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Tokyo Metropolitan Assembly

平成二十九年第二回臨時会会議録第十二号

平成二十九年八月三十日(水曜日)
 出席議員 百二十七名
一番古城まさお君
二番けいの信一君
三番成清梨沙子君
四番鈴木 邦和君
五番おじま紘平君
六番平  慶翔君
七番後藤 なみ君
八番西郷あゆ美君
九番やながせ裕文君
十番大場やすのぶ君
十一番山内れい子君
十二番伊藤しょうこう君
十三番田村 利光君
十四番藤井とものり君
十五番池川 友一君
十六番細田いさむ君
十七番うすい浩一君
十八番小林 健二君
十九番加藤 雅之君
二十番滝田やすひこ君
二十一番藤井あきら君
二十二番奥澤 高広君
二十三番森口つかさ君
二十四番村松 一希君
二十五番内山 真吾君
二十六番森澤 恭子君
二十七番もり  愛君
二十八番菅野 弘一君
二十九番川松真一朗君
三十番小松 大祐君
三十一番柴崎 幹男君
三十二番宮瀬 英治君
三十三番原田あきら君
三十四番斉藤まりこ君
三十五番藤田りょうこ君
三十六番斉藤やすひろ君
三十七番栗林のり子君
三十八番遠藤  守君
三十九番伊藤こういち君
四十番龍円あいり君
四十一番あかねがくぼかよ子君
四十二番保坂まさひろ君
四十三番関野たかなり君
四十四番森村 隆行君
四十五番福島りえこ君
四十六番鳥居こうすけ君
四十七番つじの栄作君
四十八番菅原 直志君
四十九番清水やすこ君
五十番舟坂ちかお君
五十一番清水 孝治君
五十二番三宅 正彦君
五十三番神林  茂君
五十四番西沢けいた君
五十五番いび 匡利君
五十六番原 のり子君
五十七番星見てい子君
五十八番とや英津子君
五十九番大松あきら君
六十番まつば多美子君
六十一番高倉 良生君
六十二番上野 和彦君
六十三番白戸 太朗君
六十四番木下ふみこ君
六十五番増田 一郎君
六十六番入江のぶこ君
六十七番斉藤れいな君
六十八番佐野いくお君
六十九番細谷しょうこ君
七十番おときた駿君
七十一番上田 令子君
七十二番両角みのる君
七十三番ひぐちたかあき君
七十四番高橋 信博君
七十五番中屋 文孝君
七十六番古賀 俊昭君
七十七番宇田川聡史君
七十八番山口  拓君
七十九番河野ゆりえ君
八十番米倉 春奈君
八十一番白石たみお君
八十二番里吉 ゆみ君
八十三番のがみ純子君
八十四番中山 信行君
八十五番谷村 孝彦君
八十六番小磯 善彦君
八十七番藤井  一君
八十八番馬場 信男君
八十九番本橋ひろたか君
九十番田の上いくこ君
九十一番桐山ひとみ君
九十二番たきぐち学君
九十三番米川大二郎君
九十四番石川 良一君
九十五番中山ひろゆき君
九十六番山田ひろし君
九十七番岡本こうき君
九十八番小宮あんり君
九十九番山崎 一輝君
百番吉原  修君
百一番三宅 茂樹君
百二番中村ひろし君
百三番とくとめ道信君
百四番尾崎あや子君
百五番和泉なおみ君
百六番長橋 桂一君
百七番橘  正剛君
百八番東村 邦浩君
百九番中嶋 義雄君
百十番大津ひろ子君
百十一番栗下 善行君
百十二番木村 基成君
百十三番伊藤 ゆう君
百十四番小山くにひこ君
百十五番荒木ちはる君
百十六番山内  晃君
百十七番増子ひろき君
百十八番石毛しげる君
百十九番尾崎 大介君
百二十番早坂 義弘君
百二十一番鈴木 章浩君
百二十二番秋田 一郎君
百二十三番高島なおき君
百二十四番あぜ上三和子君
百二十五番清水ひで子君
百二十六番大山とも子君
百二十七番曽根はじめ君
 欠席議員 なし
 出席説明員
知事小池百合子君
副知事安藤 立美君
副知事川澄 俊文君
副知事中西  充君
副知事山本  隆君
教育長中井 敬三君
東京都技監都市整備局長兼務邊見 隆士君
政策企画局長長谷川 明君
総務局長多羅尾光睦君
財務局長武市  敬君
警視総監沖田 芳樹君
主税局長目黒 克昭君
生活文化局長塩見 清仁君
オリンピック・パラリンピック準備局長潮田  勉君
環境局長遠藤 雅彦君
福祉保健局長梶原  洋君
産業労働局長藤田 裕司君
建設局長西倉 鉄也君
港湾局長斎藤 真人君
会計管理局長猪熊 純子君
消防総監村上 研一君
交通局長山手  斉君
水道局長中嶋 正宏君
下水道局長渡辺志津男君
青少年・治安対策本部長大澤 裕之君
病院経営本部長内藤  淳君
中央卸売市場長村松 明典君
選挙管理委員会事務局長浜 佳葉子君
人事委員会事務局長松山 英幸君
労働委員会事務局長土渕  裕君
監査事務局長岡崎 義隆君
収用委員会事務局長砥出 欣典君

八月三十日議事日程第二号
第一 第百三十一号議案
平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第二号)
議事日程第二号追加の一
第一 議員提出議案第十三号
北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議決議

   午後一時開議

○議長(尾崎大介君) これより本日の会議を開きます。

○議長(尾崎大介君) この際、あらかじめ会議時間の延長をいたしておきます。

○議長(尾崎大介君) 次に、日程の追加について申し上げます。
 議員より、議員提出議案第十三号、北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議決議が提出をされました。
 これを本日の日程に追加いたします。

○六十七番(斉藤れいな君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 本日は、質疑に先立ち議事に入り、日程の順序を変更し、追加日程第一を先議されることを望みます。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、質疑に先立ち議事に入り、日程の順序を変更し、追加日程第一を先議することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) 追加日程第一、議員提出議案第十三号、北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議決議を議題といたします。
 案文は、お手元に配布をいたしてあります。
 朗読は省略いたします。

議員提出議案第十三号
北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議決議
 右の議案を別紙のとおり東京都議会会議規則第十二条第一項の規定により提出します。
  平成二十九年八月三十日
(提出者)
古城まさお  けいの信一  成清梨沙子
鈴木 邦和  おじま紘平  平  慶翔
後藤 なみ  西郷あゆ美  やながせ裕文
大場やすのぶ 山内れい子  伊藤しょうこう
田村 利光  藤井とものり 池川 友一
細田いさむ  うすい浩一  小林 健二
加藤 雅之  滝田やすひこ 藤井あきら
奥澤 高広  森口つかさ  村松 一希
内山 真吾  森澤 恭子  もり  愛
菅野 弘一  川松真一朗  小松 大祐
柴崎 幹男  宮瀬 英治  原田あきら
斉藤まりこ  藤田りょうこ 斉藤やすひろ
栗林のり子  遠藤  守  伊藤こういち
龍円あいり  あかねがくぼかよ子 保坂まさひろ
関野たかなり 森村 隆行  福島りえこ
鳥居こうすけ つじの栄作  菅原 直志
清水やすこ  舟坂ちかお  清水 孝治
三宅 正彦  神林  茂  西沢けいた
いび 匡利  原 のり子  星見てい子
とや英津子  大松あきら  まつば多美子
高倉 良生  上野 和彦  白戸 太朗
木下ふみこ  増田 一郎  入江のぶこ
斉藤れいな  佐野いくお  細谷しょうこ
おときた駿  上田 令子  両角みのる
ひぐちたかあき 高橋 信博 中屋 文孝
古賀 俊昭  宇田川聡史  山口  拓
河野ゆりえ  米倉 春奈  白石たみお
里吉 ゆみ  のがみ純子  中山 信行
谷村 孝彦  小磯 善彦  藤井  一
馬場 信男  本橋ひろたか 田の上いくこ
桐山ひとみ  たきぐち学  米川大二郎
石川 良一  中山ひろゆき 山田ひろし
岡本こうき  小宮あんり  山崎 一輝
吉原  修  三宅 茂樹  中村ひろし
とくとめ道信 尾崎あや子  和泉なおみ
長橋 桂一  橘  正剛  東村 邦浩
中嶋 義雄  大津ひろ子  栗下 善行
木村 基成  伊藤 ゆう  小山くにひこ
荒木ちはる  山内  晃  増子ひろき
石毛しげる  尾崎 大介  早坂 義弘
鈴木 章浩  秋田 一郎  高島なおき
あぜ上三和子 清水ひで子  大山とも子
曽根はじめ
東京都議会議長 尾崎 大介殿

北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議決議
 八月二十九日、北朝鮮は、我が国を含む国際社会が自制を強く求めてきたにもかかわらず、日本上空を通過する弾道ミサイルを発射した。これは、我が国の安全保障にとってこれまでにない深刻かつ重大な脅威である。
 これまでも、東京都議会は、北朝鮮の累次にわたる弾道ミサイル発射や核実験実施に対し、厳重に抗議を行ってきた。北朝鮮のこれらの行為は、国連安保理決議に明白に違反し、日本のみならず北東アジア及び国際社会の平和と安全を著しく脅かす、度を越した挑発行動であり、断じて容認することはできない。
 よって、東京都議会は、今回の北朝鮮の行為に厳重に抗議する。また、政府においては、北朝鮮が断じてかかる行為を繰り返すことのないよう強力な外交を展開するとともに、国際社会と連携し、断固とした対応を採るよう強く求めるものである。
 以上、決議する。
  平成二十九年八月三十日
東京都議会

○六十七番(斉藤れいな君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております議員提出議案第十三号については、原案のとおり決定されることを望みます。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいまの動議のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、議員提出議案第十三号は、原案のとおり可決されました。

○議長(尾崎大介君) これより質疑に入ります。
 先日の知事の発言に対し、質疑の通告がありますので、順次発言を許します。
 百十二番木村基成君。
〔百十二番木村基成君登壇〕

○百十二番(木村基成君) 第二回臨時会に当たり、都民ファーストの会東京都議団を代表して、小池知事並びに関係局長に対して質問をいたします。
 私たち都民ファーストの会は、本年七月二日に行われた都議会議員選挙において、小池知事の東京大改革を掲げ、多くの都民の皆様に信任をいただき、五十五人の都議会議員を当選させていただきました。
 今、都民の期待は、東京大改革を実現することにあります。私たち都民ファーストの会と小池都知事は、都庁と議会における東京大改革を実現していく二つのエンジンであります。そしてこのことが、選挙で私たち都民ファーストの会を選んでいただいた都民の方々の負託に応える道であることを、まず明らかにしておきたいと思います。
 今回の議会は、豊洲市場への移転に向けた準備を早期に整えるとともに、築地の再開発に向けた検討を進めていくため、補正予算を審議する目的で招集された臨時議会であります。
 豊洲移転という都政の重大事項を徹底的に審議するため、定例会ではなく、臨時議会という機会が設けられたことは、都民の代表者たる都議会として高く評価するところです。
 まず初めに、大前提となる豊洲市場への移転の経緯についてお伺いいたします。
 小池知事は、都知事選挙の中で、市場移転問題を一旦立ちどまって考えることを都民と約束し、当選して間もない昨年八月三十一日に市場移転の延期を決断、発表されました。
 当時、豊洲新市場では、二年間のモニタリング調査が継続しており、二回分のモニタリング調査が残っていながら、結果を待つことなく豊洲新市場の開場時期が決定してしまいました。既定路線が敷かれている中で、小池知事が待ったをかけたことは、当時、大変勇気の要る決断であったと思います。
 その開場延期を決められた理由と知事ご自身で決められたことについて、改めて知事からお聞かせください。
 小池知事による開場延期発表以後、安全・安心対策として約束されていた建物下の盛り土がなかった重大事実、固唾をのんで見守った二年間モニタリング調査では、ことし一月に環境基準を七十九倍以上上回るベンゼンが検出されたほか、当初の想定をはるかに超える地下水の調査結果が示された事実、さらに豊洲市場開場後の収支が大幅な赤字となることが判明したことなど、さまざまな事実が次々に明らかになりました。まさに小池知事が懸念された安全・安心、市場の持続可能性、情報公開の不十分さが明らかになったのであります。
 豊洲市場の安全・安心は最大の課題でした。安全・安心について、都議会と石原都知事以来の都庁は、土壌汚染対策法上の安全対策だけでは市場開設のためには十分ではないとして、技術会議で提案された対策を実施して、操業由来の汚染土壌を除去し、土壌も地下水も環境基準値以下にするという無害化の約束をしていました。
 安心は、豊洲市場を利用する消費者や都民の信頼の問題ですが、豊洲市場では、安心対策は無害化の実現という極めて具体的な対策として示されていたのです。この点について、建物下の盛り土がなかったことは、技術会議で提案された対策が実施されていなかったという意味で、都民の信頼を損ねる行為でありました。
 また、地下水の二年間モニタリングは、東京都が実施した土壌汚染対策により、操業由来の汚染土壌が除去されているかどうかを判断し、土壌汚染対策法上、形質変更時要届け出区域の解除、あるいは管理区分の変更を行うために必要な手続です。
 小池知事がこの結果を見きわめることとしたことによって、環境基準を超えている地点が二百一カ所中七十二カ所、その後の整理で七十四カ所あることが判明しました。また、無害化は、近い将来において達成できないことも明らかとなったのです。
 昨年の十一月七日に豊洲に移転する以前の決定は、まさに見切り発車だったのであります。
 これらの事実が明らかになったことで、豊洲市場について風評被害が発生したとする意見や、移転延期によって豊洲市場の維持管理費や業者への補償などの費用が発生しているとの指摘がなされています。
 しかし、これらの意見や指摘を理由に、予定どおり移転した方がよかったなどとは到底いえないことは明らかであります。
 もし、小池知事が開場に待ったをかけることなく、当初予定のまま、昨年十一月七日に新市場が開場していた場合には、ことし一月の基準値を超える地下水モニタリング結果だけでなく、新市場営業中に盛り土がなかった事実が判明した可能性もあります。その場合には、豊洲新市場の風評被害の懸念は現実のものとなって、豊洲新市場は開場当初から大混乱に陥っていたものと考えられます。
 市場の持続性は、誰も指摘してこなかった課題でした。都議会も都庁も、六千億円に上る豊洲市場建設費用をどう賄うかということについては議論してきました。既にかかった費用は取り戻せないのだから、移転延期の理由とするのはおかしいという指摘もありました。
 しかし、豊洲市場開設後、初期費用の回収も含め、どれだけの費用がかかるのかは、将来の都民の負担にかかわる話です。
 日本人の食生活の変化、少子高齢化や世帯構成の変化の影響により、生鮮食料品、特に魚の需要が減少し、流通形態も多様化しています。平成に入り、中央卸売市場の取扱量も取扱金額も半減しているという事実を踏まえ、巨大な豊洲市場を開場した後、収支がどうなるのか、誰も考えてきませんでした。
 また、現在国では、卸売市場法を抜本的に見直し、合理的理由のなくなっている規制は廃止すべく、平成二十九年末までに具体的結論を得て、所要の法令、運用等を改めることが閣議決定され、改正作業が進んでいます。さらに、生鮮食料品の場外流通では、インターネット販売、配送業者の本格的参入が始まっており、卸売市場はさらなる競争にさらされています。
 中央卸売市場は一つの経営体です。経営体が収支を全く考えてこなかったこと自体があり得ないことであります。
 この点について、市場問題プロジェクトチームや都庁の事務当局が検討を重ね、豊洲新市場への過大な投資によって年間の赤字額が約九十億円に上り、減価償却費用を除いても約二十億円の赤字という収支不均衡な計画の実態が明らかになりました。
 営業すれば営業するほど赤字が累積していく、これが豊洲市場の経営実態なのです。このような豊洲市場の持続性の課題は、知事の指摘がなければ浮かび上がってこなかった課題であります。
 さらに、情報公開、説明責任の観点からは、都議会や都民には、建物の地下に盛り土をすると説明しておきながら、実際は盛り土をしてこなかったという事実は、東京都は都議会や都民に対して本当のことをいっているのだろうかという信頼を揺るがす事件でありました。
 また、八百六十億円の費用をかけた土壌汚染対策の効果を、二年間モニタリングによって最後まで見きわめることをせず開場しようとするなど、都民に対する説明としては、決定的に不十分、不誠実でありました。
 これらの新事実と、事実に対する検証は、全て小池知事の待ったから始まっており、専門家会議、市場問題プロジェクトチーム、都庁職員による検討など、ロードマップに従った検討を着実に重ねた結果、明らかになったものです。そしてこのことは、多くの都民の皆様の支持をいただいていることと確信をしております。
 ロードマップに従った検討では、課題の抽出だけでなく、それらの課題の解決策に関する選択肢も示されました。これらを踏まえ、小池知事は、最終的に六月二十日に、築地は守る、豊洲を生かすという基本方針を示されました。
 私たち都民ファーストの会は、築地は守る、豊洲を生かすという基本方針が、豊洲市場を市場の移転問題にとどめることなく、東京の都市づくりの観点から、都政の責任者として判断されたものと高く評価しております。
 そして、私たち都民ファーストの会は、その基本方針と同じ方向性を都議会議員選挙の政策として掲げ、その実行を都民の方々に約束してまいりました。
 これは基本方針ですから、その骨格を形づくり、内容を固めていく作業はこれからだと思います。しかし、知事の基本方針に対する考え方について、都民の皆様にわかりやすくご説明をすることは大切だと考えています。
 そこで、知事にお伺いします。
 築地は守る、豊洲を生かすという考え方は、豊洲への市場移転と築地での再開発を包含した一つの東京の成長戦略、都市づくりの中で位置づけられると認識していますが、知事のご認識を伺います。
 先ほど、私たちと知事は、東京大改革を推進していく二つのエンジンであると述べました。政策決定は知事の役割です。とりわけ重要政策については、選挙で選ばれた知事が責任を持って決定した政策を行政職員が実行に移す、これがいわゆる知事と行政職員との当然の役割分担であると考えます。
 概して行政が、継続性、一貫性を背景に、時代や都民が求めるニーズに対する柔軟性や方向性修正には鈍重であることが多いものです。豊洲市場問題に限らず、長年にわたる既存の方針を変更しないという硬直的な対応では、都民が求める東京大改革は実現できません。
 私たちは、都庁職員の皆さんも、都民が求めた東京大改革に積極的に取り組んでいただけるものと期待をしております。私たちは、都庁の方々も、東京大改革に積極的に取り組んでいただけるものと考えております。
 政策決定過程における都庁の職員の方々の仕事として、幾つかの選択肢を提供するなど、知事の政策決定に際しての材料を提供することがあります。現に、知事の基本方針決定に際して、都の幹部職員で構成されたあり方戦略本部の作業も、知事の判断材料となっていると思います。
 ただし、政策決定者は、行政機関からの情報だけでなく、幅広く情報を集め、最後は政治家としてみずからの責任で政策を決定する役割を担っています。
 私たちは、時代の変化、環境の変化、新しい事実の発覚などから、選挙で信任を得た知事がさまざまな情報を収集、分析し、政治決断することに、何ら問題はないどころか、政治家としての柔軟性を発揮した決断であると高く評価をしております。
 そこで、念のため確認いたします。
 知事の基本方針決定に至るまでの庁内の意思決定の手続について、都の所見をお伺いいたします。
 知事には、政治家として政策を決定するという側面と行政機関の長として行政を執行していくという側面があります。
 政策決定過程では、選挙で選ばれた知事の役割が大きいのですが、政策の執行過程では、都庁の職員の方々にしっかりとやっていただかなければなりません。政策は実行されなければ効果を上げません。また、政策の執行過程は、都民の皆様に直接影響を及ぼす契約や行政処分を含んでいくこととなるので、適正かつスピーディーな執行が大切です。
 私たち都民ファーストの会は、議会において、小池都知事とともに東京大改革を進めてまいります。そして、政策の執行機関である都庁組織が改革を着実に進めていくよう、行政をチェックしてまいりたいと考えています。
 そこで、質問をいたします。
 知事の基本方針発表後、知事の基本方針の資料と都庁幹部の皆様が作成されている資料に微妙な食い違いがあるのではないかと懸念します。都庁全体として、知事の基本方針を着実に実行する体制ができているのでしょうか。都の所見をお伺いいたします。
 次に、基本方針に沿った今後の計画についてお伺いいたします。
 これからは、市場の豊洲への移転、さらには築地再開発という大きなプロジェクトが進むことになりますが、まず、豊洲市場の運営の課題と将来性について伺いたいと思います。
 豊洲市場の現時点での運営計画、収支計画は、とても健全な計画とはいいがたい面があります。一方で、物流拠点としての将来性には展望があり、大きな可能性を感じます。
 その理由の第一は、豊洲市場の抜群にすぐれた交通アクセスです。首都高湾岸線、環状二号線、晴海通りなどが近接し、羽田空港と東京湾にも近い。市場の今後の海外展望、輸出、輸入も見据えれば、絶好の場所に開設されることになります。
 第二は、冷凍冷蔵施設の充実など近代的な最新設備により、コールドチェーンやHACCP対応などが可能となることです。これによって、世界的な食品流通と競争できる可能性があります。
 そこで、こうした豊洲市場のメリットをいかに評価し、今後どう生かしていくのか、都の所見をお伺いいたします。
 また、特定フロンの全廃規制も、豊洲市場の経営にプラスとなる可能性があります。環境省は、モントリオール議定書を受けて、オゾン層保護法に基づき、特定フロンの製造、輸入に関する規制を行っており、HCFC以外のオゾン層破壊物質については平成十七年までに生産及び消費ともに全廃、HCFCについても平成三十二年までに全廃の予定としています。
 つまり、現行の特定フロンは使用ができなくなりますので、冷凍冷蔵設備は逼迫することが予測されます。二〇二〇年には、このような背景により、豊洲市場の冷凍冷蔵設備は格段に付加価値を生む可能性があり、このポテンシャルを大いに生かすべきと考えます。
 そこで、都は、特定フロンの全廃が生鮮食料品の流通、さらに豊洲市場にもたらす影響について、どのように評価し、今後どのような事業展開を考えているのかお示しください。
 次に、築地の再開発についてお伺いいたします。
 築地市場の跡地に関しては、東京オリンピック・パラリンピックの輸送拠点としての役割を終えた後、築地ブランドと民間の力を生かした再開発が行われる検討方針が示され、今回の補正予算でも、検討経費として二千万円の予算が計上されています。
 築地には歴史があり、文化があります。そして、長年培われた世界に通じるブランド力には、単なる不動産相場価格を超えた無形の価値があります。
 知事は会見で、築地は東京都の莫大な資産とおっしゃいましたが、この莫大な資産は、一度売却してしまえば二度と戻ってくることはありません。
 また、築地は、都市計画の観点から見ても、道路幅員の広さ、水辺環境、商業性、銀座への距離など、あらゆる好条件がそろっているといっても過言ではなく、これだけの土地は、もはや都心でほかにはありません。
 例えば、隣接する浜離宮恩賜公園は、二十五ヘクタールもの広さを持つ都立公園で、こちらも長い歴史を持つ東京都の貴重な資産です。築地川を挟んで築地市場と向かい合う立地にあり、築地とのアクセスを改善するなどしながら一体的な活用を行うことで、このエリア全体の価値を高めていくことにつながります。
 さらに、ウオーターフロントとしての立地環境は、隅田川を通じて浅草から築地、豊洲、勝どき、月島、晴海、そして葛西臨海公園など、特色あるまちを結ぶ水運の拠点として、物流機能、観光機能を今まで以上に担うことができる潜在力があります。
 私たち都民ファーストの会は、築地の再開発を民間主導で行うことにより、経済合理性のある再開発、観光客を呼び込み、キャッシュを生み出していく東京の成長戦略の一角を担う再開発を実現できると考えています。
 そこで、この築地のポテンシャルをどのように評価し、この都心では最大最後ともいえる築地の再開発をどのように検討していくのか、知事の決意をお伺いいたします。
 基本方針では、希望される事業者の方々が再び築地に戻ることも想定されています。都としては、築地で働く事業者の皆様に、できるだけ早くその構想を示すことが重要です。築地再開発は豊洲移転を行った後に進めるものですから、まずは豊洲移転の時期を決めることが先決となります。
 市場問題プロジェクトチームの報告書によれば、移転をして改修する場合、民間的手法を用いれば、最短工期三年半、都庁内手続を入れて四年半で完成も可能という試算が出されています。
 豊洲移転の時期が追加工事の関係から来年六月以降ということになり、具体的な時期は業者との調整によるとしても、調整が早く整えば、知事が述べられたとおり、五年以内でできるだけ早く着工し、五年後をめどに完成させることは十分可能と思われますが、いかがでしょうか。
 そこで、あらゆる手法の可能性を検討しながら、築地再開発は、より迅速に進めていくべきと考えますが、今後のスケジュールについて、改めて都の所見をお伺いいたします。
 あわせて、環状二号線建設のスケジュールについてもお伺いいたします。
 環状二号線は、東京オリンピック・パラリンピックに向けて不可欠であり、都内の交通インフラとしても重要な意味を持つものです。オリンピック・パラリンピックの選手村や競技会場のある臨海部から都心や他会場に向かうには、首都高速などが通るレインボーブリッジ、一般道の晴海通りがありますが、晴海通りの渋滞は深刻であり、その輸送力は十分とはいえません。
 そのため、国際オリンピック委員会、IOCに提出した立候補ファイルで、環状二号線は、選手村から主会場である新国立競技場までを結ぶ主要道路として位置づけられています。
 現状の計画では、平成三十一年度末をめどに、地上部道路の整備を完了させるとなっていますが、道路線形や構造が構想段階にあるなど、果たして大会までの間に開通がなされるのか懸念する声も上がっています。
 そこで、環状二号線道路は、大会までの開通を着実になし遂げ、大会運営に支障を来さないよう対応を求めるものですが、今後の対応について、都の所見をお伺いいたします。
 次に、関係局長会議で示された無害化にかわる新たな安全対策についてお伺いいたします。
 これまでの知事と執行機関が随時実施してきた土壌汚染対策が、なぜ結果として都民や関係事業者に大きな不安を抱かせ、都政への不信を募らせることになってしまったのでしょうか。
 ここで重要なポイントは、無害化三条件の達成を開場条件としたことです。これは、都議会の付帯決議を受けて、二〇一一年二月二十三日の予算特別委員会において、中央卸売市場長が、操業に由来する汚染物質が全て除去、浄化され、土壌はもちろん、地下水中の汚染も環境基準以下になることと答弁したことを指しています。
 日本の技術をもってすれば無害化は実現できるとして、これまで東京都は、八百六十億円もの予算を費やして土壌汚染対策を実施してきました。しかし、この一年の間に判明した事実は、無害化は当分実現できないということでした。
 これを受けて、小池知事は、本年六月一日の第二回都議会定例会において、無害化を約束したのはかつての都知事初め東京都であり、現場を担う業者の皆様には、お約束を守れなかったことを都知事としておわび申し上げ、また、八百六十億円もの土壌汚染対策を施しながら、いまだお約束を守れていないことを都民の皆様におわび申し上げると述べられています。
 その上で、本年六月、専門家会議、市場のあり方戦略本部、市場移転に関する関係局長会議における議論を踏まえ、無害化にかわる新たな方針が策定されました。
 そこでは、安全で安心な市場の実現に向け、専門的、科学的で妥当な対策を講じること、追加対策工事の着実な実施により地上の安全に万全を期すること、地下水管理システムの適切な運用により地下水位を管理するとともに、同システムの揚水機能を発揮し、中長期的に水質の改善を図ること、専門家会議の助言に基づき、地上部の大気や地下水の水質を測定し、正確な情報発信を通じて、都民や事業者の理解と安心につなげていくことなどが提言されています。
 そこで知事にお伺いいたします。
 この提言を実現するために補正予算が編成されておりますが、安全対策を講じる上で非常に重要な役割を果たした今回の専門家会議について、知事自身はどのような評価をされたのか、見解をお伺いいたします。
 私たち、都民ファーストの会は、都民と事業者の安心と信頼を取り戻すべく、地に足のついた新方針が示されたことを高く評価いたします。この上は、この新方針が広く都民と事業者に理解され、支持を広げ、速やかに実施されなければなりません。
 そこで、知事にお伺いをいたします。
 今回の追加対策工事並びに豊洲市場の広報活動が都民と事業者に再び安心を抱かせ、信頼を取り戻すことにどのようにつながっていくのか、知事の所見をお伺いいたします。
 補正予算案のもう一つの柱となるのは、開場に向けた移転準備に必要な経費二十五億円です。引っ越し作業の再構築や習熟訓練の本格化など、多額の補正予算が計上されている点に触れるまでもなく、円滑な市場の移転に向けては、市場関係者の理解と協力を欠かすことができません。
 これまでも小池知事は、知事就任直後に両市場を訪れ、関係者から公開の場でヒアリングを行い、また無害化方針の未達成については、知事みずから説明と陳謝に訪れるなど、市場関係者に対して真摯に向き合ってこられました。それでもなお、これまでの移転経緯などへの不信から、今回の市場移転に関して、事業者の一部からは不安の声も聞こえます。
 市場を取り巻く環境は厳しく、経営が危機的状態にある事業者の状況を好転させるためにも、また、東京オリンピック・パラリンピックの円滑な実行のためにも、事業者と協力し、来年度中の早期移転を完了されることが望まれます。
 そこで、知事は就任以来、市場の当事者たちとどのようなコミュニケーションを図ってこられたのか、そして、本補正予算の執行と市場移転の実現に向けて、引き続きどのように向き合っていかれるのか、知事の所見をお伺いいたします。
 では、これ以降は、所管局に対して補正予算案の詳細について順次お伺いいたします。
 床面のコンクリート打設や換気設備の整備により、ガス濃度上昇を防止するとした地下ピット追加対策工事には、債務負担行為六億円と合わせて十九億円が計上されています。
 新たに招集された専門家会議は、あるべきはずの盛り土がなかったという事実からスタートし、そのかわりに存在していた地下ピット、地下空間に対し、盛り土が果たすはずの機能を満たすためには、どのような対策が必要であるのかを最重要検討課題としてスタートしています。
 その地下ピットには、本来あるはずのないたまり水があったことが多くの都民に衝撃を与え、その安全性に大きな懸念を残すことになりました。
 また、調査の過程で実施した空気測定においては、地下ピット内に換気設備がなかったことから、環境基準値を上回る水銀が空気中から検出されるなどの課題も発生いたしました。
 これらの問題を解決するためには、専門家会議では二つの工法が示唆されています。一つは、遮蔽シートによって水銀などガスの侵入を大幅に低減するもので、もう一つは、コンクリートによって水銀などガスの侵入を低減させるものです。
 遮断シートでは、ガスの侵入を大幅に低減できるので換気の頻度が低下し、ランニングコストが抑えられる一方、初期費用や対策工事に時間を要します。コンクリートでは、ガスの侵入を低減する効果が遮断シートに比べて落ちるため、頻繁な換気が必要になる反面、初期費用が低く工期が短いというメリットがあります。
 しかしながら、本当にコンクリートで長期にわたってガスを遮断できるのか、広大な地下ピットにコンクリートを改めて設置する作業は物理的に可能なのか否かなど、懸念も提示されているところであります。
 そこで、専門家会議から提示された二案について、コンクリートによる工法を選択した理由を改めて伺います。
 また、この工法によって、地下空間の安全は確実に担保されるのか、その効果について、都の見解をお伺いいたします。
 次に、地下水管理システムについてお伺いいたします。
 地下水水位の早期低下、地下水モニタリングなどのための機能強化を実施するとして、地下水管理システムの機能強化対策に債務負担行為を含めて二十億円の補正予算が計上されています。
 万が一、地下水に汚染が発見された場合の二重三重の安全対策として、地下水位をAP一・八メートルから二・〇メートルの間で管理するとしていた地下水管理システムですが、昨年十月の本格的稼働以来十カ月を経過してもなお、地点によっては三メートルを超えている水位が観測されるなど、残念ながら目標値には至っていないのが現状です。
 地下水位が目標値まで下がらない点をもって、地下水管理システムに不安を感じる都民もいる状況かと思いますが、改めて、これまでの地下水管理の経緯と地下水管理システムの作動状況について、都に説明を求めます。
 そして、今回の強化対策は、目詰まりを起こして機能が低下した既存の揚水井戸の洗浄、ポンプ交換をするほか、新たな揚水ポンプや真空ポンプを設置し、また観測井戸での揚水などを行うことが予定されています。
 機能を強化しても、また新たなポンプが目詰まりを起こして想定どおりに機能しないのではないか、観測井戸で揚水を行って本来の機能に影響がないのかなど、幾つかの懸念が考えられるところです。
 機能強化対策によって、都民が納得のいく確実な効果が得られるのかどうか、都の所見をお伺いいたします。
 次に、五千万円が計上されている補助三一五号線連絡通路部の観測用人孔補修についてお伺いいたします。
 この対策は、補助三一五号線下道路の砕石層の中から水銀が検出されたことを受けて、専門家会議で対応が検討された事項です。
 汚染土壌の残る部分ということで、都民や事業者が不安に感じるところでもあり、今回の補修で確実な封じ込めが見込まれるのかどうか、都の見解をお伺いいたします。
 開場に向けた移転準備に必要な経費のうち三億円が計上されている引っ越し作業の再構築について要望を述べておきます。
 豊洲市場を円滑に開場するに当たり、数百に上る事業者の方々を円滑にサポートすることは欠かせません。類を見ない規模の作業量となり、綿密な計画が必要となります。こうした計画の立案やサポートは専門業者に委託するとも聞き及んでおりますが、適正な事業者を選択し、スケジュールどおり確実に遂行しなければなりません。
 今回の補正予算に当たって、都として、移転に伴う膨大な作業量と現場のサポートに十全を期されるよう要望しておきます。
 次に、豊洲市場の使い勝手の向上に係る経費一千万円、債務負担行為七億円についてお伺いいたします。
 八十二年続いた築地市場から新天地に移る事業者の不安は大きく、新たな市場に対しては、その使い勝手についてさまざまな懸念が示されてきたところです。
 その後、都は、事業者や業界団体と真摯に向き合い、事実と異なる懸念は払拭し、現場の意見として取り入れるべきものは取り入れて計画立案を進めてきたものと思います。
 そこで、今回の補正予算で改善予算を計上するまでに至る対応の経緯を改めてお伺いいたします。
 また、使い勝手の向上については、今後も業界団体と密なコミュニケーションを重ねた上で、不断の努力が求められると考えますが、都の見解をお伺いいたします。
 次に、築地の再開発に向けた検討費用二千万円の詳細についてお伺いいたします。
 知事の基本方針を検討するため、築地再開発検討会議を設置するための予算が計上されました。築地再整備に向けた都庁組織としての強力な体制づくりが急がれると考えますが、都の所見をお伺いしたいと思います。
 豊洲市場のPR経費約一億円について伺います。
 豊洲移転問題について、都民への周知、情報の公開を行っていくことが大切だと考えています。
 そこで、移転問題に関連して都がこれまで行った具体的な情報公開、広報の取り組みについてお伺いいたします。
 六月からは新たな対応策として、豊洲市場の定期的な都民向け見学会が開催され、参加した多くの都民に好評であると聞き及んでおります。
 一方で、まだまだ見学会に参加できる人数が足りない、開催する頻度をふやしてほしいなど、改善に向けた要望も寄せられていると聞いております。
 また、参加できる人数は限られているものの、そうした見学の様子や参加者の意見がメディアを通じて報じられるのは重要なことでありますが、都みずからも見学会の様子や成果をきちんとPRすることも必要です。
 今後、この補正予算を生かして、広報PRにおいてどのように取り組みを深めていくのか、都の所見をお伺いいたします。
 次に、豊洲市場認可申請の準備二千万円についてお伺いいたします。
 中央卸売市場である豊洲市場を開設するためには、農林水産省からの認可申請が必要となります。基本方針発表後の七月七日、小池知事は円滑な豊洲市場への移転に向けて、農林水産大臣への認可の協力を要請したと聞き及んでおります。移転に反対する人々の中には、現状では農水省の開設許可がおりないと主張する方もいるため、認可申請に向けたプロセスが着実に進んでいることを示すことは重要です。
 そこで、豊洲市場認可申請についての現状と今後の開設許可に向けた見通しについて、都の展望をお伺いいたします。
 最後に、基本計画を達成するための財政プランについてお伺いいたします。
 築地を売却せずにキャッシュを生み出すという計画については、企業債の償還が始まったタイミングで一時的にキャッシュが不足するのではないかと指摘もなされているところです。
 都民財産を守りながら、基本方針を達成するための財政計画についてどのように検討されていくのか、今後の展望をお伺いいたします。
 以上、そもそもの移転延期の決断から基本方針の決定過程、さらには円滑な移転を進めるための補正予算について、多くの質問を重ねてまいりました。
 この市場移転問題は、長期にわたって都政の大きな課題でした。移転先の選定から安全対策の選定に至るまで、甘い見通しと不透明な意思決定が多く存在したことから都民の不信が頂点に達したという事実を、私たち都議会は強く自覚しなければなりません。
 私たち都民ファーストの会は、都民の信頼を再び取り戻すため、全力を尽くすとともに、世界に誇れる東京のブランドを守り抜いてまいります。
 そして、今まさに都民が求めているのは、市場問題を政争にして足を引っ張ることでも、殊さら食への不安をあおり立てることでもなく、徹底した情報公開のもと、円滑な豊洲市場移転や築地再開発プランを前に進めていくことにほかなりません。
 責任与党たる都民ファーストの会は、本臨時会で審議される補正予算によって、知事とともに都民にお約束した基本方針を着実に前進させていくことをお誓い申し上げ、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) まず、答弁に先立ちまして、先ほど、北朝鮮によるミサイル発射に対する抗議の都議会決議がなされたことを受けまして、知事として一言申し上げておきます。
 国際社会の強い抗議や警告を無視し、我が国に深刻かつ重大な脅威をもたらす暴挙を繰り返す北朝鮮に対しましては、東京都として厳重に抗議をいたします。都は、政府と緊密に連携を図りながら、北朝鮮の動向を注視し、都民の生命と財産を守るために万全を期してまいります。
 あわせまして、重大な人権侵害でございます拉致問題の一刻も早い解決に向けて最善の努力を続けてまいります。
 それでは、木村基成議員のご質問にお答えしてまいります。
 移転延期の決断についてのご質問がございました。
 昨年八月、豊洲市場への移転を延期いたしましたのは、都民ファーストの視点から、安全性への懸念、巨額かつ不透明な費用の増大、情報公開の不足、この三つの疑問点が解消されていなかったからでございます。食の安全を守り、都民への説明責任を果たすべき都知事といたしまして、このような状況で移転を進めること、これは都民の納得を得られるものではないと考えたものでございます。
 一旦立ちどまったそのことによりまして、主要建物の下の盛り土がなされていなかったことや、地下水モニタリングでそれまで検出されていなかった環境基準値を超える物質が検出をされたこと、豊洲市場の事業継続性や市場会計の持続可能性に問題があることなどが明らかになったわけでございます。これまで議論の対象とならなかった課題に光が当てられ、都民にオープンな形で検討がなされたことで、市場移転問題の議論は深まったものと、このように考えております。
 そして、基本方針についてのご質問がございました。その認識はいかんということでございます。
 日本の新たな中核市場としての可能性を持つ豊洲、そして都心に近くさまざまなポテンシャルを有している築地。首都東京、都市東京の魅力を高めてさらなる成長に結びつけていく、そうした観点から、この両方を生かしていくべきとの信念のもとで私自身が出した考えでございます。
 この基本方針を、都としての具体の取り組みにつなげていくために、副知事、関係局長に、築地の魅力を最大限に生かした再開発など三点を指示したところでございます。そして、その具体化に向けまして、全庁一丸となって取り組むとともに、民間の活力を最大限に生かして、東京の持続的な成長につなげてまいりたいと考えております。
 続きまして、築地の可能性、ポテンシャルの評価、そして再開発の検討についてのご質問がございました。
 築地は、将来の東京にとりまして極めて重要な役割を担うエリアでございます。築地は、築地のエリアが有する食文化、浜離宮の景観、水辺の魅力、そして船旅の活用、都心への近接性などなど、さまざまなポテンシャル、可能性を有しているところでございます。
 このようなポテンシャルを生かしながら、東京の魅力をさらに高められるように、幅広い検討をスタートさせてまいります。そして、民間からのアイデアも募りながら、築地のロケーションを最大限に生かした夢のある姿を描いていきたいと考えております。
 専門家会議についてのご質問がございました。
 昨年九月の設置以降、専門家会議では、豊洲市場において空気や地下水に関しますさまざまな測定を行って、多角的な議論をしていただきました。その結果を踏まえまして、科学的な知見に基づく提言を取りまとめていただいて、この提言に基づいた補正予算をこの臨時会に上程しているところでございます。
 平田座長を初めとする委員の皆様方には、真摯に、かつ精力的にご審議をいただいたものでございまして、この間のご労苦に対しては心より感謝を申し上げたく存じます。
 また今後、専門家会議の皆様方の提言に基づいて追加対策工事を着実に進める、そのことによって、豊洲市場のさらなる安全性の向上に努めてまいりたいと考えております。
 その安全対策でございますが、都民と事業者の安心確保に向けた取り組み、これにつきましては、豊洲市場の食の安全・安心の確保に向けて、専門家会議の提言に基づきます追加対策工事を着実に実施をするとともに、都民目線に立って、正確な情報をわかりやすく発信をするなど、都民や事業者の理解と安心を得る努力を重ねていくことは極めて重要と認識をいたしております。
 このため、豊洲市場用地の無害化にかわります新たな方針に基づいて追加対策工事を着実に実施するとともに、その進捗状況を随時発信いたしてまいります。そして、その整備効果につきましても丁寧に説明をしてまいります。
 また、実際に豊洲市場を都民の皆さんにごらんいただきます見学会でございますが、今後、定例化をしてまいります。そして、対象者をふやすなど、その拡充を図っていく考えでございます。
 こうした取り組みに加えまして、私みずからも、さまざまな場面におきましてメッセージを発信してまいります。
 ちょうど本日でございますが、築地市場の業界団体の皆様方から、風評被害の払拭についてのご要望をいただいたところでございまして、今後とも先頭に立って、都民や事業者の安心確保と信頼の確保に取り組んでまいる所存でございます。
 市場業者への対応についてのご質問がございました。
 市場の移転問題を解決するためには、築地市場で働く市場業者の方々のご理解とご協力をいただくことは重要でございます。
 こうしたことから、ことしの一月には築地市場の視察とあわせまして業界代表の方々と意見交換をさせていただき、また、六月には築地市場を二回訪問いたしまして、無害化のお約束を果たされていない現状についておわびを申し上げるとともに、基本方針についても、業界団体の代表の方々に直接ご説明もさせていただきました。
 今後も、可能な限り築地市場を訪問したいと考えておりまして、引き続き、市場業者の方々に寄り添った丁寧な対応に努めていきたい、このように考えております。
 その他のご質問につきましては、東京都技監、関係局長よりのご答弁とさせていただきます。
〔東京都技監邊見隆士君登壇〕

