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Tokyo Metropolitan Assembly

公営企業委員会速記録第五号

平成十三年六月一日(金曜日)
   午後一時五分開議
 出席委員 十三名
委員長前島信次郎君
副委員長中西 一善君
副委員長池田 梅夫君
理事原   環君
理事高島なおき君
理事田村 市郎君
藤田十四三君
大山とも子君
たぞえ民夫君
小山 敏雄君
尾崎 正一君
中山 秀雄君
白井  威君

 欠席委員 なし

 出席説明員
交通局局長寺内 広壽君
技監堀内 俊夫君
総務部長松尾  均君
経営企画室長久保田経三君
職員部長佐伯 憲彦君
電車部長齊藤 春雄君
自動車部長木村 純一君
車両電気部長水元亜紀雄君
建設工務部長金安  進君
経理契約担当部長久保  大君
関連事業担当部長福田志津雄君
安全管理担当部長帯刀  宏君
バス路線再編成・事業活性化担当部長坂本 達郎君
技術管理担当部長北川 知正君

本日の会議に付した事件
 交通局関係
  請願陳情の審査
  (1)一二第一四九号 都営地下鉄御成門駅にエスカレーター・エレベーター設置に関する請願
  (2)一三第四五号 都営地下鉄大江戸線の可動柵(ホームゲート)設置に関する請願
  (3)一二第八三号 都営地下鉄の駅及び車内におけるたばこ広告を禁止する条例制定に関する陳情

○前島委員長 ただいまから公営企業委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の担当書記が交代いたしましたので、紹介をいたします。
 初めに、議事課の衣川順君です。議案調査課の木之内美智さんです。よろしくお願いいたします。
〔書記あいさつ〕

○前島委員長 次に、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり理事会において申し合わせいたしましたので、ご了承願います。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、交通局関係の請願陳情の審査を行います。
 これより交通局関係に入ります。
 初めに、先般の人事異動に伴い幹部職員の交代がありましたので、交通局長から幹部職員の紹介があります。

○寺内交通局長 四月一日付の人事異動によりまして、当局の幹部職員に異動がございましたので、紹介をさせていただきます。
 安全管理担当部長の帯刀宏君でございます。バス路線再編成・事業活性化担当部長の坂本達郎君でございます。
 以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕

○前島委員長 紹介は終わりました。

○前島委員長 次に、請願陳情の審査を行います。
 初めに、一二第一四九号、都営地下鉄御成門駅にエスカレーター・エレベーター設置に関する請願を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○金安建設工務部長 請願一二第一四九号について説明をいたします。
 お手元の資料の二ページをお開きください。
 この請願は、神奈川県厚木市茂垣義信さん外百三十二名の方より提出されたものでございます。
 請願の要旨は、都営地下鉄三田線の御成門駅の地上まで、エスカレーターかエレベーターを設置していただきたいというものでございます。
 まず、場所でございますが、お手元の資料三ページ、三田線御成門駅の案内図をごらんください。御成門駅は、日比谷通りの御成門交差点の地下にあり、黄色の丸で囲った部分でございます。また、芝病院は、御成門駅から東に約百五十メートルの位置にあり、赤色の丸で囲った部分でございます。
 なお、御成門駅から北西に約百五十メートルの位置には慈恵医大病院もあり、青色の丸で囲ってございます。都営地下鉄三田線御成門駅については、上りエスカレーターがホームからコンコース間に三基、コンコースから地上出入り口階段の途中の踊り場までに四基、計七基設置しております。
 下の位置図をごらんください。芝病院、慈恵医大病院方面への御成門駅の出入り口は、青色で表示してございます芝公園一丁目北出入り口、新橋六丁目出入り口、西新橋三丁目出入り口の三カ所ございます。これらの出入り口の階段には、コンコースから階段途中の踊り場まで上りエスカレーターを設置しております。
 交通局は、これまで都営地下鉄におけるバリアフリー対策として東京都福祉のまちづくり条例を踏まえ、高齢者や障害者を初めだれもが利用しやすい地下鉄とするため、駅の構造、地形、交差連絡駅及び乗降客数等を勘案し、順次計画的にエスカレーターやエレベーターの整備を進めてまいりました。
 御成門駅につきましては、平成十三年度に、ホームからコンコースまでのエレベーターの設置を予定しております。
 請願のありました地上までのエスカレーター、エレベーターの設置につきましては、地上用地が道路または公園内となるため、その占用が必要となります。
 このように、設置スペースや費用等解決すべき課題もありますが、交通バリアフリー法を踏まえ、エスカレーターまたはエレベーターによるワンルートを確保するという視点から、今後、道路管理者、公園管理者等関係機関と協議を進め、整備する方向で検討してまいります。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○前島委員長 説明は終わりました。
 本件につきまして発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○前島委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○前島委員長 異議なしと認めます。よって、請願一二第一四九号は趣旨採択と決定をいたしました。

