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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会速記録第十七号

平成十六年十月五日(火曜日)
第三委員会室
午後一時四分開議
 出席委員 十四名
委員長東ひろたか君
副委員長臼井  孝君
副委員長大塚 隆朗君
理事野上じゅん子君
理事山口 文江君
理事松原 忠義君
村上 英子君
福士 敬子君
山下 太郎君
石川 芳昭君
遠藤  衛君
山本賢太郎君
曽根はじめ君
樺山たかし君

 欠席委員 なし

 出席説明員
大学管理本部本部長村山 寛司君
管理部長三橋  昇君
生活文化局局長山内 隆夫君
総務部長有留 武司君
教育庁教育長横山 洋吉君
次長鮎澤 光治君
総務部長比留間英人君

本日の会議に付した事件
 意見書について
付託議案の審査(決定)
・第百九十二号議案 学校職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十三号議案 学校職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十四号議案 東京都教育委員会職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例
・第百九十五号議案 東京都立学校設置条例の一部を改正する条例
・第百九十六号議案 東京都立学校の授業料等徴収条例の一部を改正する条例
請願陳情の継続審査について
特定事件の継続調査について

○東委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 過日の委員会で理事会にご一任いただきました意見書一件につきましては、お手元配布の案文のとおり調整いたしました。
 案文の朗読は省略いたします。

義務教育費国庫負担金の廃止に関する意見書(案)
 国のいわゆる「三位一体改革」は、国の役割を明確にし地方が自立できる仕組みを構築するという地方分権改革の本来の目的を失ったまま、専ら国が示した国庫補助負担金三兆円廃止の枠内での議論が行われている。
 そうした中、とりわけ看過できないのは、義務教育費国庫負担金の削減が、地方六団体の改革案に盛り込まれ、これを前提に検討が進められていることである。
 本来、公教育の根幹をなす義務教育の全国的な水準の確保は、国の責任において行われるべきである。
 義務教育に関する本質的な議論が行われることなく、義務教育費国庫負担金を廃止対象とすることは断じて容認できない。
 よって、東京都議会は、国会及び政府に対し、我が国の義務教育の水準維持と教育の機会均等を図る観点から、義務教育費国庫負担金の廃止に反対する。
 以上、地方自治法第九十九条の規定により意見書を提出する。
  平成十六年十月 日
東京都議会議長 内田  茂
衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
総務大臣
財務大臣
文部科学大臣  あて

○東委員長 本件は、議長あて提出の手続をとりたいと思いますので、ご了承願います。
 なお、その他の意見書につきましては、調整がつかなかった旨、議長に報告すべきであるとの結論になりましたので、ご了承願います。

○東委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、付託議案の審査並びに請願陳情及び特定事件の閉会中の継続審査及び調査の申し出の決定を行います。
 これより付託議案の審査を行います。
 第百九十二号議案から第百九十六号議案までを一括して議題といたします。
 本案につきましては、既に質疑を終了しております。
 この際、本案に対し発言の申し出がありますので、これを許します。

○曽根委員 第百九十五号議案並びに第百九十六号議案について、日本共産党の意見を述べます。
 初めに、第百九十五号議案は、都立高校統廃合計画に基づく新設高校五校と、白鴎中高一貫校に伴う白鴎高校附属中学の設置を定めるものです。
 我が党は、中高一貫教育については、すべての中学卒業生に安心して高校進学ができるよう、入試を撤廃し、全員入学を保障する中で実現させるべきだと考えます。
 しかし、都教委の計画している中高一貫校は、それと全く様相が異なっており、その教育目標には、日本人のアイデンティティーを身につけ、リーダーとなる人間を育てるという趣旨が盛り込まれており、新たな手法での六年間のエリート教育になりかねません。
 また、そのために、わざわざ歴史の長い旧制中学を中心に選定し、学力テストこそないけれども、結構難しい入試で東京じゅうから生徒を集めるものです。
 そのため、選ばれた各高校の生徒や保護者、OBから、都教委の進める中高一貫教育では、我が校の伝統や特徴は生かされないという批判の声が上がっています。
 このように、関係者の合意が得られるどころか、一層批判が広がっている東京都の中高一貫校づくりは、抜本的に見直すべきです。よって、本議案には反対します。
 次に、百九十六号議案は、都立中学校の入学考査料を設定するものですが、我が党は、公立の中学校であり、義務教育無償の原則の立場から、考査料の設定は行うべきではないと考えます。よって、本議案にも反対いたします。
 以上です。