○東京都技監(邊見隆士君) 二点のご質問にお答えをいたします。
 まず、築地再開発の今後のスケジュールについてでございます。
 補正予算成立後、早期に築地再開発検討会議を設置し、築地の持つ地域特性やポテンシャルなど、まずは幅広い観点から検討をスタートさせてまいります。来年度にかけて、民間からのヒアリングなども行いながら、まちづくり方針として取りまとめる予定でございます。
 その後、民間の知恵やノウハウを生かすための、事業者からの提案募集や、それに基づく必要な設計、都市計画等の手続、土壌や埋蔵文化財の調査などを、おおむね三年程度をかけて進めることを想定してございます。それらの状況によっては、工事着手まで早まることも、あるいは期間を要することもあり得ますが、このようなステップを踏みながら、五年以内のできるだけ早い時期に再開発に着工することを目指してまいります。
 次に、築地再開発に向けた体制づくりについてでございます。
 補正予算成立後、早期に築地再開発検討会議を設置して、幅広い検討をしていただく考えでございます。あわせて、市場移転に関する関係局長会議などの場も活用し、関係各局とも一層連携を強化して、組織を挙げて検討を進めてまいります。
〔政策企画局長長谷川明君登壇〕

○政策企画局長(長谷川明君) 二点のご質問にお答えいたします。
 まず、知事の基本方針決定に至るまでの庁内の意思決定の手続についてでございますが、昨年八月の移転延期決定以降、専門家会議では土壌汚染対策等について、また、市場問題プロジェクトチームでは建物の構造安全性や事業継続性等について、それぞれ専門家による検証を進めてまいりました。さらに、これらの検証結果を集約し、残された諸課題の総点検を行い、知事の総合的判断につなげるため、市場のあり方戦略本部を設置し、議論を行ってまいりました。
 今回の基本方針は、こうした検討を踏まえ、さまざまな意見も参考に、知事が政策判断として示した考え方でございます。一般的な事案の決定とは性質を異にするものであり、手続面で問題はないと考えております。
 次に、基本方針を着実に実行する体制についてでございますが、基本方針発表後、知事の指示により、東京都としての具体的な取り組みにつなげていくため、知事及び副知事の出席のもと、市場移転に関する関係局長会議を開催しております。
 この会議におきまして、第一に、築地市場の豊洲市場への早期移転の円滑な実施、第二に、二〇二〇年東京大会に向けた準備の推進、第三に、築地の再開発に向けた検討、これら三点について、課題の整理と検討を行ったところでございます。
 基本方針と関係局長会議で取りまとめた内容の方向性は一致しており、今後とも、関係局一丸となって取り組みを進めてまいります。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 十点のご質問にお答えいたします。
 まず、豊洲市場のメリットについてでございますが、豊洲市場は、高度な品質、衛生管理や効率的な物流の実現等を目指した必要な施設整備を進めてまいりました。
 具体的には、閉鎖型の施設とすることで温度管理や衛生管理を可能とするとともに、バースや荷さばき場、積み込み場などの物流施設を充実させております。また、新たな業務需要に対応いたしました加工パッケージ施設を整備しております。さらに、より高度な品質、衛生管理を目指し、輸出などへの対応を考えている事業者に対しましては、第三者認証の取得に対する支援制度も創設したところでございます。
 今後、こうしたハード、ソフト両面にわたる取り組みに加えて、市場業者と協力して、空港への近接性という地理的な優位性も生かし、豊洲市場を日本の中核市場として育ててまいります。
 特定フロンの全廃の影響についてでございますが、二〇二〇年からフロン規制が適用されますが、豊洲市場の民間冷蔵庫棟は規制に適合する施設が整備されております。こうした施設を活用した規制に伴う需要への対応につきましては、開場後の市場内における冷蔵庫の利用状況や、市場内施設という位置づけとの整合性、整備主体である民間事業者の意向などを見定めた上で検討してまいります。
 地下ピット内の追加対策工事についてでございますが、専門家会議からは、追加対策として二つの案が提言されておりますが、いずれの案も、地下ピット内でのガス濃度上昇防止策として妥当と判断されております。
 これを踏まえまして、都といたしまして、工期や工事費の面ですぐれている第二案により、対策工事を進めることといたしました。
 専門家会議では、豊洲市場における空気測定結果を踏まえて対策を提言しておりまして、今回の対策につきましては、盛り土があれば果たされるはずであった機能を有していると評価されております。
 都といたしましては、提言に基づく追加対策工事を着実に進めるとともに、工事完了後、専門家会議に対策の効果を確認していただく予定であり、こうした取り組みを通じて、豊洲市場のさらなる安全性の向上に努めてまいります。
 地下水管理の状況についてでございますが、地下水管理システムは、街区周縁を遮水壁で囲まれた豊洲市場におきまして、地下水を揚水することで地下水位を安定的に管理するシステムでございまして、昨年十月の本格稼動後、地下水位は徐々に低下しております。
 また、地下ピットからの強制排水の実施により、建物下の地下水位は、地下ピットの床面より下にまで低下しております。
 一方で、同システムでは、井戸やポンプの目詰まり等により揚水量が十分に確保されておらず、敷地全体の地下水位は、現時点で目標管理水位まで到達しておりません。
 こうした状況を踏まえまして、専門家会議からは、揚水機能の強化が必要との提言をいただいたところでございます。
 地下水管理システムの機能強化についてでございますが、専門家会議からいただいた提言を踏まえ、地下水管理システムの機能強化を進めてまいります。
 具体的には、揚水機能が低下した井戸の洗浄やポンプの交換を行うとともに、地下ピット内に新たな揚水ポンプを設置いたします。
 また、地下水位を観測するための井戸を揚水井戸として活用するほか、地下水位が高い箇所において、吸引管と真空ポンプを用いた揚水を実施しまして、揚水能力を確保してまいります。
 こうした機能強化の取り組みを着実に進めることにより、早期の地下水位の低下を目指すとともに、地下水管理を適切に行ってまいります。
 補助三一五号線連絡通路下の追加対策でございますが、補助三一五号線連絡通路下では、アスファルト舗装と、ベントナイト混合土層による汚染土壌の封じ込め対策を行っておりまして、専門家会議において空気測定を行った結果、地上部では水銀等は指針値等を下回っておりました。
 一方、アスファルト舗装下の砕石層で空気測定を行った結果、水銀等が指針値等を超過していたことが確認され、専門家会議では、その原因として、観測用マンホールとベントナイト混合土層の境界部分にすき間がある可能性が指摘されたところでございます。
 これを踏まえまして、すき間を充填剤等で埋める対策が提言されており、今後、この対策工事を着実に実施するとともに、対策の効果を確認するための空気測定を行うことで、さらなる安全性の向上に努めてまいります。
 豊洲市場の使い勝手の向上についてでございますが、豊洲市場の使い勝手につきましては、業界からさまざまなご意見、ご要望が寄せられており、市場問題プロジェクトチーム会議においても議論があったところでございます。
 こうした経緯を踏まえまして、事業者が利用しやすい市場の実現に向け、施設設備の改善に必要な経費を補正予算案に計上いたしました。
 開場に向けて、ターレスロープへのカーブミラーや注意喚起標識の設置など施設面の改善に加え、六街区ランプウエー付近のカーブにおける車両動線の見直しといった運用面の改善につきましても、必要な取り組みを着実に進めてまいります。
 このほか、市場を運営するためのルールづくり等について、より一層業界との調整を進め、安全で使いやすい豊洲市場の実現を目指してまいります。
 これまでの広報等の取り組みについてでございますが、豊洲市場の移転に当たっては、食の安全・安心に関する都民の信頼を得ていくため、正確な情報を迅速に提供していくことが重要でございます。
 そのため、都では、専門家会議などの会議をフルオープンで開催し、インターネットでも中継するなど広く公開するとともに、当局のホームページのトップ画面から、豊洲市場の地下ピットの現状や地下水位の状況など、さまざまな情報に素早くアクセスできるよう取り組んでまいりました。
 また、豊洲市場の現状をごらんいただくため、公募した都民や地元の町会の方々を対象とした見学会なども行ってまいりました。
 続いて、今後の広報活動についてでございますが、これまでの取り組みの充実、強化といたしまして、まず、豊洲市場の見学会については、今後、毎月開催していくとともに、豊洲市場の安全対策の理解促進に向けて、築地市場内に設置しているPRコーナーについてもパネルや展示物等の拡充を図ってまいります。
 また、今後、定期的に計測する豊洲市場の大気の状況なども、ホームページやSNS等を通じてわかりやすく発信し、見える化の取り組みを推進してまいります。
 さらに、新たな取り組みといたしまして、施設の安全性や効率性、品質、衛生管理面の対応等について、地元のイベントとの連携やパンフレット、「広報東京都」などの広報媒体の活用によりまして、都民の皆様に幅広く発信してまいります。
 最後に、豊洲市場の認可申請についてでございます。国は、国会審議において、豊洲市場の認可申請については、関係法令に適合しているかどうかなど、卸売市場法第十条各号に掲げる基準に基づき審査するといたしました。
 また、市場用地の土壌や地下水汚染につきましては、汚染の除去や封じ込め等の措置が講じられている形質変更時要届け出区域として区域指定されていることを前提とすれば、認可の障害とはならない旨の見解を示しております。
 都はこれまで、豊洲市場は土壌汚染対策法に定める要件を満たしていることや、移転に向けた追加対策工事の実施等について、必要に応じて国に説明を行ってまいりました。
 引き続き、豊洲市場への円滑な移転に向けて、市場業者からの意見聴取、豊洲市場の事業計画など必要な準備を進めるとともに、認可申請に向け、国との調整を図ってまいります。
〔建設局長西倉鉄也君登壇〕

○建設局長(西倉鉄也君) 環状第二号線についてでございますが、二〇二〇年大会に向けまして、平成三十一年度末を目途に環状第二号線の地上部道路の整備を完了させます。
 その線形や構造につきましては、市場の移転時期や、その後の解体工事などの状況を踏まえまして、工事が可能となる期間などを考慮し、検討を進めてまいります。
 今後、二〇二〇年大会が円滑に運営できますよう、環状第二号線の地上部道路の整備を着実に進めてまいります。
〔財務局長武市敬君登壇〕

○財務局長(武市敬君) 基本方針の達成に向けた財政面での検討についてでございます。
 豊洲と築地の両方を生かすという基本方針の実現に向けましては、この先も市場会計が長期にわたり持続可能性を確保できることが前提となります。
 そのため、築地の再開発に当たりましては、築地が持つロケーションを最大限に生かしながら、資金面、財政面からの検討を行い、経済合理性を確保してまいります。
 また、豊洲市場の企業債の返済を着実に行うとともに、流通環境など市場を取り巻く状況の変化の視点も踏まえながら、コスト削減や収入確保などの経営改善策を具体化してまいります。
 財政収支の観点から、市場会計全体として継続的に事業が運営できるよう、都庁一丸となり、持続可能性を追求してまいります。

