり上げてしまうのではなくて、後のつくり直し、全体のまちづくりの中でこの舟運機能というものがどうあるべきかというものを、再度捉え直して整備できるような余地を残した暫定的な整備とした方が、私は賢い整備になるのではないかと思っております。その点についてのご見解をお願いしたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 ゲートゾーンにつきましては、水の都にふさわしい舟運活性化などの観点から、船着き場を含め、船着き場周辺のエリアを先行整備することを考えてございます。その際、中期の定期借地による活用を行うことを想定してございます。インフラの整備状況も勘案しながら、船着き場周辺の再整備を行うこととしてございます。
 具体的な計画内容などにつきましては、今後、事業実施方針や事業者募集要項を作成、公表し、これに基づき民間事業者から提案を受けて具体化していくことと考えてございます。

○中山委員 今、私、質問の中で暫定的ということを申し上げましたけれども、とはいえ、やはり安全性とかそうしたことに関しては、万全は期していただきたいというふうに思いますので、よろしくお願いします。
 その上で、我が党が、先ほども申し上げましたけれども、代表質問で懸念を示させていただいたところは、ゼロ街区整備後に行われるいろんな開発工事というものが、築地場外市場の活況に影響を及ぼさないための工夫ということになります。
 その意味では、他の街区の工事の内容がどのようなものになろうとも、納品や荷出しなどの車両によるアクセス、あるいは地下鉄などの既存の公共交通機関によるアクセス、さらには新しく整備されるであろう船着き場などからのアクセス、そうした点において、築地場外市場を訪れる客足やその安全性、快適性などの点で、悪い影響を与えないための歩行者動線の確保というものが必要であると考えます。
 都はいかにして工夫していくのか、見解を求めたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 段階的整備に当たりましては、周辺との相乗効果なども図りながら整備していくこととしてございます。例えば、歩行者ネットワークにつきましては、周辺との連携を強化することができるように形成することとしてございます。
 特に船着き場周辺エリアにつきましては、先行整備した後に、将来再整備することを想定してございますことから、先行整備におきまして整備された歩行者空間について、段階的整備を進める中でも、必要に応じ代替機能を確保するなどが必要となると考えてございます。
 こうしたことから、具体的な整備内容は民間からの提案を踏まえることになりますが、後続する段階の工事とも調整を行いまして、関係機関とも協議、調整しながら、安全で快適な歩行者空間を確保していきたいと考えてございます。

○中山委員 最後、何点か意見をいわせていただきたいと思います。
 一つは、グランドデザインという視点の必要性です。これは、確実に一個固まったものをつくり上げるというのはなかなか大変な作業であるし、実際の民間の提案というものを縛る形になり過ぎてもいけないことは確かだと思います。
 ただ、ロケーションの確保とかそうした点では、ある程度グランドデザインとなるものを示さないと、それは結果的に、先ほど申し上げた雑踏の時代の繰り返しになりかねない。そういう面で、修正はあり得るんだよということを前提とした上で、都としての、特に景観上のグランドデザインというものはしっかりと示していくべきだというふうに私は思います。これは、民間からの提案を募っていただいてもいいし、都として責任を持って専門家と打ち合わせをしてもいいと思いますけれども、私はそう思います。
 それから、いろいろな民間の提案の募集上のことですけれども、これは都のルールというものがあるので、公平性というものはしっかり保たなきゃいけませんが、例えばですけれども、第一次募集とか第二次募集というものがあってもいいと思います。
 第一次募集というのが、手を挙げていただいて、こういうアイデアが民間から寄せられていますよということを広くオープンにして、それを踏まえて自分たちとは違うアイデアを提供できる、そういう募集を図ってもいい。第一次募集で手を挙げた人たちは、それを修正する権利を持っていてもいいと。それぐらい都民の方々の関心を呼んで、先ほど申し上げましたけれども、築地が一つのきっかけとなって東京の新たな顔づくりということで、思想性とかそういうものも含めてかもしれませんが、どう打ち出していくのかということの議論というものを呼んでもいいと私は思っております。
 それからもう一つは、豊洲の問題で、やはり盛り土の問題というのがございました。専門家会議がいろんな大きなコンセプトをつくった。だけれども、発注した側の局はそれとは別に発注を行って、基本設計であれ何であれ図面というものを引いている。そうしたものが連関していない。
 したがって、全体的なグランドデザインとか、あるいはそのコンセプトというものをつくり上げていく人たちが、長期間にわたるのでなかなか同じ人がずっとやり続けるということはできないかもしれませんけれども、実際の図面とかそういうものをきちっとチェックする、そうしたものがないと、発注する段階では全然別な発注がされて、次にでき上がったものを見たらこれはちょっと予想していたものと違いましたよというような形にならないようにしていかなくてはいけない。素人的な申し上げ方で申しわけございませんが、そういう点を懸念しますので、工夫をしていただきたいと思います。
 そして、他の会派からもお話がございましたけれども、地下鉄構想がございます。地下鉄構想について、精密な地下鉄の図面ができ上がってからじゃないとまちづくりができないということになってしまうと、かなりおくれます。けれども、地下鉄の駅の位置だけはしっかりと見据えた上での発注をしていかないと、地上部でつくられる建造物というものに非常にそごを来す可能性もありますので、その点は時間とのいろいろな調整が必要かもしれませんが、地下鉄の駅の位置だけはきちっと見定めた上での民間の募集を募るという形をとっていただきたい。
 幾つか意見を申し上げさせていただいて、私の質疑を終えたいと思います。
 以上です。

○曽根委員 私も、三月一日の本委員会で、築地まちづくり方針の素案について質疑をさせていただきました。
 その際は、この素案が、都議選直前の六月二十日に基本方針で知事が述べた、築地は守る、この公約を放棄したものであって、知事自身が公約具体化の何の指示もせず、はっきりいえばあべこべの素案ができ上がっても、そのまま記者会見で発表して、みずから都民と市場業者の期待を裏切ったという経過について質問させていただきました。
 また、三月二十九日発表のまちづくり方針に対しては、我が党は談話を出して、今回代表質問でも明らかにしましたが、小池知事が、素案へのパブリックコメントで市場業者の方を初め都民の声が二百件以上寄せられているのに、目は通したようですけれども一切まともに受けとめようとせず、わずかに食文化の言葉を少し加えて修正しただけで本方針を決めてしまったことに、私は改めて厳しく抗議したいと思います。
 資料でも示されているように、パブリックコメント以外にも、実は、都民の声として百数十件の都民の意見が寄せられており、一般の都民にも大きな関心を呼んでいる問題であります。
 きょうの質疑では、築地のまちづくり方針づくりの中で、知事の公約放棄がどういう経過で行われたか、一つは、市場機能確保という約束が結局口先だけであって、実態は民間主導の開発に任せられてしまったこと、また、第二に、築地市場の仲卸さんたちを初め、営々と築かれてきた独特の食文化、築地ブランドのコンセプトは、方針から全く消し去られてしまったこと、第三には、何よりも市場業者の方々の切実な声は一切聞かれなかったこと、これらのことをそれぞれについてただしていきながら、今回、開発方針を見ますと、結局、MICE機能を持つ国際会議場や展示場やホテルなど、これをメーンとする開発ということで、私、都政にかかわって一定の期間たつんですが、経験上でいいますと、ビッグサイトを核とする臨海副都心有明南地区の大体二番煎じのような開発プランになってしまいましたが、この経過を検証していきたいと思います。
 最初に、このまちづくり方針を策定した都市整備局として、知事が基本方針の大きな方向性は変わっていないんだと相変わらず強弁していることについて、局としては、まちづくり方針が、実際は素案に食文化の言葉を少し足しただけで、知事の、築地は守るとの公約が完全に放棄されたものになったという多くの批判をどう受けとめているかをまずお聞きしておきます。

○木村まちづくり調整担当部長 一昨年六月に基本方針で知事が示したものは、築地と豊洲の両方を生かすという大きな方向性でございまして、この基本方針を都としての具体の取り組みにつなげていくために、築地再開発に向けた検討を行うこととしたものでございます。
 検討の第一歩として設置した有識者会議により提言された築地まちづくりの大きな視点では、築地エリアが有するポテンシャルを生かし、都心のまたとない大規模な、貴重な土地を効果的に活用しながら、長期的な観点から、経済合理性を考慮しつつ、民間の力を最大限に活用し、東京の持続的な成長につなげていくべきとされてございます。
 これを踏まえ、築地まちづくり方針では、行政としての築地再開発の将来像や方向性などを示しておりまして、食文化など歴史的、文化的ストックを十分に生かし、国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入することなどを示してございます。

○曽根委員 担当局としても大きな方向性は変えていないということですから、私が申し上げた、築地は守る公約を最初から築地も豊洲も生かすという言葉にすりかえた問題や、それから、市場機能を確保すると約束しながら都は卸売市場を整備しないと明記したことなど、また、市場業者の声を無視し続けたことなどは、大きな方向性を変えるものじゃないということですよね。
 しかし、小池知事がどんなに小さく描こうとしても、築地で商売を続けたいと願う多くの市場業者や市場が残ることを願う多くの都民が、その言葉に絶大な期待を寄せてきたのを知事も知らないはずがないし、その願いをもてあそび、利用した、またそれを裏切った罪は極めて深いといわざるを得ません。
 その点を検証していきたいと思いますが、まず、方向性は変わらないといいますけれども、それでは、知事が約束していた市場機能の確保という約束は、方針のどこに表現されているんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 先ほども申し上げましたとおり、築地まちづくり方針では、行政としての築地再開発の将来像や方向性などを示しており、食文化など歴史的、文化的ストックを十分に生かし、国際的な交流拠点の形成に必要となる機能を導入することなどを示してございます。

○曽根委員 そういう抽象的な表現で、どこにも市場という言葉も出さずに、市場機能が担保されたと考える方が、はっきりいって非常識だと思います。
 しかも、都として市場づくりはしないと方針に今回書き込んでしまったわけです。中央卸売市場はつくらないと加えた理由は何でしょうか。それと市場機能を確保することとの関係はどうなんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 市場機能に関しまして、都が中央卸売市場として運営するのは豊洲市場であり、豊洲市場移転後の再開発におきまして、都が改めて卸売市場を築地に整備することはないということから、このことにつきましてまちづくり方針に明記したところでございます。

○曽根委員 これに関して、知事は昨年の予算特別委員会で、市場機能ということについてこういうふうにいっています。今後、卸売市場法の改正などもございます、いろいろと今の物流、そして市場の役割というものも時代によって変遷するものである、このようなことを考えておりますという極めてあやふやな答弁をしています。市場業者が戻りたいときには協力したいとまでいった知事がこんな姿勢で、責任が果たせるのかという強い憤りを禁じ得ません。
 少なくとも責任を持つというならば、都として今、市場機能を残すために何か具体的に努力するかどうかが問われていると思いますが、それはやらないということですか。

