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Tokyo Metropolitan Assembly

都市整備委員会速記録第十号

平成二十三年七月二十六日(火曜日)
第五委員会室
   午後一時開議
 出席委員 十四名
委員長いのつめまさみ君
副委員長関口 太一君
副委員長高橋 信博君
理事淺野 克彦君
理事神林  茂君
理事吉倉 正美君
加藤 雅之君
遠藤  守君
佐藤 由美君
大島よしえ君
滝沢 景一君
遠藤  衛君
林田  武君
大塚たかあき君

 欠席委員 なし

 出席説明員
都市整備局局長技監兼務飯尾  豊君
次長総務部長事務取扱長谷川 明君
技監都市づくり政策部長事務取扱安井 順一君
理事松井多美雄君
理事都市基盤部長事務取扱藤井 寛行君
住宅政策推進部長鈴木 尚志君
市街地整備部長遠藤 正宏君
市街地建築部長砂川 俊雄君
都営住宅経営部長瀧本 裕之君
企画担当部長邊見 隆士君
連絡調整担当部長田崎 輝夫君
特命担当部長須藤  栄君
景観・プロジェクト担当部長石川  進君
住宅政策担当部長香山  幹君
民間住宅施策推進担当部長高田  茂君
航空政策担当部長山下 幸俊君
外かく環状道路担当部長野崎 誠貴君
民間開発担当部長藤塚  仁君
多摩ニュータウン事業担当部長五十嵐 誠君
耐震化推進担当部長町田 修二君
耐震施策担当部長小野 幹雄君
経営改革担当部長笹沼 正一君
再編利活用推進担当部長上野 雄一君
建設推進担当部長荒川 達夫君
営繕担当部長永島 恵子君

本日の会議に付した事件
 都市整備局関係
報告事項(説明・質疑)
・第百九十四回東京都都市計画審議会付議予定案件について

○いのつめ委員長 ただいまから都市整備委員会を開会いたします。
 初めに、先般の人事異動に伴い、都市整備局長に飯尾豊さんが就任されました。
 また、幹部職員に交代がありましたので、飯尾局長からあいさつ並びに紹介があります。

○飯尾都市整備局長 都市整備局長の飯尾豊でございます。技監を兼務しております。いのつめ委員長を初め委員の皆様方のお力添えをいただきながら、局事務事業の適切かつ円滑な運営を図るとともに、安全で快適な都市づくりを進めるため一層の努力をいたす所存でございます。何とぞよろしくお願い申し上げます。
 それでは、去る七月十六日付で異動のございました当局の幹部職員を紹介させていただきます。
 次長で総務部長事務取扱の長谷川明でございます。技監で都市づくり政策部長事務取扱の安井順一でございます。航空政策・交通基盤整備担当理事で都市基盤部長事務取扱の藤井寛行でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
   〔理事者あいさつ〕

○いのつめ委員長 あいさつ並びに紹介は終わりました。

○いのつめ委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、都市整備局関係の報告事項の聴取を行います。
 なお、本日は説明を聴取した後、質疑終了まで行いたいと思いますので、ご了承願います。
 それでは、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○飯尾都市整備局長 来る九月八日に開催予定の第百九十四回東京都都市計画審議会に付議を予定しております案件につきましてご説明を申し上げます。
 今回、東京都決定案件が全部で二件ございます。その内訳は区部で一件、市町村部で一件でございます。
 本日は、これらのうち、主な案件といたしまして、区部の東京都公共下水道、芝浦水再生センターの変更につきましてご説明いたします。
 それでは、引き続き、都市基盤部長事務取扱の藤井理事からご説明いたしますので、よろしくお願いいたします。

