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Tokyo Metropolitan Assembly

平成十二年東京都議会会議録第十三号

○副議長(五十嵐正君) 六十八番古賀俊昭君。
   〔六十八番古賀俊昭君登壇〕
   〔副議長退席、議長着席〕

○六十八番(古賀俊昭君) 知事及び教育委員会に質問をいたします。
 まず、日野市内の道路整備についてです。
 東京の道路は、その容量を上回る自動車交通が集中するため、多くの箇所で交通渋滞が発生し、都民の日常生活や産業活動に大きな損失を与えており、その解消が大きな課題となってきました。
 これまでも、東京都は、交通の円滑化を図り、住宅地に進入する通過交通を排除するため、多摩の南北道路や区部の環状道路の整備に鋭意取り組んできました。しかしながら、事業の完成までには多大な資金と時間が必要であり、交通渋滞の実態を見れば、まだ道遠しであります。
 私の地元である日野市内においても、都市計画道路の完成率は約四〇%で、東京都平均の約五二%はおろか、多摩地区平均の約四七%にも達していません。
 日野市の中央部には、JR中央線が走っており、それと交差をする交通が国道二〇号線に集中し、交通混雑を招いていることから、効果的な道路網の整備が強く求められています。中でも日野駅前において国道二〇号線に接続する都道一六九号線は、国道に流入しようとする車で、朝夕大変混雑いたします。このため、都道一六九号線のバイパス機能を持つ都市計画道路日野三・四・八号線の整備が重要となります。
 現在、この路線の栄町地域では、区画整理事業も進み、都の街路整備事業も平成十一年度に二百二十七メートルが完了し、今年度二百二十二メートルと、約四百五十メートルが完成しつつありますが、整備効果を発揮するには、日野本町と境をなす未着手のJR中央線との立体交差部を含めて、早期に完成させるべきであります。JR中央線との交差部は、鉄道が盛り土構造で高くなっていますが、その下に平面の道路を貫くほど十分な高さはないと見受けます。
 そこで、鉄道立体交差部の事業化の見通しと、厳しい財政状況の中で早期完成を実現していくために何か工夫ができないか、その方策についてお尋ねいたします。
 次に、交差点すいすいプラン一〇〇事業について伺います。
 多摩地域の道路は右折車線の整備率も低く、主な交差点の平均渋滞時間は区部の二倍と、深刻な状態にあります。この渋滞を解消するためのすいすいプラン事業は、日野市内では北野街道の三カ所が対象となっていますが、本年七月に完成した南平二丁目、四丁目交差点では、右折車線が設置されたことにより渋滞の距離も二十メートル短くなり、信号待ちも一回減少するなど、既に目に見えて効果が出ています。
 日野市民も大きな期待を寄せているすいすいプラン一〇〇事業ですが、市内に残る二カ所、平山五丁目交差点と平山交差点の取り組み状況を伺います。
 また、この事業は、交差点での渋滞解消とあわせて、交差点周辺の道路環境の整備を進めていくことが必要と考えますが、見解を伺います。
 次に、多摩ニュータウン事業についてであります。
 多摩ニュータウンは、昭和四十一年の事業開始から三十年以上が過ぎ、都市基盤整備公団や東京都住宅供給公社とともに進めてきた事業のうち、都の事業範囲における建設がほぼ完成するに至りました。
 都は、去る七月に多摩ニュータウン事業の再構築について基本的な考え方を取りまとめ、都施行の新住宅市街地開発事業を終了することを明らかにしました。ニュータウンは、まちを建設する段階から、新たな地域づくりを展開する地域経営の段階に入ったといえます。
