ロゴ 東京都議会

Tokyo Metropolitan Assembly

公営企業委員会速記録第七号

平成十五年七月四日(金曜日)
第十委員会室
   午後一時五分開議
 出席委員 十四名
委員長東野 秀平君
副委員長近藤やよい君
副委員長東ひろたか君
理事ともとし春久君
理事富田 俊正君
理事比留間敏夫君
後藤 雄一君
鈴木あきまさ君
串田 克巳君
立石 晴康君
中山 秀雄君
三田 敏哉君
田中 晃三君
和田 宗春君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長松尾  均君
次長谷川 健次君
総務部長木村 純一君
水道局局長飯嶋 宣雄君
次長甘利 鎭男君
総務部長中田 清己君
職員部長東岡 創示君
経理部長松井 庸司君
営業部長中村 忠夫君
浄水部長本山 智啓君
給水部長御園 良彦君
建設部長田口  靖君
企画担当部長鈴木 孝三君
設備担当部長六車 一正君
参事伊藤  豊君
多摩水道改革推進本部本部長鈴木 三夫君
調整部長中村 重利君
施設部長長岡 敏和君
技術調整担当部長滝沢 優憲君
下水道局局長二村 保宏君
技監大矢 爽治君
総務部長今里伸一郎君
職員部長時田 公夫君
経理部長内村 修三君
業務部長井上 克彦君
計画調整部長串山宏太郎君
技術開発担当部長中里 卓治君
施設管理部長佐伯 謹吾君
建設部長中村 益美君
流域下水道本部本部長前田 正博君
管理部長三浦  茂君
技術部長伊東 三夫君

本日の会議に付した事件
 水道局関係
  報告事項(説明・質疑)
  ・契約の締結について
  ・多摩地区水道経営改善基本計画の策定について
  ・給水管の工業用水道管への誤接続について
 下水道局関係
  報告事項(説明・質疑)
  ・「下水処理場」にかわる新名称について
 特定事件の継続調査について

○東野委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 なお、会議規則第六十条の規定に基づき、そのほかに委員の派遣が必要になった場合は、その取り扱いを委員長にご一任いただきたいと思います。あわせてご了承願います。
 次に、本日は、お手元配布の会議日程のとおり、水道局及び下水道局関係の報告事項の聴取、並びに特定事件の閉会中の継続調査の申し出の決定を行いますので、ご了承願います。
 これより水道局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い幹部職員の交代がありましたので、水道局長から紹介があります。

○飯嶋水道局長 このたびの人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介させていただきます。
 次長の甘利鎭男でございます。総務部長の中田清己でございます。営業部長の中村忠夫でございます。建設部長の田口靖でございます。企画担当部長の鈴木孝三でございます。設備担当部長の六車一正でございます。多摩水道改革推進本部調整部長の中村重利でございます。同じく施設部長の長岡敏和でございます。
 以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
〔理事者あいさつ〕

○東野委員長 紹介は終わりました。

○東野委員長 次に、水道局長から、水道メーター業者の入札談合事件に関する発言の申し出がありますので、これを許可いたします。

○飯嶋水道局長 一昨日、新聞報道等がございました水道メーター入札談合事件につきまして、取り急ぎご報告させていただきます。
 七月二日、公正取引委員会は、当局の水道メーター購入契約に関連し、メーター納入業者四社及び担当者を、独占禁止法違反により刑事告発いたしました。
 当局の水道メーター発注に関しましては、前回、平成八年の事件を契機に大幅に契約方式を改善し、現在はWTO型の一般競争入札を採用しておりますが、それにもかかわらず、再度、同様の行為による刑事告発がありましたことは、極めて遺憾なことでございます。
 当局といたしましては、このことを受け、同日、直ちに当該四社に対し指名停止措置を講じたところでございます。今後、事態の推移を見きわめつつ厳正に対処してまいりますとともに、その内容につきましては、適時適切にご報告させていただきます。
 以上、大変簡単ではございますが、このたびの談合事件についてのご報告を終わらせていただきます。

○東野委員長 発言は終わりました。
 次に、理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。
 初めに、契約の締結についての報告を聴取いたします。

○松井経理部長 工事請負契約につきまして、お手元の資料1によりご報告申し上げます。
 本日ご報告申し上げますものは、平成十五年一月一日から平成十五年五月三十一日までの間に契約を締結いたしました、予定価格が一件九億円以上の工事請負契約十件でございます。
 一ページをお開きいただきたいと存じます。本日ご報告申し上げます十件の契約を一覧にした総括表でございます。
 以下、順次契約の概要についてご説明申し上げます。
 二ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、足立区島根三丁目地先から小右衛門給水所間配水本管(一〇〇〇ミリメートル)新設工事(シールド工事)でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、小右衛門給水所と第二花畑線七〇〇ミリメートル、大谷田線七〇〇ミリメートルとの連絡をするため、足立区島根三丁目十三番地先から小右衛門給水所間に、配水本管一〇〇〇ミリメートルの新設工事をシールド工法により行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十四億六千二百二十五万円、契約の相手方はフジタ・間建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては三ページに、施工場所の図面につきましては四ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、五ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、村山下貯水池堤体強化に伴う耐弾層撤去その他工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、村山下貯水池堤体強化のために、堤体頂部の耐弾層の撤去等を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十一億九千百七十五万円、契約の相手方は大成・西松建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては六ページに、施工場所の図面につきましては七ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、八ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、大井給水所(仮称)から品川区東大井一丁目地先間送・配水管(一八〇〇ミリから七〇〇ミリメートル)新設工事(シールド工事)でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として現在施工中の大井給水所(仮称)から品川区八潮五丁目四番地までの送・配水管用トンネル(内径四〇〇〇ミリメートル)と、品川区八潮五丁目四番地から東大井一丁目四番地先までの配水本管用トンネル(内径二〇〇〇ミリメートル)の築造をシールド工法により行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は六十四億三千百二十五万円、契約の相手方は鹿島・大豊・地崎建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては九ページに、施工場所につきましては一〇ページに図面がございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、一一ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、小右衛門給水所基礎杭築造及び土工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、小右衛門給水所の配水池及びポンプ所の全面改築を行い、足立区中央部を配水区域とする給水所として整備するものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は五十一億七千六百五十万円、契約の相手方は飛島・戸田・奥村建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては一二ページに、施工場所の図面につきましては一三ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、一四ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、品川区八潮一丁目から八潮五丁目間送水管(一八〇〇ミリメートル)用発進立坑及びトンネル築造並びに送水管(一三五〇ミリメートル)新設工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、品川区八潮一丁目三番地から八潮五丁目四番地間に送水管(一八〇〇ミリメートル)を布設するため、送水管用トンネル(内径二四五〇ミリメートル)の築造をシールド工法により行うとともに、第一城南幹線との連絡の送水管(一三五〇ミリメートル)布設を推進工法により行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十二億八千九百万円、契約の相手方は飛島・竹中土木建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては一五ページに、施工場所の図面につきましては一六ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、一七ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、亀戸給水所外二カ所電気設備工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、亀戸給水所の老朽化した電気設備を更新して、配水ポンプの配水量を適正にするものでございます。
 あわせて、江東給水所に、亀戸給水所のポンプ運転、監視をするための監視制御設備を新設するとともに、亀戸給水所からの信号を金町浄水場で受信する遠方監視装置を更新するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は九億一千三百五十万円、契約の相手方は株式会社東芝でございます。
 入札経過につきましては一八ページに、施工場所の図面につきましては一九ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二〇ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、三園浄水場高度浄水施設基礎杭築造工事でございます。
 工事の内容は、水源及び浄水施設整備事業の一環として、三園浄水場に導入する高度浄水施設築造工事に先立ち、オゾン棟及び生物活性炭吸着池棟の基礎杭を築造するとともに、工事に必要な仮設桟橋を設置するものでございます。また、オゾン棟側については、必要な地盤改良を行うものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は二十一億二千九百四十万円、契約の相手方は錢高・フジタ建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては二一ページに、施工場所の図面につきましては二二ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二三ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、大井給水所(仮称)配水池築造工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、大田区東海一丁目に築造する大井給水所(仮称)の配水池の築造を行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は三十六億五千四百万円、契約の相手方は大成・東亜・大本建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては二四ページに、施工場所の図面につきましては二五ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二六ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、足立区保木間一丁目から小右衛門給水所間送水管(一六〇〇ミリメートル)用トンネル築造工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、小右衛門給水所と北部幹線との間の新設路線のうち、足立区保木間一丁目三十四番から小右衛門給水所までの間に送水管(一六〇〇ミリメートル)を布設するため、送水管用トンネル(内径二五〇〇ミリメートル)の築造をシールド工法により行うものでございます。
 契約の方法はWTO一般競争入札、契約金額は二十二億二千七十五万円、契約の相手方は鹿島・日本国土建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては二七ページに、施工場所の図面につきましては二八ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 次に、二九ページをお開きいただきたいと存じます。この契約は、小右衛門給水所から足立区梅田一丁目地先間送水管(一五〇〇ミリメートル)新設(シールド)及び制水弁設置工事でございます。
 工事の内容は、配水施設整備事業の一環として、小右衛門給水所から足立区梅田一丁目地先間に、送水管用トンネル(内径二一五〇ミリメートル)の築造をシールド工法により行い、送水管(一五〇〇ミリメートル)を布設するものでございます。
 契約の方法は一般競争入札、契約金額は十六億二千四百三十五万円、契約の相手方は鉄建・森建設共同企業体でございます。
 入札経過につきましては三〇ページに、施工場所につきましては三一ページにございますので、ご参照いただきたいと存じます。
 以上、簡単でございますが、ご報告申し上げました。よろしくお願いいたします。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し質問等がありましたら、発言願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、本件に対する質疑は終了いたしました。