○福士委員 私も、第百九十五号議案及び第百九十六号議案について意見を述べます。
 第百九十五号議案は、設置条例ですが、定時制高校の統廃合ほか、台東地区中高一貫校の設置があります。
 特に、中高一貫校のリーダー育成という、公教育の中で、子どものうちからあえて差別化を進める教育方針にまず疑問があります。
 さきの質問で明らかになりましたように、特別枠でわざわざ試験まで行って入学する生徒は、わずか六名にしかすぎないにもかかわらず、その生徒たちは、一般枠の入学者と同じ学級に在籍しながら、授業途中の退席や欠席時の特別扱いなど、通常では考えられない特権を与えられるようです。中学生という多感な年代で、ごく一部の生徒に対するえこひいきともいうべき特別待遇の仲間と差別された子どもたちが、民主的かつ平等意識を持った大人に育つか、大きな疑問を持つところです。
 さまざまな分野で卓越した能力を持つ子どもたちも、日常生活では一般の子どもたちと同等の権利の中で生活することは、決してマイナスにはならないはずであり、特に公教育であればこそ、個々の能力、資質とは別に、平等権の教育は重要であるはずです。
 また、平等権を身につけた上で個々の能力、資質を発揮する人格形成を望むものです。
 芸術その他の特殊教育を目指す私立学校は既にあります。知事が常々いわれる民間活力の活用、活性化も含め、公立校と私立校の役割をしっかり考えていくべきと思います。
 また、歴史教科書については、賛成の五倍半を上回る一般市民の反対意見を押して、議論の多い扶桑社の教科書を採択したことからも、平等感覚での教育が保たれるか、心配されます。
 第百九十六号議案は、授業料に関する条例ですが、学校のあり方に疑問があり、これら二議案について反対をいたします。
 以上です。

○東委員長 発言は終わりました。
 これより採決を行います。
 初めに、第百九十五号議案及び第百九十六号議案を一括して採決いたします。
 本案は、起立により採決いたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することに賛成の方はご起立願います。
〔賛成者起立〕

○東委員長 起立多数と認めます。よって、第百九十五号議案及び第百九十六号議案は、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 次に、第百九十二号議案から第百九十四号議案までを一括して採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、いずれも原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東委員長 異議なしと認めます。よって、第百九十二号議案から第百九十四号議案までは、いずれも原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。

○東委員長 次に、請願陳情及び特定事件についてお諮りいたします。
 本日まで決定を見ていない請願陳情並びにお手元配布の特定事件調査事項につきましては、それぞれ閉会中の継続審査及び調査の申し出をいたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○東委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○東委員長 この際、所管三局を代表いたしまして、横山教育長から発言を求められておりますので、これを許します。

○横山教育長 所管三局を代表いたしまして、御礼のごあいさつを申し上げます。
 本定例会にご提案申し上げました議案等につきましてご審議をいただきまして、まことにありがとうございました。
 ご審議の過程でいただきました貴重なご意見、ご要望を踏まえまして、これからの事業執行に万全を期してまいりたいと存じます。
 また、委員長を初め委員の皆様方には、本委員会の委員就任以来、私どもが所管しております事務事業を通じまして、数々のご指導、ご鞭撻を賜りました。厚くお礼申し上げますとともに、今後とも引き続きご指導、ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
 簡単ではございますが、お礼の言葉とさせていただきます。ありがとうございました。

○東委員長 発言は終わりました。
 この際、私からも一言ごあいさつを申し上げたいと思います。
 ちょうど一年間、今回は去年の九月からですから一年ちょっとになりますか、その間、文教委員会という、常任委員会の中でも非常に重要な委員会を、大過なく、比較的順調に運営することができましたことは、とりもなおさず臼井副委員長、大塚副委員長を初め、各理事の皆さん、委員の皆さん、そして横山教育長、村山大学管理本部長、山内生活文化局長を初め各理事者の皆さん、そしてまた議会局からは、五井書記を初め局の担当の皆さんのご協力のたまものだと心からお礼申し上げたいと思います。
 きょうでこの委員会は終わりまして、それぞれの委員の皆さんは、この委員会に残られる方もいらっしゃいますし、私もそうなんですけれども、ほかの委員会に移る委員もおられますけれども、ぜひそれぞれの部署で頑張っていただきたいと思います。
 それから、各局の理事の皆さんは、一年間、それぞれの立場から出されましたいろいろな意見について、今後の事業に大いに生かしていただきたいと心から切望をするものであります。
 この一年間、本当に皆さんのご協力、ありがとうございました。
 以上をもってごあいさつとさせていただきます。ありがとうございました。
 以上をもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時十四分散会

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