 一方、多摩市が新たに業務核都市に位置づけられたように、多摩ニュータウンは、東京圏の広域的な連携を支える重要な役割を担っていく地域であります。特に、数多くの大学や先端企業が立地する頭脳集積の場であり、産・学・公の連携が進んでいる地域であります。知的生産物である情報技術が、国や地方自治体、そして企業の優劣を決める時代となる中で、多摩ニュータウンは、日本の発展のために大きな可能性を持つ地域であり、その特性を生かした土地利用を進め、例えていえば、日本のシリコンバレーともいうべき地域として発展していくことが可能であります。都は、ニュータウンにおいて今後どのようなまちづくりを進めていくのか、お尋ねいたします。
 また、ニュータウンでは、昭和四十六年に入居が始まって三十年目を迎えており、建物が老朽化したり、居住者の身近な買い物の場である近隣センターの衰退が顕著な地域もあります。住民の少子化、高齢化も進んでいることから、まちとしてのにぎわいを取り戻すことが、ニュータウンにおける重要な課題の一つです。このため、地域の活性化に向けて、売れ残りの土地約百六十ヘクタールの販売を積極的に進めるほか、都のとるべき対応策として何が考えられるかを伺います。
 次に、今月十二日、緑の東京計画中間のまとめが発表されましたので、これを質問いたします。
 この計画は、五十年後における東京の緑の将来像を見据え、今後十五年間に取り組むべき施策の方向を示したもので、新たな指標として緑率を用いるなど、意欲的な内容となっています。
 そこで、まず、緑の東京計画を策定することにより、東京をどのような都市にしたいと考えているのか、知事の所見を伺います。
 また、中間のまとめで示されている緑の将来像を実現していくためには、都市づくりとの連携が重要であります。緑づくりを都市づくりといかに連携させて推進していくのか、考え方をお答えください。
 この緑の中でも、公園緑地は、都市に落ちつきと潤いをもたらし、都市環境の充実を図る上から重要な役割を担っています。そして、先日行われた総合防災訓練でも、広域避難場所や防災活動拠点として機能し、その重要性が改めて認識されました。
 都民が安全かつ快適な都市生活を送るためには、身近に公園などを確保することが緊急の課題です。しかし、東京の緑、中でも農地や樹林地が、市街地の拡大により依然として減少を続けています。この緑の東京計画を画餅に帰さないためにも、今後の事業の進め方と主な事業内容について説明を願います。
 次に、国立市立第二小学校で行われている異常な偏向教育についてであります。
 国立市立第二小学校は、今春、ある意味で全国的な、有名な学校となりました。卒業式が行われた三月二十四日、屋上に国旗を掲揚した校長に対して、児童が、謝れ、土下座しろと迫りました。まるで、あの紅衛兵の再来を想起させる事件であります。しかし、これは、子どもの心をここまでむしばんだ、反日教師たちの悲しむべき犯罪的偏向教育の結果にほかならないのです。
 去る八月、東京都教育委員会は、これらの一連の問題について厳正な態度で臨み、服務規律違反のあった教員に処分を断行したことは、至極当然のことであります。該当教員はもちろんのこと、教育に携わる関係者は、厳粛にこれを受けとめて、公教育の信頼回復に努めなければなりません。
 しかるに、この偏向教育に国民の強い批判が集中している際の六月、同じ国立第二小学校の三年生の学級で、「パパママ、バイバイ」というビデオを用いた授業が行われました。私も見ました。米軍の飛行機が住宅地に墜落した事故を題材にしたアニメ映画です。事故自体は、幸福な家庭や人命を一瞬にして奪った、まことにむごく痛ましい、本来あってはならない事故であることは当然です。
 しかし、だからといって、この事件を題材にして、小学校の子どもに、日米安保条約と自衛隊をなくさなければ平和が来ない、自衛隊は、日本人を見捨ててアメリカ兵を助けるためのもので、国民の敵だと教えていいとは思えません。
