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Tokyo Metropolitan Assembly

平成十四年東京都議会会議録第三号

○副議長(橋本辰二郎君) 二十五番林田武君。
   〔二十五番林田武君登壇〕
   〔副議長退席、議長着席〕

○二十五番(林田武君) 一般質問をさせていただきます。明快なるご答弁をお願い申し上げます。
 今回は、西多摩を代表して、二項目について質問いたします。
 まず初めに、米軍横田基地、横田飛行場に対する石原知事のご所見をお伺いいたしたいと思います。
 石原知事は、平成十一年四月の東京都知事選挙の公約の一つに横田基地の返還を掲げ、圧倒的勝利で都知事にご就任なされました。石原知事が重要施策として横田基地を返還し、民間空港化を進めるという指針は、横田基地周辺の市や町に大変大きなインパクトを与え、市長さん、町長さんを初め各自治体でどのように対応していけばいいのか、困惑しているというのが実態だと思います。
 地元の声、地元の思惑はさまざまであります。石原知事があそこまでいうのだから確信あってのことだという声、本当に民間空港にできるのか、アメリカが本当に返すのかという声、民間空港になればこんなにすごい経済効果はないという声、待てよ、今までより騒音がひどくなる、騒音はこれ以上我慢できないという声、周辺整備をやるといっているが何も手をつけていない、信用できないという声、全くさまざまな意見で渦巻いております。
 鶏が先か、卵が先か、石原知事が国家百年の大計を考える中で、首都圏に次なる空港が必要であり、それを横田飛行場に可能性を求め、実現に向けて推し進めるのであれば、返還後に周辺整備という発想ではなく、まず前提として周辺対策に布石を打つべきです。知事の英断で東京都が動き、周辺自治体が賛同し、協力し、そしてその声が大きな流れとなって、国策として実現していくというのが本筋だと思いますが、いかがですか。
 私は、石原知事を歴史に残る政治家として、大変尊敬しております。知事の「国家なる幻影」という著作の中で、いかに無能な人が政治をつかさどると、国民、都民は不幸になると述べておられます。有言実行、国益になること、都民の益になることならば、いかなる困難にも立ち向かっていかれるのが、石原知事の政治家たるところであると思っております。
 横田基地の返還、民間空港化についても、一貫した行動をなされております。石原知事は、平成元年「『NO』と言える日本」という本を出されました。さらに翌年「それでも『NO』と言える日本」という本を出されました。その中で知事は、横田基地に触れられ、私が東京都知事だとしたら党派の立場を超えて、神奈川、埼玉、千葉の県知事とはかり合って、機能をどこか他所に集約し、返してほしいと交渉するでしょう、もし横田が返ってくると、成田がもう一つできたと同じくらいのメリットがある、日本だけでなくアメリカ人を含めて世界じゅうの人が喜ぶでしょう、と述べられております。知事に就任される十年前、既に、私が東京都知事ならば横田基地を返還させると公言され、そして今まさに東京都知事となられて、ここにおられます。
 この機会ですので、知事就任後三年間の横田関連の経過と状況を少し整理して、質問をさせていただきたいと思います。
 平成十一年五月二十六日、知事は、都庁を表敬訪問したトーマス・フォーリー駐日米大使と会談し、横田基地の返還、軍民共同利用を訴えました。結論は、防衛問題は地方政治でなく国の問題であると、つれない返事であったと聞きます。
 同年六月二日、知事は、就任後初めて横田基地や周辺市町の騒音状況を視察されました。
 続いて六月十四日、ASEAN十カ国大使との昼食会で、横田基地の軍民共同利用について、各国の支持を求められました。
 六月十六日には、知事は、都庁での記者会見で、横田基地の返還、軍民共同利用を最重点項目として、国への要望をすると発表されました。
 さらに十一月二十五日、知事は、横田基地の民間利用を考える会を発足させました。主な協議事項は、横田基地の民間利用形態、航空機騒音など環境対策、空港を核とした地域の活性化の三点となっております。この三点の協議事項を協議し、理解を得た上で、石原知事は日本国政府や米国に対し交渉をなされるものと思われます。
 石原知事に率直にお聞きいたします。石原知事の頭の中には、首都圏、さらに日本国という大きなエリアで、空港のあり方のグランドデザインを描かれていると思いますが、今後の見通しと実現に向けた決意のほどをお伺いいたします。
 次に、東京都の横田飛行場の民間航空利用への取り組みについてお聞きしたいと思います。
 東京都は、知事の横田基地返還民間空港化という大きな課題を受け、日本の空を日本の手にというパンフレットを作成し、広く都民の理解と認識を得る努力をしております。そのパンフレットの中身を見ると、今から十三年後、二〇一五年を需要年度と設定し、成田や羽田が早々に満杯、限界になるだろうという予測のもとにシミュレーションされたものであります。
 東京都が推定したパンフレットに書かれたシミュレーションについて、質問したいと思います。
 横田飛行場が民間空港となった場合、民間機は消音装置や運航方法の改善など低騒音化の工夫がされ、騒音は軽減するとありますが、ここは大事なことでありますので、今、現に米軍機の騒音に悩まされている地元住民に理解できるよう、ご説明いただきたいと思います。
