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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会速記録第十号

平成二十年九月二十九日(月曜日)
第三委員会室
   午後一時二分開議
 出席委員 十四名
委員長古館 和憲君
副委員長早坂 義弘君
副委員長門脇ふみよし君
理事斉藤あつし君
理事石川 芳昭君
理事鈴木 一光君
伊藤まさき君
伊藤 ゆう君
松葉多美子君
中山 信行君
服部ゆくお君
川井しげお君
古賀 俊昭君
大山とも子君

 欠席委員 なし

 出席説明員
教育庁教育長大原 正行君
次長影山 竹夫君
理事岩佐 哲男君
総務部長松田 芳和君
都立学校教育部長森口  純君
地域教育支援部長皆川 重次君
指導部長高野 敬三君
人事部長直原  裕君
福利厚生部長秦  正博君
教育政策担当部長石原 清志君
参事中島  毅君

本日の会議に付した事件
 意見書について
 教育庁関係
契約議案の調査
・第百八十八号議案 都立久我山学園特別支援学校(仮称)(二十)改築その他工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百五十七号議案 平成二十年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 教育庁所管分
・第百六十六号議案 学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十七号議案 都立学校の学校医、学校歯科医及び学校薬剤師の公務災害補償に関する条例の一部を改正する条例
・第百六十八号議案 東京都立学校設置条例の一部を改正する条例

○古館委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書を提出したい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 本件につきましては、取り扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古館委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○古館委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、教育庁関係の契約議案の調査並びに付託議案の審査を行います。
 契約議案について申し上げます。
 契約議案は、財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成二十年九月二十六日
東京都議会議長 比留間敏夫
文教委員長 古館 和憲殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
第百八十八号議案 都立久我山学園特別支援学校(仮称)(二十)改築その他工事請負契約
2 提出期限 平成二十年十月一日(水)

○古館委員長 これより教育庁関係に入ります。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 高畑特別支援教育推進担当参事は、病気療養のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 次に、契約議案の調査を行います。
 第百八十八号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○松田総務部長 去る九月十六日の当委員会におきましてご要求のございました資料のうち、契約議案関連につきましてご説明申し上げます。
 お手元の文教委員会要求資料の目次をお開き願います。ごらんいただきますように、契約議案関連の資料は、項番1及び2の二件でございます。
 一ページをお開き願います。都立久我山学園特別支援学校(仮称)の諸室面積(改築校舎分)でございます。
 改築校舎部分の諸室それぞれの数と合計面積をお示ししてございます。
 二ページをお開き願います。2、都立久我山学園特別支援学校(仮称)平成二十二年度定数配置推計でございます。
 平成二十二年度における教職員の定数配置の推計と、障害種別ごとに単独で学校を設置した場合の教職員の定数配置の推計をそれぞれ職種別にお示ししてございます。
 以上、簡単ではございますが、要求のございました契約議案関連の資料の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

○古館委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
 ご発言を願います。

○斉藤委員 それでは、今回の都立久我山学園の特別支援学校の契約案件に関して質問を幾つかいたします。
 まず、この学校については、視覚障害教育部門棟と知的障害児の教育部門棟が渡り廊下でつながっております。これは契約議案の方の資料の四ページの一階の平面図等を見ていただくとよくわかります。
 今回、この二つのところがつながっているわけなんですが、その中でもどのような施設、設備が共用となっているのでしょうか。
 また、教職員の配置については、どういった部分が両方にまたがった、共用といういい方が正しいかどうかわかりませんが、ともに活用するというふうになっているのでしょうか。そこを確認したいと思います。

○森口都立学校教育部長 視覚障害教育部門と知的障害教育部門を併置する特別支援学校として、職員室、経営企画室、保健室、厨房、プール、体育館などは共用施設といたしました。
 教職員につきましては、校長の配置は一名でございますが、副校長や教員は、各障害教育部門それぞれに配置いたします。また、事務職員、学校栄養職員、一般用務職員は、学校全体の業務を共通して担うことになりますが、事務職員については一名を増員する予定でございます。

○斉藤委員 今の答弁にあわせて、きょういただいた資料などを見ると、大体全体がわかると思います。プールなどは、逆にいえば、日々の授業のあり方などで調整をしていったりということがあるので、一つというのはまあ理解ができるかなと思っています。
 ただ、大変保護者の方からご心配をされているということで伺ってはいるんですが、視覚障害教育部門棟の保護者の方からなんですけれども、保健室が知的障害教育部門棟のみにあって、視覚障害教育部門にはないため、離れていて利便性が悪いのではないかということで不安を抱かれているということを伺ったことがございます。
 この四ページの設計図を見れば、確かに離れておりますので、不安を持つのは私も理解ができます。この不安を取り除くべきというふうに考えておりますが、このあたりについてはいかがでしょうか。

○森口都立学校教育部長 保護者の皆様の、保健室が一カ所になることへの不安は理解いたしますが、その不安を解消し、利便性が向上するため、保健室は視覚障害教育部門棟に通ずる渡り廊下に最も近い場所に配置いたします。
 さらに、保護者の要望を受けまして、視覚障害教育部門棟には休養スペースを設けることといたしました。

○斉藤委員 それでは、この休養のスペースについて伺います。一般的な学校の中でこういったスペースというのは必ずしもあるわけではありませんので、イメージがなかなかつきにくいところでございます。
 では、その休養スペース、実際にどのようなものなのか、そこをもう少し説明いただければと思います。

○森口都立学校教育部長 休養スペースでございますが、幼児、児童生徒が疲れたときや体調がすぐれないとき、また、乳幼児が視覚障害教育部門の教育相談に来校する際に休養できるスペースでございます。

○斉藤委員 それではちょっと確認なんですけれども、図面にそのまま何メーターとかという数値が入っていないので、確認するわけなんですが、こういった休養スペース、実際につくらなければならないほど、この二つの棟は離れているのか。渡り廊下でつながっているぐらいであれば、普通の学校にもなくはないので、休養スペースという話になかなかならないと思うのですが、実際にその距離はどの程度のものなんでしょうか。

○森口都立学校教育部長 二つの棟をつなぐ渡り廊下でございますが、約二十四メートルでございまして、短時間での移動が可能でございます。

○斉藤委員 この視覚障害部門、普通の学校と違って、幼稚部がございます。乳幼児、そしてまた幼児がいる幼稚部などがございます。したがいまして、ちょっと距離が短くても、そのまま、じゃあ一人でというわけにはいかないということが多分にあると思います。
 休養スペースを活用する視覚障害教育部門の幼児、児童生徒が保健室に行くときに、だれか付き添ったりして対応するのかどうか、ここを確認したいと思います。