 私は、日米安保体制は克服されなければならないと信じていますが、我が国の防衛についての政策判断によって、その必要性が民主的手続を踏んで選択されている以上、幸せな家庭を悲劇と苦痛の奈落に突き落としたアメリカと自衛隊が憎いと、怒りをアメリカと自衛隊に向けさせるよう、子どもの心にそうした心理を誘導するのは、子どもにとって決して好ましいことではないばかりか、公教育としての責任を放棄するものといわざるを得ません。
 このビデオは、実に巧妙につくられており、数多くの指摘されるべき問題がありますが、そのうちの一つは、自衛隊のヘリコプターが二人の米兵を救出する場面です。男の子が、助けにきたぞと叫ぶのですが、ヘリコプターは反転して、米兵のみを乗せて飛び去る。ちくしょうと、子どもがこのヘリに石を投げつける。つまり、被害者を見殺しにする自衛隊として描いているのです。反自衛隊感情を植えつけようとする意図は明白ですが、もしかすると、このビデオ授業を受けさせられている児童の両親等の家族の中に、自衛隊の人がいるかもしれないということです。この偏向教育をした教師には、そうした感覚や、教師としての配慮はみじんもないのです。公正中立であるべき公立の小学校で、まだ八歳のいたいけな子どもたちに、平和教育の名をかりて、自衛隊への否定意識をすり込もうとしたもので、到底許すことはできません。
 この問題は、都議会文教委員会や新聞でも取り上げられましたが、それでも、この授業が行われた日時等が明確になっていないのです。そこで、この偏向授業の事実経過とその内容及び東京都教育委員会、国立市教育委員会の対応についてお答えください。
 国立二小では、ほかにも、毎年五月一日のメーデーに、全校児童生徒を対象に、反戦映画が上映されています。これは第二小学校だけの問題ではなく、国立市の小中学校で類似の課題があると思います。こうした異常な事態に一日も早く終止符を打たなければ、公立学校に対する都民の信頼は、根底から崩れてしまいます。東京都教育委員会は、教育荒廃の末期的症状を示す国立市の公教育をどのように改善するつもりか、伺いたい。
 石原知事は、この国立市で行われている、自分たちの政治的主張を押しつけようとする一部教員による学校の私物化と学校支配について、どうお考えになりますか。都民である東京の子どもたちが、こうした異常な授業にさらされているのです。見解をお聞きしたい。
 最後に、自衛隊観閲式について伺います。
 石原知事は、フランスのパリで地下鉄にお乗りになったことがあるでしょうか。私はまだ行ったことがありません。
 数年前になりますが、フランスを何度も訪れている私の友人が、パリの地下鉄で感心したことがあると報告をしてくれました。それは、地下鉄の車内には、日本と同じようにシルバーシートがあるのはわかっていたが、そこに書かれている説明文についてだというのです。改めてよく読んでみると、優先席に、四つの対象となる人が書かれていて――もちろんフランス語で書かれています。最初は傷痍軍人になっているのです。二番目が、目の不自由な人と労働災害で働けなくなった人、そして身体障害者に対して、三番目が、妊娠中の女性と、四歳未満の子どもを連れた人、最後に、七十五歳以上の老人に対して、となっているとのことでありました。
 私はこの話を聞いて、これを確認すべく、東京都パリ事務所に依頼して、その写真を入手いたしました。知事にお渡ししてあるのは、その写しであります。
 この優先席は、バスや市内電車にも設けられているとのことであります。たくさんの日本人がフランスにもあふれているそうです。エッフェル塔を仰いで、セーヌ川やルーブル美術館で感動を心に刻むのもいいのですが、もし今後フランスを、パリを旅行される方は、こうしたフランスの国柄にも触れてもらいたいと思います。当然、日本と国情は異なりますが、日本人も、国際化だ、やれITだ、外国人参政権などと、したり顔で浮かれていないで、こうした外国人の国を支える公の精神や意識について、真摯に見詰めるべきではないでしょうか。