○前島委員長 次に、一三第四五号、都営地下鉄大江戸線の可動柵(ホームゲート)設置に関する請願を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○齊藤電車部長 請願一三第四五号についてご説明いたします。
 お手元資料の四ページをお開きいただきたいと存じます。
 この請願は、豊島区の、東京視力障害者の生活と権利を守る会代表、鈴木彰さん外二千七百名の皆様から提出された請願でございます。
 交通局にかかわる請願の趣旨は、都営地下鉄大江戸線について、1、全駅にホームゲートを設置すること、2、視覚障害者の駅ホームからの転落事故の実態を知るため、都議会として視覚障害者とともに駅の点検調査を実施すること、というものでございます。
 交通局といたしましては、ホームの安全対策といたしまして、視覚障害者の方々に対する駅職員の声かけ運動、列車緊急停止ボタンの増設、ホーム下ステップの設置等積極的に対策を講じてまいりました。
 大江戸線のホームゲート設置についてでございますが、国土交通省からの通知を踏まえまして、技術的な課題について概括的な検討を進めてまいりました。
 現時点の検討結果でございますが、ホームゲートの設置につきましては、現在のシステム全体の見直しとなるため、個々の課題の精査や資金的な問題について、今後も総合的、多角的な検討が必要となります。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○前島委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。

○大山委員 私は、この請願を採択するという趣旨で幾つか質問したいというふうに思っています。
 このホームゲート、可動さくの有効性については、第一回定例会の予算特別委員会の質疑の中でも、三田線の可動さくが転落防止に役立つということが確認されて、その後の三月十九日の当委員会では、技術的可能性について検討していき、設置するか否かはその後決定してまいりたいと思っていますという経営企画室長さんの答弁をいただいているわけです。このホームさくについては、転落を防止するということでは、切実な要求になっているというふうに思っています。
 五月二十日の東京視力障害者の生活と権利を守る会の第三十五回総会で、決議を上げましたということが、きょういただいたんですけれども、都営地下鉄大江戸線ホームへの可動さくの設置を求める決議ということで、いろいろ書いてありますが、JRもステップの設置、緊急停止ボタンの設置などの対策を発表しました。しかし、これは皆、落ちた後の対策だというふうにいっています。全盲者の三人に二人がホームからの転落を経験しているということや、九四年十二月からの六年半で十一人の視覚障害者がホームから落ちて死亡事故に遭っているということ、そして、新大久保駅の事故以後にも、報道されただけで既に五人の視覚障害者がホームから落ちているという決議の本文になっています。
 ですから、視覚障害者にとっては、ホームから落ちないということがまず死活問題になっているといえると思っています。三月十九日の委員会では、国土交通省からの通知に基づいて五月十八日までに報告を上げることになっていますというふうにご答弁されていますが、この報告、もう六月になりましたので、その調査はどのような内容になっているんでしょうか。可動さくの部分だけで結構です。

