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Tokyo Metropolitan Assembly

経済・港湾委員会速記録第七号

平成三十年六月二十二日(金曜日)
第八委員会室
午後一時十五分開議
出席委員 十四名
委員長伊藤 ゆう君
副委員長上野 和彦君
副委員長山崎 一輝君
理事尾崎あや子君
理事栗下 善行君
理事小山くにひこ君
鈴木 邦和君
細田いさむ君
柴崎 幹男君
森村 隆行君
舟坂ちかお君
ひぐちたかあき君
のがみ純子君
あぜ上三和子君

欠席委員 なし

出席説明員
産業労働局局長藤田 裕司君
次長十河 慎一君
総務部長寺崎 久明君
産業企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務武田 康弘君
商工部長坂本 雅彦君
金融部長加藤  仁君
金融支援担当部長川崎  卓君
観光部長小沼 博靖君
観光振興担当部長鈴木 誠司君
農林水産部長上林山 隆君
安全安心・地産地消推進担当部長龍野  功君
全国育樹祭担当部長村西 紀章君
雇用就業部長篠原 敏幸君
事業推進担当部長蓮沼 正史君
中央卸売市場市場長村松 明典君
次長古谷ひろみ君
理事福田  至君
管理部長岡安 雅人君
事業部長長嶺 浩子君
企画担当部長吉村 恵一君
渉外調整担当部長石井 浩二君
市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務松田 健次君
財政調整担当部長猪口 太一君
移転支援担当部長赤木 宏行君
新市場整備調整担当部長影山 忠男君
新市場事業推進担当部長堀   真君
移転調整担当部長前田  豊君
事業支援担当部長西坂 啓之君
環境改善担当部長佐々木宏章君
技術調整担当部長鈴木  理君
施設整備担当部長渡辺 正信君
建設技術担当部長吉野 敏郎君
港湾局局長斎藤 真人君
技監小野 恭一君
総務部長梅村 拓洋君
企画担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務相田 佳子君
調整担当部長米今 俊信君
港湾経営部長蔵居  淳君
港湾振興担当部長戸谷 泰之君
臨海開発部長中村 昌明君
開発調整担当部長オリンピック・パラリンピック施設整備担当部長兼務山岡 達也君
臨海副都心まちづくり推進担当部長矢部 信栄君
港湾整備部長原   浩君
計画調整担当部長竹村 淳一君
離島港湾部長小林 英樹君
島しょ・小笠原空港整備担当部長松本 達也君

本日の会議に付した事件
産業労働局関係
付託議案の審査(質疑)
・第百五十一号議案 東京都立産業貿易センター浜松町館の指定管理者の指定について
報告事項(質疑)
・平成二十九年度東京都一般会計予算(産業労働局所管分)の繰越しについて
・東京都が東京信用保証協会に対し交付する補助金に係る回収納付金を受け取る権利の放棄の報告について
港湾局関係
契約議案の調査
・第百三十八号議案 十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(三十)新築工事請負契約
・第百四十三号議案 中防内五号線南側アプローチ(三十)建設工事請負契約
付託議案の審査(質疑)
・第百三十七号議案 東京都営空港条例の一部を改正する条例
報告事項(質疑)
・十号ふ頭西上屋(三十)新築工事
・平成二十九年度東京都一般会計予算(港湾局所管分)の繰越しについて
・平成二十九年度東京都臨海地域開発事業会計予算の繰越しについて
・平成二十九年度東京都港湾事業会計予算の繰越しについて
中央卸売市場関係
報告事項(質疑)
・平成二十九年度東京都中央卸売市場会計予算の繰越しについて
・築地市場(三十)正門仮設駐車場ほか解体工事
・築地市場(三十)水産物部立体駐車場棟ほか解体工事
・東京都卸売市場整備計画(第十次)の改定について
・千客万来施設事業について

○伊藤委員長 ただいまから経済・港湾委員会を開会いたします。
 初めに、契約議案について申し上げます。
 契約議案は財政委員会に付託されておりますが、本委員会所管分について、議長から調査依頼がありました。
 本件については、調査結果を財政委員長に報告することになっております。
 公文の写しはお手元に配布してあります。
 朗読は省略いたします。

平成三十年六月二十日
東京都議会議長 尾崎 大介
経済・港湾委員長 伊藤 ゆう殿
   契約議案の調査について(依頼)
 左記の議案について調査し、財政委員長にご報告願います。
     記
1 調査議案
 第百三十八号議案 十三号地新客船ふ頭ターミナル施設(三十)新築工事請負契約
 第百四十三号議案 中防内五号線南側アプローチ(三十)建設工事請負契約
2 提出期限 平成三十年六月二十二日(金)

○伊藤委員長 本日は、お手元配布の会議日程のとおり、産業労働局及び港湾局関係の付託議案の審査、港湾局関係の契約議案の調査並びに産業労働局、港湾局及び中央卸売市場関係の報告事項に対する質疑を行います。
 これより産業労働局関係に入ります。
 初めに、付託議案の審査を行います。
 第百五十一号議案を議題といたします。
 本案については、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。

○伊藤委員長 次に報告事項、平成二十九年度東京都一般会計予算、産業労働局所管分の繰り越しについて外一件に対する質疑を一括して行います。
 本件については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で産業労働局関係を終わります。