 これに比べて、日本はどうでしょう。中央省庁改革基本法により、政府は、中央省庁の大改革を行うにもかかわらず、防衛庁のみ、内閣府の外局として庁のまま残しており、国家存立の基本である国防を担う省への昇格を怠ったままであります。新ガイドライン関連法は整備されても、有事法制や交戦規定は不備のままです。平成三年以前の防衛大学卒業生を、文部省は四十年近く大卒と認めず、学士号を与えませんでした。安保条約に反対し、国会デモに参加した学生が防衛庁長官になるなど、この国の平和ぼけは、ぬるま湯の中にどっぷりつかって、度しがたいものがあります。
 中でも、自衛隊記念日に実施される、自衛隊の最高指揮官である総理大臣が部隊を観閲し、隊員の士気を鼓舞するとともに、国民に装備や訓練の成果を披露する観閲式が、現在、陸上自衛隊は埼玉県の朝霞訓練場で行われている問題であります。これは、昭和四十七年までは、都内の明治神宮絵画館前や国立競技場周辺で行われていましたが、当時、マルキストつまり共産主義者を自認していた美濃部元知事が都市公園法を盾に自衛隊を拒否、排斥して以来、自衛隊の敷地内での開催となっているのです。
 本年は、昭和二十五年八月十日、自衛隊の前身である警察予備隊が誕生して五十年を迎えます。そして、これに呼吸を合わせたように、先日、石原知事は、知事の最大の責務の一つは危機管理との立場から、自衛隊の全面的な協力も得て、大規模な総合防災訓練を実施し、都民の大きな信頼にこたえました。共産党知事のごとき、自衛隊を嫌悪、追放しておいて、いざというときには命をかけて仕事をしてくれというのでは、身勝手というものです。私は、石原知事なら、今もって残る共産党革新都政のツケの清算ができると信じます。
 そこで伺います。
 美濃部元知事の自衛隊追い出し、いじめについて、知事はいかがお考えでしょうか。また、威風堂々の観閲式の首都東京での実施を心底より歓迎する旨の表明を知事に期待し、所見を伺いたいと思います。知事の表明があれば、自衛隊もこれにこたえるでしょう。そして、これは私見でありますが、私は、場所については、解決すべき課題もいろいろあると思いますけれども、皇居前広場が最適ではないかと思います。これは、自衛隊のために私が取り上げているのではなく、最終的には、万一の場合、国民、都民のためになるからであることをここに強く付言して、私の質問を終わります。
 ありがとうございました。(拍手)
   〔知事石原慎太郎君登壇〕

○知事(石原慎太郎君) 古賀俊昭議員の一般質問にお答えいたします。
 まず、東京の緑についてでありますが、東京を、環境と共生し、持続的発展が可能な都市とするには、何といっても緑が大きな大きな要因であります。世界を代表する他の大都市を眺めましても、ニューヨークのセントラルパーク、あるいはパリのブローニュの森などがございますが、東京にも、都心部には皇居や代々木公園などの緑もありますし、海を渡れば、すばらしい真珠の首飾りのような伊豆の諸島がありまして、そこにも豊かな水と緑があるわけであります。
 今回、緑の東京計画を策定し、広く都民の協力を得ながら、水と緑がネットワークされた風格都市・東京なるものの実現を図っていきたいと思っております。
 先般もちょっと触れましたが、今日の技術をもってすれば、この大気汚染も含めて、この東京の余り好ましからざる環境の中でも繁茂していくような、新種の緑というものが開発されるんじゃないかと期待しております。
 次いで、国立市立第二小学校の授業についてでありますが、公教育というものは、法に基づいて公正中立に行われるべきものであります。教育公務員は、国民全体に奉仕する立場にあることを自覚すべきであります。教員の資質向上も含めて、そろそろ大胆な教育改革が必要と思います。
 亡くなった司馬遼太郎さんが、あるとき私に、日本人というのは不思議な人種で、どうもある種の日本人にとっては、いたずらな観念の方が、はるかに現実よりも現実的らしいと、笑いながら話しておられましたが、この種の教育者と自称する、しかも、自分が一人前以上のインテリと任じているんでしょうけれども、実は非常にこっけいな存在でありまして、私は、こういう人たちの迷妄を何とか晴らす必要があると思います。