○藤井理事 私の方から、付議予定案件ナンバー2、東京都市計画下水道、東京都公共下水道、芝浦水再生センターの変更に関する案件についてご説明申し上げます。
 資料は、資料2、白表紙の提案事項概要の四ページから七ページ、資料3、薄茶表紙の事前説明会資料の七ページから一二ページです。
 恐縮ですが、まず資料2、白表紙の四ページ及び資料3、薄茶表紙の七ページをお開きください。芝浦水再生センターは、港区港南一丁目及び三丁目地内に位置し、品川駅、田町駅にも近く、補助第一四六号線旧海岸通り、補助第一二三号線及び補助第一六号線に面し、高浜運河に接しております。
 計画地周辺の土地利用状況につきましては、前方スクリーンの航空写真をごらんいただきたいと思います。
 昭和二十五年に下水道施設としての当初の都市計画決定を行っており、千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区についてはその大部分、及び品川区、文京区、目黒区、世田谷区、豊島区についてはその一部の地域の下水を処理しております。
 資料3、薄茶表紙の八ページから九ページをごらんください。品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインでは、芝浦水再生センター地区につきまして、優先整備地区の一つとして、主要な風の道への配慮など、環境モデル都市形成の中核的な役割を担う拠点として位置づけております。
 また、地区の中心となる芝浦水再生センターにつきましては、昭和六年に供用開始してから約八十年が経過し、老朽化による施設の更新や高浜運河などの公共用水域の水質改善など、大規模な再構築が必要となっております。
 今回、再構築の一環として、中央処理施設西側の雨天時貯留施設につきまして、平成二十年三月に事業認可を受け、今年度から再構築の事業着手が予定されており、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインに沿った市街地の形成を誘導するため、港区が、地区計画、地区整備計画を定め、それにあわせて下水道施設に立体的な範囲を定めるものでございます。
 参考といたしまして、港区決定の地区計画につきまして、資料2、白表紙の五ページから七ページ、資料3、薄茶表紙の一一ページから一二ページをごらんください。区域面積は約二十二・五ヘクタールで、下水道施設の段階的再構築と整合を図りつつ、風の道の確保や緑豊かなオープンスペースの形成などによる魅力と活力にあふれたまちづくりを推進することとしております。
 地区整備計画では、約五ヘクタールの区域について決定し、広場や公共空地などの地区施設や建築物等の用途の制限、壁面の位置の制限などを定めております。
 資料3、薄茶表紙の一〇ページをごらんください。以上、地区計画の決定にあわせて、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインに沿った魅力と活力にあふれたまちづくりを実現するため、地区整備計画において、広場や公共空地の地区施設などを定め、これにあわせ、この地区整備計画の対象となる約四万九千五百平方メートルの区域につきまして、下水道施設の立体的な範囲を定めるものでございます。
 以上で説明を終わります。

○いのつめ委員長 報告は終わりました。
 これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○神林委員 三点ばかり、品川駅周辺のまちづくりについて伺います。
 品川駅周辺は、羽田空港へのアクセスのよさや東海道新幹線の停車駅により交通の利便性の非常に高い、しかもポテンシャルの高い地域でございます。
 品川駅、田町駅周辺については、平成十九年にまちづくりガイドラインが策定されているところでありますけれども、今回の案件である芝浦水再生センター地区のほかにも、今後、相当規模の開発が見込まれていると聞いております。
 そこで、今回の芝浦地区の計画を含めた品川全体のまちづくりについて、改めて伺います。

○安井技監 品川駅周辺地域は、都心はもとより、羽田空港を介しまして国内外の主要都市へのアクセスにもすぐれておりまして、今後の都市づくりの方向を示している東京の都市づくりビジョンにおきまして、東京の経済活力などを支える新拠点として位置づけられてございます。
 本地域には、JR車両基地跡地などの大規模な低未利用地も残されており、今後、相当規模の土地の転換が見込まれてございます。このため、新拠点にふさわしい質の高い民間開発とこれを支える基盤施設を一体的に整備し、また、東京湾や運河などの水辺を生かすなど、環境モデル都市にふさわしい都市づくりを実現していくために、平成十九年に品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインを策定してございます。
 このガイドラインでは、芝浦水再生センター地区、JR車両基地跡地、高輪側の駅西口地区の三カ所を優先整備地域と位置づけてございまして、このうち水再生センター地区につきましては、駅前にふさわしい高度利用や風の道にも配慮した緑豊かなオープンスペースの確保など、具体的な計画がまとまったことから、今回、都市計画案を提案しているところでございます。
 引き続き、羽田空港が本格的な国際空港になったこと、あるいはリニア中央新幹線の始発駅となることなど、新たな動向も踏まえまして、他の優先整備地域等につきましても、ガイドラインに基づきまして適切に都市づくりを進めてまいります。

○神林委員 今、まちづくりの考え方について伺ったわけでございますけれども、今回の芝浦水再生センターの上部空間を利用するまちづくりは、ガイドラインで位置づけられた優先整備地区の一つであり、品川駅周辺全体のまちづくりとの関係が重要であると考えております。また、芝浦水再生センターの下水道施設は老朽化が進んでおり、施設更新が必要とも聞いております。
 今回の計画において、下水道施設の再構築と上部空間の利用について、どのような都市計画手法を用いて優先整備地区のまちづくりを実現するのかお伺いいたします。