○議長(尾崎大介君) 八十三番のがみ純子さん。
〔八十三番のがみ純子君登壇〕
〔議長退席、副議長着席〕

○八十三番(のがみ純子君) 都議会公明党を代表して質問を行います。
 都議会公明党は、昨年九月に、いわゆる盛り土問題が発覚して以来、都民の台所を支える市場として、豊洲市場は安全・安心が十分確保されているかという視点から、豊洲市場移転問題特別委員会を通じて、豊洲市場の移転に向けての諸課題、つまり豊洲市場の安全性、地下水モニタリング調査の結果など、都民の安全・安心を確保する観点を中心に議論をしてまいりました。
 そして、その過程で、ことし三月の専門家会議で平田座長から、地上は大気の実測値を見ても安全、地下も対策をすればコントロールできるとの見解が示され、我が党の上野和彦議員が、豊洲市場での地下水管理の重要性を指摘し、具体策を提案したところであります。これを受けて、六月の専門家会議では、同システムの機能増強の方向性が示されました。
 こうした経緯を踏まえ、小池知事は、六月二十日、築地の中央卸売市場機能を追加の安全対策工事を実施した上で豊洲へ移転し、築地市場跡地の取り扱いとして、五輪前に環状二号線を暫定開通させた上で、当面は輸送拠点として活用するなどの方針を示しました。
 そして今回、この方針を具体化するための補正予算案を上程されたわけであります。
 もともと、豊洲の新市場予定地にあっては、法律に定められた安全対策を超える対策が講じられていました。その上で、大切なことは都民の安心の確保であります。
 そこでまず、今回の補正予算に基づく対策によって、地上部だけでなく地下も含め、都民が豊洲市場に求めている安心の確保も得られていくのか、知事の見解を求めます。
 次に、今回の補正予算案のタイミングであります。
 我が党は、豊洲移転に向けてスピード感を持って取り組む知事の姿勢を評価するものであります。
 第三回定例会の開催を待てば、補正予算の成立は約一カ月おくれることになるわけでありますが、臨時会を招集して補正予算を提案した根拠は何か、その理由について改めて知事の見解を求めます。
 さて、昨年九月、我が党が、豊洲市場の地下ピット、つまり地下の空間を調査した際、そこには水が滞留していました。
 都は、それに対して、都が講じた応急対策を踏まえ、現在の状況について明らかにしていただきたいと思います。
 豊洲市場用地は、過去にはガス工場があったことから、工場操業由来のベンゼンやシアン等が地中に存在し、実際に環境基準値を超える調査結果が出たため、都は調査で把握した汚染土壌については掘削除去するなどの対策をとってきました。
 昨年九月に設置された専門家会議においても、リスクをコントロールして、これからも低減を図っていく具体策が論議されてきました。その結果が今回の補正予算五十四億七千八百万円に反映されていると理解しております。
 そのリスクマネジメントとして、まず、豊洲市場用地における地下水の管理が重要となります。なぜなら、豊洲市場の土地は、街区ごとに、側面は遮水壁、底面は不透水層により水を遮断しているため、雨が降ると、まるでおけに水がたまっていくように地下水の水位が上がってしまうのです。
 その結果、地中に部分的に残っていたベンゼンや水銀などの有害物質が地下水を通じ、地上に出て気化するため、地下水の管理が重要となるわけです。
 地下水を飲み水にしたり、魚や野菜の洗浄に使用したりすることはないとはいえ、食を扱う市場施設に対して不安を感じる都民がいることも事実です。
 こうした意味でも、将来にわたり地下水を管理していくことが安心感を高める上で重要です。都の見解を求めます。
 次に、専門家会議の提言に基づく追加対策工事について質問します。
 まず最初に、地下ピットの対策について質問します。
 専門家会議では、盛り土がなく、地下ピットとなっていることに対しての安全対策を検討してきたと承知しております。
 その結果、専門家会議では、二つの案が提言されております。
 都は、工期や工事費用の面ですぐれている、床面にコンクリートを打設する案で進めることを決定しましたが、この対策は盛り土と同等の対策であるといえるのか、見解を求めます。
 また、都民からは、この案における厚さ二十五センチメートルのコンクリートにおける対策では、地下水が上昇したときに、コンクリートは水圧でひび割れが生じるのではないかとの声があります。
 このことについて大丈夫なのか、都民にわかりやすく説明していただきたいと思います。
 次に、地下水管理システムについて質問します。
 豊洲市場用地の地下水位は、徐々に低下しつつあるものの、現行の地下水管理システムに欠陥があるのではないかと危惧する人たちもいます。
 そこで、豊洲市場の地下水管理システムの本来あるべき機能と追加対策の効果について、都の見解を求めます。
 豊洲市場をめぐるこの重大な地下水管理について、今後取り組んでいく対策について、都の所見を求めます。
 昨年九月に設置された専門家会議は、その活動期間を通して、豊洲市場の法的、科学的安全性について種々のデータを駆使して明らかにし、豊洲市場の安全性をより高めていく観点から提言をまとめました。
 このような地下ピット対策と地下水管理対策といった、この補正予算案の骨格ともいえる専門家会議の提言に基づく追加対策を行うことによる全体の効果について、都の見解を求めます。
 市場では、産地から生鮮食料品が運び込まれ、スーパーや小売店を通して消費者に届けられるまで、卸売業者の方々を初め、仲卸、買参人、買い出し人の方々によって、さまざまな活動が行われていて、それぞれがその役割を担っていくことで成り立っています。その点で、市場関係者が開場前に豊洲市場内を知り、どのように活動していくのか、実地で確認し、開場初日から支障なく円滑に営業活動を展開してもらうためには、習熟訓練は大変重要な意味を持ちます。
 築地ブランドとは、築地市場で取り扱う生鮮食料品に対する信頼によって培われた、他に類を見ない魅力であります。このブランドは、国内外からの多種多様な品ぞろえ、仲卸業者等の目ききによる品質の信用など、築地市場の持つ本来の機能や市場で働く人々の活力からつくり出されています。
 しかし、現在の築地市場は、老朽化、狭隘化が著しく、高度な品質管理が困難など、深刻な課題を抱えており、このままでは市場自体の活力が衰退し、ブランドとしての魅力も失われてしまうおそれがあります。
 そのため、高度な品質管理ができる施設の整備や効率的な物流の実現など、時代のニーズに対応した機能強化が図られた豊洲市場に一刻も早く移転していく必要があります。
 その前提としては、市場関係者が充実した施設を使いこなしていくための習熟訓練が欠かせません。
 築地ブランドは、このような市場機能の強化とともに、築地の信頼を担ってきた卸、仲卸など、市場業者が移ることで、豊洲新市場へと引き継がれていきます。このため、移転準備とともに、習熟訓練を速やかに再開できる環境づくりに努めるべきです。
 そこで、今回の補正予算案による習熟訓練の具体的な内容と効果について、都の見解を求めます。
 今回の補正予算案では、豊洲市場開場に向けた移転準備に必要な経費について予算が積まれております。内容としては、引っ越し作業の再構築や造作工事、習熟訓練の本格化への対応、開場準備に伴う施設稼働の本格化など、豊洲市場へ移転するに際して必要な事業についての経費であります。
 その中で、造作工事、習熟訓練の本格化への対応は十六億円となっており、総予算額の中でも大きな割合を占めています。
 この十六億円は、築地市場に設置する造作相談室の運営で六億円、豊洲市場における造作工事と習熟訓練への対応として十億円と、内容別に分けられるとのことであります。
 豊洲市場への移転に向けては、市場業者の造作工事を順調に進めていかなければならないことはもとより、新たに豊洲市場で業務を円滑に行うためには、事前の習熟訓練は必須であり、それらを本格化していかなければなりません。
 築地市場から豊洲に移転する一千社近くもの事業者にとっては、新市場で取り組むべき造作工事が悩みの種となっております。特に、仲卸などの中小事業者に対しては、開設者である都が十分にサポートする必要があります。
 また、新しい市場で業務を行うことに不安を感じている多くの事業者にとって、豊洲市場が開場する前に、さまざまな形で新市場の使い方を練習することは不可欠であり、習熟訓練が円滑に実施できるよう、丁寧に対応していくことも、豊洲市場への移転を行う上には必須の事業であります。
 それぞれの業務について、より効率的な執行ができるよう、精査しつつ、その目的が十分に達成されるよう、適切かつ効率的に業務を進めるべきです。
 そこで、造作相談室の運営、並びに豊洲市場における造作工事と習熟訓練への対応について、具体的な事業内容を伺います。
 廃棄物の処理の仕方も、同様に、新たな課題となっております。
 例えば、築地市場では、現在も大量の発泡スチロールが廃棄物化し、溶融処理されています。
 また、段ボールや魚のあら、野菜くずの適切な処理など、豊洲市場の衛生環境を良好な状態で保つためには、新市場に期待される機能に応じた新たなルールの確立も急務となっています。新しい市場への移転を契機として、ぜひ模範となるルールづくりを進めていただきたいと思います。
 そこで、豊洲市場の利用ルールなど、市場関係者と協議を進める場を積極的に設けるべきだと考えますが、都の見解を求めます。
 豊洲市場は、閉鎖型の施設として、築地市場に比べ、衛生管理が格段にすぐれた施設です。その点では、生鮮食料品等の衛生管理の向上にも、大きな期待が持てます。
 しかし、衛生管理は、施設が持つ機能だけに頼ってはいけません。大きな事故は人為的なミスから起こることを、私たちは過去の事例から学びとっています。
 産地の施設などでは、手洗い、消毒を初め、靴底の洗浄などを徹底していると聞いております。髪の毛一本まで衛生管理の対象としております。
 今月二十四日、豊洲市場で、水産仲卸売り場や青果棟などの計九十六店舗の棚や陳列台にカビが発生したと報道されました。カビは、いずれも建物完成後に業者が設置した備品に発生しており、都は、清掃や設備交換などの対応を行うと聞いております。
 しかしながら、今夏の長雨などが原因となり、豊洲市場の施設内でカビが発生したと報道されていますが、なぜこのような事態を招いたのか、その原因究明と再発防止のための徹底した今後の衛生管理対策について、あわせて、都の見解を求めます。
 豊洲市場におけるハード、ソフト両面の準備を着実に進めていくことに加えて、開場に向けて残る大きな課題は、約一千にも上る市場業者の引っ越しを、一週間弱という短期間で滞りなく完了させるための取り組みにあります。引っ越しそのものは、各市場業者や業界団体が担うものでありますが、市場関係者任せでは混乱が生じるおそれがあります。
 ぜひ、こうした点も留意し、都がしっかりと市場関係者と向き合い、綿密な調査に乗り出すべきです。スケジュールの検討も含め、都の見解を求めます。
 昨年秋から、豊洲市場に関する報道が相次いで取り上げられる中、まるで豊洲地域全体が課題を抱えているかのようなマイナスイメージが広がり、豊洲地区の住民までもが、いわれのない風評被害に悩まされていると聞きます。
 そこで、盛り土の不存在などの問題が豊洲市場や豊洲地区全体にもたらした風評被害に対し、知事みずから現地に赴くなど、先頭に立って、その払拭に取り組んでいくべきであると考えますが、知事の見解を求めます。
 風評被害を払拭するために、我が党は、都民の新たな台所となる豊洲市場の安全性を都民に訴えるべく、さまざまな点で見える化を進めるべきと主張してきました。
 実際、これまでも、都民見学会の実施などを提案し、都はこれを受けて、見学会を実施しました。都民の安全・安心を得ていく上でも、このような取り組みを一過性のものとしてはなりません。
 そこで、都民見学会の継続実施など、見える化によって豊洲市場の安全性に対する都民の理解を得ていくべきだと思いますが、都の見解を求めます。
 特に、風評被害の払拭のためにも、豊洲市場では、大気や地下水の状況を都民にわかりやすく情報発信していくべきと考えます。見解を求めます。
 また、既に都民見学会を三回実施しております。先週土曜日、八月二十六日にも見学会が実施されましたが、おおむね評判はよかったと耳にしております。
 そこで、見学会に参加した方々の率直な感想を伺います。
 今後は、一般都民向けの見学会だけでなく、豊洲市場に出入りする事業者や児童生徒向けに幅を広げて見学会を実施していく必要があります。
 地元の小学生、中学生や、生産者、出荷者、さらにはまち中の小売店の方々を対象に、積極的に見学会を実施していくべきと考えますが、見解を求めます。
 一方、豊洲市場内には、大きなマグロのモニュメントはあるものの、児童生徒が興味、関心を持つような展示物が少ないのが現状です。
 他の自治体などでも、さまざまな工夫をして、児童生徒の見学時や、社会科や理科などの学びの材料を提供しています。
 地元の学校や教育委員会とも連携して、積極的なPRの場として見学者ルートを活用することも考えるべきです。都の見解を求めます。
 現在、築地市場は、海外のガイドブックにも掲載されるなど、その知名度から、日本を訪れる外国人観光客に絶大なる人気があります。
 この外国人観光客に機能を強化された豊洲市場をアピールすることが、豊洲を世界に向けて知ってもらうための大きな力になると思います。
 東京を訪れる外国人観光客が豊洲市場を訪れ、高度な品質、衛生管理のもと、取引を行う環境を体感し、その市場から供給される東京の食を堪能することにより、自国に帰ってその魅力を語り広げてもらえれば、豊洲の世界への発信に大きく寄与します。
 豊洲市場は、築地の持つ活気やにぎわいを継承するとともに、時代のニーズに即した豊洲市場の施設の魅力を多くの来訪者が体感できるようにすることが大切です。
 このため、豊洲市場では、衛生面にも配慮しつつ、国内外の多くの方がマグロの競りを間近に見ることができるデッキや、多種多様な生鮮食料品の取引の様子を一望できる見学者通路を整備していると聞きます。
 また、市場ならではの臨場感を感じてもらえるよう、多言語に対応したパネルなどの設置を進めているとも聞きます。
 こうした豊洲市場が多くの来訪者から愛され、親しまれる取り組みを進めていくことは大変好ましいことだと思います。
 今後は、さらに、大使館関係者を招いたり、外国人向けの観光案内を強化したりするなどの工夫を凝らすべきです。都の見解を求めます。
 豊洲市場への移転、開場に向けた作業は、優先の課題ではあります。急ピッチで進めるべきでありますが、その一方で、六月二十日に知事が表明した築地再開発についても、将来への布石として、都の取り組み方針をあらかじめ整理しておく必要があります。この件について、都市整備局が中心となって検討会議を立ち上げ、今後、議論を進めると聞いております。
 しかしながら、問題の所在や前提条件をしっかり押さえた上で議論を進めなければ、考慮に入れるべき事項を過小評価したまま検討がスタートしてしまい、後々取り返しのつかない事態になりかねません。
 先週金曜日、八月二十五日の経済・港湾委員会では、都市整備局から、五年以内の着工を目指すとの表明がありましたが、築地の再開発について、土壌汚染対策や埋蔵文化財調査は、ケースによっては手続や工事期間が長期化する懸念があります。こうしたことを十分留意すべきであると、我が党は委員会の場で指摘したところであります。
 再開発に当たり、今後浮上する課題を丁寧に整理しなければ、民間主導で行われる再開発の完了が先延ばしになり、当該賃料分などの収入が見込めず、市場会計に深刻な影響を及ぼす可能性があり、懸念されるところです。
 ことし三月の予算特別委員会で、我が党は、市場会計をキャッシュフローの視点から分析し、豊洲市場単体の収支が赤字基調であっても、十一市場の運営を賄う現行の市場会計は、築地市場跡地の売却収入が見込める限り、豊洲市場への移転が実現しても市場会計の持続可能性に特段の問題はない旨、明らかにしたところです。
 しかし都は、豊洲市場への移転を考える際に、築地市場用地を売却せず、貸し付けという新しいスキームを出しています。
 再開発までのタイムスケジュールを考えると、土壌汚染対策だけでも概況調査や、その後のボーリング調査が必要であり、さらにその結果、汚染があった場合、対策工事を講ずる必要があります。これだけでも数年かかります。
 また、埋蔵文化財が築地市場にはあることが既に判明しております。正確な期間はいえないとの教育庁の説明も聞いておりますが、一般的に、発掘の調査や作業には五年から十年を要するといわれています。ちなみに、汐留の再開発では発掘に九年間を要しています。さらに、環境アセスの期間も考慮しなければなりません。
 築地の再開発は、今から取り組んでも十年以上かかることも考えられます。賃金収入が市場会計に入ってくる時期が大幅におくれる可能性も念頭に置く必要があります。
 貸付スキームでも、市場会計が長期にわたり事業継続性を確保できるのか、財政面からの精査を進めるべきと考えますが、都の見解を求めます。
 知事は、資金面、財政面から検討を行うとともに、経済合理性を確保しながら、民間主導で検討を進めると表明しました。
 しかし、本来の民間主導とは、そうした経済合理性も民間で判断し、さまざま工夫を凝らすことを意味します。
 都による資金面、財政面からの検討が新たな都の税金投入につながることを危惧するものでありますが、この点は大丈夫なのか、具体的な内容を含め、知事に見解を求めます。
 一方、築地の土地を一般会計に有償所管がえするのであれば、財政安定化に寄与するだけでなく、民間主導の開発もしやすくなると思われます。有償所管がえを選択肢の一つに残しておくべきと考えますが、知事の見解を求めます。
 今後の議論の進め方については、検討会議で丁寧な議論を継続していく必要があります。さらに、議会でチェックを進めるためにも、築地再開発をめぐる検討会議での議論を議会に適宜報告すべきであると考えますが、都の見解を求めます。
 議論の場づくりを進めていくことも重要ですが、より大切なことは、築地をどのようなまちにしていくか、どのようにまちづくりを進めていくかが大変重要であります。
 とりわけ浜離宮など、築地には歴史と伝統を感じさせる施設があり、このようなポテンシャルをいかに生かしていくかが築地のまちの発展の鍵を握ります。
 浜離宮の存在を生かした新たなまちづくりについて、知事はどのようなイメージをお持ちなのか、見解を求めます。
 次に、追加対策工事における環境影響評価手続について質問します。
 知事は、今臨時会初日において、盛り土がなかったことを踏まえての地下ピットの追加対策工事や地下水管理システムの機能強化等の追加工事について、再度の環境影響評価手続は不要である旨、環境影響評価審議会に報告されたと発言されました。
 環境手続は、都民が深く関心を寄せる事柄であります。なぜ再アセスメントが必要ないと判断されたのか、その理由を都は明らかにするべきです。見解を求めます。
 六月二十日の知事の基本方針において、環状二号線は、東京五輪大会前に暫定的に開通させるとしております。環状二号線は、大会だけでなく、地域交通にとっても必要な道路であります。
 築地市場の豊洲市場への移転は、長い年月をかけて、関係者や都議会での議論を経てきました。とりわけ、築地市場の関係者にとっては、自分たちの仕事、事業活動の場であるため、強い関心を持って今後について考えております。
 開場に向けては、さまざまな課題がありますが、ぜひ真摯な対応をお願いしたいと思います。
 豊洲市場の開場準備が本格化するこれからこそ、都は、一つ一つの事業者に対し、それぞれが抱える課題や状況の違いに寄り添い、丁寧に移転に伴う問題の解決に取り組むべきです。見解を求めます。
 豊洲市場は、五十年先まで見据えた首都圏の基幹市場として、築地市場が果たしてきた豊富で新鮮な生鮮食料品流通の円滑化と価格の安定という機能に加え、消費者の意識が高まっている食の安全・安心の確保、効率的な物流の実現など、産地や顧客、消費者のさまざまなニーズにも対応した最新鋭の施設を擁した市場です。
 その機能を最大限に発揮し、築地市場の歴史と伝統を継承し、前向きに発展させていくことが、豊洲市場の魅力を高めることにつながります。
 今こそ、豊洲市場を、世界に冠たる市場、日本を代表する中央卸売市場にすべく、一丸となって全力を傾けるときです。
 そうした取り組みの先にこそ、東京オリンピック・パラリンピックの成功があると訴え、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) のがみ純子議員のご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、豊洲市場の安心の確保についてのお尋ねがございました。
 豊洲市場の用地につきましては、土壌汚染対策法に基づく対策が的確に講じられ、法的、科学的な安全が確保されているということは専門家会議で確認されたところでございます。その上で、将来のリスクに備えて、地下ピットの追加対策工事、地下水管理システムの機能強化といった専門家会議が提言した対策を着実に実施をしてまいります。
 こういったこれらの追加対策工事に加えまして、先日完了いたしました環境アセスメント手続、農林水産大臣の認可手続といった一連のステップを着実に進めているところでございます。
 そして、こうした取り組みの状況や豊洲市場の客観的なデータなどにつきまして、正確な情報発信を続けていくことで、豊洲市場の安全・安心について、都民、そして市場業者の方々の理解が得られるように努めてまいります。
 今回の補正予算案の提出についてのご質問がございました。
 市場移転問題に関しましては、六月二十日にお示しをいたしました基本方針を踏まえて、行政組織としての取り組みを迅速に進めるために、関係局長会議におきまして、課題を整理し、豊洲市場への早期移転を円滑に行うことが最優先事項であるということを確認したところでございます。
 市場業者は、豊洲市場の安全対策に対しまして、高い関心を持っているのはいうまでもありません。移転への理解を得るためにも、専門家会議の提言に基づく追加対策工事を可能な限り速やかに完了させるとともに、さまざまな移転準備を早急に進めていく必要がございます。
 追加の対策工事やその契約手続など、迅速に行いまして、豊洲市場への移転に向けた環境を可能な限り早期に整えるために、第三回定例会を待つことなく、臨時会を招集し、関連する補正予算案を提出して、都議会の皆様にご審議いただいているところでございます。
 風評被害の払拭についてのご質問でございます。
 豊洲市場や豊洲地区をめぐる風評につきましては、建物下に盛り土がなされておらず、地下ピットに水が滞留していたことなどの事実に加えて、そうした状況を正しく発信することができていなかった、これらのことも要因でございます。
 このため、専門家会議の提言に基づく追加対策工事を着実に実施するに当たりましては、正確な情報をわかりやすく発信するなどして、都民や事業者の理解と安心を得る努力を重ねてまいります。
 また、豊洲市場の現状を見てもらうということも重要でございます。今後、広く都民、市場を利用する方々へと対象を拡充いたしまして、見学会も行ってまいります。
 そして、私自身も、さまざまな場面におきましてメッセージを発信するなど、先頭に立ちまして、豊洲市場、豊洲地区の風評被害を払拭するために、この臨時会が終了いたしましたときに、早いタイミングで豊洲市場へ足を運びたいと考えております。
 築地再開発の検討についてのご質問でございます。
 築地の再開発に当たりましては、民間の知恵とノウハウを生かしていくことが重要でございます。このことを通じて、まちの魅力、そして、その付加価値をそれぞれ高めてまいります。
 具体的には、民間からのアイデアなどのヒアリングを行いながら、まちづくりの方針を具体化してまいります。その後、民間からの提案を受けまして、事業者を選定するなど、民間主導による再開発の検討を進めてまいる計画でございます。
 あわせて、都におきましては、資金面、財政面から、さまざまな試算、試みの計算などを行うなど精査を進めまして、経済合理性を確保してまいります。
 こうした検討を行いながら、築地のロケーションを最大限に生かした夢のある姿を描いてまいりたいと考えております。
 築地市場用地の取り扱いについてのご質問がございました。
 豊洲と築地の両方を生かすという基本方針の実現に向けましては、この先も市場会計が長期にわたっても持続可能性が確保できるということが前提でございます。
 こうした観点から、今後の検討に当たりましては、長期の貸し付けだけではなく、ご提案の内容も含めまして、多角的に検討をし、経済合理性の確保に努めてまいりたいと考えております。
 そして、浜離宮を生かしたまちづくりについてのご質問でございます。
 浜離宮恩賜庭園は、日本を代表する大名庭園でございます。歴史や文化を感じられる空間であること、先日、私も訪問したばかりでございます。築地は、こうしたすばらしい空間に築地川を挟んで隣接をしており、その景観も大きな魅力となっております。
 今後、築地再開発検討会議を早期に設置いたしまして、民間からのアイデアも募りながら、このようなロケーションをどう生かしていくのか、幅広く検討をしてまいります。
 その他のご質問につきましては、東京都技監及び関係局長よりのご答弁とさせていただきます。
〔東京都技監邊見隆士君登壇〕

