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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会速記録第十一号

平成二十六年九月二十六日(金曜日)
第三委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長小竹ひろ子君
副委員長小松 久子君
副委員長きたしろ勝彦君
理事川松真一朗君
理事大松あきら君
理事大場やすのぶ君
やながせ裕文君
里吉 ゆみ君
あさの克彦君
新井ともはる君
上野 和彦君
松田やすまさ君
神野 次郎君
古賀 俊昭君

欠席委員 なし

出席説明員
生活文化局局長小林  清君
総務部長桃原慎一郎君
広報広聴部長藤井 秀之君
都民生活部長山中 康正君
消費生活部長山本  明君
私学部長武市 玲子君
文化振興部長鳥田 浩平君
都政情報担当部長佐藤 直樹君
男女平等参画担当部長斎田ゆう子君
文化施設改革担当部長濱田 良廣君
教育庁教育長比留間英人君
次長松山 英幸君
教育監高野 敬三君
総務部長堤  雅史君
都立学校教育部長早川 剛生君
地域教育支援部長前田  哲君
指導部長金子 一彦君
人事部長加藤 裕之君
福利厚生部長高畑 崇久君
教育政策担当部長白川  敦君
教育改革推進担当部長出張 吉訓君
特別支援教育推進担当部長松川 桂子君
全国高校総体推進担当部長鯨岡 廣隆君
人事企画担当部長粉川 貴司君

本日の会議に付した事件
意見書について
連合審査会開会の申し入れについて
生活文化局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百五十五号議案 東京都消費生活条例の一部を改正する条例
・第百五十六号議案 東京都私立学校教育助成条例の一部を改正する条例
教育庁関係
契約議案の調査
・第百七十六号議案 都立新島高等学校(二十六)改築工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百五十七号議案 東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
報告事項(質疑)
・私債権の放棄について
・都立高校入試の採点誤りに関する答案の点検結果及び再発防止・改善策について

○小竹委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書五件を提出したい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 本件については、取り扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○小竹委員長 次に、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成二十六年九月二十五日
東京都議会議長 吉野 利明
文教委員長 小竹ひろ子殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第百七十六号議案 都立新島高等学校(二十六)改築工事請負契約
2 提出期限 平成二十六年九月二十九日(月)

○小竹委員長 厚生委員会に付託されている第百六十号議案、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例の審査については、厚生委員長より、お手元配布の連合審査会開会申入書のとおり申し入れがありました。
 朗読は省略いたします。

平成二十六年九月二十六日
厚生委員長 まつば多美子
文教委員長 小竹ひろ子殿
   連合審査会開会申込書
 本委員会において、審査中の左記事件については、貴委員会の所管事務と関連があるので、会議規則第六十二条の規定により下記のとおり連合審査会を開会したいので申し入れます。
     記
1 日時 九月二十九日(月)午後一時
2 場所 第十五委員会室
3 事件 厚生委員会付託 第百六十号議案
     東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例

○小竹委員長 本件については、過日の委員会で報告事項として既に説明を聴取しております。
 お諮りいたします。
 本件に関する厚生委員会からの申し入れにつきましては同意したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 なお、九月二十九日の日程につきましては、お手元配布の日程のとおり変更させていただきますので、ご了承願います。
 また、報告事項、東京都幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例についての質疑につきましては、二十九日の連合審査会の質疑をもってかえますので、ご了承願います。

○小竹委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、生活文化局及び教育庁関係の付託議案の審査並びに教育庁関係の契約議案の調査及び報告事項に対する質疑を行います。
 これより生活文化局関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百五十五号議案及び第百五十六号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○里吉委員 それでは、第百五十六号議案、私立学校教育助成条例の一部改正案について伺います。
 今回、私立学校教育助成条例を改正するということでこの議案が出ておりますが、この目的について、まず伺います。

○武市私学部長 議案の提案理由にありますように、子ども・子育て支援法及び就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部改正に伴う関連法の整備により、私立学校振興助成法等が改正されることに伴いまして、本条例において、助成の対象となる私立学校に幼保連携型認定こども園を加えるために改正するものでございます。

○里吉委員 幼保連携型認定こども園はこれから条例で新たに設置されるものですけれども、これを加えるということで、私学助成条例に入れるということなんですが、幼保連携型認定こども園を対象に加えることで、具体的にはどのような助成を受けられることになるのかお伺いいたします。

○武市私学部長 現時点で国が新たな幼保連携型認定こども園に関しても助成対象とする方針を示している特別支援教育等につきまして、都においても助成対象となるものと想定しております。

○里吉委員 特別支援教育の対象となる方針ということでした。そのほかの補助、例えばハード面、園舎等の耐震化についての助成などは対象になるのか伺います。

○武市私学部長 園舎等の耐震化に対する補助について、現時点で国の明確な方針は示されておりませんが、公定価格には含まれていないことから、幼保連携型認定こども園についても対象とする方向となると考えております。

○里吉委員 今後想定されるということで、対象になるのではないかというご答弁でした。今明らかになりましたように、現在はこの条例を根拠に、新たな幼保連携型認定こども園に助成される補助金、確定しているものはないわけですけれども、条例改正をしていくということで、今後の国の動向に合わせて対応できるようにしておくということだというふうに理解いたしました。
 この時点でまだどういう対象になるのか決定していないということでは、対象となる事業者の方は大変不安だと思います。国に対しても、早急にこの制度に何が含まれるのか、どういう対象になるのか明らかにしてほしいということも思いますし、都独自の助成制度などもありますので、移行に当たっては、現在よりも補助が低くなるということのないように対応していただきたいということを要望して、質問を終わります。

○小竹委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で生活文化局関係を終わります。

○小竹委員長 これより教育庁関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第百七十六号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○里吉委員 第百七十六号議案、都立新島高等学校改築工事請負契約について申し上げます。
 都立新島高等学校の改築は、主要施設十カ年維持更新計画に基づき、築後四十三年経過し老朽化したため、施設全体の更新を行うものです。
 改築に当たっては、第一に、今後入学の可能性のある特別支援対象の子供がいるため、その対応ができるようにしてほしい。第二に、新島高校が地域の中でも高台に建設されているため、津波から避難するための村民の避難場所として、備蓄なども含め使えるようにしてほしい。こういう要望が出されております。
 建設に当たって、こうした地元の要望にも応えていただくよう求めて、意見といたします。