○木村まちづくり調整担当部長 都としては、豊洲市場を中央卸売市場として継続的に運営していく方針でございまして、現在、事業者の皆様とともに、新たな中核市場として運営しているところでございまして、築地に都が改めて卸売市場を整備することはないこととなってございます。

○曽根委員 それでは、市場業者の方々が市場業者として築地に戻ってくる道は断たれたということになります。政治家として、都知事として、最悪の公約破りだということは申し上げておきたい。
 それで、これから築地の開発に参入が見込まれるゼネコンやディベロッパーなどの声は、今回詳しく聞き取りを行っているようです。資料にも出していただきました。
 これがどうなっているかということなんですが、都は、市場業者については組合役員ぐらいにしか会っていないんですけれども、ゼネコン、ディベロッパーなど二十一社の声は詳しく聞き取りを行っています。
 この民間企業の声はどうだったのか、都は、それを方針策定にどう生かしたのかお聞きします。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくりの方針の取りまとめに当たりまして、素案に対するパブリックコメントを実施し、個人、法人問わず広く都民の皆様のご意見をいただいたところでございます。検討過程におきまして民間ヒアリングも行ってございます。
 これらを踏まえ、まちづくり方針を取りまとめたところでございます。

○曽根委員 この資料にも出ていますけれども、民間事業者の声は、平成三十年九月二十五日から十月二日にかけて、一社当たり四十分、二十一社。市場業者の声はほとんど聞いていませんけど、こちらの方は随分丁寧に話を聞いているわけです。どういうことをヒアリングするか、項目もかなり具体のことを聞いて、その内容についても、主な意見が資料で紹介されていますけれども、かなり相当の意見が出ています。
 しかし、これを見ても、民間企業から、じゃあ東京都がやらなくても市場機能を取り入れるようなアイデアが出るかといえば、そういう話は、この資料を見る限り全くなかったようです。都がつくらないという市場を民間が自前でやろうという、そんな企業はあり得ないというのは当然です。知事の市場機能確保という公約は、こういう経過で完全に投げ捨てられていったというふうにいわざるを得ません。
 次に、築地ブランドという言葉に象徴される、築地の、主には市場の方々が築き上げてきた食文化の歴史や伝統を守っていくという小池知事の公約はどうなったのかについて検証します。
 知事の築地ブランドを守るとの約束でいわれた築地ブランドとはどういうものかについて知事はどう述べていますか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地ブランドにつきましては、これまで、市場業者を初め東京の食文化を担う多くの方々の努力によって、長い歴史の中で育まれてきたとの説明をしてございます。

○曽根委員 知事は、六月二十日の発言の中では、築地市場の価値、そして高いブランド力というのは、これは東京都の莫大な資産であると考えられます、高い知名度、そして長い歴史、日本で唯一、市場がブランドになった希有な存在といっていいかと思います、その築地ブランドの核をなすのが仲卸の皆さんでありまして、この仲卸の方々の目きき力ということが、まさにブランドの宝の部分かと思いますと、こういうふうにして称賛しているわけです。
 その後も、築地市場で働く事業者を初め食文化を担う多くの方々の努力によって脈々と築かれてきた築地ブランドは、東京の大切な宝物であるということはいうまでもありませんというような答弁を繰り返し述べています。
 日本橋から築地に至る市場の歴史の中で、仲卸など市場業者の目きき力で育まれてきた食文化のブランドだということは、知事も認めているとおりであります。この知事のいうような築地ブランドの中身が、なぜ素案にも、また最終方針にも盛り込まれなかったのかお聞きします。

○木村まちづくり調整担当部長 築地ブランドにつきましては、パブリックコメントでいただいた意見も踏まえまして取りまとめたまちづくり方針におきましては、市場業者を初め東京の食文化を担う多くの方々の努力によって、長い歴史の中で育まれて構築されてきたとの記載を充実したところでございます。

○曽根委員 これだけ知事が詳しく称賛の言葉を寄せておきながら、確かに食文化の歴史や文化というような言葉は残りましたが、そこには、市場の歴史の中で築かれたという部分を含めて、魂を抜いたといいますか、まるっきり築地のブランドというものをねじ曲げたし、また、食文化の問題は一切、基本のコンセプトには入らないという、まるでマジックのようにして、食文化の内容も市場機能も方針から消し去られてしまったわけです。
 改めて、これから先の築地のまちづくりを進めていく上で、私は、市場業者の意見を聞くことは極めて重要だということを強調したいと思います。築地ブランドを支えてきた市場業者の声を聞き、まだ具体化はこれからという段階にある築地のまちづくりに、生かせるものは最大限生かしていくべきです。
 そこでお聞きしますが、市場業者の声を聞いてきたというふうに都は強調してきましたし、知事もいってきましたが、この資料で出ているような六回にわたる組合役員に対しての、主には再開発検討会議の報告以外に、特に築地に残りたい、築地で仕事をしたいと希望する業者の声は聞いてきたのでしょうか。事実をお答えください。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針の素案につきまして、都として取りまとめた上で公表いたしまして、広く都民の意見を聞いたものでございます。

○曽根委員 広く都民の声を聞いたというのは、いわゆるパブリックコメントなどのことをおっしゃっているんだと思いますが、私が聞いたのは、築地で残って仕事をしたい、もしくは戻ってきたいなどの希望は、明らかに、仲卸業者の方を中心に、団体としても個人としても、知事に対する直接の要請を含めて要望が出ていたはずですが、これに応えた事実があるのかどうかをお聞きしています。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針の素案につきましては、都として取りまとめた上で公表し、広く都民の意見を聞いたものでございます。
 また、築地につきましては、都として卸売市場を整備することはなく、その旨は築地まちづくり方針に記載をしたというところでございます。

○曽根委員 これは事実の問題ですから、はっきりお答えいただきたいんですが、個別の組合の組合長さんなんかには説明に行ったというのは、この資料を見てわかりましたが、個別の事業者、もしくはそういう要望を知事に届けたいという要請が繰り返しあったと思いますけれども、そういう方々には会っていない、声も聞いていないということでよろしいですね。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発につきましては、素案を広く公表し、都民の意見を伺った上で取りまとめたということでございます。

○曽根委員 三回目ですからもうそれ以上のお答えはないんでしょうけど、行っていないってことですよね。聞いていないし、訪ねていってもいないし、また、要望書も直接ちゃんと受け取ったことないですよね、はっきりいって。実態として要望も意見も聞いていない、業者の声を聞かずに置き去りにした、そのまま移転を進めたことは、大きな禍根を残すと思います。
 私は、これからのまちづくりの具体化の中でも、豊洲に行かざるを得なかった方も含めた市場業者の声は必ず聞いて、皆さんの方針には反対の方がかなりいると思いますが、それでもそういう声を聞いて、このまちづくりの中で生かせるものは生かすという態度をとるのかどうか、ここは極めて重要な問題だと思っています。
 豊洲に移転した業者の状況も踏まえて、築地に戻る可能性を検討するという答弁が以前ありましたが、こういうのは誰がどういうふうに検討するのか、これからもまちづくりの具体化で市場業者の声を聞いて反映させるつもりがあるのかどうか、この点をお聞きします。

○木村まちづくり調整担当部長 都としては、豊洲市場を中央卸売市場として継続的に運営していく方針でございまして、現在、事業者の皆様とともに、新たな中核市場として運営しているところでございまして、都が築地に改めて卸売市場を整備することはないところでございます。
 こうした状況も踏まえつつ、仲卸業者のご意見につきましては、中央卸売市場と連携し、豊洲市場の運営状況を見きわめながら、引き続き丁寧に対応していくこととしてございます。

○曽根委員 引き続き丁寧に対応するとおっしゃいましたが、今、仲卸として仕事をしている業者の方は、ほとんどが豊洲で仕事をしているわけです、ほかの市場に行った方もいると思いますが。こういう方々の豊洲市場の中での運営状況を見きわめながら、当然ながら中央卸売市場と連携して対応していくと。この中でさまざまな意見が出ると思いますが、これを無視し続けていると、私ははっきりいって、築地の市場の跡地開発は、都民の支持も、また関心も得られずに、大失敗に至らざるを得ないと。
 私たちは、市場の再建はあくまで求めていきますけれども、それに関して、今までの歴史、さまざまな文化や、この地域での伝統を市場を中心につくり上げてきた方々の意見を無視して進めることは許されないということを、改めて強調しておきたいと思います。
 知事が基本方針で、協力すると。築地に戻ってきたい方、築地に残りたい方、そういう市場業者の方の声、これを直接聞くことはしなかった。しかし、今後については、こういう氷のように冷たい対応を改めて、声を聞くという努力を強く求めておきたいと思います。
 築地の開発に関しても、こうした市場業者との協議を継続的に行うことは重要だという点で、場外市場との共存共栄の問題を、やっぱり今回改めて指摘せざるを得ません。
 場外市場は今、市場の本体がなくなった後、非常に経営に苦しんでいます。この間、お店を回ってきました。もう客層が全く変わってきているんです。つまり、築地市場に買い出しに来られていた方の大半は豊洲に行かざるを得ないわけですから、そういう点での客も違うし、観光客中心になって、しかも外国人が今ふえておりますので、売り出すものも変えなければならないし、時間帯も全く違うと。前は早朝が中心でしたが、今はそれ以降の時間が中心になっているというような状況です。
 検討の中では、隣接する地域のあたりでどうやっていくのかということを検討した節が、いただいた議事の要約のメモなどを見ると、少し議論されたような節がありますが、場外市場との共存共栄ということをどのように方針上で考えていくのかということは、お聞きしておきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、食文化の拠点として築地が育んできた活気とにぎわいに鑑みて、新たなにぎわい、集客を創出するなどの視点から機能を設定することとしてございます。
 また、周辺の資源などとも連携した取り組みを重視することとしてございます。
 さらに、場外市場などとのつながりにも配慮しながら、交通結節点にふさわしいにぎわいを創出することとしております。

○曽根委員 実際に場外市場の老舗のお店に聞きましたら、少なくともこの間、東京都からのお知らせや意見を聞く場は全くなかったといわれました。相当怒っていました。
 また、場外市場の老舗のおすし屋さん、以前取材したときには、これから大変だとおっしゃっていたんですが、今回は、昨年市場が移転して以降、売り上げが二割以上落ち込んで非常に厳しいと話していました。お客さんも観光客ばかりになって、がらっと様相が変化しているという話でした。
 東京都の豊洲への市場移転の影響が大きいことは明らかであります。このまま場外市場の各店舗の営業が困難になっていくようなことは、東京都として絶対に放置してはならないはずであります。
 特に私、今回、具体的にちょっとお聞きしておきたいのは、築地魚河岸です。ここに入っている業者の声はつかんでいるのか、また、今後どう生かしていくのかについて、お聞きしておきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針の取りまとめに当たりまして、パブリックコメントを実施し、広く都民の皆様のご意見をいただいたところでございまして、その中には築地魚河岸に関するご意見もございました。
 まちづくりの具体的な計画内容等につきましては、都が事業実施方針や事業者募集要項を作成し、これに基づき民間事業者から提案を受け具体化していくこととなると考えてございます。

