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Tokyo Metropolitan Assembly

警察・消防委員会速記録第十一号

平成十四年十一月二十七日(水曜日)
第十一委員会室
   午後一時五分開議
 出席委員 十四名
委員長吉野 利明君
副委員長大木田 守君
副委員長坂口こうじ君
理事樺山 卓司君
理事清原錬太郎君
理事秋田かくお君
中村 明彦君
花川与惣太君
小山 敏雄君
大山  均君
石井 義修君
藤井 富雄君
内田  茂君
田中  良君

 欠席委員 なし

 出席説明員
警視庁警視総監石川 重明君
副総監警務部長事務取扱人見 信男君
総務部長岩橋  修君
交通部長福島 和夫君
警備部長池田 克彦君
地域部長濱口 征三君
公安部長米村 敏朗君
刑事部長米田  壯君
生活安全部長渡邉  晃君
組織犯罪対策本部長宮本 和夫君
総務部企画課長関根 榮治君
総務部会計課長鹿倉 則彰君
消防庁消防総監杉村 哲也君
次長人事部長事務取扱白谷 祐二君
総務部長中村 正弘君
警防部長関口 和重君
防災部長鈴木 正弘君
救急部長水崎 保男君
予防部長鈴木 淳雄君
指導広報部長櫻岡 正規君
装備部長三上  進君
総務部企画課長佐藤 行雄君
総務部経理課長稲葉 義行君

本日の会議に付した事件
 警視庁関係
  事務事業について(質疑)
  請願陳情の審査
  (1)一四第四四号 瀬田四丁目・五丁目間の道路の交通規制に関する請願
  (2)一四第六四号 JR中野駅北口前への交番の設置に関する陳情
 消防庁関係
  事務事業について(質疑)

○吉野委員長 ただいまから警察・消防委員会を開会いたします。
 初めに、本委員会の会期中の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせましたので、ご了承願います。
 次に、陳情の取り下げについて申し上げます。
 一四第六三号、運転免許証更新連絡書に関する陳情につきましては、お手元配布のとおり、議長から取り下げを許可した旨通知がありました。ご了承を願います。

○吉野委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、警視庁及び東京消防庁関係の事務事業に対する質疑並びに警視庁関係の請願陳情の審査を行います。
 これより警視庁関係に入ります。
 初めに、過日の委員会で紹介できませんでした幹部職員について警視総監から紹介があります。

○石川警視総監 ご紹介申し上げます。
 組織犯罪対策本部長の宮本和夫でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
〔理事者あいさつ〕

○吉野委員長 紹介は終わりました。

○吉野委員長 次に、事務事業に対する質疑を行います。
 本件については既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 事務事業に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 異議なしと認め、事務事業に対する質疑は終了いたしました。

○吉野委員長 次に、請願陳情の審査を行います。
 初めに、一四第四四号、瀬田四丁目・五丁目間の道路の交通規制に関する請願を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○福島交通部長 資料整理番号1により、一四第四四号、瀬田四丁目・五丁目間の道路の交通規制に関する請願についてご説明申し上げます。
 本請願の要旨は、世田谷区瀬田四丁目-五丁目間の道路における安全確保及び振動、騒音、排気ガスの低減を目的とした交通規制として、大型貨物自動車等の通行どめ、路線バスを除く大型自動車の通行どめ、通学児童等の登校時間帯の車両通行どめ、夜間の通行を緊急車両を除いて居住者専用指定とすることの四点について実施してもらいたいというものであります。
 これらの要望は、同一道路区間における交通規制に関する事項でありますので、一括してご説明いたします。
 請願に係る道路は、住宅街の中を東西に走り、両側に路側帯のある道路幅員約六メートルの区道で、距離にして約四百五十メートルあります。また、区立瀬田小学校の通学路に指定されており、現在、終日の駐車禁止と最高速度三十キロメートルの交通規制を実施しております。
 車両の交通実態を見ますと、道路交通法で定める最大積載量五トン以上等の大型自動車は少なく、そのほとんどが付近にある総合病院に通院する方や、国道二四六号や通称環八通り、多摩堤通りの渋滞を避けるために抜け道として利用する多くのドライバーの普通乗用自動車や普通貨物自動車でありました。
 このような状況から、交通安全対策上、交通量そのものを減少させる必要性が認められますので、当庁としては、最大積載量三トン以上の貨物自動車を通行どめとすることや、国道二四六号からの車両を抑制するため、同国道から請願道路に通ずる道路の一部を時間規制の歩行者専用道路とすることを考えております。
 また、総合病院を中心とした交通規制についても、今後、地域の方々のご理解とご協力を得ながら、道路管理者と検討を重ねてまいります。

