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Tokyo Metropolitan Assembly

財政委員会速記録第十九号

平成二十二年十二月十三日(月曜日)
第二委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 十四名
委員長高木 けい君
副委員長吉田康一郎君
副委員長たぞえ民夫君
理事菅  東一君
理事中谷 祐二君
理事上野 和彦君
福士 敬子君
くりした善行君
斉藤やすひろ君
鈴木 隆道君
田島 和明君
大西さとる君
斉藤あつし君
酒井 大史君

 欠席委員 なし

 出席説明員
財務局局長安藤 立美君
経理部長藤原 正久君
主計部長長谷川 明君
主税局局長荒川  満君
総務部長目黒 克昭君
会計管理局局長新田 洋平君
管理部長安藤 弘志君
収用委員会事務局局長藤井 芳弘君

本日の会議に付した事件
 意見書、決議について
付託議案の審査(決定)
・第百七十九号議案 警視庁鮫洲運転免許試験場庁舎棟(二十二)改築工事請負契約
・第百八十号議案  都立三鷹中等教育学校(二十二)改築及び改修工事請負契約
・第百八十一号議案 都立北地区総合学科高等学校(仮称)(二十二)改築及び改修工事請負契約
・第百八十二号議案 東京国際展示場(二十二)東展示棟改修工事請負契約
・第百八十三号議案 東京国際展示場(二十二)西展示棟改修工事請負契約
・第百八十四号議案 東京国際フォーラム(二十二)ガラス棟改修工事請負契約
・第百八十五号議案 東京国際フォーラム(二十二)電気設備改修工事請負契約
・第百八十六号議案 東京都島しょ農林水産総合センター漁業調査指導船「みやこ」製造請負契約
・第百八十七号議案 妙正寺川鷺の宮調節池工事請負契約
・第百八十八号議案 環二地下トンネル(仮称)築造工事(二十二 一-環二愛宕工区)請負契約
・第百八十九号議案 街路築造工事(二十二 二-環五の一千駄ケ谷)請負契約
・第百九十号議案  高瀬橋(仮称)PCけた製作・架設工事請負契約
・第百九十二号議案 当せん金付証票の発売について
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○高木委員長 ただいまから財政委員会を開会いたします。
 初めに、意見書、決議について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書、決議中、意見書二件、決議一件につきましては、いずれもお手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

農林水産業に係る軽油引取税の課税免除措置の継続に関する意見書(案)
 東京都の農林水産業は、都市部、山村部、島しょ部、それぞれの地域特性をいかしながら、都民に新鮮で安心できる農林水産物を供給しており、都民が健康で充実した生活を送る上で極めて重要な役割を果たしている。加えて、都内の農地や林地は、二酸化炭素の吸収のみならず、緑地の確保や水源の涵養かんようなど、都市環境の保全に不可欠な機能を果たしている。
 しかし、これらの事業者の多くは、経営規模が零細であり、就業者の高齢化など、厳しい経営状況に置かれている。特に島しょ部においては、本土との間で燃料費に格差が生じていることに加え、当該コストの価格転嫁も難しく、極めて困難な経営状況にある。
 平成二十三年度末までとされている農林水産業に係る軽油引取税の課税免除措置が廃止されれば、各事業者の経営に甚大な影響を与え、東京都の農林水産業自体の存続すら危ぶまれる深刻な事態となりかねず、都民生活にも大きな支障が生じるものである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、農林水産業の保護や事業者の経営の安定化を図るため、農林水産業に係る軽油引取税の課税免除措置を継続するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十二年十二月 日
東京都議会議長 和田 宗春
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
農林水産大臣 宛て

地方法人特別税及び地方法人特別譲与税の即時撤廃に関する意見書(案)
 平成二十年度税制改正において導入された地方法人特別税及び地方法人特別譲与税は、地方自治体の自主財源である法人事業税を、税理論を無視して財源調整の手段として利用するものであり、分権改革に逆行するものである。
 そもそもこの措置は、東京都税制調査会中間報告においても、明記されているとおり、地方の重要な基幹税である法人事業税の一部を国税化し、地方に配るという、受益と負担という税の原則に反する理念のない不当なものである。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、平成二十三年度予算編成及び税制改正に当たり、自主財源の拡充という地方分権への流れに逆行する地方法人特別税及び地方法人特別譲与税を直ちに撤廃し、地方税として復元するよう強く要請する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成二十二年十二月 日
東京都議会議長 和田 宗春
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
国家戦略担当大臣 宛て

