ロゴ 東京都議会

Tokyo Metropolitan Assembly

経済・港湾委員会速記録第十号

令和元年六月十三日(木曜日)
第八委員会室
午後一時開議
出席委員 十四名
委員長中山ひろゆき君
副委員長小林 健二君
副委員長山崎 一輝君
理事奥澤 高広君
理事尾崎あや子君
理事小山くにひこ君
うすい浩一君
あかねがくぼかよ子君
柴崎 幹男君
斉藤やすひろ君
白戸 太朗君
ひぐちたかあき君
三宅 茂樹君
あぜ上三和子君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長藤田 裕司君
次長十河 慎一君
総務部長坂本 雅彦君
商工部長土村 武史君
金融部長加藤  仁君
金融支援担当部長井上  卓君
観光部長松本 明子君
観光振興担当部長鈴木 誠司君
農林水産部長上林山 隆君
安全安心・地産地消推進担当部長龍野  功君
雇用就業部長篠原 敏幸君
事業推進担当部長村西 紀章君
中央卸売市場市場長村松 明典君
管理部長豊洲市場活性化担当部長兼務福崎 宏志君
事業部長長嶺 浩子君
企画担当部長猪倉 雅生君
渉外調整担当部長豊洲にぎわい担当部長兼務石井 浩二君
豊洲市場総合調整担当部長豊洲市場活性化担当部長兼務西坂 啓之君
豊洲市場連絡調整担当部長堀   真君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務松田 健次君
財政調整担当部長猪口 太一君
移転支援担当部長赤木 宏行君
施設担当部長渡辺 正信君
環境改善担当部長佐々木宏章君
港湾局局長斎藤 真人君
総務部長梅村 拓洋君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務深井  稔君
調整担当部長古川 吉隆君
港湾経営部長相田 佳子君
港湾振興担当部長戸谷 泰之君
臨海開発部長中村 昌明君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務鈴木  理君
臨海副都心まちづくり推進担当部長矢部 信栄君
港湾整備部長山岡 達也君
計画調整担当部長和田 匡央君
離島港湾部長片寄 光彦君
島しょ・小笠原空港整備担当部長松本 達也君

本日の会議に付した事件
意見書について
中央卸売市場関係
付託議案の審査(質疑)
・第百十三号議案 東京都中央卸売市場条例の一部を改正する条例
・第百十四号議案 東京都立芝浦屠場条例の一部を改正する条例
産業労働局関係
契約議案の調査
・第百二十四号議案 青梅畜産センター(三十一)改築工事請負契約
港湾局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百十五号議案 東京都港湾管理条例の一部を改正する条例

○中山委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、意見書について申し上げます。
 委員から、お手元配布のとおり、意見書一件を提出したい旨の申し出がありました。
 お諮りいたします。
 本件については、取り扱いを理事会にご一任いただきたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。

○中山委員長 次に、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

令和元年六月十二日
東京都議会議長 尾崎 大介
経済・港湾委員長 中山ひろゆき殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第百二十四号議案 青梅畜産センター(三十一)改築工事請負契約
2 提出期限 令和元年六月十四日(金)

○中山委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、中央卸売市場及び港湾局関係の付託議案の審査、産業労働局関係の契約議案の調査に対する質疑を行います。
 これより中央卸売市場関係に入ります。
 付託議案の審査を行います。
 第百十三号議案及び第百十四号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。

○中山委員長 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 武田産業企画担当部長は、公務のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 契約議案の調査を行います。
 第百二十四号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○尾崎委員 賛成の立場で、事実確認のために幾つか質問したいと思います。
 私の地元東大和市内には牧場などがないために、東京の畜産農業がどのような状況なのか、なかなか見えない状況です。
 そこで、東京都内の畜産農家数は、この十年でどのように推移したのか伺います。

○上林山農林水産部長 東京都内の畜産農家数は、平成十九年から二十九年の十年間で、酪農家が八十二戸から五十戸、肉牛農家が四十九戸から三十二戸、養豚農家が二十戸から十戸、養鶏農家が二百十九戸から百七十七戸になっており、全体で約三割の減少となっております。