 これはもうまさに、国立で起こっております出来事というものは、教育を手だてにした、子どもたちに対するテロ、国民に対するテロである、としかいいようがない。(発言する者あり)
 次いで、自衛隊の観閲式についてでありますが、自衛隊は、九月三日に実施した総合防災訓練でも、非常に重要な役割を果たしました。また、私たちの期待が決して外れていないということを実証してくれたと思います。
 とにかく、災害を含めて緊急時において、自衛隊は、何といっても組織としての最高の技術力、そして最高の機動力を持っているわけでありまして、これを私たちは、私たちの、要するに国民の税金で養成してきたわけでありまして、私は、この自衛隊にいろんな点で大きな期待を抱いております。
 その自衛隊の観閲式でありますけれども、これは、その姿を国民に広く紹介する意義のある行事だと思います。
 お聞きしますと、昭和四十八年に美濃部知事が、それまで二十年にわたって東京で実施されていた観閲式を、都立公園を使わせないという筋の通らない形で東京から締め出したということは、同じ政治家として、日本人として、甚だ理解に苦しむところでございます。
 まあ、自衛隊には自衛隊のいろいろ事情、現時点のもあるでしょうし、こちらから要請して都内に招くものでもないと思いますが、仮に観閲式の東京開催を自衛隊が申し込んだ場合には、心から協力を惜しまないものでございます。
 他の質問については、教育長及び関係局長から答弁いたします。
   〔教育長横山洋吉君登壇〕

○教育長(横山洋吉君) 国立市立第二小学校に関します二点の質問にお答えします。
 まず、ビデオを用いた授業の事実関係などについてでございますが、本年六月五日に、三年生の担任の一人が、二学級合同で七十四名の児童に対して、ご指摘のビデオを用いた授業を行いました。校長は、六月三十日に、保護者から、偏向教育ではないかとの苦情を受けまして、当該ビデオが使用されたことを承知をいたしました。
 都教育委員会としましては、国立市教育委員会の報告を受けまして、国立市教育委員会に対して、校長が教員の授業内容を十分把握することにより、学校に対する保護者の信頼を損なうことのないよう、指導いたしました。
 校長は、国立市教育委員会からの指示を受け、当該教員に対して、授業内容については、疑念を抱かれないよう十分配慮し、また、あらかじめ指導計画を作成して、それを校長に提示するよう、指導したところでございます。
 そこで、改善に向けた方策でございますが、公立学校は、もとより、法令や学習指導要領に基づき公正中立な教育を進めていかなければならないことは当然でございます。都教育委員会は、国立市立学校教育改善検討委員会を設置しまして、現在、国立市の学校教育の正常化に向けて、教育課程の編成、実施の適正化や、組織的な学校運営を推進するための改善策の取りまとめを行っているところでございます。
 今後、この改善策に基づきまして、国立市教育委員会とともに、教員への指導の徹底を図り、学校運営の適正化に努めてまいります。
   〔建設局長古川公毅君登壇〕

○建設局長(古川公毅君) 四点お答えします。
 まず、都道日野三・四・八号線の整備についてですが、本路線のうち、栄町から日野本町に至る約二・一キロの区間は、JR中央線との交差部を除き、既に事業に着手しており、このうち約一キロは完成しております。この区間の整備効果をより一層高めるため、事業中区間の完成に合わせ、鉄道交差部を整備する予定です。
 整備に当たっては、本路線とJR中央線との高低差や沿道の土地利用、建設コスト等を踏まえて、通行車両の高さ制限などを工夫、検討の上、地元の協力を得ながら、早期事業化に努めます。
