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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会速記録第十九号

平成二十年十二月十五日(月曜日)
第三委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 十四名
委員長大山とも子君
副委員長服部ゆくお君
副委員長大西さとる君
理事伊藤 興一君
理事吉原  修君
理事今村 るか君
遠藤  守君
早坂 義弘君
野上ゆきえ君
谷村 孝彦君
村上 英子君
古館 和憲君
古賀 俊昭君
初鹿 明博君

 欠席委員 なし

 出席説明員
生活文化スポーツ局局長秋山 俊行君
総務部長小林  清君
教育庁教育長大原 正行君
次長影山 竹夫君
総務部長松田 芳和君

本日の会議に付した事件
意見書について
付託議案の審査(決定)
・第二百十八号議案 東京都個人情報の保護に関する条例の一部を改正する条例
・第二百十九号議案 特定非営利活動促進法施行条例の一部を改正する条例
・第二百二十号議案 学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十一号議案 都立学校等に勤務する講師の報酬等に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十二号議案 義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十三号議案 学校職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十四号議案 東京都産業教育審議会に関する条例の一部を改正する条例
・第二百二十五号議案 東京都立図書館条例の一部を改正する条例
・第二百四十四号議案 駒沢オリンピック公園総合運動場の指定管理者の指定について
・議員提出議案第二十九号 東京都立学校の授業料等徴収条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○大山委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書二件につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○大山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第二百十八号議案から第二百二十五号議案まで及び第二百四十四号議案並びに議員提出議案第二十九号を一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○大西委員 それでは、私の方から、民主党の意見を述べさせていただきます。
 そもそも都立高校の授業料は、世帯収入とは関係なく設定されているため、経済的に困窮している家庭への軽減措置が重要だと考えます。現行の授業料減免は、生活保護、そして準保護家庭が対象となっています。子ども二人の家庭で考えますと、おおむね月収二十二万円を下回ると対象になってくるというふうに思いますが、家賃がかかるような場合など、生活保護、準保護に当てはまらなくとも、実際の生活状況を見るとかなり苦しい方がいらっしゃると思います。
 民主党は、国の現行施策を根本的に見直して、財源を確保した上で、公立、私立にかかわらず、高等学校教育への経済的支援を一律に行うことができるよう検討を重ねております。仮に、現行制度のもとで緊急に公的支援を行うというのであれば、真に必要とする家庭に傾注すべきであり、一律に一九九〇年の水準へ値下げするという共産党提案には反対をいたすところであります。
 以上です。