○東野委員長 次に、多摩地区水道経営改善基本計画の策定についての報告を聴取いたします。

○中村調整部長 多摩地区水道経営改善基本計画の策定につきましてご報告申し上げます。
 お手元に、冊子「多摩地区水道経営改善基本計画」と、その概要をまとめました「多摩地区水道経営改善基本計画の策定について」をお配りしております。資料2の概要版に基づきご説明させていただきます。
 多摩地区の水道事業につきましては、昭和四十八年以降、順次東京都の水道事業に統合し、現在二十五市町が都営水道となっております。しかしながら、お客様に直接給水するために必要な業務につきましては、東京都からそれぞれの市や町に事務委託を行い、業務を実施しております。このため、地域にとらわれないお客様サービスの展開や、給水安定性の向上などに限界が生じており、広域水道としてのメリットを十分に発揮することが困難となっております。
 水道局では、この事務委託を解消し都が直接事業運営を行うことにより、お客様サービスや給水安定性の向上及び事業運営の効率化を図ることを目的としまして、平成十五年六月、多摩地区水道経営改善基本計画を策定いたしました。
 計画の主な施策と効果でございますが、総合的な受付センターを設置いたしまして、現在それぞれの市や町が個別に行っております電話等による水道使用の開始、中止の受け付けや、料金、断水、濁水に関する問い合わせ対応などの受け付け業務を一元的に取り扱います。
 また、事務委託の解消により、それぞれの市や町の水道事務所などが廃止されることに伴いまして、地域にかかわりなくお客様対応を行う水道お客様対応窓口を、十二カ所程度、順次設置いたします。
 次に、多摩水道料金等ネットワークシステムの導入でございますが、これによりましてお客様対応の迅速化、情報提供の充実及び業務の効率化を図ってまいります。
 さらに、四カ所の給水管理事務所を設置いたしまして、管轄区域内の水道業務について、広域的かつ効率的な事業運営に努めてまいります。
 経営改善による経費削減の効果でございますが、効率的な事業運営を行うことによりまして、年間約四十億円の経費削減が見込まれます。
 計画期間でございますが、平成十五年度から平成二十四年度までの十カ年としております。
 今後、本計画に基づき、それぞれの市や町と協議しながら事務委託の解消を推進し、効率的な事業運営を行うとともに、お客様サービスと給水安定性のさらなる向上に向けまして、多摩地区水道の経営改善の実現に努めてまいります。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いします。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し質問等がありましたら、発言願います。

○富田委員 多摩地区水道経営改善基本計画は、今後十年間で市や町への事務委託を解消し、水道局が直接事業を運営する方式に変更するもので、市や町の区域にとらわれずに事業運営を行うことにより、お客様サービスと給水安定性の向上、事務運営の効率化が図られるというものになっています。
 しかし、現在、市や町が実施している業務をすべて水道局に移行するに当たっては、十分な準備が必要だというふうに考えます。多摩地区水道経営改善の基本的な考え方については、昨年、本委員会で質問を行わせていただきましたが、基本計画が策定され、具体的な内容が明らかになったことから、新たな事項を中心に二点質問をさせていただきます。
 まず、基本計画では、お客様サービスの向上の中で、十二カ所程度の水道お客様対応窓口を設置するとしています。しかし、事務委託の解消により、市や町にある窓口は廃止されることになるので、結果としては窓口の数が減ることになります。
 そこで伺います。窓口の減少により住民サービスが低下することがないのか、また、水道お客様対応窓口の設置数や設置場所、設置の時期などについての考え方はどうなっているのでしょうか。

○中村調整部長 お客様対応や各種届け出の受け付け方法などには、電話や郵便による方法、それからお客様のお宅を訪問する場合、また水道の事務所にお越しいただく場合、あるいは料金等のお支払い機関を利用する場合など、さまざまな方法があります。
 このたびの経営改善によりまして、お客様対応の大部分を占める電話によります対応につきましては、受付センターの設置によりまして、地域にかかわりなく一元的に行います。
 また、転居等に伴う中止清算を土曜日や日曜日、休日にも拡大することによりまして、市や町から東京都の取扱金融機関に変わることによりまして、料金等の支払い場所が大幅に増加します。さらに、多摩水道料金等ネットワークシステムの導入によりまして、どこのお客様対応窓口でも、地域にかかわりなく迅速かつ的確な対応を行うことが可能となります。
 このようなさまざまなサービスを実施するとともに、十二カ所程度のお客様対応窓口をバランスよく配置することにより、お客様サービスの向上を図ります。
 次に、設置の考え方についてでありますが、お客様サービス上の必要性及び地域的なバランスや地理的な条件、また交通事情等を考慮したものであり、具体的な設置場所等につきましては、今後検討していきます。
 また、設置の時期につきましては、市や町の個別の事務委託解消の時期に合わせまして、順次設置してまいります。

○富田委員 お客様窓口の設置に当たっては、地域的な事情などを勘案し、お客様サービスの低下を招かないように十分検討をお願いいたします。
 さて、都営一元化されている二十五市町といっても、その規模や職員構成などはそれぞれの市や町によって異なっており、さまざまな事情を抱えていると思います。お客様に混乱を招くことがなく、そして経営改善を円滑に実施するために、今後どのように進めていくのか、お伺いいたします。

○中村調整部長 水道局では、経営改善の実施に向けまして、これまでも市や町と個別に十分な協議を行ってきました。経営改善を円滑に実施するためには、市や町を初めとした関係者のご理解とご協力が不可欠であります。今後とも、業務移行の手順等、具体的な内容につきまして、市や町の意向を踏まえまして十分に協議を行い、基本計画を着実に実施してまいります。

○富田委員 これまで市や町では、東京都からの事務委託を受けて、住民サービスや水道普及率の向上などに努力をしてきました。しかし、さらなるお客様サービスや給水安定性の向上などを図るためには、経営改善が必要だということだというふうに思います。
 事務委託を解消し、市や町が行ってきた業務を東京都に移行するに当たっては、現在、市町で水道業務に従事している職員の減員など、さまざまな課題があります。それぞれの市や町と十分な協議を行い、そして職員団体も含めた意向を十分に尊重して、円滑に経営改善を実施することを要望いたしまして、私の質問を終わります。

○東委員 今、富田さんからもいろいろ質問が出ましたが、ダブらない点だけ一、二、確認も含めてしておきたいというふうに思います。
 事前に、きょうも渡されましたけれども、多摩地区水道改善経営基本計画というのが出されました。私も全部一応読ませていただいたんですが、一つは、都営一元化の経緯というのが一番最初に出ていますよね。
 これを見ますと、この一元化の計画が出たのが昭和四十五年、一九七〇年ですか、出されてからこの一元化にずっと取り組んできて、三鷹市が最近統合して、平成十四年四月ですね、現在二十五の水道事業を一元化したと。約三十年かかってこの一元化がずっと進められてきたわけですね。そして、これを見ましても、一番最初に一元化の基本計画が出ていますけれども、水道事業に属する一切の資産を無償で引き継ぐことを初め、四項目の合意で進められてきたと。
 しかし、途中で、そのうちの住民に直接給水するために必要な事務の管理及び執行を市町に委託すること、それから市町職員は東京都に引き継がないと、このことを最初から抜くというのですか、そういう形でこの統合計画は進められてきたということになって、そして事務だけはずっと委託されていたものを今回全部統合する、こういうことだろうと思うんですけれども、まず一つは、これが三十年間もかかってきた、これはどういうことだったのか、まずその付近のところから。

○中村調整部長 多摩地区水道の都営一元化に当たりましては、都との給与格差や人事制度の違いから、先生今おっしゃいましたように、市や町の職員を都へ身分切りかえすることができずに、現行の事務委託方式をとっております。
 この事務委託のもとで種々の改善を行ってきましたが、業務執行が市や町の区域に限られることから、さらなるお客様サービスや給水安定性の向上、事業運営の効率化を図ることが困難となってきておりまして、このたび事務委託を解消するものであります。

○東委員 今、二十五の市町に業務が委託されていたものを、事務は統合すると。それは、例えば立川市から三鷹市へ移ったと。そして、移るときに立川市に廃止を申請しなきゃいけない。そして移ったところの三鷹市でまたその給水を申請しなきゃいけないと、そういうことが一カ所で済むようになるから便利になるんだというようなお話だったわけですが、さっきも富田さんもお話ししましたけれども、いずれにせよ今までは二十五の窓口があったわけですね。自分の市役所、場所はちょっと細かにわかりませんけれども、市役所なり、その市内あるいは町内にある事務所に行けば、支払いのことから、それはただ料金の支払いというだけじゃなくて、いろいろ水道の場所を移設するとか、あるいはまた停止するとか、あるいは濁り水が出るとか、さまざまな用があるわけですけれども、それが今まで二十五カ所で対応されていたものが、今回はその十二カ所になるということになれば、水道局の方では、そうやって十二カ所でも十分対応できるということもおっしゃっているわけですが、実際の住民の立場から見れば、身近なところから、いずれにしても十二カ所であっても一定の距離もやっぱりあるわけで、そうなると、こっちが思うように、サービスが低下しない、むしろよくなるんだというようなことがいえるのかどうなのか、この辺のところはどうなんでしょう。低下につながらないか、もう一度ご説明してください。

○中村調整部長 多摩地区水道経営改善基本計画のとおり、まず、受付センターを設置しまして、また転居等に伴う中止清算の土曜日や日曜日、休日への拡大や料金等の支払い場所の大幅な増加、多摩水道料金等ネットワークシステムの導入による迅速かつ的確な対応など、さまざまなお客様サービス施策を実施します。
 また、お客様対応窓口をバランスよく配置することによりまして、お客様サービスの向上となります。

○東委員 私は、この問題が各市町に提起されて以来、それぞれの市町当局あるいは水道局の組合ですよね、はっきりいって、本庁の方もそうですけれども、そこの人たちから、この問題についてのいろんな経緯や考え方、そういうものを全部一通り資料を集めまして調べてみたんですけれども、そこで出されている疑問の中に、幾つかあるんですが、これは事務事業とは直接的には関係ないと思うんですけれども、全部今回一元化されちゃうわけですよね、多摩の三百六十万世帯ですか、これは横浜、大阪よりも大きい、全国でいえば東京二十三区は一番で、三多摩は二番手の給水人口というふうになるんじゃないかと思うんですが、それが全部、全面的に一元化されるということになれば、ただ実務的、事務的なものだけじゃなくて、水道の水源だとか、多摩の水源は井戸水で非常にいいものがあると僕らも聞いているんですけれども、その水源、そういうものは十分保存されていくのか、それから、水道料金も、これは今一元化しているわけですけれども、水道料金、あるいは二十三区では水をたくさん使う業者に対する減免制度というものもありますよね。これも三多摩にもあると思うんですけれども、そういうこともずっとこの二十三区の水道と全く同じように維持されていくものなのか、そういう心配も出されているんですけれども、そういう点はどうなんですか。