○曽根委員 今答弁でおっしゃったその具体的な計画内容について、事業実施方針、事業者募集要項、こういったものと、築地魚河岸に今入っている業者の方々の要望や声、これらはこういう方針の中に生かされていくという意味でおっしゃったんですか、それとも全く一般的な意味ですか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくりを進めていくに当たりましては、まちづくり方針に基づきまして、具体的な計画内容につきまして、都が方針や募集要項などを示し、これに基づき民間事業者から提案を受け具体化していくということで、まちづくり全体についての内容でございます。

○曽根委員 私がこの点ちょっとこだわるのは、築地魚河岸の業者というのは、ご存じと思いますけれども、豊洲市場の仲卸を兼ねて営業しています。
 今年度から中央区が築地魚河岸の賃料の補助を打ち切ったようなので、賃料が上がっていますので、営業は市場移転前と比べて何とか維持しているというような、各お店にお聞きしたらそういうことをおっしゃっていましたが、今後先細りになってしまうのではないかという不安を抱えていると。営業は今後厳しくなるというふうに口をそろえておっしゃっていました。
 特には、例えば青果の品物でも、店に並べているものは、仲卸として扱うものとは違うんですよね。そんなに高級な食材--築地の周辺にある、例えば銀座あたりの料理屋さんなどで使う高級な食材、野菜や果物でもそういうものは、築地魚河岸の店舗に並べてもあんまり意味がないと。一般のお客さんが多くなっていますから、そういう方が買ってくれるものを並べなきゃならないと。
 それで、一番売れるのは何かとお聞きしましたら、六個リンゴが入った一パック百円の見切り品、これを毎朝飲む果物野菜ジュースの材料として買っていく、このリピーターが一番多いんだそうです。一パック六個で百円ですよ。こういうものの売り上げに頼らざるを得ないという状況なんですよ。
 しかし、じゃあ店舗だけで営業できるか。それは到底できませんから、この仲卸さんは、結局、豊洲まで来られない買い出し人の方の注文をそこで受けて、そこから配達するという仲卸の仕事を、この築地魚河岸の店を拠点に料理屋さんやすし屋さんなどの注文に応えて、配達業も取り組みながら、苦労して仲卸の使命を果たそうとしていると。これは本当に大変だと思います、これから。しかし、築地に残っている数少ない仲卸業者なんです。
 そういう点では、こういうところも含めて、何とか市場機能という点で、まだまだ余地がある都の支援の継続を私も強く求めておきたい。これからどういうまちづくりが進んでいくのか、これは私たちも何ともいえませんが、しかし、そこで市場機能という言葉にしがみついて頑張ろうとしている方も業者の中ではいるということも、私は強調しておきたいと思います。
 築地の開発の方針というのは、小池知事の公約の放棄によって、都民の食の安全・安心、また市場業者の営業を厳しい困難に追いやるものとして、我が党は、引き続き撤回、見直しを求めてまいります。
 そして、パブリックコメントでも寄せられているように、これまでの築地市場のよさを守ろうという、また市場の再開を求める真剣な要望を寄せている都民の声に応えることは、今からでも可能だということで、強く実現を求めておきたいと思います。
 それで、少し話は別になりますが、先ほどもありましたけれども、このパブリックコメントの中で、都民の皆さんから、近くの大病院で治療を受ける子供など難病の患者さんや家族の宿泊施設、また、地域の住民の皆さんから、介護等福祉施設の要望が、パブリックコメントでも出され、また、さまざまな形で寄せられてきておりますが、都として開発の中でこれを取り込んでいける可能性はあるんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、築地再開発の将来像について、地域の特性を生かしつつ、周辺地域とも連携しつつ、国際会議場等を核としながら、文化、健康増進などの機能が融合して相乗効果を発揮し、東京の成長に大きく寄与する交流拠点として発展していくこととしてございます。
 導入機能につきましては、周辺の資源等とも連携した取り組みを重視することとしてございます。
 また、築地まちづくりの大きな視点におきまして、導入機能について、経済合理性を意識しながら、東京に不足しているものを補うなど、東京の国際競争力の向上に資することなどの視点を重視すべきであるとの提言をいただいており、この提言を踏まえ、まちづくり方針を取りまとめているところでございます。
 具体的なまちづくりの計画内容等につきましては、今後、都が、事業実施方針や事業者募集要項を作成、公表し、これに基づき民間事業者から提案を受けて具体化していくものでございます。

○曽根委員 こうした地元の住民の声、これがなぜ福祉や介護の施設を要望しているかといいますと、先日もちょっと申し上げましたけれども、こういう都心の一等地、そして都有地というまたとない土地の活用として、東京都の土地だからこそ介護施設や福祉施設または保育施設などについてのさまざまな減額制度があり、福祉施設をつくる上で、民間の土地を買って福祉事業者がやっていくことはほぼできないところですから、そういう点での利点があるということを捉えて多くの要望が寄せられるのは当然で、この点についても、当然ながら受け入れる努力をしていただきたいということと、パブリックコメントでは、特徴的に患者さんの宿泊施設の要望がありまして、それは先ほどもどなたかも取り上げられましたが、私は、こうした要望も含めて、都民の声に本当に応えるという姿勢をこれからは示していただきたいということも、あわせて申し上げておきたいと思います。
 いずれにしても、今回のまちづくり方針は、小池知事にとって、歴代の知事の中でこれだけの歴史の財産を大きく失うことになりかねないという大問題で、公約をはっきりと破ったという点では、以前、三月の一日に申し上げましたが、私も対峙してきた六人の知事の中で最悪の公約破りだというふうにいってもいいかなと思います。
 そういう点では、これからの都の対応、知事の姿勢が厳しく問われるということを引き続き申し上げて、私たちも、この問題については引き続き物をいっていくということを申し上げて、質問を終わります。

○宮瀬委員 では、よろしくお願い申し上げます。重複しています質問は、聞いていましたので割愛しながら進めていきたいと思います。
 今回、質疑に当たりまして、パブコメの分析といいますか、二百二通のパブコメがどのようなもので、どう反映されていくのかといったことで、資料要求させていただきました。
 その中で、合計七十五件の声を、修正に前向きに検討しましたよと。ただ、一人の方が複数の意見を述べている方もいますので、備考欄にありますとおり六通は重複していますよと。なので、六十九の個人及び団体の方々の声が反映されていると。
 しかし、全体像を見ますと、二百二通ある中の六十九でございますので、率にして大体三四%といった状況でございます。
 この計算が正しいのかどうかまず伺いますとともに、有象無象の声も皆さんからしてみればあるから、数字、高い、低いといろいろご意見もあろうと思います。
 ただ、この中には、築地の再整備をしてほしいという方の声も数えてもらいましたが、五十二件あって、そうなってしまいますと四人に一人であります。何のためにパブコメをやったのかというところで、都民の声を聞きましたよといった形をとるためだけではないと思いますが、都合の悪い意見は考慮に入れないといったあらぬ誤解を招くことも皆さんにとっては心外だと思いますけれども、所見をお伺いいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 資料にございますとおり、築地まちづくり方針素案を修正するに当たりまして反映したパブリックコメントの意見は六十九通でございます。パブリックコメントのご意見二百二通のうち、六十九通の意見につきまして、まちづくり方針の素案の記載につきまして充実を図ったところでございます。
 その他のご意見につきましても、築地再開発を早期に進めていくべきとのご意見や、築地再開発を肯定した上で、個別具体的な施設に関する意見などを多くいただいてございます。
 具体的な計画内容等につきましては、今後、都が、事業実施方針や事業者募集要項を作成、公表し、これに基づき民間事業者から提案を受け具体化していくものでございます。

○宮瀬委員 公約といいますか、知事が発言した内容に関して、築地は守るという認識をめぐって、さきの委員会で、築地市場を守るといったことではないんですかという質疑を大分させていただきまして、局の皆さんからは、築地ブランドを守るというニュアンスの回答から、築地を生かすといったことになっていったのかなと私は捉えておりますが、いずれにせよ、パブコメに寄せられました全ての意見に対しまして、今後どのように対応していくのか、見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 パブリックコメントは、まちづくり方針を作成するに当たりまして、その素案に対して広く都民の意見を頂戴するために行ったものでございます。
 都の考え方につきましては、パブリックコメントの意見に対する考え方として取りまとめ、公表してございます。

○宮瀬委員 公表したのでそれ以上もうないという感じのご答弁でしたが、ここはさらに問いたいわけでありますが、さきの質疑で、やはり先ほど申し上げましたとおり、普通の一般の都民の感覚からいいますと、築地を守るといったら、多くの人は、先ほど曽根委員の方からもありましたが、築地市場を含めて守られるんだというふうに思うのが普通の感覚ではないかと。結果、実際こういったパブコメをとると、やっぱり知事のいっていたことと違うんじゃないかといった声が、これだけ多くフリー回答の中で出てしまっていると。
 しかし、皆さんの中では何ら変わっていないと。じゃあ、どうしてこういう人たちが発生するのか、その認識の差というのはどこにあるのかというのをお伺いしたい。皆さんは問題なしとしている。私どもの会派は、やはりこれは明らかに前言と変えているのではないかと。都民も、そういった声が多く出ている。そのギャップはどこにあると考えますか。

○木村まちづくり調整担当部長 一昨年、基本方針で示されたことといたしましては、築地と豊洲双方を生かすという大きな方向性でございました。
 今般、いただいたパブリックコメントのご意見に対しましては、一つ一つのご意見に対しまして、都の考え方を取りまとめ、パブリックコメントの意見に対する考え方として公表させていただいたところでございます。

○宮瀬委員 皆さんの方が変わっていないといっていても、都民の方々の一部には、それは違うんじゃないかといった声が出ていて、その原因なり差はどこにあるんですかといった質問なんですけれども、答弁が、私は今の内容ではよくわかりませんでした。
 ここの話はもう大分前にやったので、今の都の見解を受けて、次の質問にしたいと思いますが、私はやっぱり公表して終わりではなくて、誠実にご対応されていくべきだと思っております。そこは強く申し上げておきます。
 次に、パブコメの内容でございますが、以下、念のための確認の質疑をさせていただきます。
 カジノについての質疑がありましたが、想定していない旨を築地まちづくり方針にも明確に記述するのも、一つの考え方であったと思います。
 改めて念のため確認をしますが、今後もカジノ機能を有するまちづくりにはならないと。このパブコメへの回答だけではなくて、議会の方で改めてお伺いしたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 都におきましては、カジノにつきましてはさまざまな課題を検討する必要があると考えてございまして、築地まちづくりにおいてカジノは想定しておらず、築地まちづくり方針に盛り込んでございません。
 このことにつきましては、パブリックコメントに対する都の考え方として明記したところでございます。