○齊藤電車部長 国土交通省への回答の内容につきましてご説明をさせていただきます。
 平成十三年二月十九日付で国土交通省からの通知によりまして、プラットホームからの転落事故に対する安全対策についてということで、検討とその結果の報告を求められているところでございました。
 検討項目のうち、ホームさくの設置についての検討結果でございますけれども、浅草線、新宿線は相互直通運転を実施しており、相互直通会社と、車両ドア位置、停止精度、信号改修等の調整が困難であること、また、ホーム上の施設設置で使用する箇所があるなど、直ちに三田線と同様のホームゲートを採用することは困難でございます。また、大江戸線につきましては、現在のシステム全体の見直しとなるため、詳細な検討が必要となっております。
 このため、国土交通省には、個々の課題の精査や、さらに資金的な課題があり、引き続き検討していく旨の回答を五月十七日に行ったところでございます。

○大山委員 ホーム上の施設配置、物理的な支障は、この請願にある大江戸線についてはないということでよろしいんでしょうか。

○齊藤電車部長 ただいまのご質問の中での施設的な配置の問題でございますけれども、浅草線、新宿線につきましては、九駅におきまして支障がございますが、大江戸線では特に問題はございません。

○大山委員 構造的にはというか、施設的には問題はないということですから、大いに希望が持てるのかなと思いますけれども、その詳細な検討というのは、具体的には例えばどういうことになりますか。

○齊藤電車部長 ただいまの施設的な配置につきましては、大江戸線については問題ないという答弁をさせていただきましたが、システム全体につきましては見直しが必要でございます。ご承知のとおり、鉄道は、信号保安設備、通信保安設備、車両軌道設備など、総合的なシステムの上に成り立っております。このため、ホームゲートの設置に当たりましては、これらの総合的な検討が必要とされます。
 幾つか例を挙げますと、例えば信号保安設備につきましては、大江戸線のATOの停止精度の検討であるとか、通信保安設備でいいますと、画像電送方式の検討が必要であるとか、車両とホームドアとの関係につきましては、車両とホームゲートの扉の連動時間の短縮をどのようにするのかというような項目が多々ございまして、多くの課題がありますので、ホームゲートを設置するには鉄道システム全体を総合的に検討することが必要ということで結論づけてございます。

○大山委員 もちろん総合的な検討というのは重要だと思いますし、今それぞれの地下鉄などで設置されている可動さくだとかドアが、三田線のも違うし、南北線のもそれぞれの種類があるわけですけれども、きっと技術的にも日々進歩していくということだと思うのです。
 先ほどの視覚障害者の生活と権利を守る会の決議にもありますように、生き死にの問題にかかわるということでは、ぜひとも、例えばいつまでに目標を決めて検討しようとか、積極的に検討していただきたいと思うのですけれども、その点はどうですか。

○齊藤電車部長 先ほどご答弁させていただきましたとおり、信号保安設備や通信保安設備、車両等に多くの課題がございます。これらの課題を一つ一つ解決していかなければ、ホームゲートの設置は困難でございます。今後も設置の可能性につきまして引き続き検討を進めさせていただきたいと考えております。

○大山委員 ぜひとも、いかにしたら設置できるかという方向での検討をしていっていただきたいと思っています。
 二番目の項目なんですけれども、視覚障害者の駅ホームからの転落事故の実態を知るため、都議会として視覚障害者とともに駅の点検調査を実施することということで、これは私たち委員会に態度が問われているわけなんですね。
 私も、議会としてきちんと調査するという必要性を強く感じています。と申しますのも、私も時々視覚障害者の方とも一緒に駅なども歩いて調査することもありますけれども、歩くたびに新しいことも発見しますし、最初、どうして点字ブロックがあるのに外れてしまうのかというのがわからなかったんですけれども、一緒に歩くことで、説明していただいて初めてわかるということもたくさんあるわけです。
 とりわけ、請願をされたことに対して、委員会として、議会としてきちんと視察をする、調査をするということの意義は大きいというふうに思っています。日程的に今期実施するということは厳しいという面はありますけれども、今の公営企業委員会に態度が問われているわけですから、やはり採択をして、次期の委員会にも申し送りをするなどの工夫もしていっていただきたいと思っています。
 以上です。