○森口都立学校教育部長 休養スペースでは、まず、担任や保護者が幼児、児童生徒に付き添うことになります。けがや疾病等の応急処置や医療機関受診の有無の判断を要する場合は保健室へ担任が引率することになりますが、必要に応じ、養護教諭が迎えに行くこともございます。

○斉藤委員 なるほど。なかなかほかの学校ではちょっと見られない一つのルールでありますから、そこはやはり保護者の方に誤解がないようきちんと説明をしていただきたいと思います。
 また、養護教諭が迎えに行く場合も、どういった場合が必要な場合なのかというのも、細かく説明をするのが理解を深めるというのに大事だと思いますので、ここは要望として、そこはきちんと保護者の方に理解をしていただくよう努めていただきたいと思います。
 では、付き添って行った先の保健室なんですが、知的障害教育部門と視覚障害教育部門の生徒が共用の一つの保健室において安静にするという形になると思うんですけれども、障害の性格上、隣り合ってそれを使うというようなものというのはなかなか難しい場合も考えられます。実際に保健室の中においては、共用という形でどのような対応をするのか、そこを伺います。

○森口都立学校教育部長 保健室につきましては、両部門の児童生徒が極力交錯しないよう、出入り口を別に設置するとともに、それぞれの部門のベッドスペースを保健室の両端に配置いたします。

○斉藤委員 先ほど申しましたように、保健室の大きさそのものが細かくはわからないので、両端にというときにどのぐらい離れているかよくわからないのですが、もちろん、真ん中の方に養護の先生がいて、両側の方でベッドを配置しているというふうに見られます。
 実際に始まってみなければわからない部分が多分にあると思いますので、逆に、使用開始後、何かちょっと不都合があったりすれば、それはぜひとも細かい対応、変更してでも実際に使いやすい対応をしていただきたいと思いますし、同時に、保護者の方も、なかなかほかのところでそう見るような施設ではありません、こういうタイプは。そこをよくわかった上で理解していただくよう、利用開始後も丁寧な対応をしていただきたいと要望いたします。
 重ねて、保健室に限らず、視覚障害教育部門の生徒の年齢にはかなり幅があるというふうに聞いております。実際に私も以前八王子盲学校へ行きましたら、大変小さなお子さんから、少し大きな方までいらっしゃいました。今回も幼稚部があったり、中学生までいたりということで、幅があるというふうに聞いておりますが、施設面や中のルール面においてどのような配慮がなされる予定ですか。そこを伺います。

○森口都立学校教育部長 保健室では、例えば、視力検査の際、幼児については絵カードによる視力検査表を活用するなど、年齢に合わせた配慮をしております。
 校舎につきましては、光覚に障害のある幼児、児童生徒に対応した調光器つき照明の設置、安全な歩行のための点字ブロック、伝い歩きのできる手すり、各部屋などの名前や位置を知らせる点字や拡大文字の表記、廊下に物を置かないなど、施設、設備面でさまざまな工夫や配慮をしております。

○斉藤委員 実際にいろいろ始まってみて、ご意見、また、いろんな辛口なご批評も利用する方、もしくは保護者からあると思いますが、ぜひ丁寧に対応して、せっかく新しくなったので、やはり新しいところはいいねというふうにいわれるよう、努力をしていただきたいと思います。
 さて、今回、知的の障害者の方も、また視覚の障害の方もいるわけですけれども、周辺の交通に関して、工事作業期間中、どのように安全が確保されるのか、そこも伺いたいと思います。

○森口都立学校教育部長 工事車両が出入りする工事搬出入口には交通誘導員を配置し、歩行者、一般車両、工事関係者の誘導を行い、安全管理を図ります。
 また、工事車両の近隣道路での駐車を禁止するとともに、車両の出入りの際も、道路上で滞留することがないよう努めてまいります。
 これらの措置を講ずることにより、工事期間中における周辺の交通安全を確保してまいります。

○斉藤委員 大変周りも住宅地が多いというふうに、私も近くを時々通ると見て思っておりますので、ぜひとも配慮は欠かさぬよう、よろしくお願いいたします。
 最後に、今回の久我山の話ではないんですけども、視覚障害者の学校ということで、都立八王子盲学校、私も以前、民主党の会派の多摩の議員で行ったときに、かなり老朽化が進んでいる。その時点で老朽化がかなり進んでおりました。実際に、雨漏りとか、換気の不十分さなど、部分的な苦情というんでしょうか、改修をというようなことで要望を受けました。
 この都立八王子盲学校、早期の改修、願わくば建てかえということを考えてもいいのではないかなというふうに思っておりますが、今後の改修等の予定について、どのようになっているか伺います。

○森口都立学校教育部長 特別支援学校校舎の改修、改築につきましては、東京都特別支援教育推進計画に基づく新たなタイプの学校設置の必要性や、建築後の経年による老朽の度合いなど、各学校の実情を総合的に判断し、実施しているところでございます。
 八王子盲学校の施設につきましては、このような考え方に基づき検討していくこととなります。

○斉藤委員 ありがとうございます。
 八王子盲学校については、まだそんな細かいことを私も伺っておりませんので、今後ぜひ現地をよく調査していただいて、なるべく、今回いろいろ新しくなっている学校が幾つかございますので、それに負けないように、早急に改修等の方向で努力をしていただきたいというふうに思います。
 最後は要望として、質問を終わります。

○大山委員 私からも質疑したいと思います。
 青鳥養護学校久我山分校は、この文教委員会にも何度も本校化を要望する請願や陳情が出されてきました。ほかの学校に間借りしているという状況で、一日も早く独立した本校として敷地も求めて開校してほしいというのが、お父さん、お母さんたち、それから子どもたちの願いでした。
 平成十四年の十一月二十一日の文教委員会で、久我山分校は久我山盲学校と同一敷地内にありました。校地が狭隘であることから増築が困難という事情もございます。このように質問に対して比留間学務部長が答弁しています。
 みずから、狭隘だから本校化できないんだ、今の場所じゃ本校化できないんだといっていながら、一つの学校に二つの学校を詰め込むということではないんでしょうか。狭隘だから本校化できないとみずから答弁していた、この狭隘なところに設置するというのは、どういうことなんでしょうか。まずこれを答えてください。