○尾崎委員 東京の畜産農家は二百六十九戸だということがわかりました。畜産農家数はこの十年間で全体で約三割の減少とのご答弁ですが、特に養豚農家は半分になっているということがわかりました。
 畜産は、野菜や果樹の農家とは大きな違いがあると思います。家畜は広い土地が必要であり、周りに住宅がふえるとさまざまな問題も出てくるのではないかと思われます。東京で畜産農家を継続させることがいかに大変なことなのかが数字からも見えてきます。
 私は、約二十年前になりますが、青梅畜産センターを見学させていただいたことがあります。広い土地の中に幾つかの施設があり、東京都が生産者と連携して、高品質な豚や鶏などの維持、生産、販売に大きな役割を担っていることを学び、貴重な体験をさせていただきました。そして、そのときトウキョウXの試食もさせていただいたことを今でも覚えています。
 農業者にはもちろんですが、都民の皆さんに、東京都の施設がどんな役割を持っているのかをもっと知ってもらいたいと思います。
 そこで、青梅畜産センターの種畜等の配布実績について伺います。

○上林山農林水産部長 平成三十年度の青梅畜産センターの種畜等の配布実績についてでございますが、トウキョウXの母豚の生産用の雄が二十頭、雌が六十頭、東京しゃものひなが二万八千六百三十二羽、東京うこっけいのひなが一万四千二百六十四羽でございます。

○尾崎委員 病気をせずに元気に成長させていくことは大変な仕事だと思います。昨年の十二月、岐阜県で豚コレラが発生し、発生した農場で飼われていた豚は全部殺処分されている様子がテレビのニュースで報道されていました。
 こうなると、畜産農家は収入がなくなります。しかも、かかった費用だけが残り、影響はその後にも大きく響いていきます。
 二〇一二年に、東京でも鳥インフルエンザが流行しました。家畜伝染病を防ぐために機能向上を行うということですが、具体的にどこをどのように変えるのですか。

○上林山農林水産部長 青梅畜産センターでは、現在、消毒の徹底に加えまして、網や柵の設置等により、感染源となる野生鳥獣等の侵入を防止しておりますが、本改築工事により密閉型の畜舎を採用することで、その侵入をより確実に遮断いたします。
 また、餌の搬入や家畜の出荷時等の外部との接触が最小限となるように、通路や畜舎の配置を工夫することで、家畜伝染病の感染リスクをより低減いたします。

○尾崎委員 家畜農家を守るためには、家畜伝染病の防疫体制の強化が必要だと思いますので、今回の改築は大変重要です。
 周辺環境に配慮して畜舎を改築するということですが、具体的にはどのように変えるのですか。

○上林山農林水産部長 青梅畜産センターの周辺には、主に南側と西側に住宅があるため、騒音や臭気の対策として、敷地内に分散する豚舎と鶏舎を北側に集約し、これまで以上に住宅との距離を確保するとともに、畜舎を密閉型にして脱臭装置を設置することなどによりまして、周辺環境に配慮いたしております。

○尾崎委員 東京の農業を守るためには、都の施設をつくり、どんなことをしているのか、特に近隣の住民の皆さんに理解していただく必要があると思います。
 大分以前のことですが、手づくりバターの体験ができるというチラシを見て、私は子供と参加したいと思ったことがあります。同時にいい企画だと思いました。
 青梅畜産センターでの市民との触れ合いなどを目的にした取り組みは、どのように行われていますか。また、来場者はどのくらいですか。

○上林山農林水産部長 青梅畜産センターでは、毎年二回、春と秋に農林水産フェアとして家畜ふれあいデーを開催いたしまして、乳搾り体験や東京の農畜産物を使用した料理教室、牛乳や肉製品の販売などのイベントを実施しております。
 毎回、お子様連れのご家族など一千名を超える方がご来場され、ご好評をいただいております。

○尾崎委員 青梅畜産センターは、築およそ四十年であり、更新の時期だということです。今回の改築に合わせ、生産機能の向上と防疫体制の強化などを行うということです。
 都民のアンケートをまとめた東京の農業の東京農畜産物に関する意見には、トウキョウXなど全国に知られるような東京ブランドの製品がもっとふえていけば都民としてうれしい、食べることは生きることの基本なので、農作物の重要性を子供のうちからしっかりと教育する必要があると思う、学校での授業の一環として使える農地を保全すべきだと思う、東京都の施設としても、東京産農産物の情報発信、あるいは即売会の実施等で都民の注目を集めることが必要である、このような意見がたくさん寄せられています。東京の農業への期待の声です。
 これらの都民の要望に応えるためにも、青梅畜産センターの改築と同時に、都の施設の拡充強化が求められると思いますので、要望して質問を終わります。