○小竹委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○小竹委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百五十七号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○堤総務部長 去る九月十二日の当委員会において要求のございました資料のうち、付託議案関係につきましてご説明を申し上げます。
 お手元の文教委員会要求資料の表紙をおめくりいただきまして、目次をお開き願います。
 目次にございますように、付託議案関係の資料は四件でございます。
 恐れ入りますが、一ページをお開き願います。
 1、都立知的障害特別支援学校高等部就業技術科応募状況でございます。
 都立知的障害特別支援学校高等部就業技術科を設置している四校の開校時からの応募状況を記載してございます。
 次に、二ページをお開き願います。
 2、都立鹿本学園及び都立水元小合学園の学級数及び児童・生徒数の推計でございます。
 都立鹿本学園と都立水元小合学園の肢体不自由教育部門の学級数、児童生徒数の推計を平成三十一年度まで記載してございます。
 恐れ入ります。三ページをお開き願います。
 3、都立水元小合学園の教職員数でございます。
 平成二十七年度から平成二十九年度までの教職員数について、部門別、職層別、職種別に記載してございます。
 なお、表の下の注にございますとおり、教職員数につきましては、児童生徒数の将来推計に基づく推計でございまして、確定したものではございません。
 次に、その下の4、都立水元小合学園に設置予定の重度・重複学級数は、記載してございますとおり、平成二十九年四月に都立水元小合学園に入学する児童生徒がまだ決まっていないことから、設置する重度重複学級数は未定でございます。
 以上、簡単ではございますが、要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくご審議のほどお願い申し上げます。

○小竹委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○里吉委員 資料を用意していただきありがとうございました。
 今回議案となっております都立水元小合学園は、以前の文教委員会で仮称東部地区学園特別支援学校という名称で質疑をさせていただきました。前回質疑した内容について、現在の進捗状況について伺いたいと思います。
 この水元小合学園は、高地の中のグラウンド予定地に仮設校舎を建設して来年四月に開校する予定になっております。新設校ですが、工事がおくれており、本校舎の竣工は平成二十八年十一月の予定と伺っております。
 知的障害教育部門については、教室数の確保や就業技術科の設置が喫緊の課題であるため、仮設校舎を建設するとのことです。
 そこで、グラウンドが使えない約五年の間、水元体育館や葛飾区のフィットネスパークを借りるということで伺っておりますが、その準備はどのようになっているでしょうか。区との協議が進んでいるのかどうか伺います。

○松川特別支援教育推進担当部長 水元小合学園では、体育館とグラウンドの使用につきまして、葛飾区及び水元体育館の指定管理者と調整を行っておりまして、保健体育の年間指導計画で予定されております球技と陸上競技などで使用いたします水元体育館や、区立のグラウンド等を確保できる見通しでございます。
 平成二十七年四月の開校に向けまして、引き続き関係者との調整を図ってまいります。

○里吉委員 必要な会場を確保できる見通しとのご説明でした。
 来年度はまだ使用する人数も少ないと思いますが、年を追って人数がふえていくわけですから、その都度調整が必要になると思います。五年間と少し長い期間ですが、その間しっかりと体育ができるグラウンドを確保していただきたいと思います。
 次に、プールについて伺います。
 前回の質疑で、プールを温水にするなど整備して、天候に左右されずプールの授業が行えるよう求めましたが、どのような検討になっているのか伺います。

○松川特別支援教育推進担当部長 肢体不自由特別支援学校におきましては、従来より雨、風など天候の影響を最小限にして、夏季の水泳指導の授業時数を確保できるようさまざまな工夫を行っております。
 肢体不自由教育部門を置きます水元小合学園におきましては、プールに屋根をつけますとともに、水温を上げるための加温設備を整備する予定でございます。

○里吉委員 屋根と加温設備を整備するとのことで、安心いたしました。
 少し先のことになりますが、完成後は、学校の授業だけでなく、障害者スポーツ振興の観点からも、卒業生や地域の障害のある方々のためのプール開放事業の実施を要望しておきます。
 次に、クーラー設置について伺います。
 新設校として開校するので、当初から校舎や体育館へのクーラー設置が求められていると思いますが、どのような計画になっているのか伺います。

○松川特別支援教育推進担当部長 肢体不自由特別支援学校におきましては、体温調節や医療的ケアを必要とする重度の児童生徒が通学しておりますことから、従来より教室及び体育館の冷房化を行っております。
 水元小合学園は肢体不自由教育部門を置きます学校であることから、新校舎の建設工事におきまして、教室や体育館に冷房設備を整備する予定でございます。

○里吉委員 来年四月は校舎も仮設、そしてグラウンドや体育館、プールなども近隣の施設を借りてスタートすることになります。
 知的障害教育部門では教室数の確保が喫緊の課題。そして、資料も用意していただきましたが、高校の就業技術科も大変人気があり、倍率が高い。こうした中で、この形での開校になるわけですが、安全に、そして少しでも生徒の皆さんが快適な環境で学べるようにしていただきたいと要望しておきます。
 最後に、重度重複学級について伺います。
 資料では、今後、総合的に判断するというご説明をいただきましたが、ほかの特別支援学校の関係者の方からは、予算が決まっているため、本来、重度重複学級に入るべき子が入れないんだという話も伺っております。
 資料の説明では、重度重複クラスの設置は総合的判断ということですが、重度重複学級で学んだ方がいいと判断されれば、その子たちは全員、重度重複学級で学べるものなのか改めて伺います。

○松川特別支援教育推進担当部長 都教育委員会では、学校教育法施行令第二十二条の三に規定します障害を二以上あわせ有する児童生徒の障害の種類や程度等を総合的に判断し、重度重複学級を編制しております。
 今後も児童生徒がそれぞれの障害の状態に応じた教育課程で学べるよう、適切に学級を編制してまいります。

○里吉委員 適正に学級を編制していくというご答弁をいただきましたが、重度重複学級の学級数については、多くの保護者や学校関係者から重度重複学級が足りないんだという声が毎年出されております。
 今回特に肢体不自由教育部門では、重度重複学級障害のお子さんが多くなることが予想されますので、ぜひ適切な対応がされるように強く求めて質問を終わります。

○小竹委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。

○小竹委員長 次に、報告事項、私債権の放棄について外一件に対する質疑を一括して行います。
 本件につきましては、いずれも既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○堤総務部長 去る九月十二日の当委員会において要求のございました資料のうち、報告事項関係につきましてご説明を申し上げます。
 お手元の文教委員会要求資料の表紙をおめくりいただき、目次をお開き願います。
 報告事項関係の資料は、中ほど5に記載がございます一件でございます。
 恐れ入りますが、四ページをお開き願います。
 5、第三回都立高校入試調査・改善委員会議事要旨でございます。
 平成二十六年七月二日に開催されました第三回都立高校入試調査・改善委員会の議事要旨をまとめたものでございまして、発言内容につきましては、四ページ中段から七ページまで、(1)、日程・採点時間についてから(6)、その他までの六項目にわたり要旨を記載してございます。
 以上、簡単ではございますが、要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。よろしくお願い申し上げます。

○小竹委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○川松委員 文教委員会では、過去三カ年で都立高校の九割を超える学校百六十五校で採点誤りがあり、その件数も三千件を超えるという報告がありました。
 加えて、本来合格となるはずでありました二十二名もの生徒が不合格とされていたことも報告されております。
 高校入試において採点誤りは断じてあってはならないことであり、二十二名もの生徒の人生に大きな影響を与え、都立高校に対する都民の信頼を失わせたことに対し、教育委員会、そして学校、また我々文教委員も深く反省し、二度とこのような事態を引き起こさないことを都民に対して改めて誓うべきであることを申し上げます。
 中間報告の際も質疑をさせていただきましたが、本日も私より質問させていただきます。
 まず初めに、採点誤りの全貌を明らかにするために、答案の点検に要した教育委員会事務局職員の動員の規模についてお尋ねいたします。