○中村調整部長 まず、地下水源についてですが、多摩地区の地下水源は、平常時はもとより、渇水時や震災時などにおきましても、身近に利用できる貴重な水源であります。そういうことから、地盤沈下及び水質の動向を見ながら、今後とも活用してまいります。
 次にお尋ねの水道料金の関係ですけれども、料金や減免措置につきましても、昭和四十八年以来、都営一元化されたときから都の給水条例が適用されておりまして、事務委託解消によりましても変わることはありません。

○東委員 最後に、さっきもちょっと出た話ですけれども、職員の問題なんですね。現在二十五市町で千百名の職員が、三多摩の三百六十余万の給水人口を持つ多摩水道を維持していると。それを全面的に東京都で引き受けるということになるわけですが、その千百名の職員は引き継がないわけですから、全部それぞれの市の一般職にかえられると。つまり、今の水道局はその仕事を全部引き受けることになるわけですよね。そして、この一番後ろにありますが、この資料で見ると、現在水道局の職員が五千数百名ですね。それに一人もふやさないで引き受けるということになれば、やっぱり一つ心配されるのは、とにかくそれだけの分仕事がかかってくるわけですから、人数をふやさないわけですから、そうすれば当然サービスが、今度は二十三区も含めて薄くなってしまわないかという問題があるし、それはただ事務的なサービスというんじゃなくて、安定、安全かつ上質で安いという水道に求められている、それを維持する上でも、どうしても体制的にも弱くなってくるんじゃないかという心配をせざるを得ないわけですね。
 そうすると、勢い今度はそれぞれの部門を民間に委託するといいますか、民営化するという方向が出てくると。最近、あちこちで、いわゆる水道事業も民間にやらせればいいじゃないかというようなこともちらちら話を聞くわけですが、そういう方向に東京の水道事業が、今度のこの計画を通してそういう民営化という方向に向かっていきはしないだろうかと、そういうことさえ危惧するわけなんですけれども、そういう点はどうなんでしょうか。

○中村調整部長 水道事業の効率的な運営のためには、民間の知識や経験等を有効に活用することが不可欠と考えております。このため、お客様サービスや給水の安定性の向上に十分留意しまして、民間委託可能な業務を精査しまして、積極的に委託を拡大してまいります。

○東委員 あのね、ちょっと話がかみ合わない。そういうことを聞いたわけじゃないんですけれども。
 とにかく今千百名で維持している二十五市町の仕事を、全部現在の東京都が引き受けるわけですよね。そうしたら、その千百名が現場にいて今サービスをしているわけですから、その人数を東京都の方がふやさないで対応するということになれば、今職員が五千二百名ですか、それで対応するということになれば、当然こっちの二十三区の方も、それから今度統合される三多摩の方も含めて、住民に対する、やっぱりサービスというのは基本は人なんですから、それが低下することにつながるんじゃないかということと、いろんな民間活力は大いにこれは活用すればいいわけですけれども、そういうどんどん人が減るということによって、あれもこれもという形で水道事業全体が民間化される方向に向かうことがあってはならないというふうに私は思っているわけなんです。
 そういうことを私は聞いたわけなんですけれども、恐らくもうそこは原稿ができていると思うので、それ以上いってもこれはかみ合わないと思うんですが、ぜひこの問題については、今申し上げた危惧するところも含めて、特に市町、それから職員団体との協議もよくやっていただいて、慎重に進めていただきたい。このことを局長にお願いして、終わりにしたいと思います。

○三田委員 よくぞここまでご努力されました。このことについては、多摩の一員としてご苦労に感謝をいたします。
 ただ問題は、三鷹、調布は一応一元化という形で終わりました。いまだに武蔵野あたりには、恐らくこの中でどこまでおわかりかわかりませんが、アスベストの管があるのではないのかということですね。それに加えて、圧をかけてもう屋上にタンクを置かなくてもいい時代になった。にもかかわらず、そこで圧をかけたならばどうなるかということ、それで三鷹が急遽一元化の方向に踏み切っていただいた。こういうことで安定した水の供給がなされるということは、これは三多摩都民にとっては大変ありがたいことです。
 しかし、まだ武蔵野と、あと羽村、それに昭島ですか、残っているわけですね。羽村取水地域のエリアで伏流水を昭島同様うまく活用して井戸水でやっているので、東京都の料金よりも安いと。しかも水がおいしいということで、これはなかなか一元化できないのではなかろうかと。
 しかし、事渇水等の場合に、果たしてどうされるのかという問題がいまだに残っているわけですが、そういった点で、この三つのまだ加わっていないところに対する今までの取り組み、これからどうするかということ、これは基本的な大事なことでございますので、ちょっとその辺をお聞かせいただきたいと思います。

○中村調整部長 今出ました武蔵野市、昭島市、羽村市、未統合市でございますが、そこにつきましては、平成十二年七月に、都営一元化に関する意向を確認しております。当面は市の事業として運営していくとの意向が示されたことがありまして、現在市の意向を尊重して、今後、市から統合の要望があった時点で検討していくと考えております。

○三田委員 これは、事前によく話をしてそれでお尋ねすればよかったんですが、どう見ても、この先この件については解決は難しいでしょうね。羽村、昭島と武蔵野との条件は全く違いますから。ちょっと武蔵野は市長さんの考え方が、ここでいうのは何ですからあえて申し上げませんが、いろいろかねてから多摩対の所長さん方、長い間それぞれかわるたびごとにいろいろと協議がされているようですが、思うように進まない。それはよくわかります。
 これは果たして議員さんみんなが認識しているかどうかわかりませんので、あえて申し上げさせていただくわけですが、私は、時々奥多摩の、いわゆる多摩の水がいかにきれいかということをしみじみ感じながらあの辺を歩かせていただくわけですが、青梅あたりまでは、結構緑といっても杉の木やヒノキが多いと。これが間伐もされていない、そういう状況の中で、かなり荒れております。
 しかし、水源の様相というものはがらり変わっているわけですね。要するに奥多摩から先を行きますと、ほとんどが広葉樹林、そして分水嶺の柳沢峠ですか、あそこから西側を見ますと、ほとんどカラマツ。カラマツというのは、決して保水を前提とした緑ではないということは、もう皆様方もご承知だと思います。なぜそうなったかといいますと、丹波山の村の約三割、いや六割ですか、小菅の約三割、これが尾崎行雄さんが天領から東京都が買い占めたと。約二万平方キロですか、あるんだそうですね。
 東京都全体が二十一万九千ヘクタールあるわけで、多摩の森林がざっと五万二千ヘクタールぐらいですか、さらに山梨の分も東京都は土地を持っていると。その土地は何のために持っているかというと、都民の水がめを守るための水源林であるということ。これを見て初めて、いかに水道局の皆さんがご腐心されているんだなということがしみじみわかるんではなかろうかと、そんな感じがいたします。
 いろいろと水道局の皆さんがご腐心されているその実態に触れさせていただいて、私は、本来は森林管理は水道局の分野じゃないと思っておりましたが、水源を抱えるということであそこまで熱心にやられている皆さんに、心から敬意を表する次第でございます。
 余計なことを申し上げましたが、より一層ご努力されることを心からご期待申し上げます。
 終わります。

○東野委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、本件に対する質疑は終了いたしました。

○東野委員長 次に、給水管の工業用水道管への誤接続についての報告を聴取いたします。

○中田総務部長 給水管の工業用水道管への誤接続につきましてご報告申し上げます。
 昨年足立区において誤接続が確認されたことにより、局を挙げて緊急安全総点検を実施いたしましたところ、残念ながら北区において一件の誤接続が判明いたしました。さきの委員会において、これをもって工業用水道管への誤接続の安全確認と今後の再発防止に向けた取り組みについてご報告したところでございますが、このたび、板橋区内のマンションにおきまして、再び誤接続が確認されました。
 緊急総点検の取り組みが不十分であったことを深く反省するとともに、お客様はもとより、委員長を初め委員の皆様に多大なご迷惑をおかけいたしましたことに対しまして、改めて深くおわびを申し上げます。
 それでは、お手元に配布してございます資料4に基づきまして、まず板橋区内のマンションにおけます誤接続につきましてご説明申し上げます。
 本年五月十二日、板橋区内におけるマンションの管理人から、当局へ、定期的に測定している残留塩素の値が通常の水道水より低いと感じるという相談に基づきまして、当局におきまして残留塩素測定と現場調査を行った結果、工業用水道管に接続していることが判明いたしました。このため、直ちに水道管への接続がえの工事を実施いたしました。
 次に、原因でございますが、都指定給水装置工事事業者が事前に十分な調査を行わず、工業用水道管を水道管と誤認して設計したことにあります。また、当局の審査でもそれを指摘できなかったことにより、誤接続が生じたものでございます。
 なお、当局の関係職員に対する処分につきましては、当時の設計審査担当者を減給処分、直属の上司であった係長及び管理監督者の営業所長を戒告処分といたしました。
 また、お客様への対応でございますが、それぞれのお客様に事実を説明して謝罪するとともに、希望されるお客様には健康診断を受診していただくこととしました。あわせて、誤接続が判明いたしました五月十三日までの水道料金は、お客様に還付することといたしました。
 なお、本件は、昨年十二月に実施しました緊急安全総点検時にマンション建設工事中であったため、点検対象から外れていたものでございます。このため、同様に対象から外れていた四十九件すべてについて、安全を確認いたしました。今後とも、ご迷惑をおかけいたしましたお客様に対しましては、誠実に対応してまいります。
 次に、足立区、北区の誤接続におけるその後の状況でございますが、まず足立区内の件につきましては、平成十五年六月二十四日、九世帯すべてのお客様と示談が成立いたしました。
 次に、北区内の件につきましては、現在、示談成立に向け話し合いを継続しているところでございます。
 最後でございますが、再発防止について、昨年の誤接続判明以後、既にご報告いたしました給水区域内のすべての給水管工事完了時に残留塩素の測定を実施すること、工事関係書類の改善、また誤接続防止策の職員研修や事業者への説明等の実施などの対策を着実に行うことに加えまして、誤接続防止策の実施状況に関する業務指導及び内部監察について、より一層強化してまいります。今後、一日も早くお客様の信頼を回復するよう、全職員が一丸となって再発防止に万全を期してまいる所存でございます。
 以上、簡単ではございますが、ご報告申し上げます。よろしくお願いいたします。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し質問等がありましたら、発言願います。