○奥澤委員 先日、青梅畜産センター、お伺いさせていただいて、現地視察させていただきました。ありがとうございました。
 足を運んでわかったことですけれども、設立当初と現在で求められる機能が変化してきたということがよくわかりました。それを念頭にして、今般の改築計画、それから今後の計画も見ていかないといけないと思うんですけれども、まず最初にお伺いしたいと思います。
 今般の改築によって図られる各種機能向上、その背景にある青梅畜産センターに求められる役割についてお伺いします。その際、設立当初と現在の変化も踏まえてお答えいただきたいと思います。

○上林山農林水産部長 青梅畜産センターでは、トウキョウX、東京しゃも、東京うこっけいの三種の東京ブランド畜産物の供給拠点として、生産に必要な種畜等の維持、配布に加えまして、畜産農家への技術指導を実施しております。
 これらの東京ブランド畜産物に対する消費者の需要は年々高まっており、本センターの種畜生産能力の増強が求められてきております。
 また、近年では、国際的な人、物の流れが活発になる中、海外からの家畜伝染病の侵入リスク等が高まってきており、本センターにおきましても、より高度な家畜防疫体制が求められてきております。

○奥澤委員 今のお話で、ブランド化と防疫という大きく二つの観点が示されたものと思います。
 実は、私の祖父は、小規模ながら牛と鳥を育てて出荷するという仕事をしていまして、当時の記憶をさかのぼると、家の裏に家畜もいるような、常に人と接しているような、そういった状況で育てているような環境だったということを覚えています。三十年ほど前だったと思うんですけれども、それが当たり前だったことが、今では非常識となっているんだなということを改めて気づかされました。
 それから、先日、トウキョウXの体外授精のことがたしか報道されていたと思うんですけれども、今後も社会の変化、あるいは特に技術革新の面、こちらを見ながら時代に合った運営を続けていただきたいというふうに思います。
 今のご答弁で、東京ブランドの畜産物の種畜維持を担うという大きな役割が示されました。トウキョウX、東京しゃも、東京うこっけいの三種は高付加価値商品として認識をされており、市場でも高価格で取引がなされているということです。
 また、本年度からトウキョウXのブランド強化支援事業として、日本食肉格付協会による格付を導入して、より一層の信頼向上と、さらなるブランド力向上が図られるということで聞いております。
 スケールメリットの出しにくい東京の畜産業が勝ち残っていくためには、世界に選ばれる高付加価値な畜産物を生産していくほかにはないというふうに考えております。そして、その戦略次第では十分に世界と戦える、そういったものがあると私は信じております。
 そのような観点から、どのような環境下で飼育をされてきたのかという点も非常に重要なので、確認していきたいと思います。
 農林水産省では、二〇一一年、アニマルウエルフェアの考え方に対応した飼養管理指針を公表し、二〇一四年には、アニマルウエルフェアの向上を目指してというパンフレットを作成していますが、指針の認知度はかなり低いという現状があるというふうにいわれております。
 今般の改築におきましては、アニマルウエルフェアについてどのような配慮を行っているのか、お伺いいたします。特に、国の定める指針と比べていかがでしょうか。

○龍野安全安心・地産地消推進担当部長 農林水産省は、アニマルウエルフェアの考え方に対応した家畜の飼養管理の方法につきまして、飼養スペースや温度の適切な管理など留意すべき点を指針として定めております。
 改築後の施設は、本指針に基づき、給気温度を下げる冷却パネルを採用した暑熱対策などを導入するとともに、指針の基準を上回る飼育スペースを確保することで、家畜の快適性により配慮した設計としております。
 具体的には、指針では体重二百キログラムの繁殖雌豚一頭当たり一・一五平方メートルのスペースが求められるのに対し、改築後は約三・四平方メートルのスペースを確保します。
 採卵用の鶏では、一羽当たり四百三十から五百五十平方センチメートルのスペースが求められている中、改築後は一羽当たり約九百平方センチメートルのスペースを確保いたします。

○奥澤委員 今のお答えで、指針をかなり上回る、特にスペース面での余裕を持った計画となっているということがわかりました。今回は豚舎と鶏舎ということで、この両舎に求められる機能には差異があると思いますので、それぞれ詳しく聞かせていただきたいと思います。
 まず、豚舎について、特に配慮している点があれば教えてください。