○森口都立学校教育部長 青鳥特別支援学校久我山分校につきましては、児童生徒数の増加、施設設備の老朽化、学校運営上の制約などの課題を踏まえ、平成十六年度に策定いたしました東京都特別支援教育推進計画に基づき、平成十八年度に本校化について検討を行いました。
 その後、平成十九年四月に、一部改正された学校教育法が施行され、複数の障害種別に対応した教育を行うことができる、特別支援学校の設置が可能となりました。視覚障害教育部門と知的障害教育部門の学校を一体とすることにより、障害種別の枠を超えた教育的支援を行うことができるとともに、両障害教育部門が連携して、世田谷区を初めとし、地域における特別支援教育のセンター的機能が発揮できることから、第二次実施計画において、分校の所在地に知的障害教育部門棟を建築し、久我山盲学校と青鳥特別支援学校久我山分校を再編した新たな特別支援学校を設置することとしたものでございます。

○大山委員 検討していたけれども、二つの障害種別を一緒の学校にすることができたので、ここにつくることにしたんです、ということですよね。自分たちがいっていた、狭隘だということが解消されたんですか。

○森口都立学校教育部長 敷地につきましては、両校で一体的に有効活用すること、並びに施設の工夫により対応できると考えております。

○大山委員 狭隘さが、狭いということが解消なんか全然されてないということですよね。狭いからと自分たちがいっていたところに、結局、複数の障害の学校を一緒に設置できることになったからという口実で、狭いことを承知で押し込める。とんでもないですよ。
 平成十六年の十一月に、これ(資料を示す)先ほどもご答弁されましたけれども、この特別支援教育推進計画にはちゃんと書いてあります、六一ページに。年度別実施計画。ちゃんと実施計画になっているんですね。青鳥養護学校久我山分校は、十七年度検討委員会の設置、これは本校化に関する検討委員会です。十八年度基本設計、十九年度実施設計、ここまで決まっているんです。本校化に関する検討委員会はどうなっちゃったんですか。十七年度に設置して、十八年度には検討したんではないでしょうか。十八年度の検討から十九年度の四月にこの飛躍というのはどういうことなのか、説明してください。

○森口都立学校教育部長 都立青鳥養護学校久我山分校の本校化につきましては、十八年九月に最終報告をまとめておりまして、両校の再編した特別支援学校の設置が必要であるといった結論をいただいております。

○大山委員 これね、ここの十八年の九月に、本校化についてという報告書をもらいましたよ。これで、現校舎は当面の間の措置として、平成二年度に建設されていて、施設設備面の老朽化が進んでいる。また、エレベーターもないから、車いすを使っている子もいるから大変なんだとかね。それから、学級規模に見合った普通教室や必要な特別教室の確保ができないんだ。これ、書いてありますよね。
 平成二年からプレハブ校舎にしていて、これ、十八年ですからね、もっともっときちんと事前に、もっと前の年からきちんと対応しなければならない課題を放置してきたのは、都教委の責任だといわざるを得ません。
 子どもたちの教育環境に関しては、狭隘だから本校化しようとしたわけですね。それなのに、みずから狭隘と認めるところに押し込む。世田谷区での特別支援教育のセンター校だから、世田谷区内にないといけないというわけですけれども、世田谷区内で土地を見つける努力はしたんでしょうか。

○森口都立学校教育部長 土地でございますが、世田谷区内にある都有地などの土地情報の収集をいたしました。都立学校の跡地や小中学校の跡地、それから民間の所有地を含め、検討いたしましたが、現在の久我山分校にかわる適地はございませんでした。

○大山委員 広い世田谷にないなんて、本当にどうしてそんなことがいえるのか。くまなく探したんでしょうか。見つける気があったんでしょうか。
 検討会の報告書でも、設置場所、探したとなっています。しかし、その後に、十八年六月に法改正があって、十九年四月から施行するから、この法律を踏まえていく必要があると書いてあります。結局、法改正が施行されることを待っていたということなんじゃないんでしょうか。
 特別支援教育推進計画で、十八年度基本計画、十九年度実施計画、そういうことを十六年の十一月、法改正の動きがないときにはこういう計画だったわけですよね。都教委がやらなければならないことは、土地を見つけて、久我山分校をきちんと独立校として本校化することじゃないんでしょうか。
 本来やらなければならないことを怠って、安易に二校を一校にしてしまったことによって、教育条件の低下は明白です。
 まず、一番最初はグラウンドです。今もかなり狭いわけですけれども、グラウンドの広さはどれぐらいになるんでしょうか。直線でどれぐらいの距離がとれるのか。それともどれぐらいのトラックがとれるんでしょうか。

○森口都立学校教育部長 グラウンドの面積は約一千三百平方メートルでございまして、八十メートルのトラックと五十メートルの直線走路が確保でき、現行のグラウンド面積と同程度でございます。また、新たに約五百平方メートルの屋上校庭を設置する予定でございます。

○大山委員 新たに五百平米の屋上校庭を設置するんだと。それぐらい当然ですよ。
 八十メートルのトラックと五十メートルの対角線での直線ですよね。現在のグラウンド面積と同程度といいますけれども、つまり、狭隘だっていうことですよね。中学生もいるんです。グラウンドの対角線で五十メートルだとか、八十メートルのトラック、本当に目が回っちゃうんじゃないかと思いますけども、分校のときには、いつかは本校になって、普通に広い単独の学校になるという希望があったんですよね。それを二十年近くプレハブの校舎で我慢させて、本校になるかと思ったら、狭隘だといっていた校地に押し込む。本当にひどいと思います。
 知的障害児にとって、戸外での活動というのは本当に重要だといわれています。青鳥養護学校の久我山分校のホームページに載っていた、これ中学部ですけれども、主な学習内容のところの二番目に、保健体育で朝の運動という項目が載っているんです。晴れの日は校庭、雨天のときは体育館にて、学部合同で行っている。だから小中で行っているということですね。
 一周百メートルの校庭--今、百メートルですよ。八十メートルになっちゃうわけですね--を生徒の目標に合わせて周回を重ねています。また、生徒の課題によってはハードル越えやボールを使った運動、ストレッチ等も行っている。十二月には、朝の運動発表会として保護者へ見せるんです、ということを書いてあります。
 知的障害の子どもたちにとって、戸外での体育というのは不可欠です。子どもは体を動かすことで、気持ちの面でも発散できるし、そのことが教室での学習に向かう意欲を育てるといわれているんじゃないんでしょうか。内にこもる子が多いので、広いスペースで、心も発散できることが重要ではないんですか。私がいうのも釈迦に説法なんでしょうけれども、そうじゃないですか。
 もう一つは、プールです。今までプールは古いのを使っていたんだというのでしょうけれども、それぞれ一つずつあったのに、今度は盲学校と知的で一つのプールを使うわけですね。教育条件の低下だって、この面で、プールが二つから一つになる、そのことについてだけですよ、そのことに関してだけでいいですから、教育条件の低下じゃないんですか。