 空港の需要について書かれております。国内線、国際線で、一年に約五百万人は利用されるだろう、同時に経済効果は一千三百八十億円、雇用は少なくとも八千三百人が創設されるだろうと示されておりますが、この数字をどのように試算されたのか、お伺いいたします。
 そして、もっと便利になりますと、三多摩だけでなく、首都圏の広範な地域の人が利用できるようになることが示されております。しかし、これらの利用者が横田飛行場を利用するためには、アクセスの充実が必要不可欠なのであります。このアクセスの充実を、民間空港利用に先立って進めることは、この地域の発展を促すばかりでなく、民間航空利用の実現に向けた地域の理解を深め、横田の交通利便性の向上があって、初めて民間航空利用の機運を盛り上げることにつながると考えます。
 そこで、横田周辺の交通利便性の向上策について、幾つか伺います。
 圏央道の日の出インターチェンジが、三月にいよいよオープンいたします。圏央道から横田へのアクセス道路ですが、中でも福生都市計画道路三・四・三の一号線、いわゆる新五日市街道の整備促進、同じく三・四・二号線、多摩橋通りの整備促進ですが、東京都の厳しい財政状況は認めつつ、地元では早急に進めていただきたいという要望ですが、今後の取り組みについてお伺いいたします。
 次に、JRの整備改善ですが、拝島駅と周辺の整備について伺います。
 ご承知のとおり、拝島駅は、西多摩地域の鉄道のまさに扇のかなめであります。青梅線、五日市線、八高線、さらに西武新宿線が集まる拠点駅となっております。しかしながら、駅周辺は基盤整備がおくれているため、道路には人と車があふれ、交通安全上からも問題となっております。また、鉄道によって地域が南北に分断されており、自由な行き来ができないため、市境に位置する拝島駅の自由通路について、昭島、福生の両市が協力して調査中であります。
 このような状況を踏まえ、まちづくりと一体となった地域の利便性の向上を図らなければならないと思いますが、東京都として、拝島駅と周辺整備改善についてどのように考えているのか、お伺いいたします。
 次に、多摩都市モノレールの延伸について伺います。
 多摩都市モノレールは、ご承知のとおり、当初の計画では、北は立川市から東大和市、武蔵村山市、瑞穂町、さらに羽村市、そして多摩川を渡り、あきる野市まで、円を描いて走る新交通システムでありました。しかし、今、上北台駅でとんざしております。上北台駅から瑞穂町箱根ケ崎駅まで延伸は、次期整備路線として計画されているにもかかわらず、地元市や町の要望しているモノレール延伸に必要な新青梅街道の拡幅に伴う都市計画決定もなされてないままとなっております。
 モノレールの早期延伸については、昨年の四定で、我が党の倉林議員が質問されましたが、東京都として当然早急に軌道に乗せていただけるものと思っております。改めて多摩都市モノレールの箱根ケ崎延伸について、所管局長の所見を求めます。
 要望になりますが、知事が横田基地の共同利用を進める上で、騒音問題に対する理解を求めつつ、周辺整備の一環として多摩都市モノレールの延伸の取り組みなしでは、到底地元の理解を得ることは不可能に思われます。沿線住民の期待にこたえ、努力に報いるためにも、モノレールの導入空間となる新青梅街道の拡幅の都市計画決定に直ちに取り組むことを強く要望いたします。
 次に、東京都の観光施策についてお伺いいたします。
 東京都は、観光を産業振興と位置づけ、観光産業振興プランを掲げました。その施策として、三本の柱を立て実施する。すなわち、東京の魅力を世界に発信、観光資源の開発、受け入れ体制の整備ということであります。観光施策を積極的に進めていくのだという気概を感じますが、具体的にどうするのか、まだ見えてまいりません。
 観光産業振興プランを考えたとき、我が西多摩は、東京都唯一の森と緑、多摩川や秋川の清流、まさに観光資源の宝庫だと思います。石原知事も、奥多摩の景観を生かした観光施策を考えているやに伺います。東京都が進めようとしている観光産業振興プラン施策の中に、西多摩の森と緑と水の貴重な観光資源を生かし、都民が潤い、町が活性化する施策をどのように考えているのか、関係局の所見をお伺いいたします。
 奥多摩町においては、東京都の観光開発、観光振興施策に対し期待を寄せておりますが、町の願望として、奥多摩湖、白丸湖の湖面利用ができないものか、湖にボートや観光船を浮かべ、湖から見る新緑や紅葉の美しさを味わうことができたら、あるいは、湖面に噴水をというような夢があります。また、周辺整備に力を入れてもらいたいという強い要請があります。東京都として、地元の要請はご承知のことと思いますが、対策があればお伺いいたします。
 また、奥多摩湖においては、湖の周辺を散策できるよう、右岸の遊歩道を整備してほしいという強い要望がありますが、東京都の取り組みをお伺いいたします。
 奥多摩町の自然を守る、森林を大切にすることは、知事の重要施策の一つとして進められていることに全面的に賛同するものであります。平成十四年度の施策として、東京の森再生プロジェクトを掲げました。環境局が東京の森再生計画、産業労働局がよみがえれ東京の森、建設局が森林を守る大自然塾、水道局が多摩川水源森林隊の創設と、それぞれの局で自然を守れのもと、施策を進めるとのことであります。自然を守り、環境を保全するための新たなスタートであり、東京都の今後の取り組みに期待するものですが、東京の森再生プロジェクトの実現のため、どのように施策を束ねて進められるのか、お伺いいたします。
 以上で一般質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
   〔知事石原慎太郎君登壇〕