○龍野安全安心・地産地消推進担当部長 子豚は寒さに弱いため、床暖房を整備するなど、腹部の冷えを防止し健康に育つ環境を整えております。また、繁殖雌豚では、群れで飼育する際の飼料摂取のばらつきを防止するため、個体ごとに必要な飼料が自動で給餌されるシステムを導入いたします。

○奥澤委員 こちらも現地でお話を伺ってわかったことなんですけれども、今回の計画に当たっては、実際に運営されている方々の話がかなり反映されている、実際にどういうふうに豚や鳥が育っているのかという部分を、かなり配慮した計画を立てているということも伺っております。
 ぜひ、そういったことをこれからも続けていただきたいというふうに思うんですけれども、鶏舎についても特に配慮している点、教えていただければと思います。

○龍野安全安心・地産地消推進担当部長 寒さに弱いひなを育てる鶏舎には床暖房を整備するとともに、親鳥を育てる鶏舎では自動で換気をコントロールし室温調整を行うなど、どの成育ステージでも快適に過ごすことができるような設計としております。

○奥澤委員 来年度、二〇二〇年東京オリンピック・パラリンピック競技大会が行われますけれども、そこにおいても持続可能性に配慮した畜産物の調達基準として、快適性に配慮した家畜の飼養管理が求められているところであり、都として率先してアニマルウエルフェアに配慮した飼養管理の水準の向上を図っていくべきであるというふうに考えています。
 なかなか、この先ハード面での工夫というのは難しいとは思いますけれども、よりよい環境下での施設利用を意識したソフト面でのさらなる工夫については、検討を引き続き重ねていただきたいということを要望しておきます。
 これまでお伺いしてきたアニマルウエルフェアの取り組みやブランド化、青梅畜産センターでの取り組みについては、畜産業者に対しての周知はもちろんなんですけれども、広く都民の皆様にもご理解いただくということが、今後の都内畜産業の発展に寄与するものというふうに考えております。
 これまで家畜ふれあいデーなどを実施するなどしてPRを行ってきたと伺います。防疫の観点、人とはなるべく接しないようにするという観点と、人と家畜が触れ合うという観点は、なかなか両立させるのは難しさがあると思うんですけれども、今回の改築において、畜産センターのみを改築するわけではなく、今後、敷地全体の再編整備が進むことと思いますけれども、今後の計画において、広く都民の皆様に畜産業をPRすることについて、見解をお伺いしたいと思います。

○上林山農林水産部長 今回の改築では、家畜防疫の強化を図りつつ、都民の皆様が畜産を身近に感じられるよう地域に開かれた施設計画としております。
 具体的には、豚舎跡地に新たな広場を整備し、来場者の方の憩いの場とするとともに、家畜ふれあいデーの開催や農業体験を実施するなど、食育や農業、畜産業の理解促進の場としても活用していく予定でございます。

○奥澤委員 今回改築するのは豚舎と鶏舎のみですけれども、お伺いしたときに気づいたのは管理棟だったり通路、こういったところの老朽化もかなり進んでいるということを目の当たりにいたしました。
 今後の改築計画においては、都内畜産業の情報の発信拠点という役割もぜひとも強化していただいて、都内畜産業の成長により一層寄与する施設となることを要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。

○中山委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑は終了いたしました。
 お諮りいたします。
 本案は、異議のない旨、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○中山委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 原技監は、公務のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 付託議案の審査を行います。
 第百十五号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○白戸委員 それでは、私から新客船ターミナルについてお伺いしたいと思います。
 この新客船ふ頭の整備に関しましては、二〇二〇年の春開業に向けて順調に進んでいるというふうに聞いております。大型客船が寄るターミナル、私も晴海によく昔子供を連れて見に行ってきたんですけど、本当に大きい船がとまっているところを見るとみんなわくわくする。今回も、多数客船が来てくれますと、子供もそうなんですが、当然、大人も非日常感を味わえるわくわくするような、臨海副都心の新しい景色が見られるようになるのかなというふうに期待をしております。
 先日、「ゆりかもめ」の駅名が東京国際クルーズターミナル駅ということで変更されました。都民の中で、この新客船ターミナルに関しての認知度というのは、まだ広がっていないように思うんですが、こうしたことが重なっていくと少しずつ広まっていくのではないかなというふうにも考えております。
 今後は、施設整備などのハードだけではなくて、指定管理者の選定、そして施設の運用面、そういったソフトの準備について着実に準備を進めていく必要があるのではないかと考えます。
 今回の条例改正ですが、新客船ターミナルの開業に向けまして、施設の使用料の上限額を改定し、指定管理者制度にかかわる利用料金を導入できるようにするために行うということでしたが、この新しいターミナルは、多くの船会社、そして、もちろん都民による利用も見込まれております。使用料の算定に当たりましては、適正な算定がなされなければいけないことはいうまでもありません。
 そこでまず、確認のために、この新たな使用料の算定の考え方についてお伺いします。