○東京都技監(邊見隆士君) 検討会議の議会報告等についてでございます。
 築地再開発検討会議については、透明性を確保するため、改正された附属機関等設置運営要綱に基づいて、原則として、会議や会議資料、議事録等を公開しながら、検討を進めていく予定でございます。
 検討会議の状況については、進捗に応じ、節目節目において議会に報告してまいります。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 十九点のご質問にお答えいたします。
 まず、地下ピット内のたまり水についてでございますが、建物周りの外構工事の進展等に伴い、平成二十八年七月から八月にかけまして、仮設の排水設備を撤去せざるを得なくなりましたが、この時期、台風等の影響を受け、相当量の雨が降ったことによりまして、地下水位が上昇し、地下ピット内にたまったものでございます。
 たまり水の影響につきましては、専門家会議は、地下水にわずかに含まれる水銀が気化し、換気のない地下ピット内に滞留することで、指針値を上回る濃度となるリスクがあると評価しております。
 たまり水につきましては、専門家会議による評価後、平成二十八年十二月から強制排水を実施いたしまして、現在は、ならしコンクリート床面より下にまで低下しております。
 地下水管理の重要性についてでございますが、昨年九月、たまり水のある地下ピット内で空気調査を行った結果、水銀濃度が指針値を超過いたしましたが、その後、地下ピット内のたまり水を強制排水し、換気を行った上で、改めて空気調査を行ったところ、指針値を下回ることを確認いたしました。
 専門家会議では、地下ピット内の空気中の水銀濃度が上昇したのは、通常の測定方法では検出できないほどごく微量に水中に含まれる水銀が、地下ピット内の空気中に気化、滞留したためと推定しております。
 そのため、地下ピット内の揮発性物質濃度の上昇を防ぐためにも、適切な地下水管理に取り組んでまいります。
 地下ピットの追加対策についてでございますが、盛り土の効果は、地下水から揮発したガスの地上部への上昇に対して抑制効果が大きいことでございます。
 また、盛り土と地下ピットの一番の違いは、地下ピットの場合は、ガスがピット内に滞留することでございます。このため、盛り土にかわる対策といたしましては、地下水から揮発したガスの地下ピットへの浸入を遮蔽する、もしくは浸入を低減し、かつ換気することが必要となります。
 専門家会議は、今回の対策は盛り土と同等の効果を有している旨の見解を示しております。
 コンクリートの水圧への耐性についてでございますが、床面のコンクリートの水圧への耐性については、仮に地下ピット内に地下水が最もたまった昨年十二月の水位になったとしても、コンクリートが浮き上がらない厚さとなっており、基本的にひび割れは生じないと考えております。
 また、地下ピット内に地下水が上がらないよう、地下水管理システムの機能強化を図ることとしており、床面のコンクリートに水圧がかかる状況にはならないものと考えております。
 地下水管理システムの機能等についてでございますが、地下水管理システムは、街区周縁を遮水壁で囲まれた豊洲市場におきまして、地下水を揚水することで、APプラス一・八メートルを基本として、地下水位を安定的に管理するシステムでございます。
 専門家会議では、豊洲市場用地の現状の地下水位が高い状況にあることや、地下水管理システムの稼働状況を踏まえて、早期に目標管理水位まで地下水を低下させるとともに、地下水位上昇時の揚水機能を強化する必要があるとの提言をいただいたところでございます。
 今後、この提言を踏まえまして、地下水管理システムの機能強化を進め、同システムを適切に運用することにより、地下水位を管理するとともに、システムの揚水機能を発揮し、中長期的に水質の改善を図ってまいります。
 地下水管理の今後の取り組みについてでございますが、具体的な対策といたしまして、地下水管理システムにおいて、揚水機能が低下した井戸の洗浄や、ポンプの交換を行うとともに、地下ピット内に新たな揚水ポンプを設置いたします。
 また、地下水位を観測するための井戸を揚水井戸として活用するほか、地下水位が高い箇所において、吸引管と真空ポンプを用いた揚水を実施し、揚水能力を確保してまいります。
 こうした機能強化の取り組みを着実に進めることによって、早期の地下水位の低下を目指すとともに、地下水管理を適切に行ってまいります。
 追加対策を行うことによる効果についてでございますが、専門家会議の提言を踏まえ、地下ピットにおいて、換気とコンクリート打設により、建物一階の空気中に揮発性ガスが侵入してくるリスクを低減いたします。
 また、地下水管理システムの機能強化対策により、地下水位を適切に管理するとともに、汚染地下水を徐々に回収し、中長期的に地下水の水質を改善していくこととしております。
 都といたしましては、これら追加対策を着実に実施するとともに、大気や水質の測定結果など、正確な情報発信を通じて、都民や事業者の理解と安心につなげてまいります。
 習熟訓練についてでございますが、豊洲市場では、移転後のなれない環境の中でも円滑に営業活動を開始できますよう、現場の状況に即して、機器の操作や営業動線の確認、荷の運搬など、市場業者による習熟訓練を実施しております。
 豊洲市場への早期移転を実施するためには、こうした訓練に必要な環境を整えていく必要がございます。このため、市場業者が習熟訓練を実施しやすいよう、豊洲市場における訓練の受け入れ体制を充実させてまいります。
 具体的には、入退場の管理体制を強化し、年末年始を除き、いつでも訓練の実施を可能とするほか、入退場ができるゲートをふやすといった取り組みを進めてまいります。
 今後とも、業界と調整しながら、習熟訓練を着実に進め、豊洲市場への円滑な移転を目指してまいります。
 造作相談室の運営等についてでございますが、豊洲市場への移転に向けては、事業の効率性に留意した上で、市場業者を適切にサポートしながら、造作工事や習熟訓練を進めていく必要がございます。
 このため、都は、造作相談室を設置し、市場業者向けの相談体制を整えることで、工事図面の作成や消防法を初めとした各種法令等に基づく申請などの取り組みを支援するとともに、工事実施の際の工程調整などを行うことで、造作工事の円滑な実施を後押ししてまいります。
 また今後、豊洲市場への入退場に係る管理体制を強化いたしますが、そのための人員を造作工事と習熟訓練の双方の事業に活用することで、効率的な事業執行を図ってまいります。
 市場関係者との協議の場についてでございますが、都では、業界調整を行う場として、新市場建設協議会、また新市場建設懇談会を活用し、業界との調整を進めてまいりました。
 今月には、開場に向けて、清掃や廃棄物の処理など、市場運営に係るさまざまな課題について、現場の実情に即しながら具体的に検討するため、同協議会のもとに、新たに街区別の検討会を設置し、十日から十六日にかけて全ての街区の検討会を開催いたしました。
 今後、こうした検討体制を生かして、実務者レベルによる具体的な協議を促進するなど、多岐にわたる課題について、業界との協議を精力的に進めてまいります。
 カビの発生についてでございますが、豊洲市場では、施設内における結露を防止するため、換気や空調設備の運転を外気や湿度の状況等に応じて実施してきたところでございます。
 しかしながら、今月に入り、例年にない長雨が続いたことに加え、台風の通過に伴って売り場内の湿度が非常に高くなったことから、豊洲市場の一部店舗において、木製造作物等にカビの発生が確認されたところでございます。
 こうした状況を踏まえて、施設内の湿度をより詳細に把握した上で、きめ細かく空調運転を実施するとともに、巡回点検時のチェックを徹底してまいります。あわせて、被害のあった店舗の清掃、滅菌等の作業や清掃等で対応できない場合には交換等について別途個別に対応するなど、事業者の方々に真摯に対応してまいります。
 豊洲市場への移転作業についてでございますが、今回の移転作業は、市場全体を対象とした大規模なものでございまして、これを円滑に実施するためには、市場業者と調整しながら計画的に作業を進める必要がございます。
 このため、都は、移転や廃棄の対象となる物量を調査するとともに、移転経路に係る関係機関との協議を進めてまいります。
 こうした内容を踏まえながら、業界団体と調整し、物品の搬入方法や搬出入動線、移転物流の分散策などを盛り込んだ実施計画を策定し、計画的な移転に向けた準備を着実に進めてまいります。
 また、都と業界で設置いたしました引越準備委員会を活用し、業界との調整を緊密に行うことで円滑な移転を目指してまいります。補正予算成立後に速やかに契約手続を進め、計画の策定や業界調整など、必要な準備を着実に進めてまいります。
 豊洲市場の見える化の取り組みについてでございますが、豊洲市場への移転に当たっては、多くの方にごらんいただき、食の安全・安心に関する取り組みについて、都民の理解を深めていただくことが重要でございます。
 そのため、今後は、現在行っている都民向け見学会を毎月実施していくこととし、さらに社会人の方も参加しやすい土曜日にも開催していくことで、さまざまな年齢層の方に豊洲市場を見ていただけますよう、見える化の取り組みを推進してまいります。
 大気や地下水の状況の情報発信についてでございますが、豊洲市場において、今後も継続的に測定していく大気や地下水のデータにつきましては、正確かつ迅速に公表し、都民や市場関係者の理解と安心を得る努力を重ねていくことが重要でございます。
 そのため、ホームページやSNSを通じて数値の推移を示すなど、わかりやすく発信していくとともに、豊洲市場内のPRコーナーでの掲示や見学会の際に説明を行うなど、さまざまな機会を捉えて情報発信に取り組んでまいります。
 見学会に参加した方々の意見についてでございますが、これまで、六月と今月二十六日に公募による都民見学会を、また、今月九日には、親子見学会を開催いたしました。
 都民見学会の参加者からは、豊洲市場は衛生的に問題がない施設とわかったという意見や、豊洲市場を大いにPRして世界一安心な市場にしてほしいなどの意見が寄せられたところでございます。
 また、親子見学会に参加した小学生からは、豊洲市場のことをいろいろと知ることができてよかった、夏休みの思い出になったといった意見や、保護者からは、子供たちにとって、今後ニュースを見る際のよい勉強になったと思うとの意見がございました。
 市場見学会の対象者の拡大についてでございますが、豊洲市場の現状をさらに多くの方に見ていただくため、今後は、一般の都民向け見学会に加えまして、地元の方々を対象といたしました見学会を随時実施いたします。
 さらに、市場関係者と連携し、産地の出荷者や生産者、また小売事業者なども対象とした見学会を実施するなど、対象者の拡大を図ってまいります。
 児童や生徒による市場見学会についてでございますが、これまでも都は、築地市場を初めとする都内の各市場において、児童や生徒の社会科見学などの受け入れを行ってきております。
 豊洲市場におきましては、生鮮食料品の流通の仕組みや卸売市場の役割について学んでいただけますよう、さまざまな資料等をわかりやすく展示するコーナーや、マグロの競りなどの市場取引の様子を間近に見ていただける見学者専用ルートも新たに設けております。
 今後、地元の教育委員会等とも連携しながら、こうした見学者ルートを活用した効果的な市場見学の実施について検討を進めてまいります。
 外国人向けの観光案内の強化についてでございますが、現在の築地市場は、日本の食文化の拠点として多くの外国人観光客でにぎわっておりまして、豊洲市場への移転後も、引き続きこうした外国の観光客に対し、市場としての魅力を発信していくことが重要と認識しております。
 そのため、見学コースの多元化や市場取引を紹介するパネルについても英語表記を行うなど、外国人にも配慮した環境整備を進めております。
 今後も、ご提案の趣旨も踏まえ、外国人観光客への効果的な案内方法について検討してまいります。
 最後に、個々の事業者への対応についてでございます。
 豊洲市場への移転を円滑に行うには、市場業者が移転の準備を進める上で直面するさまざまな課題に対して適切に対応できますよう、きめ細かく支援する必要がございます。
 このため、まず、市場業者がふなれな引っ越し作業や造作工事に関しては、引っ越し相談室や造作相談室において、個々の事業者の抱える課題に応じて適切な相談対応を行ってまいります。
 また、資金繰りが困難な事業者などの移転を支援するため、豊洲移転サポート相談室において事業者からの相談に応じた上で、金融面での支援も行っております。
 今後、移転準備が本格化する中、こうした取り組みを通じて、さまざまな状況を抱える個々の事業者に丁寧に寄り添い、移転に向けた準備作業を支えてまいります。
〔財務局長武市敬君登壇〕

○財務局長(武市敬君) 市場会計の事業継続性についてでございます。
 豊洲と築地の両方を生かすという基本方針の実現に向けましては、この先も市場会計が長期にわたり事業継続性を確保することが前提となります。
 そのためには、まず豊洲市場の企業債の返済を着実に行うとともに、コスト削減や収入確保など経営改善策を一つ一つ具体化してまいります。
 また、築地の再開発に当たりましては、築地が持つロケーションの優位性を最大限に生かしつつ、資金面、財政面から、さまざまなケースを想定した試算を行うなど、精査を進めてまいります。
 財政収支の観点から、市場会計全体として継続的に事業が運営できるよう、都庁一丸となり持続可能性を追求してまいります。
〔環境局長遠藤雅彦君登壇〕

○環境局長(遠藤雅彦君) 豊洲市場の環境アセスメントについてでございますが、今回、事業者である中央卸売市場から提出された変更届では、水質汚濁、土壌汚染及び廃棄物の三項目について、予測、評価の見直しを実施し、いずれも今回の変更に伴う環境への影響は小さく、変更前後で評価の結論に変更はないとしております。
 変更届に示された根拠データや添付された資料は、変更内容を説明するのに適切であることを確認しており、その内容は専門家会議等においても検証をされております。
 このため、事業者の評価は妥当であり、今回の変更は、環境影響評価条例に定める再アセスメントの実施が必要な環境に著しい影響を及ぼすおそれがある変更には当たらないと判断したものでございます。

○副議長(長橋桂一君) この際、議事の都合により、おおむね十五分間休憩いたします。
   午後三時休憩

   午後三時二十分開議

○議長(尾崎大介君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 質疑を続行いたします。
 百二十番早坂義弘君。
〔百二十番早坂義弘君登壇〕

○百二十番(早坂義弘君) 都議会自民党を代表して質問を行います。
 昨日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、我が国の上空を通過後、北海道襟裳岬東方の太平洋沖に落下しました。
 都議会自民党は、このような北朝鮮の暴挙に厳重に抗議するとともに、政府には防衛体制に万全を期し、これまで以上に強力な対応をとるように求めるとともに、都議会として抗議の決議を超党派で行うよう呼びかける幹事長談話を発表しました。
 都議会自民党は、北朝鮮によるこうした暴挙を許すことなく、都民、そして国民の安全・安心の確保に全力で取り組む決意であることを、質問の冒頭に当たり申し上げます。
 では、平成二十九年度市場会計補正予算について伺います。
 昨年八月三十一日の小池知事による突然の市場移転延期表明から、あすでちょうど丸一年になります。
 本年六月二十日、つまり東京都議会議員選挙告示日の三日前に、知事は、豊洲移転を発表なさいました。議会での政策検証を得ることが事実上困難なタイミングでの発表に、議会ではさまざまな受けとめ方があります。
 私たち都議会自民党は、一日も早い豊洲移転を一貫して求めてきた立場ですので、我が党の主張を受け入れた知事の移転決断そのものについては、敬意を表したいと思います。しかしながら、そこで示された三つの基本方針の内容や、そこに至る意思決定プロセスなどについては、都民の代表である議会人として、知事ご本人に幾つも伺っておきたいことがございます。
 基本方針の第一は、築地は守る、豊洲を生かすであります。
 これまでの都議会での議論で知事が明言していらっしゃったのは、築地か豊洲か、すなわち二者択一の判断で、第三の道はないということでありました。それが、築地も豊洲もという重要な方針転換がここで行われたのであります。
 そこでまず、豊洲について伺います。
 そもそも開場目前だった豊洲移転にストップをかけたのは、三つの懸念があるからだと知事がお考えになったからです。すなわち、第一に豊洲市場の安全性、第二に巨額かつ不透明な費用の増大、第三に情報公開の不足です。それが、豊洲への移転延期から移転決定へと大きくかじを切ったということは、この三つの懸念が全て解消されたと知事がご判断されたからにほかなりません。
 まず、安全性です。
 本年三月の予算特別委員会での我が党の質問に対し、豊洲市場は土壌汚染対策法上の求めている水準をカバーしていると知事はこの時点で既に豊洲の安全性を明言されていらっしゃいます。一方で、法を上回る対策を講じるという約束については、まだ十分に果たされていないとも答弁されました。
 東京都はこれまで、豊洲市場予定地の土壌汚染を環境基準以下にする、いわゆる無害化が豊洲新市場開設の前提であると説明してきました。しかし、先月の市場移転に関する関係局長会議では、この無害化方針を撤回し、必要な追加対策工事を行うことで地上の安全を確保するなど、新たな方針が示されました。
 豊洲移転延期の第一の懸念が安全性だとしてきたのですから、豊洲移転を決定した今、知事は都民に対して、法律的、科学的根拠に基づく豊洲市場の安全宣言を行うべきであります。本来ならば、安全宣言の後に移転発表という順序でありました。この安全宣言こそが、これまで大きく損なわれてきた豊洲新市場の安心向上に寄与することは間違いありません。また、市場関係者や消費者、市場を受け入れる江東区が待ち望むものでもあります。
 一方で、市場問題プロジェクトチームの小島座長は、もともと安全なのだから、改めて安全・安心宣言は必要ないという立場です。
 知事には、ぜひこの場で、市場移転を心配する全ての都民に対して力強い安全宣言を行っていただきたいと思います。知事、いかがでしょう。
 豊洲の安全対策について、無害化の方針を撤回したことについて、知事は説明を尽くす必要があります。都議会での付帯決議との関係をどのようにお考えなのか、知事のご見解を伺います。
 知事は、おとといの都議会本会議で、専門家会議や市場問題プロジェクトチームによる専門家による検討、市場のあり方戦略本部における行政としての総点検、そして事業者の方々からの意見もお聞きしたと胸を張りました。しかし、そのどこでも一度も議論にならなかった築地も豊洲もという全く新たな方針に多くの関係者が驚き、かつ不信感を抱いた方も大勢いらっしゃると伺っています。
 もとより、ひとり知事が豊洲移転をご決断されたところで、市場関係者や業界団体、地元江東区や中央区の理解と協力なくして移転はできません。
 専門家、行政、事業者から全て丁寧に話を聞いたと誇る知事は、その結果、それらの方々からの信頼と理解、協力を得られたとお感じになっておられるのか、知事のご認識を伺います。
 また、おとといの本会議で、さまざまな意見も参考にしながら、築地と豊洲の両方を生かすという基本方針を打ち出したと発言なさいました。そのさまざまな意見とはどなたの意見なのか、お伺いいたします。
 市場会計において、築地市場用地を資産運用に回すようなことは、公営企業会計本来の姿からかけ離れ、会計のあり方そのものに疑問が生ずるおそれすらあります。いうなれば、市場会計が不動産業に乗り出すようなものだからです。市場会計の健全化や持続性を論じるに当たり、具体性のない机上の空論を幾ら論じても、先の見通しは立ちません。豊洲移転反対派の方からでさえ、築地、豊洲併用案には疑問の声が上がっています。
 私たち都議会自民党は、築地も豊洲もということではなく、当初の計画のとおり、築地売却による清算を行うことを知事に求めます。ご見解を伺います。
 あわせて、移転に向けた業界の合意形成は、誰の責任において行うべきものなのか、知事にお伺いいたします。
 今、豊洲移転を決断されたのは、小池知事ご自身でいらっしゃいます。すなわち、これまで失政が仮にあったとしても、今後全ての責任は、現在の小池知事にかかっているのです。
 知事は、開場時期を来年六月上旬以降との方針を示されました。本来の開場予定日であった平成二十八年十一月七日という開場時期を東京都が示したのは、さかのぼること二年前でした。この開場日の設定は、業界団体や地元江東区、中央区との綿密な合意形成により決定されたものです。
 一方で、今回の唐突な基本方針発表と不十分な説明により、市場関係者や地元区には混乱が広がっています。豊洲移転成功に向けた理解と協力を得るため、東京都顧問をメッセンジャーに使うのではなく、知事みずからが先頭に立ち、全力を尽くすべきだと申し上げる次第です。
 次に、築地について伺います。
 知事は、基本方針において、築地と豊洲の両方を生かすとの方針を示されました。そもそも豊洲新市場の土地購入や建設費は、築地市場の売却費をもって充てるということでありました。それが基本方針では両方を生かすとなると、そのまま市場会計で持ち続けるのか、あるいは一般会計に有償所管がえするのか、そのことが全く見えてまいりません。両者を生かすというのは、大変耳ざわりがよい言葉です。
 しかし、築地の再開発を進めるという基本方針にあって、豊洲と築地両者の整備に係る財源を確保するのは至難のわざとしか思えません。豊洲移転にストップをかけたときの第二の懸念が、巨額かつ不透明な費用の増大でありました。それが、築地も豊洲もという状態になっています。これに対する収支をどう成し遂げるのか、伺います。
 築地の再開発に関しては、さまざまな手続とそれに伴う時間が必要です。基本設計、実施設計の策定、都市計画手続、そして豊洲市場と同じく土壌汚染調査が必要であり、また、環境アセスメント、さらには、松平定信邸という大名屋敷の埋蔵文化財調査も想定をされます。このうち、築地の環境アセスメントに要する期間は二年半から三年九カ月、埋蔵文化財の調査に要する期間は、かつて行った類似の汐留の場合九年、市ヶ谷の場合十三年かかったと、本年五月に開催された豊洲市場移転問題特別委員会でご答弁をいただいております。
 また、知事は、おとといの都議会本会議で、五年以内の着工を目指すと発言をされました。この五年以内とは、きょうから五年以内なのか、それとも豊洲移転完了日からの五年以内なのか、いつが起点なのか明示していただきたいと思います。
 都議会における都庁各局との質疑を重ねれば重ねるほど、五年以内の着工とは、極めて厳しいスケジュールのように思えます。さらにいえば、目指しているのは五年以内の着工であって、五年以内の工事完了ではありません。では、再開発後の築地市場で使用料収入が初めて得られるのは一体いつからだとお考えでしょうか。
 そもそも行政機関の長としての意思決定に、都庁全体の合意形成を図らずにお一人でお決めになるということはあり得ません。過日の経済・港湾委員会の我が党質問で明らかになったとおり、担当局長である市場長でさえ、基本方針を示されたのは発表当日の午後でありました。政治家小池百合子さんと、知事小池百合子さんの役割をはっきり峻別なさるべきであります。
 また、三年後に迫った二〇二〇年大会に向けて、築地の跡地利用をどう考えるのか、知事に伺います。
 基本方針には、築地再開発のため豊洲に移転すると明記されています。ということは、豊洲市場は仮移転先との位置づけなのでしょうか。これも知事に伺います。
 築地再開発の具体的イメージに関して、知事は記者会見で、これから民間のアイデアを募るが、食のテーマパーク、フィッシャーマンズワーフなどが考えられると発言をなさいました。築地も生かす、しかし、その生かし方はこれから民間に考えてもらうということでは、余りに無責任過ぎます。
 仮に仲卸が築地でも営業できるとした場合、豊洲に残る仲卸業者と、築地に戻る仲卸業者をどのような基準で決めるのでしょうか。加えて、例えば一部の仲卸業者が築地に戻った場合、豊洲市場で空いた店舗などの施設はどのように運営していくのでしょうか。
 また、基本方針には、新たな築地の姿として、仲卸の目ききを生かした競り、市場内取引を確保、発展とありますが、そのためにどのような具体策を講じるのでしょうか。
 そもそも、全ての業者が一度広い豊洲に移り、再度狭い築地に戻ってくるなど、果たして可能なのでしょうか。関係業者は、豊洲での思い切った設備投資もできず、かといってはるか将来に築地に戻れる確約もなく、不安定な事業環境に置かれることになりかねません。築地も豊洲もという知事の方針が、かえって事業者に不安を増大させているように思えます。
 築地の再開発についてもう少し申し上げます。
 築地再開発をめぐる動きを改めて見直すと、行政の継続性という問題が見えてまいります。築地の再開発に当たっては、七月二十一日の市場移転に関する関係局長会議では、豊洲市場の千客万来施設事業との整合を図りつつ、開発コンセプトなどを具体化していくとしています。
 これに対し、さきの経済・港湾委員会において我が自民党の議員から、千客万来施設事業の事業者である万葉倶楽部の悲痛な叫びの声が紹介されました。無理もありません。万葉倶楽部は、豊洲の千客万来施設事業にいわば社運をかけて取り組もうとしているからであります。
 東京都はこれまで、千客万来施設事業について、築地特有の貴重な財産であるにぎわい継承を、豊洲において継承させると明確にコンセプトをうたっていたのです。そして、移転後の築地については、中央区がにぎわい施設、これは昨年十月に営業を開始した築地魚河岸のことでありますが、これを整備するというお話になっていました。
 築地市場が豊洲に移転した後も、築地が、かつて存在していた築地市場と、そこで育まれた食を中心とした文化が将来にわたってまちの顔で居続けるために、地元中央区の皆さんが知恵を出し合い、あのような施設ができたのです。しかし、移転するはずの築地市場が依然として築地にとどまる現在、にぎわい施設は困惑し、営業においても苦戦を強いられていると耳にします。
 このような状況を何とか解決するために、地元中央区による移転後の築地のまちづくりに東京都としても協力をするという項目を初めとする三点の付帯決議が、予算を可決する際に付されたのであります。
 このように、千客万来施設事業にいよいよ着手しようとしていた万葉倶楽部が悲痛な声を上げ、そしてせっかく整備したにぎわい施設、築地魚河岸が本来持つポテンシャルを発揮できないことに、地元中央区のまちの皆さんは戸惑い、苦しんでいます。
 一方で、万葉倶楽部からすれば、経営の条件が大きく変わってしまったのであります。築地の再開発を語るときに、食のテーマパークなどという話は一切なかったのであります。地元築地で長年生きてこられた皆さんも同じです。なれ親しんだ築地のまちが、将来にわたりそのままのふるさとでいるため、いわば切り札だったはずのにぎわい施設、築地魚河岸がないがしろにされかねない状況になっているのであります。
 万葉倶楽部も中央区の皆さんも、東京都という行政を信じてここまでやってきたのです。であるがゆえに、リスクを背負い、投資をいとわず、エネルギーを傾けてきたのです。東京都との行政上の約束があったゆえであります。継続性を軽んじてはなりません。特に、東京都を信じ、これまで事業を進めてきた方々を裏切るようなことを絶対にやってはなりません。これは東京都という自治体の信義の問題でもあります。
 築地再開発の基軸として食のテーマパークを位置づけることは、これまでの関係者への説明と矛盾し、混乱を与える原因になっています。このことに対する知事のご見解を伺います。
 知事は、豊洲移転後、将来築地に戻ることを希望する仲卸業者などの皆様に応えると述べていらっしゃいます。それは、築地でも市場を運営なさるということなのでしょうか。既にある十一市場にプラスして、十二番目の中央卸売市場をつくるというお考えでしょうか。
 現行の卸売市場法のもとで、豊洲市場とともに築地の市場も農林水産大臣に許可されることが可能なのでしょうか、知事のお考えを伺います。
 今回の補正予算では、追加対策工事として三十億円が計上されています。そのほかにも、移転延期に伴い市場業者への補償や開場前の豊洲市場の維持管理など、さまざまな経費が発生しています。
 中央卸売市場会計の持続性については、これまでも議論されてまいりましたが、こうした財政負担の増大について、市場業者の負担による使用料の値上げにより賄うお考えがあるのか、お伺いいたします。
 私は冒頭、知事の豊洲移転の決断に賛意を示すと申し上げました。しかし、この間、知事の最終判断のおくれが、顧問といわれる方々の無責任な行動と相まって、市場関係者はいうまでもなく、オリンピック・パラリンピック関係者、都民、国民の都政に対する不信、不安を招いてしまったことは、都政に携わる者としてざんきにたえません。
 私たち都議会自民党は、都民の食の安全・安心を守るということを第一義に、豊洲市場を唯一の中央卸売市場と位置づけ、早期移転に全力を尽くすべきであること、移転に当たっては、業界団体を初め、関連事業者、関係区、都民の理解を得ながら進めること、環状二号線や輸送拠点の整備を二〇二〇年大会に確実に間に合わせることを明確に主張し、知事に実施を求めてまいりました。
 しかしながら、この基本方針の内容と基本方針に至る知事の言動には、市場のあり方だけでなく、都政のあり方、地方自治の将来に対して大きな問題をはらんでいます。そのことを一つ一つ確認してまいりたいと存じます。
 まず、知事の意思決定プロセスについて伺います。
 昨年八月三十一日、小池知事は、一旦立ちどまると発言し、豊洲市場への移転を延期なさいました。その後、十一月には豊洲市場移転に向けたロードマップを公表なさるとともに、市場問題プロジェクトチームや市場のあり方戦略本部などを設置して議論を深めながら、知事は移転に向けて一つ一つ段階を踏んできたとされています。
 ところが、ことしの六月二十日に突如として示された基本方針は、先日の経済・港湾委員会の質疑でも明らかになったとおり、東京都職員との議論の末、磨き抜かれて得られた結論ではないということであります。さきに申し上げたとおり、政治家小池百合子さんと行政の執行機関の長としての知事小池百合子さんとは、その役割をしっかり峻別していただく必要があります。
 かつて、関東大震災の折に東京市長後藤新平を助けたビーアド博士は、このように述べています。すなわち、市役所幹部がその都度、政治的思惑から、ここにあれをつくれと恣意的に決めることから汚職が始まるというのです。行政という執行機関の長たる知事には、みずからの決断に公平性、透明性が求められます。小池知事は、ビーアド博士の言葉をきっとよくご理解なさっているかと存じます。
 今回の基本方針策定に当たって、誰が見ても公平で透明なのか、そうした観点からすれば、それまで誰もおっしゃらなかった築地も豊洲もという第三の道が突如として浮上してきたことは、透明性に欠けると感じざるを得ないのであります。
 さて、基本方針については、その決定過程を記した文書がないことが明らかになっています。これは、都政の透明化のために、事案の決定に至る過程を記録するとしたこれまでの知事の発言と矛盾しています。
 そもそも、情報公開の不足は、豊洲移転延期の三つの懸念の一つでありました。これでは、情報公開を重視する知事の姿勢に共感を抱く都民の皆さん、そして都民ファーストの皆さんをがっかりさせてしまうのではないかと思います。このことについて知事は、人工知能、つまり政策決定者である私が決めたということ、回想録に残すことはできると発言されています。これは、市場問題に関係する全ての人々に対して、極めて不誠実な発言です。
 知事が基本方針の内容を関係局長に伝えたのは発表当日の午後であったのは、どういうお考えによるものだったのか、知事にお伺いをいたします。
 また、安藤副知事におかれましては、基本方針の内容を知ったのはいつの時点であったのか、お伺いいたします。
 先ほどから申し上げておりますとおり、政治家小池百合子さんと執行機関の長としての知事小池百合子さんの役割は異なります。知事としての政策決定を行うのであれば、執行機関との意見調整は不可欠です。今回のような執行機関との意見調整抜きの知事の政策決定方法に対する安藤副知事のお考えを伺います。
 基本方針については、小池知事がお一人でおつくりになったとは考えにくく、顧問団が練り上げたと考えるのが道理であります。そして、その顧問団の一人、小島顧問の行動が現場にさらなる混乱をもたらしています。
 移転慎重派の仲卸業者に対し小島顧問が、今後、仲卸の仕事はなくなる、生き残りたければ知事に賛成しろと、おどしともとれる形で基本方針への同意を強要しているとの報道があります。営業を続けながら再整備は可能と、耳ざわりのよい文句をふれ回り、基本方針が出た途端、正反対の方針を押しつけることは、現場の思いを軽んじ、さらなる混乱を招く行為にほかなりません。こうした小島顧問の言動を知事はご存じなのか、お伺いいたします。
 こうした行政の手続を無視したとも受けとめられかねない行政運営が行われる中にあって、業界団体や関連事業者、関係区、都民からの理解が得られているとは、残念ながら思えません。何より、業界団体の理解なくして移転の成功はあり得ません。知事は、今後、一からの信頼関係の醸成に努めていただきたいと思います。
 豊洲市場の風評被害への対応に関する知事の姿勢について伺います。
 法基準で安全である豊洲市場をめぐり、その安全性に疑問を投げかけたのは知事ご自身なのでありますから、その払拭に努めていただくのは当然であります。しかし、この間、東京都側からの情報発信からは、知事の主体的な行動は確認できません。市場関係者や江東区は、移転には知事の責任による安全宣言が不可欠と訴えています。知事は、豊洲市場の安全性を、その科学的根拠とあわせて都民にしっかり説明していくべきであります。
 知事は、豊洲市場の安全性に対する風評被害の払拭に向け、知事ご自身が具体的に何をなさるのか、お伺いいたします。
 さて、今回の補正予算案は、通常どおり、九月開催の第三回定例会において、丁寧かつ慎重な審議を行えばよかったのではないでしょうか。仮に移転を急ぐ必要があったと知事が判断されたのなら、その判断に私たち都議会自民党は賛成いたします。
 しかし、臨時会で対応する必要があるのだとすれば、なぜ八月八日の臨時会でこうした議論を行わなかったのか、知事に伺います。
 こうした唐突とも思える進め方に関する知事のコスト意識についてお伺いいたします。
 移転延期により、既に二十五億円の追加コストが費やされています。さらに、一日一日経過するたびに、いまだ使われていない豊洲市場の維持費用として、一日当たり五百万円以上のコストが必要になっています。
 このように、移転延期を決めた結果、都民の貴重なお金が余計に使われているという現実を知事はどのようにお考えでしょうか、お伺いいたします。
 次に、二〇二〇年大会に向けた準備について議論を深めてまいりたいと存じます。
 移転決定のおくれにより、二〇二〇年大会の運営に不可欠な輸送インフラである環状二号線や、築地市場の跡地を活用した大会時の輸送拠点の整備も大幅におくれています。二〇二〇年大会に向けて、これ以上の遅滞は許されません。移転決定のおくれにより生じたおくれをどのように取り戻そうとしているのか、そのための具体策について一つ一つ確認してまいりたいと存じます。
 環状二号線は、いうまでもなく、大会運営に不可欠な輸送インフラとして、その成否は二〇二〇年大会の輸送計画に大きな影響を及ぼすことになります。また、既に完成している区間でも、ネットワークの形成のおくれの影響で、現在、一部で供用が制限または供用されていない状況であります。この間にも、道路の維持補修費、日々の清掃などに係る経費は当然にかかってまいります。
 また、環状二号線の開通により利便性が向上するとの説明の中で、用地買収や移転に同意した沿線の住民の方々に対して、どのようにこのような状況を説明するのでしょうか。
 まず、現時点で、築地地区以外の地域はほぼ完成している、現在の環状二号線の未着手区間について伺います。
 また、二〇二〇年大会のためにも、早期に環状二号線を完成させる必要があると考えます。今後、二〇二〇年に向けて、築地の解体工事と環状二号線の整備との調整をどのように図っていくのか伺います。
 二〇二〇年大会を地上部道路でしのぐという案についても、一言申し上げます。
 環状二号線の地上部道路は、本線トンネルと同時に施工することになっていました。それが、二〇二〇年大会に向け、地上部道路を先行工事とすることで、無駄な工事が発生すると考えられます。
 そこで、本線工事はいつごろ整備を行い、地上部道路の事業費は幾らくらいかかるのか、お伺いいたします。
 また、将来除却する地上部道路に都民の貴重な税源を投入するということについて、知事はどのようにお考えなのか、ご見解を伺います。
 今後、二〇二〇年大会に向け、組織委員会などと大会時の輸送計画を詰めていくことになります。環状二号線の完成の見通しが立たない中で、例えばBRTを運行する予定であった新会社の設立が延期になっています。
 オリンピック・パラリンピックの成功に向けて、その輸送計画は大変重要な要素です。
 今後、オリンピック輸送計画を策定するに当たり、東京都は、幾つかのソフト対策をあわせて行うことで万全を期すとしています。これに対し、見通しが甘いとする評価があります。知事のご見解を伺います。
 知事の基本方針並びに関係局長会議で導かれた方針は、市場のあり方を決める重要な議案であるにもかかわらず、この臨時議会に至るまで、二カ月以上もの間、議決機関である都議会にただの一度も報告されず、また審議されることもありませんでした。このことは、東京都政にとって重要な政策判断の場面において、都民から信託を得た議決機関である我々議会を軽視する所業といわざるを得ません。
 また、小池知事は六月二十日の記者会見では、築地市場跡地の再開発について、最終的に決定するのは都議会ということになるとおっしゃいました。
 その一方で、八月十日の記者会見では、築地と豊洲双方に市場機能を残す方針に対しての記録がないとの記者の指摘に対し、政策決定者である私が決めたということとご答弁なさっています。つまり、決定権者を、あるときは都議会としたり、またあるときは知事ご自身とするなど、明らかに矛盾する話であります。
 そこで、改めて確認いたしますが、二元代表制における議会の権能に対する知事のご見解を伺います。
 加えて、知事は本年三月の予算特別委員会において、我が党の、築地なのか豊洲なのか、それとも第三の道があるのかとの質問に対し、第三の道はないと明確に答弁されました。予算特別委員会での答弁は、議会を通じてのいわば都民への説明であり、また都民への約束であります。それが六月二十日、議会に対して事前の説明もなく、一方的にこれまでの方針と異なる趣旨の方針をお示しになったわけであります。
 こうした小池知事と顧問団による政策決定は、都民の代表であり、二元代表制の一翼を担う私たち東京都議会に対して極めて不誠実であり、地方自治法に定められた我が国の地方自治制度の否定と指摘されかねません。
 議決機関である議会に対して、市場のあり方について方針転換の説明を省略したのはどのような根拠に基づくのか、知事のご見解を伺います。
 このような行程を踏まえれば、第二回定例会以降に行われた市場移転問題に関する基本方針や市場移転に関する関係局長会議の議論について、質疑が十分に尽くされたとは到底思えないわけであります。
 我が都議会自民党は引き続き、一問一答形式による予算特別委員会あるいは市場問題対策特別委員会の設置や、経済・港湾委員会への顧問団の参考人招致を行いつつ、徹底的な審議を行うことを議会の仲間に強く求めます。
 そして、市場関係者や消費者から喜ばれる一日も早い豊洲移転を目指し、これからも積極的に発言をいたしてまいります。
 再質問を留保し、ひとまず質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 早坂義弘議員のご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、冒頭、豊洲市場の安全・安心についてのご質問がございました。
 豊洲市場の用地につきましては、土壌汚染対策法に基づく対策が的確に講じられ、法的、科学的な安全が確保されていることを、既に専門家会議で確認されたところでございます。その上で、将来のリスクに備えまして、地下空間の追加対策工事、地下水管理システムの機能強化といった専門家会議が提言された対策を着実に実施をしていくところでございます。
 これらの追加対策工事に加えて、先日完了いたしました環境アセスメント手続、農林水産大臣の認可手続といった必要な一連のステップを着実に進めているところでございます。そして、こうした取り組みの状況や豊洲市場の客観的なデータなどにつきまして、正確な情報発信を続けていくことといたします。豊洲市場の安全・安心につきましては、都民や市場業者の方々のご理解が得られるように努めてまいりたいと考えております。
 無害化の方針と付帯決議との関係についてお触れいただきました。
 豊洲市場用地をめぐりますこれまでの議論の中で、土壌、地下水を環境基準以下にする、すなわち無害化を達成するということが大きな課題となってまいりました。この都議会におきましても付帯決議が付されたわけでございまして、この付帯決議は法的拘束力はないものの、大変重要なものであると認識をしております。
 付帯決議の実現に向けて、これまで例のないような水準の土壌汚染対策を行い、汚染の大幅な改善は図られたものの、結果として、環境基準以下という目標は達成されていないのでございます。そのことにつきまして、都民との約束が果たされていないということから、先般の都議会において、私、都知事としておわびをしたところでございます。
 もとより、豊洲市場の安全・安心の確保につきましては、開設者である都の責任でありまして、改めて行った専門家会議の検証の場で、法的、科学的な安全性が確保され、将来のリスク管理を図るために追加対策を実施するということが示されたわけでございまして、これらの状況を踏まえて、ただゼロリスクを追い求めるというのではなくて、現実的な取り組みを進める必要があると、このように判断をいたしまして、無害化にかわる新たな方針を定めたものでございます。
 今後、新たな方針に沿いまして、安全で安心な豊洲市場の実現を目指してまいります。
 次に、関係者からの信頼を得られていないのではないかというご指摘がございました。
 市場の移転問題の解決には、市場業者、専門家を初めとする多岐にわたる関係者、関係機関のご理解とご協力が必要であることはいうまでもございません。
 この間、市場業者の方々からは多くの貴重なご意見もいただきました。また、専門家会議、市場問題プロジェクトチームの委員の皆様には、専門的な見地に立って、さまざまな課題を精力的に検証していただいたわけでございます。さらに、先月、農林水産大臣のもとを訪問いたしました。そして、認可申請に関する協力も要請をしたところでございます。
 豊洲市場への円滑な移転に向けましては、引き続き関係者との連携を密にするとともに、信頼関係を築きながら、さまざまな取り組みを着実に前に進めていく所存でございます。
 基本方針の参考に、さまざまな意見も参考にしたということでご質問がございました。
 さまざまな意見というのは、さまざまな分野で専門的な知見を有する方々のご意見でございます。内外を問わず、さまざまなご意見を参考とさせていただいた次第でございます。
 築地市場用地の取り扱いでございますが、豊洲と築地の両方を生かすという基本方針の実現に向けましては、この先も市場会計が長期にわたって持続可能性を確保できるということが前提であって、今後、多角的に検討して経済合理性の確保に努めてまいる所存でございまして、また、その中にあって、都民の資産である築地市場用地を民間に売却というのではなくて、東京都として有効活用をし、豊洲と築地を両立させることが最も賢い使い道と考えているところでございます。
 業界合意に関する責任についてでございます。
 豊洲市場への円滑な移転を実現するためには、市場業者の方々と緊密に調整をしながら、都と業界が連携をいたしまして取り組んでいく必要がございます。業界との調整を円滑に進めながら市場移転を実現するというのが、市場の開設者であります東京都の責務であると、このように認識をしているところでございます。
 そしてまた、市場会計の収支についてのご質問がございました。
 豊洲と築地の両方を生かしながら市場会計を長期にわたって持続させていく、このことは極めて重要でございます。
 そのために、築地の再開発に当たりましては、築地が持つロケーション、これを最大限に生かしつつ、資金面、財政面からのさまざまな試算を行うなど精査を進めまして、経済合理性を確保してまいる所存でございます。
 また、豊洲市場の企業債の返済を着実に行うとともに、コスト削減や収入確保などの経営の改善策は具体化してまいる所存でございます。
 財政収支の観点から、市場会計全体といたしまして継続的に事業が運営できるように、持続可能性を追求してまいります。
 築地市場の跡地利用についてもご質問がございました。
 今般、豊洲と築地の両方を生かすという基本方針でございますが、豊洲市場への早期移転を最優先の課題といたしまして、その具体的な調整を始めているところでございます。そして、その上で築地市場の跡地につきましては、選手村や競技会場へのアクセス性もよく、大会に必要な車両を駐車、管理できる条件を備えているということから、輸送拠点として整備を進めていくことといたしておりますが、このことについてはよくご存じのとおりでございます。
 このことから、豊洲移転後速やかに整備に取りかかれるように、既に関係各局に対しまして、市場建物の解体工事と輸送拠点整備との工程調整など準備を進めるように指示をしたところでございます。よって、二〇二〇年大会の成功に向けまして、円滑な輸送が実現できるように、しっかりと取り組んでまいります。
 豊洲市場への移転についてのご質問がございました。
 基本方針に絡んでのご質問でございましたが、豊洲市場は、中央卸売市場として継続的に運営をしていくということを改めてここで申し上げさせていただきたいと考えております。
 二つの市場機能についてでございます。
 豊洲市場は、中央卸売市場として継続的に運営をする、今申し上げたとおりでございます。そして、築地の市場機能について、民間主導による築地の再開発とあわせて検討をするということといたしております。都が運営主体となる中央卸売市場は豊洲市場と、このように考えております。
 そして、食のテーマパークについてのご質問がございました。
 六月二十日に築地再開発を含めました市場移転に関する基本方針を公表いたしたわけでございますが、その際用いました食のテーマパークという言葉は、築地のポテンシャルを生かした再開発の一つの考えとして示させていただきました。この方針をベースに、行政の取り組みとしての具体化を図るために、市場移転に関する関係局長会議の中でさまざまな要素を勘案いたしまして、その検討を進め、今後の取り組み内容を取りまとめたところでございます。
 それから、基本方針に関しての指示でございます。
 ビーアド氏の教えというんでしょうか、その引用をされ、汚職云々の話がございましたが、この基本方針との関係はあまり見出すことができませんでした。
 基本方針の内容でございますが、六月二十日午後、副知事、そして市場当局に伝え、その際、基本方針を踏まえ、行政として具体化に向けて検討を進めるように指示をしたところでございます。
 また、顧問、小島氏のご質問がございましたが、小島氏は、環境分野を中心に豊富な行政経験を有しておられるわけでございます。そして、土壌汚染対策法などについては、当時の法律の政策に従事をしておられるぐらいの造詣が深い法律家でもございます。東京都専門委員に就任していただいて、市場問題プロジェクトチームの座長として市場問題の調査研究をして、報告書の取りまとめに尽力をされましたが、一方で、小島氏が、プライベートな立場で市場関係者の勉強会に招かれておられたということでございます。そのご自身が有する知識や経験などに基づいて個人の見解を述べるということは自然なことではないかと、このように思うわけでございます。
 風評被害の払拭に向けた取り組みやいかんというご質問がございました。
 豊洲市場の食の安全・安心の確保に向けましては、専門家会議の提言に基づきます追加対策工事を着実に実施をいたします。さらに、都民目線に立って、正確な情報をわかりやすく発信をしてまいります。都民の理解と協力を得る努力を重ねていくことは、極めて重要と認識をいたしております。
 こうしたことから、公募によりまして、都民の皆様や豊洲、地元の町会の方々を対象とした見学会を行いました。また、夏休み期間中の親子見学会の開催など、豊洲市場の現状をごらんいただく機会を設けたのはご承知のとおりでございます。参加者からは、都の安全対策など、問題点もよく理解できた、その課題と対処策も理解できたといった声が多く寄せられているところでございます。
 今後、豊洲市場に対する不安を一日も早く解消していただく、そのために、都民はもとより、全国の産地や出荷者、小売業者など、豊洲市場をご利用いただく方々への見学会の開催を初めとして、各種イベントの実施などさまざまな取り組みを効果的に進めてまいります。
 もちろん、私みずから、さまざまな場面におきましてメッセージを発信し、そのためにも現地に赴いて、先頭に立って、風評被害の払拭に努めてまいる所存でございます。
 臨時会の開催についてのご質問がございました。
 市場移転問題に関しては、六月二十日に示した基本方針を踏まえまして、行政組織としての取り組みを迅速に進めるために、関係局長会議で課題の整理を行ってきたところでございます。
 その中で、豊洲市場への早期移転を円滑に行うことは最優先事項であると、このことを確認したところでございまして、そのために、専門家会議の提案に基づく追加対策工事を速やかに完了させる、そして、さまざまな移転準備を早急に進めていく必要があるわけでございます。
 こうした追加対策工事、そしてその契約手続などを迅速に行いまして、豊洲市場への移転に向けた環境を可能な限り早期に整える、そのために、第三回の定例会を待たずに臨時会を招集し、関連する補正予算案を提出いたしまして、都議会の皆様に現在ご審議をいただいているところでございます。
 なお、八月八日はいまだ予算編成作業中であったことから、第一回の臨時会にはご提案をできなかったものでございます。
 移転延期の決断と維持管理経費についてのご質問がございました。
 移転を延期したことによりまして、豊洲市場の主要な建物下に盛り土がなく、地下ピットが存在していたこと、地下水モニタリングで、それまで検出されていなかった環境基準値を超える物質が検出されたことなど、さまざまなことが明らかとなりました。こうした課題について専門家会議等において検討が進められまして、豊洲市場の安全性の向上に資する対策につなげることができたと、このように考えております。
 移転の延期によって余分な経費がかかったとのご指摘がございましたが、当初から盛り土など適切な対策が講じられていれば生じなかったコストともいえるわけでございます。その上で、豊洲市場の維持管理経費につきましても、さまざまな工夫を行ってコスト削減を実施してきたところでございます。
 こうしたことから、移転延期の決断による余分な経費がかかったとは考えておりません。
 環状第二号線の地上部道路の整備でございますが、二〇二〇年大会までに整備する地上部道路について、築地市場の移転の状況を踏まえまして、大会後に完成させる本線トンネルの整備も視野に入れて、極力無駄にならないように、道路の線形、そしてその構造なども検討をしてまいります。
 それから、二〇二〇年大会の輸送計画についてのご質問もごさいました。
 二〇二〇年大会に向けさまざまな準備がある中でも、選手など大会関係者、観客、スタッフの輸送については重要な取り組みであることは、ご承知のとおりでございます。
 これまで、関係省庁や関連団体などと連携をしまして、大会時の輸送にかかわる基本的な考え方や検討の方向性を取りまとめまして、ことしの六月、輸送運営計画V1としてIOCに提出をしたところでございます。
 今後、計画を具体化していく中では、東京が有する道路や鉄道の都市インフラを最大限活用するとともに、夏休みをとって車の使用をやめる、テレワークなど働き方を変えるなど、ロンドン大会でも成功した交通需要マネジメントの手法を取り入れることで渋滞の発生を抑制していくなどなど、ハード、ソフト両面からの取り組みを積極的に推進して、円滑な大会輸送の実現に向け、準備を進めているところでございます。
 それから、二元代表制についてもお触れになったかと存じます。
 議会と知事は、互いに都民の代表として切磋琢磨していくことは必要なことでございます。
 私は、就任以来、現在ご審議いただいております市場の問題に関しまして、さまざまな検証、透明性を持って進め、積極的に発信をし、皆様方にもご議論をこの都議会において続けていただいたわけでございます。
 そして、一昨日、この議場におきまして市場の未来についての考え方をご説明させていただきました。そして、本日もこうして都議会の皆様のご質問に真摯にお答えをしているところでございます。
 このような都政の重要課題につきまして、議会としてもチェック機能をしっかりと果たしていただくことが都民が期待する二元代表制のあり方だと、このように考えております。
 東京の未来を切り開くというそのためには、都民本位の都政を目指した本質的、建設的な議論が必要だと考え、この都議会の場では皆様とそうした議論を展開していきたいと考えているところでございます。
 それから、基本方針の議会への報告についてでございますけれども、ことし三月、予算特別委員会におきますさまざまな質疑の経過については、私もよく覚えているところでございます。こうした議会における議論、専門家会議、市場問題プロジェクトチーム、それぞれ検証内容などを集約して総合的判断につなげるために、市場のあり方戦略本部を設置いたしました。
 そして、残された課題を含めて総点検を行い、その上でさまざまな意見を参考にしながら、豊洲と築地の両方を生かすという政策判断をしたわけでございます。これまでのあらゆる議論を踏まえた政策判断として、都民のご理解をいただけるものと考えているわけでございます。こうした基本方針につきましては、去る八月二十三日の都議会でのご報告、そしてこの臨時会でもご議論いただいているところでございます。
 これからも、都議会の皆様方との審議などを通じ、また、さまざまな機会を捉えまして、豊洲市場の安全性などにつきましては、しっかりと情報公開に努めてまいりたいと考えているところでございます。
〔副知事安藤立美君登壇〕