○知事(石原慎太郎君) 林田武議員の一般質問にお答えいたします。
 横田の問題は、議会の方々、また地元の方々の協力、理解がなくては進まない問題でありまして、私も就任してから三年になりますが、最初の一年、二年間、在籍されなかった一期目の皆さんがたくさんおいでなので、甚だ僭越かもしれませんが、ブリーフィングを兼ねて、少し長くなりますけれども、ご理解をいただきたい。
 それは、先般、フランクフルトの、共同使用しておりました米軍の空港が全面返還されました。それをとらえて、沖縄返還交渉でも活躍しました京都産業大学の高瀬教授、私の友人ですけれども、参与に迎えて、東京を代表して、いろいろ情報の収集をしてまいりましたが、彼が最初にフランクフルトに行きましたときに、あの州の知事と市長が、東京の実情を聞いて、何、日本の首都東京には、戦後五十年以上たったのに、まだ米軍の基地が丸ごとあるのか。フランクフルトは、もちろん首都ではありません。大都市であります。そういってたまげたそうでありますが、私は、私自身国会議員として、その現況にいつも、たまげたといってはおかしいですが、ある考えを持ってまいりました。
 ということで、知事になりましたので、以前からもいってありましたことですが、この問題を直接手がけるようになりました。空港が、あちこちアジアでできつつあります。シンガポールの空港、あるいはマレーシアの空港、インドネシアの空港、それぞれ立派な、目をむくような豪華なものでありますが、しかし、鶏が先か卵が先かという、空港と、その経済活動というものの兼ね合いからいいますと、私は、これはあくまでも、その空港があるその地域、国家の経済的なヒンターランドの問題だと思うんです。ですから、大変ひんしゅくを買うかもしれませんけれども、シンガポールやマレーシアにそんなにべらぼうな空港をつくったって、あそこへ飛んでいく用事がないわけですよ。
 しかし、日本のこの首都圏は、三千三百万の人口がヒンターランドにあり、しかし、今は落ち目ではありますけれども、世界第二の経済力を持つ国家の首都でありまして、しかも、そこにやってこようという国が三十五カ国も、キャパシティーがないために待ちぼうけを食っている。
 アメリカのごときは、何を勘違いしたか、横田の存在も知らずに議会筋が、この日本への空路のアクセスの貧困さというのは、日本が意識的に構えている非関税障壁だなどという、とんちんかんな非難をしました。これはある意味でありがたいような非難でありまして、アメリカもこの実情を理解すべきだと思うんです。
 私は、たまたま今度、私の古い友人たちが、国防総省からみんな国務省に入りました。アーミテージ、ジム・ケーリー、パターソン、グリーン、そういった連中と、共和党政権ができる前から、この問題について話もしておりまして、今回、いよいよということで、昨年の九月、この話をもっと突っ込んで話をしようということで出かけましたら、たまたまテロに遭いまして、一部の人間と会いましたが、次の日のアーミテージ、ライスその他の会談がすっ飛んでしまって、仕方なしに日本へ帰ってきました。
 先般、ブッシュ大統領が来られたときに同伴したパウエル国務長官、たまたま流鏑馬の席で私の隣におられたし、その話もしましたし、夜はジム・ケーリーとも詳しい話もしました。
 その他この他、これもこれから先もっと積み上げていかなくちゃならぬと思いますが、去年の九月の三多摩を想定した災害対策のときに、総理大臣の小泉総理も来られた。で、昔からの仲ですから、純ちゃん、君、横田の空港って見たことあるかといったら、ありません。じゃ、こんなところで飯食ってないで、さっさと官邸に帰りなさい。官邸へ行く途中にこっちが許可とるから、一回ヘリコプターで上を飛んでくれということで、食事の途中に席を立たせて、上を飛んでもらって、後で聞いたら、あんなでかい飛行場があるのを知らなかったというんです。だれも知らないんです、日本の政治家は。だれも知らないんですよ。
 私は、村山さんに、あの人が国対委員長のときに、社会党でありますが、ある機会に一緒になりまして、その話をしたら、基地反対の社会党も知らない。それで私は、あなたのところの党首の土井たか子さんに、基地反対ならば、少しこれで動いたらどうだといったら、あそこの市長の選挙に社会党が候補者を立てて、基地を取り戻せというので、人をつなげて基地を囲もうと思ったら、人が集まらずに、ゲートをふさいだだけで終わったようでありますけれども、(笑声)初めて村山さんもこの認識を持ってくれて、私は篤実な人だと思った。