○宮瀬委員 次ですが、パブコメの中には、マグロ塚の整備を求めるものが二十二件ございました。これに対する都の考え方は、現在、夢の島公園内に設置されている築地市場に入荷した被曝マグロの石碑については、移転するか否かを含め検討を行う必要があると考えますとなっていますが、では、具体的にどこが主体となって、いつごろ検討を始めていくのか、具体的なものがありましたら教えていただければと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 関係局で連携いたしまして、築地再開発の検討も踏まえ、移設するか否かを含め検討を行う必要があると考えてございます。

○宮瀬委員 回答がほとんどないんですけれども、では、関係局というのはどこを指すんでしょうか。複数ありましたら、複数教えていただければと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発を検討する担当といたしましては、当局が主体となって検討を進めていくところでございますが、現在、土地を管理する市場局、その他関係局と連携して、検討を行っていく必要があると考えてございます。

○宮瀬委員 今のが多分、現状でのぎりぎりのご答弁だと思いますので、ここはぜひよろしくお願い申し上げます。
 次に、先ほどいろいろご意見も出ましたが、ゲートゾーンのファミリーハウスのところでございます。質疑も出ていますので質問はしませんが、ぜひここも、私どもの会派としてもお願いしたいと思います。
 パブコメを受けて、このエリアには聖路加国際病院、国立がん研究センターといったものがあるということでありますが、実際に調べてみますと、日本に来ている外国人の一番消費単価が多いのが、実はレジャーですとかイベントで使うお金ではなくて、一位が治療、検診だそうでございます。一人当たり単価が大体二十二万円使うといったことでありまして、宿泊数も平均をとりますと十八・五日と断トツであります。
 つまり、周辺に病院がございまして、その病院で検診を受ける、治療したいという方々が多く来る可能性があると。そのときに、今回の創発MICEの中では、ホテルもあると思っております。また、検診の人であれば、少し羽を伸ばしていろいろ観光しようといった方もいると思いますので、ぜひ病院というものも一つ軸に。
 とりわけ私、最近、国立がんセンターはよく通っていまして、最新のがん治療で、血液一滴で十三種類のがんが超早期に発見できる取り組みが、今、研究がもう大詰めでありまして、そろそろ世に出てくると。そのことが解禁になったら、多分、世界中から多くの人が築地のがんセンターに来る可能性があると思っております。そういった診察方法、検査方法が日本全国隅々まで普及する前は、がん研の方に多分集まっていくと思いますので、ぜひそういった観点も入れていただければと思います。
 次に、食文化の拠点という視点が新たに盛り込まれておりますが、もう一つのプレーヤーであります豊洲の千客万来施設の事業者であります万葉倶楽部の理解というのは得られているのか、念のため確認します。

○木村まちづくり調整担当部長 本年三月の築地まちづくり方針策定後に、中央卸売市場から万葉倶楽部に説明を行ったと聞いており、理解は得られていると考えてございます。

○宮瀬委員 では次に、地元の商店街等なんですけれども、イベント開催時など一時的な客数よりも恒常的なにぎわいを望んでいるという商店の方もいらっしゃると思います。
 地元の商店街や中央区または地元の住民の方々の意見というのは、いつ、どのように伺い、その意見を反映させるおつもりなんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、周辺との相乗効果により、地域一帯が、人々が集まる交流拠点としてさらなるにぎわいを生み出していくことが重要であり、周辺との連携を強化できるよう、楽しく周遊できる歩行者ネットワークなどを形成することとしております。
 また、機能導入に当たりましては、食文化の拠点として築地が育んできた活気とにぎわいに鑑みて、新たなにぎわい、集客を創出するなどの視点から機能を設定することとしてございます。
 今後、まちづくり方針に基づきまして民間の提案を受け具体化していくことと考えてございます。

○宮瀬委員 端的にもう一回聞きたいんですが、地元の商店街、住民の声は、直接聞くんでしょうか。聞く機会を設けるおつもりでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくりを具体化していくに当たりましては、地元区との連携も必要なこととなりますので、適時適切に対応してまいりたいと考えてございます。

○宮瀬委員 今、地元区といった表現でありましたが、板橋でも実際、東武東上線の立体化のまちづくりのときに大分地元で問題になったんですけれども、東京都の皆さんは板橋区とやるんだと。一方で、板橋区にいうと、それは東京都が決めるんですと。何が起きるかというと、地元の商店街の方々が、東京都は全然話を直接聞いてくれないと。都は区から話を聞いているんだからいいんですといったスタンスととられかねない。少なくとも住民と商店街の方はそう思っている方がとても多くて、今のご答弁ですと、中央区という単語が出ましたが、住民及び商店街という単語がございませんでした。
 ぜひ、まだ余地があると思いますので、環境アセス等の取り組みではない事業だと思っておりますが、地元の商店街や地元住民の方々の声を、住民説明会等でしっかりと聞く必要があると思いますので、ここは板橋区での事業の反省も踏まえ、よろしくお願いをしたいと思います。
 次に、市場関係のところでお伺いしたいと思います。市場にまつわることで聞きたいと思います。
 このたび、民間企業による卸売市場の開設が可能となる二〇一八年六月十五日可決、成立した改正市場法があります。その開設者にかかわる改正内容についての都の認識を確認したいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 法改正後は、一定の要件等に適合し、国または都に認定された開設者が卸売市場を開設できると認識してございます。
 まちづくりにつきまして具体化していく中で、食に関する機能につきましても、形態はさまざまなものがあり得ると考えられますが、方針に沿って具体的な機能が実現されると考えてございます。

○宮瀬委員 その上で、本当に念のための確認でありますが、皆様からは、都として卸売市場を整備することはないといったことで東京都の方はコメントしておりますが、都としてではなく、このように民間が整備する可能性というのは、今後あるんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 今後、民間の提案を受けて具体的な事業を実施していくことになり、この場合、提案がまちづくり方針に沿っていることが求められるほか、民間での事業としての採算性の確保が前提になるものでございます。
 こうしたことを考慮いたしますと、豊洲が中央卸売市場として運営される中で、民間事業者が築地に卸売市場を設けることは、現実的に想定しにくいのではないかと考えてございます。

○宮瀬委員 想定しにくいものとして考えているという、大変微妙な表現でありますが、今後の展開としては、一〇〇%ではないといった意味なんでしょうか。
 そこでお伺いするんですけれども、逆に、大阪の方にあります民間の株式会社である大阪木津市場株式会社が運営している大阪木津卸売市場のような提案があった場合、知事の公約を優先する--その公約は何かというところもありますけれども、優遇するということはあるんでしょうか、ないんでしょうか。念のため確認します。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、導入機能につきまして、食文化など歴史的、文化的ストックを十分に生かすこととしてございます。
 また、コア施設を核として、導入する機能相互が連携、融合し、相乗効果を発揮しながら、東京、日本の国際競争力をさらに高めていくこととしてございます。
 今後、民間の提案を受けて具体的な事業を実施していくことになり、提案がまちづくり方針に沿っていることが求められるほか、民間での事業として採算性の確保が前提となります。
 先ほどご答弁いたしましたが、こうしたことを考慮いたしますと、豊洲が中央卸売市場として運営される中で、民間事業者が築地に卸売市場を設けることは、現実的に想定しにくいのではないかと考えてございます。

○宮瀬委員 では次は、国際会議場のことでお伺いします。
 国際会議場の方でございますと、まちづくり方針の縮図を見ますと、おもてなしゾーンとございまして、その敷地規模は約何ヘクタールぐらいになるんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 図の縮尺をもとに算定いたしますと、約四ヘクタールとなります。

○宮瀬委員 これからだという要素も大変多い中で恐縮ですが、そういった規模の点から捉えまして、今回資料要求をさせていただきました。
 資料要求した二九、三〇ページに、ほかの都市の国際展示場の規模、大きさ等を東京都の方でまとめていただきました。すなわち、これが、皆さんが今回の築地のMICEでベンチマークしている、競合並びに意識している国際展示場だといっても過言ではないと思います。
 四ヘクタールといった規模感を聞いたところでありまして、なかなかその四ヘクタールがいきなり二十になったりすることはないと思いますので、四という数字を基準にしますと、実際にこの敷地規模は、世界の国際展示場で見ると何番目ぐらいの規模になるんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、国際会議場をコアとし、導入する機能相互が連携、融合し、相乗効果を発揮していくこととしてございます。
 このために、一概に個別の敷地を比較することは適切でないと考えてございます。

○宮瀬委員 それでは角度を変えまして、二一ページの中に、今回の創発MICEをつくることによって、日本最大のMICE地域を形成していくという表現がございました。既に私、いろいろ勉強しましたが、東京もしくはこの地域は日本最大の地域なのではないかなと思っております。
 最大でない場合、何番手に当たるのか、また、ベンチマークしている地域はどこなのか、根拠となる数字とともに伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、都心エリアの立地と歴史、文化資源を生かしたコンベンション機能を充実しつつ、臨海部のエキシビジョン、エンターテインメント機能と結びつけることにより、日本最大の国際MICE地域を形成することが可能となるとしてございます。
 まちづくり方針を検討する中では、アジアの現状として、シンガポール、ソウルを調査の対象としたところでございます。

○宮瀬委員 済みません、質問の聞き方が悪かったのかもしれませんが、今、あの地域は日本最大の地域なんじゃないんですかということでありまして、だからこそ日本最大のMICE地域を形成していくと。目標として、ミッションとして挙げているのではないのかなと思って、単純に聞きたかったんですけど、いかがでしょう。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針の記載といたしましては、形成することが可能となるというふうに示しているところでございまして、現在等の比較をしているというところではございません。
 今後、築地において、こういった機能を導入することによりまして、より相乗効果を生かしながら、まちづくりを進めていければというところでございます。

○宮瀬委員 ここをずっとやりとりしていると時間がなくなっちゃいます。
 次のところにいきたいと思いますが、結局、既存のMICE事業をやっている産業労働局という部署がしっかりありまして、前回の質疑の中で、こういった部署とすり合わせをやっているんですかといったことを確認させていただきました。そうしましたら、木村部長の方から、会議体という形ではなく、議事録等もありませんといった正式なご答弁を受けています。
 それを受けて、私は今回、産業労働局に質問をしていまして、都市整備局の方からしっかりと事前のすり合わせ、策定段階でのすり合わせというのはあったんですかと産業労働局に聞きましたら、築地まちづくり方針の素案の策定段階ではかかわっておりませんという答弁が正式に来ています。
 もう過ぎてしまったことですので、いいたいのは、今質問もしたとおり、MICE単体での皆さんの事業じゃなくて、ほかの地域、ほかの部署としっかりとすり合わせをしておかないと、じゃあ今の、この地域含めてどうなんですかというご答弁が、多分明確にできないんじゃないのかなと思っております。
 なので、もう少し続けますが、国際競争力に資すると、今回非常に多く書かれております。東京の国際競争力に資するという表現で、パブコメの中では、国際競争に勝ち抜くためには云々かんぬんとあります。皆さんの考えているその国際といったものは、具体的にはどういったものなんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 MICE機能に関連いたしまして、まちづくり方針では、高い経済波及効果をもたらし、国や都市の競争力向上やビジネス、イノベーションの機会創造、文化の発信等につながるMICE機能については、シンガポールやソウル等におくれをとっていると示してございます。
 このため、シンガポール及び韓国のソウルを調査対象にしたところでございます。