○副知事(安藤立美君) 二点についてご質問をいただきまして、一つでございますが、基本方針の内容を聞いたのはいつかということでございますけれども、ただいま知事からもお答えをしたとおりでございまして、会見が行われました六月二十日の午後でございました。その際、基本方針の内容と今後検討するということの指示を知事から頂戴したところでございます。
 次いで、知事の政策決定方法についての見解ということでございますけれども、私ども都職員は知事の補助機関でございまして、小池知事とは常にコミュニケーションをとりながら業務を進めていると思っております。
 市場問題については、専門家会議や市場問題プロジェクトチーム、さらには市場のあり方戦略本部を設置し、さまざまな議論を全て公開でやってきました。
 これによって、土壌汚染対策でありますとか、市場会計の持続可能性などについて取り上げて議論を行ってきたところでございまして、私自身もこの議論に加わったところでございまして、行政としての幅広い議論による検討結果を踏まえた上で、さまざまな意見を参考にしながら、知事が政策判断したものと考えております。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 市場業者の負担についてでございますが、中央卸売市場会計は、公営企業会計として独立採算を原則として運営しておりまして、市場業者が負担する市場使用料を主な収入としております。
 今後の市場の財政運営につきましては、まずは徹底したコスト削減や収入確保などの経営改善に取り組み、安定した事業運営を目指すことが肝要であり、今回の追加対策工事費などにより、直ちに使用料を見直すことは考えておりません。
〔建設局長西倉鉄也君登壇〕

○建設局長(西倉鉄也君) 三点のご質問にお答えいたします。
 初めに環状第二号線の整備状況についてでございますが、環状第二号線は江東区有明から千代田区神田佐久間町に至る、延長約十四キロメートルの都市計画道路でございます。現在、未開通となっております豊洲から新橋までの約三・四キロメートルの区間などで道路整備を進めております。このうち、築地市場内の約四百五十メートルは未着手となっておりまして、市場移転の完了後、速やかに工事着手する予定でございます。
 次に、築地市場の解体工事と環状第二号線の整備との調整についてでございますが、築地市場の解体工事は、豊洲市場への移転完了後、速やかに着手いたしまして、環状第二号線の工事範囲を優先して解体することとしております。
 今後、移転時期や解体工事の状況などを踏まえまして、平成三十一年度末を目途に地上部道路の整備を完了させます。
 最後に、環状第二号線の本線の整備時期と地上部道路の概算事業費についてでございますが、環状第二号線の本線トンネルは二〇二〇年大会後に完成することとしております。
 また、地上部道路につきましては、今後、移転時期や解体工事の状況などを踏まえまして、道路線形や構造などを検討し概算事業費を算出いたします。
〔百二十番早坂義弘君登壇〕

○百二十番(早坂義弘君) 本日、この場において私はたくさんの質問をいたしました。その中で真っ先に質問して私が最も大切だと考えているのは、小池知事による豊洲市場の力強い安全宣言でございます。
 このことに関して、安全だと周辺の話はするけど、力強い安全宣言は、私は、今この場では小池知事からはなされなかったと感じる次第であります。
 私がいって、この場でなさることはないとすれば、先ほど知事がおっしゃった、近々豊洲へいらっしゃったときに、その場で多くの皆様の前で安全宣言をなさるか、あるいは記者会見の場でなさるか、いずれにいたしましても、近い将来、本当に近い将来、小池知事から力強い安全宣言がなされることを都民の一人として心から願うものでございます。
 二番目に、豊洲市場の安全性に対する風評被害の払拭に向け、知事自身が具体的に何をなさるか、改めてお伺いをいたします。
 また、移転に向けた合意形成はどなたの責任において行うのか、改めて知事にお伺いをいたします。
 また、基本方針の作成はさまざまな意見を参考にしたと発言されました。改めて、さまざまな意見とは具体的にどなたの意見なのか、お伺いをしたいと存じます。
 冒頭申し上げた安全宣言に関しまして、近々行うかどうか、そのお気持ちだけでもお示しいただければ幸いでございます。ぜひお願いをしたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 改めてのご質問をいただきました。
 豊洲市場の安全宣言ということにつきまして、先ほどもお答えさせていただきましたが、法的、科学的な安全の確保ということについては既に専門家会議で確認され、その上で、今、将来のリスクにも備えて追加対策を実施する、そのためのこの臨時会でございます。
 そういったことを一つずつ、手続などのステップなども着実に進めることが、安全へ一歩一歩進めているということでございます。
 そして、これらの取り組みの状況や客観的なデータなどについては、正確な情報発信をしっかりと続けていく、このことが都民、市場業者の方々の豊洲市場に対します信頼や安心につながっていくもの、このように考えております。
 そしてまた、風評被害をどのようにして払拭していくかということにつきましては、この臨時会終了後も、私自身、豊洲市場を回り、そしてまた都民の皆様方にもできるだけ多く見て、そして触れていただくということが、それらの積み重ねが安全への信頼へつながっていくものだと、このように考えております。
 それから、基本方針の参考としたさまざまな意見は一体誰なのかという話でございますが、余りにも多過ぎて、この場でお答えするには時間が足りないかと思っております。
 さまざまな意見を頂戴したことに大変感謝をして、そして内外のさまざまな意見は、私の鳥の目の判断をする、そのことに大変役立ったということをつけ加えさせていただきます。