○伊藤委員長 これより港湾局関係に入ります。
 初めに、契約議案の調査を行います。
 第百三十八号議案及び第百四十三号議案を一括して議題といたします。
 本案につきましては、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、契約議案に対する質疑はいずれも終了いたしました。
 この際、本案に対して意見のある方は発言を願います。

○あぜ上委員 それでは、第百三十八号議案についてです。
 約六十億円かけての新客船ふ頭のターミナル施設工事となりますが、私たちはこれまでも、晴海客船ふ頭を廃止し、巨額を投じて青海に新たな客船ふ頭をつくることは問題であると一貫して主張してまいりました。
 クルーズ船には期待の声があることは承知しておりますが、今月の実績を見ても晴海ふ頭で対応は十分可能であります。
 都が大型クルーズ客船の需要予測もできない中で、約三百八十億という巨費を投じて大型客船ふ頭を整備することは、都民の納得と合意は得られないと考えます。
 よって、本契約案件には反対です。
 次に、第百四十三号議案についてです。
 中央防波堤と有明ふ頭を結ぶ臨港南北道路から外貿につなげるアプローチ道路工事ですが、外貿コンテナふ頭Y3の整備を前提にしております。そもそも第八次改訂港湾計画をもとに、取り扱いコンテナが年間六百十万TEUと過大なコンテナ輸送の想定のもとに道路整備を進めるものであります。
 しかしながら、昨年度の実績はふえているものの四百五十万TEUです。
 慎重な対応が必要であると考え、本契約案件には反対です。
 以上です。

○伊藤委員長 発言は終わりました。
 お諮りいたします。
 本案につきましては、ただいまの意見を含め委員長において取りまとめの上、財政委員長に報告いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、そのように決定いたしました。
 以上で契約議案の調査を終わります。

○伊藤委員長 次に、付託議案の審査を行います。
 第百三十七号議案を議題といたします。
 本案につきましては、既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。

○小山委員 私から、第百三十七号議案、東京都営空港条例の一部を改正する条例についてお伺いいたします。
 航空機墜落事故の被害者支援については、私たち都民ファーストの会は、これまでの議会を通じて支援制度の構築を強く求めてまいりました。
 また、本定例会の代表質問においても取り上げさせていただいております。
 平成二十七年七月に、調布飛行場を離陸しました直後の航空機が住宅地に墜落するという重大な事故が起こりました。
 事故後、国の運輸安全委員会が事故原因を特定するまで約二年かかり、また、間もなく事故から三年となる現在において、被害を受けられた方は、いまだに十分な賠償や補償を得られていないという状況にあります。
 このケースのように、航空機が墜落する事故が起きた際、事故に巻き込まれた住民が必ずしも十分に救済されないのであれば、都民は安心して日常生活を送ることができません。
 そうした中、今回、条例改正により、都営空港を離発着する航空機が都内に墜落した際に、被害を受けた住民に対して、これまで以上に踏み込んで都が支援する制度が提案されたことは大きな一歩であると考えております。
 そこで、まず条例の改正内容である新たな被害者支援制度の目的や趣旨について改めて確認したいと思います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 平成二十七年に発生した航空機墜落事故では、小型機に搭乗していた二名と墜落に巻き込まれた住民の方一名が亡くなられ、家屋の全損が二件など、近隣を含め深刻な被害が発生しました。
 一方で、その後の事故原因の究明に約二年を要するなど、原因究明に時間がかかったこと、航空機保険は自賠責保険のように被害者が直接保険請求することができず、加入者側の請求がないと保険金がおりないこと、損害賠償手続も長期化していることなどによりまして、被害者の生活再建が円滑に進まない実態が浮き彫りとなりました。
 そこで、都は、都営空港を利用する航空機が、今後、万が一、都内で墜落事故を起こした場合に、生活の本拠である住宅が損壊した事故被害者の迅速な生活再建を支援するために、支援金を支給する制度を構築することといたしました。

○小山委員 事故被害者への迅速な生活再建支援が目的であるとのことでありますが、その対象となります住宅というのは、まさに都民にとって日常生活を送るよりどころであります。
 その具体的な支援内容が、果たして被害者の生活再建が十分可能なものとなっていくのかどうか、これを確認する必要があります。
 住宅の損壊といっても、修繕で済むものもあれば建てかえ、建て直しを余儀なくされるケースも考えられ、さらには、住宅内にあります生活に必要な身の回り品が損壊を受けている場合もあります。そうしたケースに対し、必要十分な対応をすべきと考えます。
 そこで、具体的な支援内容、つまり対象経費や金額設定の考え方について、お伺いをしたいと思います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 支援金は、被害者の生活再建を進める観点から、住宅の建てかえ、修繕に必要な資金のほか、家具や電化製品などの家財の購入費用等について給付をするものでございます。
 住宅を建て直す費用につきましては、通常、損害賠償や航空機保険では時価相当額しか補償されず、事故後の生活再建が困難となることから、住宅を再び建てかえることができる再調達価額までを支援することといたしまして、都内の住宅建築の実勢価格などを踏まえ、限度額三千万円までを支給いたします。
 また、家財の購入費用につきましては、主要耐久消費財の平均購入価格などを踏まえまして、限度額を二百万円までに設定して、生活再建に必要な支援を実施してまいります。