○吉野委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、趣旨採択とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 異議なしと認めます。よって、請願一四第四四号は趣旨採択と決定いたしました。

○吉野委員長 次に、一四第六四号、JR中野駅北口前への交番の設置に関する陳情を議題といたします。
 理事者の説明を求めます。

○濱口地域部長 資料整理番号2により、一四第六四号、JR中野駅北口前への交番設置に関する陳情についてご説明申し上げます。
 本陳情の趣旨は、JR中野駅北口前に交番を設置してもらいたいというものであります。
 北口周辺は約百メートル離れた南口にある中野警察署中野駅前交番が管轄し、中野サンプラザ等を管轄する隣接の野方警察署と連携して治安維持に努めております。
 また、中野警察署では、交番勤務員のほかに、パトカーを指定して重点パトロールを実施するとともに、同交番に警察官の街頭活動等を支援する交番相談員に加え、本年八月から専従の交番所長を配置して、その機能と執行力の充実強化を図っております。
 交番の新設については、事件、事故の発生状況等の治安情勢を中心に、諸々の観点から総合的に検討を行っておりますが、北口周辺はここ数年、治安情勢等の大きな変化は認められない現状にありますので、今後の諸情勢の推移を慎重に見定めながら検討を行ってまいりたいと考えております。

○吉野委員長 説明は終わりました。
 本件について発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件は、保留とすることにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 異議なしと認めます。よって、陳情一四第六四号は保留といたします。
 請願陳情の審査を終わります。
 以上で、警視庁関係を終わります。

○吉野委員長 これより東京消防庁関係に入ります。
 事務事業に対する質疑を行います。
 本件については既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○石井委員 一点だけお尋ねをいたします。
 先日、墨田区の消防団運営協議会というのがありまして、向島消防署、本所消防署、それから両消防団、町の有力者の皆さんが集まって、最近の火災状況についていろいろ検討がありました。
 その際に、火災の原因の最大第一番目は放火であります。放火については、消防庁も大変一生懸命取り組みをされ、また墨田区でも、両消防署、両消防団、百六十五の町会、自治会が挙げて町ぐるみで取り組んでおりまして、空き家の徹底した総点検、それから空き家周辺にごみを置かないとか、そういうことの取り組みをして、墨田区では放火がかなりなくなっているという状況にあります。
 それから、もう一つの火災の原因にたばこの不始末がありまして、これは相変わらず墨田区では減らないわけだけれども、東京全体の火災の中におけるたばこの状況、たばこが原因で火災が起きる、そんな状況をお知らせいただきたいと思います。

○鈴木予防部長 東京消防庁管内における平成十三年中の総火災件数六千九百三十三件のうち、たばこによる火災は一千三十五件、約一五%を占め、放火に次ぐ二番目の件数となっております。ちなみに、このうち屋内で発生した火災は五百四十一件、屋外での火災は四百九十四件と、屋内からの出火が若干多くなっております。
 屋内での火災は、たばこが布団等に落下したことや、ごみ箱に捨てたことなどにより発生しております。特に今年は、九月末現在でたばこによる火災で死亡した方が二十六人と、昨年同期と比べ九人増加しておりまして、危惧される状況にあります。
 屋外での火災でありますが、通行人による投げ捨てや、ごみと一緒に捨てたことなどにより発生しております。このうち建物に燃え移った火災は二十件で、部分焼以上に発展したものは十一件発生しております。
 なお、たばこにより布団等に着火し、行為者等によりいったん消火した後に再び出火するケースが三十二件発生しておりまして、布団等に着火した場合には消えづらいのが特徴でございます。
 以上でございます。

○石井委員 私の墨田区は木造老朽家屋が非常に多いものですから、地震、それからこうした不始末による火災については町ぐるみで取り組んでいるわけでありますけれども、歳末に向かって、都民の生命、財産がなくなってはいけないので、これをしっかりやっていかなきゃいけないと思うんですけれども、ぽい捨てが約半分、五百四十一件。それから屋内のたばこの不始末が四百九十四件という話がありました。過日、千代田区でぽい捨て条例ができて、これは一定の効果を上げていると。これはこれで大事だと思うんですけれども、たばこを吸うのは自由なんですが、たばこを吸う人のマナーですよね、不始末。消防署、町会、自治会、それから各行政、それぞれ取り組んでいると思いますけれども、どんな対応をしているか、お尋ねをいたします。