○藤井理事 お話しのとおり、昭和六年の供用開始から約八十年が経過し、下水道施設の老朽化が進行しております。老朽化に対する施設更新や高浜運河などの公共用水域を水質改善するための合流改善など、大規模な再構築が必要となってございます。
 下水道施設の再構築に合わせ、ガイドラインにある環境モデル都市にふさわしい風の道の確保や水と緑のネットワークづくりへ取り組むとともに、ビジネスセンターの一角を担う業務・商業機能や文化・交流機能の導入を進めるなど、魅力と活力にあふれた都市づくりを実現してまいります。
 このため、地元港区がまちづくりガイドラインにおける優先整備地区の区域に、港南一丁目地区地区計画を決定いたします。
 この地区計画のうち、約五ヘクタールの地区整備計画の区域につきましては、都の定める都市計画で下水道施設の立体的な範囲を定めます。このことにより、下水道施設の上部空間を、ビルや地区整備計画で定める広場や公共空地などとして、まちづくりに活用できることとなります。
 さらに、今回地区整備計画をかけない区域につきましても、再構築と上部利用の計画が具体化した区域から、地区整備計画を順次定めて、優先整備地区のまちづくりを実現してまいります。

○神林委員 品川駅は、昨年十月に本格的な国際空港としてスタートした羽田空港への交通の利便性も非常に高いですし、首都圏と名古屋、大阪圏を高速移動で結ぶリニア中央新幹線の始発駅と決定するなど、その位置づけはますます高くなっているわけですね。
 そこで、ちょっと私が、一番、少し気になる点は、これ見させていただく中で、例えば、一つの例が、コンベンション機能を置き込むというようなお話が入っているんですけれどもね。ご存じのとおり、羽田空港の跡地の中への計画でも、コンベンション機能の置き込み等が入っているわけです。当然のことでしょうけれども、やはりそういう周辺の大きな計画というのは、近隣同士しっかり連携をしたり整合性を行ったりして、調整してお互いに機能がうまく働くようにしていかなきゃいけないわけでしてね。当然もうご存じということでやられていることだとは思うんですけれどね、ぜひその辺、近郊の大きな開発や大きな東京都全体の動きの中でうまく連携や整合性が保てるように、この計画につきましても、そういう形で進めていただきたいと思います。
 また、先ほどの答弁のとおり、品川駅周辺では、今回の芝浦水再生センターのほか、JRの車両基地跡地などを優先整備地区に定めるなど、さまざまな開発が見込まれるとのことでございます。
 最後に、今後、品川駅周辺のまちづくりについて、東京都としてどのように取り組んでいくのか伺って、私の質問を終わります。

○藤井理事 品川駅は、一日約九十五万人が乗降する主要なターミナル駅であり、今後の羽田空港の機能強化や東北縦貫線の開通、さらには、我が国の国際競争力強化に寄与するリニア中央新幹線の整備により、ますます新拠点としてのポテンシャルが高まっております。一方、駅周辺では、地域の核となる優先整備地区内において、芝浦水再生センターを初めとした周辺開発が見込まれており、首都東京の将来を見据えた都市基盤の充実が急務となってございます。
 都では、本年七月、学識経験者及び国、都、地元区、鉄道事業者などによる検討委員会を設置し、まちづくりガイドラインで示された東西分断を解消する道路ネットワークの整備や広域アクセス拠点にふさわしい結節点づくりを目指し、東西連絡道路や駅前広場、駅の再編などの検討を進めております。
 今後、検討を深度化し、早期に基盤整備・まちづくり計画を取りまとめ、世界に誇れる先進的な都市の実現に取り組んでまいります。

○大島委員 私も、この芝浦水再生センターの方から質問をさせていただきたいと思います。
 今お話があったように、芝浦水再生センターの老朽した施設を改修するということも含めて計画がされているということですが、今回の決定では、水再生センターの区域の一部に立体的な範囲を定める都市計画決定をするんだというように書かれています。これによって、下水道施設の上部空間に下水道以外の用途を恒常的に活用できるようにする、こういう内容だということなんですが、まず、じゃあ、この地域の高さの上限というのはどのようになるのか、また、どのような用途の施設として今後利用する計画なのかお聞きします。

○藤井理事 地元港区では、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインの優先整備地区である芝浦水再生センター地区のまちづくりを実現するために、港南一丁目地区地区計画を決定いたします。
 高さの上限については、この地区整備計画において定める予定はございません。
 用途につきましては、地区計画において、資料2の提案事項六ページの土地利用方針にございます。申し上げますと、一番目といたしまして、品川駅を中心とするビジネスセンターの一角を担う地区としての業務機能、商業機能や文化・交流機能の導入により、にぎわいのある地区、二番目といたしまして、地域の憩いやスポーツ・レクリエーションの場となり、風の道の確保にも寄与する緑豊かなオープンスペースなどとする計画でございます。