○小山委員 支援内容の考え方については承知をいたしました。
 この支援策を広く都民に理解してもらうための十分な周知、そういった手段も求めておきたいと思います。
 このように充実した支援内容が示された一方で、条例改正案の中には被害者支援に必要な経費として、着陸料一回当たり三百円の増額改定が提案をされております。
 そこで、この着陸料改定の考え方について、具体的にお伺いしたいと思います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 今回新たに付加される着陸料は、事故被害者の生活再建支援に必要な経費に充てるものでございます。
 被害者に給付する支援金は、都が新たに加入する保険を活用いたします。
 その際に発生する毎年の保険契約に必要な保険料につきましては、航空機の運航事業者など空港利用者に負担していただくこととし、着陸料の改定に反映してまいります。

○小山委員 支援金支給に必要な経費として、都が被保険者となる新たな保険を活用すること、そしてその保険料については、改定後の着陸料で負担していくということがよくわかりました。
 さて、今回の条例改正案では、平成三十年八月一日からの施行となっておりまして、平成二十七年当時の事故被害者に対しては適用されておりません。
 代表質問でも、これは冒頭で述べましたとおり、間もなく事故から三年となる現在において、当時の事故被害者、いまだに十分な賠償や補償が得られておりません。現被害者の救済がなくして、都民も不安を抱えたままになります。
 我が会派の代表質問に対し、都は、都議会の審議を踏まえ、適切に対応していくと答弁をしておりますが、改めて、この現被害者に対する支援について見解を伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 平成二十七年の事故被害者につきましては、現在においても加害者からの賠償が行われておらず、生活再建を果たすことができない住民もおり、地元からも支援を求める声が寄せられております。
 航空機事故に対する都民の不安を和らげ、都営空港の安定的な運営を図るため、現に被害を受けられた事故被害者に対して、同様の支援が必要であると認識しております。
 そのため、都営空港条例の改正に合わせて、平成二十七年当時の事故被害者に対しても都議会のご審議を踏まえ、適切に対応していく考えでございます。

○小山委員 今、ご答弁をいただきましたように、被害を受けられた事故被害者に対して同様の支援が必要であると認識されているということで都の見解を伺いました。
 ぜひとも当時の事故被害者に対して、支援を実現するよう改めて強く求めておきたいと思います。
 最後の質問になりますが、今回の支援制度の創設を機に、今後、都は、どのように都営空港の管理運営に臨んでいくのか、見解を伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 都営空港の管理運営に当たりましては、空港周辺の住民を初め、都民の理解が不可欠でございます。
 決して事故を起こさせない安全対策はもとより、万が一、事故が起きてしまった際のセーフティーネットとして支援制度を構築することによりまして、都民の安心につながる安定的な空港運営に尽力してまいります。

○小山委員 ただいま、いろいろ質疑でお伺いさせていただきましたが、本日の質疑により明らかになりました都の取り組みは被害者救済を前進させるものであり、ぜひ確実に実施していただくよう求めておきたいと思います。
 また、支援制度はつくって終わりということではなく、昨年十一月の当委員会におけます事務事業質疑でも、これは何度となく申し上げましたが、こういった事故が起こってはならないと、そのための取り組みは当然これは十全にしていただくということの一方、万が一にでもこの航空機の墜落事故が発生した際は、被害住民に寄り添った対応を第一に運用していただきたいと考えます。
 安全と安心のもと、引き続き、地元市等の意見を十分聞いていただきながら、万全の対策、対応をしっかり講じていただき、今後とも、都営空港がその役割を十分に発揮されるよう力を尽くしていただくことを要望いたしまして、私の質問を終わります。

○柴崎委員 私からも東京都営空港条例の改正に関連いたしまして、航空機事故における被害者支援制度や空港の管理運営について伺ってまいりたいと思います。
 私はこれまで当委員会におきまして、平成二十七年七月に調布飛行場周辺で起きた小型機墜落事故に端を発するさまざまな課題につきまして、繰り返し取り上げてまいりました。
 とりわけ被害者への支援、このことにつきましては、ことしの三月の当委員会におきまして、被害者救済についてさらなる支援を求める声もあります。こうした中で、住民とのさらなる理解が得られるよう取り組んでいただきたいということで要望したところであります。
 そうした中で、今回、都が直ちに東京都営空港条例の改正に着手をし、従来の貸付金等による救済制度よりもさらに踏み込んだ形で、住宅の建てかえ等には必要な資金を支給する支援制度を取りまとめたことは適切であると考えております。
 近年、国内全体で航空機にまつわる事故が多発している状況であります。こうした中で、今回提案されたような支援制度、これは少なくとも国内に例がないものと考えます。
 そこで、制度創設にかかわる都の考え方について確認をしていきたいと思いますが、まず初めに、空港管理者である都が、被害者支援制度を創設する意義について伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 航空機墜落事故は甚大な被害が発生する一方で、事故原因の究明に時間がかかることなどから、被害者の生活再建が円滑に進まないという実態がございます。
 本支援制度は、国とも協議を行いつつ、仕組みを整備してまいりましたが、被害住民への迅速な生活再建を支援する、いわゆるセーフティーネットを構築することで、都民の不安の緩和を図り、都営空港の安定的な運営を実現していくために必要なものという考えのもと、空港管理者である都が実施するものでございます。