○戸谷港湾振興担当部長 使用料の算定に当たりましては、東京都における算定の原則にのっとり、受益者負担適正化の観点から、維持管理費や減価償却費などをもとにした原価計算により算出しております。
 また、今回設定する事務室や駐車場につきましては、近傍の類似施設と比較をしても同等の料金設定となっております。
 なお、指定管理者制度の導入に当たりまして、利用料金制を採用することとしているため、実際の使用料につきましては、指定管理者が条例で定める額の範囲内において、あらかじめ知事の承認を得て、利用料金の額として定めることとなっております。

○白戸委員 近隣の同様の物件、そして原価に基づきまして適正な使用料算定を行っているということですね。都民からも非常にこれから注目度が高まっていく新規の施設であるので、このターミナルの開業後は、特に利用者の視点に立った適切な管理が行われるように準備を進めていただきたいというふうに思います。
 そして、次に、現状の実際の客船の誘致状況について確認をさせてください。
 新客船ターミナルは、これまでは基本的にレインボーブリッジをくぐらなければ入ってこられない、いわゆる五十二メートル問題というのがありました。
 私も何度か、今、晴海で最大に入っていくのが、多分、「コスタ・ビクトリア号」だと思いますけれども、ぎりぎりで通るのをよく見て、よくあれで船が通るなというのを感心しているんですが、そういった制限が今度はなくなるということになります。
 逆にいうと、これからはそういった大型客船に対応できる施設ということで整備したので、当然、以前よりもたくさんの客船を誘致してこなければいけないというのが求められるところであります。
 国内外からクルーズ客船が多数寄港してもらいまして、多くの観光客が訪れるというのは、大きな経済効果を当然東京にもたらしてくれるとともに、何といっても東京のプレゼンスの向上が大きく期待されるところでもあります。
 そこで、東京都として、客船の誘致活動を積極的に行っているというふうに聞いておりますが、具体的に誘致活動、どのような成果が出ているのか、現在の誘致状況について伺います。

○戸谷港湾振興担当部長 都はこれまで、海外船社への個別訪問ですとか、国際的なクルーズコンベンションへの参加、複数の船舶代理店とのきめ細かい情報交換などを実施いたしまして、積極的に新客船ターミナルのPRを進めてまいりました。その結果、船会社からは強い関心が寄せられておりまして、開業直後から多くの寄港の希望をいただいております。
 ターミナルのオープンは来年の七月の予定でございますけれども、その来年二〇二〇年の営業期間は約半年間ということになるんですが、二〇一八年の寄港回数であります四十回を上回る五十回の予約を現在受けているところでございます。
 都といたしましては、この水準を維持するとともに、船会社からの関心をさらに高めていくために、引き続き積極的な誘致活動を行ってまいります。
 加えて、新客船ターミナルの開業に向けた準備をしっかりと進めまして、寄港回数の増加を目指してまいります。

○白戸委員 半年で従来の年間回数の四十回を上回る五十回ということで、かなり積極的に誘致されている、その結果があらわれているのかなと、これは現状維持などといわずに、もうちょっと、まだまだ頑張っていただきたいところなんですが、東京都は、以前、平成二十六年の一月に策定しました東京クルーズビジョンにおいて、二〇二〇年に年間百十三回の寄港数を、目標というのを挙げられております。
 新客船ターミナルの二〇二〇年の稼働が、今回、先ほどおっしゃったように、約半年ということですから、五十回というのは、寄港の目標に、ほぼほぼ近づいているのかなというふうにもいえるかもしれません。
 そして、今後、さらに寄港回数の増加に向けて、引き続き誘致活動を頑張っていただきたい、展開をしていただきたいというふうに思います。
 そして、運用段階に実際に入りましたら、ある程度運用していった後に、この目標数の精査、実際、この施設でこの目標数が適切だったのかどうかということも、またあわせてお願いしたいと思います。
 さて、新しい客船ターミナルなんですが、これだけ立派な施設ができるのであれば、より多くの都民が利用できるように十分に活用していくことが必要だと考えます。
 新客船ターミナルは観光客でにぎわう臨海副都心に立地しているため、客船の乗客だけではなく臨海副都心のもともとの来訪者など、多くの都民にも親しんでいただけるよう、ターミナル自体を魅力的な施設にしていくことも非常に重要なことだと考えます。
 その中で東京都として、客船ターミナルにおけるイベント等の可能性について調査ということは前回お聞きしたんですが、施設のにぎわい創出に向けて、今後どのように取り組みを重ねていくのか伺います。