○議長(尾崎大介君) 百二十七番曽根はじめ君。
〔百二十七番曽根はじめ君登壇〕

○百二十七番(曽根はじめ君) 日本共産党都議団を代表して知事に質問をいたします。
 小池知事は昨年八月三十一日、築地市場の豊洲移転を延期すると表明しました。これは、石原元知事以来の歴代知事が強引に進めてきた移転計画にブレーキをかける英断でした。
 そして、ことし六月二十日に発表した、築地は守る、豊洲を生かすという基本方針で、知事が石原都政以来の方針を転換し、築地市場の敷地は売却せず、築地は守る、築地ブランドを守ると表明したことを私たちは評価してきましたが、豊洲への移転については、食の安全・安心を初め、その重大な問題点を指摘し、再検討を求めてきました。
 知事がその後、この問題で専ら強調しているのは、豊洲への早期移転の推進です。おかしいと思うのは私一人ではないはずです。多くの都民、市場業者の皆さんからも疑問の声が上がっています。
 中でも重大な問題は、知事の基本方針を具体化するため、七月に開かれた豊洲市場移転に関する関係局長会議で、豊洲新市場は土壌も地下水も環境基準以下にして開場するという方針を放棄したことです。
 築地の仲卸業者でつくる築地女将さん会は、東京ガス操業由来の汚染物質は全て除去は、都議会の付帯決議であるだけでなく、私たち築地市場の関係者、消費者との約束でもあるものです、今回、都知事は謝罪はされたのですが、約束の内容について変更の申し出はなく、また合意の手順も踏まれておりません、当然、今の時点では前の約束が生きているものと私たちは考えていると八月二十三日の記者会見で訴えています。
 知事は、この市場業者の声をどう受けとめていますか。今の時点で約束は生きているとの立場を明確にする必要があります。知事、いかがですか。
 そもそも豊洲新市場の用地は、東京ガス工場の跡地です。東京ガス豊洲工場は、一九五六年に開設され、当時、東洋一とうたわれた大規模な都市ガス製造工場でした。三十年以上にわたり三百六十五日二十四時間操業され、石炭や石油から都市ガスを製造する過程で、大量のタール、発がん性物質のベンゼン、猛毒のシアン、ヒ素、水銀、鉛などの有害物質が発生しました。ベンゼンなどを含むタールが地中深く大量にしみ込み、土壌や地下水が大規模に汚染されています。
 石原元知事は、土壌汚染の調査を拒んでいましたが、都民の強い批判を受ける中、二〇〇八年に渋々調査をした結果、環境基準の四万三千倍ものベンゼンや八百六十倍ものシアンが検出されるなど、世界でも類を見ない深刻な土壌汚染の存在が明らかになりました。
 日本共産党都議団や多くの都民、専門家が指摘してきたとおり、生鮮食料品を扱う卸売市場としてふさわしくないことが明確になったもとで、移転を推進した自民党、公明党なども、二〇一〇年三月の都議会で、無害化された安全な状態での開場を可能にすることを東京都に求める付帯決議を議決せざるを得なくなりました。
 そして、市場長も二〇一一年二月の都議会で、汚染土壌が無害化された安全な状態とは、技術会議により有効性が確認された土壌汚染対策を確実に行うことで、操業に由来いたします汚染物質が全て除去、浄化され、土壌はもちろん、地下水中の汚染も環境基準以下になることであると明確に答弁したのです。
 二〇一二年の三月の都議会でも、市場長が、食の安全確保は卸売市場の基本的使命であり、豊洲新市場の開場に当たっては、あくまで汚染された土壌が無害化され、安全な状態になっていることが前提であると答弁しています。
 土壌も地下水も環境基準以下にするという方針は、都議会の付帯決議であるだけでなく、東京都として市場関係者や都民と約束してきたものです。この約束は果たされておりません。
 ところが、関係局長会議では、今回の補正予算案に盛り込まれた追加対策が、土壌も地下水も環境基準以下にするという方針にかわる新しい方針だとされました。
 これは、東京都と市場業者、都民、消費者との約束を一方的にほごにするものです。知事は、約束を守れなかったことを陳謝したから、約束はほごにしてもよいと考えているのですか。
 一昨日の知事発言では、食の安全・安心を確保するという立場が明言されませんでした。食の安全・安心の確保を最優先にするというこれまでの立場は堅持するのですか。知事、はっきりお答えください。
 知事の方針には、豊洲市場の安全性を発信し、風評被害を払拭するとあります。
 しかし、豊洲新市場用地の深刻な土壌汚染は事実であり風評ではありません。知事はそのことをどう認識していますか。
 豊洲市場の安全性を発信するといいますが、知事は、土壌も地下水も環境基準以下にできないにもかかわらず、食の安全・安心が確保できるというのですか。
 次に、豊洲新市場予定地の追加対策について伺います。
 今回の追加対策について知事は、専門家会議が法的、科学的に安全だと評価している、将来のリスク管理ができると提言しているといいますが、専門家会議を構成しているのは三人にすぎません。しかも、専門家会議は石原元知事が設置し、豊洲移転にお墨つきを与える役割を一貫して果たしてきました。今回も市場業者の強い反対を押し切って追加対策の報告書を強引にまとめました。
 一方で、追加対策について、多くの問題点があり、豊洲での食の安全・安心は確保できない、今提案されているのは汚染実態を明らかにしないままの無謀な追加対策だとして、厳しく批判し、検討し直すよう求めている多数の科学者、専門家もたくさんいます。知事、そうした声には耳を傾けないのですか。
 石原元知事は、深刻な土壌汚染が明らかになったもとでも、日本の科学技術をもってすれば汚染は除去できると強弁し、豊洲移転計画を進めてきました。その結果、八百六十億円もの公金を土壌汚染対策に投入しましたが、ことし一月に地下水から環境基準の七十九倍のベンゼンが検出され、再調査では環境基準の百倍のベンゼンが検出されました。
 地下水から環境基準を超える有害物質が検出されたということは、豊洲新市場用地の土壌や地下水に汚染物質が残っていることをはっきり示していると思いますが、知事の認識を伺います。
 東京ガス豊洲工場では、タールを直接地面に流して、おがくずとまぜて燃料にする作業を長年にわたって行っていたとの証言もあります。そのため、豊洲新市場用地の地中深くまで大量のタールやさまざまな有害物質がしみ込んでいて、除去し切れていないのです。
 地下にタールなどの汚染物質の塊があって、地下水に溶け出して上がってきます。塊の濃度は地下水の濃度の何百倍にもなります。豊洲新市場予定地では、タールの中にベンゼンなどが溶け込んでいて、何年もの間じわじわと地下水の中にしみ出します。数年で汚染物質が出なくなるなど到底考えられません。
 小池知事は、今回の追加対策が、専門的、科学的で妥当な対策だと発言しています。環境基準の百倍というベンゼンが検出され、汚染物質が残っていることがはっきりしたもとで、それに対する専門的、科学的で妥当な対策をとろうとするなら、現時点での汚染の実態について、場所、深さ、量などをきちんと調べることが当然必要ですが、知事はどう認識していますか。
 知事、今回の追加対策は、地下水の汚染が確認されたことし一月以降の汚染の実態をきちんと調べた上でつくられたのですか。
 今後、さらに二年間の地下水モニタリング調査を継続することは当然必要です。知事はどう対応するのですか。
 その際、データの客観性を確保するため、複数の検査機関によるクロスチェックが不可欠です。知事の認識を伺います。
 追加対策の柱は、建物下の地下空間対策と地下水管理システムの機能強化とされています。東京都は、豊洲新市場の敷地全面に盛り土をして、汚染物質が揮発して地上に上がってくるのを抑えるから、食の安全は確保されると説明していました。
 しかし、昨年八月二十五日、日本共産党都議団が、主な建物の下には盛り土がなく地下空間になっていることを確認し、都政を揺るがす大問題になりました。
 ところが、今回の追加対策は、地下空間の床に厚さ十五センチのコンクリートを新たに敷くのに加えて、換気扇をつけて有害な揮発性ガスの濃度を極力下げるというものです。大けがをしているのにばんそうこうを張るような対策にすぎません。そもそも工事費用が安く、工事の期間が短いという理由で選ばれた対策です。
 知事に伺いますが、地下空間の追加対策は、有害な揮発性ガスが地下空間の中に上がってくること、また、それが換気によって地上に排出されることを前提にしたものだと思いますが、知事の認識はいかがですか。
 追加対策では、六メートル四方ごとにゴム製の目地を入れるなど、日本建築学会の指針をもとにしているとされています。しかし、当の日本建築学会が指針どおりの設計、施工を行ったとしても、一〇〇%ひび割れが完全に抑制されるわけではありませんと認めています。
 地下水に触れやすい地下空間の床のコンクリートは、使っているうちに劣化が起こり、ひびが入り、そこから地下の汚染物質が上がってくる可能性があります。知事はその可能性について、そういう心配はないと考えているんですか。また、いつ起こるかわからない直下型地震が来ても大丈夫だと思っているんですか。
 地下水管理システムの機能強化についても、効果は期待できません。地下水管理システムは、汚染された地下水の水位が上がって盛り土が汚染されないよう、地下水をポンプでくみ上げて水位をAP一・八メートル以下に抑えるというものです。多くの専門家や市場業者から、四十ヘクタールもの広大な敷地の地下水の水位をコントロールすることなどできないとの批判が上がる中、東京都は、百四十年間の降雨情報に基づいて設計しているとか、集中豪雨や台風のときでも大丈夫だといい張ってきました。
 ところが、地下水管理システムが本格稼働してから十カ月が過ぎたのに目標は達成されていません。知事は、追加対策を実施すれば敷地全体の地下水の水位をAP一・八メートル以下に常時コントロールできる自信があるのですか。地下水の水位の現状はおおむねAP三メートル前後です。少し下がっても雨が降ればまたすぐ上がります。
 日本共産党都議団は、地下水管理システムの欠陥を指摘してきましたが、東京都は、本格稼働が始まれば水位は下がる、すぐには下がらないが、いずれ下がるといい続けてきました。我が党は地下水を集める井戸の目詰まりの可能性を指摘してきましたが、目詰まりはないと否定し続けました。目詰まりはない。ところが、最近になって、水位が下がらない原因は目詰まりだといい始めましたが、井戸の目詰まりだと判断した明確な根拠は示されておりません。
 一日六百トンの地下水をくみ上げるシステムだといっていたのに、実際はその一割程度、一日五十トン、六十トンという日が少なくありません。ところが、その本格的な原因究明もされておりません。それで井戸の数、ポンプの数を少しふやすので今度は大丈夫ですといわれても、誰も信用できないと思いますが、知事はどう認識していますか。
 知事、追加対策をするというなら、地下水管理の目標が達成できず、都民、都議会、市場業者への約束が守られていない現状の分析、原因の全面的解明、そして責任の所在を明確にすることが必要ではありませんか。
 きれいな盛り土を敷いたから有害物質の影響が地上に及ぶことはないと都は説明してきました。しかし、地下水管理システムはまともに機能せず、地下水の水位が下がらないため、盛り土は広範囲にわたって地下水につかっている状態です。その地下水からは、既に環境基準の百倍を初め、多くの箇所から基準を超えるベンゼンが検出されています。有害物質をブロックするための盛り土が汚染されたら、土壌汚染対策の前提が崩れ去るのではありませんか。知事の認識を伺います。
 盛り土が汚染されていないかどうか直ちに調査すべきですが、いかがですか。盛り土が汚染されていないことを証明する方法は、きちんと調査して、そのデータを公表する以外ないと思いますが、知事、お答えください。
 豊洲新市場については、水産仲卸売り場の店舗を初め、約百店舗で大量のカビが発生するという深刻な問題が起きました。生鮮食料品を扱う市場として、あってはならないことだと思いますが、知事はどう受けとめていますか。
 都の発表資料によれば、豊洲新市場売り場内の湿度は、七月中旬には九五%という高い状態が続いていました。そのため、必要に応じて数時間の空調運転を実施したにもかかわらず、魚などの陳列台、木製の机や棚、段ボール、ステンレス設備などに大量のカビが発生しました。点検に入った業者の方は、余りのカビの多さにショックを受けた、ますます豊洲市場には行けないと訴えています。
 都は、連日の雨天、台風五号の通過などが原因だとしていますが、原因がそれだけとは考えられません。地下水位が高く、地下水のすぐ上に建物が建っている状態にあるため、湿度が上がりやすいのではないか、その上、豊洲新市場の建物は閉鎖型で湿気がこもりやすいのではないかなど、原因の踏み込んだ解明が必要だと思いますが、知事、いかがですか。
 環境の専門家にお聞きしましたが、地下水が原因で湿度が高い場合、ベンゼンや水銀など揮発性の高い汚染物質が室内に入り込んでいる可能性がある、その場合、カビにそうした汚染物質が付着している可能性もあるとのことでした。こうした問題についても調査を行い、結果を公表すべきです。知事、お答えください。
 築地市場では、食品の衛生管理が不十分だから衛生的な豊洲新市場に移転する必要があるといわれてきました。しかし、今回の問題で、この移転理由も崩れ去りました。豊洲新市場は生鮮食料品を扱う市場としてふさわしくないことが、また一つ明らかになったことを指摘しておきます。
 次に、臨時会に提出される補正予算案についてです。
 知事は、豊洲移転を急ぐために補正予算案を今出す必要があると説明しています。なぜ豊洲移転を急ぐ必要があるのですか。
 知事は、八月八日の第一回臨時会が終わったわずか二日後に、突然、補正予算案を発表し、第二回臨時会の招集を表明しました。九月の第三回定例会を待つことなく、三十九年ぶりという異例の臨時会を招集する客観的必要性はどこにあるんですか。一カ月前倒しで補正予算を提案しなければならない理由を具体的に、都民の皆さんが聞いてもわかるように説明していただきたい。
 補正予算案に盛り込まれた追加対策には、多くの専門家、市場業者、都民から批判の声が上がっています。実証実験も実態調査もされておらず、専門的、科学的検証に耐え得るものではありません。豊洲移転の問題で、うそとごまかしが繰り返されてきた誤りをまた繰り返す結果になることは明らかです。
 知事、豊洲移転を推進する追加対策のための補正予算案は撤回すべきです。
 以上三問、いずれも予算編成の責任者である知事の答弁を求めます。
 築地市場の豊洲移転問題は、都政最大の課題であり、さきの都議選でも大きな争点となりました。行政のチェック機能を果たすべき都議会の責任も問われています。重大な政治的意味を持つ補正予算案の審議にふさわしく、予算特別委員会を設置し、知事及び関係局長が全て出席して、知事と一問一答の質疑を十分な時間をとって行うこと、そして、市場業者、市場関係者や専門家、消費者などの参考人招致を行うことがぜひとも必要です。
 我が党はこのことを繰り返し求めてきましたが、この議場にいる全ての議員の皆さんに重ねて強く実現を呼びかけるものです。
 次に、築地市場について伺います。
 知事は、六月二十日の基本方針の記者会見で、築地は守る、築地ブランドを守ると明言されました。この日の会見で知事は、築地市場の状況をもう一度改めて見直してみますと、築地市場の価値、そして高いブランド力というのは、これは東京都の莫大な資産であると考えられますと述べました。
 そして、築地の後は築地ということもいえるかと思います、築地市場は長年培ったブランド力、そして地域との調和を生かして改めて活用することが、この大切な宝を生かす方法ではないかと考えますとまで発言されました。知事のこの発言は大変重要なものです。
 しかし、一昨日の知事の発言では、築地は守るという明確な立場は表明されず、専ら民間主導の再開発が強調されました。
 以下、築地市場、築地ブランドをどう守るのかについて質問しますが、とりわけ、市場業者の皆さんの死活にかかわる問題です。具体的に、丁寧にお答えください。
 基本方針の記者会見で小池知事は、築地を売却せずに市場としての機能を確保するための方策を見出していきたいと述べています。知事が築地で確保するという市場としての機能とはどういうものですか。また、知事がいう築地ブランドとはどういうものですか。
 知事は、築地ブランドの核である仲卸を中心にした食材の目ききのわざを、競りや市場内取引を確保、発展させることによって築地のブランド力を守りたいと述べました。知事はこれをどのように具体化するのですか。
 知事は、築地ブランドを守るといいますが、一方で、中央卸売市場は豊洲に移し、卸も仲卸も移転させるとしています。仲卸の多くが築地に戻りたいと希望しても、卸がいなければ競りや相対などの市場内取引は成り立たないし、法的にもあり得ません。実際、全国どの卸売市場でも、卸と仲卸が別々の場所に分離された市場は存在しません。知事、競りや目ききを形だけ残そうとしても、それらは市場としての機能にはなり得ないのではありませんか。
 知事が築地を守るというなら、現に今、築地市場で頑張っている市場業者、とりわけ中小零細が圧倒的に多い仲卸業者の市場業者としての経営を守ることこそ必要です。交通が便利な築地だからこそ、何とか取引が続いている買い出し業者が、買い出しに不便な豊洲まで行けず、別の店に切りかえるか廃業してしまうのではないかという問題も、業者の皆さんの不安を広げている理由の一つです。
 現に、当初、昨年十一月とされた豊洲開場予定が決まってから、上野や銀座の老舗のすし屋や割烹が店じまいをしています。買い出しの得意先の多くを失えば仲卸も続けられなくなるという現実的な問題があることを知事は認識していますか。
 築地の仲卸業者の多くは、一旦豊洲に移転したら、多くの業者が戻る前に廃業に追い込まれかねないと心配し、一度豊洲へ行けば戻ってくる業者はいないだろう、戻るには体力がもたないと訴えています。知事は、市場業者のこうした声をどう受けとめていますか。
 卸売市場を開設するのは東京都ですが、市場を運営しているのは市場業者の皆さんです。だから、市場法でも、認可に当たって市場業者の合意形成がとりわけ重視されているのです。知事の基本方針について、築地市場の業者の合意が得られていると知事は考えているのですか。
 先日、仲卸でつくる東京魚市場卸協同組合、東卸の理事会に、小池知事の基本方針に全面協力すべきとの議案が出されましたが、二十一対六という大差で否決されました。豊洲移転に賛成の人もこの議案には反対しました。基本方針に対する業者の合意が得られていないことは明白だと思いますが、知事はどう受けとめていますか。
 築地女将さん会は、知事宛ての公開質問で、知事の基本方針にあるように、仮に一時的であれ築地市場を移転する場合、関係者の合意形成が何よりも重要だと述べています。そして、女将さん会が取り組んだ署名活動で、全仲卸事業所の七割以上が移転中止の立場を表明しているように、移転計画の中止を求める声は圧倒的ですとして、基本方針を実現するのは非常に難しいのではないかと述べ、仮に合意が得られなかった場合、どのようになさるのかと問いかけています。この市場業者の方々の声に知事はどう答えるのですか。
 知事は、七月七日に農水大臣と会い、豊洲新市場の開場に向けて協力要請をしました。どのような要請を行い、どういう回答だったのですか。
 知事は、基本方針を発表した六月二十日、築地市場の現在地でのリニューアルについて、業者の合意が難しいと述べました。しかし、六月十三日、つまり一週間前には、知事に提出された市場問題プロジェクトチームの報告書で、現在地での再整備は可能だとして選択肢の一つとされています。にもかかわらず、知事が現在地でのリニューアルは難しいと判断した根拠をお示しください。
 築地市場の現在地再整備は可能だとする建築専門家の提案が次々と出されています。横浜の赤レンガ倉庫などのリノベーションを手がけた経験のある東京電機大学名誉教授の今川憲英氏は、二〇一〇年ごろから築地市場の現在地再整備を研究しており、古くなった建物を解体せずに手を加えて再生、延命させることは可能だとして、建築専門雑誌に具体的な提案を発表しています。知事は、築地の現在地での改修や建てかえが技術的には十分可能だという認識をお持ちですか。
 築地を守る、築地ブランドを守る、そのためには、築地市場を現在地で再整備することが最も現実的な道です。多くの専門家や市場業者の皆さんと知恵を出し合い、後世に悔いを残さぬよう、その可能性を探ることを改めて提案しますが、知事、いかがでしょうか。
 築地市場の建物の歴史的、文化的な価値や、市場としての理想的な設計思想を継承すべきとの声も上がっています。
 二十世紀の価値ある建築、環境遺産の保全を目的とする、国際的なNGOでありますドコモモの日本支部から、築地市場の建物の保全を求める提言が、七月二日、知事宛てに提出されています。知事はごらんになったでしょうか。
 その中では、築地の建物が八十二年前の竣工時、世界でも最大級の市場として設計や建物配置が工夫されていた点、戦前期の日本の最大規模の鉄骨造建築としての技術的価値とともに、湾曲した構造などの空間構成の美しさ、ユニークな水辺景観などの点でその価値を評価して、都として後世に継承するよう求めています。
 ドコモモのメンバーである建築家の兼松紘一郎氏は、八十年以上前にこれだけの巨大市場をつくった建築家集団の力は傑出していた、それを壊してしまうのは、建築家の思いも、築地市場で働く人たちや買い出しの人たちの思いも踏みにじる行為ですと語っています。
 こうした提言や意見を知事はどう受けとめていますか。建物の機能的な、また歴史的な価値の保全という点でも、築地ブランドを生かすことは大きな意味があると思いますが、知事、いかがでしょうか。
 知事は、民間主導で築地の再開発をするといいますが、知事がいう民間主導の再開発とはどのようなものですか、具体的にお答えください。
 また、市場経営のノウハウがない民間主導の再開発で、市場としての機能が確保できると思っているのですか。知事の明確な答弁を求めます。
 オリンピックに間に合わせるために豊洲移転を急ぐというやり方も許されません。
 そもそも築地市場をオリンピックの駐車場にすることが東京都の方針とされたのは、六月二十日の知事の基本方針が初めてです。それがあたかも既定の方針であったかのようにいうのは間違いです。あくまで選択肢の一つにすぎませんでした。築地が使えなかったらほかを探すというのが当然のことです。ところが、オリンピックの駐車場を確保するために築地市場を更地にするというのは、知事、余りにも強引なやり方ではありませんか。
 知事は、築地市場の移転を急ぐことで環状二号線の完成をオリンピックに間に合わせるとしています。これもおかしな話です。環二が間に合わなければ、オリンピックの輸送計画を見直せばよいのです。国土交通省も、環状二号線はオリンピックのためだけの道路ではない、築地市場がある限り工事はできないと説明しています。環二の完成をオリンピックに間に合わせるために築地市場を移転させるなど、あってはならないことです。知事、そう思いませんか。
 もともとオリンピックと市場をどうするかは別問題であり、切り離して考えるべきものです。ところが、一昨日の知事発言では、市場移転問題の三つの取り組みの二番目に、オリンピック・パラリンピックに向けた準備を位置づけて、環状二号線や駐車場の整備を着実に行うと表明しました。まるでオリンピックを口実にして築地市場を早く移転させようといわんばかりではありませんか。オリンピックと市場移転問題は切り離して考えるべきですが、知事の見解を伺います。
 以上、知事の市場移転問題についての基本方針と今回の補正予算案についてただしてきましたが、この問題をわずかな時間の臨時議会で、多数で押し通すようなことがあれば、石原都政以来の都議会のやり方と変わるところはなく、都議会選挙は何だったのかが厳しく問われます。
 小池知事への、市場業者だけでなく、都民全体の信頼も大きく損なわれるでしょう。それは、今回の提案の内容もやり方も、知事が掲げてきた都民への約束と相入れないものであるからにほかなりません。
 知事は、一旦提案した補正予算案であっても撤回して、都議会はもちろん、当事者である築地関係者や、食の安全・安心を願う都民の声を十分に聞き、それらを踏まえた合意点を探るための努力を惜しまぬことを強く求め、また、再質問を留保して質問を終わります。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 曽根はじめ議員のご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、無害化の約束についてのご質問がございました。
 豊洲市場用地をめぐるこれまでの議論の中で、土壌、地下水を環境基準以下にする、すなわち無害化を達成するということが大きな課題となってまいりました。この目標に向けて、これまでに例のないほどの水準の土壌汚染対策が行われ、汚染の大幅な改善は図られたものの、結果として環境基準以下という目標は達成をされておりません。
 都民、事業者との約束が果たされていないということを真摯に反省いたしまして、先般の都議会で、また、築地市場に私自身出向きまして、都知事としておわびをしたところでございます。その上で、現実的な取り組みを進める必要があると判断をいたしまして、無害化にかわる新たな方針を定めたところでございます。
 その方針では、専門家会議の提言を踏まえまして、専門的、科学的で妥当な対策を講じて地上の安全に万全を期すとともに、地下水管理システムの適切な運用によって中長期的に水質の改善を図っていく。これに加えまして、これらの取り組みや客観的なデータについて正確な情報発信を徹底していく、このようなことといたしております。
 この新たな方針のもとで、こうした取り組みを着実に積み重ねていくことで、安全で安心な豊洲市場について、都民や事業者の理解を得られるように努めてまいる所存でございます。
 そして、この無害化にかわる新たな方針についてでございますが、豊洲市場をめぐるこれまでの都議会におけるご議論、付帯決議に至る経過などについて、私も十分承知をしているところでございます。
 都議会、そして都民との約束はもちろん重いものと考えておりますが、結果として環境基準以下という目標が達成されていない現状を真摯に反省しつつ、現実的な取り組みを進めていく必要があると判断いたしまして、無害化にかわる新たな方針を定めたものでございます。
 今後、この新たな方針に基づく取り組みを着実に積み重ねていくことによりまして、都民や事業者のご理解を得られるように努めてまいりたく存じます。
 食の安全と安心の確保についてのご質問でございます。
 生鮮食料品を扱う場であります卸売市場でございます。食の安全・安心の確保が最優先されるべきであることは、就任以来一貫して私も述べてきたとおりでございまして、この考えはこれまでとは変わっておりません。
 豊洲市場の用地に関する認識についてのお尋ねでございます。
 専門家会議は、豊洲市場について、これまで実施したさまざまな測定結果から、地上部分の大気は基準値を満たしている。地下水については基準超過が確認をされており、地上部は安全と評価をして、地下は管理するべきというのが専門家会議の考え方でございます。こうした専門家の見解を初めとして、豊洲市場に関する正確な情報を発信することによって、都民の理解の促進に努めていきたいと考えております。
 豊洲市場の安全性についてのお尋ねでございます。
 豊洲市場に関する専門家会議の見解は、先ほど述べたとおりでございます。こうした見解を踏まえた上で、今後、追加対策工事を実施し、そして正確な情報発信を通じまして、安全・安心を確保してまいる所存でございます。
 追加対策についてのご質問でございます。
 専門家会議は、都から独立した会議体として、豊洲市場用地における安全対策を検討していただいてまいりました。地下水汚染が確認された状況を踏まえて、専門的、科学的知見に基づいて必要な追加対策を提言していただいております。追加対策を着実に実施する、そして、対策の状況や地下水調査などの正確な情報発信を通じて、都民の安全・安心を確保してまいりたいと考えております。
 地下水調査の結果についての認識でございます。
 専門家会議におきまして、地下水管理システムの稼働によって残存していた汚染地下水が移動した可能性がある、局所的に土壌汚染が残存していた可能性があるとの指摘がございます。
 追加対策の妥当性についてでありますが、専門家会議について、専門家会議はさまざまな測定結果をもとに、専門的、科学的な見地から追加対策をご提言いただいております。こうした追加対策を着実に実施して、機能強化された地下水管理システムの揚水機能によりまして、汚染地下水を徐々に回収する、そして、中長期的に水質の改善を図っていくというものでございます。
 ご指摘のように、これまでの調査で高い濃度が確認された箇所がございますが、それらを中心に、専門家会議のもとで、四十六カ所で地下水の調査を行いまして、これによって市場用地全体の地下水質の傾向を把握してまいる所存でございます。
 地下水の水位管理でございます。
 専門家会議におきまして、豊洲市場の用地におけます地下水管理システムの稼働状況を踏まえ、早期に目標管理水位まで地下水を低下させるとともに、地下水位上昇時の揚水機能を強化する必要があるとのご提言をいただいております。具体的な地下水管理システムの機能強化策につきましても、専門家会議によって、対策方法として妥当であるとのご判断をいただいております。
 これらの取り組みを着実に進めまして早期の地下水位の低下を目指すとともに、地下水の管理を適切に行ってまいります。
 地下水管理システムの機能強化についてのご指摘でございます。
 今申し上げましたとおり、専門家会議で、豊洲市場用地における地下水管理システムの稼働状況を踏まえた上で、地下水管理システムの機能強化策の妥当性、これを評価していただいた、このように認識をいたしております。
 地下水の現状に対しての認識についてのご質問でございます。
 専門家会議では、局所的に土壌汚染が残存していた可能性があると、先ほど申し上げたとおりでございますが、地下水管理システムによって地下水位を安定的に管理をするとともに、汚染地下水を徐々に回収をして、中長期的に水質を改善していくということとしております。この専門家会議では、地下水の汚染状況や地下水位の現状を踏まえた上で、早期に目標の管理水位まで下げるための対策を提言していただいており、地下ピット内への新たな揚水ポンプの設置、観測井戸の揚水井戸化などの機能強化を実施いたしてまいります。
 カビについてのご質問がございました。
 豊洲市場の建物内の湿度が高まったことによりまして、市場業者が設置した木製の棚であるとか、ステンレス設備の表面などにカビが発生しているとの報告を受けております。市場業者の皆様にはご心配をおかけいたしておりますが、必要な対策を早急に講じていくように、市場当局に指示をしたところでございます。
 豊洲市場への移転についてでございます。
 豊洲市場への移転は、築地市場の施設や設備の老朽化、場内の過密化、高度な品質、衛生管理が困難な状況などなど、築地市場が抱える大きな課題を抜本的に解決するために実施をするものでございます。移転の方針が定まった現段階におきましては、可能な限り早期の移転を実現することが重要と考え、移転に向けましてはスピード感を持って取り組んでまいる所存でございます。
 臨時会への補正予算の提案についてのご質問でございます。
 市場移転問題に関しましては、六月二十日に示しました基本方針を踏まえて行政組織としての取り組みを取りまとめた関係局長会議におきまして、豊洲市場への早期移転を円滑に行うことが最優先事項と確認をしたところでございます。それに向けまして、追加対策工事を速やかに完了させる、豊洲市場への移転に向けた環境を早期に整える。そのために、第三回の定例会を待たずして臨時会を招集し、都議会の皆様にこうやって補正予算案をご審議いただいているものでございます。
 補正予算案に盛り込んだ追加対策でございますが、補正予算案に盛り込んだ地下ピット、そして地下水管理システムに係る追加対策工事ですが、豊洲市場の土壌汚染に関して、専門家会議が科学的な知見に基づいてさまざまな検証を重ねた上で、有効な対策としてご提言をいただいた内容となっております。
 都といたしましては、補正予算の成立後、この対策工事を着実かつ確実に実施をすることによりまして、豊洲市場の移転に向けました環境を早期に整えてまいります。
 築地再開発における市場の機能についてのご質問がございました。
 築地の再開発については、市場会計の持続可能性を担保するため、経済合理性を確保しながら、民間の主導によって行うことといたしております。築地の地域特性や可能性、ポテンシャルなどから検討をスタートさせまして、その後、民間からのヒアリングなどを実施して、ステップを踏みながら、開発コンセプトなどを具体化していく予定でございます。
 こうした動きの中で、将来築地に戻ることを希望する仲卸の業者に応えるためのさまざまな方策につきまして、豊洲市場への移転後の状況を踏まえながら検討を進めてまいります。
 築地ブランドについてのお尋ねがございました。
 築地市場には、日本橋魚河岸の時代から続く長い歴史、そして伝統、豊富な品ぞろえ、目ききの力、活気とにぎわいなどといったさまざまな魅力がございます。そして、何よりも、築地市場で働く事業者の方々の日々のご努力の中で生み出されてきたものでございまして、こうした魅力が築地ブランドであると私は考えております。
 その具体化でございますが、築地の再開発に当たりましては、築地エリアが有する食文化、浜離宮、水辺といったポテンシャルを生かして、多様な観点からまちづくりを検討していくことといたしております。
 そのため、築地再開発検討会議を設置し、築地の地域特性やポテンシャルの検討からスタートし、豊洲へ移転した後の状況も踏まえながら、ステップを踏んで検討することといたしております。
 基本方針についてのお尋ねでございます。
 この基本方針は、この間の幅広い議論を踏まえつつ、さまざまな意見も参考にし、熟慮を重ねて打ち出したものでございまして、豊洲と築地の両方を生かすという趣旨の私自身の考え方を示したものでございます。六月、公表をいたしまして、その後、直ちに築地市場を訪問いたしました。業界団体の代表の方々に内容をご説明し、率直な意見交換も行ったところでございます。引き続き、市場の業者に寄り添った丁寧な対応に努めて、基本方針に対する理解を求めてまいりたいと考えております。
 そして、市場業者の声につきましては、豊洲市場への円滑な移転に向けては、市場業者の方々のご理解を得ながら取り組んでいく必要がございます。市場業者の方々の声には真摯に耳を傾けながら、丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。
 農水大臣への要請についてのご質問もございました。
 私からは、豊洲移転の基本方針を公表したこと、今後追加対策をしっかりと講じること、市場業者の皆さんの意見を聞きながら移転へ向けての調整を行うなど、ご説明をいたしました。そして、大臣からは、早期移転という基本方針を示したことは前進であり、認可申請については卸売市場法に基づいて適切に対応すること、今後とも、都の考え方をしっかりと聞いて打ち合わせを進めていきたい旨のご発言がございました。
 築地の再整備が困難と判断した理由についてのお尋ねでございます。
 築地市場の現在地再整備については、これまで何度も議論がなされたものの、営業しながらの工事が困難であること、業界との調整が難航したことなど、さまざまな問題から実現に至らなかった経緯があることを存じております。こうした経緯や市場のあり方戦略本部での検証、そして、さまざまなご意見を参考にしながら、築地再整備は改めて困難と判断したものでございます。
 築地市場の建物の価値につきましては、文化的、歴史的な観点から捉えるということは一つのご見解としてあり得ることかと思います。しかしながら、築地市場は、現在、あくまで中央卸売市場として運営しているものでございまして、施設設備の深刻な老朽化や場内の過密化、品質、衛生管理など、多くの課題があることも事実でございます。
 そのため、豊洲市場への早期移転を円滑に進めることを最優先事項としたものでありまして、その実現に向け、全力で取り組んでいるところでございます。
 民間主導の築地再開発についてのご質問でございます。
 民間による再開発事業におきましては、これまでも地域特性に応じてさまざまな機能の導入が図られております。築地の再開発に当たりましても、民間の知恵とノウハウを生かしていくことが重要かと存じます。
 今後、民間からのヒアリングなどを行いながら、まちづくりの方針を具体化し、その後、提案募集、事業者の選定など、民間主導による再開発の検討を進め、こうした動きの中で、将来築地に戻ることを希望する仲卸業者の声にお応えするためのさまざまな方策について、豊洲市場への移転後の状況を踏まえながら検討を進めていく考えでございます。
 二〇二〇年大会の駐車場の整備でございます。
 豊洲市場への早期移転は、築地市場の狭隘化、老朽化した現状、衛生面の課題を解決するため、今般、豊洲と築地の両方を生かすという方針を打ち出しまして、その具体化に取り組んでいるところでございます。
 一方、大会時の車両基地、いわゆるデポは輸送の拠点でありまして、選手村や競技会場など、関係する施設の位置関係、大会時の交通状況に応じまして、柔軟かつ適切な輸送運営の実現に向けまして、複数配置をする予定としております。
 豊洲市場への早期移転を進めていく中で、候補の一つでありました築地市場跡地を大会時のデポとして活用することをあわせて推進をして、円滑な大会運営の実現に取り組んでいくこととしたものでございます。
 同じく、二〇二〇年大会に向けた環状第二号線の整備についてのご質問にお答えをいたします。
 現在、東京のさらなる発展に向けまして、基本方針を踏まえて豊洲市場への早期の移転、オリンピック・パラリンピックに向けた準備の推進、築地再開発、三つの取り組みを進めているところでございまして、これらはいずれも重要な課題でございます。環状第二号線の完成のためだけに市場移転を急いでいるというものではございません。
 そして、オリンピックと市場移転問題についてのご質問でございました。
 豊洲市場への移転というのは、築地市場の老朽化、過密化、品質、衛生管理などの課題、先ほどから申し上げているとおりでございます。これらの課題を抜本的に解決するために実施するものでございまして、移転の方針が定まった現段階におきましては、可能な限り早期の移転を実現することが重要と考えております。
 また、移転後の跡地でございますが、基本方針におきまして、東京二〇二〇大会の輸送拠点として活用するということといたしておりまして、市場移転を進める上で、環状第二号線や輸送拠点の整備といった計画と調整をしていく必要がございます。こうしたさまざまな要素も総合的に勘案しながら、移転に向けまして、スピード感を持って調整をしていきたいと考えているところでございます。
 なお、その他のご質問につきましては、中央卸売市場長からの答弁とさせていただきます。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 十五点のご質問にお答えいたします。
 まず、追加対策についてでございますが、専門家会議は、専門的、科学的知見に基づき、地下水汚染が確認された状況を踏まえて必要な追加対策を提言しております。
 今後の地下水モニタリング調査についてでございます。
 豊洲市場用地では、操業に由来する汚染が確認された箇所を対象に、土壌汚染対策工事により汚染土壌を掘削除去し、汚染地下水は一旦基準以下とした上で、平成二十六年十一月から二年間、モニタリング調査を実施してまいりました。
 その結果、調査を実施した二百一カ所のうち約三分の二の箇所につきまして、基準以下の状態が二年間継続したことを確認しており、これらの土壌汚染対策法上の区域変更等に関して、環境局に届け出た上で終了となります。
 今後の地下水の調査につきましては、専門家会議の提言を踏まえて、当面、濃度が高いところを中心に選定した四十六カ所で実施し、都民に的確な情報提供を行っていくこととしております。
 なお、土壌汚染対策法上、形質変更時要届け出区域の解除や管理区分の変更を行うためには、基準を満たしている状態が二年間継続していることが必要であり、基準を超えた七十四カ所につきましては、今後の地下水質の状況も踏まえ、取り扱いを検討することとしております。
 クロスチェックについてです。
 現在、豊洲市場におきまして、地下水質の調査を実施している調査会社は、地下水モニタリングの再調査の際に、専門家会議のもと、四社でクロスチェックを実施しており、精度が確保されていることを確認していることから、改めてクロスチェックは予定しておりません。
 地下ピット内での換気についてでございますが、専門家会議では、一定程度、換気を行うことにより、地下ピット内の空気の揮発性ガス濃度が基準値以下に低下することが確認されました。追加対策で床面にコンクリートを打設し、ガスの侵入を低減させるとともに、毎日必要な量の換気を行うことから、揮発性ガス濃度が上昇する可能性は低いと考えております。
 このため、換気により排出される空気の揮発性ガス濃度は、基準値等を下回るものと考えておりますが、ピット内の空気測定で確認も行ってまいります。
 地下ピット床面のコンクリートについてでございますが、専門家会議の提言では、換気により揮発性ガスの濃度上昇を防止することとしており、床面のコンクリートのみでピット内へのガスの侵入を完全に遮蔽することは想定しておりません。コンクリートは、その性質上、ひび割れは生じますが、ひび割れ抑制に配慮した施工とするとともに、適切な時期に調査及び補修を行うことで、ガス侵入の低減機能を維持してまいります。
 なお、床面のコンクリートは、大地震を想定して液状化対策を施した安定的な地盤の上に設置することとしております。
 地下水管理の目標についてですが、昨年十月の地下水管理システムの本格稼働以降、地下水位は徐々に低下しておりますが、同システムの井戸やポンプの目詰まり等により揚水量が十分に確保されていないため、敷地全体の地下水位は、現時点で目標管理水位まで到達しておりません。
 こうした状況を踏まえて、専門家会議からは、揚水機能の強化が必要との提言をいただいておりまして、地下ピット内への新たな揚水ポンプの設置や観測井戸の揚水井戸化等の機能強化を着実に実施することにより、早期の地下水位の低下を目指すとともに、地下水管理を適切に行ってまいります。
 地下水の現状を踏まえた対策についてでございますが、豊洲市場では、地下水管理システムにより地下水を適切に管理することが肝要であり、速やかに地下水位を下げる必要があることから、追加対策に必要な補正予算案を上程したところでございます。
 今後、追加対策を着実に実施し、大気や地下水の測定結果などを正確に発信していくことにより、豊洲市場の安全・安心を確保してまいります。
 カビ発生の原因についてですが、地下水位の高低にかかわらず、晴天時や湿度の低いときについては、これまでカビの発生は確認されておりません。今回のカビの発生については、今月の記録的な長雨に加え、台風の通過に伴って、建物内の湿度が上昇したことによるものと考えております。
 カビの調査についてですが、先ほどもお答えしたとおり、カビ発生の原因については、長雨や台風に伴い、建物内の湿度が上昇したことによるものと認識しております。市場業者からは早期の清掃を求められており、都といたしましては、こうした要望を踏まえまして、被害のあった店舗の拭き取り清掃を迅速に実施しているところであり、改めての調査は考えておりません。
 市場の機能についてでございますが、卸売市場法では、中央卸売市場においては、卸売業者、仲卸業者、売買参加者等が市場内で取引を行うことを前提にさまざまな制度が定められております。
 都といたしましては、豊洲市場を中央卸売市場として継続的に運営していくこととし、築地における機能については、将来築地に戻ることを希望する仲卸業者の意向や卸売市場法改正の動向も踏まえながら、今後、検討していくこととしております。
 仲卸業者の経営についてですが、市場運営に当たっては、市場業者の経営が健全であることが不可欠であることから、都はこれまで個別事業者に対する経営安定化のための取り組みを行ってまいりました。その中でも、仲卸業者は小規模な事業者が多く、また、流通環境の変化に伴い、築地市場の事業者数が約二十五年で半減するなど、経営が厳しい状況にございます。
 豊洲市場移転に際しては、顧客離れなど、市場業者が抱える不安の声に耳を傾けながら、引き続き、仲卸業者の経営基盤の強化を図ってまいります。
 仲卸業者の移転についてでございますが、市場業者は厳しい経営環境の中で、豊洲市場移転に向けてさまざまな不安を抱えていることは認識をしております。
 そのため、都はこれまでも、市場業者の要望を踏まえ、低利融資や設備補助など、豊洲市場への移転に伴う経済的な負担を軽減するためのさまざまな支援を行っております。
 東卸組合の理事会の結果についてですが、理事会において議案が否決された趣旨は、東卸組合として、組合員の意見を聞いていない段階で基本方針に関する決議をすることは時期尚早との判断をしたものであり、基本方針自体を否定したものではないと聞いております。
 築地の現在地再整備の可能性についてですが、築地市場の現在地再整備について、新しい工法や手法による提案がなされていることは承知しております。しかしながら、現在地再整備は営業を継続しながらの工事となり、工事の長期化や業界調整の難航など、相当の困難が予想されます。築地市場の施設の老朽化や狭隘化への対応は急務であり、そうした中で現在地再整備を進めることは、現実的ではないと考えております。
 最後に、築地の現在地再整備の検討についてでございます。
 これまでの幅広い議論などから、豊洲市場への移転が最も現実的な道であると考えております。築地の現在地再整備は、技術的な提案はともかくとして、事業者間の調整や営業を続けながら工事を行うことが困難なことは、過去の経緯を見れば明らかであると考えております。
 追加対策工事やさまざまな移転準備を進め、豊洲市場への早期移転に向けた環境を整えてまいります。
〔百二十七番曽根はじめ君登壇〕

