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Tokyo Metropolitan Assembly

文教委員会速記録第三号

平成十三年三月五日(月曜日)
午後一時七分開議
 出席委員 十三名
委員長村松みえ子君
副委員長羽曽部 力君
副委員長大河原雅子君
理事服部ゆくお君
理事くぼた 光君
理事石川 芳昭君
織田 拓郎君
田代ひろし君
田中 智子君
田中  良君
井口 秀男君
桜井  武君
小林 正則君

 欠席委員 なし

 出席説明員
教育庁教育長横山 洋吉君
次長鎌形 満征君
総務部長加島 俊雄君
学務部長若林 尚夫君
施設部長神山 隆吉君
人事部長小海 博指君
福利厚生部長小島 郁夫君
指導部長斎藤 尚也君
生涯学習部長嶋津 隆文君
体育部長桜井 武男君
同和教育担当部長幡本  裕君
人事企画担当部長臼井  勇君
都立高校改革推進担当部長山際 成一君
局務担当部長千葉 和廣君
参事佐藤  広君

本日の会議に付した事件
 教育庁関係
  契約議案の調査
  ・第百三号議案 都立世田谷地区単位制高等学校(十二)建設工事請負契約中、文教委員会所管分
  付託議案の審査(質疑・決定)
  ・第百十六号議案 平成十二年度東京都一般会計補正予算(第二号)中、歳出 教育庁所管分

○村松委員長 ただいまから文教委員会を開会いたします。
 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、教育庁関係の平成十二年度関係の契約議案の調査及び付託議案の審査を行います。
 契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成十三年三月一日
      東京都議会議長 渋谷 守生
文教委員長 村松みえ子殿
契約議案の調査について(依頼)
 このことについて、左記により財政委員長へご報告願います。
  記
1 調査議案
 第百三号議案 都立世田谷地区単位制高等学校(十二)建設工事請負契約中、文教委員会所管分
2 提出期限 平成十三年三月五日(月)

○村松委員長 これより教育庁関係に入ります。
 契約議案の調査を行います。
 第百三号議案、都立世田谷地区単位制高等学校(十二)建設工事請負契約のうち、文教委員会所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しております。
 これより質疑を行います。
 発言をお願いいたします。

○田中(智)委員 今回出されております契約案件は、都立千歳高校と都立明正高校を統廃合し、世田谷地区の単位制高校を建設するというものです。
 まず伺いたいんですけれども、千歳高校は、昨年募集停止され、ことしで二年目に入っているわけです。この契約によりますと、来年度から本格的な工事が始まるということになっておりますけれども、現状としてはどういうふうになっているんでしょうか。

○神山施設部長 世田谷地区単位制高校は、千歳高校の敷地に、平成十五年四月の開校を目指し、計画を進めております。平成十二年度に校舎南棟と校舎北棟の一部、体育館、プール、弓道場の解体を行い、平成十三、十四年度に建設工事を予定しております。
 また、この解体工事に伴い不足する教室につきましては、グラウンドに仮設校舎を建設し、現在授業を進めております。
 なお、千歳高校の生徒は、平成十二年五月一日現在、二学年、六学級二百三十七人、三学年、六学級二百十八名が在籍し、平成十三年度は三学年のみが在籍することになります。

○田中(智)委員 既にご説明がありましたように、グラウンドに仮設の校舎、すなわちプレハブの校舎を建てて、生徒たちがそこで授業を受けているということです。今後の生徒たちへの、授業への支障というものは、どういうふうになるんでしょうか。
 また、部活など、グラウンドを使う部も当然あるというふうに思いますけれども、これへの影響、また、影響があった場合、どういうふうに対応なさるのか、その点について伺います。

○神山施設部長 体育の授業や部活動についてでございますけれども、学校内では、仮設校舎の建設や校内の樹木の仮移植地部を除いた約八千平米のグラウンドと、格技棟及びその西側約三百平米の空き地を使って実施しております。平成十三年度も同様に実施していくところでございます。
 また、学校外につきましては、仮設校舎が建設されました平成十二年七月以降、陸上部、弓道部につきましては、世田谷区総合運動場を借用し、活動を続けております。