 とにかく、ほとんどの日本人が知らない。しかも、この東京という非常に航空事情の逼迫した経済大国の首都に、国際線の飛行場が滑走路一本しかない。成田しかないというのは、こっけいというか、不思議な話でありまして、これが今日の日本の経済の衰退の、唯一の原因とはいいませんが、大きな大きな要因になっているということも否めないわけであります。
 ということで、党派を超えて、この国を思うなら、この横田のユーティリティーについて、ひとつご理解をいただきたい。
 これがもし共同使用が最初の段階としてできるようになりましたら、もちろん騒音対策その他いたしますが、先ほど質問の中にありましたけれども、あそこには中央線から分岐した青梅線、八高線、そして西武拝島線、そして横を通っている多摩モノレールをちょっと分岐したら、飛行場の北側に新しいアクセスができるわけでありまして、これを活用し、私が強引に成田エクスプレスをつくったときに、かなり迂回した線路でありますけれども、とにかく東京から一時間を切った形で、ダイヤグラフを含めやりましたら、できました。
 この伝でやれば、恐らくあの飛行場に特別の急行をある間隔で走らせれば、東京駅から四十分足らず、新宿からは二十分ちょっと、非常に速く行ける。こんなダウンタウンから間近な空港というのは、例えば、新しい岡山の飛行場、広島の飛行場、熊本の飛行場、ダウンタウンから一時間以上かかるんです。
 そういう点では、三多摩の方々だけじゃなしに、これは本当に隣の山梨県、埼玉県その他が非常に潤うことでありまして、私、鈴木さんが金丸さんに意地悪されて、自民党が突き放したときに、東京の都連だけは鈴木さんを擁立してやりましたが、そのときに私は、勝手に動きまして、時の埼玉県の知事の畑さんと神奈川県の長洲さん、ともに社会党系の知事ではありますが、この方々に諮って、相談しましたら、喜んでやろうということで、私はそれを鈴木さんに取り次ぎまして、改めてあの人の公約に加えてもらって、私はそのゆえんで鈴木さんを支持しました。
 それっきりこの問題はどこかへ行っちゃって、もっと詳しいいろいろ内情があるんですが、いずれにしろ、アメリカと日本側に両方とも、この共同使用についてはワーキンググループができたのに、あることでとんざした。その経過の後に、今、この問題があるわけでありまして、いずれにしろ、空港は、国家の玄関として、人と情報の国際的なネットワークにおける最も重要な拠点であります。
 そしてまた、日本の首都の東京の空港容量は逼迫しておりまして、再三申しましたように、あと三年たったら、国際線の主要路線は、全部フルブッキングになって、乗りたいときに乗れません。これは、どうしてもその日にその飛行機に乗りたいと思ったら、アメリカがやっているみたいにオークションにかけて、切符を持っている人から競り落とさなくちゃいけない。国内線も、あと七年たったらこうなります。わかっていながら、何にもしてこなかった。
 いまだに国には、国威というものを保ち、国力を保つための空港の意味についての認識がないから、大蔵省がまたばかみたいに、東京がいい出したんだから、羽田の再拡張をするなら東京も半分金出せみたいなことをいっていますけれども、国家の力学、そういうものに対して全く意識がないというか、白痴的な認識でしかないので、本当にそら恐ろしい話でありますが、いずれにしろ、その羽田の再拡張を含む主張もそういうことからやったわけでありまして、これはいずれにしろ、早急にこの問題を進める必要が、国家のため、東京のためにあると私は確信しております。
 ということで、ひとつ議会の皆さんのご理解もいただきたい。今後、外国との交渉も、外務省はきちっと動きませんから、私自身がやります。あるところまでいったら国に引き渡しますけれども、その前にやっぱり総理以下、少なくともどれだけ続く政権か知らないけれども、国を預っている間、国の政府を主宰する、今は三党が構成していますけれども、この方々にも、この問題についての強い認識を持っていただきたい。これはちょっと順番が逆になったかもしれないけれども、そういう意味で私は東京からいい出した。羽田の再拡張も含めて、航空問題についての東京の主張をしているわけであります。
 いささか長くなりましたが、ひとつ皆さんの今後の挙げてのご協力とご理解を賜るようお願いいたします。
 ありがとうございました。
   〔都市計画局長木内征司君登壇〕