○柴崎委員 空港管理者である都が、より踏み込んで被害者支援制度の創設に取り組んだこと、これについては理解したいと思います。
 また、国とも協議をしながら、制度構築を図ってきたとのことであります。
 どのような協議を行ってきたのか、この点について伺いたいと思います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 平成二十七年の事故を踏まえまして、国土交通省とは、安全対策はもとより被害者支援制度についても継続的に協議を行ってまいりました。
 そのことに加えまして、今回の支援制度の導入に当たりましては、新たな保険の仕組みを活用することとしたために、金融庁にも制度設計に関する事前相談を行うなど、関係省庁と協議をしながら進めてまいりました。

○柴崎委員 この新たな制度導入に当たりまして、国とも協議をしてきたわけであります。
 この支援制度を全国唯一の例にするのではなくて、ぜひ国にも被害者救済の全国的な仕組みを検討するように働きかけをしていただきたいと思います。
 先ほどの答弁でもありましたけれども、金融庁にも事前相談に行ってきたということであります。
 したがって、そこでは、新たな保険を活用することにした都の考え方について伺いたいと思います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 保険を活用することといたしましたのは、万が一、航空機の墜落事故があった際、被害を受けた都民を救済する将来の備えとして、また、甚大な被害にも迅速に対応できるようにするためでございます。
 このため、都が被保険者となる約定履行費用保険を活用することといたしました。
 既存の損害保険等では、通常、時価額分の補償しか得られず、住宅等の再建が困難となる場合がございます。
 このため、保険を活用することによりまして、再調達価額まで支援できるようにするとともに、保険があることで、都は、迅速に被害者に支援金を支給することも可能となります。

○柴崎委員 保険を活用して迅速に再調達価額まで事故被害者を支援していくということが可能となることがわかったわけでありますけれども、今回の条例改正案では、先ほども出ましたが、着陸料の改定も提案されているわけであります。
 今回の改正によりまして、着陸一回当たり三百円上乗せされるわけでありますけれども、空港を使用する事業者の中には、離島航空路を支える定期便の事業者、あるいは、上空からの測量、撮影、報道、こういった活動を支える事業者もいるわけであります。
 そこで、本支援制度に関しまして、空港利用者の理解と協力に向けまして、都は、どのように取り組んでいるのか、この点について伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 都営空港は、島しょと本土とを結ぶ離島航空便の拠点として、また、公共性の高い報道や航空測量、航空写真撮影等を行う事業者も利用しております。
 都は、空港利用者に対し、制度の意義や着陸料改定の考え方についてご理解をいただくための説明会を開催するとともに、個別に説明の場を設けるなどの対応を行ってまいりました。
 制度開始後におきましても、制度の運用状況など機会を捉えて空港利用者に説明し、理解を深めていただくよう尽力してまいります。

○柴崎委員 事故を起こさない万全の対策を図るというのは、一義的には空港を利用する事業者等の責務であります。
 しかしながら、万が一の備えとして、都が都民救済の制度をつくるわけでありますので、その点、空港利用者の理解が十分に深まるよう、今後とも丁寧に説明をしていただきたいと思います。
 一方では、都も空港管理者として事故を起こさせない安全対策が求められていると思います。
 最初、質問をいたしました後にも述べましたけれども、都営空港を将来にわたってきちんと利用できるように管理運営していくことが重要であります。
 都営空港を安定的に運営するためには、事故が起きた際のセーフティーネットとあわせて、事故を起こさせない安全対策に対して取り組むことが重要であると考えますが、見解を伺いたいと思います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 都営空港では、平成二十七年の事故が起こる前から、空港利用者の参加による安全情報の共有やヒヤリ・ハットの事例検討等を行う空港委員会を毎年実施し、安全意識の向上を図ってまいりました。
 また、特に住宅地にある調布飛行場では、事故後直ちに、機長や整備士が安全講習会を受講することや講習会に参加した整備士が機体を点検、整備することを義務づけました。
 今後は、事故を未然に防ぐための管理運営の見直しや安全対策をさらに強化するための運航前チェックシートによる事前チェックの徹底など、さまざまな安全対策を行うとともに、これらの安全対策の有用性を検証するため、新たに外部有識者による監査も実施してまいります。
 こうした取り組みを、被害者支援制度とともに総合的に実施することによりまして、安全・安心に基づく都営空港の管理運営を徹底してまいります。

○柴崎委員 これまで空港管理という観点で、空港運営のあり方を初め、都民や空港利用者から見た支援制度の意義について確認をしてまいりました。
 これに加えまして、平成二十七年当時の事故被害者への対応についても最後に申し上げておきたいのですが、やはり現被害者への十分な救済なくして都民の不安感を取り除くことはできないと思います。
 当時の事故被害者をしっかり救済することで、今後、八月一日以降に施行される支援制度が実効性を伴って生きてくるのではないかと思います。
 ぜひ現被害者への対応を確実に図っていただくとともに、今後とも都民に信頼され、空港利用者が安定的に利用できる空港運営を行っていただくことを要望いたしまして、私の質問を終わりといたします。