○早川都立学校教育部長 学校による答案の点検に引き続き、採点誤りの全貌を明らかにするため、都教育委員会の事務局職員と学校職員等、約四十日間にわたりまして、延べ約千九百人動員し、平成二十五年度実施分、平成二十四年度実施分及び平成二十三年度実施分の三カ年分の答案約四十二万枚の点検を行いました。

○川松委員 次に、今回の採点誤りの最大の犠牲者であります二十二名の追加合格となりました生徒及びその保護者への対応の状況についてお聞かせください。

○早川都立学校教育部長 追加合格となりました二十二名の生徒及び保護者の皆様には、既に謝罪の上、本来は合格であった事実をお伝えいたしました。現在、本来当該都立高校に入学していれば発生していなかった諸費用に対する補償も含めまして対応しているところでございます。
 また、転学の希望がありました生徒につきましては、受け入れる都立高校において学習面、生活面のサポートとともに、心理的ケアにつきましても万全の体制を講じて対応しておるところでございます。
 今後も引き続き生徒及び保護者のご心情に十分配慮し、誠意を持って対応してまいります。

○川松委員 今回の採点誤りの発生について、各都立高校では生徒、保護者に対して謝罪と説明を行ったと思いますが、このことによりまして教員や在校生の態度や意識に変化は生じたのかお聞かせください。

○早川都立学校教育部長 採点誤りの発生状況等につきまして、在校生、保護者に対し説明するために、各都立高校では臨時生徒集会等を開催いたしました。
 追加合格の出た学校では、校長が事実を報告し、謝罪したところ、集会の冒頭では生徒の間に驚きと動揺する様子が見られましたが、その後は落ちついて校長の説明を聞いていたとの報告を受けております。
 また、教員につきましては、追加合格を出したことに対し、非常に重く受けとめ、再発防止に向けた教員の思いが醸成されているとの報告を受けております。

○川松委員 次に、文教委員会では、採点誤りの全貌とともに、再発防止に向けた具体的な改善策についても報告がありました。
 そこで、教育委員会から報告のあった改善策について幾つか尋ねてまいります。
 最初に、全国の公立高校では初の導入となるマークシート方式についてお尋ねします。
 この件に関しては、十分に慎重な検討を要望しておりましたが、導入に向けた今後の予定についてお尋ねいたします。

○早川都立学校教育部長 都立高校入試へのマークシート方式の導入は、初めてのことでございます。
 このため、まずは平成二十七年二月に実施する入試におきまして、学力検査を実施する都立高校の約一割に当たります二十校をモデル実施校として十月上旬に決定いたしまして、マークシート方式を試験的に導入してまいります。
 その後、都教育委員会と学校とでモデル実施校におきます実施結果につきまして効果と課題を十分に検証した上で、平成二十八年二月に実施する入試におきます全面導入の可否につきまして検討してまいります。

○川松委員 となりますと、これまでと違った学力検査のスタイルで受ける生徒がこれから出てくることになりますが、マークシート方式の導入が受検者にとって新たな負担を強いることにならないのかどうかお聞かせください。

○早川都立学校教育部長 マークシート方式の導入が受検者にとって負担とならないよう、現在の解答用紙の形式は維持いたします。
 また、モデル実施校が決定次第、学校名を公表するとともに、マークシート方式に関するリーフレットを作成いたしまして、受検者、保護者及び中学校等に周知してまいります。
 さらに、解答用紙のサンプルを作成し、モデル実施校におきまして受検者に配布するとともに、都教育委員会のホームページに掲載するなど、必要な情報を発信し、受検者が安心して受検できるようにいたします。

○川松委員 また、マークシート方式の導入については、論述力が身につかなくなるなど、学力低下につながるという声も上がっておるわけですけれども、大丈夫でしょうか。

○早川都立学校教育部長 入試問題の作成に当たりまして、これまで中学校で身につけるべき基礎的、基本的な知識、技能を初め、思考力、判断力、表現力を見ることを基本方針とし、記号選択式問題と記述式問題を併用して出題してまいりました。
 今後も、出題の基本方針に基づき、現行の出題形式を維持し、受検者が中学校で身につけるべき力を見ていくことから、マークシート方式の導入が学力低下につながることはないと考えております。

○川松委員 記述式の問題における部分点の基準についてもお尋ねします。
 部分点に関しても採点誤りが起きておりました。採点誤りを防止し、適正に選抜を行うため、部分点については今後どのように対応していくのかを教えてください。

○早川都立学校教育部長 今後、部分点を与えることのできる問題は、国語の作文、数学の証明及び作図、英語の作文、社会並びに理科の論述問題に限定いたします。
 また、これまで各都立高校に全て委ねてまいりました記述式問題の部分点の採点基準につきましては、可能な限り都教育委員会が採点基準を定めることといたします。
 各都立高校では、都教育委員会が定めた採点基準に国語の作文など、都立高校ごとに定めることが必要な採点基準をつけ加えまして、採点、点検を実施することといたします。

○川松委員 また、学校の現場では、ICT機器の活用に関して教員の得手不得手があると聞いておりますが、マークシート方式やデジタル採点を導入することは各学校の負担にならないのかを教えてください。

○早川都立学校教育部長 マークシート方式の導入に当たりましては、教員誰もがわかりやすく使用できるシステムを構築してまいります。
 また、入試前に教員に対する説明会及び研修会を実施いたしまして、使用方法やトラブル発生時の対処方法などについて十分に周知してまいります。
 あわせまして、各都立高校への導入を、テストランを実施いたしまして、万が一問題が生じた場合に迅速に対応できるバックアップ体制について準備を行い、万全を期してまいります。

○川松委員 ありがとうございます。
 次に、方策の中にある日程に関してお尋ねします。
 それぞれの考えから、日程に関してはより長くという意見や、より短くという意見、ばらばらでありましたけれども、入試日程のうち、採点、点検に充てる日数を三日間から四日間にした理由と背景についてはいかがでしょうか。

○早川都立学校教育部長 都立高校入試調査・改善委員会の調査によりまして、今回の採点誤りはさまざまな原因が重なり合って起き、その一つといたしまして、時間的な制約により採点、点検者に焦りが生じたことや、授業や行事などと並行して採点、点検業務を行うことにより業務に集中できなかったことが指摘されております。
 このことを解決するために、採点、点検に充てる日を一日延長するとともに、学力検査日翌日と翌々日の二日間につきましては生徒を登校させず、採点、点検業務に専念できる環境をつくることといたしました。

○川松委員 質問としては最後ですが、教職員の処分等についてお伺いします。これらの改善策を確実に実施していくためには、校長を初め、教職員が二度とこのような事態を起こさないという覚悟が必要でありますが、今回こういった処分や措置を行った考え方をお伺いいたします。