○古館委員 それでは、日本共産党から意見を述べます。
 議案二百二十五号、東京都立図書館条例の一部を改正する条例について述べます。
 これは、歴史ある都立日比谷図書館を廃止し、千代田区に移管するというものであり、反対です。
 日比谷図書館は、ことし百周年です。東京市立図書館の第一号として開館し、常に公共図書館のパイオニアとして、都民や区立図書館に新しいサービスを提供し続けてまいりました。
 都教委は、日比谷図書館は個人貸し出しが中心となっている、個人貸し出しは区市町村図書館の役割であり、都の運営が継続する必要性は薄い、こういうことを理由にしています。これは千代田区への移管の主要な理由であります。
 しかし、質疑でも述べましたが、立地を生かして積極的に都立として機能充実を図るべきであったのに、自身が持っていた構想も投げ捨ててしまい、事の責任は厳しく指摘しないわけにはいきません。
 しかも、貸し出しも都民ニーズ把握のために必要な機能です。全国にある県立図書館は、どこも貸し出し業務を重要な役割として位置づけられております。
 現在でも日比谷図書館は、立地もよく、年間入館者数が約六十万人と、中央、多摩図書館と比較しても断然第一位で、複写サービスにしても多摩図書館の三倍近い実績です。
 カード登録者のうち入館者のうち、その七割が千代田区外の在住在勤者で占められています。このことは、日比谷図書館が都立図書館でこそ、その役割を十全に担い続けることができるということを示しているのです。日比谷図書館は都立として存続し、都民のニーズにこたえる図書館として充実すべきです。
 移管に当たっては、現行サービスを維持、拡充するといいますが、千代田区立図書館では、図書の貸し出しにおいても、千代田区民は十冊、区民以外は五冊に制限しており、日比谷図書館にもこれが適用されれば、都民にとって明らかなサービス後退になります。また、移管後に有料の閲覧室を検討するなど、図書館のあり方そのものを変質しかねない、こういう検討もされているわけであります。
 しかも、運営に指定管理者制度の導入が検討されております。質疑でも指摘しましたけれども、図書館運営にとって、指定管理者制度はなじまないということについて、さきの百六十九国会で、図書館など社会教育施設への指定管理者制度の導入による弊害、これを認めた附帯決議が、衆参両院の委員会で採択されております。その理由の大きな点として、指定管理者制度の制度設計が、三年ないし五年という形で期間が指定されること、図書館など長い継続性が求められるところでは、社会教育施設に指定管理者はなじまないなどが国会の中で発言されています。
 こうした衆参両院の委員会での附帯決議等は、極めて重要な指摘として受けとめる必要があり、安易な指定管理者制度の導入はあってはなりません。
 したがって、日本共産党都議団は、議案第二百二十五号、東京都図書館の一部を改正する条例に反対するものであります。
 第二百二十号議案、学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例について。
 本条例は、東京都において、来年度から小中学校と高等学校の給料表を一本化し、さらに現在の教諭を二つに分け、主任教諭なるものを導入するというものです。給料額は、管理職はアップ、教諭は大幅ダウンさせるというものです。
 学校教育法で教諭については、今回、都教育委員会が提案した主任も教諭です、教諭は、法によって、教育をつかさどると定めているように、教諭として職責に違いがあってはならないものです。
 この主任制度は、同じ教諭でありながら都教委が勝手に格差をつけるというものであり、同じ教育をつかさどる主任教諭と教諭で職責が違うとなれば、子どもが平等に教育を受ける権利を侵害するものであります。(発言する者あり)さらに、教諭の給料を引き下げるなど、今より仕事をしなくてもよいといっているようなものであり、都民感覚としても容認できるものではありません。
 本来、学校教育というのは、教師集団が子どもの成長と発達に向けて力合わせてという発想こそ、都教委に求められているのです。
 子どもたちの成長を保障する普通教育を進める教師集団の協力、共同を壊すことにもつながっていくものです。子どもたちの教育にとりましても、プラス効果には決してならないことを指摘しておきます。
 しかしながら、本条例については、既に労使が合意しているものであり、賛成いたします。(発言する者あり)
 最後に、議員提出議案第二十九号、東京都立学校の授業料等徴収条例の一部を改正する条例について、意見の開陳を行います。
 本条例改正案は、経済的な困難が高校生を持つ家族にも広がる中、授業料を値下げすることにより、経済的な負担を小さくし、経済的理由で教育を受ける権利を阻害されないための一助とするための改正であります。
 東京都が行った都民の生活実態と意識の調査によりますと、高校生の親の年代であろう五十歳から五十九歳の生計中心者の年収が五百万円未満の割合は三六・四%であり、十八歳未満の子どもがいる世帯の年収が五百万円未満の割合は二九・三%です。つまり、高校生を持つ親世代の約三割から三分の一程度が年収五百万円未満と考えられます。
 教育費負担が重いのは、低所得者の世帯だけではありません。東京都の「都民のくらしむき」平成十八年では、高校生の子どもを持つ世帯の一カ月当たり消費支出は平均を大きく上回っていることを示し、子どもが高校、大学に進む時期には、世帯主の収入では家計を支えられないと考えられると分析しております。
 国際的には教育は無償化が主流であり、高校の授業料についていえば、無償に到達しているのは、OECD加盟三十カ国の中で二十六カ国になりました。
 若者が学ぶことは社会の財産であり、教育の利益を受けているのは個人のみならず社会全体であり、社会の発展にとっても重要なことです。だからこそ、世界の大きな流れは教育の無償化なのです。(発言する者あり)
 貧困と格差が子どもたちにも広がり、教育にも影響を与えることはマスコミ等でも繰り返し取り上げられ、共通の認識となっていると思います。
 都立高校の授業料は全国で二番目に高いものになっています。これを引き下げて格差を少しでも解消し、子どもたちに明るい未来を開くために、この条例案は各会派の皆さんのご賛同をいただけるものと確信しております。(発言する者あり)
 以上です。

○大山委員長 発言中は聞こえなくなりますので、静かにしてください。
 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、議員提出議案第二十九号を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○大山委員長 起立少数と認めます。よって、議員提出議案第二十九号は否決されました。
 次に、第二百二十五号議案を採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
   〔賛成者起立〕

○大山委員長 起立多数と認めます。よって、第二百二十五号議案は原案のとおり決定いたしました。
 次に、第二百十八号議案から第二百二十四号議案まで及び第二百四十四号議案を一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認めます。よって、第二百十八号議案から第二百二十四号議案まで及び第二百四十四号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○大山委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○大山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○大山委員長 この際、所管二局を代表いたしまして、大原教育長から発言を求められておりますので、これを許します。

○大原教育長 所管両局を代表いたしまして、一言ごあいさつを申し上げます。
 本定例会にご提案を申し上げておりました議案等につきましては、ご審議、ご決定をいただき、まことにありがとうございました。
 ご審議の過程で賜りました貴重なご意見、ご要望等を踏まえまして、これからの事業執行に万全を期してまいる覚悟でございます。
 簡単でございますが、以上でお礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○大山委員長 発言は終わりました。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十五分散会

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