○百二十七番(曽根はじめ君) 知事に四十二問質問をしましたが、知事が答弁されたのは二十七問だけでした。答弁を聞いて、さらにただすべき問題が多数あります。したがって、知事との一問一答の審議の必要性はますますはっきりしました。
 全ての答弁に再質問したいのですが、時間の制約から、二問に絞って再質問をいたします。
 まず、無害化方針の撤回の問題です。
 石原元知事は、さきの百条委員会での私の尋問に対して、土壌も地下水も環境基準以下にするという約束はハードルが高過ぎたかもしれないと証言しました。これに対して小池知事は、びっくりしたと感想を述べていました。
 しかし、先ほどの知事の答弁は、土壌も地下水も環境基準以下にするというハードルは現実的でなかった、だから一方的に破棄するというものです。これには私の方がびっくりしました。市場業者、都民の皆さんも同じだと思います。
 土壌も地下水も環境基準以下にするという約束は、食の安全・安心を確保する東京都の公式の方針として、また、豊洲移転の前提条件として繰り返し明言されてきたのです。約束は双方の合意で成り立つものです。変更する場合は双方の合意が必要ではありませんか。
 知事、謝罪したからそれでよい、一方的に破棄してよいというのですか。改めてはっきりお答えください。
 二問目は、市場業者の合意の問題です。
 知事は、市場業者の方々に丁寧に説明するなどと述べましたが、結果として、市場業者の合意がない場合は豊洲移転は進めない、このことを知事、はっきり答弁してください。
 以上、二問、知事の答弁を求めます。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 曽根はじめ議員の再質問にお答えをいたします。
 まず一点、無害化の約束についてのご質問でございます。
 先ほどもお話しいたしましたが、豊洲市場の用地をめぐるこれまでの議論、付帯決議に至ります経過など、十分承知をいたしているところでございます。そして、都議会や都民との約束というのは極めて重いものだと考えております。
 一方で、目標に向けた対策を行って汚染の大幅な改善は図られたものの、結果として都民の約束が果たされていない現状、こうした現状を真摯に反省いたしまして、都民におわびをさせていただき、そして、無害化にかわる新たな方針を定めたものでございます。
 この方針に基づいて、リアル、現実に立脚した取り組みを着実に積み重ねていくことで、都民や事業者の理解を得られるように努めてまいりたいと考えております。
 そして、築地市場の事業者への対応についてのご質問がございました。
 豊洲市場への円滑な移転に向けましては、市場業者の方々のご理解を得ながら取り組んでいく必要がございます。だからこそ、私は基本方針の発表後、直ちに市場を訪問いたしまして、業界団体の方々とも率直な意見交換を行ったところでございますし、また、今後とも、厳しい経営環境のもとに置かれた事業者の皆様方の不安、そして、課題に耳を傾けまして、事業者に寄り添った丁寧な対応に努めていく、このことを先ほど述べたとおりでございます。

○議長(尾崎大介君) この際、議事の都合により、おおむね十五分間休憩いたします。
   午後五時三十一分休憩

   午後五時五十分開議

○副議長(長橋桂一君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
 質疑を続行いたします。
 五十四番西沢けいた君。
〔五十四番西沢けいた君登壇〕

○五十四番(西沢けいた君) 私は、都議会民進党を代表して、知事発言について小池知事並びに関係局長に伺います。
 私たち都議会民進党は、さきの都議会議員選挙において、豊洲移転は安全・安心が最優先と掲げ、追加対策の実施や情報公開の徹底、都民の理解と納得なくして豊洲市場への移転はあり得ませんと訴えてきました。
 また、二〇〇九年の都議会議員選挙では、築地市場の強引な移転反対を訴え、平成二十二年度の市場会計予算に対しては、無害化された安全な状態での開場を可能とすることなどとした付帯決議を、平成二十四年度の市場会計予算に対しては、築地での食文化の拠点が継承されるよう最大限努力することなどとした付帯決議を提案し、成立させてきました。
 こうしたことを踏まえ、以下質問をいたします。
 初めに、豊洲の土壌汚染対策についてです。
 平成二十二年三月の市場会計予算に対して、無害化された安全な状態での開場を可能とすることとの付帯決議を付したのは都議会であり、中でも、私たち都議会民進党が率先して提案し、成立させてきました。
 この付帯決議が付された当時、東京都は、この無害化について、土壌を環境基準以下にすると答弁していました。しかし、付帯決議の翌年、平成二十三年二月二十三日の予算特別委員会において、東京都は、土壌はもちろん、地下水中の汚染も環境基準以下になることであるなどと、さらに踏み込んだ答弁をしています。
 このいわゆる無害化三条件と呼ばれている答弁について、プロジェクトチームの一次報告書では、専門的見地からは、当初から実現困難な条件であると切り捨てています。
 そこで、当時の答弁は、地下水中の汚染も環境基準以下となる見込みがあっての答弁だったのか、見解を伺います。また、地下水も環境基準以下になる見込みがあったのであれば、その背景となる根拠について見解を伺います。
 当時、いわゆる無害化三条件を答弁するに当たっては、専門家などに対して、当然、意見を求めたものと考えますが、事実関係及び専門家の意見などについて見解を伺います。
 なぜ、東京都が答弁した無害化三条件がクリアされなかったのか。私たちは、その原因を解明しなければ、また同じことを繰り返すのではないかと考えています。
 一方で、小池知事は、豊洲市場用地の土壌汚染対策に係る無害化にかわる新たな方針の中で、環境基準を達成できていない現状を真摯に受けとめ、その反省を踏まえた上で、安全で安心な市場の実現に向け、専門的、科学的で妥当な対策を講じるとしています。
 そこで、ここでいうところの反省とは具体的に何であるのか、知事の見解を伺います。
 豊洲に移転するのであれば、安全宣言をしてほしいと願う市場関係者も少なくありません。二〇一四年十二月九日の舛添前都知事の定例記者会見での発言を事実上の安全宣言とする指摘もありますが、その後、盛り土問題などがあったことを踏まえると、納得できるものではありません。この間、小池知事は、安全と安心は違うとしつつも、法的にも科学的にも安全と述べています。
 そこで、改めて、小池知事は豊洲市場が心の底から安全だと確信をしているのか、お伺いをいたします。
 豊洲移転は、安全・安心が最優先です。私たちは、追加対策工事を着実に実施し、情報公開の徹底、追加対策の効果が確実に上がっていることなどを都民と継続的に共有しながら、理解と納得を積み重ねていくことが必要であると考えます。
 加えて、モニタリングを継続する中で、万が一、理解しがたい数値が検出されるなどした場合、専門家の意見を聞きながら、さらなる追加対策の実施も含め、豊洲の安全・安心に万全を期すべきと考えますが、知事の見解を伺います。
 次に、築地のまちづくりについて伺います。
 私たち都議会民進党は、平成二十四年二月七日、築地市場のある中央区と東京都が築地のまちづくりに関する合意を締結したことを踏まえ、平成二十四年度の市場会計予算に対して、築地での食文化の拠点が継承されるよう最大限努力することなどとした付帯決議を提案し、成立させてきました。
 したがって、私たちは築地での食文化の拠点継承を進めるという立場であり、六月二十日に知事が発表した食のテーマパーク構想について、大いに注目をしています。
 しかし、一昨日の所信では、食のテーマパーク構想への言及は一切なく、その説明もありませんでした。仲卸などの期待をあおるだけあおっての方針変更であれば、信用問題です。
 一昨日の所信で、小池知事は、食のテーマパーク構想になぜ触れなかったのか、方針を変更したのか、見解を伺います。
 小池知事は、豊洲が市場法に基づく市場になる一方で、築地については、法改正もにらみながら、一番市場としての機能が確保できるための方策を見出していきたい旨述べるにとどめており、このことは、築地は市場法の市場にならないことを示唆しています。
 知事の思いは、市場法という枠組みよりも、仲卸を中心とした目ききのわざ、目ききの技術を後世に伝え、生かしていきたいということに重きを置いているものと理解をするものですが、築地で競りを行うのか、卸は築地に来るのか、具体的に築地で市場機能をどう確保するのか、知事の見解を伺います。
 六月二十日、小池知事は築地市場を五年後を目途に再開発すると述べましたが、これを聞き、五年我慢すれば築地に戻れると思った水産仲卸の人たちは少なくありませんでした。
 プロジェクトチームの小島座長が、水産仲卸有志の勉強会において、五年後に戻れる旨発言をしているとも聞いており、こうしたことが誤解に拍車をかけたようにも思います。
 さきの委員会では、東京都は五年以内の着工を目指すと答弁をしましたが、着工か完了か、これを曖昧にして、五年後という数字だけひとり歩きさせた六月二十日の知事発言は、いつ築地に戻れるのかと期待する人たちに対しては、極めて不誠実です。
 六月二十日の時点で、小池知事は、みずから発言した五年後が、着工時期か完成時期か承知をしていたのか、知事の見解を伺います。
 承知していたのであれば、なぜ着工時期か完成時期かを述べなかったのか。承知していなかったのであれば、なぜあえて誤解を招く形で五年後という数字をひとり歩きさせたのか、知事の見解を伺います。
 あわせて、築地の再開発に向けた進め方について、示されている、一、築地の持つ地域特性やポテンシャルの検討、二、開発コンセプト等の具体化、三、民間事業者の募集、選定、四、設計、土壌・埋蔵文化財調査、五、再開発工事、このスケジュールについて、それぞれどの程度の期間を想定しているのか、具体的な再開発の想定スケジュールをお伺いいたします。
 次に、知事の政策決定過程について伺います。
 六月二十日の方針発表における小池知事の政策決定過程は極めて不透明です。財源についても、小池知事は、関係局長が集まった会議で、既にA案、B案、C案、D案と各種の数字が出てきている旨述べていますが、知事の方針は、そのどれにも当てはまりません。
 小池知事は、最後の決定はAI、人工知能と述べていますが、特に、社会的にも注目される市場問題の政策決定過程が不透明であってはなりません。
 私は、市場問題こそ、その政策決定過程を議会や都民と共有し、決定すべきであったと考えますが、知事の見解を伺います。
 また、知事は、今回の政策決定過程について、回想録に残すことはできるかと思っていると定例会見で述べていますが、回想録にお書きになるであろうことについて、今、この場で述べていただきたいと思います。知事の見解を伺います。
 私たち都議会民進党は、小池都政に対して、改革は積極的に進める一方で、都政へのチェック機能も適切に果たしていくという立場です。しかし、チェック機能を果たす上で、時間もまだまだ足りません。知事とも、一問一答形式で議論を深めたかったと感じます。
 私たち都議会民進党は、予算特別委員会の設置を求め、質問を終わります。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 西沢けいた議員のご質問にお答えをさせていただきます。
 まず、無害化にかわる新たな方針についてのご質問がございました。
 豊洲市場の用地をめぐるこれまでの議論の中で、土壌、そして地下水を環境基準以下にする、すなわち無害化を達成することが大きな課題となって、そして都議会においても付帯決議が付されたこと、ただいまの西沢議員のご質問の中にも、その経緯がずっと述べられておりました。
 そして、都議会、都政、それぞれこの目標に向けて、他に類のない水準の土壌汚染対策が行われて、汚染の大幅な改善は図られたものの、結果とすれば、環境基準以下という目標が達成されていないということでございまして、私は都民との約束が果たされていないという観点から、先般の都議会において、おわびをしたところでございます。
 こうしたことを真摯に反省して、現実的な取り組みを進める必要があるという判断でございます。
 無害化にかわる新たな方針といたしまして、専門家会議の提言を踏まえて、専門的で、科学的で、妥当な対策を講じる、地上の安全に万全を期すということとともに、地下水管理システムの適切な運用によって中長期的に水質の改善を図っていく、この専門家会議のご提言でございます。これに加えて、正確な情報発信を通じ、都民や事業者の理解を得ていくことといたしております。
 今後は、新たな方針に沿いまして、安全で安心な豊洲市場の実現に向けて邁進をしていきたいと考えております。
 豊洲市場の土壌汚染対策、それを経て、安全についてのご質問でございます。
 昨年八月の移転延期を決めて以降、豊洲市場では、ご承知のように、地下ピットが見つかったり、環境基準を超える地下水が検出されたりなどなど、さまざまなことが明らかになりました。
 こうした課題に対して、専門家会議等におきまして一つ一つ検証が行われてまいりました。そして、専門家会議は、豊洲市場は、土壌汚染対策法に基づく対策は的確に講じられ、法的、科学的には安全と評価を下したところでございます。
 その上で、今後、専門家会議が提言した追加対策を着実に実施する、そのことによって豊洲市場で事業を行う上での安全・安心を確保していく、この認識でございます。
 豊洲市場の土壌汚染対策について、安全・安心の確保に向けた取り組みについてのお尋ねがございました。
 豊洲市場における安全・安心の確保に向けて、まずは専門家会議の提言に基づいて追加対策工事を着実かつ確実に実施をする、そして工事の進捗状況に加えて、整備効果についても都民に対してわかりやすく丁寧に説明をしてまいります。
 さらに、専門家会議の評価を加えまして、大気、地下水の測定の結果などなど、豊洲市場に関する客観的なデータを正確に発信をしてまいります。それとともに、必要があれば専門家に相談をいたしまして、適切に対応していく所存でございます。
 無害化にかわる新たな方針に基づいて、こうした具体的な行動を継続的に行う、そのことによって豊洲市場の安全・安心に万全を期してまいりたいと考えております。
 続いて、築地について。
 まず、まちづくりについてのご質問がございました。
 六月二十日、築地再開発を含めた市場移転に関する基本方針を公表させていただきました。その際用いた食のテーマパークという表現でございますが、まさしく築地のポテンシャル、その可能性を生かした再開発の一つの考えとして示したものでございます。
 この方針をベースにいたしまして、行政の取り組みとしての具体化を図る、その意味で市場移転に関する関係局長会議を開き、その中で、さまざまな要素を勘案した上で検討を進め、今後の取り組み内容をまとめたものでございます。そして、今回の臨時会での所信表明におきましては、その内容をお示しさせていただきました。
 具体的に申し上げると、市場業者を初め、東京の食文化を担う多くの方々のご努力により脈々と築かれてきた築地ブランド、そして築地エリアが有するポテンシャルを引き続き活用して、東京の魅力をさらに高めていくために、経済合理性を確保しながら、民間主導によって再開発する方向で検討していくという内容でございます。
 今後、築地再開発検討会議を設置いたしまして、まちづくりの観点からも築地のロケーションを最大に生かした夢のある姿を描いていきたいと考えております。
 そして、築地再開発における市場機能についてでございますが、築地の再開発につきましては、市場会計の持続可能性を担保するため、経済合理性を確保しながら、民間主導で行うことといたしております。
 このため、補正予算を成立させていただきました後には、速やかに築地再開発検討会議を設置させていただき、まちづくりの観点からも築地のロケーションを最大限に生かした検討を進めていく考えでございます。
 築地の地域特性、先ほどから申し上げているさまざまな可能性などから検討をスタートいたしまして、民間からのヒアリングを実施するなど、一つ一つステップを踏みながら、開発コンセプト等を具体化していく予定でございます。
 こうした動きの中で、市場機能を含めまして、将来築地に戻ることを希望する仲卸の業者に応えるためのさまざまな方策につきまして、豊洲市場への移転後の状況を踏まえながら検討を進めてまいる所存でございます。
 築地再開発の方針についてのお尋ねでございます。
 六月二十日の基本方針におきましては、築地は五年後を目途に再開発するという大きな方針を示させていただきました。行政の取り組みとして、その具体化に向けまして詳細なスケジュールや手順の検討を行うよう、その際に指示をしたものでございます。
 そして、築地再開発の五年後というその意味合いでございますが、基本方針は幅広い議論、そしてさまざまな意見を参考にして、私みずから政策判断を行ったものであり、基本的な考えとしてお示しをさせていただきました。そして、この基本方針を具体化するため、関係局長会議において課題を抽出いたしまして、そして検討の方向性を取りまとめたものでございます。
 そのような経過を経まして、築地の再開発については、幅広い検討、そして土壌調査などステップを踏みながら進めて、五年以内の着工を目指すということといたしております。
 基本方針の政策決定過程についてのご質問でございます。
 市場移転問題については、建物の下にあるはずの盛り土がなかったことが発覚して以降、専門家会議や市場問題プロジェクトチーム、さらには市場のあり方戦略本部を設置して、さまざまな議論を公開の場で行ってまいりました。これによりまして、土壌汚染対策に関しまして、地下ピット内の安全対策や地下水管理システムの機能強化など、具体的な対策が示されたところでございます。
 また、市場会計の持続可能性や時代の変化を踏まえた今後の市場が果たす役割についても取り上げ、公開で議論を行ってまいりました。
 こうした行政としての幅広い議論による検討結果を踏まえた上で、さまざまな意見も参考にしながら、最終的には都知事である私が政策判断を行ったものでございます。そして、豊洲と築地の両方を生かすという趣旨の方針を示させていただきました。
 それを受けて、方針の具体化を図るために、関係局長会議での議論を進め、課題を整理し、対応の方向性を取りまとめているところでございます。
 このように、政策決定過程の透明性はしっかりと確保されているものと、このように認識をしております。
 回想録についてのご質問がございました。
 今ご答弁したとおり、市場移転問題に関しては、専門家会議、市場問題プロジェクトチーム、さらに市場のあり方戦略本部の設置、さまざまな議論は公開の場で行ってまいりました。これらの検討を踏まえて、さまざまな意見も参考に、最後は政策決定者である私自身が出した考え方が今回の基本方針でございます。一言で申し上げるならば、知事としての政策判断ということでございます。
 そして、この内容を文章として残すならば、政治家としての私の回想録となるであろうということを申し述べたものでございます。本日のこの会議の内容などについても、しっかりとその回想録で伝えていきたい、そのように思っております。
 その他のご質問につきましては、東京都技監及び中央卸売市場長からのご答弁とさせていただきます。
〔東京都技監邊見隆士君登壇〕