○都市計画局長(木内征司君) 四点のご質問にお答えします。
 まず最初、横田飛行場の民間航空機が利用する際の騒音についてでございます。
 横田で使われている軍用機は、一般に運搬能力や航続距離などの性能を重視しているため、騒音も大きく、その影響範囲も広くなっております。一方、民間航空機は、低騒音型のエンジンの使用や消音装置の設置が義務づけられ、また、飛行方法も、急上昇方式で離陸したり、市街地上空では出力を落とすなど、さまざまな航法の工夫により、騒音とその影響範囲は大きく軽減されます。
 次に、民間航空利用による需要予測や経済波及効果などについてでございます。
 需要予測は、横田飛行場の勢力圏を仮定し、その圏域の利用者数をもとに推計いたしました。また、経済波及効果と雇用創出効果は、ターミナルビルなどでの消費と、航空輸送に依存する産業の生産増による一次波及効果を産業連関表から推計したものでございます。
 なお、この経済波及効果、年一千三百八十億円は、福生市総予算額の約四倍、雇用創出者数八千三百人は、工業及び商業統計報告による福生市内の商工従事者数の約一・四倍に相当いたします。
 次に、拝島駅とその周辺の整備改善についてでございます。
 拝島駅周辺では、都市計画道路や駅前広場が未整備であるなどの課題があり、これらの整備が必要であると認識いたしております。また、地元市において、お話のように、駅を南北につなぐ自由通路などについて調査中でございまして、今後、都として必要な協力を行ってまいります。
 次に、多摩都市モノレールの箱根ケ崎延伸についてでございます。
 一昨年、都、沿線の二市一町及び多摩都市モノレール株式会社で構成する計画調整会議を設置し、以降、最新データに基づいた輸送需要や、それに対応した運行計画、さらには、適正な規模の施設や設備の計画について論議を行ってまいりました。今後、多摩都市モノレール株式会社の厳しい経営環境を踏まえつつ、事業採算性や導入空間の確保策を含め、さまざまな角度から検討を進めてまいります。
   〔建設局長山下保博君登壇〕

