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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会 管外視察報告

平成30年7月4日(水曜日)から7月5日(木曜日)
委員長 里吉ゆみ(日本共産党)

 文教委員会では、市民活動の推進や消費生活対策、教育・文化・スポーツの振興など、都民生活における幅広い分野を所管しております。

 今回は、ラグビーワールドカップ2019™の開催都市であり、東京2020大会のサッカーの予選会場の1つである札幌市を訪問し、各大会への取組状況の他、文化振興や社会教育への取組を調査するため視察を実施いたしましたので、以下、その概要を報告いたします。

札幌市役所

札幌市役所を訪問

 1日目は、初めに札幌市役所を訪問いたしました。

 札幌市はラグビーワールドカップ2019™の開催都市であり、また東京2020大会のサッカー予選会場となるため、現時点での各大会への取組状況や課題等について説明を聴取いたしました。

 初めに、ラグビーワールドカップ2019™開催都市としての準備状況について、説明を聴取いたしました。

 札幌市ではオーストラリア対フィジー戦とイングランド対トンガ戦の2試合を予定しており、競技会場は札幌ドーム、公認キャンプ地は市内3ヶ所の他に2市が内定しています。

 競技会場となる札幌ドームについては、アクセシビリティの向上の取組として、車いす席の増設や同伴者席の確保、エレベーターの増設や既存エレベーターのサイズアップ等、様々な取組を予定されているとのことでした。

 また、機運醸成の活動として、試合(無料)とイベントのセットでの開催、日本代表戦のパブリックビューイングを行う等、様々な取組を行っていました。

 他には、外国からの集客に向けた取組、ボランティアの募集状況、大会後のレガシー等についても伺いました。

 次に、東京2020大会に向けた準備状況について、説明を聴取いたしました。

 札幌市は、東京2020大会のサッカーの予選会場の1つとなっており、ラグビーワールドカップ2019™と同じく札幌ドームが競技会場となっています。

 機運醸成に向けては、3年前や1000日前の記念イベントの開催の他、市内の学校のマスコット投票への参加等、様々な取組を行っていました。

 また、輸送やボランティアへの対応は、2002FIFAワールドカップや2017冬季アジア大会等の大規模な国際大会開催のノウハウに加え、来年開催されるラグビーワールドカップ2019™の経験も生かしていきたいとのことでした。

 最後に、1972年札幌冬季オリンピックと大会後のレガシーについて、説明を聴取いたした。

 1972年札幌大会の開催は、道路や空港の整備、地下鉄の開業や競技場の建設等、市に多くの変化をもたらしました。現在も、その施設の多くは競技場や学校等の公的施設として活用され、市民のウィンタースポーツの振興にも役立っています。また「ウィンタースポーツシティ札幌」として、1972年以降も10大会ものウィンタースポーツの国際大会を開催してきました。そして、今後は、ウィンタースポーツの枠を超え、札幌オリンピック・パラリンピックの招致に向けて準備を行っているとのことでした。

 札幌市の取組状況等を伺えた事は、同じ大会を開催する東京都として多いに参考になるものでした。

札幌ドーム

札幌ドームを視察

 次に、札幌ドームを視察いたしました。

 札幌市役所の視察報告でも記載しましたとおり、札幌ドームはラグビーワールドカップ2019™と東京2020大会のサッカーの予選会場となっています。

 初めに札幌ドームの概要等の説明を聴取いたしました。

 札幌ドームは平成13年に開業、施設は札幌市が所有し運営は株式会社札幌ドームが行っており、サッカーと野球2つのプロチームの本拠地となっている世界でも数少ないスタジアムです。

 札幌ドームでは、これまでも多くの国際大会や大規模イベントを開催した経験から、混雑時の取組や対応策を伺いました。

 混雑時の最寄駅とのアクセスについては、歩道で人の流れを一旦止める、また、歩く人数を調整する等の対応を行っているとのことでした。近隣への騒音対策については、動線を指定して他のエリアに人が入らないよう警備員を配置し、また、近隣住民には札幌ドームのロゴ入りステッカーを配布し、ステッカーの無い車は近隣の路地に入れないように規制をする等、工夫を凝らしていました。

 質疑応答の後、スタジアム内でグラウンドや客席等を視察いたしましたが、各委員も様々な視点から施設担当者への質問を行う等、大変充実した視察となりました。

札幌市民交流プラザ

 2日目は、札幌市民交流プラザを視察いたしました。

 初めに札幌市民交流プラザの概要等について、説明を聴取いたしました。

 札幌市民交流プラザは、札幌まちづくりの基点「創生1.1.1区」の拠点として、市内の中心部に誕生した札幌創生スクエアにあり、10月7日にグランドオープン予定の施設です。

 札幌市民交流プラザは、オペラやバレエをはじめとする国内外の優れた舞台芸術や、ポップスコンサートなど様々なジャンルの公演や大規模集会の会場として使用できる「札幌文化芸術劇場」、各種スタジオを備え市民の交流や活動の場として利用できる「札幌文化芸術交流センター」、そして、都心に集う人々に仕事や暮らしに役立つ情報等を提供する課題解決型図書館「札幌市図書・情報館」等で構成されています。

 札幌文化芸術劇場は、東京文化会館と新国立劇場が東京2020大会にあわせ実施するオペラの国際プロジェクトと連携する予定もあり、札幌文化芸術劇場では平成31年に「トゥーランドット」を上演するとのことでした。

 また、東京2020大会の機運醸成に向けた札幌市の文化芸術振興策については、札幌市で開催している世界の若手音楽家を育てる国際芸術音楽祭等を生かしていきたいとのお話がありました。

 札幌市図書・情報館は、『「働く」を楽にする』をキーワードとし、開館に当たっては担当者が全国の約30ヶ所の図書館を視察しコンセプト等を検討した結果、調査相談・情報提供に特化し、貸出しを行わない、一部座席はインターネット予約可能、会話可能(一部エリア不可)等の特色のある図書館にしたとのことでした。

 質疑応答の後、オープンに向けて準備を進められている各施設の視察を行いました。札幌市の中心部に誕生する札幌市民交流プラザは、最新の設備を備え、また新たな取組を行う大変魅了にあふれた施設であり、各委員も時間を超過するほど熱心に視察を行っていました。

 以上、限られた2日間という日程の中での視察ではありましたが、現地での取組を直接拝見し、貴重なお話を伺うことができましたことは、今後の委員会活動を進めていく上で、大変、参考になりました。今回の視察で得た成果を都政へと役立ててまいります。

 最後になりますが、この度の視察に際し、御多忙の折、懇切丁寧に対応していただきました、札幌市議会、札幌市役所、札幌ドーム及び札幌市民交流プラザの関係者の皆様に、心から感謝とお礼を申し上げます。

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