○前島委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、保留とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○前島委員長 異議なしと認めます。よって、請願一三第四五号は保留と決定いたしました。

○前島委員長 次に、一二第八三号、都営地下鉄の駅及び車内におけるたばこ広告を禁止する条例制定に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○福田関連事業担当部長 陳情一二第八三号についてご説明いたします。
 お手元の資料の五ページ目をお開きいただきたいと思います。
 この陳情は、東京都千代田区、タバコ問題首都圏協議会たばこ問題情報センター代表、渡辺文学様から提出されたものでございます。
 陳情の趣旨は、都営地下鉄の駅及び車内のたばこ広告を禁止する条例を制定していただきたいというものでございます。
 当局におけます広告の取り扱いにつきましては、東京都交通局広告取扱要綱によっておりますが、たばこ広告につきましては、広告面に、健康を損なうおそれのあること等のマナー表示などを併記する一方、掲載率を全広告枠数の一定割合以下とするなどの対応をとっております。
 当局といたしましては、たばこ広告の取り扱いにつきましては、今後とも適切に対処してまいります。
 以上で説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどをお願い申し上げます。

○前島委員長 説明は終わりました。
 本件について発言願います。

○たぞえ委員 それでは、陳情について趣旨採択を主張する立場から意見を申し上げます。
 世界保健機構、WHOは、二〇〇三年にたばこ枠組み条約の締結を目指しています。一昨年は、たばこと健康に関する国際会議が神戸で開かれ、国内でもたばこに関する施策についていろいろな議論が高まっています。
 世界銀行もこの問題を注目して、一九九一年以来、たばこが健康に及ぼす害を認識した上で、たばこ生産に融資することを禁止し、対策強化を行っています。日本では厚生労働省が、アレルギー要因、ぜんそく症状との相関があるとして統計結果を発表し、最近では、たばこに含まれている人工化学物質が、複雑な不完全燃焼の過程で、約四千種類のうち約二百種類の有害物質が発生して、さらに四十種類の発がん性物質が含まれていることが明確になったと指摘をしています。
 近年注目する問題は、未成年者の喫煙が、九八年の総務庁の調査でも、十五歳から十九歳の人口の一二%の九十二万四千人にも及んでおり、深刻な事態が加速している状況です。
 このようなもとで、東京都衛生局は、九七年五月、分煙化ガイドラインを発表し、都民の健康被害を抑えるため、公共の場、職場での分煙化を目指して、都民にたばこが及ぼす健康影響を示しました。公共交通分野でも、広告の自粛目標を定め、一定の訴えを都民に行っています。
 陳情で示されている公共交通機関での広告の禁止を求める条例制定は、こうした世界の世論と国民の意思の変化に対応するものであると考えられます。
 禁煙はまさに国民世論に上っているわけでありますが、今日の段階では、喫煙、禁煙については、都民の意見は双方の議論があり、一致したものとはなっていません。このもとで、日本共産党は、条例で都民を縛ることは、今日の段階では時期尚早であると指摘するものでありますが、主張はよく理解できるものであり、趣旨採択を求めるものです。
 以上です。

○前島委員長 ほかに発言がなければ、これより採決を行います。
 本件は、起立により採決をいたします。
 本件は、趣旨採択とすることに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○前島委員長 起立少数と認めます。よって、陳情一二第八三号は不採択と決定いたしました。
 請願陳情の審査を終わります。
 以上で交通局関係を終わります。
 なお、本日審査をいたしました請願陳情中、採択と決定いたしました分につきましては、執行機関に送付し、その処理経過及び結果については報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十八分散会

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