商業地等に対する負担水準の上限引下げなど固定資産税等の軽減措置の継続に関する決議(案)
 一昨年秋以降の景気後退により、依然として厳しい社会経済状況が続いている。また、今後も、海外景気の下振れの可能性や為替レート・株価の変動などにより、景気が更に下押しされることが懸念される。こうした中で、二十三区の地価水準は、おおむね下落傾向にあるものの、全国と比較して依然として高く、固定資産税等の過大な負担はいまだ解消されていない。
 都は、これまで独自に固定資産税等の軽減措置を実施することで税負担の緩和を図り、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の定住確保や事業の継続等を支援してきた。
 今、これらの軽減措置を廃止することは、いまだ深刻な経営状況にある中小企業者等に対し、多大な税負担増を求めることになりかねない。
 よって、東京都議会は、二十三区に住み、働く、都民や中小企業者等の税負担感に配慮する観点から、次の事項を実施するよう強く求めるものである。
一 商業地等に対する固定資産税等の負担水準の上限引下げを平成二十三年度も継続すること。
二 小規模住宅用地に対する都市計画税の軽減措置を平成二十三年度も継続すること。
三 小規模非住宅用地に対する固定資産税等の減免措置を平成二十三年度も継続すること。
 以上、決議する。
  平成二十二年十二月 日
東京都議会

○高木委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。

○高木委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百七十九号議案から第百九十号議案まで及び第百九十二号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に質疑を終了しております。
 なお、付託議案中、第百七十九号議案から第百九十号議案までの契約議案につきましては、事業所管の常任委員会から、お手元配布のとおり調査の報告がありました。
 朗読は省略いたします。ご了承願います。

平成二十二年十二月九日
警察・消防委員長 宇田川聡史
財政委員長 高木 けい殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百七十九号議案 警視庁鮫洲運転免許試験場庁舎棟(二十二)改築工事請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十二年十二月十日
文教委員長 原田  大
財政委員長 高木 けい殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百八十号議案 都立三鷹中等教育学校(二十二)改築及び改修工事請負契約
第百八十一号議案 都立北地区総合学科高等学校(仮称)(二十二)改築及び改修工事請負契約
2 調査結果
 全議案に対し異議はありません。

平成二十二年十二月十日
経済・港湾委員長 西岡真一郎
財政委員長 高木 けい殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百八十二号議案 東京国際展示場(二十二)東展示棟改修工事請負契約
第百八十三号議案 東京国際展示場(二十二)西展示棟改修工事請負契約
第百八十四号議案 東京国際フォーラム(二十二)ガラス棟改修工事請負契約
第百八十五号議案 東京国際フォーラム(二十二)電気設備改修工事請負契約
第百八十六号議案 東京都島しょ農林水産総合センター漁業調査指導船「みやこ」製造請負契約
2 調査結果
 異議はありません。

平成二十二年十二月十日
環境・建設委員長 橘  正剛
財政委員長 高木 けい殿
   契約議案の調査について(報告)
 十二月八日付けをもって議長から依頼のあったこのことについて、左記のとおり報告します。
     記
1 調査議案
第百八十七号議案 妙正寺川鷺の宮調節池工事請負契約
第百八十八号議案 環二地下トンネル(仮称)築造工事(二十二 一-環二愛宕工区)請負契約
第百八十九号議案 街路築造工事(二十二 二-環五の一千駄ケ谷)請負契約
第百九十号議案 高瀬橋(仮称)PCけた製作・架設工事請負契約
2 調査結果
(1) 民主党、自民党、公明党は、全議案に対し異議はありません。
(2) 日本共産党は、第百八十八号、及び第百九十号議案に対し、次の意見がありました。その他の議案については異議はありません。
  (意見)
 第百八十八号議案は、環状二号線の新橋・虎ノ門地区約一・五キロの道路建設と再開発を一体的に行う事業であり、今回はその道路建設の地下道路部分の愛宕通りとの交差点部分の工事請負契約の案件である。
 この事業は、都市整備局所管の再開発で二千三百四十億円、建設局所管分の地下道路分で、四百七十億円の計二千八百十億円で、まさに一メートル一・八億円という巨額の事業である。
 都市再生という名のもとに、道路上にビルを建て、立体道路制度ということで、容積率を大幅に緩和し、都内で二番目に高い、超高層ビルを建てるものであり、また、従前住民のためにと道路隣接に集合住宅を建てても、そのほとんどの住民は、住み続けられないのが実態である。環境負荷からしても、住み続けられる街づくりからしても、このような都市再生は認められない。
 本案はその事業の一環であり、第百八十八号議案には反対である。
 第百九十号議案は、秋多三・三・九都市計画道路の延長のもと、平井川流域で唯一残された巾着田と、多様な生息生物が豊かに息づく湿地帯と高瀬耕地に、長さ二百メートル弱に及ぶ自動車道をかける高瀬橋(仮称)の工事請負契約である。
 この付近には、南北を結ぶ道路もあり、完成まで後わずかの計画道路の市道もあり、完成すれば、秋多三・三・九都市計画道路は八王子までつながる。貴重な自然に多大な影響を及ぼし、五十三億円もかけて、緊急に整備をしなければならない道路及び橋りょう建設とは思えない。オオタカの貴重な飛来地であることからしても、この計画は見直しをすべきである。何よりも、道路建設には関係住民の合意が不十分の中で、強行に進めることは認められない。
 よって、第百九十号議案には反対である。