○大島委員 高さの上限というのは今回の地区計画でも定めがないということで、ある意味、あそこは建ぺい率六〇の容積率四〇〇というふうに聞きましたけれども、あれだけの広大な敷地の中で、高さ、上に伸びるという点でいうと、もう上限なしに建物が建てられる、そういう地域になるのかなというふうに思ったんですね。
 それで、下水道局のこの資料によると--都市整備局なので下水道局というのは直接関係ないと思うんですけれども、下水道局が実際にはここの施設をつくるということで、この下水道局の資料を見せていただいたんですが、この上部空間を利用するという対象事業の内容の概略が出ていたんですが、それによると、地上三十二階、地下一階、最高高さが約百六十メートルで、駐車場台数が約三百八十台の業務・商業施設というふうになっていました。
 私もあの場所へ行ってみたんですけれども、品川駅というのは確かに交通の要所ということで、非常に交通量が多いんですね。それでコンコースの中で、この東西の人の流れというのがもう本当にすごく多くて、特に聞くところによると、朝の状況というのはもう尋常じゃない、大変だということなんですが、さらにここにこれだけ大きなビルが建設されるということになれば、就業人口もふえるでしょうし、来場者もふえるでしょうし、品川駅の混雑というのは一層危険な状況になるのではないかと。こうした駅の混雑解消の対策などについてはどのように考えているのでしょうか。

○藤井理事 先ほどもお答えいたしましたが、主要な交通結節点である品川駅は、リニア中央新幹線の整備や周辺まちづくりの動向などを見据えて、都市基盤の充実を図っていくことが重要となってございます。
 このため、都では、既に、東西自由通路の混雑緩和対策も含めて、都市基盤のあり方について検討を進めてございます。
 今後とも、品川駅周辺基盤整備・まちづくり検討委員会において検討を深度化し、基盤整備・まちづくり計画を取りまとめ、新拠点にふさわしい都市基盤の実現に取り組んでまいります。

○大島委員 ぜひ、こういう東西自由通路の混雑緩和などについては力を入れていただきたいというふうに思っております。
 ところで、この資料2の提案事項の港南一丁目地区地区計画というのを見ますと、その目標には、高浜運河の風、それから水辺といった自然を感じる環境資源が豊富にある本地区では、自然に恵まれた地域特性を生かしながら、環境に配慮し、魅力と活力にあふれたまちづくりを推進するということが掲げられています。特に、先ほどもご説明がありましたけれども、風の道の確保とか、それから都心部におけるヒートアイランド現象の緩和、これに配慮するということがうたわれています。
 私も実際あそこの場所に行ってきたんですけれども、現状を見ますと、もう周りは高層の建物に囲まれている。まああそこは、そこ自体は高層ではないんですけれどね、周りがもうそういう状況ですし、高浜運河側からの風の道はどうやって確保されるのかなと。あの運河沿いにかなり高層のマンションなどが建っていますのでね、どうだったのかなというふうに思うんです。それから、さらにこの水再生センターの広大な土地の敷地の南側に、この大きな建物が建つということになるわけですから、そうなったらもっと風の道をふさいでしまうことになるのではないかというふうに思うんです。また、その環境に配慮するということなんですけれども、実際にあそこに公園があるんですね。私も行ったときに、お子さんたちを連れてお母さん方が来ておりましたけれども、現在、子どもの遊び場とか遊具とか、こういうものがたくさんあるんですけれども、こういうところに対して南側の建物が日陰をつくってしまうんではないかとか、ビル風による環境悪化につながるのではないかということが心配されました。
 こうしたことは、結果として、この地区計画の目標や方針と相入れない計画になるのではないかと思うのですが、その点はいかがでしょうか。

○藤井理事 芝浦水再生センター地区は、品川駅・田町駅周辺まちづくりガイドラインの中で、環境モデル都市形成の中核的な役割を担う拠点であり、主要な風の道への配慮などを行うこととしております。
 今回、地元港区が定めている港南一丁目地区地区計画におきましても、風の道を確保するため、建築物の壁面の位置の制限を定めてございます。こうして、風の道に配慮しオープンスペースを確保する一方で、地区南西部につきましては集約的に高層化を図り、ビジネスセンターの一角を担う地区として業務・商業機能の導入を進めることとしてございます。
 環境についての配慮でございますけれども、これまで約二万七千平方メートルのオープンスペースを開放してきましたが、今回の整備にあわせまして、新たに約二万七千平方メートルの緑豊かなオープンスペースを開放していくこととしており、区域全体としては、風の道や緑の確保など、環境に配慮された魅力と活力にあふれたまちづくりが進むものと考えてございます。