 交差点すいすいプラン一〇〇事業についてですが、日野市内では、市の東西を結ぶ主要道路である北野街道で三カ所を計画しています。このうち、南平二丁目、四丁目交差点については、本年七月に右折レーンが完成し、交差点の渋滞解消に効果を発揮しております。残る平山五丁目交差点及び平山交差点についても、事業費を効果的、重点的に投入することにより、用地の早期取得に努めるなど、事業の推進を図ってまいります。
 また、その際の交差点周辺の道路環境の改善についてですが、お話のとおり、歩道の拡幅やバリアフリー化、バスベイの新設に加え、カラー舗装や植栽帯を設置することにより、快適な歩行環境を創出することが重要であると考えます。
 今後とも、渋滞解消とあわせて、交差点周辺の道路環境の改善に積極的に取り組んでまいります。
 最後に、今後の公園事業の進め方などについてですが、公園緑地は、都市に風格と潤いをもたらし、都市環境の改善や防災機能など、重要な役割を担っていると認識しています。
 今後の公園整備の方向としては、街路樹や河川の緑と連続して、都市に潤いをもたらす緑の軸を形成していく。幹線沿いの大規模公園は、ヘリコプターの離着陸場など、災害時の活動拠点として整備する。丘陵地などにおいては、豊かな緑を活用し、子どもたちが自然体験のできる場として整備する。このような基本的な考え方に立ち、今後取りまとめる緑の東京計画を踏まえ、事業を着実に展開してまいります。
   〔多摩都市整備本部長田原和道君登壇〕

○多摩都市整備本部長(田原和道君) 多摩
ニュータウン事業についてのご質問にお答え申し上げます。
 まず、多摩ニュータウンの今後のまちづくりについてでございます。
 ご指摘のように、ニュータウン事業は、造成工事がほぼ終了いたしまして、建設の時代から、地元自治体を中心とする地域経営の時代を迎えております。
 今後は、東京圏における自立性の高い拠点の一つとして、多摩ニュータウンの持つ可能性を最大限に生かしまして、高度情報産業やベンチャー企業等の立地を誘導するとともに、これまで築いてまいりました緑豊かな居住環境を保全するとともに、多摩市等、地元四市と力を合わせまして、職住が近接した質の高いまちづくりを進めてまいります。
 次に、多摩ニュータウンの地域活性化についてでございます。
 都といたしましては、これまでも、地域住民の生活に重要な役割を果たしております近隣センターを支援するために、店舗の所有者であります都市基盤整備公団や東京都住宅供給公社と協議を重ねてまいりまして、家賃の値下げ等の方策を実施してまいりました。
 また、地元市におきましても、商店街と協力をして、地域ごとに具体的な施策が検討されてきているところでございます。
 今後は、民間の知恵や力もおかりしまして、宅地の販売等に全力を挙げるとともに、土地の短期貸付によって、にぎわい施設の誘致を図るなど、さまざまな手法を活用して、地元市とともに、地域の活性化に積極的に取り組んでまいります。
   〔都市計画局長山下保博君登壇〕

○都市計画局長(山下保博君) 緑づくりと都市づくりの連携についてでございますが、緑豊かな東京を実現するには、丘陵や崖線などの自然地形、あるいは河川などの水系に着目いたしまして、都市づくりを進める中で、緑の骨格の形成を図るとともに、あわせて、身近な地域における緑づくりを進めていく必要がございます。
 このため、緑の東京計画の中間のまとめでは、大規模公園のほか、幹線道路や河川などの整備に合わせて、緑を充実することといたしております。また、公開空地の確保や屋上緑化を誘導するなど、公共と民間とが連携して緑のまちづくりが進められるよう、施策の提案をいたしているところでございます。
 今後、中間のまとめに対する都民からの意見を踏まえまして、現在策定中でございます、東京の新しい都市づくりビジョン、これとの整合も図りながら、年内を目途に、緑の東京計画をまとめていくことといたしております。

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