○高木委員長 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○たぞえ委員 議題になっている百七十九号議案、警視庁鮫洲運転免許試験場庁舎棟改築工事請負契約外九議案に賛成し、百八十八号議案、百九十号議案に反対の意見を述べます。
 まず、第百八十八号議案、環二地下トンネル築造工事請負契約についてです。
 本工事は、環状二号線の新橋・虎ノ門地区一・五キロの道路建設と再開発を一体的に行うものであり、この事業には、都市整備局所管の再開発で二千三百四十億円、建設局所管の地下道路で四百七十億円、合わせて二千八百十億円で、実に一メートル一・八億円という巨額な税金を投入する事業です。
 構造的には、地下道路上に、都内で二番目に高い、高さ二百四十七メートル、地上五十二階建ての超高層の森ビルを建て、地下四層に環状二号線の本体を設置しますが、ビル本体の掘削は民間企業の森ビルが行い、掘削した地下部分に道路構造枠を設置するのが東京都という役割分担になっており、民間ビル開発を実質、後押しするものです。そのために、ビル容積率を大幅に緩和し、都市再生事業の典型的な事業に莫大な税金を投入するものであることから、本契約議案には反対します。
 次に、第百九十号議案、高瀬橋PCけた製作・架設工事請負契約についてです。
 本契約案は、都市計画道路、秋多三・三・九道路の新設に伴い、平井川の高瀬耕地に長さ百九十九メートルの橋梁をかける自動車道路の一部です。
 現在、この付近は、南北に結ぶ都市計画道路の工事が行われており、橋が幾つも隣接するエリアであります。同時に、河川は、絶滅の危機にあるオオタカの飛来地であり、貴重な自然地に多大な影響を及ぼし得るものです。こうした橋梁が過密に集積する箇所に都市計画道路を新設すること自身、実態からかけ離れた道路優先の政策が明確に物語っています。
 しかも、落札価格は八億六千百九十万円ですが、入札二番の入札者との差は三十四万二千円、予定価格に対する落札率は七〇・四%と低入札であり、品質や労賃なども危惧されます。
 さらに、関係住民との合意が、行政手続も不十分なままで手続に入ることは承認できません。
 よって、本契約議案には反対するものです。
 以上、二議案に反対する意見といたします。

○福士委員 私からは、百八十、百八十一、百八十八、百九十号議案に反対をいたしますが、今回は、百九十号議案の高瀬橋PCけた製作・架設工事請負契約について意見を申し述べます。
 高瀬橋予定地は、オオタカを初めとした貴重な動植物の生息地域となっているため、日本野鳥の会と東京オオタカ保護連絡会から、保護に関する都の姿勢について疑問を呈する意見書も出されております。
 二〇〇八年及び先週ございました十日の環境・建設委員会においても、オオタカの生息状況調査に関して質問があったようですが、調査報告書では、オオタカの個体識別がなされていないこと、それから、調査日程にも恣意的なことなどが指摘されるなど、都の調査のずさんさが明らかになっています。
 また、計画交通量については、かつて一万二千台とおっしゃっていたのが九千台に訂正されているようですが、いずれにしても、台数が少ないため、沿道環境への負荷は少ないとの答弁をされたようです。交通量が少ないのであれば、道路建設の必要もより小さいはずです。
 多摩地域の南北道路は、三・九・九号線の西側一キロに、国道四一一号及び圏央道が開通済みです。高瀬橋予定地は、上流、下流とも二百メートルほどの距離に既に橋がかけられており、住民から不便の声は上がっておりません。五日市街道以南の全線開通の目途も立っていない状況の中で、高瀬橋を拙速に架橋する必要性はないと思われます。
 また、地権者との話し合いにおいても、都に対する不信感を持つ方もおり、用地買収のあり方も問題という声もあります。
 人口減少を迎え、自動車交通の需要予測が下方修正される中、大きな財源を使い、わざわざ環境破壊につながり、かつ必要性の少ない高瀬橋架橋は行うべきではないと考え、反対いたします。
 以上です。

○高木委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百八十八号議案及び第百九十号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○高木委員長 起立多数と認めます。よって、第百八十八号議案及び第百九十号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百八十号議案及び第百八十一号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○高木委員長 起立多数と認めます。よって、第百八十号議案及び第百八十一号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百七十九号議案及び第百八十二号議案から第百八十七号議案まで、並びに第百八十九号議案及び第百九十二号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高木委員長 異議なしと認めます。よって、第百七十九号議案及び第百八十二号議案から第百八十七号議案まで、並びに第百八十九号議案及び第百九十二号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○高木委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、いずれも閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○高木委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○高木委員長 この際、所管四局を代表いたしまして、安藤財務局長から発言を求められておりますので、これを許します。

○安藤財務局長 所管四局を代表いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会に提案をいたしました議案につきまして、それぞれご審議をいただき、ただいまご決定をいただきました。まことにありがとうございました。
 また、平成二十二年度東京都税制調査会中間報告についてなど、報告事項につきましても、委員長を初め委員の皆様にさまざまな視点、観点からご審議をいただきました。まことにありがとうございました。審議の過程で賜りました貴重なご指摘、ご意見につきましては、十分に尊重させていただき、今後の都政運営に万全を期してまいりたいと存じます。
 今後とも、引き続きご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。ありがとうございました。

○高木委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十二分散会

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