○大島委員 二万七千平米のオープンスペースがさらにふえるということですから、本当にあの地域にはない環境のいい場所が確保されるのだろうというふうに思うんですが、どうしても高層ビル街の中にぽつんと一つの広場があるなという感じはあるんですよね。風の道やヒートアイランドという問題については、配慮しているというんですが、なかなか、本当にそうなるのかしらという疑問は解けません。
 今審議されている、この都市計画決定ということが変更にならない限りは、現在まで都市計画決定がされているその内容を見てみますと、この水再生センターの上部には下水道施設以外の建設はできないということを聞きました。しかし、先ほどもいいましたように、既に下水道局では、この上部空間を利用して業務・商業系のビルを建設する事業者の募集というのを、三年前の二〇〇八年七月二十三日から八月十二日まで、募集要項を配布して入札も行っていますし、二〇〇九年の三月には事業者や事業内容まで決定しているんですね。
 その募集要項の使用可能容積については、これは借地で、三十年の借地契約というふうになっているんですけれど、借地対象面積の約一万一千平米だけではなくて、周囲に下水道局が設定する容積使用可能範囲の容積をあわせて活用することができるということで、十八万平米までの容積を利用して下水道施設との合築ビルを建設できるとまで書いてあるんですね。だから本当にここを使うということでかなりのことができる、そういうものを東京都が提供しているんだなというように思いました。
 また、これから九月八日の都市計画審議会でこの都市計画変更というのが審議されるにもかかわらず、今、この七月十五日から二十九日まで、芝浦水再生センター再構築に伴う上部利用事業に係る評価書、環境影響評価ですけれど、縦覧を行っているんですね。もうすごく私は不思議に思ったんですけど、今回のこの都市計画変更は決定されていないのに、何でこのようなことが進められるのか、それが許されるのか、まさに都市計画審議会軽視じゃないかというふうに思うんですが、その点についてはいかがでしょうか。

○藤井理事 下水道局からは、よりよいまちづくりを目指して、早い段階から民間事業者の協力をいただいて、そのようなまちづくりを進めたいという話で聞いてございます。
 上部利用ビルの公募要項の中では、上部利用者は、芝浦水再生センター地区の開発に当たりまして、まちづくりの貢献策や下水道都市計画の変更案策定などに関しまして、全面的に協力することとなってございます。また、上部利用ビルにつきましては、法定の容積内で計画され、通常の建築基準法の制限の中で建築されます。また、今回の地区計画で壁面の位置の制限などを定めることとなります。
 上部利用者は、こうした都市計画等の制限を踏まえて、下水道などの都市計画決定や環境アセスメントの手続完了後に、建築確認申請などの手続を進めていくことと聞いてございます。

○大島委員 都市計画決定の変更がなければ、当然その契約も、それから事業も進められないというのはわかるんですけれども、でも、今のこの流れを見てみますと、もう下水道局は自分のところの土地の上に建物を建てるのだから、ある意味都市計画決定というのは、当然変更になるだろうというか、なるのが当然というような、事前にそういう状況がわかっているかのように、事業者の選定や計画づくりというのを進めているのではないかというように、私は思ってしまうんですね。
 もし本当にそんなことができるということであれば、これまでも都市計画審議会に係る案件については、この委員会でも大分説明とかいただいたし質疑もしてきたんですけれど、もうそれはそのままいくよということが決まっていて、事業者についてもどんどん選定できるような、そういう余地があるんだなって逆に考えてしまうんですね。
 そういうことになるなら、都市計画審議会は、あってもなくてもその中の審議というのは余り関係なくなるのかなというふうに思うんですが、その点について、この都市計画審議会と今回のこの事業の進め方についてはどういう関係に思われるのか、ちょっともう一度ご答弁いただきたいんですが。

○安井技監 都市計画審議会と具体的なまちづくりの事業の関係でございますけれども、都市計画審議会にかける案件につきましては、例えば区市町村が進めるものであるとか、都がみずから都市計画を決定する立場から付議するものであるとか、あるいは民間の創意工夫を前提にまちづくりを進める案件をかけるものとさまざまでございます。
 特に今回のような、民間の創意工夫を生かしながら、そこに、位置づけにふさわしいような事業を前提として都市計画を決める場合には、都市計画付議の事前調整として民間と協議するのは当然のことでございます。このような協議を通じて、またそれが民間から提案されたものをそのまま都市計画として付議するものではございませんので、行政として、そこにどのような基盤整備を整備すべきか、あるいはどのような機能を導入すべきか、こういった協議を積み重ねながら、都市計画を決めてそれを付議するわけでございまして、今回の手続の進め方にも何らおかしいものはございません。