○宮瀬委員 シンガポール及び韓国のソウルという表現なんですが、国のデータによりますと、これは国際会議開催件数に対するシェア、アジア太平洋地域になりますけれども、日本、中国、韓国、豪州、シンガポールといった中で、一位、二位を争うのが中国の数字であります。また、オーストラリアの方も一八%で出ていて、明らかにここが強豪なのではないかなと。
 また同時に、都市ランキング、今は国別でしたけれども、都市別でのランキングも、一位シンガポール、二位ソウル、三位香港、四位バンコク、五位北京、六位台北、七位シドニー、八位東京であります。
 しかし、皆さんからいただいた資料もそうですけれども、シンガポールと韓国しか国がないといった状況であります。どうして上位からしっかりとマーケティング的に網羅していないのか、また、どうして中国が入っていないのか教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 国際競争力を検討する中で、アジアの現状を鑑みまして、都市としてシンガポール、ソウルを対象にしたところでございます。
 国際会議場での現状の中で、国際会議の開催件数が東京よりも上位に位置する都市として、シンガポールと韓国を対象にしたところでございます。
 よって、中国については昨年度の調査の対象としていなかったということでございます。

○宮瀬委員 官邸の方が出している関連データ集ということで、MICEの専門家の会議録、第二回でありますが、そこにしっかり、都市の国際会議開催件数で出ていますので、数字でしっかり出ている状況なので、ぜひ今後は、中国及び強豪をしっかりとベンチマークしていただきたいと思います。
 これはもう、何で入っていないの、入っているのとかという議論ではなくて、今後の話だと思いますので、しっかりと、次に資料要求した際には、シンガポール、韓国だけではなく、その地域も入れていただきたいと思います。
 では、どういった指標で築地の創発MICEが世界から人を呼び込んでいくのかという指標は、今後募集するに当たっての非常に大きな基準となると思います。何の指標をもって国際競争の中で戦っていくのか、いわゆるKPIというのはあるんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 国際会議場を整備するに当たりましての規模などの目安につきまして、今後、都は、民間の知恵やノウハウを最大限に生かす観点から、民間ヒアリングなどを行った上で、より具体的な条件等につきましては、事業実施方針や事業者募集要項で示していくと考えてございます。

○宮瀬委員 一つキーワードになるのは、四ヘクタールという数値でありまして、私もさまざま質疑する以上調べてまいりました。
 やはり規模感でいいますと、国際フォーラムやビッグサイトとの競合を疑問視している方の声も載っておりました。また、築地の至近距離にある有楽町の国際フォーラムの方は、収容人数五千十二名、現状、日本最大の国際会議場でございます。しかし、東京国際フォーラムはホテル機能がついていないため、会議参加者の総数の順位は高くないと。東京国際フォーラムとのすみ分けというのは大きなテーマだと思っておりますが、それはホテル機能の有無なのか、国際会議場の規模なのか、今の段階でお考えがありましたら教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 国際会議場につきましては、浜離宮恩賜庭園と水辺を生かし、地区内の他の施設等と一体的に機能を発揮させながら、新たな東京ブランドを創造、発信していけるような展示機能を備えた一定規模のものを想定してございます。
 また、まちづくり方針では、大・丸・有地区や臨海部など周辺地域におけるさまざまな機能と有機的なつながりを図るとともに、より広い地域とも連携、機能分担を図りながら、相乗効果を生み出すこととしてございます。
 国際会議場につきまして、まちづくり方針に沿って、適切に機能し得る規模などにつきましても今後さらに検討しまして、その具体的な条件などにつきましては、事業者募集要項などの中で示していくと考えてございます。

○宮瀬委員 では、今後、東京都の方で考えております、さきの議案で出ました日本橋地域の都心型複合MICEとの差別化や相乗効果というのは、ちょっと一個戻って恐縮ですけど、どう考えているでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、将来像を実現するための必要な機能導入を行うに当たりまして、浜離宮恩賜庭園や隅田川など地域資源、築地にとって重要な要素の一つである食文化など歴史的、文化的ストックを十分に生かすこととしてございます。
 そして、コア機能の一つとして、国際競争力の向上に資する展示機能を備えた一定規模の国際会議場を導入することとしておりまして、日本橋地域の都心型複合MICEとは異なると考えてございます。
 一方で、大・丸・有地区など周辺地域におけるさまざまな機能とも有機的なつながりを図りながら相乗効果を生み出していくことや、より広い地域とも連携、機能分担を図りながら相乗効果を生み出していくと考えてございます。

○宮瀬委員 次は、横浜も、パシフィコ横浜がありまして、こちらも国内最大クラスであります。収容人数は五千二人でございまして、床面積は四千六百三平方メートルであります。築地のおもてなしゾーンの面積が、冒頭確認しましたとおり約四ヘクタールでありますと、かなり大きな国際展示場もつくることが可能であります。
 日本では、五千十二名収容の東京国際フォーラムを初め、五千名規模の国際展示場が最大級でありますが、国際的にはもっと大きな国際会議場がたくさんございます。築地の国際会議場は、どの程度の規模感を想定しているのか聞こうと思いましたが、今後検討していく内容だと思いますので、ぜひそこの規模感を押さえておいていただきたいと思います。
 結局、築地のMICEは世界的にどこを目指していくのか、規模で一位とか、収容人数で一位、会議数で一位とかいろいろありますけれども、世界の中でどういうポジションを占めるMICEを目指していくのか、まとめになりますが教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、浜離宮恩賜庭園など魅力的な資源を有する地域のポテンシャルを生かしまして、新たな東京ブランドを創造、発信しながら、東京全体の競争力の向上につなげていくことを狙いとしてございます。
 特に、機能導入につきましては、海外の都市の取り組みも踏まえつつ、国際競争力の向上に資する国際会議場などを核として、導入する機能相互を連携、融合させ、相乗効果を発揮させるとともに、大・丸・有地区や臨海部など周辺地域におけるさまざまな機能とも有機的なつながりを図りながら、相乗効果を生み出し、東京、日本の競争力をさらに高めていくと考えてございます。

○宮瀬委員 これからだというところでありまして、今までいろんな角度から提案といいますか、確認をさせていただきましたが、実はこれだけいう以上、シンガポールのMICE、二大MICEですね、資料要求させていただいておりますマリーナ・ベイ・サンズ、また、リゾート・ワールド・セントーサという二大MICEがありまして、今回の質疑に合わせたわけではありませんが、社長からお話を直接聞いてまいりました。
 リゾート・ワールド・セントーサの方でございますが--これは質問ではなくて、少しでもこれから事業計画、方針をつくるに当たっての参考になればと思いますので、少し述べさせていただきます。
 タン・ヒーテック社長に直接伺いまして、彼らはカジノをやっているところでありますのでカジノのところは抜いてお話ししますと、やはり土地の大きさは最低は三十万平米が必要だと自分たちの会社は考えているそうでありますが、コンセプトが大事で、死ぬ前に一度は訪れてみたい場所にすることが大事で、ここでしかできない貴重な体験ができる、それが、今までリゾート・ワールド・セントーサが勝ち残ってきた理由だそうでございます。箱物をつくるのは簡単で、周囲での魅力がとても大切だといったことをおっしゃっていました。
 そういった点では、築地のMICEに関しては、周辺での魅力、先ほどいろいろ質疑があったように、環境は大分整っていると思いますので、ぜひそれを生かしていただきたい。
 また、ここが大事だそうですが、ぜひCSR活動をしっかりと取り入れてほしいと。チャリティーイベントですとか義援金など、そういった取り組み、イベントを実施することがとても大切だそうでございます。
 特に、彼らに、もし東京に来るならどういうコンセプトでやりたいですかといったときに、たまたまなんですが、食も含めた歴史、伝統、文化を反映したアミューズメント施設をつくりたいとワールド・セントーサの社長がいうぐらい、やはり食ということと歴史、文化、伝統というものを海外の経営者も見ているというところでございます。家族での誘致というものももちろん大事だといったところで、家族連れで来てもらう仕掛けをどうつくっていくのかというところでございました。
 また、マリーナ・ベイ・サンズは、ラスベガス・サンズ・コーポレーションのグローバル開発ディレクターのジュリー・ウォンさんからお話を聞きまして、ここは、アミューズメント的な要素よりは、オフィスが近いということがあって、憩いの場にするということがとても大事なのではないかと。実際に彼らも、コンペをやったときに、シンガポール政府からは、MICEの建設、オフィスが近いので憩いの場にすることのみで要件をいただいて、コンペに勝ってきたそうでございます。
 民間の能力を最大限に引き出すためには、要件はなるべく少なくされた方がよいと。ただ、何でも自由にしてしまいますと本当に大変だと思いますので、先ほど中山委員がいっていたような一次募集、二次募集という考えも私も大賛成であります。
 その際にもいっていましたが、ぜひ家族と一緒に、シンガポールに来てもらう、日本に来てもらう。ここがポイントだといっていたのが、一回来ても全部は見せない、何度も足を運んでもらえるような仕組みにすることが大事だということでございます。
 実は今の二社、シンガポールという狭い国で二大MICEをやっているわけですが、しっかりとコンセプトが明確化、差別化されておりまして、ビジネスマンや大人の観光客向けに主眼を置いているものもあれば、アミューズメントですとか家族連れというものをコンセプトにしているものもあると。
 築地のMICEがどちらの方向に行くのかというのは、多分、選択しないと、実際にやっているMICEの方々の声、経営者の声ですので、どちらかを選択していく、また、病院がある、治療、検査のために来る外国人もいるといったことをまとめていただく作業になるかなと思います。
 最後の二問の質問になるんですけれども、結局、今までの委員の質疑ですとか、私の質疑もそうなんですけれども、最後の答弁は、これからこれからと、当たり前ですが、事業実施方針や事業者募集要項を策定していくということですが、実際にスケジュールがどうなっているのか。
 私も調べて、聞きましたが、今回の事業実施方針や事業者募集要項を策定するに当たり、外部業務委託をしたと聞いております。その内容とスケジュールをお伺いいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、段階的整備を進めていくこととしてございまして、水の都にふさわしい舟運活性化などの観点から、まずは船着き場周辺のエリアを先行整備していくこととしてございます。
 それに向けて、アドバイザリー業務委託を活用しながら、今年度中に実施方針を公表し、二〇二〇年ごろに事業者募集を想定してございます。