○加藤人事部長 採点の誤りを生じさせた学校の校長及び副校長は、二度とこのような事態を起こさないよう、本来行うべき管理監督を十分に行わなかった責任を自覚させるため、追加合格者の有無により、校長は戒告または文書訓告、校長を補佐する副校長は文書訓告または口頭注意としました。
 また、採点の誤りに関与した教員については、意識を高め、採点誤りの防止に取り組むため、みずから原因と対策を書面にまとめた上で、校長が指導することといたしました。

○川松委員 ありがとうございます。答案の点検結果について報告があり、採点誤りの全貌が明らかになったわけですが、これで終了ではありません。採点誤りの再発防止に向けた取り組みの始まりであると考えます。
 繰り返しになりますが、失われた都立高校に対する信頼回復のため、都教育委員会は学校と一丸となって再発防止策を着実に実施することを再度念を押させていただきます。
 マークシート方式の導入、入試日程の見直しなど、さまざまな再発防止策がとられますが、再発防止策が実効性あるものになるよう効果について検証し、一層の改善を図ることを要望します。
 また、結びといたしまして、今回報告された再発防止・改善策との関連はありませんが、答案の破棄について意見を述べさせていただきます。
 採点誤りが発覚し、各都立高校で点検を実施している最中、学校における点検が完了したことから、保存期間を過ぎている平成二十四年度実施分の答案を破棄した都立高校が六校ありました。
 文書管理の視点からはルール上問題ないとの考えではありますが、採点誤りが発覚し、調査を行っている途中でこの答案を破棄したことは到底都民からの理解が得られるものではありません。
 罪刑法定主義という考えがありますけれども、できること、できないことという論理と、やっていいこと、やってはいけないことという論理は似て非なるものであります。道徳教育の重要性が各所で問われる今、この点については当該都立高校及び教育委員会に対し、反省を促していただきたいと思います。
 以上で私の質疑を終わります。

○里吉委員 今回、この都立高校入試の採点誤りに関する再発防止・改善策が東京都教育委員会から出されました。三カ年にわたり三千件を超える採点誤りが判明して、追加合格となる受検者が二十二名にも上ったということは、皆さんの人生を左右する、あってはならないことが起きたということで、都立高校入試調査・改善委員会なども設置して、さまざまな検討をしていただいたこと、こういう努力をしていただいたことは大きいことだと認識しております。
 資料も用意していただきましたが、改めて、今回の都立高校入試の採点誤りについて、この誤りが発生した原因は何だったのか伺いたいと思います。

○早川都立学校教育部長 今回の採点誤りは、採点、点検を行う教員の意識だけではなく、入試日程、採点環境、採点、点検の方法など制度の問題を初め、さまざまな原因が重なり合って起きたと総括しております。

○里吉委員 さまざまな要因が絡み合った構造的なものというふうに報告書には書かれてありますが、その観点に立って、さまざまな改善策がとられているというふうに思います。
 そこで、改善策の一つとして、先ほども出ましたけれども、学力検査翌日から合格発表日の前日までを三日間から四日間に一日ふやすということになっていることについて、他県ではさらに日数をかけているところもある中で、なぜ四日としたのか改めて伺います。

○早川都立学校教育部長 採点、点検時間が限られていたこと、採点、点検業務に集中できなかったことが採点誤りが発生した原因の一つでございまして、このことを解決するために、採点、点検に充てる日を一日延長するとともに、学力検査日翌日及び翌々日の二日間につきましては、生徒を登校させないことといたしました。
 今回策定いたしました再発防止・改善策におきまして、採点、点検方法を抜本的に見直すことといたしましたが、事前にシミュレーションを行いまして、この日程の中で十分可能な方法であることを確認しております。
 今回の入試日程は、都立高校側と十分に議論を重ねますとともに、私立高校側と協議した上で決定しております。

○里吉委員 四日間にふやした、それで十分時間的には対応できると、シミュレーションも行ったんだというご答弁でしたが、この改善策の四ページを見ますと、四日間にふやしたといいましても、この入試日程の採点、点検期間の四日目というのは土曜日に当たっています。本来休日となっている日なんですね。
 多分代休がとられるというふうには思いますが、年度末の忙しい時期にとるのも難しいと思われます。これで改善策として一日ふやしたとはいえないのではないかと思いますが、いかがでしょうか。

○早川都立学校教育部長 土曜日に入学選抜業務を行うことにつきましては、校長が週休日の変更等の必要な措置を講じるように既に通知しているところでございます。

○里吉委員 今、大変、高校の先生も含めて、忙しく休みもとれないといわれている中ですので、必ずきちんと必要な休み、本来とるべき休みがとれるように対応していただきたいと思います。
 次に、採点、点検方法を抜本的に見直し、さまざまな改善が示されている中で、例えば、全ての答案用紙をコピーして、二系統で採点、点検を行うということが示されております。そのコピーの事務作業はどうするのか。コピーした答案用紙の管理はどうするのか。それから、セーフティーネット策として、合格発表後、年度内に他校同士で点検を行う相互点検の実施。こういうことが示されております。
 学期末の忙しい中、本当に時間がとれるのか大変疑問です。この点で、こうした対応が本当にとれるのかどうかお伺いしたいと思います。

○早川都立学校教育部長 今回策定いたしました再発防止・改善策では、二度とこのような事態を起こさないよう、都教育委員会と学校とが一丸となりまして、実効性の高い方策を総合的に展開することとしております。
 抜本的に見直すことといたします採点、点検方法につきましても、先ほど申し上げましたとおり、シミュレーションを行っており、入試日程の中で十分可能な方法と考えております。
 コピー作業及び答案の管理等につきましては、今後、都教育委員会が作成する採点、点検実施要項で定めてまいります。
 また、合格発表後、年度内に他校同士で点検を行う相互点検は、東京都公立高等学校長協会から提言を受けたものでございまして、絶対に追加合格者を発生させないための方策として実効性の高いものと考えておりまして、適切に実施してまいります。

○里吉委員 二度と誤りを起こさないために、さまざまな方策がとられているということは私も理解しているつもりです。これを本当に行っていく上では、都教委が作成する採点、点検実施要項を定めるということでしたが、これをつくるときに、ぜひ実際に採点に携わっている現場の声を聞いていただきたいと思うんです。
 今これが出されただけですから、具体的にどうするのかということはまだ示されていません。そうした中で、現場では、私が話を聞いた方は、コピーをとって採点を二系統ですることで採点の量が二倍になるんじゃないかと、それぞれの採点、点検をして点数の照合を行うことになるが、特に記述式問題の採点は混乱しそうだと心配しておりました。
 さらに、来年度から全部の都立高校では一学年及び推進校の二学年で学力調査を実施し、調査結果を返却、そして、到達すべき目標に達していない生徒については年度内に繰り返し指導を実施するということが示されております。そんな中で、他校同士の相互点検については日程的に余裕がないのではないかということも伺いました。
 今回のこうした案について、現場の声を聞いているのかどうか伺いたいと思います。

○早川都立学校教育部長 採点、点検業務の詳細を定めていく上で、学校現場の声は極めて重要でございます。
 そのため、採点、点検実施要項の作成に当たりましては、都教委と、それから都立高校の管理職、教務担当等で構成する作成委員会を設置して作成してまいります。