○森口都立学校教育部長 プールでございますが、プールにつきましては、三階屋上に二十メーター掛ける十メーターの五コースのプールと幼児用の二つのプールがございます。使用につきましては、生徒の状況から、十分耐えられるものだというふうに思っております。

○大山委員 二つのプールって、小中学生と幼児のプールで二つなんていうことではなくて、盲学校と養護学校とそれぞれが別に使っていたわけですよね。ですから、それだけとっても、教育条件という点からいったら、低下にならざるを得ないといえます。体育館も一つですね。
 盲学校の学部は、幼稚園、小学校、中学校、幼、小、中ありますから十六学級ですね。それから知的部門では小、中で二十三学級ですから、五学部、三十九学級が、体育館もプールも共用にするということですから、使い方だって本当に複雑になるし、プールなんていうのは一定期間しか使えないわけですから、ますます複雑にならざるを得ないということですね。
 保健室ですけれども、先ほども質疑出ましたけれども、知的の校舎にしかないわけですね。盲学校の子どもたちにとって、保健室が、二十四メートルの長い渡り廊下ですよ、知的の校舎に行かなきゃならない。幼稚園の子も、それから小学生も、中学生もです。ぐあいが悪いときに、二十四メートルもある渡り廊下を渡っていく。職員室も渡り廊下の先ですね。
 休養スペースを設けるようにしたんだ、それから、最も近いところにつけたんだって、さっきもご答弁されましたけれども、そういっても二十四メートルの渡り廊下の先なんです。休養スペースに養護教諭がいられる場所はあるんでしょうか。

○森口都立学校教育部長 休養スペースでございますが、こちらにつきましては、生徒がけがをしたり、それから体調がすぐれないときに使うということでございまして、養護教諭につきましては保健室に常駐するというような形をとるようになろうかと思います。

○大山委員 休養スペースはあるけれども、それは養護教諭の先生もいないというところなんですよね。
 重大なことは、教職員の数が減ってしまうということです。資料も出していただきましたけれども、教職員の人数が、盲学校、養護学校、それぞれ単独で設置するよりも少なくなってしまうわけですね。とりわけ今出ました養護教諭は一人減ってしまいます。ですから、複数配置ではありますけれども、二人だけ。別の学校にすれば三人配置できたわけですよ。そうすれば、三人配置できたのだったら、盲学校の方の休養室にだって、保健室として養護教諭だって常駐できるような体制がとれたんじゃないんでしょうか。
 事務職員は三人マイナス、栄養職員も一人マイナス、一人になってしまいます。用務員は二人マイナスで、半減です。これ、教育条件の低下としかいいようがありません。教員の人員配置は同じ人数でも、教員以外の人数は結局一校分になってしまうわけですね。校長先生は一つの学校に二人は要らないとは思いますけれども、養護教諭、事務職、栄養教諭、用務員は、きちんと二校分配置することが必要じゃないんでしょうか。

○直原人事部長 都立久我山学園特別支援学校の教職員につきましては、国のいわゆる標準法等に基づきまして、都の教職員定数の配置基準を適用し、現在の複数障害部門の併置校と同様の配置を行うことになります。
 具体的には、校長、副校長のほか、養護教諭や事務職員等につきましては、学校単位で算定した人数を配置してまいりますが、このうち、副校長及び養護教員につきましては複数配置を行い、また、事務職員の配置も一名を増員することになります。

○大山委員 養護教諭複数配置といいますけれども、さっきいったとおり、知的養護の一校分でしかないわけですよね、二人というのは。きちんと盲学校の分も一人いれば、休養スペースを保健室にして、養護教諭が一人入ってくるんです。
 事務職員は一人増員するといいますけれども、二校分のところから比べれば、三人も減るんですよね。特別支援学校は、就学奨励費だとかの事務処理、給食費、給食を食べなかったら返金するとか、本当に複雑ですね。教材なども、それぞれに合った教材が必要ですから、種類も多くて煩雑です。一校にすると、事務量が三人分減るということなんでしょうか。ちょっと答えてください。

○直原人事部長 教諭につきましては、障害部門ごとに教員数を算定して配置することになりますが、副校長及び養護教諭につきましても、異なる障害部門を併置する学校に対する補正措置を適用しまして、複数配置を行うことで、障害部門ごとに担当することが可能となります。
 校長、事務職員、学校栄養職員、一般用務職員は、学校全体の業務を共通して担うことになります。こうしたことから、先ほど申し上げました定数で対応可能であるというふうに考えているところでございます。

○大山委員 一つの学校にしたといっても、二校分の子どもの人数がいることは変わらないわけですよね。知的障害の部門に関しては、もっとふえていくということが予想されているわけですよね。にもかかわらず、事務職三人分の仕事が減るんですかって聞いているんです。減るわけないんですよ。
 栄養職員だって、一人。寄宿舎もあるのに、栄養士を一人にする気なのかと。寄宿舎がついていれば、学校だけだったら昼だけですけれども、朝も昼も夜もつくるわけですね。それを一人の配置にしてしまうということなんです。
 用務員さんだって、四人が二人、半減ですよ。幾ら狭隘だって皆さんが認めていたとしても、半分の人数で、今までどおりの環境整備をやりなさいといったら、二倍働きなさいということじゃないんですか。
 教職員の配置は、やはりそれぞれの単独校分で配置する、二校分を配置するということを求めておきます。
 保護者は、特別支援推進の計画、この十六年の十一月の推進計画で、久我山分校の本校化の検討をするということは知っていました。しかし、経過も何も知らされないまま、統合しますからということを知らされたんですよね。もう戻れないようなレールに乗せてから保護者に知らせるというやり方に怒っているんです。保護者は不本意なんですよ。
 校舎の配置については、盲学校の保護者も、都教委には聞いてもらった、そういうふうにはいっていました。しかし、保健室だとか職員室が、長い廊下を渡って知的の方に行かなければならないとか、食堂も盲学校の方にはありません、何とかならないんでしょうか、そういってるんじゃないんでしょうか、保護者の方はまだ。最後まで保護者の要望にこたえるべきだと思いますが、どうですか。