○櫻岡指導広報部長 喫煙につきましては、火災予防上の観点から消防法や火災予防条例により、文化財の建造物やガソリンスタンドなどの危険物を扱う施設、また劇場、映画館等の舞台や客席、百貨店等の売り場などを禁止場所としております。
 住宅におきましては、たばこによる出火防止対策として、寝たばこは絶対にやめる、灰皿には水を入れて使う、たばこの吸い殻をくずかごに捨てない等が重要であり、平素からパンフレットやチラシ及び当庁のホームページなどにより、たばこによる出火防止と喫煙者のモラルの徹底を呼びかけるとともに、町会、自治会、消防団等の協力を得まして、回覧板による広報、住宅防火診断等を通じましても注意を喚起しているところでございます。
 また、区市町村にも協力を求め、広報紙等の活用により、その周知を図っているところであります。
 東京消防庁といたしましては、今後とも、地域との連携のもとに、引き続きたばこに対する火災予防の広報を積極的に推進してまいる所存であります。

○石井委員 消防総監に最後にまとめてお尋ねをいたします。
 これから年末に向かって、当然、火災予防対策、行政も住民の皆さんも一生懸命やります。やはり消防署だけがいくらやってもしようがないわけで、いかに住民の皆様の協力をもらうかということであります。町会の火の用心の一言の中で、ぽい捨てに気をつけようとか寝たばこに気をつけようって、一言その言葉を入れるだけで住民を喚起することもできるわけであります。放火対策ともあわせて、こうした年末に向けての消防総監の決意、お聞かせをお願いします。

○杉村消防総監 東京消防庁におきましては、年末年始を迎えるに当たり、行事の開催や買い物客等の人出により、各種災害の発生危険が増加することから、消防団と連携のもと、消防特別警戒を実施することとしております。
 特に、年末は火気の取り扱いがふえ、火災の発生が危惧されることから、火災予防対策として、放火されない環境づくりなど、町会、自治会、関係行政機関等とより一層の連携を図りながら、積極的に推進することとしております。
 また、第六期の東京都住宅防火対策推進協議会におきましても、今年度から二カ年かけて、出火原因から見た火災による死者の抑制方策についてをテーマとして、たばこを含めた火災による死者の実態を検証し、死者の減少を図ることとしております。
 さらに、放火火災の多発している地域については、建物周囲の可燃物の整理整とん、放置可燃物の撤去、それから空き家、物置などの管理の徹底など、地域の皆様方と一層の協同を図り、都民生活の安全確保に引き続き努めてまいります。
 なお、先生から今ご指摘のありました、一言余計に加えて火の用心を高めるということも大変大事なことだと思いますので、大いに督励をしていきたいと思っております。

○秋田委員 私は、第一回定例会の当委員会で救命救急問題を取り上げて質問をいたしましたけれども、その際、秋田市などで救急救命士が市民の命を助けようと、法令で認められていない気管内挿管を行っていたことが、当時の新聞やテレビで取り上げられたことについて質問をいたしましたが、これに対して、当時、金子救急部長は、厚生労働省からの情報によると、来年度--これも三月でしたから、つまり今年度ですね--検討すると聞いておりますという答弁でありました。
 あれから大分時間がたっておりますけれども、改めてお聞きしますが、国において救急救命士の処置範囲の拡大について、どのような検討がどの程度進んでいるのかお伺いをしたい。

○水崎救急部長 本年四月に救急救命士の処置範囲の拡大について検討するため、厚生労働省と総務省消防庁が合同で設置した救急救命士の業務のあり方等に関する検討会において、医師等の専門家による検討が行われております。
 この検討会では、本年七月に中間報告が出されております。その概要は、まず、メディカルコントロール体制の整備が前提とされております。このメディカルコントロール体制とは、医学的観点から救急救命士を含む救急隊員が行う応急処置の質を保証することと定義されております。これは、消防と医療が連携し、救急隊員が行う応急処置の質を医学的に保証することにより、傷病者の救命効果のさらなる向上を図るものでございます。
 この体制の整備を前提といたしまして、一つに、除細動については医師の具体的な指示を要しないで実施する。二つには、気管挿管については適応症例を限定し、かつ必要な教育、実習を条件として、細部は今後検討する。それから三つに、薬剤投与については、高度な医学的判断を要する行為として、実施の可否を含め継続して検討する、との内容となっております。
 現在、この中間報告に基づき具体的内容について検討が進められており、最終報告が本年末を目途にまとめられる予定と聞いております。