○戸谷港湾振興担当部長 新客船ターミナルは、国内外から多くの観光客が訪れる臨海副都心に位置しておりまして、この地域におけるランドマークともなる施設でございます。一方で、客船の寄港時とそれ以外の期間につきましては、来訪者の数に大幅な変動があるという特性も有しております。
 今後、新たなランドマークとしてターミナルの魅力を高め、多くの人に利用してもらうためには、こうした特性を踏まえた上で効果的なイベントを実施するなど、客船の寄港時以外にもにぎわいを創出するための取り組みが必要でございます。
 現在、イベントの活用を具体化するための調査を準備しておりまして、今後、臨海副都心の事業者や舟運関係事業者から幅広くヒアリングを行いながら、レストランシップや舟運と連携したイベントなど、集客力を持つイベントの実施可能性につきまして、調査を進めてまいります。

○白戸委員 新客船ターミナルが地域のにぎわいをつくっていくために、イベントで多くの人でにぎわうような場所にしていく、魅力を高めていくということは、今おっしゃったように非常に必要なことで大切なことだと思います。
 そして、そのためには、今おっしゃったようなイベントはもちろんです。イベントも大事なんですけれども、もっと恒常的に、日常的にターミナルが集客できるような、施設になっていくことが非常に大切ではないかなというふうに考えます。
 以前も私がいったように、空港はもう飛行機を発着するだけの施設でもない、駅は電車に乗るだけの場所でもない、インターチェンジは車をとめてトイレに行くだけではない、そんな時代になっていると思います。
 当然、客船ターミナルも船着き場として乗客の乗降、これは必要なんですけれども、それだけではなくて、さらにその施設自体が魅力的であることが非常に大切なのではないかなというふうに考えます。
 ただ、客船ターミナルは、先ほどもおっしゃったように寄港時にはすごいたくさんの人が乗りおりする。そうじゃないときには、もう本当に閑散とする、今の晴海を見ていると、まさにそんなところだと思いますけれども、逆にそういったときだからこそ、にぎわいが大切なのではないかなというふうに思います。ましてや、今回は臨海副都心という非常に人の便が、晴海よりもさらにいいところになります。
 極端にいうと、もう商業施設やエンターテインメント施設にターミナルが附帯されている、これはちょっと言葉はいい過ぎかもしれませんけれども、そのくらいの考え方を持って取り組んでいかなければいけないんではないかなというふうに考えます。
 そのために、もちろんこの施設の問題だけではなくて、周辺を含めた活性化の工夫が恐らく必要になってくるのではないかなというふうに考えます。
 船が集い、そして人が集う場として親しまれる新客船ターミナルを盛り上げる取り組みを、さらに積極的に推進していただけるよう、検討いただけるよう要望して、私の質問を終わります。

○柴崎委員 東京の新たな海の玄関口となる新客船ターミナル、この開業まであと一年余りということになったわけですが、我が自民党におきまして以前から申し上げていますように、世界最大級の大型客船が受け入れ可能な客船ターミナルの必要性を主張してまいりました。つまり、新客船ターミナルに世界中から多くの大型客船が寄港するようになれば、東京の観光振興に当然つながっていくわけですし、高い経済効果が期待できると思っています。
 多くの客船に寄港してもらうためには、新客船ターミナルが乗船客にとってやっぱり使いやすい施設であり、快適な施設である、このことが何よりも重要だと思います。まさに、お客様目線に立った施設の管理運営が鍵となるわけであります。
 都は、新客船ターミナルの管理運営に指定管理者制度を活用するとしております。今般、客船ターミナルへの利用料金制度の導入などを内容とする条例改正案を提出しているわけであります。
 そこで、本日は客船ターミナルの管理運営につきまして、何点かお聞きをしていきたいと思います。
 その第一点が、まず、今後予定している指定管理者選定のスケジュールはどうなっているのか、お伺いします。