○森口都立学校教育部長 これまで、保護者や学校からの意見や要望に対しましては、校舎の障害教育部門別のエリア分け、部門ごとの多目的室や食堂を設置するなど、適切に対応してまいりました。保護者や学校の意見や要望に対しましては、実現可能なものにつきましては今後も検討してまいりたいと思っております。

○大山委員 エリア分けだとかといっても、中途半端だといわれてるんじゃないんでしょうか。どうしたら改善できるかといえば、狭隘なところに無理やり押し込むんじゃなくて、やはり盲と知的障害それぞれの単独校として久我山分校の校地をきちんと求めて独立させることなんです。
 特別支援教育推進計画で、具体的に検討委員会の設置、十八年度設計、十九年度実施設計まで書き込みながら、校地が見つからないということを口実に、法改正によって可能になったために、盲学校と養護学校を一校にする。結果的に、教育条件の低下は、今質疑したように明白です。責任は都教委にあることは明確です。さっき、実現可能なことについてはと強調していましたけれども、最大限、保護者の要望にもきちんと最後までこたえるべきだと思います。
 この契約議案については、いろいろな問題、今述べてきたこと、たくさんあります。しかし、分校の悲願だった、余りにもひどいプレハブ校舎の解消だけはできます。この一点だけで、この契約については賛成しますけれども、引き続き思い切った改善を求めて、質問は終わります。

○古館委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古館委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古館委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○古館委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百五十七号議案、平成二十年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出、教育庁所管分及び第百六十六号議案から第百六十八号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○松田総務部長 去る九月十六日の当委員会において要求のございました資料のうち、付託議案関連についてご説明申し上げます。
 お手元の文教委員会要求資料の目次をお開き願います。ごらんいただきますように、付託議案関連の資料は、項番3の一件でございます。
 三ページをお開き願います。3、耐震補強工事の実際にかかった工事費と国の補助でございます。
 耐震補強工事の実際にかかった工事費といたしまして、平成十九年度における公立小中学校の耐震補強事業のうち、国庫補助単価を上回る工事の各工事費をお示ししております。
 また、国の補助につきましては、平成十九年度及び二十年度の国庫補助単価をお示ししております。
 以上、簡単ではございますが、要求のございました付託議案関連の資料の説明を終わらせていただきます。ご審議のほど、よろしくお願い申し上げます。

○古館委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本案に対する質疑を行います。
 ご発言を願います。

○門脇委員 それでは、委員長にご指名をいただきましたので、上程されております百六十八号議案について、何点かお伺いをいたします。
 この学校は、永福学園に続いて二校目になるわけですけれども、来年四月に開校を予定されております青峰学園の特徴、特色について、特に永福学園等と比べて--比べるといっても、今のところ永福学園しかないわけですけれども、お伺いをいたします。
 なお、この質問については、過日の文教委員会等でも説明をされておりますけれども、議案が上程をされております契機に、改めて端的に、まず復習の意味も込めてお伺いいたします。

○森口都立学校教育部長 青峰学園、仮称でございますが、知的障害が軽い生徒を対象とした高等部職業学科の知的障害教育部門と、小学部、中学部、高等部普通科の肢体不自由教育部門を併置する学校でございます。知的障害教育部門におきましては、永福学園と同じく、流通・サービスと家政に関する職業教育を重点とした指導を行ってまいります。
 青峰学園につきましては、学校が所在する多摩地区の特色を生かして、農園芸作業や清掃作業等に関連する就労を想定したエコロジーサービスコースを設け、地域の農家や関係機関、企業と連携した職業教育の充実と就労の拡大を図っていくことが大きな特色でございます。

○門脇委員 次の質問とも関連するんですけれども、今お答えの中にありました、多摩地区というか多摩地域の特徴を生かしてというところが、私自身はポイントになると思います。
 そこで、将来のことになります。今から三年半後のことを考えるというのは少し早いかもしれないんですけれども、文字どおり、今お答えの中にもありました、地域性から考えて、この就職について、現状ではどのように計画をしているのか、お伺いをいたします。

○森口都立学校教育部長 青峰学園におきましては、生徒全員の企業就労を目指しまして、多摩地域の園芸組合など、地域と連携した農園芸や公園などの清掃を行うエコロジーサービスコース、周辺にございます大手IT企業の工場や物流ターミナルが集積しております地域の特色を生かした物流事務作業を行うロジスティクスコース、青梅市の農産物を活用した食品の加工を行う食品コース、地域の福祉施設などと連携した介護や接遇等に必要な知識と技能を習得する福祉コースを設置いたします。
 これらの学習や実習を展開することにより、地元の青梅市を初め、多摩地域を中心とした環境整備や流通、食品、福祉関係の就業先の確保に努めてまいります。

○門脇委員 先ほど申しましたように、永福学園の在校生の居住をしている、住んでいる地域、永福学園へ行きますと、大きな地図に、在校生がどこから通っているかというプロットが全部打ってあるんですね。私は、もう少し山の手地域というか、杉並にあるわけですけれども、比較的、その地域から通っている生徒さんが多いかなと思ったら、必ずしもそうでもなくて、かなり全都的にまたがって通学をされているということがわかりました。
 ただ、今回の青峰学園の場合は、多摩地域に位置をしておりますので、確かに、お答えの二点目の農園、農業、あるいは農産物ということが特徴になると思いますけれども、同時に、以前私も、そのためにこの地域を視察をしたということではありませんけれども、この周辺を通ったとき、四つあるうちの二番目のお答えの中にもありましたけれども、思ったよりも物流関係の施設というか、ロジスティクスということであれば倉庫ですね、これが本当に多い地域だと感じました。
 もちろん、永福学園等も、その物流関係、ロジスティクス等については、校舎の中に倉庫というものをつくって、実習をしているわけですけれども。私もそこで視察をしたことがありますけれどもね。その地域性から見て、さらにロジスティクス関係、ITというお話もありましたけれども、このことについては特に重点化をされることを要望させていただきます。
 次に、議案に関連して--みんな議案に関連しているんですけれども、これから設置する同様の学園、全体で、永福と、今回の青峰と、それからあと三つあります。全体で五校構想ということになると思います。たしか平成二十六年までだったでしょうか、二十八年ですか、もし間違っていたら、答弁の中でいってください。そのときまでに五校体制になるわけであります。
 その地域性であるとか、当然、その地域での産業構造というか、産業形態ということも考慮していくことが必要だと思いますけれども、そういったことを踏まえて、それぞれが特色を持つ。これは皆さん方も私の認識も全く変わらないと思いますけれども、中期的目標についてどのようなものがあるのか、教えていただきたいと思います。