○田中(智)委員 今、現状について淡々と、あたかも全く支障がないかのようにお話がありましたけれども、その認識自体、私、大変間違っているんじゃないかというふうに思うんですね。生徒たちにしてみれば、自分が通っている学校がなくなるということで、既にもうそれ自体が寂しいといいますか、大変な状況だというふうに思うんです。まだ自分たち生徒がいるにもかかわらず、プレハブの校舎で勉強したり、またグラウンドも、先ほどお話がありましたように、グラウンドの中にプレハブの校舎を建てて、グラウンド自体も狭くなってしまうということで、大変な影響があるというふうに思うんですね。その上、本格的に工事が始まれば、騒音もあるでしょうし、振動もあるでしょうし、いろんな意味での大変な負担がさらにかかってくるということで、いろんな意味で不自由な思いをするわけなんです。
 しかも、新しい校舎ができたら、自分たちがその学校に入れるんだということが普通だったら考えられるわけですけれども、通常の改築ということと違って、この学校の生徒たちは、新しい学校ができても入れない、そういうことになるわけなんですよね。できても、自分たちの学校じゃないわけですので、自分たちの学校なのに、何だか自分たちの学校じゃないような、本当に自分たちが大切にされていないというようなことを考えざるを得ないんじゃないかなというふうに思うんです。
 また、部活では、先ほど、世田谷区の総合運動場を借りているということでしたけれども、区立の場合は、やはり区民の方が借りるということが第一ですから、借りられないという可能性もやはり出てくるんじゃないかなというふうに思うんですね。
 また、使用料の問題も同時に出てくるわけなんですけれども、これについては、借りるための予算措置というのはとられているんでしょうか。

○神山施設部長 十三年度におきましても、借用についての予算措置を講じる予定でございます。

○田中(智)委員 そこで伺いたいんですけれども、まだ学校に子どもたちがいるのに、どうしてこうしたスケジュールをとっているんでしょうか、お答えください。

○山際都立高校改革推進担当部長 千歳高校の募集停止の時期につきましては、二学区の生徒数の動向を踏まえまして、平成十二年度の就学計画において決定したものでございまして、募集停止と合わせて校舎等の解体工事に着手したものでございます。
 また、新しい学校につきましては、都民の期待にこたえるために、校舎等の建設の完了を待って、平成十五年度の開校を予定いたしております。

○田中(智)委員 要するに、新しい学校の開校時期、平成十五年の開校の時期に合わせるために、こういうスケジュールにしたということなんですよね。私、本当に子どものことを考えていないなということをいわざるを得ないと思うんですよ。
 だって、先ほど、新しい学校について、都民の期待にこたえるためというふうにいいましたけれども、在校生の期待だとか教育には何ら配慮しようとしていないということじゃないんですか。新しい学校のためには、今いる生徒たちが不自由な思いをしても仕方がないというような態度だというふうに思うんですよ。
 それでは、十五年度の開校時には、今度新しくこの単位制高校に入られる生徒さんたちが十分高校を使えるような工事は完了しているんでしょうか。

○神山施設部長 平成十五年度開校時につきましては、新校舎等の建築工事は完了しておりますが、残存の旧校舎北棟と給食棟の解体、それからグラウンド及び外構整備工事が残っておりまして、それらの工事は十五年度中に完了の予定でございます。
 なお、世田谷地区単位制高校の新一年生につきましては、新しく建築されました体育館、プール、それから従前からの格技棟などの屋内運動施設を利用するとともに、グラウンドにつきましては、近隣の都立高校や公共施設等の利用を検討しております。

○田中(智)委員 まだグラウンドができていないんですよね。聞くところによりますと、二学期中ぐらいかかるというふうに伺いました。その間じゅうの対応というのはどうなされるんでしょうか。

○神山施設部長 十五年度開校時のグラウンド等の使用につきましても、ただいま申し上げましたとおり、近隣の都立高校、公共施設等の利用を検討するとともに、学校側と十分調整して、支障のないように対応していきたいと思っております。

○田中(智)委員 十分対応するというふうにいわれましたが、十分対応していただきたいんですが、何らかの手だてを講じるのは当然だというふうに思います。狭い、それこそ格技棟の周りの空き地だけで、体育の授業が果たしてできるのかどうかということもあると思うんですね。
 近隣の都立高校、公共施設を利用できるようにするということなんですけれども、ほかの都立高校だって授業をしているわけなんですよね。そんな都合でできるものなのかどうなのかもあると思うんですね。その辺を十分調整するのは当然だというふうに思いますので、ぜひ実際に公共施設も借りられるような予算措置も含めた具体的な検討をしていただきたいというふうに思っております。
 今伺いまして、改めて明らかになりましたのは、工事という側面から見ただけでも、千歳高校の在校生にとっても、新しい単位制高校の新入生にも、双方の生徒に大変大きな影響を与えるというような契約だと思うんです。少なくとも、生徒にはこうした形での負担は極力避けるべきだというふうに考えるものですが、いかがでしょうか。