○秋田委員 中間報告が七月に出て、お話にありましたメディカルコントロール整備を前提として、除細動、つまり心臓のあちこちが勝手に動いて、興奮して、やがて亡くなるというようなことを防ぐために、一瞬強制的に心臓全体に興奮を与えて、そして不規則な細動、細かい動きですね、それを整えて、調整をするというようなことで、医師の具体的な指示がなくてもそういうことが実施できるというようなことになったということですよね。そういう前進を見ている。
 年内にもその最終報告がまとめられる予定だそうですけれども、こうした国の検討状況を踏まえて東京消防庁ではどんな対応を検討しているのか、お聞かせをいただきたい。

○水崎救急部長 全国の消防機関の代表として東京消防庁救急部長が、国の救急救命士の業務のあり方等に関する検討会の委員として参画しております。同検討会においては、東京消防庁の救急活動内容を分析した結果をもとに、処置範囲の拡大の必要性について積極的に発言をしております。
 また、救急救命士の行う処置範囲の拡大は、メディカルコントロール体制の整備が前提とされておりますので、本年十月、東京消防庁、東京都総務局、同健康局との三者共管による東京都メディカルコントロール協議会を設置したところであり、さらに来年一月から医師による救急活動の事後検証を実施することとしております。

○秋田委員 東京消防庁では、本庁と立川の災害救急情報センターに医師を常駐させる、こういうことを法施行より五年も前に実施をしたという、全国に先駆けての先進的役割を果たしてきたということも第一回定例会のときに聞きましたが、こういう全国に先駆けて東京都メディカルコントロール協議会も設置をされたということなどについては、私は、医師による救急活動の事後検証をさらにやることなども含めて、本当に質の高いメディカルコントロール体制を望む、そういう質問をした者として大歓迎であります。
 救命救急活動で応急手当ての重要性が特に大事であることが--生命身体を襲う災害の場合、その付近に居合わせた人、横文字ではバイスタンダーというんだそうですけれども、この人が救命救急隊が到着するまでの五分間程度の間にどう対応するかによって、助かったり、助かる命がだめになったりするということで大違いだそうです。
 応急手当ての講習会は東京救急協会が発行しているテキストを使ってやるんだそうですけれども、これを見ましても、心臓停止後約三分で死亡率五〇%、呼吸器停止は停止後十分で死亡率五〇%、多量出血は三十分で死亡率五〇%だ、こんなふうに書かれていますね。したがって、来るまでの五分間が極めて大事な役割を果たすということになるんだと思いますけれども、先日、地元の荏原消防署にお邪魔をいたしまして、署長さんからいろいろ話を伺ってきましたが、去る十月十七日に、私の通勤している路線ですけれども、東急池上線の中で突然倒れて心臓がとまっているという方がおられたんです。そこにたまたま上級のこの訓練を受けた人が乗り合わせていたために、この人は助かったんだそうです。それで、署長さんは、この人のところに感謝状を届けたんだということをおっしゃっておりました。
 全都的には、こうした例は少なくないんだろうと思うんですね。もっともっとたくさんのケースもあるんだろうと思いますが、年間どのくらいこんなことがあるのか。また、こうした主な例があったらお聞かせをいただきたい。

○水崎救急部長 救急現場に居合わせた人、いわゆるバイスタンダーの応急手当てにより救命に結びついた事例は、平成十三年中四十六件で、八十五名の方々に感謝状を贈呈いたしました。
 また、最近のこのような事例の中から二件紹介いたします。
 一件目は、本年八月、六十歳代の女性が食事中に呼吸停止に陥り、同席していた女性が発見し、心肺蘇生を実施いたしました。到着した救急隊は、女性から心肺蘇生を引き継ぎ、除細動を二回実施したところ、その三分後に意識、呼吸、脈拍が回復し、最終的に社会復帰したものであります。
 二件目は、本年十月、劇場に来ていた八十歳代の女性が客席で倒れたものを、劇場従業員が意識、呼吸、脈拍がない状態を確認し、同僚の従業員とともに心肺蘇生を実施しました。その一分後に意識、呼吸、脈拍が回復し、救急隊到着時には話ができるように劇的に回復したものでございます。
 なお、感謝状を贈呈した方々の善行につきましてはマスコミに発表し、都民に知らせるようにしております。