○森口都立学校教育部長 平成十九年度に開校いたしました永福学園には、家政系列の食品コースを設けておりまして、青峰学園につきましては、流通・サービス系列のエコロジーサービスコースの設置を予定しております。
 東京都特別支援教育推進計画に基づき、平成二十二年度から二十七年度にかけて順次開校を予定しております南多摩地区学園、仮称でございます、板橋学園、仮称でございます、及び東部地区学園、仮称でございますが、におきましても、それぞれの地域の特性を勘案し、特色ある職業の系列とコースを設定していく予定でございます。
 今後、都教育委員会及び学校関係者で構成いたします基本計画検討委員会で具体的に検討していくことになりますが、家政、農業、工業、流通・サービス、福祉の職業に関する教科の中から、実習先の企業や人材の確保、地域の特性に応じた指導のできるコースを設置いたしまして、生徒が自分の得意なことを伸ばし、将来の企業就労に向けた指導を充実してまいります。

○門脇委員 答弁ありがとうございます。そういうことであろうかと思います。
 確かに、例えば百人の生徒が、永福学園百人ですけれども、その就職へ向けての対応というのは、皆さん方、都教委もそうですし、現場の校長先生初めとして、大変なことだと思いますよ。すべて対応が一人一人異なっているわけですけれども、今答弁の中にもありましたとおり、だからこそ、やはり一人一人の個性を生かした就業、就職とのマッチングのサポートをお願いしたいと思います。
 青峰学園のような、知的障害が軽い特別支援学校高等部生徒の全員就労を目指すため、これ一部重なる部分もあるんですけれども、現在の段階で、先ほどの各学校の特色はわかりました。今から余り先のことを検討するということはできないと思うし、答弁の中にもありましたとおり、基本計画検討委員会でやっていくということでありますけれども、また戻るようですけれども、全員就労を目指すため、具体的な施策というものはどのようなことがあるのか。幾つか特色があると思いますけれども、過去から比べてお答えいただきたいと思います。

○森口都立学校教育部長 今年度から、知的障害が軽い特別支援学校高等部生徒の全員就労を含めまして、新たな施策を開始しております。東京都特別支援教育推進室による、民間を活用した企業開拓情報を収集する仕組みを導入し、今年度は約二千四百社の企業情報を収集することといたしました。
 また、就労支援の体制を整備するために、特別支援教育推進室に就労支援を置きまして、開拓した企業のうち、障害者の受け入れが可能な企業に対して、就労支援が接触することにより、実習や雇用を一層促進してまいります。
 特別支援学校が多くの企業情報を活用でき、アプローチすることにより、生徒それぞれの適性に合う企業への就労が着実に進むことになろうかと考えております。

○門脇委員 後ほどちょっと触れますけれども、永福学園の、第一号といういい方は適切ではないと思いますけれども、最初の卒業生が出るまで、ちょうど今、一年半になりました。その中で、今お答えがあったように、私なりに思うところいろいろあるんですけれども、やっぱり大きな前進というか、二千四百社との契約が終わって、それから、就労支援、この辺がこれからの施策の中で私はポイントになっていくのかなという思いはいたしております。
 繰り返しになって大変申しわけないんですけれども、先ほど申しましたように、永福の卒業生が出るまで、一期生が出るまで、あと一年半になりますけれども、さて、これは議案から考えると若干外れるかもしれませんが、委員長にお許しをいただきまして、永福学園の企業の視察状況、あるいは永福学園の教育の取り組み内容と、それから最初の卒業生になる現在の二年生の就職の見込みなどは、どのような状況になっているのか。
 確かに、以前も私、本会議場での質問だったと思うんですけれども、企業の皆さんに実際に学校現場を見てもらうというのは、非常に企業の側の理解も深まると。一般的にいって、軽度の知的障害というのはどういうものかと。もちろん生徒百人おりますから、今二百人いますけれども、みんな一人一人違うわけですね。でも、実際に見にきてくれることによって、理解というのは、バックはしませんから、間違いなく進むわけです。ですから、このことを今お聞きをしているわけでありますので、お答えをいただきたいと思います。

○森口都立学校教育部長 永福学園への企業などの視察でございますが、平成十九年度で約四千名でございました。今年度は、九月までに約二千名という状況にございまして、非常に関心が高いというふうに考えております。
 永福学園における教育の現状でございますが、生徒全員の企業就労に向けた段階的な指導を行うというのが非常に特徴的ではないかと思っております。
 一年次におきましては、全生徒に対し、職業に関する教科に基づく事務、清掃、接客等のトライアル実習や就業体験を行っております。二年次におきましては、複数の企業等における二週間程度の実習のほか、生徒の特性に応じて流通・サービス系列、または家政系列を選択し、各コースの実習を行っております。また、来年の三年次になりますが、就職を目指した実践的な学習を企業等において三週間実施するほか、生徒が企業就労を目指し、各コースにおいて職業人としての知識、技能などを習得する実務的、実践的な実習を行う予定でございます。
 現在でございますが、実習先の企業から理解が得られ、よい評価をいただいており、今後、企業の協力を得ながら、生徒全員の就労を目指してまいります。

