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Tokyo Metropolitan Assembly

総務委員会速記録第八号

平成二十七年六月二十二日(月曜日)
第一委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長栗林のり子君
副委員長西沢けいた君
副委員長中屋 文孝君
理事やながせ裕文君
理事徳留 道信君
理事早坂 義弘君
清水 孝治君
上田 令子君
栗山 欽行君
高倉 良生君
田島 和明君
ともとし春久君
山下 太郎君
清水ひで子君

欠席委員 なし

出席説明員
政策企画局局長川澄 俊文君
次長理事兼務武市  敬君
総務部長河内  豊君
青少年・治安対策本部本部長河合  潔君
総合対策部長横山  宏君
総務局局長中西  充君
次長理事兼務中村 長年君
総務部長榎本 雅人君
選挙管理委員会事務局局長松井多美雄君
人事委員会事務局局長真田 正義君
任用公平部長津国 保夫君
監査事務局局長石原 清次君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百三十一号議案 東京都安全・安心まちづくり条例の一部を改正する条例
・第百三十二号議案 職員の再任用に関する条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○栗林委員長 ただいまから総務委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任をいただきました意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

外国人の人権が十分尊重されることを求める意見書(案)
 東京には、現在、約四十万人の外国人が暮らしており、都民のおよそ三十人に一人に及んでいる。また、東京を訪れる外国人は、平成二十六年には八百八十万人を超え、過去最多となっている。
 今後、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控え、東京を訪れる外国人の数はますます増加することが予想される。
 これら様々な国から東京に集まる外国人は、多様な文化や価値観、ライフスタイルを持ち、これが東京の伝統文化と相まって、自由で豊かな国際都市東京の活力を生み出しているともいえる。
 一方、都内を始め全国の都市において、特定の国籍の外国人を排斥する趣旨の言動、いわゆるヘイトスピーチが行われるなど、外国人の人権が侵害されている事態が見受けられる。
 このことは、人権が尊重され、一人一人が豊かで安心して生活できる成熟した社会を実現するためにはあってはならないことである。また、オリンピック憲章では、「人種、宗教、政治、性別、その他の理由に基づく国や個人に対する差別」を禁じており、この理念を開催都市東京においても実現しなければならない。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、外国人の人権が十分尊重されるよう、ヘイトスピーチ対策を含めた幅広い啓発活動を行うなど、実効性のある対策を講ずるよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十七年六月 日
東京都議会議長 高島 なおき
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
法務大臣 宛て

○栗林委員長 本件は、議長宛て提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、いずれも調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○栗林委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百三十一号議案及び第百三十二号議案を一括して議題といたします。
 本案については、いずれも既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○徳留委員 安全・安心まちづくり条例の改正案について、反対の立場から意見を表明します。
 我が党はこれまで、二〇〇三年第二回定例会で安全・安心まちづくり条例案が提案されたときに、多発する凶悪犯罪の対策を強化することは当然ですが、本来、こうした犯罪防止と取り締まり、交通安全対策などの役割は、それに責任と権限を持つ警察力によって解決が図られるべきだと主張してまいりました。当時の都民要望の多くも、交番の警察官の増員やパトロール強化など、現場体制の拡充こそ求めていました。
 ところが、当時の条例案は、逆に住民を警察体制の中に組み込み、警察署長の助言の名で住宅建設などにも警察の介入を招き、憲法の保障するプライバシーを侵害しかねない監視カメラを地域に張りめぐらせて監視社会づくりの危険があるものとして、我が党は反対をいたしました。
 二〇〇九年第一回定例会の条例の改正案についても、繁華街を訪問する者に対して、大衆に多大な迷惑となるパフォーマンス等、まちの秩序を乱す行為を自粛する責務を課すことなどを内容としたものであり、法曹界からも言論、表現の自由に抵触する危険があると指摘があり、これまでの自主規制から権力的規制へと踏み出す道を開く危険をはらんだものとして、我が党は反対をいたしました。
 今回の改定案では、特殊詐欺と危険薬物の二つの犯罪類型のみを取り上げて、特殊詐欺にかかわる情報や危険薬物の販売等にかかわる情報を知った場合は警察官や東京都に通報するよう求める義務を都民の責務とする条項が新設されております。
 しかし、刑事訴訟法では、一般の人に犯罪告発義務は課されておりません。改正案は、自治体条例が国法である刑事訴訟法を超える努力義務を都民の責務として課すことへの疑問の声が上がっております。
 また、都民同士による監視社会の強化につながるのではないかとの危惧をする声も上がっています。
 弱者が被害者となるさまざまな危険な犯罪がある中で、なぜ特殊詐欺と危険薬物の二つの犯罪類型のみを改正案で取り上げたのか、特殊詐欺にかかわる情報や危険薬物の販売等にかかわる情報とは具体的にどういうものか、必ずしも明らかにされておりません。
 質疑の中で、今後、個別犯罪の対象をふやす可能性がある旨の答弁もありました。今後、何かにつけて警察などへの通報義務が拡大されることにつながるおそれがあることは見過ごすことができません。
 特殊詐欺などの防止のためには、防犯のための警察力の強化を基本に、振り込め詐欺防止に威力を発揮している自動通話録音機の一層の普及促進などに取り組むことを求めておきます。
 今回の改正案のもとになっている安全安心TOKYO戦略では、青少年のモラルや規範意識が都民の不安感を助長する一因となっているとしています。条例改正案には、これを受けて、児童等の規範意識の醸成及び社会の一員としての意識の涵養条項を新設しております。これについても、専ら青少年のモラルや規範意識が都民の不安感を助長する一因となっているとの捉え方は、余りにも一面的に過ぎるのではないかと思います。
 青少年に対して誤った治安にかかわる規範意識の醸成、涵養を強調するだけではなくて、青少年の健全育成にとって重要な基本的人権の尊重や、民主主義、平和などのテーマの普及啓発も行うべきだと求めておきたいと思います。
 以上のような、質疑でも指摘したように条例の改正案の内容には問題点も多く、我が党としては反対を表明して意見といたします。

○栗林委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百三十一号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○栗林委員長 起立多数と認めます。よって、第百三十一号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次いで、第百三十二号議案を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗林委員長 異議なしと認めます。よって、第百三十二号議案は原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○栗林委員長 請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項については、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○栗林委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○栗林委員長 次に、今後の委員会日程について申し上げます。
 お手元配布の日程のとおり、理事会において申し合わせいたしましたので、ご了承願います。

○栗林委員長 この際、所管六局を代表いたしまして、中西総務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○中西総務局長 当委員会所管の六局を代表いたしまして、一言ご挨拶を申し上げます。
 ただいま本定例会にご提案申し上げておりました議案につきましてご決定を賜り、まことにありがとうございました。
 この間、頂戴いたしました貴重なご意見、ご提言などにつきましては十分に尊重させていただき、今後の都政運営に生かしてまいります。
 今後とも、より一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。どうもありがとうございました。

○栗林委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時八分散会

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