○戸谷港湾振興担当部長 新客船ターミナルの指定管理者の選定につきましては、本年七月に公募を開始いたしまして、一定の募集期間を経た後に、外部の有識者委員や都の職員から構成される選定委員会におきまして、本年十二月までに候補者を選定してまいります。
 その後に、来年、令和二年の都議会第一回定例会におきましてご審議いただくことを予定してございます。

○柴崎委員 年末までに指定管理者の候補者を選定するということであります。先ほども述べましたとおり、新客船ターミナルは、首都東京の新たな海の玄関口となる施設であります。
 港の新たなランドマークを運営するにふさわしい事業者を適切に選定するためには、都が事業者に求める管理運営のあり方、水準をあらかじめ明確にすることが重要だと考えます。
 そこでお伺いします。事業者の選定に当たりまして都が重視するものは何か、これについて伺いたいと思います。

○戸谷港湾振興担当部長 新客船ターミナルの管理運営に関しましては、指定管理者と客船の誘致を行う東京都が緊密に連携いたしまして、利用者のニーズに的確に対応した質の高いサービスを提供することが重要でございます。
 新客船ターミナルは、世界最大級の大型客船も受け入れ可能な施設でございまして、多いときには五千人を超える乗船客が乗下船することが想定されております。
 大型客船を運航する船会社は、その寄港地に対しまして、短時間かつ円滑に利用客を乗下船させることを強く求める傾向にありますことから、指定管理者の選定に当たりましては、これらを可能とする運営の実現性について慎重に審査を行ってまいります。
 また、客船ターミナル施設を活用したにぎわいづくりも必要であることから、にぎわい向上に資する積極的な取り組みについても求めてまいります。

○柴崎委員 ぜひ、客船の誘致拡大につながる質の高い管理運営、これを実現していただきたいと思います。
 大型クルーズ客船が寄港すると、下船完了までに数時間かかるというふうに仄聞しております。
 私は本年、第一回都議会定例会の本委員会質疑におきまして、乗客の受け入れ体制やバスの誘導体制の構築が重要ということで指摘をいたしました。乗客がストレスを感じることなくスムーズに下船または乗船できることは満足度の向上につながり、ひいては新たな客船の誘致につながると考えます。
 また、客船ターミナルにおけるにぎわいづくりは、客船誘致だけではなくて、臨海副都心との相乗効果も期待できる、極めて重要であると思います。
 管理運営を担う指定管理者の役割は大きいことから、しっかりと審査をし選定をしてもらいたい、このことについては強く要望をしておきます。
 次に、開業後の対応について伺いたいと思います。
 新客船ターミナルの竣工は六月末となっておりますが、既に公表されているように、最初の船が寄港するのが東京二〇二〇大会、開会式の十日前である七月十四日であることから、指定管理者の準備期間は少し短いのではないかと懸念をするわけであります。
 多くの乗客や、乗客が利用するバス等を円滑に誘導するには、指定管理者のきめ細かい準備が必要であります。準備期間が限られる中でどのようにしてそれらを確実に行っているのか、この点について伺いたいと思います。

○戸谷港湾振興担当部長 竣工後から最初の船の寄港日までの期間は限られていることから、客船ターミナルの円滑な管理運営の実現に向けましては、都と指定管理者がしっかりと連携し、綿密に事前の準備を進めていくことが重要でございます。
 このため東京都は、指定管理者が行うさまざまな事前準備が円滑かつ適切に行えるように、入港予定の客船に関する情報を積極的に提供するとともに、税関や入管、船舶代理店などの関係機関と指定管理者の連携体制の構築に関しまして、支援を行ってまいります。
 また、都と指定管理者による合同訓練を複数回実施して、乗客や車両の誘導に関する習熟度を高めてまいります。
 東京都は、指定管理者や関係機関と緊密に連携いたしまして、質の高いターミナル運営を確実に実現させてまいります。

○柴崎委員 新客船ターミナルへの初入港を円滑に実施することは、客船の寄港先としての東京の魅力を世界に大きく発信するとともに、東京二〇二〇大会のおもてなしの機運醸成にも寄与するものと思います。
 開業に向けまして、関係者が一丸となってしっかりと準備をしていただくことを要望いたしまして、私からの質疑を終わります。

○中山委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○中山委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後一時四十一分散会

ページ先頭に戻る