○のがみ委員 私の方からも、第百三十七号議案、東京都営空港条例の一部を改正する条例について質疑をさせていただきます。
 調布飛行場周辺での痛ましい航空機墜落事故が起きたのは、平成二十七年の七月の二十六日、もうすぐ三年が経過しようとしております。
 改めて事故でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたしますとともに、被害に遭われた方々への心からのお見舞いを申し上げます。
 この間、都は、事故被害者に対して当座必要となる資金等を支払う一時支援金や住宅の建てかえや補修等の資金を貸す貸付金といった制度を昨年十一月に創設し、被害者支援に取り組んでまいりました。
 しかし、現在の状況を見ると、平成二十七年の事故被害者は十分な賠償や補償が得られておりません。貸付金等の制度を実施しても、結局事故に対し何ら責任のない被害住民に負担が生じることには変わりがありません。
 今回、被害者の生活再建を支援する新たな制度が提案されましたが、この制度が実効性のあるものかどうかということについて、地元の声を十分に踏まえて制度構築されているかという点が一つの重要なポイントになってくると考えます。
 そこで、まず地元の声を含め、新たな被害者支援制度を創設することになった経緯等について具体的にお伺いいたします。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 委員からご指摘がありましたとおり、都は、昨年十一月に一時支援金と貸付金を軸とする被害者救済の仕組みを導入し、平成二十七年の事故被害者にも遡及して適用いたしました。
 こうした制度を導入したことにつきましては、一定の評価する声があったものの、生活再建の柱となる住宅の建て直しには、時価評価を前提とした損害賠償だけでは被害者本人に負担が生じる場合があり、住民説明会等でもさらに踏み込んだ支援を求める声が寄せられてきたところでございます。
 都は、この間、事故被害者や地元の住民団体等の要望を踏まえ、さらなる支援制度について幅広く検討してまいりました。
 そこで、損壊した住宅の再調達価額までをカバーできる前例のない新たな支援金制度を構築することといたしました。

○のがみ委員 都が地元の声に耳を傾けて、損壊した家を建て直すのに必要な資金を十分に支援する制度を提案したことは、我が党としても理解したいと思っております。
 一方で、地元の関心の高い事故の再発防止を含めた安全対策も重要な課題です。しっかり取り組んでもらいたいと思っております。
 そして、今後の新制度の運用だけでなく、調布飛行場の管理運営に当たっては、調布市、三鷹市、府中市の地元三市の理解が得られるように進めていくことが重要と考えます。
 そこで、地元市と十分かつ丁寧に協議を行うべきと考えますが、見解をお伺いいたします。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 新たな支援制度を含め、安全対策や再発防止策等について、地元市には、時宜を捉えて進捗状況や内容を丁寧に説明してまいりました。
 公式の場としましては、昨年十一月や本年五月に地元三市と東京都の協議の場である調布飛行場諸課題検討協議会を開催し、それぞれ飛行場の安全対策や被害者支援制度等について、具体的な取り組みを説明いたしました。
 また、本年一月に開催されました調布市議会の特別委員会におけます調布飛行場視察などを通じまして、調布飛行場の管理運営の状況や今後の安全対策等について説明し、理解を深めていただきました。
 今後とも、地元三市と丁寧に協議を重ねながら、新制度の運用や飛行場の安全対策を進め、安定的な空港運営を行ってまいります。

○のがみ委員 今後とも、地元と十分協議をして進めてもらいたいと思います。
 しかし、忘れてはならないのは、平成二十七年当時の事故被害者への支援です。
 現在でも、平成二十七年の事故被害者は十分な賠償や補償を受けておりません。
 そこで、都は、二十七年事故当時の被害者一人一人に寄り添った適切な対応が欠かせないと考えますが、見解をお伺いいたします。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 平成二十七年に発生した事故では、事故原因を特定するまで二年を要し、現在も加害者からの賠償や生活再建を果たすことができない被害住民もいらっしゃいます。
 地元でも、このような状況に強い懸念を抱き、被害住民に対する支援を求める声が寄せられておりまして、都としても、当時の事故被害者の状況に応じ、丁寧な対応をとるべく努めてまいりました。
 平成二十七年の事故被害者に対しましては、今回の東京都営空港条例の改正に合わせまして、都議会のご審議も踏まえ、適切な対応をとることを考えておりますが、さまざまな被害の状況を踏まえまして、きめ細かな対応を行ってまいります。

○のがみ委員 ぜひとも当時の事故被害者に対しての支援を実現するよう強く求めておきます。
 最後に、都営空港は島民の生活や産業を支える離島交通の拠点として、また、災害時は防災上の基地となるなど重要な役割を担っておりますが、その役割を今後とも果たしていくには地元等の理解が必要です。
 今後とも、地元等への丁寧な説明を行いながら、都営空港の安定的な運営を実現するよう要望して、私の質問を終わります。以上でございます。