○近藤委員 今の示談に至った足立区の誤接続の件については、昨年の十二月十二日の公営企業委員会の方で報告がなされました。そのときに局長は、安全確認と再発防止に向けて局を挙げて万全を期し、都民の皆様の信頼回復に努めてまいる所存でございますというふうにおっしゃったわけです。
 ところが、委員会閉会直後に、今度は北区でも誤接続が発覚して、そして中村営業部長が、工業用水管との併設路線のすべての給水管二万五千件を対象に、誤接続がないことを至急に、早急に確認いたしますというふうに昨年十二月の委員会で述べられたことが、先ほど総務部長がおっしゃった緊急安全総点検ということだろうというふうに思います。
 緊急安全総点検を行って、誤接続がないというふうな安全宣言がなされたというふうに思っていた矢先に、また今回の板橋の誤接続が発覚したということですけれども、緊急安全総点検を行いながら、今回の板橋の件が点検の中で発見できなかったという、そのことというのは、どうして発見できなかったんでしょうか。

○御園給水部長 昨年十二月の緊急安全総点検の際には、本件は工事中であったために、点検対象から外れてしまったものでございます。
 なお、同箇所の給水管の取り出し工事は、再発防止策を強化する以前の昨年六月に施工されたものでございます。

○近藤委員 工事中であったので点検の対象から外れたというお話ですけれども、局を挙げて再発防止に取り組むといった割には、意外にずさんだったなというのが否めない印象ですけれども、その当時工事中であった管というのは、この板橋のケース以外にはないんでしょうか。工事中で当時点検から漏れた管については、きちんと安全を確認していただけたんでしょうか。

○御園給水部長 今回の件と同様の工事中の給水管につきましては四十九件ございまして、それについては、すべて安全を確認してございます。

○近藤委員 足立区や北区の場合には、いわゆる局の職員の方が設計された設計ミスの誤接続ということでしたけれども、今回の板橋のケースの場合には、局の指定業者、いわゆる民間業者が設計ミスをしたということが大きな原因ではありますけれども、それを審査の際に設計ミスを指摘できなかったということは、当局の審査がおざなりじゃなかったのかということも含めて、局にも非常に大きな責任があるというふうに思っておりますけれども、実際この板橋の件においてどのような審査がなされたのか、審査上の問題というのはなかったのか、その辺のところの調査はどうなっていますでしょうか。

○御園給水部長 今回の板橋の件につきましては、十四年六月の施工でございまして、昨年十二月に誤接続があった以降の厳しいチェック体制以前の工事でございましたので、それ以前のものにつきましては、例えば残留塩素の測定でございますけれども、残留塩素につきましては、工業用水との併設路線についてのみやることになっておりました。
 この場合は、指定事業者が、いわゆる工業用水道管が布設されていることを気づかずに設計をしてしまったと、それが最初のミスでございまして、そのミスに気づかずに設計、施工されて今回の誤接続に至ったという経緯がございまして、それ以降の設計、施工に対するチェック体制は、十二月以降、新たな対応で現在に至っております。
 以上でございます。

○近藤委員 逆に、誤接続が出なかったら、今も相変わらず部長がおっしゃったようなずさんな審査が行われていたかと思うと、少々恐ろしいような気がするわけですけれども、今部長が答弁の中で、業者が工業用水道管が布設されていたことに気づかないで設計をしたというふうにおっしゃっていましたけれども、その設計図が局の方に出たときに、審査を担当した局の方というのは、そこに工業用水道管が布設されているということを指摘できなかったわけですか。

○御園給水部長 業者が設計図をもとに、設計図を余り見ないで設計したわけでございますけれども、それについて当局職員が審査を担当したわけでございますけれども、その際に、いわゆる工業用水道が入っていることに気づかずに、それを見過ごしてしまったということでございます。

○近藤委員 そうしますと、当時の審査の方法というのは、業者が出してきた設計図をそのまま、自分たちの方の地図と見比べるというようなチェックをしないで、出してきたものは右から左に通すというのが当時の審査だったというふうにおっしゃっているんでしょうか。

○御園給水部長 平成十年に水道法が改正になりまして、指定事業者施工という制度を東京都におきましても実施をしてきたわけでございまして、その取り扱い手続上は、業者の設計してきたものを審査して、法律に基づく、構造材質基準に基づいた施設であるということ、あるいは、いわゆる配水管に接続をするわけでございますので、そういった諸条件を満たしているかどうかをチェックすることになっております。

○近藤委員 そうしますと、設計そのものをチェックはしても、実際にその周りにどういう水道管が通っているかというようなことまでは、審査の段階では局は対応していないということになるわけですね。

○御園給水部長 本来、設計及び施工段階で局の監督員が取り扱い手続上のルールでチェックをしておれば、こういうことにはなりませんでした。

○近藤委員 ということは、済みません、やるべきことをやってなかったと、この審査については。そういうことをご答弁なさっているんですか。

○御園給水部長 設計審査の際に、審査担当者は設計図を確認したようでございますけれども、そこで工業用水道管があったかどうか、いわゆる軽率に判断して、なかったといいますか、それを見過ごしてしまったということでございまして、そういった意味では、審査担当としてのミスがあったということでございます。

○近藤委員 当時の、いわゆる足立や北区のケースに対して、さまざまな再発の防止の徹底ということで施策が幾つか列挙されたわけですけれども、今回の場合には、また違った状況下の中の誤接続の発生ということですから、北区や足立区のケースとは別に、独自の対策というのはとられているんでしょうか。

○御園給水部長 足立区、北区の件につきましては、局がお客様から工事を依頼されて、直接すべてを担当した工事でございます。
 今回の板橋の工事は、お客様から指定事業者に依頼されて、その指定事業者の仕事を局がチェックしながら進めた工事でございます。
 そういう違いがございますけれども、今回の工事は、足立区以降、私どものいわゆるチェック体制を厳しくしているわけでございますけれども、今回は、そのチェック体制を厳しくする以前の、いわゆる足立区で発覚する以前の工事でございますので、発覚以降、厳しくチェック体制をしいた以前でございましたので、若干そこに甘さがあったということでございます。

○近藤委員 では今後は、今の状況では誤接続がないにしても、例えば、これからこのような状況で指定業者が持ち込んで接続するときに、厳正な審査が行われなければ、いつまた誤接続が起きるかもしれないという不安はずっと残ってくるわけですね。ですから、誤接続が発覚してから厳正な審査、チェック体制ができた、できたというふうにおっしゃっていますけれど、本当にこれから今回の板橋のような審査が行われるおそれはないのか。この板橋のケースに値する審査が行われないような事後の対策をどのようにとってくださったのか、それを具体的に、ああそれだったら大丈夫だと、きょう参加している委員が安心できるように、きちんとわかりやすくおっしゃってください。

○御園給水部長 昨年の十二月以降の再発防止策といたしましては、大きく分けて三点実施しております。
 まず第一点は、取り出し工事における残留塩素の測定の実施でございます。これにつきましては、従来、水道管と工業用水道管の並列路線においてのみ、取り出し工事の際に残留塩素測定を行っておりましたけれども、いわゆる誤接続の発生を契機といたしまして、給水区域内すべての給水管取りつけ、取り出し工事完了時に残留塩素測定を実施しております。これにつきましては、昨年十二月九日から実施してございます。
 それから、関係書類のチェック機能の強化でございますが、誤接続防止に対するチェック機能を強化をするために、関係書類に工業用水道管の有無及び残留塩素の測定値の記入を義務づけまして、さらにそれらを確認するための欄を設定してございます。これにつきましては、平成十四年十二月九日から実施をしております。
 また、水道管管理図のカラー化といいますか、より水道と工業用水道が見分けやすいようなカラー化についても、既に実施しているところでございます。
 さらに、再発防止策の周知徹底を図っておりますけれども、これにつきましては、関係職員及び指定事業者に対しまして、誤接続の防止を徹底するため、職員研修あるいは指定業者への指導等を実施しております。
 具体的には、関係職員につきましては誤接続防止研修を行っておりまして、指定事業者に対しては、指定事業者、都内全社で四千三百十三社ございますけれども、この全社に対して文書によって徹底を周知しております。
 さらに、再発防止の確実な実施を担保するために、関係書類のチェックなどの業務指導及び内部監査を強化してございます。

○近藤委員 少ない人数で、なかなか業務指導や内部監査も徹底的には行いがたいというふうに思いますけれども、ぜひ努力していただいて、一日も早く都民の不安を払拭していただけるように努力していただきたいというふうに思います。
 ところで、担当の局の職員は懲戒処分になったということでございますけれども、この指定業者の処分については、東京都は、指定業者の取り消しも含めてどのように今後対応なさっていくおつもりでしょうか。

○御園給水部長 指定事業者の指定につきましては、水道法に基づきまして東京都が行っております。この指定取り消しの処分等の業者に対するペナルティーでございますが、これについては水道法に従うということでございまして、現在、厚生労働省と調整中でございます。
 なお、指定事業者には、この処分の問題とは別に、民事上の責任があると考えております。