○里吉委員 今回の改善策を決まったものとして押しつけるのではなくて、改めて現場の声もよく聞いて無理のない改善策にしていただきたいと思います。
 都立高校入試調査・改善委員会が行った聞き取りでは、以前から現場では問題となっていたこと、例えば解答用紙と正答表の様式が異なるため採点しにくい、間違いが起こりやすいなどの意見が上に上がっていなかったことが指摘されていました。
 このような現場の意見が教育委員会に伝わってこなかった、今まで上がってこなかった、このことについて都教育委員会としてどのように認識しているのでしょうか。伺います。

○早川都立学校教育部長 採点、点検業務を実際に行う学校の現場の声は極めて重要でございます。しかし、毎年度、入学者選抜全般に対して検証、検討する入学者選抜検討委員会では、特に採点、点検に特化した議論はこれまで行ってきておりませんでした。

○里吉委員 せっかく入学者選抜検討委員会があったのに、採点、点検に特化した議論はなかったというお答えでした。
 そういった正式な入学選抜全般について、採点、点検についても毎回見直しをするということも、今回、これ以降行われることになると思うんですが、そういったこととあわせて、常日ごろからこれは改善の必要があるんじゃないかと現場で気がついた方が上にどんどん意見を上げていく、そういう風通しのいい関係を現場と教育委員会でつくっていく、そしてお互いに努力しながら、二度とこのような誤りが起きないようにしていく、そのことを都教育委員会にも心がけていただきたいというふうに要望しておきます。
 今回の調査・改善委員会では、一般入試だけが問題になりましたが、入試制度全体を見直すべきではないかと考えます。
 推薦入試についても、他県では既にやめているところも多く、行うにしても、東京都が行っている集団討論は準備や採点が難しく、面接だけでいいのではないかという意見もございます。さらに、分離分割入試など、三回も入試をやっているのは東京ぐらいではないか、こんな話も聞いております。
 高校側もミスを許されない緊張を何回も強いられるわけです。また、中学校の側からも、推薦で一月末に進路が決まってしまう生徒と分割後期で三月中旬に決まる生徒とが一カ月半同じ教室で過ごし、卒業に向けた教育活動を進めるのは大変だ、こんな声も上がっているんですね。こうした全体を見直すことも今後の検討課題ではないかと考えます。
 今後、再発防止・改善策について一層の改善を図るためにも、常に現場からの意見が都教育委員会に伝わって改善に生かすことが本当に大事だと思いますが、どのように取り組んでいかれるのかお伺いいたします。

○早川都立学校教育部長 再発防止・改善策といたしまして、今般の再発防止・改善策の成果及び課題に関しまして、学校現場と都教育委員会が定期的に意見交換する場を設けることとしております。

○里吉委員 先ほど、現場で問題意識があって改善した方がいいと思った意見があっても、上に上がらなかったという話をしましたが、実は、先生の中で話を聞きますと、入試日程が厳しくて、本当は採点日を休日にしたかったんだけれども、採点日も授業を行うように学校経営センターから指導が入って休日にできなかった、こういう意見もあれば、改善の要望も出したけれども、聞く耳を持ってくれなかった、こんな声も聞いております。
 今回の採点誤りが、さまざまな要因が絡み合った構造的なものであるとして、採点、点検に専念できる時間の確保など抜本的な改善を示していることは評価できますが、実際に採点に当たる現場の意見を聞きながら、より実態に合った採点方法をとることで、二度とこのような誤りが起きないよう、現場の教員の皆さんと都教育委員会と協力して、さらに改善に努めていただきたいということを要望し、質問を終わります。

○やながせ委員 私の方からも再発防止・改善策について何点か質問してまいりたいというふうに思います。
 この改善策として、採点、点検に専念できる十分な時間と環境を確保するということで、学力検査翌日から合格発表日の前日までの日数を三日から四日とする、また検査翌日と翌々日の二日間については生徒を登校させない、このような方策になっているわけですけれども、この点について何点かお伺いしたいというふうに思います。
 翌日と翌々日の二日間を休業日とするということになっているわけですけれども、在校生の学習する機会という観点に立ったときに、この二日間が休業になるということで、この、在校生の学習の機会が奪われるということに対して、どのように考えたのか、またどうしていくのかという点についてお伺いしたいと思います。

○早川都立学校教育部長 採点誤りの原因を究明していく中で、採点、点検業務と授業等を並行して実施していたことにより、教員が集中して採点、点検を行えていないということが明らかになりました。このことを踏まえまして、受検者と在校生との双方の立場に立ちまして検討を進めた結果、採点、点検業務に集中できる環境を確保するため、学力検査翌日及び翌々日の二日間につきましては生徒を登校させないということの結論に至ったという次第でございます。
 なお、登校しないこととなりました二日間分の授業につきましては、各都立学校の工夫によりまして、年間の教育活動を通じて確保してまいります。

○やながせ委員 この休業日となった二日間分の授業については、工夫によって年間の教育活動を通して確保していくということですね。在校生の利益が損なわれないように、これはしっかりと配慮していただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 また、先ほどの三日間から四日間とするということなんですけれども、私立高校をちょっと調査してみました。すると、検査翌日に発表するという学校が非常に多いわけです。非常に短期間で合格発表まで至っているということなんですけれども、都立高校がこのように対応できないのはなぜなのか。また、この私立高校の検査体制というのを検証したのかどうなのか、この点についてお聞かせいただきたい。

○早川都立学校教育部長 私立高校におきましては、学力検査翌日を休業日とし採点に専念させたり、学校によりましては検査翌日に合格発表を行っていると、このことにつきましては承知しているところでございます。このことは、各私立学校が入学者選抜業務につきまして努力と創意工夫を重ねた結果であると考えております。
 都立高校におきます入学者選抜日程につきましては、採点誤りの根絶を目指し、今回策定いたしました再発防止・改善策が実効性あるものとして機能するよう、十分に検討して決めたものでございます。

○やながせ委員 私、私立高校の入試選抜がどうなっているのかということをちょっと調べまして、この全日制の男子、女子、共学の一般入試をちょっと調べてみました。
 それをカウントしたら二百四校なんですけれども、翌日までに合格発表しているところは百七十八校。約八割--九割の学校は翌日までに発表しておると。その中で同日、即日、検査をした当日に発表しているところは五十二校ということで、約四分の一、二五%の学校が同日にしておるという結果でありました。二日間かかるといったところが二十一校、四日間以上というところが五校あったと。ちょっと特殊な選抜方法をしているところもありましたけれども。
 これを見ると、私立高校の大半というのは翌日には発表しているわけですね。それに対して都立高校は三日間--中三日、四日目に発表するということになっていたと。それを今回は三日間から四日間にして、中四日にして五日目に発表するということのようであります。
 さっき、それは私立高校の創意工夫の結果であるということをおっしゃいましたけれども、私はまさにそのとおりだと思うんですね。私立高校にはできるけれども、都立高校にはできないと。これはなぜだろうと。ここをよく検証してほしかったんですけれども、それは多分検証されていないんですよね。と思うんですけれども、ぜひこれを検証していただきたいと思うんです。
 これは創意工夫の積み重ねですから、どうやって短期間で合格発表まで至っているのかということをしっかり研究していただきたいと要望したいと思います。ただ、工夫を重ねたとしても、多分勤務環境が違うというところが大きな違いなのかなというふうに考えます。
 そこで、ちょっと違った質問なんですけれども、採点、点検等を行う期間を四日間にしても時間が足りない。勤務時間終了後も採点、点検業務を行う必要があると、こういった必要性が生じたときに、これはどういうふうに対応するのか、その点について聞いておきたいと思います。