○尾崎委員 私の方からも、東京都営空港条例の一部を改正する条例について幾つか質問させていただきたいと思います。
 都はこれまで、事故の被害者救済のために一時支援金と貸付金を創設してきました。
 私は、ことしの三月二十日の経済・港湾委員会で、二〇一五年の墜落事故はパイロットが死亡しているだけに、まだ補償が決まらない中で、市民の方からは被害者に借金が残るようなことはあってはならないと厳しい声が上がっていることを紹介し、被害者の負担になるようなことのないよう改善を求めてきました。
 今回の航空機墜落事故における新たな被害者支援制度は、都営空港を利用した航空機が都内に墜落した際、住宅に被害を受けた住民に対し、都が迅速に生活再建を支援する制度を構築するもので大変重要です。
 そこで伺います。
 都は、昨年の十一月二十一日に、調布飛行場の諸課題解決に向けた取組についてをまとめ、住民説明会も行っています。
 その中で、自家用機所有者等に対し、航空機保険の第三者賠償責任保険の義務化と都が継続的にチェックを実施するとなっていますが、自家用機所有者全てが保険に加入しているのか、この間、都は、どのようにいつチェックしたのか伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 都は、事故後直ちに全ての自家用機が航空機保険の第三者賠償責任保険等に加入していることを確認いたしました。
 また、毎年度、航空機使用届け出書を提出する際には、調布飛行場を利用している航空機について、航空機保険の写し等の提出を求め、保険に加入していることを確認しているところでございます。

○尾崎委員 ただいまのご答弁で、全ての自家用機を所有している人が保険に入っているということがわかりました。
 では、今回提案の条例改正の趣旨について確認します。
 あわせて、条例改正の施行は平成三十年八月一日となっています。重要なことなので確認したいと思いますが、二〇一五年七月二十六日に起きた墜落事故に対しては、さかのぼって適用するようになるのでしょうか。
 その際、被害者への説明はいつ行うのか伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 都は、都営空港を利用する航空機が万が一、都内に墜落した際に、生活の本拠である住宅が損壊した事故被害者の迅速な生活再建を支援するため、東京都営空港条例の改正を提案いたしました。
 また、平成二十七年の事故被害者に対しましては、今回の東京都営空港条例の改正に関する都議会のご審議を踏まえまして、適切な対応をとることを考えておりますが、さまざまな被害の状況も踏まえまして、きめ細かな対応を行ってまいります。

○尾崎委員 被害者からの支援金請求を受けてから支援金支払いまでの期間は、どのくらいかかると想定しているのか伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 事故被害者からの支援金の請求を受けまして、建てかえや修繕等に必要な資金につきましては、被害の状況等に応じて速やかに支給する予定でございます。

○尾崎委員 墜落事故による被害者の方々は、今もって事故の前の生活を取り戻せない状況です。早急に説明を行い、きめ細かな対応をお願いしたいと思います。
 昨年十一月にまとめられた調布飛行場の諸課題解決に向けた取組についての中に、事故機に関する聞き取り調査結果で、遊覧飛行やチャーターなどが疑われる不適切な飛行が散見されたことが明らかになり、航空法違反が疑われる飛行については、国に情報提供していくとなっていました。
 墜落事故があった地元住民の方々からは、新たな支援制度ができたことはよかった、しかし、事故の裁判で明らかになったように、違法な有償チャーター飛行を見逃してきた都の責任は重大だという声が寄せられています。
 今回の墜落事故で、東京地裁は、国の許可を得ないまま無許可で乗客からお金を取って飛行したとして、航空法違反の判決をいい渡しました。
 慣熟飛行を目的にしていると登録していたわけですが、実際はお金をもらって飛行していたことになります。
 都は、一九九七年に調布市との覚書、二十七項目を協定し、遊覧飛行は禁止されています。事故機が遊覧飛行だった疑いが残ります。
 調布市との覚書を遵守すべきですが、都の認識を伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 調布飛行場におきまして、遊覧飛行や体験飛行等が行えないことを繰り返し徹底してきた中で、航空法違反が行われたことはまことに遺憾であります。
 安全対策の徹底に加え、飛行目的の明確化とその目的に応じた搭乗者の制限、事前登録や本人確認の徹底など、空港使用手続等の厳格化に取り組んでまいります。
 引き続き、地元三市と結んだ東京都調布離着陸場の整備及び管理運営に関する協定書を踏まえまして、管理運営の一層の適正化に努めてまいります。

○尾崎委員 航空法違反が行われたことはまことに遺憾との答弁でしたが、二〇一五年に墜落事故が起こった直後、住民の方々からは遊覧飛行だったのではないか、ホームページなどで遊覧飛行を誘う記事が載っていたという声がたくさん寄せられました。
 そして、都は、なぜ遊覧飛行かどうかのチェックができなかったのかと、都の責任が厳しく、そのとき問われました。都の責任は重大です。
 地元三市と結んだ協定書については、遵守することを重ねて求めておきます。
 住民の方々からは自家用機の飛行の再開はやめて、ほかの飛行場に移すべきだとの声も多くあります。
 都は、安全体制の強化を挙げていますが、今後、厳しいルールとチェック体制が必要です。
 第三者チェックの導入など、安全対策の強化の進捗状況について伺います。

○松本島しょ・小笠原空港整備担当部長 調布飛行場では、事故後直ちに、機長や整備士が安全講習会を受講することや講習会に参加した整備士が機体を点検、整備することを義務づけました。
 今後は、事故を未然に防ぐための管理運営の見直しやチェックシートの導入など、さまざまな安全対策を行うとともに、これらの安全対策の有用性を検証するため、新たに外部有識者による監査も実施いたします。
 現在、こうした取り組みを実施するための具体的な準備を進めておりまして、安全・安心に基づく都営空港の管理運営に努めてまいります。