○近藤委員 そうなりますと、東京都は、今後実際、この板橋のマンションに入居していた方々に対する対応というのはどのようにお考えになりますでしょうか。

○御園給水部長 マンション入居者に対する責任につきましては、指定の事業者、それから当局、そしてマンション施工業者の三者に責任があると考えております。
 まず指定事業者につきましては、事前に十分な調査を行わずに設計、施工し、給水管を工業用水道管に誤接続した責任がございます。それから当局につきましては、設計の審査で誤りを指摘できずに、入居者に工業用水道を供給したという責任がございます。そしてマンション施工業者につきましては、元請としての監督責任があるというふうに考えております。
 それぞれの責任の割合につきましては今後詰めてまいりますけれども、マンション居住者の皆様に対しましては、三者が連帯して今後とも誠意を持って対応してまいりたいと思っております。

○近藤委員 最後に一点だけ伺います。
 きょうの朝の七時半のニュースで報道された、足立区の件に関して示談が成立したというニュースについてですけれども、中で補償金が二百五十万前後というように具体的な数字が出まして報道された件です。
 まだ他の件については示談が成立しない、していない中で、金額がこのような形で、前後というぼやけた数字ではありますけれども、出されたことについて、私たちも正式には金額のことについては報告を受けていない中でテレビ報道がされたということでございますけれども、報道の内容と事実関係について局はどのようにお考えなのか、最後に伺いたいと思います。

○中田総務部長 本日、今副委員長からご指摘のあった、けさ方、NHKテレビで報道された内容でございますけれども、何点かあるわけですけれども、工業用水道管誤接続にかかわりますお客様の中で、足立区内のお客様と示談が成立したということをまず報道しておりました。また、水道料金の還付の件も報道されておりました。それと健康診断の実施、それと、副委員長がおっしゃった、補償金は二百五十万円前後で、北区、板橋区内のお客様についても同様の補償をする、こういったものが重立った内容でございました。
 この間、実はNHKから取材を受けておりましたが、特に副委員長ご指摘の補償金額につきましては、お客様のご要望及びプライバシー保護の観点から、現時点での公表を行わない旨を再三お伝えしてきたところでございます。補償金額につきまして、しかも事実と異なる内容で本日報道されたことに関しましては遺憾の意を感じておりまして、NHKに対しまして抗議してまいりたいというふうに考えております。
 今後とも、ほかの区のお客様も含めまして、誠意を持って対応してまいりたいと考えております。

○ともとし委員 今の件に関連してのことになるわけですが、まず、NHKの報道に対して抗議を申し込むという、そういう内容ですが、現実、金額が既にそういうような形で発表になってしまったわけですよ。ということは、要するに、その金額の算定の仕方、それらが一つのもとになって、今後の板橋あるいは北区の補償問題等についても具体的に出さざるを得ないのかなというふうに思いますが、その辺はどうなんでしょうか。

○中田総務部長 三件というか三区のお客様に対する誤接続という件は共通でございますけれども、使用期間といいますか、そういったものも違っておりますので、個々の具体的な内容につきまして、またお客様と誠意を持って対応させていただく中で具体のものは決まっていくと考えておりますので、事実としては、きょうの報道のとおりの形でいくとは考えてはおりません。

○ともとし委員 そうすると、今後の北区と板橋については、足立区でしたところの補償の内容とは違いますよ、そう解釈するんですね。

○中田総務部長 今私申し上げましたのは、断定的に必ず違うというわけじゃなくて、今後の話し合いの中で決まっていくことが多いし、また、事実として客観的に違った面もありますので、場合によっては全く同じ形にならないということもあるという一般的な意味でのお話であって、先ほども報告させていただいておりますけれども、今二区につきましては誠意を持って対応させていただいている最中ですので、具体的にこうなるとかああなるというのはなかなか断定的にはいえませんけれども、先ほど申したとおり、足立区で示談の成立した内容とは異なることもあり得るという意味での発言、答弁でございます。

○ともとし委員 その補償の項目というのが当然出てくると思うんですよ。例えば機器に関してだとか、あるいは肉体的なそういう慰謝料的なものであるとか、いろいろな項目があると思うんですよね。その項目も、結局、足立と北、板橋というのは違ってくるという内容ですか。

○中田総務部長 理事がおっしゃった意味での項目自体が違うかどうかというのは、一般的には慰謝料とかあるかと思うんですけれども、これは相対する個々の中で決まっていくものですので、具体的に、例えば和解になるか示談になるかとか、そういうことも含めまして今後の話ということが多分にありますので、今の中で、一般論では項目的には同じであろうというふうには推測されますけれども、個々の具体的な解決につきましては、今後お客様との話し合いの中で決定されていく要素がありますので、ここで断定的に違うとか同じというのは個々についてはいえないというふうに考えております。

○ともとし委員 簡単にいうと、相手のお客さんの出方によってその内容が変わってきますよというふうに解釈されるんですが、それでいいんですか。

○中田総務部長 どうも私の答弁がまずいのかもしれませんけれども、具体的に、表現としては恣意的に決まるというんですか、そういう形ではなくて、一つの法律、ルールにのっとって決めていきますので、具体的には同じような項目になる、一般的にはなるかと思われますけれども、個々について、使用期間であるとかあるいはお客様の使用形態等が異なると思いますので、具体的にはここで断定的に同じになるとか違うようになるとかはいえないという意味で発言させていただいたわけでございます。

○ともとし委員 だから、金額的なものは当然違うんですよ、使用期間が違ったり誤接続した期間が違ったりいろいろするわけですから。それは当然違うと思うんです。しかしながら、その補償するようなところの項目は変わったらおかしいんじゃないですか。

○中田総務部長 先ほど来いっておりますように、考え方自体は共通のものでございますので、一般的には同じ形になるかと思いますけれども、ただ、具体的な解決になりますと、これは話し合いの中で決定していくものでございますので、対応の中で決定していくものでございますので、ここで項目的にも同じになるとか、そういうふうには断定的にはいえないという意味で発言させていただいたわけです。

○ともとし委員 ある意味では、そういうようなある種秘密主義的なそういう内容でやるから、NHKからそういう一つの二百五十万というようなものが提示されたときに、その提示された内容がおかしいとかなんとかといったって、中身がわからないのに、おかしいかおかしくないかなんてわからないじゃないですか。幾ら当局がNHKの方に抗議を申し込むといったって、もとになったものが何もわからないんだもの。実際、では当局がいったことが、本当にこれが抗議になっているのかどうか、その内容だってわからないじゃないですか。

○中田総務部長 二点理事の方からご質問があったわけですけれども、まず一点の考え方、再三再四ご説明させていただきますけれども、考え方自体は一般的な考え方で対応しますので、例えば慰謝料であるとか、あるいは器物に対する補償であるとか、そういったものに対する考え方はそういう形で対応しますので、恐らくそういう項目で集約されるのではないかと思われます。
 ただ、具体的に、それも含めまして今後の話し合いの中で決まっていくわけですので、この段階でこうなるというのは断定的にはいえないというふうな意味で発言させていただいているわけです。
 それともう一点、抗議の内容でございますけれども、NHKに対しまして、ちょっと資料がないものでございますけれども、口頭で注意といいますか遺憾の意を表明して抗議をいたしたところで、内容的には、先ほど私が申し上げましたように、事実と異なる報道をなされたことに対する抗議でございます。

○ともとし委員 事実と異なるといったって、その事実が何たるかということを我々だれもわからないんだから。

○中田総務部長 事実と異なるというのは、また一点、私どもが何も伝えていないことに対して、取材の際に、この金額、補償金額については、先ほど私申し上げましたように、プライバシーの問題であるとか、あるいはご本人の方からやめていただきたいという旨を受けておりましたので、一切教えていなかったわけですね。それに対して具体の数字を出したということに対する事実の違い、これに対して抗議を申し上げたところでございます。

○ともとし委員 マスコミの方だって、別に当局だけから取材しているわけじゃないでしょうよ。現地の中からでも取材している、そういう部分もあるでしょう。現地の方から具体的にそういう数字が出てきたりなんかすれば、それは当然それなりの報道機関として報道する、そういう内容になってくるんじゃないですか。
 要するに、当局からは取材は受けていないかもしれないけれども、他からそういう情報があるということは、当然これは考えられるわけでしょう。自分たちがいっていないんだから、いっていないことが報道されたら、それは全部おかしな報道ということになるんですか。

○中田総務部長 私どものNHK、報道機関に対する抗議というのは、私どもとの関連において当然抗議するわけでございまして、私どもの方の取材なくして、そして実は、先ほど報告させていただきましたけれども、答弁させていただきましたけれども、実は再三再四私どもの方へ取材がありまして、その取材の際に、私ども再三、そういう意味では、お客様から公表しないでもらいたいとか、あるいはプライバシーの保護の観点から、現時点ではお示しできないからやめてくださいということを申し上げていたわけです。そういったことにもかかわらず、私どもの方の意を無視して数字を出したということに対しての抗議でございます。

○ともとし委員 抗議しても、その抗議した内容が後で恥をかくようなことにならないように、きちっと根拠のあるそういう内容で抗議するのだったら抗議をしていただきたいと思います。
 それと、先ほど来、給水部長の方からいろいろご報告があったんですけれども、どうも十二月九日以前以後のそういう内容の件で非常にひっかかってくるんですが、完成検査というのは、完成した後に蛇口から出てくる水道水についての検査はしないんですか。

○御園給水部長 昨年十二月の誤接続の発生以前の扱いでございますが、これにつきましては、工水の併設路線の取り出し工事につきましては水質検査をすることとしておりました。工水の併設以外のところにつきましては、特に義務づけというものはしておりませんでした。誤接続を受けまして、十二月以降、工水の併設路線のみならず、全工事について義務づけをしたということでございます。

○ともとし委員 この板橋の件は、並列というか併設したそういう路線じゃなかったということですか。

○御園給水部長 板橋の件につきましては、全く併設の路線でございます。本来であれば、施工事業者も、それから当局の職員も、手続にのっとって検査を、水質検査を指導したり、あるいは、先ほども出ましたけれども、構造、材質等を検査しなきゃいけなかった、そういうことが漏れていたためにこういうミスが発生したというところでございます。