○宮瀬委員 そのアドバイザリー業務委託の仕様書が今手元にありまして、契約期限が契約確定の日の翌日から令和二年三月十九日までと皆さんが契約期間を設定しております。
 ということは、今のご答弁ですと、今年度中に事業実施方針を策定すると。来年度には事業者募集要項をつくると。それの委託を受けている会社の仕様書は来年の三月十九日までの契約になっているということは、来年度の三月ぐらいにはしっかりと出せると思ってもよいのでしょうか。
 ここは質問にすると大変酷だと思うのでちょっとやめておきますが、要は、いいたいのは、スケジュール感が見えなくて、私が大変恐れているのは、この質疑を最後に事業実施方針がぱあんと出てきて、もうこれでやりますといったことになってしまいますと、今のご答弁でこれから検討しますといったことが、実際にどうやって世に問われていくか。もう世に出ちゃったものはなかなか戻せませんので、事前にやっぱり確認、質疑をしたいというところを、多分ほかの委員の皆さんもそうだと思いますが、このまま募集要項が決まりましただと、大変危惧するような状況だと思います。
 公表前にぜひ議会に報告していただきたいと思いますが、見解をお伺いします。

○木村まちづくり調整担当部長 船着き場周辺エリアの整備の予定といたしましては、今年度中に事業実施方針を公表し、二〇二〇年ごろに事業者募集を想定してございます。
 先ほど委員からお話のありました委託の期間につきましては、予算の年度に合わせて三月と設定しているところでございまして、今年度は、募集要項につきましては骨子の作成のみとしているところでございます。
 議会への報告につきましては、報告できるものにつきましては適宜報告していくと考えてございます。

○宮瀬委員 もう一回確認なんですが、それは世に出る、公表する前に、報告できるものについては私たち議会に報告してくれるんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 いわゆる事業者募集要項というものにつきましては、募集に当たっての条件等になりますので、まちづくり方針等とは性格の異なるものとなりますが、まちづくりを進めるに当たりまして、報告できるものについては報告していくと考えてございます。

○宮瀬委員 概要版ですとか事業方針そのもの、完成版、世に出る前のものを、ぜひ事前に質疑をさせていただきたいと思っております。
 ちょっと答弁がわかりづらいんですけれども、要は、この段階で世にばあんと出るんではなくて、もう一回ちゃんと質疑できるんでしょうか。ちゃんと確認をできると思っているという私の認識でよろしいんでしょうか。

○本橋委員長 答弁できますか。

○木村まちづくり調整担当部長 まちづくり方針などと異なりまして、事業者募集要項などにつきましては、契約に関する情報等になりますので、事前に公表することは困難と考えられますので、まちづくりを進めるに当たりまして公表できる内容については報告していくというところでございます。
 募集要項等につきましては、契約に関する情報等になりますので、事前に公表することは困難と考えてございます。

○宮瀬委員 事業者募集要項はわかりました。
 事業実施方針はどうなんでしょうか。

○木村まちづくり調整担当部長 今後、内容を検討しながら、民間の募集に当たりましての公平性等を損なうことにならないように、どういった形があるかということになります。
 契約に関する情報等につきましては、繰り返しになりますが、事前に公表するということは困難と考えてございます。

○宮瀬委員 契約に関する内容ではなくて、今後の事業の、募集要項ではありませんよ、実施方針を今、外注してつくってもらうことになっていますよね。これから作業が進んでいって、私もその仕様書の中の委託目的も全部読んでいます。これで作業が進んでいくんでしょう。たたき台もしくは概要版でも、事業実施方針というのはできるわけじゃないですか。
 それをもとに、世に出して、募集要項をつくっていくと思うんですけれども、それをしっかりと議会の方には、確認、質疑できる、そして修正ができるようなタイミングで出してもらえるんでしょうかという質問でございます。契約内容を見せてほしいとかではありません。

○木村まちづくり調整担当部長 先ほどご答弁いたしましたように、築地のまちづくりに関しまして報告できるものについては報告をしていくというふうに考えてございまして、契約前情報に関することなどにつきまして報告することは難しいと考えてございます。

○宮瀬委員 事後なのか事前なのかというところなんですが、明確に教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 契約にかかわる情報につきましては、事前に公表することは難しいと考えてございます。

○宮瀬委員 もうやめたいんですけれども、契約にかかわるところは別にいいです。実施方針のところなんです。
 私は、議会人として都民を代表する立場でこれだけきょう質疑をして、各委員の先生方の質疑も聞いています。実際は、これからやっていきますと、事業実施方針をつくってこれから検討していきますと相当何度も木村部長はご答弁されていたじゃないですか。
 このままどうなったかわからずに実施方針ですと世に出てしまう前に、しっかりと議会で、きょうの質疑がどうなったのかなとかそういうのを確認できるタイミングで、世に出る前にしっかりと議会に報告をしていただいて、僕たちの質疑がどう反映されているのかとかを確認できるんですかと。
 個人情報とか契約状況とか、そういうのを知りたいとかではございませんので、もう聞かないので教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 報告できることにつきましては適切に報告してまいります。
   〔佐藤東京都技監発言を求む〕

○佐藤東京都技監 済みません、補足説明させていただきます。
 先ほど来、報告できるものはということでございますけれども、もちろん、築地まちづくりにつきましては、本委員会において節目節目で事前に皆様にご報告して、ご意見を承って進めてまいりたいと考えてございます。

○宮瀬委員 ご答弁ありがとうございます。節目節目でというところでございますので、事業実施方針が固まって世に出す前に、節目だと思いますので、ぜひ報告していただきますよう、でないときょうご答弁いただいた内容が、本当に各委員それぞれどうなっていくのかなと。もうちょっと具体的なご答弁をきょう聞かせていただけるなら、それはそれでよかったんですけれども、今後計画をつくっていくところで検討していきますが、答弁のほぼ七割くらいになってしまうと、ちゃんともう一回見させていただきたいと強く要望しまして、質問を終わります。

○本橋委員長 運営についてご案内いたします。
 あと発言者二人ということでありますが、議事の都合により、二十分ほど休憩させてください。
   午後五時十六分休憩

   午後五時二十五分開議

○本橋委員長 休憩前に引き続きまして委員会を再開させていただきます。
 質疑を続行いたしますので、発言の方、よろしくお願いいたします。

○森澤委員 あと少し、よろしくお願いいたします。
 小池知事の所信表明にもありましたが、IMDの世界競争力ランキングにおいて、シンガポールが一位で日本が三十位と。日本がこういった厳しい状況に置かれていることを考えると、日本を牽引するべき東京のまちづくり、そして東京を牽引する築地のまちづくりにおいても、都内の競争ではなく、世界の都市との競争を意識しなくてはなりません。
 各エリアの魅力を相乗的に引き出すことを念頭に、エリアの強みを最大限生かし、世界に発信し、世界の都市と戦うべきと考えますが、まず、都の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、浜離宮恩賜庭園など魅力的な資源を有する地域のポテンシャルを生かし、新たな東京ブランドを創造、発信しながら、東京全体の競争力の向上につなげていくことを狙いとしてございます。
 特に、導入機能につきましては、海外の都市の取り組みも踏まえつつ、国際競争力の向上に資する国際会議場などを核として、導入する機能相互を連携、融合させ、相乗効果を発揮させるとともに、大・丸・有地区や臨海部など周辺地域におけるさまざまな機能とも有機的なつながりを図りながら、相乗効果を生み出し、東京、日本の国際競争力をさらに高めていくこととしてございます。

○森澤委員 先ほど宮瀬委員からも、世界から見てどのポジションを目指していくのかというお話もありましたけれども、もちろん、各エリアの相乗効果というのも非常に大事だとは思うんですが、築地が相当とがった魅力、強み、世界から見て魅力的な場をつくっていかないと、そもそも日本の場合通じる言葉が英語ではなく日本語ということもあり、あえて日本で国際会議をやろうということにはならないのではないか、なかなか世界から選ばれないのではないかというふうに危惧しているところです。
 先ほど宮瀬委員からも引用がありましたが、UIA国際会議統計の二〇一七年の国、地域別国際会議の開催状況を見ますと、韓国千二百九十七件、シンガポール八百七十七件に対し、日本は五百二十三件。また、都市別では、シンガポール八百七十七件、ソウル六百八十八件に対し、東京は二百六十九件にとどまっています。
 加えて、この統計では、世界全体の国際会議の開催件数は、二〇一五年をピークに下降しているということもありまして、つまり、国際会議場の数をふやせば誘致できるというものではなく、世界の各都市との競争に勝てるだけの周辺施設も含めた質が求められるというように考えます。
 では、何を世界に向けた強みとするのかという点では、やはり食が一つのキーになるのではないかというふうにも考えます。
 二〇一七年に東京都が行った訪都外国人の行動特性調査によれば、実に八七・七%の方が日本食を楽しんだというふうに回答しています。また、日本にいるすし職人の方が、毎月のように各都市の海外のレセプションやパーティーに呼ばれて、日本から、豊洲から仕入れた食材を持って、おすしを握りに行くといったような事例もあります。
 本場の味を味わいたいというニーズ等もありまして、この日本の食というのは、世界から人を呼び込む魅力になり得るものだと思いますし、築地が育んだ食文化、築地ブランドを生かすということになるのではないかというふうに考えます。
 創発MICEに民間のアイデアがこれからどう出てくるのかというところを期待するところではありますが、都市間競争の中で、世界から真に選ばれる築地にしてほしいと心から願うところであります。
 さて、機能導入の考え方の中に、ほかの国際都市との比較において、東京に不足している機能や将来市場拡大が見込まれる機能を導入するとありますが、現時点で必要と考えられているものが、十年後、二十年後の東京に必要かどうかというのは正直わかりません。
 民間のアイデアを生かして、まちができ上がる段階において、そのときにふさわしいものをつくるべきと考えますが、どのようにそのプロセスを考えているのか、都の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、長期的な観点から、民間の力を最大限に活用し、段階的に整備を進めていくこととしてございます。整備等の進捗にも応じて、まちづくり方針を踏まえた将来像の実現のためのより具体的な条件等を適切に示した上で、民間からの提案を受けていくと考えてございます。
 このため、事業実施方針や事業者募集要項につきましては、複数回作成、公表することを想定してございます。その際、民間の知恵やノウハウを最大限に生かす観点から、民間ヒアリングも行いながら、具体化に向けた検討を進めてまいります。