○東京都技監(邊見隆士君) 築地再開発のスケジュールについてでございます。
 補正予算成立後、早期に築地再開発検討会議を設置し、築地の持つポテンシャルなど、幅広い観点から検討をスタートさせ、来年度にはまちづくりの方針として取りまとめる予定でございます。
 その後、事業者からの提案募集やそれに基づく必要な設計、都市計画等の手続、土壌や埋蔵文化財の調査などを、おおむね三年程度をかけて進めることを想定してございます。
 それらの状況によっては、工事着手まで早まることも、あるいは期間を要することもあり得ますが、このようなステップを踏みながら、五年以内のできるだけ早い時期に再開発に着工することを目指してまいります。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 三点のご質問にお答えいたします。
 まず、平成二十三年二月の答弁についてでございますが、当時の市場長の答弁は、それまでの専門家会議や技術会議における議論等を踏まえたものと認識しております。
 具体的には、平成二十年七月の専門家会議の提言では、建物下の地下水は建物建設前に環境基準達成を目指し、それ以外は地下水管理を実施し将来的に環境基準の達成を目指すこととされております。
 また、平成二十一年二月の技術会議の提言においては、市場施設の着工までに地下水を敷地全面にわたり環境基準以下とすることとされております。
 さらに、平成二十二年に行われた汚染物質処理に関する実験結果から、技術会議において汚染物質は除去可能と評価されており、当時の市場長はこうした経緯を踏まえて答弁したものと考えております。
 次に、環境基準以下となる根拠についてですが、専門家会議や技術会議の提言に加え、平成二十二年一月から七月にかけて現地で行われた汚染物質処理に関する実証実験では、全ての地点において土壌、地下水とも環境基準以下への浄化が確認され、技術会議においても豊洲市場予定地の汚染物質は除去可能と評価されております。
 こうしたことを踏まえて、地下水を環境基準以下とすることが可能と認識したものと考えております。
 最後に、専門家の意見についてでございますが、当時の市場長の答弁は、専門家会議や技術会議の提言に加えて、現地の実験により土壌汚染対策の有効性が確認されたことを踏まえ、環境基準以下とすることが可能と認識し、その旨を答弁したものと考えております。

○副議長(長橋桂一君) 九番やながせ裕文君。
〔九番やながせ裕文君登壇〕
〔副議長退席、議長着席〕

○九番(やながせ裕文君) これまでの答弁を聞いてきましたけれども、このままでは補正予算にとても賛成することはできないと考えます。豊洲への早期移転に向けて準備をしていくことには賛成ですけれども、築地をどう守るのか、その姿が全くわからないからであります。築地の再開発なるものが都民の利益を毀損することがないのか、全体像の見えない再開発の調査に安易に賛成はできないということを、まず述べておきたいと思います。
 まず、築地を守るとした基本方針の前提についてですが、六月二十日に知事が発表した基本方針は誰が作成したのか、基本方針や資料の作成に東京都顧問の関与はないのか、これを伺います。
 知事は築地に食のテーマパークをつくると基本方針で示されましたが、このテーマパークはどのようなものなのか、これが全く説明をされていません。詳細な絵はこれから描くとしても、USJのようなものなのか、ラーメン博物館なのか、それともデパートの地下のようなものなのか、これは全てテーマパークといえるんですけれども、規模も形も違います。そもそも市場なのか市場でないのか。知事の頭の中にある、このテーマパーク、これをできるだけ詳細に説明していただきたいと思います。
 これがなぜ重要かというと、築地の貸付金額に大きな影響を与えるからであります。財務局の試算では築地の土地は年間百六十億円で貸し付けができる、だから、二十億円程度の経常黒字を出すことができ、経営持続性を確保できるとなっていますが、これは正しいのか。あくまで、この百六十億円というのは、全ての土地開発を民間事業者にお任せすることを想定したもの。テーマパークの規模によっては、当然土地の使い方を制限することになりますから、相当額が減額されることになる。
 そこで、この試算額百六十億円の賃料収入とは、食のテーマパークとして土地の用途を制限したことを織り込んだ見込み額なのかどうか。また、その検証をしたのか伺います。
 現状のままでは市場会計は平成三十三年に資金ショートが発生し、破綻するという深刻な状況にあります。この綱渡り状態の中において余りにも試算が雑ではないか。将来重大な事態を引き起こすことがないという明快な根拠をお示しいただかなければ、とても認めることはできないと申し上げておきます。
 また、知事は豊洲移転後、希望する仲卸業者には築地に戻ってきてもらうと述べていますが、これは市場の機能を分離させようということなのか。市場は鮮魚と青果、卸と仲卸、関連事業者が一体的に集積することによって、その強みを発揮すると考えますが、豊洲から仲卸がこぞって移転をすることになれば、豊洲市場の機能は確実に低下することになります。
 そこで、知事は豊洲市場における仲卸の役割についてどのようにお考えなのか、これを伺います。
 知事は市場業者の不安に寄り添うとおっしゃっています。豊洲移転に向けて市場業者の丁寧な合意形成が必要不可欠ですが、混乱を生じさせているのが知事が任命した小島顧問です。仲卸業者を集めて私的な勉強会を複数回行っていますが、仲卸は先細りだ、ただ、知事の方針に従えば悪いようにはしないという趣旨の発言を繰り返しています。
 参加した方と会いましたが、恫喝を受けているように感じたといっていました。早急な合意形成は必要ですが、このような不安をあおり、恫喝まがいのやり方は明らかに間違っていますし、許されるものではありません。小島顧問のこのような活動の実態について、知事は責任を持って調査するべきではないかと考えますが、見解を伺います。
 また、この間の小島顧問の言動が特別顧問設置要綱の五条における守秘義務違反、都職員の信用を傷つける行為に該当する可能性があり、特別顧問の解職事由に相当すると考えますが、知事の見解を伺います。
 私たちは、都議会も都庁も、長きにわたって、この移転問題で市場業者の皆さんを振り回してきました。築地で再整備ができると夢を与えて、実現することはできず、失望させてきた。何度も何度も同じことを繰り返してきたんです。申しわけない思いでいっぱいであります。
 今、豊洲市場は完成しました。小池知事は、折衷をして、豊洲に移転はするが、築地に帰る場所を用意するといいました。これは本当にそんなことが実現できるんですか。知事の任期はあと三年。築地で再開発に着工するのは五年後。知事は五年後にはいないから、また空手形となるのではないかという批判があります。
 こういった発言に対して、知事は五年後もみずから下した決断を責任を持ってやり遂げるという覚悟がおありなのかどうか、この点をお伺いし、私の質問を終わります。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) やながせ裕文議員のご質問にお答えをいたします。
 まず基本方針の作成などにつきまして二問ご質問をいただきましたが、まとめてお答えをさせていただきます。
 開会日にも述べましたとおり、私が移転延期を決断して以降、専門家会議、市場問題プロジェクトチームの検討、そして市場のあり方戦略本部での総点検など幅広い議論が行われ、また、この間、新しい事実も明らかになったところでございます。
 そうしたことを踏まえまして、都知事として熟慮を重ねた結果、政策判断といたしまして、私の責任におきまして資料を作成し、基本方針としてお示しをした。これが六月二十日でございます。
 基本方針や資料の作成につきましては、内外の専門家などのさまざまな意見を参考にしたところでございます。
 そして、食のテーマパークについてのご質問がございました。築地再開発を含めた市場移転に関する基本方針の公表に当たりまして、食のテーマパークについて語らせていただきました。築地のポテンシャルを生かした再開発の一つの考え方として示したものでございます。この方針をベースにいたしまして、行政の取り組みとしての具体化を図るために市場移転に関する関係局長会議を設けました。そして、そこでさまざまな要素を勘案した上で検討を進めます。そして、今後の取り組み内容を取りまとめるというところでございます。
 具体的には、市場の業者を初め、東京の食文化を担う多くの方々の努力によって脈々と築かれてきた築地ブランドを生かす、築地エリアが有するポテンシャルを引き続き活用して東京の魅力をさらに高めていく、そしてさらに、経済合理性を確保しながら民間の主導で再開発をする方向で検討をしてまいりたいと考えております。
 また、豊洲市場における仲卸業者の役割についてのご質問がございました。
 現在、都内の中央卸売市場では、国内外の産地から多種多様な生鮮食料品等が集められて、日々活発な取引が行われているところでございます。その中で仲卸の業者は、目ききの力を発揮して商品の品質、鮮度を適切に評価する、そして量販店などの多様な顧客の要望に応えた小分け、加工を行うなど重要な役割を担って、豊洲市場においても同様な役割を担うことを期待しているところでございます。
 そして、小島氏の活動について幾つかご質問がございました。
 小島顧問が市場関係者に招かれ、相談を受けて、それに対してご自身の見解を述べていることなどは承知をしておりますけれども、それは公務ではございません。プライベートの立場で行っておられると、このように認識をしております。
 そのため、小島氏のこの行動、活動につきまして私が指示をしているものではございません。調査することも考えておりません。
 小島氏が市場関係者に招かれて相談を受けたり、そしてまた、それに対して見解を述べておられるということについては聞いてはおりますが、こうした小島氏の言動については、小島氏の知識、経験や考え方に基づいているものでございます。そして、守秘義務に反しているとは考えておりません。その他非違行為に当たるとも考えておりません。
 よって、特別顧問の解職事由に当たるとは考えておりません。
 最後に、五年後についてのご質問がございました。
 私は、現在、未来を見据えた鳥の目で、二〇五〇年の東京のビジョンも描かせていただいているところでございます。五年後もさることながら、五十年後、百年後、都議会を担っておられる議員の皆様方も将来に対しての責任はひとしく背負っていると、このように考えております。それを一つ一つ丁寧に、そしてしっかりと確実に前に進めていくことが私の責任であると、このように考えております。
 以上です。
〔財務局長武市敬君登壇〕

○財務局長(武市敬君) 築地市場用地の貸付料についてでございます。
 第三回市場のあり方戦略本部会議では、土地価格調査の中で区画割りを行った上で地価を推定し、直近の都有地の貸付事例をもとに、事業用用地は地価の三・六%、住宅用用地は地価の二・七%を乗じた額を試算のベースとしております。
 その上で、都有地貸付に当たりまして、公益施設の設置など一般的な貸付条件の制約を想定いたしまして、一〇%を減額した百六十億円を貸付料として試算したものでございます。

○議長(尾崎大介君) 十番大場やすのぶ君。
〔十番大場やすのぶ君登壇〕

○十番(大場やすのぶ君) 私、大場やすのぶは、一人会派新風自民党、無所属議員として当面活動していくことといたしました。
 今回の補正予算案を初め、都の政策や議案等の一つ一つについて十二分に吟味して、是々非々の立場で自分の考えを貫いてまいります。
 一千三百万都民の台所と食を支える築地市場の豊洲市場への移転問題は、これ以上なく高い関心を集めております。
 私も、このたびの選挙では、豊洲市場への早期移転の推進を公約の一つに掲げました。したがいまして、小池知事の基本方針には強く賛同するところであります。
 そこで、まず安全宣言についてお伺いいたします。
 先日提出された市場問題プロジェクトチームの報告書におきまして、殊さら安全宣言というのも奇妙であると考えるとの記載があり、築地市場で働く事業者さんからは、一斉に奇妙とは何との驚きの声が上がったと聞いております。
 今後、専門家会議の提言に従って、今回の補正予算に基づく対策工事を講じますと、現時点でも科学的、法的には地上は安全とされている豊洲市場の安全性が一〇〇%確保されることになります。
 しかしながら、一旦広がってしまった豊洲市場に対する世間の不安を完全に払拭するためには、私は、知事による安全宣言が必要絶対不可欠と考えます。
 なぜなら、行政として何百万円、何千万円もの広報PR費用を投じるよりも、どんな専門家の見解よりも、いや、圧倒的な客観データよりも何よりも、都民からの信頼の厚い小池知事の一言以上に人々の心に響くものはないからです。科学とか法律とかではなく、人間の感情の問題であります。これができるのは、小池百合子知事を除いては、この東京、日本にはおりません。
 継続的な情報発信を行うとのことですが、市場開設者である東京都の当然の責務であって、それだけでは足りません。PDCAサイクルによる評価改善方策を講じる、そんな難しいことは求めません。対策工事終了後は、豊洲市場は安全であると宣言いただく、都民は、小池さんがいうのだから大丈夫と納得する、それが真に説得力を持つ唯一かつ確実な方策と考えます。これまで明確に答弁をいただいていないようなので、簡単で結構です、小池知事、考えをお聞かせください。
 さて、豊洲市場の当初開設日であった平成二十八年十一月七日は、六曜の暦の上では大安であったと聞いております。私自身、世田谷区で代々事業を行っておりまして、暦には大変気を使っております。
 ご商売を営まれる市場業者さんにとっては、験と申しますか、縁起というのは非常に重いものです。これから八十年も百年も使っていく市場ですから、そのスタートとなる晴れの日に対する業者さん方の思いは、とても強いと考えます。
 平成三十年六月上旬の工事終了以降で、具体的な開場日は業界との丁寧な調整の上、専門家会議による確認も経て今後決定されます。
 そこで、二十一世紀に非科学的といわれるのを承知の上で、今回も業界の意向があれば、暦を十分考慮していただきたいと考えますが、見解を伺います。
 現在の築地市場の現場で誰からも、誰よりも頼りにされているのは、日々早朝よりご苦労されている市場衛生検査所の職員の方々です。獣医さんもいらっしゃるそうです。
 豊洲市場でも、市場衛生検査所の活動、存在意義は極めて大きなものになると認識しております。この議場に新しく加わられた議員の方々に、市場衛生検査所についての理解促進を図る観点からも、改めてその役割、重要性についてお伺いいたします。
 最後に、我々無所属の議員三名に質問を割り振りいただきましたことに感謝を申し上げまして、私の質問を終わります。ありがとうございました。(拍手)
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 大場やすのぶ議員のご質問にお答えをいたします。
 豊洲市場の安全・安心についてでございます。
 まず何よりも、今ご審議いただいている補正予算案、これが専門家会議の提言に基づいた追加対策工事の費用でございますが、これを着実に実施するということが、まさしく豊洲市場の安全・安心を増すということにつながると思います。
 また、こうした追加対策工事の過程、それから整備効果、豊洲市場の客観的データなどについて、私自身都民にわかりやすく発信をしてまいります。
 的確な対策、そして正確な情報を発信することで、豊洲市場の安全・安心について、都民、そして市場業者の方々の理解が得られるように最善の努力をしてまいりたく存じます。
 ご質問その他につきまして、関係局長よりご答弁とさせていただきます。ありがとうございます。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 豊洲市場の開場日についてでございますが、市場業界から商習慣上、開場日は大安が望ましいといった声があるのは承知しております。
 豊洲市場の開場時期につきましては、市場業界と調整した上で決定する必要があると認識しておりまして、都としては、今後、業界からのさまざまなご意見を伺いながら、新市場建設協議会等を通じて、業界との調整を進めてまいります。
〔福祉保健局長梶原洋君登壇〕

○福祉保健局長(梶原洋君) 市場衛生検査所に関するご質問にお答えをいたします。
 市場衛生検査所は、都内二十三区内にございます十カ所の卸売市場を所管しており、その役割は卸売市場に流通する食品の安全を確保することでございます。
 そのため、有害、不良な食品を市場に入れない、市場から出さない、市場でつくらないを基本理念に、監視指導と食品の試験検査を一体的に実施しており、平成二十八年度には、午前四時からの早朝監視や午前八時からの通常監視を通じて、有毒魚の有無や食品の保存温度の確認などの監視指導を約十七万件行いますとともに、細菌や貝の毒、ノロウイルスなどの生物学的検査や食品添加物、残留農薬などの理化学検査を約五万二千件実施しております。
 また、市場内の営業者や関係団体を対象とした講習会や個別の相談対応を通じまして、事業者に食品衛生に関する知識や技術の普及を行っているところでございます。

○議長(尾崎大介君) 十一番山内れい子さん。
〔十一番山内れい子君登壇〕

○十一番(山内れい子君) 都議会生活者ネットワークの山内れい子です。
 まず、環境アセスメントについて伺います。
 二〇一一年七月に中央卸売市場が出した環境影響評価書では、主要な建物の下に盛り土が施されることが明記されていました。ところが、実際には発注内容と違い、盛り土はありませんでした。これは虚偽記載であり、環境アセスメント条例違反であると生活者ネットワークは昨年十月、一般質問で指摘したところです。今回、八月十日、事実に合わせて変更届が提出されました。
 本来、盛り土を行わず、地下ピット、地下空間をつくることは、まさに環境に重大な影響を及ぼすことであり、変更届ではなく、アセスメントのやり直しを行うべきだったと考えます。たとえ時間がかかろうとも、法や条例の精神を踏まえれば、変更届で済ませてはなりません。
 しかし、環境局は二十一日に再アセスは不要と決定し、二十八日、環境影響評価審議会に報告しました。審議会では会長も、評価書の内容と異なる工事が実施され、制度の信頼性が損なわれる事態が発生した、強く遺憾の意を表したいと述べたと報道されています。
 改めて、なぜアセスメントのやり直しが不要なのか、都の見解を伺います。
 知事は、専門家会議の環境基準以下を目指すことは難しいとの見解を踏まえて、都議会定例会や築地市場訪問において無害化するとの約束を守れなかったことを陳謝しました。今回の補正予算は、無害化にかわる新たな方針とされています。
 しかし、そもそも専門家会議の議論や提言、見解などについて生活者ネットワークはたびたび疑問を呈し、専門家会議の委員の交代や補充などの提案もしました。私は、改めて専門家会議のあり方に問題があったことを指摘します。
 さらに、市場問題プロジェクトチームには、専門家会議の評価とは違った視点で検討することを要望しましたが、残念ながら専門家会議の取りまとめを追認しただけにとどまりました。
 そして、今回提案の追加工事、中でも地下水管理システムの機能強化対策は、いわゆる不透水層からの汚染水の上昇には対応できず、また、大地震による液状化のおそれもあって、将来にわたって有効だとはとても考えられません。
 東京ガス工場跡地を選んだがために、今回の工事だけで完了とはならず、汚染対策のため、今後数十年にわたって追加工事が必要となるのではないかと懸念しますが、都の見解を伺います。
 今回の補正予算における築地の再開発に向けた検討は、わずか二千万円にすぎず、検討のための調査費用ということでは、築地の事業者の理解を得られるものではありません。なぜ市場機能を入れた具体的な方針を明確にできないのか疑問に思います。
 知事の六月二十日の記者会見資料によれば、方針として新たな築地の姿が示され、仲卸の目ききを生かした競り、市場内取引を確保、発展させると記されています。しかし、今回の補正予算の内容では、知事方針の具体化が担保されているとは考えられません。
 改めて、築地の将来像と、再整備ではなく再開発とした理由について知事に伺います。
 築地で事業を続けたいと考えている事業者は、築地は守るという知事の基本方針に期待を寄せました。こうした事業者の期待に対して、都はどのように取り組んでいくのか伺います。
 最後に、市場の規模について伺います。
 気候変動や乱獲による水産資源の枯渇など、魚を取り巻く環境は大きく変化し、流通についても、運転手不足で物流、運送が滞る事態を迎えています。
 既に市場外流通の増加などで卸売市場の取引数量は減少しており、今後の人口減少や流通のあり方を考えると、市場規模について考えていく必要があります。市場問題プロジェクトチームの第一次報告書でも、都が運営している中央卸売市場全体について経営戦略の必要性が述べられています。
 こうした中で、巨大な豊洲市場を動かしていくことが、過大な公共施設の一つとして、将来東京都の重荷になっていくのではないかと考えておりますが、知事の見解をお伺いいたしまして、都議会生活者ネットワークの質問を終わりたいと思います。
〔知事小池百合子君登壇〕

○知事(小池百合子君) 山内れい子議員のご質問にお答えをいたします。
 まず、築地の将来像についてのご質問がございました。
 築地市場の現在地再整備については、これまで何度も議論はございました。しかし、営業しながらの工事は困難であるなど、さまざまな問題から実現に至らなかったという経緯がございます。
 こうした経緯を踏まえまして、築地市場を豊洲へと移転し、豊洲市場は継続的に中央卸売市場として運営をしていくということといたしました。
 一方で、築地は都心に近いという大変好立地にございます。そして、多くの方々の努力によって築かれてきた築地ブランドがございます。さまざまなポテンシャルを有していることから、東京のさらなる成長に向けてその魅力を最大限に生かした再開発を行っていく所存でございます。
 築地の将来像については、今回提案をしております補正予算の成立後に、速やかに築地再開発検討会議を設置いたしまして、まちづくりの観点からも夢のある姿を描いてまいりたいと考えております。
 市場会計の持続可能性について、物流、市場流通、人口減少に伴う消費動向の変化などのご指摘がございました。卸売市場を取り巻く今後の状況の変化を見据えた経営戦略の必要性につきましては、かねてより認識をいたしております。そして、市場のあり方戦略本部などにおいても、これらの点について検証も行ってまいりました。
 豊洲と築地の両方を生かすという基本方針の実現に向けましても、市場会計が長期にわたって持続可能性を確保することが前提となるわけでございます。そのため、築地の再開発に当たりましては、先ほど申し上げました築地が持つロケーションを最大限に生かしながら、資金面、財政面からのさまざまな試算を行い、精査を進め、経済合理性を確保してまいる所存でございます。
 また、豊洲市場の企業債の返済を着実に行うとともに、コスト削減や収入確保など、経営の改善策を具体化してまいりたいと考えております。財政収支の観点から、市場会計全体として継続的に事業が運営できるよう持続可能性を追求してまいります。
 その他のご質問につきましては、関係局長よりのご答弁とさせていただきます。
〔環境局長遠藤雅彦君登壇〕

○環境局長(遠藤雅彦君) 豊洲市場の環境アセスメントについてでございますが、今回、中央卸売市場から提出された変更届では、水質汚濁、土壌汚染及び廃棄物の三項目について、予測、評価を見直し、いずれも今回の変更に伴う環境への影響は小さく、変更前後で評価の結論に変更がないとされており、根拠データや資料からこの評価が妥当であることを確認したものでございます。
 このため、今回の変更は、再アセスメントの実施が必要な環境に著しい影響を及ぼすおそれがある変更には当たらないものと判断したものでございます。
〔中央卸売市場長村松明典君登壇〕

○中央卸売市場長(村松明典君) 二点のご質問にお答えいたします。
 まず、地下水管理システムの機能強化についてですが、専門家会議は、地下水モニタリングの結果や地下水管理システムの稼働状況を踏まえた上で、地下水管理システムの揚水機能の強化が必要と提言いたしました。また、この提言も踏まえて、さきの関係局長会議では、無害化にかわる新たな方針が定められたところでございます。
 都といたしましては、専門家会議の提言と新たな方針に基づいて地下水管理システムの機能強化対策を着実に実施し、地下水位を管理するとともに中長期的な水質改善を図り、豊洲市場の安全性の向上を目指してまいります。
 なお、豊洲市場の用地では、敷地全域に液状化対策を実施しており、大地震でも液状化の可能性が低いことは、市場問題プロジェクトチームで確認していただいております。
 次に、築地再開発の取り組みについてでございますが、築地の再開発につきましては、そのロケーションを最大限に生かした夢のある姿を描いていくため、今後、築地再開発検討会議を設置して検討を進めることとしております。築地エリアが有するポテンシャルを生かして、多様な観点からまちづくりを検討する予定でございまして、こうした動きの中で、将来築地に戻ることを希望する仲卸業者に応えるためのさまざまな方策についても、豊洲市場移転後の状況も踏まえながら検討を行うこととしております。

○議長(尾崎大介君) 以上をもって質疑は終わりました。

○議長(尾崎大介君) これより日程に入ります。
 日程第一、第百三十一号議案、平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第二号)を議題といたします。
 本案に関し、提案理由の説明を求めます。
 副知事安藤立美君。
〔副知事安藤立美君登壇〕

○副知事(安藤立美君) ただいま上程になりました議案についてご説明を申し上げます。
 第百三十一号議案、平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第二号)は、豊洲市場への移転に向けた準備を早期に整えるとともに、築地の再開発に向けた検討を進めていくため、中央卸売市場会計で五十四億七千八百万円の補正を行うものなどでございます。
 以上で説明を終わります。よろしくご審議のほどお願いを申し上げます。
(議案の部参照)

○議長(尾崎大介君) 以上をもって提案理由の説明は終わりました。

○三十三番(原田あきら君) この際、議事進行の動議を提出いたします。
 ただいま議題となっております第百三十一号議案については、本日の議論を通じましても、ますます小池知事との一問一答を保証する必要があると考えるため、三十九人の委員をもって構成する平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第二号)審議特別委員会を設置し、これに付託されることを望みます。

○議長(尾崎大介君) ただいま原田あきら君より、第百三十一号議案については、三十九人の委員をもって構成する平成二十九年度東京都中央卸売市場会計補正予算(第二号)審議特別委員会を設置し、これに付託されたい旨の動議が提出をされました。
 本動議は、起立により採決をいたします。
 本動議に賛成の諸君の起立を求めます。
〔賛成者起立〕

○議長(尾崎大介君) 起立少数と認めます。よって、本動議は否決されました。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 ただいま議題となっております日程第一は、経済・港湾委員会に付託いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、日程第一は、経済・港湾委員会に付託することに決定をいたしました。

○議長(尾崎大介君) お諮りいたします。
 明三十一日から九月四日まで五日間、委員会審査のため休会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○議長(尾崎大介君) ご異議なしと認めます。よって、明三十一日から九月四日まで五日間、委員会審査のため休会することに決定をいたしました。
 なお、次回の会議は、九月五日午後一時に開きます。
 以上をもって本日の日程は全部終了いたしました。
 本日はこれをもって散会いたします。
   午後六時五十一分散会

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