○大島委員 民間がやるものなど、いろいろあるわけですけれども、事前調整は当然のことだと。事前に調整をするというのはわかるんですが、でも、そういうふうな事業をどんどん進めていってしまって、後で都市計画の変更よというのが審議会にかけられるというのはどうも納得できないんですね。そういう問題について、事業者とのさまざまな調整などが行われてきている間、その地域の住民の方たちはそういう計画についてほとんど知らされていないんですね。
 それで、この話ばかりやってられないんですけれど、地域住民に対する説明会などについてはどうなっているのでしょうか。また、こうした説明会で今後出される意見については、もう事前調整で進められているので審議会でそのままいきますよというものなのか、それとも、今後そういう意見についてどう対応しようとしているのか、その点についてお聞きしたいと思います。

○藤井理事 区が決定いたします港南一丁目地区地区計画につきましては、本年六月二十三日に既に都市計画の説明会を行ってございます。都が定める下水道施設の都市計画につきましても、八月二日に都市計画の説明会を開催する予定でございます。
 都市整備局のホームページに七月二十七日より載せるほか、港区におきましてもチラシ配布を行うなど、説明会開催を周知いたします。
 説明会で出された意見につきましては、十七条縦覧で出される意見と同様、今後適切に対応してまいります。
 また、下水道局からも折に触れて地元に説明しており、今後も、引き続き、地元の理解を得ながら進めていくと聞いてございます。

○大島委員 地域の住民の皆さんの声というのもぜひ生かしていただきたいというふうに思います。
 今回の都市計画決定というのは、下水道施設の上部空間に下水道以外の用途を恒常的に活用できる、そういうふうにするためのものなんですけれども、ここは品川駅から直線距離で五百メートルという非常に立地のよい場所ですし、その公共の敷地を三十年の定期借地権を設定して企業に貸し出す、そして超高層の建物を建設することができるようにするという開発優先の計画ではないかと思います。しかも、都市計画決定前であるにもかかわらず、もう決定されることは当然というように、事前に計画をどんどん進めているということも、審議会軽視といわざるを得ません。
 都心部におけるヒートアイランド現象の緩和といいながら、こうした大規模開発により建物が高層化し、容積がふえるということで、環境への負荷もふえることになります。ヒートアイランド現象の原因ともなる温室効果ガスも上昇します。また、車の発生集中交通量も増加して、温室効果ガスの発生量はふえ続けます。これでは、二〇二〇年までに九〇年比二五%削減という目標達成に逆行することになるんじゃないでしょうか。
 また、風の道の確保といいますけれども、こうした高層の建築物が乱立するということでは、風の道をみずからこの建物がふさぐ結果を招くことになると思います。都心に残された都民のための貴重な空間を確保することこそ、環境に優しい都市のあり方でありますし、高層ビルを集中させるという開発優先の政策は転換すべきであるという立場から、本計画には反対です。
 次に、東村山都市計画道路三・四・三五号線についてお聞きいたします。
 今回のこの路線は新たな都市計画道路を決定するということです。五月二十日と二十一日に素案の説明会が行われたということですが、実はこの説明会でこの道路のことを初めて知ったという住民が大変多くて、驚いているということです。
 素案説明会の参加者数とそのとき住民から出された主な意見はどのようなものだったのかお聞きします。

○藤井理事 まず、本路線でございますけれども、平成十二年七月に東村山市が策定し、公表した東村山市都市計画マスタープランにおきまして、埼玉県側で整備が進められている所沢都市計画道路三・三・一号飯能所沢線の東村山市側での受け入れの必要性が位置づけられてございます。
 さらに、平成十八年四月に、都と市町が策定し公表いたしました、多摩地域における都市計画道路の整備方針におきまして、飯能所沢線の延伸について検討することが定められております。
 これらを踏まえ、地元市など関係機関と調整しつつ検討を進めた結果、計画素案が取りまとめられたことから、本年五月に素案説明会を開催したものでございます。
 この素案説明会は東村山市立第二中学校にて、五月二十日金曜日と五月二十一日土曜日の両日行い、合計四百五十一名の方々が参加されてございます。
 主な発言といたしましては、なぜ本路線が必要なのか、事業はいつから行うのか、どの程度補償してもらえるのか、将来交通量はどの程度なのかといった質問のほか、震災復興を優先すべき、もっと早く知らせるべきなどのご意見をいただいてございます。