○門脇委員 ありがとうございました。
 今、私が申し上げるまでもないんですけれども、日本の経済が減速傾向にあるとき、正直申し上げまして、この学園の生徒たちの一〇〇%就労、就職ということについては、そんなに簡単なことではないと思います。学校現場でも、校長先生を先頭に頑張っていらっしゃいます。
 私は、二年続けて永福学園の入学式に出席をいたしました。そのとき思ったんですけれども、ああ、ここに集まっている新入生の二倍の人たちが永福学園に--この場合は永福学園ですね。今回青峰学園がどのぐらいの倍率になっているかわかりませんけれども、二倍の人たちが、入りたくても--もちろんそれは中には、親の気持ちとして、軽度の知的障害の養護学校に入れたいという気持ちはあっても、皆さんから見れば、それは軽度ではないよという場合もあるでしょう。しかし、一人一人の親はそういった気持ちはありませんから、うちの子どもをぜひ永福学園に入れてもらいたいと。そういう人たちが出席をしていた数の二倍いらっしゃったわけですね。これは去年もそうです。去年というか、ことしもそうですし、それから去年も同じ、大体三倍ぐらいですね。そのことを強く感じました。
 その意味では、そこに出席をしていたというか、新しい新入生の皆さんや保護者だけではなくて、そこには、入園はできなかったけれども、見守っている--自分の子どもと同じ年の子どもがいる、お子さんたちは一年半後になった、この永福学園の卒業生がどのような仕事につけるのか、一〇〇%就職できるかというのは本当に見守っていると思うんですね、多くの人たちが。見守っているというか、全員が就職できることを願っていると思います。この認識は、教育長以下、それから、きょうご出席の皆さんや、あるいはすべての東京都教育委員会で業務に携わっている皆さんの認識、全く同じものではないかと思います。
 私、視察に行ったときに、ちょうど生徒がマフィンを焼いておりまして、それを、校長先生や副校長先生のご配慮もいただきまして食べさせてもらいました。これは決してオーバーないい方ではないんですけれども、私はそのマフィンを食べたときに、今まで、割合甘いもの好きなんですけれども、こんなにおいしいマフィンがあったのかという思いを強く感じました。
 しかし、考えてみれば、養護学校の中で授業としていただくマフィンも大変おいしかったんですけれども、本当にこのマフィンのおいしさを知ってもらうというのは、卒業生が、食品関係だけではありませんけれども、企業に就職をして、そして税金を払えるような社会人となって初めて、この養護学校--養護学校とはいいませんけれども、この学園、あと四校できるわけですけれども、その意味づけというのが本当にかなったことになると思いました。
 それから、もう一つは、これは当初、杉並を中心として、心ない人といういい方はいたしませんけれども、皆さん方、ご承知の方も多いと思いますけれども、この学校は、各教室に国旗が掲揚--掲揚ではないんですけれども、プレートがありまして、たしか真ん中に国旗、それから東京都のマーク、それから校旗というものが張ってありました。これは偏向教育だといった人もおりましたけれども、私もよくよく聞いてみて、その理由がわかりました。
 先ほどから、ロジスティクス、倉庫という話が出ておりますけれども、やはり軽度の知的障害のある子どもたちが就職するのはそういう方面が多いわけです。ご承知のとおり、そういった企業では、大体、日の丸、国旗があって、それから安全旗があって、それから社旗があって、これはセットになっているわけですね。ですから、多分校長先生の発案だと思うんですけれども、子どもたちが就職をしたときにびっくりしないように、何で日の丸があるんだと。そういう配慮のもとに永福学園では国旗が掲揚、掲揚というほどではないんですけれども、張ってありました。(「掲示」と呼ぶ者あり)掲示ですね。なるほどなと。それも強い思いをいたしました。
 また、気負うわけではないんですけれども、そうはいっても、我が東京の場合、企業の数や、それから就職、有効求人倍率、といっても障害のある皆さんでは門戸はそんなに広く開かれているわけではないんですけれども、私は、東京でできなければ--この知的障害の軽度の高等学校は、多分全国的に注目されていると思うんですね。プレッシャーかけるわけではありません。くどいようですけれども。かけるわけではないんですけれども、今回の一年半後に迫った永福学園の卒業生が一〇〇%、全員就労ができなければ、これは事、永福学園のことや、あるいは東京都の知的障害の学校のことだけではなくて、私は全国的に及ぼす影響というのを、悪い意味でですよ、悪い意味で大きな影響を及ぼしてしまうと思っております。
 学校、教育庁一体となって、繰り返しますけれども、一年後になって、ああ、やっぱり永福学園のような知的障害の軽い子どもたちの学園をつくって本当によかったなと。それができるかできないかというのは、やはり全員が就職ができたかどうかという一点にかかっていると思いますので、私たちもできるだけサポートをしてまいりますけれども、皆さん方、一年半後に向けて、あるいはこれから次、五校体制まで、物すごい長い時間、それからまたさらに長い時間ありますけれども、皆さん方の本当の意味での奮闘、努力をお願いをいたしまして、質問を終わります。

○大山委員 私は、まず、補正予算について質疑します。
 公立小中学校の耐震化を進めるために、私たちは、昨年の第三回定例会でも、ことしの第二回定例会でも、都独自に財政支援をする条例提案をしました。しかし、残念ながら否決をされました。しかし、このように補正予算という形で都から提案されたことについて、私たちは歓迎しています。
 都教委は、各区市町村でどうして進まないのかということを聞き取りをして、補正予算を提案したとのことですから、やはりいかに区市町村にとって財政支援が求められていたのか、切実だったのかということが明らかになったのではないでしょうか。
 同時に、都教委は、耐震化について、これまで設置者である区市町村の責任だからといっていたのを改めて、東京のすべての子どもたちを視野に入れたことは重要なことです。この立場で幾つかただしておきます。
 最初に、ちょっと確認したいんですけれども、この補助は、改修だけではなくて改築も含めて対象にするということでよろしいんでしょうか。

○皆川地域教育支援部長 今回の補正予算案では、コンクリート強度等の問題により、改築で対応せざるを得ない建物について、改築工事も補助対象として積算しているところでございます。

○大山委員 改築についても対象にするということは非常に重要なことです。
 この補正予算の中で、Is値〇・三未満の建物について、国の補助単価と実勢単価の乖離分を補助するということになっていますね。〇・七未満の建物も、三年前倒しを目指すといっているわけですから、工事費単価増分の補助を〇・三以上〇・七未満のものにも入れるべきではないんでしょうか。ここで差をつけることはないと思うんです。
 Is値〇・三から〇・七未満まで入れると、どれぐらいの予算規模になるのかということもあわせて答えてください。