○建設局長(山下保博君) 圏央道から横田飛行場へのアクセス道路についてでございますが、お尋ねの福生三・四・三の一号線と福生三・四・二号線は、圏央道と横田飛行場を結ぶ道路網を形成する上で重要な路線であると認識しております。
 しかしながら、この地域の道路網を効率的に形成していくためには、お話のようなアクセス道路としての機能もあわせ持つ秋多三・四・六号線や福生三・四・六号線などの骨格幹線を重点的に先行整備する必要がございまして、現在、これらの事業に取り組んでいるところでございます。
 今後とも、国費などの財源確保に努め、多摩の発展に欠かすことのできない道路網の整備に取り組んでまいります。
   〔産業労働局長浪越勝海君登壇〕

○産業労働局長(浪越勝海君) 西多摩の森と緑と水を生かした施策についてでございますが、西多摩は都心から近く、奥多摩湖や水道水源林を初め、森林や渓谷など豊かな自然があり、多くの都民から親しまれております。しかし、訪れる観光客の多くは日帰り客であり、滞在型観光地としての付加価値を高める必要がございます。
 このため、観光産業振興プランでは、多摩の豊かな自然と触れ合う場の創設など、グリーンツーリズムの推進のほか、奥多摩から大菩薩峠、尾瀬などにつながる首都圏広域観光ルートの検討などの施策を掲げております。今後、これらの施策を関係する自治体や観光協会等と連携しながら、積極的に推進してまいります。
   〔知事本部長田原和道君登壇〕

○知事本部長(田原和道君) 東京の森再生プロジェクトについてでございます。
 このプロジェクトは、荒廃が進んでおります東京の森林の再生を図るためには、産業振興だけでなく、環境保全、水源涵養、花粉症対策など、幅広い視点に立ちまして対策を講ずるとともに、都民が森林などの自然に親しみ、みずから自然を守っていく土壌づくりを進めることが必要である、こういう観点から、平成十四年度の重要施策の中で、新規推進プロジェクトの一つといたしまして選定をしたものでございます。
 選定の過程では、東京の森を守るという立場から、局の垣根を越えた議論を重ねまして、荒廃した人工林を対象とした計画的な間伐による森林の公益機能の回復、林業の振興を目的とした森林の整備や木材流通の改善、大自然塾などボランティアやNPOを活用した環境学習や水源林などの保全活動等を盛り込みました、先駆的なプロジェクトとして取りまとめたものでございます。
 今後は、関係各局が連携をいたしまして、地元自治体などとも協力をしながら施策に取り組んでいくことになりますが、知事本部といたしましても、プロジェクトの円滑な推進に向けて力を尽くしてまいります。
   〔水道局長飯嶋宣雄君登壇〕

○水道局長(飯嶋宣雄君) 奥多摩湖に関する二点の質問にお答えいたします。
 初めに、奥多摩湖の湖面利用についてでございます。奥多摩湖は都民の貴重な水源でございますが、一度水質が悪化しますと回復しにくいという特徴があり、汚染物質の流入に伴うアオコの発生が毎年のように見られております。このため、水質悪化につながるボート利用などの湖面利用は困難と考えております。
 次に、奥多摩湖右岸の遊歩道整備についてでございますが、右岸の管理用道路を早期に都民が利用できるよう安全対策を講じるなど、具体化に向けて検討を進めてまいります。今後とも、都民に親しまれる周辺環境の整備に努めてまいりたいと考えております。
   〔交通局長寺内廣壽君登壇〕

○交通局長(寺内廣壽君) いわゆる白丸湖の湖面利用の促進と周辺整備についてのお尋ねでございますが、白丸湖は、発電用水を取水しているため、水面下の流れが速く、水位の変動も大きくなっております。また、大雨時にはダムゲートを全開して放流いたしますので、係留したボート等が流されるおそれがございます。このため、湖面利用は安全管理上難しいと考えてございます。
 一方、その周辺につきましては、ツツジやもみじ、桜などを毎年植栽し、また、昨年には見晴らし台を設置するなど、周辺の整備を行ってまいりました。今後も引き続き植栽を行うなど、都民が親しめる場所となるよう努めてまいります。

○議長(三田敏哉君) この際、議事の都合により、おおむね十分間休憩いたします。
   午後五時二十九分休憩

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