○尾崎委員 今回の航空機墜落事故における新たな被害者支援制度は、都営空港を利用した航空機が都内に墜落した際、住宅に被害を受けた住民に対し、都が迅速に生活再建を支援する制度で大変重要ですが、前提となる安全対策問題ではまだまだ不安があります。
 日本共産党都議団は、そもそも住宅街の中には飛行場はふさわしくないと、この間も意見を述べてきました。
 調布飛行場は、伊豆諸島などを結ぶ大事な飛行場です。
 しかし、二度と同じような墜落事故を起こさないためには、調布飛行場の閉鎖を目指し、伊豆諸島などと結ぶ飛行場を確保するために、本格的な検討を始めるよう強く求めて、質問を終わります。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本案に対する質疑はこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、付託議案に対する質疑は終了いたしました。

○伊藤委員長 次に、報告事項、十号ふ頭西上屋(三十)新築工事外三件に対する質疑を一括して行います。
 本件については、いずれも既に説明を聴取しておりますので、直ちに質疑を行います。
 発言を願います。
   〔「なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で港湾局関係を終わります。

○伊藤委員長 これより中央卸売市場関係に入ります。
 初めに、理事者の欠席について申し上げます。
 中央卸売市場の福崎新市場整備部長は、所用のため、本日の委員会に出席できない旨の申し出がありました。ご了承願います。
 報告事項、平成二十九年度東京都中央卸売市場会計予算の繰り越しについて外四件に対する質疑を一括して行います。
 本件につきましては、いずれも既に説明を聴取しております。
 その際要求いたしました資料は、お手元に配布してあります。
 資料について理事者の説明を求めます。

○岡安管理部長 去る六月七日の当委員会で要求のございました六点の資料につきまして、お手元に配布してございます経済・港湾委員会要求資料に基づきましてご説明申し上げます。
 表紙をおめくりいただきまして、一ページをお開き願います。
 1、千客万来施設事業者との協議経過でございます。
 一ページから二ページにかけまして、平成二十四年十一月二十七日に、千客万来施設事業に係る基本方針案の公表を行って以降の事業者の募集、決定の状況やその後の協議状況、また、関連いたしまして、市場移転に関する関係局長会議の開催などの事項を記載してございます。
 次に、三ページをお開き願います。2、千客万来施設事業にかかる江東区への報告等の経過でございます。
 平成二十三年七月十九日に、江東区に豊洲新市場整備につきまして意見を付して大枠を了承いただいて以降、江東区及び江東区議会の清掃港湾・臨海部対策特別委員会に随時、その経過を報告してまいりました。三ページから四ページにかけまして、それらの状況を記載してございます。
 なお、直近におきましては、本年六月十一日に開催されました同委員会に、今回の状況を報告してございまして、その内容について記載してございます。
 次に、五ページをお開き願います。3、ウエルポイント工配置概要図でございます。
 ウエルポイント工における施工箇所、施工本数、残地の有無を五ページから七ページにかけまして、街区ごとに記載してございます。
 次に、八ページをお開き願います。4、追加対策工事の各街区のスケジュールについてでございます。
 地下ピット換気設備等追加対策工事、地下ピット床面等追加対策工事、地下水管理システム機能強化対策工事の三つの対策工事につきまして、街区ごとに講習及び工事の実施時期を記載してございます。
 次に、九ページをお開き願います。5、地下ピットにおける追加対策の専門家会議による有効性の確認方法についてでございます。
 (1)、コンクリート表面での水銀等ガスフラックスの測定、(2)、地下ピットのコンクリート敷設工事、換気工事完了後の空気測定につきまして、測定箇所を記載してございます。詳細につきましては、一〇ページから一二ページに記載してございます。
 次に、一三ページをお開き願います。6、移転延期以降に業界から寄せられた豊洲市場の使い勝手に関する主な要望でございます。
 (1)といたしまして、物流施設等に関する要望、(2)としまして、売り場、店舗に関する要望、(3)としまして、買い出しや通勤等における利便性向上に関する要望を記載してございます。
 以上、簡単ではございますが、要求のございました資料の説明を終わらせていただきます。ご審議のほどよろしくお願い申し上げます。

