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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会 管外視察報告

平成27年5月18日(月曜日)から5月19日(火曜日)
委員長 小竹ひろ子(日本共産党)

 文教委員会では、市民活動の推進や消費生活対策、教育・文化・スポーツの振興など、都民生活における幅広い分野を所管しております。

 その中において、今回は、文化振興に関する取組、学校教育現場における特色のある取組やスポーツ振興に関する他県の取組を調査するため、石川県において視察を実施いたしましたので、その概要を報告いたします。

石川県立金沢商業高等学校

 1日目は、初めに石川県立金沢商業高等学校を訪問いたしました。

 石川県立金沢商業高等学校は、明治33年4月に金沢市立商業高校として創設され、今年で115年を迎えた伝統ある商業高校です。平成26年度には、文部科学省の指定事業「成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進事業」において、高校で唯一の指定を受けています。

 初めに、「ビジネスのスペシャリスト養成に向けた取組等」について、説明を伺いました。

 将来、職業人としてやっていくために「今、何を学ぶのか」ということを重点に置いて学ばれており、最近では北陸新幹線の開業や外国人観光客の増加などもあり「観光」と「グローバル」をキーワードに取り組んでおられるとのことです。

 進路状況では、最近では少ない事務職の採用に70名近くの採用があるほか、半数近くが「進学」を選ぶ状況から、就職だけでなく進学の指導にも力を入れているとのことです。

 次に、「金商ライフサポート株式会社(模擬)」について、説明を伺いました。

 11年前に赴任された校長先生の「より実践的な教育を、より社会に近い企業教育を」という考えで、模擬会社の設立を強く進めたのが始まりとのことです。模擬会社を設立・運営してビジネスを実体験することで、生徒の企業家精神を育成し、会計能力を伸ばし、地域との連携・活性化を図ることを目的としています。

 実際の商品開発では、地元企業と共同で開発したお菓子や、女性向けの入浴剤の開発などを始め、多様な商品を作っており、例えば商品開発の中で、デザイン一つを決めるにも何度も修正して完成に近づけていくことを知り、こういったことが実際のビジネスを知る機会になっているようです。

 他にも、普通高校における文化祭にあたる「金商デパート」では、販売実習という形で地元企業と連携して、生徒が仕入・販売・経理まで行うイベントや、ビジネスに必要な資格取得の促進などを実施しているとのことです。

 質疑応答の後、校内を視察いたしました。廊下からは先生の話に熱心に耳を傾ける生徒たちの姿が見られました。

金沢商業高等学校を訪問 校内を視察

石川県立美術館

 次に、石川県立美術館を訪問いたしました。

 石川県立美術館は、昭和58年に、県の伝統的な芸術的個性を活かした地方色豊かな、また、美術文化活動の中心的役割を担う美術館として開設されました。平成20年には、老朽化した設備の改修、収蔵庫の増設、明るく開放的な雰囲気づくりやバリアフリー化などを目的とした大規模改修を経て、リニューアルオープンしています。

 ここでは、「石川県における美術文化の取組」について、説明を伺いました。

 石川県は、東京・京都とならんで、日本で美術工芸の盛んな地域として知られています。

 美術館の1階に企画展示室があり、年3回、企画展を開催しています。2階が館のコレクションを展示する常設展示室になっており、加賀藩前田家に伝わる文化財・美術品及び石川県にゆかりのある作家・作品を中心に、古美術から現代美術にわたる作品を展示しているとのことです。

 また、訪問した時には既に終了しておりましたが、シーズンごとに兼六園周辺の公立美術館・博物館などと連携したイベント「ミュージアムウィーク」を実施するなど、伝統や文化に触れる機会が定期的に設けられています。

 このほか、県立施設では唯一、文化財の修復工房が併設されていて、展示のみならず、文化財の保存・修復、修復技術者の育成にも力を入れているとのことです。

 質疑応答の後、企画展「加賀前田家 百万石の名宝」を視察いたしました。

石川県立美術館を訪問 企画展を視察

かほく市宇ノ気体育館

 2日目は、かほく市宇ノ気体育館を訪問いたしました。

 かほく市は、平成16年に旧河北郡のうち、高松町・七塚町・宇ノ気町の3町が合併してできた市で、平成の大合併によって誕生した市の一つです。

 合併前の旧宇ノ気町には、バスケットボールのコート2面を持つ体育館や、地域スポーツクラブの活動拠点が無かったことから、その機能を有する建物として整備する方針が示され、中学校の改築計画で体育施設の複合化を計画することになり、中学校の体育館と市民体育館の2つの機能を併せ持つ複合施設として設置されました。

 初めに、「かほく市のスポーツ行政等」について説明を伺いました。

 市のスポーツ振興基本計画では、「生涯スポーツの推進」、「競技スポーツの拡大・強化、底辺の拡大」、「スポーツ団体の育成支援と連携」が掲げられています。市では、石川県立看護大学と連携して市民体力テストを実施して市民の健康度をチェックして健康づくりに役立てたり、総合型地域スポーツクラブと協力して様々なスポーツプログラムを実施するとともに、行政と総合型地域スポーツクラブが協力して、市民のスポーツ環境の向上に努めているとのことです。

 次に、「総合型地域スポーツクラブの概要等」について、説明を伺いました。

 かほく市の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人クラブパレット」は、体育館の指定管理者で、行政と連携しながら、スポーツやダンス、健康づくりなど様々な多世代が参加できるプログラムを実施しています。

 また、体育館のクラブハウスにはカフェも併設されており、リラックスできる場所として地域住民が集まることで「地域の中にある中学校」という意識が醸成されているそうです。

 質疑応答の後、館内を視察いたしました。スタジオではヨガ教室が開かれるなど、クラブハウス内は活気にあふれていました。

かほく市宇ノ気体育館を訪問 体育館のクラブハウス 館内を視察

 以上、限られた2日間という日程の中での視察ではありましたが、現地での取組を直接拝見し、貴重なお話を伺うことができましたことは、今後の委員会活動を進めていく上で、大変、参考になりました。こうして得た成果を、今後の委員会活動を通して都政へと役立ててまいります。

 最後になりますが、この度の視察に際し、御多忙の折、懇切丁寧に対応していただきました石川県立金沢商業高等学校、石川県立美術館及びかほく市の関係者の皆様に、心から感謝とお礼を申し上げます。

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