○秋田委員 今、二件、事例を挙げていただきましたが、日常の生活の中ではさらにさまざまなケースがあるんじゃないかと思うんですね。訓練や講習を受けていない一般の人が、目の前でとっさにそんなことが起きても、手の施しようがないというのが現状ではないかというふうに思うんですね。
 私も消防団のポンプ操法審査会などで、そういう訓練の状況を拝見させていただいて、こんな場合はああいうふうにやるんだなということはわかっているんですけれども、しかし、知っていることと自分でやってみたことがあるということでは全然違うんだそうですね。現にそういわれまして、荏原署で模型の人形を使って心肺蘇生法を体験をさせていただきました。本当に知っているのと体験したのと全然違うなということを私自身、実感いたしました。十五回やって、呼吸するんですけれども、あれを五分間続けるということになると、相当体力も要るし、技術も要るなということも実感しましたけれども、自分の家庭でも、自分自身が倒れたら、そういうものを家族が周知していないと、自分も助からないな。したがって、逆に自分の家族がそういう状況になったときに、自分がそういう体験をしていないと、助かる者も助けられないという悲しい状況に陥るんじゃないかというふうに思うんですね。そのことを思うと、一人でも多くの都民の皆さんに講習を受けてもらいたい、そういうふうに思うんです。
 今、東京消防庁としては、都民を対象とした応急手当てのこうした訓練や講習会を年間どのくらい実施をして、何人ぐらいの人が参加、あるいはまた受講しているのか、そういうことをお伺いしたいと思います。

○水崎救急部長 平成十三年中の都民を対象とした応急手当てに関する各種訓練や講習の実施状況は、一万四千八百八十九回で、五十六万六千九百十四名であります。

○秋田委員 かなり多くの方が受けられるように頑張っておられるようですが、しかし、一千二百万の都民からすれば、まだまだということなんじゃないかと思います。
 荏原署では、より多くの都民が受講されるように、待つより町に出ようという言葉を合い言葉にして啓発普及に努力していると聞いたんです。例えば、商店街などに対して、物を買ってもらうためにサービスするだけでは足りないんですよ、この商店街に買い物に出かけても、あの商店街の方たちはみんな応急手当ての講習も受けており、早朝から訓練をしているのも目の前で見ているというようなことで、お客さんは安心して出かけることができる、そこまでいって本当のサービスが行き渡ったといえるんじゃないのかと商店街の方々にお話をすると、納得をして、結構、一緒にやろうよというようなことで、開店前に早朝から訓練をやっているんだというふうにおっしゃっていました。
 町会や自治会はもちろんですけれども、駅や病院、学校を初め、ほとんどの事業所や施設などに荏原署では講習会案内のビラの掲示をお願いをしているんだそうですけれども、そのビラを見て、一人でもおいでになったら、それはその場で、せっかくおいでになってくれた人だからといって、講習をやるんだそうです。
 そのことを本当に心強く思いましたけれども、待つより町に出ようというこの姿勢は、すべての消防署に望まれると思います。当然、どこの消防署でも努力されていることだと思いますけれども、極めて重要な応急手当ての普及促進について、今後さらにどのような取り組みを考えておられるのか、お聞かせをいただきたい。

○水崎救急部長 応急手当てに関する各種講習につきましては、東京消防庁防災館や消防署等での定期的な講習のほか、都民の要望にこたえて町会、自治会、事業所、学校、地域の集会等に出向き、きめ細かに対応しております。今後も引き続き、これらの普及啓発を積極的に推進してまいります。

○秋田委員 ぜひ積極的に推進していただきたいと思いますが、救急車が到着する前に応急手当てを受けられるかどうかというのは、本当に人の命にかかわる重大なことだというふうに思います。
 だれもが日常的に起こり得る状況の中で生活をしているわけです。生命身体を災害から守るために、救急救命士の処置拡大を踏まえた取り組みや、応急手当ての普及促進に向けての消防総監のお考えを最後にお聞かせいただいて、質問を終わります。

○杉村消防総監 救急救命士の処置範囲の拡大については、その前提となるメディカルコントロール体制の整備を関係する機関と連携して積極的に進めるとともに、救急救命士の処置範囲の拡大に関する国の動向を踏まえ、早期実現を目指して救急業務の高度化を図ってまいります。
 また、バイスタンダーによる応急手当てが重要なことから、今後とも引き続き、都民に対する応急手当ての普及促進を積極的に推進してまいります。

○吉野委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 事務事業に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○吉野委員長 異議なしと認め、事務事業に対する質疑は終了いたしました。
 以上で東京消防庁関係を終わります。
 なお、本日審査いたしました請願陳情中、採択と決定いたしました分につきましては、その処理の経過及び結果について報告を請求することにいたしますので、ご了承願います。
 これをもちまして本日の委員会を曜日)
   午後一時四十分散会

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