○早川都立学校教育部長 今回策定いたしました再発防止・改善策におきまして、採点、点検方法を抜本的に見直すことといたしました。この見直しに伴いまして、事前にシミュレーションを行ったところ、勤務時間内で実効性のある採点、点検業務を行うことは十分可能であると考えております。
 万が一、受検者の大幅な増加が見込まれた場合などは、これまでと同様でございますが、学校からの要請に基づきまして、指導主事等の職員を当該都立高校に派遣するなどして対応してまいります。

○やながせ委員 勤務時間終了後もこういった必要性が生じたときには、これは時間外勤務を命ずることができないということになっているわけですね。これはこの前も申し上げました。
 私はこの点が非常に問題だなというふうに考えておりまして、もう一度これを申し上げたいんですけれども、教員に対して時間外勤務を命ずる場合には、公立の義務教育諸学校等の教育職員を正規の勤務時間を超えて勤務させる場合等の基準を定める政令というのがありまして、四つの要件が決まっている。校外実習その他生徒の実習に関する業務の場合には時間外勤務を命じてもいいよと。二つ目としては修学旅行、三つ目は職員会議、四つ目は非常災害等の場合ということなんです。
 この四つの場合以外は時間外業務を命ずることができないということになっておりまして、これはおかしなことだなというふうに思うんです。都教としてそれはおかしいとかおかしくないとかというのはなかなかいえないとは思うんですけれども。
 ただ、私はこの入学者選抜というのは、受検生にとっては自分の中学校卒業後の進路を決定するための重要な機会であって、学校にとっても新入生を受け入れるための重要な機会です。非常に大事な一つの行事だというふうに考えているんですね。
 ですから、この四つの要件の中にこの採点業務というのが含まれてもおかしくないだろうというふうに思いますし、またこれはしっかりと都の方からも要望していただきたいということ、一応これは申し上げておきたいというふうに思います。
 今回の改善策の中で誰の利益を守っていくのかということを考えました。さまざまな関係者がいるわけですけれども、一つは受検生ですよね、受検生。でも、在校生もいます。それから、教職員の皆さんということなんですけれども、私は、今回の改善策を見ていると、ちょっとバランスが悪いのかなというふうに思っています。
 受検生の方はずっと勉強をしてきて受けた結果ですから、それは一刻も早く知りたい。当然なんです。だから私立学校はなぜ同日になったのか、翌日やるのかと。そういうニーズがあるからですね。精いっぱい勉強してきた生徒の結果を早く出してあげたい、それに応えたいという思いがあるから、これは創意工夫を重ねて、できるだけ早く出してあげようと。
 受検生も、私も息子が昨年受験をしましたけれども、そのときの心境からすると、一刻も早く結果が知りたい。結果が早くわからないと次のステップへ進めないわけですね。次の学校をどうするのか。どっちの学校へ行こうか決まらないということで、この期間を短縮するというのは受検生にとっては大きな利益です。
 だから、それを延ばすということは大きな利益を損失しているということになると思います。ですから、この点はしっかりと短縮できるように考えていただきたいなということを要望しておきたいと思います。
 今回報告された改善策の効果検証をどのようなスケジュールで次々回の平成二十八年二月に実施する入学者選抜に反映させていくのか、この点についてお伺いしたい。

○早川都立学校教育部長 今回報告された再発防止・改善策の効果検証をどのようなスケジュールでということでございますけれども、入試終了後、都立高校と都教育委員会がそれぞれ再発防止・改善策の効果検証を行いますとともに、四月から五月上旬までに学校現場と都教育委員会とで実施した方策について意見交換を行います。
 効果検証の結果及び意見交換の内容につきましては、五月の上旬に設置いたします入学者選抜検討委員会で検証、検討いたしまして、七月の上旬に入学者選抜検討委員会報告として取りまとめ、平成二十八年二月に実施いたします入学者選抜に反映させることを予定してございます。

○やながせ委員 受検生の皆さんが混乱しないように、しっかりと受検対策ができるようなスケジューリングをやっていただきたいということを申し上げておきたいと思います。
 それと、このマークシートなんですけれども、安易なマークシートの導入はどうなのかという議論もこの文教委員会でなされたと思います。先ほどもいろいろ議論されましたので、私はこの導入に伴うコストについてお伺いしておきたいと思います。

○早川都立学校教育部長 経費につきましては、導入コスト、ランニングコストなどを現在試算しているところでございまして、できる限り速やかに算定してまいります。
 コストに見合うだけの効果が生じるように、効果的な活用方法等に関しまして、引き続き検討してまいります。

○やながせ委員 これも私、一言いいたいんですけれども、当然--この改善策の中ではこれを導入するということになっているわけですよ。ただ、そのコストがわからずに導入するということはあり得ないと思うんですよ。これが一億かかるのか百億かかるのかと。百億かかるんだったらやめてくださいと当然いいますよね。
 だから、それをぜひ、今明らかにできない理由があるのかもしれませんけれども、しっかりと費用対効果というものを考えたやり方にしていただきたいというふうに思います。
 このマークシートの料金というのは当然都民の皆さんが支払うものですよね。ですから、それは何でも、お金も費やして、期間も延ばしてというやり方というのは、都民の理解はなかなか得られないのかなというふうに私は考えます。
 今回の改善策をトータルで行ったときに誤りの件数というのはどこまで減らせるというふうに見込んでいるのか、この点についてお伺いしておきたいと思います。

○早川都立学校教育部長 採点誤りの発生を防止するとともに、生徒の人生を左右する追加合格を出すような事態が二度と生じないように再発防止、改善に向けた実効性の高い方策を総合的に展開することといたしました。
 また、不測の事態に備えまして、他校同士による相互点検や答案の写しの提供など、セーフティーネットも構築することといたしました。
 今後、これらの方策を着実に実施していくことによりまして、採点誤りの根絶を目指して、学校と一丸となりまして全力で取り組んでまいります。

○やながせ委員 一応これは聞いてみたんですけれども、ゼロを目指すということは、それはそのとおりだというふうに思います。ただ、それでゼロになるかどうかというのは全く別の話だと思います。それはやっぱりゼロにするのは僕は難しいと思っています。ただ、ゼロにならなかったとしても、それを合否に直結しないようなシステムにしておけば、それはいいのであって、そういったことを考えていただきたいなというふうに思うんですね。
 先ほどからも申し上げました誰の利益を優先するのかということで、私は今回の改善策を見て、教職員の利益はしっかり担保されているなと、環境をしっかり整備する、授業もしないということで、ここはしっかりとされているなというふうに思うんですけれども、じゃ、片や受検生の利益、在校生の利益に対してはどれだけ目を向けているのか。また、コストという面でいうと、これは都民の利益ですよね。ここにもしっかりと配慮された運用を望んでおきたいということを申し上げまして、質問を終わります。