○ともとし委員 ここは併設した路線であると。併設した路線であれば、蛇口から出てくるところの水の検査というのは、当然、十二月九日以降ですから、やるべきだったものをやらなかった、だからこの発覚が遅くなってしまったという、そんなふうにも受けられるんですが、これは、要するに、完成検査のときには、蛇口から出てくるところの水の塩素の検査というのはやらなかったということですね。

○御園給水部長 本件につきましては、取り出し工事をやったのが十四年の六月でございます。そのときはまだ誤接続の発覚前でございまして、もちろんそれなりのルールはあったわけでございますけれども、現在のような厳しいルールをまだしいていない以前の工事でございました。
 本件は、十四年の六月に取り出し工事をやった後、十五年の二月に今度は受水槽以下の改造工事を実施しております。二月に受水槽の工事をした際には、マンション事業者が水質検査機関に委託しまして水質チェックをしております。その水質につきましては特に問題がないという判定が出ましたために、誤接続に気がつかなかったということでございます。

○ともとし委員 受水槽に出てきている水というのは、水質検査したときには全然問題なかったんですか。それが、蛇口から出てくる水を再度検査したら、今度はおかしいというふうになったというふうに解釈していますか。

○御園給水部長 マンション事業者が、十五年の二月の完成以降、第三者機関に委託して水質をチェックした際には、いわゆる第三者機関では、所定の項目の検査をして問題がないと判定したわけでございますが、本件は、簡易専用水道といいまして、十トンを超える水槽を持っておりますので、その管理者が水質をチェックする義務がございます。管理人さんが週に一度残留塩素を測定しておりまして、〇・二ミリグラムという値でございまして、通常より若干低いなと。管理人さんは当初それを気がつかずにいたわけでございますけれども、どうも低いかなということを感じて当局に申し出があって、当局の調査の結果、誤接続が判明したという経過でございます。

○ともとし委員 どうもいまいちよくわからないんだけれども、要するに、マンションの方で調べて、当初やったときには問題がなかった。しかしながら、二月のとき以降、管理人が調べていくうちに、どうも塩素の内容がおかしいということから、当局の方にいって、調べたら、それは誤接続だったという、こういう内容であって、そうすると、足立の問題が発覚して、その後具体的に調査が始まった。この調査が始まったときには、当然ここの部分のところも、二月にやったわけですから、調べるそういう内容に入っていたんじゃないですか。入っていなかったんですか、これ。

○御園給水部長 本件は、十四年の六月の時点では、これはミスがあって検査をしていない、したがって、わからなかったと。その後、十五年の二月に完成をして、その際にマンション事業者が第三者機関に委託をして検査したときには、水道水であるかどうかというよりも、水道水質をほぼ満たしているという判断をされたんだと思います。それによって問題なしと判定を当時して入居が始まったと思うんです。それから管理人さんが残留塩素を定期的にチェックしている中で、どうも通常の水道水よりも残留塩素が低いのではないかということに気づいてわかったという経過でございます。

○ともとし委員 昨年の十一月に足立で発覚したんでしょう、問題は。その後に緊急安全総点検ということでやり始めているわけですよ。二月に具体的にこれは完成しているわけですよね、板橋の問題は。これは、検査というのは自主的にやるものであって、当局がやるような、そういう内容の建物じゃないんですか、これは。

○御園給水部長 十二月以降の水質検査の位置づけでございますけれども、取り出し工事につきましては、すべての地域で実施をするという義務づけをしております。ただ、内部改造につきましては、義務づけというよりも指導的にやっておった経過がございます。例えば、いわゆる今回のように、工事用で引いてあって、まだ蛇口が一本ぐらいの工事をやって、その後、受水槽ができ上がってそこにつないでいく、いわゆる内部的な改造でございます。そういう場合には、本来でありますと、もとで、水際でしっかり、今はしっかりやっておるわけでございますけれども、当時は水際で、当時といいますか、本件は十四年の六月の施工でございますので、そこまでチェックが厳しくなかったということで見過ごしたという経過がございます。
 そういう中で、十二月以降義務づけをしているわけですけれども、内部改造につきましては自主的検査に任せていた、その自主的検査の中で、マンション事業者が第三者に委託したときには、飲料としては問題がなかったという判定をされたという経過でございます。

○ともとし委員 何回聞いてもわからないんだけれども、十四年の六月にこれは受水槽のところまで来ているわけですよ。少なくとも十四年の十一月に足立区内の誤接続が発覚したわけでしょう。それ以後、緊急安全対策ということで、並列で行っているところについては全部点検をしたわけでしょう。少なくとも十四年の六月に受水槽のところまで行っていて、しかも十一月に発覚をした、この期間だけでも五カ月あるんですよ。少なくともこの十一月以降に緊急安全対策をずっとやって、総点検をやってきているわけです。なぜこれが発覚しなかったのか、おかしいじゃないですか。

○御園給水部長 昨年十二月の安全総点検時には本件場所は工事中でございまして、いわゆる安全総点検は、水道管管理図というものをもとに工業用水と併設する路線を抽出しまして、その路線にある分岐管すべてを点検対象としておりましたが、今回、本件は工事中であったということで、水道管管理図に記載がされておりませんでした。また、現地が仮囲いということから、点検の際に、水道工事は今後行われるものと誤認いたしまして、点検対象から外れてしまったということでございます。

○ともとし委員 先ほど来、業者の責任、設計責任だとかいろいろなことをおっしゃっていますけれども、私たちが解釈するのには、これは都の責任が一番でっかいんじゃないですか、水道局の責任が。専門家として最終的にきちっと確認をして、同時に、こういう大きな問題が十一月に出て、その後の水道水については、蛇口からきちっと完成した後に点検していれば、その場でちゃんとわかったはずなんですよ。しかし、そのことを全然やらなかった。片方では、そういったことをやるというような報告というのは我々委員会の方にされているわけですよ。それをやらなかったというのなら、それはやはり当局の責任が一番でかいんじゃないですか。

○御園給水部長 誤接続の発覚以降の取り扱いにおきましては、新設のものは、取り出し工事については全給水区域で残留塩素測定を義務づけておりました。今回の件につきましては改造工事ということでございまして、取り出しと同様な水質検査を義務づけては−−自主的な検査をお願いしていたという整理でございます。
 その自主的な検査の中で、いわゆる東京都の工業用水は上水と比較的水が近かったということもございまして、検査の結果、問題がないという判定が出てしまいましたので、誤接続に気がつかなかったということでございます。

○ともとし委員 何か答弁の内容を聞いていると、全部人任せでずっと来ているんですよ。要するに、民間の方で調べたら何でもなかった、だから見過ごした、民間の方でまた調べたら問題があるというふうに思うと。それで調べたら、今度は誤接続であったと。民間任せなんですよ。こういうような調査の仕方で、果たして安心できる水が供給されているという、安心できるようなそういう体制ができているというふうにいえますか。

○御園給水部長 昨年十二月以降は、先ほども申し上げましたように、取り出し工事のすべてにつきまして水質試験を義務づけております。そのほかにいろいろな改善を加えておりまして、今後新しく新設されるものにつきましては、水際で完璧に防げるものと確信しております。
 本件につきましては、いろいろ経過の中で今申し上げましたけれども、私どもも、受水槽以下というものもありましたし、今回、十五年の二月に、受水槽以下の工事という、いわゆる内部改造という工事でございましたので、私どもが積極的に介入する場面ではなかったというようなこともございまして、ちょっと私どもが消極的であるかのようにとられるかもわかりませんけれども、現在行っております厳しいチェック体制においては、今後はそのような誤接続は防げると確信をしております。

○ともとし委員 内部改造であろうとどこの改造であろうと、最終的に都民の皆さんが飲むところの蛇口以降の水質検査をきちっとしなかったら、安心して飲める水というふうに確信できないでしょう。ましてや、この問題なんてそれの最たる問題じゃないですか。受水槽以前の問題でできている問題ですよ、誤接続は。受水槽以降の問題でできたそういう事故であるならば、今いったような答弁でいいと思いますよ。ところが、これは受水槽以前のところで問題が、誤接続ということが起きているんですよ。少なくともほかのところは蛇口以降のそういう問題としてちゃんとやっているんだから、こういう改造したところにおいても、最終検査というのは、蛇口から出てくるところの水の検査をきちっとすることによって安心ができるんじゃないんですか、どうでしょうか。

○御園給水部長 内部改造における水質検査の義務づけでございますけれども、ただいまこれも厚生労働省とちょっと詰めているところでございますが、実は平成十年に水道法が改正になりまして、いわゆる規制緩和といいますか自由化の中で、事業者ができるだけ関与しない方向にしようというような流れもございまして、内部改造について義務づけをすることができるかどうか、厚生労働省もまだ判断をしておりません。したがいまして、その辺の判断を待ちまして、私ども適切に対応していきたいというふうに考えております。

○ともとし委員 何回いってもわからないのかもしれないけれども、内部改造のことを問題にしているんじゃないんですよ。誤接続の部分のところを問題にしているわけです。内部改造の中でできた問題じゃないでしょう、これは。内部改造したから誤接続しちゃったの。