○森澤委員 事業実施方針や事業者募集要項について、複数回作成、公表することを想定しているということです。その時々の社会の事情であるとか市場のニーズを鑑みながら、柔軟に対応していただきたいというふうに考えます。
 一方で、段階的整備で計画が長期にわたるため、その時々で計画がばらばらにならないよう、あるいは迷走してしまわないように、コモンビジョン、共通のビジョンが必要だと考えます。
 共通のビジョンを設定し、随時関係者で共有し、開発を進めていくべきだと考えますが、都の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地再開発では、長期的観点から段階的な整備を進めることなどから、都民を初め、事業者など関係者が共有できるような目標となる将来像を適切に設定することが重要でございます。
 このため、築地まちづくり方針では、将来像として、浜離宮恩賜庭園など地域のポテンシャルを生かしつつ、新たな東京ブランドを創造、発信する国際的な交流拠点を形成するなどとしたものでございます。
 将来像の実現に向けまして、その情報発信などを行いながら、民間事業者からの提案を受け具体化していくと考えてございます。

○森澤委員 コモンビジョン、共通のビジョンというのは、現在から将来にかけて、築地にかかわるさまざまなステークホルダーの方が、開発後にどのような幸せを手にできるのかというイメージを共有できるものであるべきと考えます。
 情報発信を行っていくということでした。ビジョン、将来像は共通のものを常に目指しつつ、具体的な方針や計画は柔軟に変えていくということですので、都度、築地を行き交う人々の姿を思い浮かべ、活気あふれる築地を東京都全体で共有しつつ進めていただければと思います。
 また、段階的整備を進めていく中では、さまざまな事業者、関係者が参画してくるわけです。共通のビジョン、先ほどの将来像を目指すべく、属人的でないリーダーシップが必要であると考えます。長期的な計画の中でリーダーシップを発揮させていくために、どのような組織や会議が必要なのかを研究すべきと考えます。
 部分最適という意味では、民間事業者に任せる、リードしてもらうという部分も必要ですが、将来像実現のために、全体最適を踏まえた都のリーダーシップも重要であると考えますが、都の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 各段階の開発、整備を通じてまちづくりが適切に進められるよう、都は、まちづくり、財務、会計など外部の有識者を交えながら、築地まちづくり方針に基づき一貫してコントロールする仕組みを構築していくこととしてございます。
 体制の具体的な内容などにつきましては、引き続き検討してまいります。

○森澤委員 体制の具体的な内容については引き続き検討していくということですが、コントロールするということは本当に大事だと思うんですけれども、計画をコントロールすることと、リーダーシップを持って将来像の実現に向かってまちをよい方向に導いていくというのは、若干違うというふうに考えます。
 どのように、誰にリーダーシップを持ってもらうことが、このまちを魅力的に、そして国際競争力に資するまちにするためによいのかということは、ぜひ検討していただきたい、検討を続けていきたいと思います。
 これだけ長期にわたって計画をコントロールしつつリーダーシップを発揮し、まちをつくっていくというような事例は、都内では過去にないというふうに伺いますが、世界に目を向ければ、見習うべき事例は数多く存在するかと思いますので、しっかりと研究を重ね、ベストな方法を選択していただきますよう要望しておきます。
 次に、景観形成に関してお伺いいたします。
 景観形成に係る方針の中で、水際での光の連続やライトアップなど、公共施設や民間施設と連携し、魅力的な夜間景観を創出するとありますが、先ほど宮瀬委員からもちょっと言及がありましたシンガポールでも、マリーナ・ベイ・サンズやリゾート・セントーサ、セントーサ島で毎晩、光と水のショーが無料で行われ、集客に一役を買っています。
 東京でも昨年、東京百五十年祭の際、浜離宮で、初音ミクの水とプロジェクションマッピングのショーが行われ、見ている人を魅了したというふうに聞いています。
 実際に再開発に参画してきた民間事業者が、このようなエンターテインメントを行えるよう整備をしていくべきと考えますが、都の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地まちづくり方針では、浜離宮恩賜庭園からの見え方なども配慮しながら、水辺のロケーションを生かしたすぐれたデザイン、景観を形成することとしてございます。
 また、水際での光の連続やライトアップなど、周辺の公共施設や民間施設とも連携し、隅田川沿いにおける魅力的な夜間景観を創出することとしてございます。
 具体的な計画内容等につきましては、都が事業実施方針や事業者募集要項を作成、公表し、これに基づき民間事業者から提案を受け具体化していくと考えてございます。

○森澤委員 これまでの景観に関する都の支援を見ると、ライトアップ等の費用補助等がありますけれども、都が費用を持ち出すという発想ではなく、民間事業者の積極的な参入を促すため、必要な規制緩和を含めた関係各所との調整に取り組んでいただきたいと思います。
 環境について伺います。
 環境配慮に係る方針について、エネルギー、交通、資源循環、自然との共生など分野横断的に地区の全体最適が図られるようマネジメントを行うとありますが、都民の皆様にご理解、共感いただくためには、見える化等が重要な要素だと考えますが、都の見解を伺います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地では、まちづくり方針に沿いまして、先進的な技術等による環境配慮を実践しながら、時代の最先端のモデルとなるような再開発にし、都民に示していきたいと考えてございます。

○森澤委員 環境政策全般にいえることかもしれませんが、取り組みの成果が見えにくいという点が、環境意識が醸成されにくい理由の一つと考えられます。
 例えば、CO2排出量や太陽光パネルの発電量を見える化することによって、省エネを進める機運を高めるような取り組みをしている企業や団体もふえてきています。そのような取り組みも参考に、最先端のモデルの検討を進めていただきたいと思います。
 最後に一点、最初に伊藤理事から、ゾーニングについて、おおよそ、このゾーニングはイメージとして打ち出されているんだということを民間事業者にちゃんと理解してもらいたいというようなご提案がありましたけれども、私も前回の委員会で、道路で区切るゾーニングは、民間のアイデアを狭めてしまう大きな要因になり得るのではないか、事業者からの提案の中で、違ったゾーニングにした方がより価値のあるものが提案できるとなった場合、ゾーニングを柔軟に対応していただきたいという旨お伝えしましたけれども、私からも再度この点をお願いし、質疑を終わらせていただきます。
 ありがとうございました。

○けいの委員 大きなテーマについては各委員からの質問でたくさん出ましたので、割愛しながら、細かな点を確認させていただきたいと思います。
 まずは、二百二通のパブリックコメントが出て、それをさまざま取り入れながら、まちづくり方針に組み込まれてきたというのが、提出された資料で明らかでございます。
 そのパブリックコメントでいただいたものを反映した、さらにその上で、この資料の中にもありましたブランディングとブレンディングという言葉が出ていまして、私も今質疑を聞きながら、かつてあったことを思い出していたんですけれども、海外から来られて日本で働く、英語を母国語とする方々の集いに参加したことがあります。二百名ほどの日本国内で働く--日本国内というよりは東京都内で働く外国人たちの集いでした。
 彼らは日本に来る前、どういうイメージをしていたか、そして何を求めて来たか。もちろん仕事ありきでの話なんですけれども、日本といえば、東京といえばすし、てんぷら、ほとんどの人がこういいました。
 先ほど都技監は、フランスに行ったらこれ、パリに行ったらこれというようなランドマークのようなもの、こういうふうに、またとない築地ですから、そうしたものを整備していくという意気込み、これは本当に必要なことだと思うのと同時に、海外の人は、これほど多種多様、多彩、多機能、こういう東京都にあって、これだけというものを逆に求めていないんじゃないかというふうに、私もその二百名の懇談の中で感じました。
 日本には各地にいろんな名勝が点在していて、東京なら上野公園一帯の施設とか、浅草寺とか、または清水に行ったり、関西の方、そういうところ、いろんなところでいろんなものを見ていける。そんな中にあって、まさに外国の方が、日本といえばすし、てんぷらといったのが、私、当時、数年前でしたけれども、衝撃的だったことを今思い返しました。
 日本に行ったらやっぱり食文化なんだなと、そしてそれがパブリックコメントの中で適用されて、食文化を生かす、築地が培ってきたこの文化をどう守っていくかという意味でいえば、あそこがまたとないところだからこんな立派なものをつくるというふうに、肩を張って前のめりになり過ぎるよりも、やっぱりこうした都民の声、また我々所管の委員会での意見とかを柔軟に取り入れながら、こうして築いていくのが重要なんだなというのを感じながら聞いておりました。
 そんな中で、言及されました四分の一が、まだ市場をとか、もう一回再整備だとか、移転延期でどうだったとか、そういうことではなくて、今、着実に柔軟な対応をしながら一歩一歩進んでいるということを、随時都民に、有権者に丁寧に説明していくことで、理解をやはり得ていかなければいけない。また、その一翼を我々も一人一人が担っているんだと、そういうふうに思います。
 ブランディングとブレンディング、やはり築地では、食べるだけじゃなくて、見ることも体験することもあるし、歌舞伎座へ行ったり銀座でショッピングしたり、そのまま、何度も言葉が出ている大・丸・有を周遊したり、いろんなことがブレンドされていく中で、より地域も活性化するし、築地の再開発そのものもどんどん充実していく、そんなことを考えながら今お話を聞いていましたけれども、であるならば、地元区と連携をとってということがありました。
 私が知る限り、地元荒川区、荒川の方々がどういうふうに、どういう人たちなのかというのはさておいて、荒川で聞けば、場内にあった築地市場が築地だと思っていた人、私の中では一人、二人しかいません。築地市場といったら、今現存する場外の、あそこを市場だと思っていた人が大多数でした。驚いたんですけれども、かくいう私も、幼少期というか、社会に出るまでは、築地といえばあそこだと思っていました。そのぐらい、場内と場外というのは一体であって、それを生かしていく。
 だから、場外が中央区だから中央区の意見ということに置きかえられて表現しますけれども、そのぐらい一体化された、まさにブレンディングされていた中と外であるならば--きのうの都市復興とか震災復興とかの議論、さまざまありました。そういう議論をしているのであれば、皆さん何度も行ったことあると思います。あの場外市場の中で、近年にも火災が起きました。
 一たび火が起きれば一気に燃え広がってとめようがない。また、今残っているところ、建物の中に入っていっても、こんな細いところを本当に歩いていくの、こんなところに店舗があるのというようなものがいっぱい残っています。
 火に弱いし、揺れに弱い。歴史に残ってしまうような大震災じゃなかったとしても、ちょっと想定を超える大きな揺れだったら、あの狭いエリアに、海外旅行者や国内の旅行者も含めてたくさん密集している中でぶちゃっと潰れたら、どんな災害が起きるのか。
 きのう、たきぐち委員も指摘されていました糸魚川でさえ、ラーメン屋に火がつけばあんなことになってしまう。今この築地でそうしたことが起きたらどれほどなのかということを、想定外を想定するのであれば、今さらの話かもしれません。
 またとないからこそ、場外と隣接しているからこそ、場内と場外がブレンディングされてきた、一体となって成熟してきたあそこの地域だからこそ、本来であれば、場外市場を一旦築地場内のあの敷地に移設した上で、耐震化や耐火が現代の基準に合ったような高い建物を建てろということじゃなくて、どういう形かは思いつきませんけれども、何があっても崩れない、燃えない、そして古きよきものを残して、持続可能な場外エリア、あそこに行けば築地をもう一度味わえる、築地の場内、活気、食文化を味わえる、味わえるというのは体験できるというような、そういう方策ももしかしたらあったのかもしれない。
 何か東京に、またとない土地だからこんな立派なものを、こんな施設をという、そうした議論に走りがちなんですけれども、やっぱり本当なら場外を一旦移設して受け入れて、二年、三年かかるかわからないけれども、その間に場外へ再整備する。もう今の築地市場跡地でしかその受け入れ先はないんだろうななんていうふうに感じて、きょうも質疑を聞いておりました。
 もしそれが本来可能なら、第ゼロ段階のさらに前、マイナスゼロ段階で、今からでも可能なら、ずっとそこに古きよき時代の築地市場を感じられるような、場外の活気を永続的にできるような、そういう対策も可能だったのかもしれないなというふうに感じております。
 そうした意味で、さまざまなパブリックコメントを入れていただいたことをまずは評価しながら、少なくとも私たちは、議会人として、これを政争の具にするんじゃなくて、都民の財産として、東京の財産として、そして一人一人の本当の思い入れがある、働いてきた人の思い、そしてその場を楽しんできた人の思いをどう具体化していくか。
 さらに、何度も繰り返しますけれども、これが永続的に続いていけるように、震災復興と語り合うのであれば、築地場外をもっと強固に、別に最新鋭の、最新型の建物にすることがいいことじゃなくて、あのままでも、古さを残したままでも。さまざまな意見、残っていますアーチ型のものを、場内のものを残した方がいいとかいう意見もあるように、場外も、あの雰囲気を残したまま、耐震化、耐火、いろんなことが可能だったんじゃないかなと思います。
 そうはいっても、ここまで話が進んでいますから、着実に、バックギアに入れることなく、一歩一歩、都民の理解を得ながら進めていくことが、私たちの今の使命だと思っております。
 その上で、段階的な整備になっていくことがもう決まっておりますけれども、今の時点で、この段階的な整備、先行整備に向けた都の取り組み状況、現状を教えていただきたいと思います。