○小松委員 それでは、私もこの都立高校の入試の採点誤りについてお伺いしたいと思います。
 前回の九月十二日の文教委員会で報告を受けたわけですが、その時点で、その前の報告からまた新たな数字が示されて、これで一体何回訂正の報告を受けたことか。検査をするたびに数字が変わっている状況には、驚きであいた口が塞がりません。
 それほどに難しい検査であるなら、既に廃棄してしまった答案用紙にどれほどの採点誤りがあったのかと予測もできないと思います。恐らく採点ミスによって本来は合格だったはずなのに不合格とされた受検生が過去相当数いたに違いないと考えざるを得ません。それほどのことがこれまで全く明るみに出なかったということに、この問題の重大さがあると思います。そのことをまず指摘しておきたいと思います。
 それで、この問題が発覚した直後に都教委は関係者に対して聞き取り調査を行っていらっしゃいます。その理由について調査・改善委員会には参考データとして報告されていますが、それによれば、管理職や教務、入試担当者が思い込み、先入観を第一位に上げて、そして二番目には、管理職は時間不足だと、そして教務、入試担当が集中力、注意力不足と続くのに対して、現場の採点員は時間不足が第一位、そして続いて集中力、注意力不足と疲労感が同数となっています。
 管理職と教務、入試担当が大きくは人的ミスと捉え、そして現場はシステムの問題を主たる原因と考えているこの傾向が顕著です。意識のギャップが大きいことは明らかです。このことについてどうお考えなのか伺いたい。
 そして、この差を埋める対策が必要だと思います。再発防止・改善策では、この点をどのように反映させているのか、そして解決していこうとされているのか伺います。

○早川都立学校教育部長 今回の採点誤りは、採点、点検を行う教員の意識だけではなく、入試日程、採点環境、採点、点検の方法など、制度の問題を初め、さまざまな原因が重なり合って起きたと総括しております。
 そのため、原因の一つ一つに対応することができるよう、再発防止、改善の方向を整理いたしまして、それぞれに具体的な方策を並べ、総合的に展開することといたしました。

○小松委員 方策として、採点、点検を二系統で行うこととされています。これは人的配置が二倍必要になるということではないのかどうか、そして、もしそうなら、これをどのように解決されるのか伺います。

○早川都立学校教育部長 採点、点検を二系統で行うことから、これまでよりも人員は必要となります。
 しかし、学力検査翌日と翌々日の二日間につきましては生徒を登校させないことといたしまして、全ての教員が採点、点検業務に携わることから、各都立高校において、現在配置されている人員で十分対応が可能であると考えております。

○小松委員 合格発表後に申し出た受検者には答案の写しを交付するとおっしゃっています。交付申請の手続についてどのように行うのか伺いたい。
 そして、中学校関係者や、あるいは進学塾から交付の申請があるのではないかと思いますが、その場合に対応するのか。
 そして、申請時期についても伺いたいんですが、これは期限をつけるのか。例えば試験後一年以上たってから自分で見直したいというようなときに交付されるのか、この点についてお伺いします。

○早川都立学校教育部長 受検した都立高校の窓口で、本人または保護者であることを確認した上で、採点済みの答案の写しを交付いたします。受検者本人または保護者に対する情報提供であること、また個人情報保護の観点から、中学校関係者及び塾関係者等の部外者は交付の対象とはしておりません。
 交付期間は、答案の保存期間を現行の一年から生徒が在学する期間に延長することによりまして、全日制におきましては三年間、定時制におきましては四年間といたします。

○小松委員 三年間、そして定時制は四年間大丈夫だということを確認しました。
 それから、マークシート方式、先ほど来出ていますけれども、これによってヒューマンエラーの防止が可能とされているわけですけれども、これまでどうして採用されてこなかったのか伺いたい。
 それから、導入によってかかる経費は先ほど出ましたので結構です。お伺いします。

○早川都立学校教育部長 いわゆる単純ミスに分類されるヒューマンエラーによる採点誤りが大きな割合で相当数発生していることが今回初めて明らかになりましたことから、マークシート方式の導入につきまして検討することといたしました次第でございます。

○小松委員 誤って不合格とされた子供の問題については、合否のボーダーライン上の点検をより念入りにということを以前文教委員会でも申し上げましたけれども、今回再点検するということが打ち出されています。この再点検の範囲をどのように設定されるんでしょうか。伺います。

○早川都立学校教育部長 採点、点検実施要項を今後新たに作成する中で、今般の採点誤りにより生じた合否の入れかわり状況を分析した上で、ボーダー点検の範囲を設定してまいります。

○小松委員 採点ミスが出ている状況を見てみますと、学校ごとに非常に状況が違う。ここから、学校ごとに採点、点検業務の体制をつくって責任者を決める、こういうことが必要だと思います。いかがでしょうか。

○早川都立学校教育部長 採点、点検の各業務を適正かつ円滑に実施するための校内体制を構築するとともに、各業務における責任の所在が明らかになるように、各都立高校で作成いたします採点、点検実施要領に明示をいたします。
 また、各業務が完了した際に押印する様式に関しまして、押印により誰が採点、点検したかが明らかになるように改善を講じることといたしました。

○小松委員 それでももし今後、合格発表後に採点誤りが見つかるかもしれない。その場合、追加合格とすることなどあり得ないことではないわけですが、今回の経験から想定される事項を文書で規定整備しておくべきではないでしょうか。伺います。

○早川都立学校教育部長 採点誤りの発生を防止するとともに、生徒の人生を左右する追加合格を出すような事態が二度と生じないよう、再発防止、改善に向けた実効性の高い方策を総合的に展開することといたしました。
 また、不測の事態に備えまして、他校同士による相互点検や答案の写しの提供など、セーフティーネットも構築することといたしました。
 今後、こうした方策を着実に実施していくことにより、採点誤りの根絶を目指しまして、学校と一丸となりまして全力で取り組んでまいります。
 今回、追加合格となりました受検者や保護者の方々にどのように対応したかにつきましても記録を残してまいります。

○小松委員 都立の高校だけではなくて、中高一貫校の入試についての再検査も必要ではないかと思いますが、されたんでしょうか。

○早川都立学校教育部長 今般の採点誤りは都立高校入試において発生したことから、都立高校の学力検査に関しての点検を行いましたが、都立中高一貫教育校の適性検査につきましては点検を行っておりません。
 しかし、都立中高一貫教育校の入学者決定、都立高校の入学者選抜、いずれにおきましても採点誤りはあってはならないことでございます。この考え方に基づきまして、今般の再発防止・改善策の効果検証を踏まえ、都立中高一貫教育校の適正検査におきます採点、点検に関しましても必要な改善を講じてまいります。