○御園給水部長 申しわけございません。説明がちょっと行き届かなくて申しわけございませんが、今回の件につきましては、私どもが誤接続発覚以降に厳しいチェック体制をしいた以前に敷かれた工事でございます。十四年の六月に既に終わっていた工事でございます。今私申し上げましたのは、それ以降の、十二月以降の新設取り出し工事につきましては、先ほど申し上げましたような厳しいチェック体制をとっておりますので、今後はそういう問題は発生しないことを確信しておるということで、今回の件につきましては、先ほど来出ておりますけれども、指定事業者の設計のミス、それから当局職員のチェックミス、そういったものがいろいろ複合してこういう誤接続が発生してしまった。
 先生おっしゃるように、十四年の六月に誤接続があって、その後、総点検でも見過ごした、それから、その後の内部改造でも見過ごしたというご指摘だと思います。総点検の際に見過ごしたということは、先ほど申し上げましたように、工事中であって管理図にまだ記載がなかったということから、そういう、見過ごしたといいますか、点検対象から外れてしまったと。
 それで、その後、改造工事の際に、さらにそれでは、内部改造であるけれども、水質検査を義務づけておけば、この問題はなかったのではないかというご指摘だと思うんですが、実はこの内部改造の際には水質検査はやられております。やっておるんですが、その結果が、第三者機関の判断によりますと、検査には問題がなかったという判定が出てしまいましたので−−それがなぜ出たかといいますと、東京都の工業用水道が上水道に近い水質を持っているということが原因で、そこで発見ができなかったということでございます。
 そういう経過の中で、いわゆる、その後、第三者機関がやった後、管理人さんが定期的なチェックをしていたわけでございます。そこで残留塩素がどうも通常の水道水より低いんじゃないかというような発見をして、当局に申し出があってわかったという経過でございます。
 この件についてはそういう経過で、大変申しわけないことでございますが、結果的に誤接続になってしまった、誤接続をなかなか発見できなかった。しかし、十二月以降の工事につきましては水際から完璧に対策を講じておりますので、それ以降のものについては、私どもはもうこれ以上の誤接続は発生しないという確信を持っているところでございます。

○ともとし委員 もうこれで最後にしますけれども、今みたいな答弁だったら、要するに、工業用水でも、東京都の工業用水はきれいな工業用水だ、だから、蛇口から見ても発見できない場合もありますよ、そういう答弁なんですよ。そしたら、今までずっと検査してきた、絶対大丈夫だといわれたところだってわからないじゃないですか、そんなこといったら。少なくとも東京都の方から答弁するような内容じゃないですよ、それは。
 みんな安心して、もう検査が終わって飲める、そう思っていたって、今のような答弁だったら、もしかしたら、今は大丈夫だったけれども、今後また検査をやっていったらだめな場合だってあるよ、東京都の工業用水はきれいなんだから、そんなふうにだって聞こえるじゃないですか。

○御園給水部長 ただいま申し上げました内容がちょっと誤解があろうかと思いますけれども、誤解といいますか、私の説明不足ということでございまして、工業用水道も残留塩素が出ることはございます。取り出しの工事の際は、併設路線におきましては、近隣の上水と対照して、工水であるか上水であるかを比較チェックすることにしております。
 今回は、再三重複した説明になってしまいますけれども、平成十四年六月の施工で、まだ厳重チェックする前の施工であったということ、それから、十五年二月には、受水槽以下工事の完了後の水質検査において特に問題ないという判定が出てしまったということで、結果的に発見がおくれてしまったと。対策を強化しております昨年十二月以降は、給水管の取り出しという水際で完全な体制を整えていると考えておりますので、よろしくご理解いただきたいと思います。

○田中委員 近藤、ともとし両議員の的確な質疑、私も感心いたしました。どうぞ職員の方々はこれを心に刻んで、再び事故を起こさないように精いっぱいの努力をしてもらいたいと思います。
 私は板橋の住民なものですから、この五十六世帯百四人余の、いってみますと、上水じゃなくて工業用水を飲まされたというこの思いは、幼児から、あそこには当然お年寄り、病弱な方も住んでいるわけですから、これは後々までも不安が残るんですね。ですから、折衝に当たっては、先ほどもご質疑にありましたように、誠意を持ってやってもらいたいと思います。
 それから、先ほどのご答弁を聞いている中で、多少の甘さがあったという部長のご答弁があったんですが、これは多少の甘さではないんですね。間違いなくこれは甘かった。私、図面を見せてもらって、我々のような素人でも、あの図面を見れば、併設されている状況ははっきりわかるわけですね。まして専門家の皆様方、業者は、この工業用水が布設されている九地区をしっかり頭に刻んでもらわなければいけないと思うんですが、実は審査の過程でこれが刻まれていなかったということは、多少の甘さでなくて、甘かったんですよ。ですから、改めて職員のそれこそ心の教育、いわゆる奉仕者としての教育、これを徹底してもらいたい。
 それから、業者、今回の業者というのは、聞くところによりますと、工業用水道の布設をされていない業者がこれに当たったということですね。ですから、そういう業者というのは、往々にしてここに工業用水があるという観念が全くありませんので、そういう面では、その甘さの中に、いわゆる業者としての取り組みに甘さがあったのではないかというふうに思いますので、業者の教育も徹底してやってもらう。
 それからマンション業者は、恐らく、工業用水道がこの地域に布設されている、そういう思いを持って工事に当たっている業者というのは私は数少ないと思いますね。ですから、改めていわゆるマンション業者に対しても教育を十分に行ってもらう。
 そのためには、改めて、工業用水道が布設されている地域のいわゆる布設に当たってはいかにあるべきかということを、マニュアルで、私は、職員に対しても、それから工事業者に対しても、マンション業者に対してもつくっていく必要があるのではないかというふうに思います。
 要望でございます、済みません。

○東野委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で水道局関係を終わります。

○東野委員長 これより下水道局関係に入ります。
 理事者から報告の申し出がありますので、これを聴取いたします。

○今里総務部長 下水処理場にかわる新名称についてご報告申し上げます。恐れ入りますが、お手元の資料をごらんください。
 都民生活や都市活動によって汚れた水をきれいにし、自然に帰す役割を持った施設を下水処理場と名づけてから、ことしで五十年目の節目を迎えます。
 これまで下水処理場は、下水や汚泥を処理するという本来の役割を果たしてきましたが、今日では、処理水を水洗トイレ用水などとして供給しているほか、汚泥の資源化を推進するとともに、下水や汚泥の持つ未利用エネルギーを活用した冷暖房や発電なども行っております。さらに、処理施設の上部は公園として利用されているほか、震災時における避難広場にもなっております。
 このように、下水処理場は多様な役割を果たしてきており、その役割が都民の方々に十分理解されるように、新名称を水再生センターとすることといたしました。
 新名称につきましては、一般募集などにより提案をいただいた名称をもとに、有識者等による委員会を設置いたしまして、この委員会の答申の中から、お手元資料の一ページにもありますように、環境保全に貢献する取り組みなど下水処理場の役割がわかりやすく表現されていること、下水を都市の貴重な水資源として再生させていることが明確であること、答申された六名称の中で応募数が最多であったことを理由といたしまして新名称を決定いたしました。
 新名称を使用する施設は、資料の裏面二ページにお示ししてございます都の下水処理場二十カ所であり、平成十六年四月一日から使用を開始いたします。その前の期間は、地元の皆様を初め、お客様である都民や関係者の方々に十分ご理解をいただけるよう周知を図ることにいたしております。
 以上で、簡単ではございますが、下水処理場にかわる新名称についての報告を終わらせていただきます。どうぞよろしくお願いします。

○東野委員長 報告は終わりました。
 ただいまの報告に対し質問がありましたら、発言願います。

○ともとし委員 ただいま報告を受けたわけですが、私の地元の方にも中川の処理場がございます。その処理場の上は公園になっているわけですね。その周辺の地元の方々は、処理場という名称そのもの自体は、大変に長い年月がありますので、なれてきているわけでございますが、要するに、なぜ今この名称を変更することにしたのか、そのねらいは何なのか、その辺についてお伺いしたいと思います。

○今里総務部長 現在の処理場という名称になってから五十年が経過したわけでございますが、この間に、再生水の活用や汚泥の資源化、公園やスポーツ施設として利用していただくための施設上部の開放など、多様な役割を担うようになってきております。
 一方で、下水処理場といえば、いまだに汚水の処理だけと考えていらっしゃる都民の方々もまだまだ少なくないものと思われます。
 当局といたしましては、お客様である都民の皆様に対するサービス向上の一環として、地域に愛され親しまれる処理場づくりをキャッチフレーズに、新たな処理場づくりを進めているところであります。新たな処理場づくりのためには、地域の方々に処理場の多様な役割が十分に理解され、より親しまれるような名称にすることが、当局事業に対するご理解を深めていただくことに何より大切であると考えまして、名称を変更することといたしました。

○ともとし委員 多様な役割を都民の皆さんに理解してもらいたい、あるいはまた親しまれるようなそういうものにしていきたい、そうしたねらいから一般募集をしたという、そういう内容はわかりました。
 しかしながら、こうしたことについて、局は具体的にどういう手順でこの新名称を決定してきたのか、この辺についてお伺いしたいと思います。

○今里総務部長 当局の事業を理解していただくために、まず事業の内容を説明し、それを踏まえて処理場の多様な役割にふさわしい名称を考えていただきたいと思いまして、その名称公募といたしましては、具体的に、インターネットに加え、区市町村の協力を得て、ポスターの掲示や広報紙などで名称を募集しました。その際にも、処理場の多様な役割についてあわせて説明するようにいたしました。
 その結果、おおよそ四千八百件の応募がございまして、この中からふさわしい名称を選定するために、淑徳大学の教授でございます北野大氏を委員長とする地域に愛される下水処理場検討委員会を設置いたしまして審議をお願いいたしました。この委員会から答申を受けた中から、先ほどお話ししましたように、六名称のうち、水再生センターに決定したものでございます。

○ともとし委員 ある意味では、局にとっては、都民に対して丁寧な手続をやってきた、そしてまた都民の関心も持っていただいた、そうした決定であるというふうにすることに対しては理解はできました。
 下水処理場を水再生センターと名称を変更することを契機にして、今後どのような取り組みを行っていくのか、その辺についてもお伺いしたいと思います。

○佐伯施設管理部長 今回の名称の変更は、下水処理場を地域に愛され親しまれる施設とすることを目的としているものでございます。これまで以上に地域と一体となって取り組みを進めていくことが重要と考えております。
 このため、学校や町会などに働きかけて、それぞれの地域特性を生かした取り組みを企画していきたいと考えております。例えば、地元消防団と連携した防災訓練の場の提供や、再生水を活用したせせらぎやビオトープの整備による地域の方々に親しまれる水辺空間の創出など、さまざまな取り組みを地域と一体となって進めてまいります。
 これらの取り組みを通して、都民の皆様が下水道事業に対しより親しみを持っていただけるとともに、理解を一層深めていただけるものと考えております。