○皆川地域教育支援部長 区市町村立学校の施設整備は、学校設置者である区市町村が主体的、計画的に行うべきものであり、今回の耐震化事業についても基本的に同様でございます。
 このたび、緊急対策としての耐震化推進に係る課題について、区市町村から意見を聴取したところ、幾つかの課題が明らかとなりました。このため都は、耐震化完了に関する新たな目標を設定いたしまして、この目標を達成するために、財政支援、人的支援などの支援策を実施することとしたところでございます。
 ご質問の単価差補助につきましては、Is値〇・三未満、すなわち倒壊等の危険性の高い建物については、特に短期間で耐震化を完了する必要があることから、より手厚く補助を行うものでございます。
 なお、Is値〇・三以上〇・七未満の棟数は、Is値〇・三未満の棟数の約四倍でございます。Is値〇・七未満のすべての建物を単価差補助の対象にした場合、今回の補正予算の単価補助分から推計いたしますと、約百十五億円かかるようになります。

○大山委員 より危険度が高い建物を優先するというのはわかります。しかし、〇・三以上で〇・七未満の建物も、耐震化は急がれるわけですよね。だから目標を三年前倒ししたということがあるわけです。ですから、そこで差をつけることはないわけですね。
 しかも、単価差補助分の補正予算、ここで二十二億九千万円で、その五倍だというんだったら、あと九十一億六千万円増額すればいいということですよね。全く急ぐ必要のない新銀行東京の減資対応に五百四十億円も積むんです。子どもたちの学校の耐震化は待ったなしで、最大限急がなければならないことです。しかも、幾らかかるのかといったら、新銀行のために積む五百四十億円の六分の一強でしかないわけですね。ぜひ検討してください。
 〇・三未満は三年間で解消でする、〇・七未満は三年前倒しをするということだったら、その間は補助をするということでいいんですね。

○皆川地域教育支援部長 Is値〇・三未満の建物につきましては平成二十二年度までに、Is値〇・三以上であるが倒壊等の危険性のある建物については、現行計画を三年前倒しして平成二十四年度までに耐震化を完了することを目標としております。この目標を達成するため、その間は補助を行う予定としてございます。

○大山委員 今まで、公立小中学校は、設置者である区市町村の責任だといって、東京都は一貫して財政支援には背を向けていましたが、東京の子どもたちに責任を持つ立場で、区市町村への財政支援に踏み出すということは、非常に重要です。引き続き子どもたちの教育条件の整備に関して、広域自治体としての役割を果たしてほしいということを求めておきます。
 あと、百六十八号議案の都立学校設置条例ですけれども、大田桜台高等学校については意見を述べます。
 大田桜台高等学校というのは、市ヶ谷商業高校と赤坂高校を統廃合して、進学型商業高校という区分の高校にするということですね。市ヶ谷商業は、地元ですけれども、神楽坂の駅から六、七分の距離です。赤坂高校は、青山一丁目駅などから七分程度のところにあるわけですね。それが統廃合して、全く生活圏が違うといえる西馬込に行くと。
 赤坂高校は旧一学区、市ヶ谷商業は旧二学区です。大田区は旧一学区ですけれども、この一学区、二学区を見ますと、石原知事が就任した平成十一年度は全日制の高校は四十二校ありました。来年度は三十一校ですから、十一校もなくなってしまいました。教育の機会均等という観点からいっても、遠くへ通わなければならないということは、大きなストレスなわけです。
 実際に、総定数を減らして、計画進学率をまた今度も九六%という、最初から受け入れを狭めるようなやり方は改めなきゃいけないといわざるを得ません。
 さまざまなタイプの学校をつくってきて、普通の普通科高校がなくなってしまっているわけですね。やはり設置してどうだったのかということをきちんと総括しなきゃいけないと思っています。十九年の四月に、新しいタイプの高校における成果検討委員会が報告書は出しています。今後、都民的に総括していくことを要望しておきます。私もそうしなきゃいけないと思っています。
 青峰学園、特別支援学校ですけれども、ことしの三月三日の文教委員会で、青梅東学園養護学校ということで質疑をしています。そのときは工事の契約でした。そのときも幾つか指摘しましたけれども、その後どう努力しているのかということが重要ですけれども、どうなったでしょうか。

○森口都立学校教育部長 バスターミナルから昇降口への渡り廊下に風よけの壁がないというご指摘でございますが、雨天時のスクールバスの乗降方法につきまして、昇降口前をスクールバスが優先的に利用できる方法を、今後、校内のスクールバス委員会等において具体的に検討していくことになります。
 また、保健室の位置については、教室からなるべく近いところが望ましいとのご指摘でございますが、児童生徒のけがや体調不良等に適切に対処するため、教室、グラウンド及び昇降口の位置等を総合的に勘案いたしまして配置したものでございます。
 その他のご指摘の点も含め、青峰学園の工事に関しましては、本年三月三日の文教委員会でお答えしたとおり、現場の意見を十分に反映して計画されたものでございますが、現在も扉の位置や備品、什器のレイアウトなど、開設準備室の教職員の意見も聞きながら、きめ細かに調整を図っているところでございます。

○大山委員 これからも意見を聞いて反映させたいということだと思うんですけれども、トイレのスペースの問題も指摘しました。やはり事前に気がついて、直せるものは直したほうがいいと思うんですよね。もちろん、現場の意見を十分聞くのは当然です。しかし、聞いたからいいんでしょうということではなくて、やはり、こうすればいいんじゃないかと思ってつくっても、もっとこうすればよかったということはあるんですね。さまざま出てきます。それは仕方がないことなんです。ですから、使い勝手については、現場の意見を引き続ききちんと聞いて、そして、現場の意見を十分に反映できるようにしてほしいということを要望しておきます。
 プールと上下肢訓練室が開校後の工事ということでした。これは余りにも低い予定価格だったということが一つの原因なのではないかと思いますが、これ自体、都教委の責任が問われています。プールと上下肢訓練室が設置されるプール棟について、開校後なるべく早く完成するよう、スケジュールについて検討してまいりますと答弁していらっしゃいますけれども、この件についてはどうなったでしょうか。

○森口都立学校教育部長 プール棟につきましては、校舎棟の工事が完成した後、平成二十一年度の早い時期に着手し、なるべく早く完成するよう、現在もスケジュール調整を行っているところでございます。

○大山委員 子どもたちが学校生活をしていてのことですので、支障がないようにということと、予定価格が余りにも低いために不調になったなどということは今後ないようにしてほしいと思っています。その意見を述べて、質疑を終わります。

○古館委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○古館委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で教育庁関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後二時二十二分散会

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