○小松委員 ぜひお願いいたします。今回、再発防止・改善策を拝見しますと、今述べたこと以外でも、採点、点検実施要項を作成して業務の詳細を定める、あるいはシミュレーションを実施するなどの抜本的な見直しがされるようです。遅きに失した感はありますけれども、その本気度は評価するところです。
 今後二度とこのような問題が起きないように、ここで示された方策を効果検証まで含めて実行していただきまして、都民の信頼を取り戻すように努力していただきたいとお願いして終わります。

○松田委員 私からも入試のことで聞かせていただきます。
 高校入試における採点誤りに対する改善案は、先ほど川松理事を初めとして多くの委員の皆様から質問をいただきました。採点期間を三日から四日に延ばす、二レーンで読み上げ方式にする、または採点期間中は生徒を通学させないなど、さまざまな改善案が示されました。
 しかし、一番大切なことは、私は教職員一人一人の意識の問題ではないかなというふうに思っております。きょういただいたこの報告事案の中でも、三人の教員で三回点検したにもかかわらず、多くの採点誤りが生じたのは不思議であり、普通あり得ないお話でありまして、例えば、小松さんと大松さん、名前は似ていますけれども、一人が間違えたとしても、三人連続で間違えるというのはあり得ない話であって、ここは明らかに採点する教職員の意識が低い。
 先生、済みません、お名前を使わせていただきました。(「小松と大松じゃ随分違う。人柄も違う」と呼ぶ者あり)そうですね。大松さんと大場さんも似ているのですが。
 こういうのは一人が間違えたとしても、三回連続間違えるというのは明らかに意識が低いとしか私は思えないです。
 また、日程、採点時間にも時間的な圧力を受けており、行動のエラーが起きて当然であると書いてあるんですが、これはそもそも子供たち生徒のことを思ってやるんだから、喜んで進んでやるべき仕事なのに、嫌々やらされているんだというような感覚を私は受けてしまいます。
 そこで、先ほどやながせ委員の方から私立学校と都立の違いについて質問があったんですが、私も、大学の先輩で私立高校の英語教師をしている人がいましたので、お話を伺ったんですが、都立と私立の違いは何だろうと聞いたところ、私立は自分たちで全部入試問題をつくっているので、その問題に対する思い入れがあるので、ミスが少ないんじゃないかなと。何でこんなところを間違うのかな、この子は出題の意図をわかっているのかな、どうしてこんなミスをしたんだろう、そういうことを考えながら採点をしているから、一日で二、三人の先生で回しながらやっているけれども、何とかミスがなくできているんじゃないかなというふうなことをおっしゃっていました。
 一方、都立高校においても、戸山高校や日比谷高校を初めとした何校かグループで問題をつくっているというところでも採点誤りはやはりあり、青山高校や日比谷高校などでは追加合格者も出ているということでありました。
 先ほどの先生は、この学校に本当に入ってきてもらいたい、そういう気持ちで採点をしているんだというふうにおっしゃっていました。多くの都立高校では、問題は一律ではありますが、意識として当事者意識、赴任校を母校として愛するような気持ちを持って採点に臨むことこそが大切なのではないでしょうか。
 これもやながせ委員から出ましたが、そもそも採点業務が超過勤務に入っていない、条件に入っていないことがおかしな話ですが、これは国の政令によるところですので、ここで議論すべきことではないかもしれませんが、本当に生徒のことを考え、少しでも早く正確に、そして子供たちの未来を考えて採点しようという気持ちがあれば、今回採点誤りが発生してしまった原因の一つとして、思い込みやなれといった教員の意識が挙げられていました。本来このような報告が上がってくること自体恥ずかしいことだと思いますが、教員の意識の部分での改善についてどのような方針、対策をとっていくのかお伺いいたします。

○早川都立学校教育部長 今回策定いたしました再発防止・改善策が実効ある方策として機能するには、実際に採点、点検を行う教員の意識に負うところも大でございます。
 このため、これから十月末を目途に都教育委員会で作成いたします採点、点検実施要項に、都立高校入試における採点、点検業務の重要性につきまして明文化するとともに、実施要項に基づき、各都立高校で作成いたします実施要領におきましても同様に明文化し、校長が教職員に対し周知徹底を図ってまいります。
 また、都教育委員会が主催する都立学校を対象とした入試に関する説明会等におきましても周知してまいります。
 さらに、初任者研修、職層研修等におきまして、研修内容に入学者選抜に関する内容を組み込み、教員に入学者選抜と入学者選抜の根幹となる採点、点検業務の重要性につきまして周知してまいります。

○松田委員 ぜひこれをきっかけとして、教員自身の意識の改革に取り組んでいっていただきたいと思います。
 次に、採点業務におきましては全員が取り組んでいかなければならない問題で、誰か一人が頑張るという問題ではないと思いますが、中には創意工夫をして頑張る教員もいると思われます。
 これはもちろん採点業務だけではないのですが、極めて閉鎖的な社会であります教職員の世界において、以前も当委員会で取り上げさせていただきましたが、頑張っている教員を抑えつける、潰そうとする動き、特に教え子を再び戦場に送るなという美辞麗句を隠れみのにした、子供たちのためでなく自分たちの利益のためのみに働いている組合の先生に多いんですが、若い先生が自主的に活動している、朝、校門に立っておはようと生徒に声をかけていると、先生、わかりますかと後で呼び出されて、あなたがやっていることは本当に迷惑で、朝、子供を保育園に送ってから来てくれる先生のことをあなたは考えていないんで本当に困るんですということをやって潰そうとする動きが現にあります。(「大変だな」と呼ぶ者あり)はい、これは私の大学の同期で今小学校の教員をやっている者から聞いた話でございます。
 国では、平成二十八年の地方公務員法改正に伴って人事評価制度を導入して、能力や実績に基づく人事管理の徹底を図ろうとする動きがありますが、都教育委員会では、平成十二年度から全国に先駆けて人事考課制度を導入しております。しかし、先ほど述べたような教員がいるような現状においては、実態として十分に機能していないのではないかと思われます。
 今回の入学選考でのミスをきっかけとして、採点業務のような学校としての業務に真摯に取り組んでいる教員に対して、都教育委員会はどのように評価して処遇に反映しているのかお伺いいたします。

○粉川人事企画担当部長 都教育委員会では、教員の資質、能力の向上及び学校組織の活性化を図ることを目的として、自己申告と業績評価の二つの柱で構成する人事考課制度を導入しております。
 このうち業績評価制度は、校長が教員の職務遂行状況について把握し、評価を実施し、その結果を給与や昇任などに反映させるものでございます。
 制度の運用に当たりましては、例えば組織的に実施する入学者選抜の採点、点検業務への貢献なども含め、教員の意欲と努力に応えるため、さまざまな取り組みを多角的な着眼点から総合的に評価して、その結果を処遇に適切に反映させております。

○松田委員 ありがとうございます。ぜひ頑張っている先生を積極的に評価する制度にこれからも取り組んでいっていただければと思います。
 子供たちにとって本当にいい学校になるよう、この入試問題をきっかけとして、ぜひ教育庁、東京都一体となって頑張っていきたいと思っております。
 終わります。

○小竹委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○小竹委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で教育庁関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時三十一分散会

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