○ともとし委員 一つの名称を変更することを機会にして、今おっしゃるような快適な水辺の空間を創出していきたい、こういう意味でのお話等を聞きますと、その周辺に住むところの地域の皆さんはもとより、そうした処理場を持っていた区についても、おおむね歓迎できるのではないかなと。
 私自身も基本的には賛成するものでありますけれども、しかしながら、この中川処理場、処理場というふうに書かれた大きな看板があるわけなんですね。私たちがいただいているところの資料によれば、処理場が二十カ所ほどあるというふうに記載されているわけですが、こうしたものを変えていくのには相当な経費がかかるのではないかというふうに思うんですね。どのような形でこれに対応していくのか、あるいはまたこの名称変更をいかにして都民の皆さんに周知していただくのか、その辺についてお伺いしておきたいと思います。

○佐伯施設管理部長 名称の変更に伴い、看板やパンフレットなどの修正が必要となりますが、さまざまな工夫を凝らし、経費を抑えて実施してまいりたいと考えております。
 お話しの看板のつくりかえにつきましては、施設の改修や更新時期に合わせて行っていきますが、場内の案内板などはできるだけ職員の手づくりで対応するなど、工夫をしてまいりたいと考えております。また、施設案内のパンフレットなどは、新しくつくる機会をとらえて変更していきます。
 次に、名称の変更の周知につきましては、都や局の各種の広報、あるいは下水道展や下水道デーなどの場を活用するほか、地元の区市にも協力をお願いいたしまして、PRを積極的かつ効率的に行っていきます。

○ともとし委員 今説明を聞いて私も安心いたしました。思わず後藤さんの顔を見てしまったんですが。
 効率的な事業運営が求められているのがある意味では公営企業ということになってくるのではないかなというふうに思うんですね。そういう面からいえば、当たり前のことではあるとは思いますけれども、職員のお一人お一人がそうした意識を持っていただいて、確かに、場内についての、職員間だけが見るようなところについては、まさに手づくりで、十分にそれでいいのかなという感じもいたしますし、そうした意味合いの中でぜひとも頑張っていただきたいというふうに思います。
 ことしの三月に、東京を代表する最も古い処理場ということで、三河島処理場の赤れんがが、主たるポンプ室のところになると思うんですが、東京都の指定有形文化財に指定されたわけですね。地元の人たちにもより親しまれるような、そういう水再生センターとなっていくとは思いますが、こうした名称変更を契機に、歴史的なそういう建造物も含めながら、今まで以上に積極的に施設や敷地を都民にぜひとも開放していただきたいというふうに思います。
 処理場というのは下水道の根幹でもありますし、今回の取り組みというものは、単なる施設の名称の変更にとどまることがないように、私自身も考えておりますが、恐らく皆さんもそうした意気込みの中で、今後、水再生センターを含めた下水道事業をどのように推進していくか、この辺についてはぜひとも局長の決意を伺っておきたいと思います。

○二村下水道局長 先ほど来部長が答弁しておりますが、下水道の中で極めて重要な役割を果たす処理場につきましては、五十年前と比べてその役割が大きく広がってきているところでございます。そのため名称を変更することとしましたが、これが単なる名称の変更にとどまることのないよう、地域の方々に愛され親しまれる処理場となるよう、局、職員が一丸となりまして、お客様へのサービス向上に努めていきたいと思っております。
 ご案内のように、東京の下水道の将来図を示した下水道構想二〇〇一というのを平成十三年に策定しておりますが、この中で、お客様の視点、経営の視点、環境の視点、この三つの視点を重視しまして事業を進めていくこととしております。
称変更をきっかけといたしまして下水道事業全体の理解が一層深まり、円滑な事業推進の一助となることを大いに期待しているところでございます。
 今回の名称変更を契機に、局を挙げてこれまで以上に下水道事業の充実に努めてまいる所存でございます。先生方のご理解とより一層のご支援をお願い申し上げる次第でございます。

○和田委員 下水処理場の新名称について数点お伺いしたいと思います。
 名は体をあらわすといいますけれども、今のご説明では、もう完全に下水道という、処理場という今までのイメージよりも、実際の機能は、地域に愛されたり、あるいは、私どもにも新河岸東処理場がございますけれども、覆蓋した上にナイター設備のあるテニス場とか子ども野球場がある、そういうことで、そこが場合によっては消防団に使われるというようなことで、下水処理場というイメージを全く逸脱した形で実態はもうあったわけです。
 それに、五十年たって名前の方を水再生センターに変えるというふうに私は受けとめていますから、遅きに失したとは決して申しませんけれども、半世紀のちょうど節目に実態にかなった水再生センターという名前をおつけする、ご苦労さまですというふうに、下水道であったその施設に、今まで誤解されたことも多かったけれども、これで名も体も一緒になってよかったなというような気がするところです。とりわけ、日ごろの下水道の職員の皆さんの努力というものに私も接する機会が多いんですけれども、頭の下がる思いがありますので、今回のこの名称変更というのは時宜を得たものだというふうにまず評価をさせていただきたいと思います。
 私どもの新河岸東処理場の近辺にはサクラソウの名所がございます。そこの苗圃といいましょうか、そこを、下水道局の方も理解をいただいて、サクラソウの里と銘打って、民間の人もそこに入って春先のサクラソウを楽しむというようなこともあったりして、まさに地域と下水処理場が一体化して環境づくりに取り組んでいるというモデルケースがあるというふうに思っているんです。
 今回の名称変更とともに、一番新しい新河岸東処理場でありますけれども、最先端の地域との関係を今つくっているわけですが、今後、処理場の新しい形態をどういうふうに将来的に求めていきたいのか、いこうとしているのかということについてまずお伺いいたしたいと思います。

○佐伯施設管理部長 水再生センターに名称を変えることを契機といたしまして、下水処理場のイメージアップを図り、地元の方々に足を運んでいただけるように環境を整えてまいりたいというふうに考えております。
 具体的には、ただいまのお話にもございました新河岸東処理場におけるサクラソウの里づくりの取り組みのように、地元の方々の意向や地域の特徴を生かした水再生センターづくりを、地域と一体となって進めてまいります。

○和田委員 さて、今回のこの提案を受けて、我々は議決をせずに、分課規程の変更で、皆様方の仕事になるわけですよね、実務的には。
 そうなりますと、今ご質疑がありましたとおり、処理場というところが、全部水再生センターというふうに下の方が変わります。私はもう少し突っ込んだ提案をしたいんですけれども、全部で二十いわゆる処理場はあります。すなわち、区部では十二区、足立が二カ所あるものですから、実際は十三カ所なんですけれども十二区です。それから、多摩地区は七市、都合これで二十施設はあるんですけれども、かかわりのある自治体は十九です。
 そこで、分課規程を直すわけでありますけれども、今私が申し上げた二十の所在地はみんな場所なんですね。例えば砂町、森ヶ崎、葛飾、落合、中野、浅川、多摩川、八王子と。この際、分課規程を直して処理場を水再生センターに直すと同時に、前の方、すなわち、私どもでいえば新河岸東処理場とか新河岸処理場とかとありますけれども、ここの部分も、例えば、地元自治体あるいはその所在地町内会、自治会がもしも望むとすれば、例えば私どもの新河岸川の両側には、板橋区の方の新河岸処理場と北区の方の新河岸東処理場と両方あるんです、川の東西に。タクシーなどでここを視察に行くということとか、あるいはここを見学に行くなんていうときに、間違えて、新河岸東処理場といったつもりが新河岸処理場に連れていかれるということもあって、また逆もあるということをしばしば聞いています。
 そこで、例えば、処理場を水再生センターに変えると同時に、新河岸東処理場を、さきに申し上げたサクラソウ水再生センターに変えるとか、そういうふうに抜本的に、今の所在地からネーミングしているものを、地域の自治体やあるいは町内会が望むのであれば、その町に歓迎される施設の名前に変えるということも含めて、大胆に、水再生センターということを分課規程を変更する際に、前の方の名前も変えたいという希望のあるところは変えることが可能だというような問いかけを、自治体やあるいは所在地町内会、自治会にするということは可能なんでしょうか。

○佐伯施設管理部長 今回の名称の見直しにつきましては、地域に愛され親しまれる下水処理場を目指して実施するものでございます。ご指摘のとおり、地元の方々からは、名前に関しましてさまざまな意見が寄せられております。こうした先生ご提案の個々の処理場の名前につきましては、関連の区や市あるいは地元の方々の意見を伺いながら対応してまいりたいというふうに考えております。

○和田委員 そこまで、ちょうど節目の五十年でもあり、再生センターに変えるということで、前後も含めてダイナミックに検討して−−たまたまこのまま残るかもしれません。そう簡単に名前を変えるということはできるわけではありませんから、定着してもおりますし。だから、自治体なり関係利害者の方々が望むのであれば、柔軟に今の部長答弁のように対処していただきたいというふうに思っております。
 とりわけ、私どもの町に志茂という町があります。これはかつて、古図を見ますと、「下」と書いて下村という村だったんですが、私どもが物心ついたときには「志茂」、すなわち、志茂ると縁起のいい名前にネーミングを変えた経験もございますし、私どもの乗りおりする駅は東十条と今はいいますけれども、昔は下十条、下の十条という名前で十条駅と対峙した、そういう時期もございました。
 が、時代はまさに、下水処理場という、どっちかというと暗くて不潔っぽいというイメージのところから水再生センターに変えるわけでございますから、所在地の場所にこだわらずに、地域が望むのであれば、それこそレインボーでもいいだろうしタンポポでもいいだろうし、そういう形で、単なる処理する施設ではなくて、都民、区民が、市民が近寄って楽しむ、そこを利用できる、そういう施設にこの五十年を機にぜひ大転換をしてほしいということを申し上げて、私の質問を終わります。

○東野委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認めます。よって、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で下水道局関係を終わります。

○東野委員長 次に、特定事件についてお諮りいたします。
 お手元配布の特定事件調査事項につきましては、閉会中の継続調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東野委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後三時十二分散会

ページ先頭に戻る