○大島委員 二日間で四百五十一名の方が参加というのは、やっぱり住民の関心の高さをあらわしているというふうに思います。
 先ほどお話がありました東村山市の都市計画マスタープラン、それから整備方針、これについても検討するということは書いてあるんですけれども、この場所に道路を通すということについては一切書いていないんですね。必要性について検討するとか、この整備路線について検討するとか。だから、説明会の中では賛成意見がほとんどなかったということを私は聞きました。
 私も、この都市計画道路の問題で現地に調査に行ってきたんですね。そこでいろいろな方たち、ちょうどその道路に係る、道路になるだろうという地域の方々とお話をしてきたんですけれども、私が会った住民も、こうした計画が検討されていたことさえ全く知らなかったんです。
 この地域は比較的新しい家が多いんですね。住民からお話を聞いたんですけれども、この道路計画があることを全く知らなかった、道路ができると、今はすごく静かなんですけれど、この静かな環境が破壊される、子どもを育てるにはよい環境だと考えてこの場所を選んで引っ越ししてきたのに、どうしてこんなことになるのか、新しい道路など全く必要ないなどと、いずれも今後どうなるのかという不安でいっぱいの様子でした。
 この道路計画で立ち退きの対象となる住戸はどの程度あるのでしょうか。

○藤井理事 本路線につきましては、かねてから地元の東村山市より、市内の道路ネットワークの整備が十分ではなく、交通渋滞が頻繁に発生することで快適な都市生活と機能的な都市活動を阻害していることから、整備方針を早期に示すよう要望を受けてきたものでございます。
 お尋ねの本路線の計画線内に係る住宅につきましては、詳細な測量を行っていないため正確には把握できませんが、平成二十年の航空測量をもとに作成した地形図によれば百棟程度となります。

○大島委員 百棟というのも、おおむねなので正確には今後ということになるんでしょうけれど、かなり多いというふうに思うんですね。
 ここは現道が全くないんですよね。そこに新たな都市計画道路を建設するということになるんですけれども、同時に、三・三・八号線とか三・四・一一号線、これも二〇一五年度事業着手ということで、いよいよ動き始めるということなんです。
 地元の方たちは、今ひどい渋滞が起きているということもないし、生活道路に入り込む車というのも少ないといっていたんです。しかし、こうした道路建設が進むと車の流れも大きく変化しますし、まちの中に自動車を呼び込む結果になるんじゃないかと。
 特に、この三・四・三五号線というのは、埼玉県側の飯能所沢線につながる道路なんですけれども、埼玉県側は四車線だと聞いているんですね。ところが東京に入ると二車線になる。これで円滑な交通処理が可能なのかどうなのか、この点について伺います。

○藤井理事 埼玉県側の飯能所沢線の車線数は四車線でありますが、埼玉県側の自動車交通は、都県境手前の所沢市内の市道などで、ある程度分散すると想定してございます。
 このため、東京都内における本路線の将来交通量は一日に約二万台と予測しており、二車線であっても、その両側に停車帯を設置することにより、円滑な交通処理が可能と考えてございます。

○大島委員 聞くところによりますと、この埼玉県側四車線でおよそ三万台の交通量を予測していると。東京に入ると二万台になって、一万台ぐらいは横に抜けていくんだろうということが、一応計画の中に入っているということなんですけれども、いずれにしても、この新しい道路をつなぐことによって新たな交通量の増加につながることは間違いありません。むしろ、今はまだつながっていないので、ほかに横へ逃げているのも全部こちらに入ってきてしまうということも考えられるわけです。
 特に今回の計画道路というのは、西武新宿線の下を通るアンダーパスとなります。このことによって、実は掘り割りのようになりまして、久米川町五丁目というこのまちが分断されてしまうということを非常に心配していまして、このまちの両側のコミュニティ、これを分断しないでほしいという声もあるんですね。こうした問題についてはどのように解決しようとしているのかお伺いします。

○藤井理事 本路線の計画に当たりまして、東村山市からの要望に基づきまして、掘割部で交差する二本の市道の交通機能を確保するなど、南北間の地域の移動を確保してございます。
 なお、掘割部の前後では、東村山三・三・八号などの主要な交差点に横断歩道を設けることで、南北間の横断に配慮してございます。
 さらに、その路線が西武新宿線と立体交差することにより、これまで行き来が難しかった東西間の交通動線が新たに確保され、地域間の交流がさらに活発になることが期待されます。

○大島委員 今のお話で、東西間に交通動線が確保されるっていうことなんですけれども、地域の方たちの話だと、これまで踏切で不便を感じていなかったということなんですよね。むしろこの南北に分断させることの方が不便になるという声が非常に多かったんです。
 また、このアンダーパスというのは、この北川から四%の勾配で下って、府中街道側の方に八%で上るように設計されているということなんですけれども、地域の方たちは、上りで強くアクセルを踏むことになるので、上が開口部なので、排ガスが多く排出されて非常に環境悪化の原因になるのではないかなどということで心配しておりました。
 また、人も自転車も通れるというんですけれども、自転車でこの勾配が上れるかということでの心配もありましたけれども、こういう点についてはいかがでしょうか。