○木村まちづくり調整担当部長 築地の段階的整備に当たりましては、まちづくりを適切に進めるための一貫した方針のもと、周辺との相乗効果を図りながら、適切に機能を順次導入していく必要がございます。
 特に、食文化の拠点として築地が育んできた活気とにぎわいに鑑みて、新たなにぎわい、集客を創出するなどの視点から機能を設定することとしてございます。
 築地場外市場とのつながりなどとの観点から、まずは船着き場周辺のエリアを先行整備してまいります。
 それに向けて、アドバイザリー業務委託を活用しながら、今年度中に事業実施方針を公表し、二〇二〇年ごろに事業者募集を想定してございます。

○けいの委員 ありがとうございます。
 やはり今答弁にあったように、場外市場とのつながりの観点、単純に、物質的に新しいきれいなものと古いもの、これは見た目の新旧だけじゃなくて、安全性に格段の差が出てしまいますので、やはり何かしらの対応が、都としても本来とれたのかもしれないということを、私も力のなさを後悔しておりますけれども、次に進めさせていただきます。
 先日、新聞でも報道されておりましたし、何度もお話が出ておりました埋蔵文化財、江戸時代中期、寛政時代の松平定信の下屋敷に作庭された庭園があったり、春風池、秋風池、築山、風光明媚で林泉に富み、浴恩園と名づけられた汐入回遊式庭園があったという報道もありました。
 埋蔵文化財の調査、丁寧にやっていかなくてはいけないと思うんですけれども、この点について改めてお願いいたします。

○木村まちづくり調整担当部長 埋蔵文化財調査につきましては、文化財を所管する都の教育庁や中央区教育委員会などと調査対象や実施方法などについて調整を行いながら進めていくこととなるものでございます。
 調査の進め方といたしましては、まずは試掘調査を行い、その結果を踏まえ、必要な範囲での本格的な発掘調査を行うこととなるものでございます。

○けいの委員 ありがとうございます。
 先ほどの質疑でも、埋蔵文化財の調査を丁寧にやっていくと、おおむね、過去の大規模な事例も見ると、一ヘクタールから三ヘクタール一年間でできるという答弁が出ておりました。ということは、二十三ヘクタールある築地の中で、どんなに急いでも、一年間で三ヘクタール、全域を隅々やるかどうかというのはわかりませんけど、もし年間三ヘクタールでやったとしたら、七、八年がかかる。
 逆に、これだけ重要なものが埋まっているというのがわかっているはずですから、丁寧に丁寧に、都心に残された最後の松平家の大切なものを掘り出していくということになったら、恐らく一年で一ヘクタールという一番少ない発掘調査になると思うんですけれども、一ヘクタールずつでやると最長で二十三年かかることになっちゃいます。
 二十三年、丁寧に進めていくことで、ゼロ段階のところをやっている時点でもしこんなことがあったら、また、ゼロ段階のところが終わったら、埋蔵文化財調査はすぐに第一段階の方に移れるのか、追っかけていくのか、それとも間を置いてどういうふうに展開していくのか、この辺を詳しく教えてください。

○木村まちづくり調整担当部長 築地地区の再開発に当たりましては、時間軸を意識し、大規模な土地のポテンシャルを最大限に引き出しながら、段階的に適切な機能を順次導入、整備していくこととしておりまして、各段階の整備に向けて、埋蔵文化財調査などを戦略的に行うこととしてございます。
 まちづくり方針に示している各段階の進め方に対応して、埋蔵文化財調査につきましても順次実施していくことを想定してございます。
 まずは、先行整備を行う第ゼロ段階の船着き場周辺のエリアにおきまして、市場の解体工事や東京二〇二〇大会の車両基地整備工事と調整を図りながら、試掘調査を行ってまいります。

○けいの委員 戦略的にということですけれども、このゼロ、一、二、三と続いていく中で、埋蔵文化財調査もその順番でいくということでいいんですかね。質問にはしないですけれども、そういう理解でよろしいですか。
 そのエリアごとに、整備順に進んでいくのか、それとも戦略的に、もしここら辺に埋まっているぞとわかっているところがあったら先にそっちをやっていく、そんな工夫もありやと思いますけれども、何しろ一年で一ヘクタールしか掘れないとわかっていることで、二十三年かけていたら、調査も何も、整備もなくなってしまいますから、やはりこれは戦略のいかんにかかっているんだと思います。
 そして、埋蔵文化調査しつつ、埋文のチームがどこに移動していくかわからないですけど順々に移動していく、その後を追っかけるような形で、今度は土壌汚染の方の調査も、少しずつ追っかけながら進んでいくんだと思います。
 その土壌汚染について、ちょっと通告していませんけれども、埋文の後もしくは同時なのか、かわりばんこにやっていくのか、埋文と土壌汚染と、どういうふうに調査していく予定なのか、どういう戦略があるのか、もしお答えできたらお願いします。

○木村まちづくり調整担当部長 基本的な流れといたしまして、土壌汚染の調査を先行するということを想定してございますが、埋蔵文化財の調査につきましても、土壌汚染の調査、対策につきましても、戦略的に進めていき、段階的な整備をしっかりと進めていけるようにしていきたいと考えてございます。

○けいの委員 今の時点では、戦略的、段階的ということですけれども、恐らく、動ける範囲内でどんどん同時並行に、あるいはかわりばんこになのかわかりませんけれども、こうして進めていく中で、いずれにしても埋文がある、土壌汚染の調査がある。そして、早いところではスーパー堤防化の工事が始まっていく、ゼロ段階が始まっていく。そうした中で、何度も我が党も指摘しておりますけれども、工事車両、調査車両というか、そうしたものがたくさん来ることになると思います。
 今でも、汐留のあの辺の工事周辺からもう大変な混雑ぶりですけれども、道もずっと悪いですし、ああいう状況の中で、あっち側を回っていくのか、もしくは晴海通りの方を回ってくるのか。そこにこれだけ多くインバウンドが来る中で、観光とのぶつかり合い、こうしたことも先ほど答弁ありましたけれども、大型の重機、調査人員、こうした人たちが、観光者、食文化を楽しむ、観光に来ている方たちの行き来にぜひ障害がないようにしていただきたいと思います。これも先ほど出たので、少し割愛させていただきます。もう時間もあれですので。
 今、土壌汚染調査についても教えていただきました。さまざまな方がさまざまなことの要求、今ありましたけれども、私から最後、要求、お願いしておきたいのは、土壌汚染に関しても、終わった後、整備が済んだ後、こんなでしたじゃ困るんだと思うんです。
 段階的に、戦略的に土壌汚染を調査していく中で、この地域ではこんなことが、このぐらいの汚染土がありましたとか、ちょっと知っている人からすれば、原爆マグロがあそこに埋まっていて、放射能はどうなんだろうなんていうのも、私の地元で有権者の前で説明すれば、あそこにあるんでしょ、埋まっているんでしょ、放射能は七十年、八十年でなくなっているんですかと、こんなふうに聞かれたこともあります。
 土壌汚染の状況、対策の進捗状況、こうしたことも、その都度、随時委員会に諮れなんて、そういうことは私の立場ではいいませんけれども、ぜひ都民にわかりやすい形で、このぐらいの状況でした、こういう対策をしていけば安心ですと、そして、工事の整備の進捗状況をあわせて教えていただきたいと思うんです。
 そして、段階的な整備も、この紙の上では、ゼロ、一、二、三と続いていっても、都民の目からしたらずっと恐らく覆われていく中で、中で何が行われているのかわからない。そして、ずっとこの方針が出ているだけで、誰ひとり頭の中に映像はほとんど浮かんでいないと思うんです。機能として今議論をしているだけであって、どういうビジュアルになってきてというのが、ちゃんとしたパースがそろそろあるんだと思うんですけれども、そういうものを、私たちも積極的に地元で、都民に、有権者に語っていきながら理解を求めていく。
 そして、その上でつけ加えさせていただきたいのは、今回、皆さんのパブリックコメントを入れることによって、築地には市場を再整備しないと明確にうたっていることを、私たちも地元で堂々と語っていきながら、もう時代を後戻しにしないで、前に前に着実に進めていく、そのお手伝いをさせていただきたいのと同時に、そのために、私たちも忌憚のない意見をいわせていただきますし、東京の中で築地がこれだけ立派というよりは、東京全体の底上げになるような、そういうまちづくりにしていっていただきたいということを要望しまして、私の質問を終わります。
 ありがとうございます。

○本橋委員長 一通り発言が終わりました。
 ここでお諮りさせていただきます。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ございませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○本橋委員長 ご異議なしと認めまして、築地まちづくり方針についてに対する質疑は終了いたしました。
 以上で都市整備局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会といたします。
   午後五時五十九分散会

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