○山際都立高校改革推進担当部長 生徒募集の関係で、一部施設の工事がある、あるいは新入生が入って一部工事が続行されるというふうな状況がございますが、在校生あるいは新入生の教育活動に支障がないように、学校側とも十分連絡をとって対応してまいります。

○田中(智)委員 ぜひ支障がないようにやっていただきたいというふうに思うんです。
 結局、新しい高校に支障がないように考えると、千歳高校の生徒に影響が出る。また、千歳高校に支障がないようにずらすとすると、開校時期に影響がある。工事の関係で、こういう関係になってくるというふうに思うんですね。
 それで、募集停止の期間が長くなるというふうに考えられますけれども--もともと、統廃合の計画に無理やりこれを合わせようとすること自体が、やはりそういう無理な計画になってしまうというふうに思うんです。私は、少なくとも生徒たちへの影響を最小限にするために、さまざまな点で検討していただきたいと、改めて要求をしておきたいと思っております。
 また、直接工事の契約の話ではないんですけれども、生徒たちだけではなくて、先生たちにもさまざまな負担をかけているんです。例えば、それぞれの学校の図書館の蔵書、各校二万冊程度あるということなんです。統廃合されるわけですから、そのまま持っていくわけにはいかないということで、そのうちのどれを廃棄して、どれを残すのかというような検討が当然必要になってくるということで、目録をつくらなければならないということなんですね。これは、二万冊もあるわけですから、大変な作業になるということで、学校にお聞きしましたところ、二年前から、目録をつくる人を何とか配置してほしいというような要望が出ていたということなんです。ですけれども、二年たった今でも、一向に人の配置がないということで、仕方なく、教員一人当たり五百冊を割り振って、コンピューターに入力する作業を始めたということなんですね。
 生徒が減って、教職員も当然それに付随して減ってくるわけですよね。それだけじゃない、やはりいろんな仕事というのも、統廃合にかかわってふえるわけなんですけれども、そうした中で、こうした作業までやらなければいけないということになるわけなんです。何らかの対応策がどうしても必要だというふうに考えますが、いかがでしょうか。

○小海人事部長 従来から、都立高校改革推進計画の対象校におきまして、募集停止を行った場合、学校運営に支障がないよう配慮していこうという考えがあります。
 お尋ねの件につきましても、学校の事情を十分に聞いた上で、支障のないよう努めてまいります。

○田中(智)委員 ぜひ学校の事情をよく聞いていただいて、支障がないようにしていただきたいというふうに思うんです。
 最後に、私、先日ある場所で、都立明正高校のPTAの皆さんと偶然お会いする機会がありました。お話を伺わせていただきましたけれども、その中で感じたことは、統廃合について、まあここまで来たからしようがない、そういうふうにあきらめがあるんだけれども、統廃合そのものについては、いまだに納得していないということなんですね。
 私の地元でも、先日の土曜日、三月三日なんですけれども、統合される小学校の閉校式がありました。伺ってみますと、この統合に当たっては、何年間もかけて本当に具体的に、PTA、職員、そして地元の方も含めて、関係者が納得できるように十分時間をかけて議論を尽くしてきているんですね。私、百歩譲って、統廃合をするんだといっても、こうしたやり方は基本だというふうに思うんです。
 我が党は、学校をつくるということについては、反対はしないわけですけれども、今回の工事契約のやり方を見ても、都民不在であって、また教育不在といわざるを得ないというふうに、改めてあり方が問われているというふうに思います。ぜひ統廃合計画そのものを改めて都民の立場で見直すということを要求して、質問を終わりたいと思います。

○村松委員長 ほかにございますか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○村松委員長 ほかに発言がなければ、本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○村松委員長 異議なしと認め、本案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議ない旨、財政委員長に報告したいと思いますが、これにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○村松委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○村松委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百十六号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第二号)のうち、歳出、教育庁所管分を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○村松委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、ご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○村松委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で教育庁関係を終わります。

○村松委員長 これより付託議案の審査を行います。
 第百十六号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第二号)のうち、歳出、文教委員会所管分を議題といたします。
 これより採決を行います。
 第百十六号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第二号)のうち、歳出、文教委員会所管分を採決いたします。
 お諮りいたします。
 本案は、原案のとおり決定することにご異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○村松委員長 異議なしと認めます。よって、第百十六号議案、平成十二年度東京都一般会計補正予算(第二号)のうち、歳出、文教委員会所管分は、原案のとおり決定いたしました。
 以上で付託議案の審査を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時二十五分散会

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