○藤井理事 本路線の縦断勾配につきましては、交差する西武新宿線や道路、河川の位置などを踏まえ、道路構造令に基づき、自動車などがスムーズに通行できるように適切に計画してございます。
 本路線を含め広域的な道路ネットワークが拡充され、府中街道や所沢街道などの周辺道路の渋滞が緩和されることにより、窒素酸化物や浮遊粒子状物質など、地区全体の排出量は削減されるものと考えてございます。
 また、お尋ねの自転車につきましては、本線車道の両側の自転車歩行者道により、西武新宿線の下を通行することができるようになりますが、この自転車歩行者道は、東京都福祉のまちづくり条例にのっとり、バリアフリーにも配慮し、五%の緩やかな勾配としてございます。

○大島委員 渋滞が緩和されるから、そうした地区全体での排出量は削減されるというのですが、今つくろうとしている三・四・三五号線というのはもともと道路がないところにつくるわけですから、その周りの人たちにしてみれば、まるきり排ガスがふえてしまうというように感じるのは当然のことだというふうに私は思います。
 それで、ここには公事道という道があるんですね。私も知らなかったんですけれど、何か鎌倉時代からの道だとかといって、非常に地域の方々はこの道を誇りに思っているらしいんですけれども、この公事道というのは真っすぐ通っていたものを、今回迂回させて南北の動線を確保するというんですけれども、これでは何回も右左折しなければならなくなって、真っすぐだったその公事道というのはもともと歴史的由緒ある道なので、この道を変更することなど許されない、こういう声も聞きました。現況を守ってほしいという意見もあるんですけれども、こうした住民の皆さんからの意見にはどう対応しようとしているのかお聞きします。

○藤井理事 市道第二三〇号線一、通称公事道は、本路線が西武新宿線と立体交差することにより高低差が生じることから、現位置での横断は困難となります。このため、東村山市から、公事道の機能確保やコミュニティバスの運行経路の確保など要望が出されました。これらを踏まえ、側道を介して公事道を連続させ交通機能を確保することといたしました。
 なお、この側道には歩道を設置し歩行者がより安全に通行できるようになります。

○大島委員 地域の皆さん方は、そういういろいろなものについて、もう本当に疑問や怒りを持っているんですね。新しい道路をつくるために、こうした住民が長年はぐくんできた文化や歴史まで変えてしまうということは許されないという話も聞きました。
 私は、この都市計画道路の素案の説明会で初めてこのことを知ったという住民が非常に多かったということや実際にこの計画道路となる地域では、自宅を購入したとか、わずか四、五年前に小さなお子さんを抱えて、静かな環境を求めて、検討に検討を重ねた上でここに新居を購入されたという方もいらっしゃいました。突然道路になるから立ち退けといわれても、簡単に出ていくことなどできないとか、それから、住民はこのような道路がなくても何の不便も感じていない、今のままの静かな環境を維持したいなど、不安と反対の声が上がっていました。
 そもそも、地元住民の意向を事前に調査することもなく計画を策定し、たった一回の説明会で、住民の意見をまともに聞くこともなくて、わずか三カ月余りの九月八日に都市計画審議会で決定してしまうというのは、余りにも拙速なやり方だといわざるを得ません。東京都は住民の反対の声を無視して強引に計画を進めるべきではないと思います。住民の理解と納得を得られるように、住民の声に耳を傾けることを強く求めまして、この計画には反対をいたします。
 最後に、西武新宿線の鉄道立体化について意見を述べます。
 ここは、地域の住民が毎日危険と隣り合わせて通行しているという大踏切、これは五差路になっているんですけれど、私も行ってみましたけれど驚きました。もう本当に大変なんですね。多くの方々が一日も早くこの大踏切を解消してほしいと願っておりますし、私たちもその点については賛成です。
 しかし、この連続立体化とあわせて建設に動こうとしている三・四・一〇号東村山多摩湖駅線については、現道もないんですね。立ち退きの対象となる方もいまして、計画はあったということは知っていたらしいんですけれど、四十年も、何もしてこなかったのに、今ごろ何でこんな話が出てくるんだとか、市民はだれも必要としていない道路だとか、市民が使う道路を市民が要らないといっているのになぜつくるのかというような意見が、幅員変更の素案説明会の会場で出されたと聞いています。多数の立ち退きと財政負担の巨額化、そして騒音などなど、住民の不安に耳を傾けてその意見を反映し、理解と納得が得られるように、また市民の負担が軽減されるように対応していただくことを要望して、質問を終わります。

○いのつめ委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○いのつめ委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四十九分散会

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