○伊藤委員長 説明は終わりました。
 ただいまの資料を含めまして、これより本件に対する質疑を行います。
 発言を願います。

○森村委員 このたび豊洲市場の千客万来施設の運営事業者として、万葉倶楽部が東京二〇二〇大会後の着工を条件に事業を進めていく旨を表明したことで、滞っていた協議が前に向かって動き始めました。
 まずは、これまでのさまざまな行き違いや不信感を超えて事業開始に向けた前向きな判断を表明された万葉倶楽部の姿勢を歓迎するとともに、この間、粘り強い交渉を続けてきた都の努力に敬意を表したいと思います。
 今後も引き続き、信頼関係の回復に向けた協議をしっかりと進めていただき、事業開始に向けた課題の解決を一日も早く行っていただけるよう期待いたします。
 さて、その上で着工までの暫定利用についてはまだ白紙で、どのような形でにぎわいをつくっていくのかの道筋はこれからであること、着工までの間に経済社会状況の変動など、何らかの理由により事業の見直しが図られるという可能性を完全には排除できないことなど、引き続き詳細に検証しなければならない課題があります。
 協議を再開したばかりにて、現時点で確定していない事項が多いことは承知しておりますが、本質疑を通じて、これからどのような交渉や手続が行われることになるのか、また、どのような課題が都と事業者双方に残っていて、条件等を詰めていかなければならないのかを伺います。
 まず、都と万葉倶楽部との間で行われた交渉の過程について伺います。
 代表質問において、万葉倶楽部との会談で表に出ない約束があるのではないかという臆測についての我が会派の質問に対して、知事は新たな約束などをその間で交わしたという事実は全くない旨、明確に答弁されました。
 知事と万葉倶楽部高橋会長との会談には、市場長が最初から最後まで完全に同席されていたものと認識しておりますが、その認識で間違いないか、また、千客万来事業の担当者レベルにおいても、現在、公知になっている条件以外には、都と万葉倶楽部の間に何ら新たな合意事項などはないという認識でよいか、改めてお伺いいたします。

○村松中央卸売市場長 五月三十日の知事と万葉倶楽部高橋会長との会談には、私も同席しておりました。
 会談では、知事が豊洲市場に係るさまざまな課題検証に追われる中で、事業者である万葉倶楽部に対して十分な配慮をして来なかったことにつきまして、誠意を持って陳謝をいたしまして、今後の事業の進め方について率直な話し合いが行われたことから信頼関係の回復が図られ、翌日の事業者からの新たな提案につながったものでございます。
 会談当日に新たな約束などを交わしたという事実はございません。

○森村委員 六月十一日に、江東区の清掃港湾・臨海部対策特別委員会に市場長が招致され、千客万来施設事業の状況について報告をされたと聞いておりますが、江東区としては、万葉倶楽部との交渉の過程などについて適時適切な報告がなかったという趣旨で、都の説明責任について不信感を募らせたものと理解しております。
 地元区である江東区に対しては、豊洲移転を目前に控え、丁寧な情報提供を行いつつ、理解が得られるように協議を重ねていただくことが前提だと考えますが、今回の江東区への報告の経緯がどのようなものであったのか、お伺いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 千客万来施設の事業者であります万葉倶楽部とは、これまでも事業実施に向けまして継続的な協議を進めてまいりましたが、五月二十八日の回答におきましては、事業実施についての明確な回答が示されなかったため、協定の解除も視野に入れ、実務的な調整を進めていたところでございます。
 そうした中、三十日夜、急遽、知事と万葉倶楽部会長とが会談をし、知事から誠意を持って陳謝をしたほか、事業者側からは、今から着工しても、東京二〇二〇大会後に着工した方が結果として事業が成功するのではないかといった旨のお話がございました。
 都側からは、そうした案があるのであれば正式に文書を示してほしいと伝えましたところ、翌三十一日に事業者から新たな提案があったところでございます。
 事前に江東区と調整した内容と大きく異なっており、また、早急に方針を決めなければならないということもございまして、三十日午後に知事が江東区に直接出向きまして、直接区長にご説明させていただいたところでございますけれども、急な展開だったとはいえ、江東区や江東区議会と事前に十分な調整ができなかったことにつきまして、まことに申しわけなく思っているところでございます。
 引き続き、江東区に対しまして、この間の一連の経緯や今後の都の対応につきまして丁寧に説明するとともに、にぎわい創出に向けた方策を早急に示すことでご理解いただけるよう努めてまいります。

○森村委員 済みません、三十日の午後ですか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 申しわけございません。三十一日の午後に、知事が直接江東区に出向いてご説明させていただいたところでございます。

○森村委員 次に万葉倶楽部との間で締結している基本協定書について伺います。
 平成二十八年六月に、都と万葉倶楽部との間で締結された千客万来施設事業、六街区基本協定書ですが、これまでの交渉の経緯からどのような位置づけにあるか確認します。
 まず、基本協定書はまだ有効であるのか。次に、事業用定期借地権設定契約等の締結に向けて、今後、協議を進めていくものと理解してよろしいか。そして、万葉倶楽部から提出されている提案書に基づいた事業計画書がこれから提出されるという理解でよろしいか、個々の文書の役割と目的についても、あわせて伺います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 都と事業者との契約関係についてでございますけれども、基本協定書は事業目的、それぞれの責務、事業スケジュールなどの事業実施に係る事項を網羅的に定めたものでございまして、平成二十八年六月に締結をいたしました。
 その後、市場の移転延期に伴いまして、基本協定に定めた事項のうち、施設の完成期限など具体的な事業スケジュールにつきましては、改めて協議して定める旨の合意を平成二十九年二月に締結してございまして、これに基づき、現在、事業実施に向けた協議を進めているところでございます。
 本協議が調い、基本協定の改定を行った後に、事業者から具体的な事業計画書の提出を受け、都が承認することとなるものでございます。
 その後、工事着工前までに、事業用定期借地権を設定する契約を締結することとなるということでございます。

○森村委員 万葉倶楽部が事業に着手を予定する二〇二〇年に向けて、にぎわい施設が確かな歩みとなるように願うのは私たちだけではありません。多くの都民の望むところでもあります。
 そのためには、各種協議事項が合意に至り、早期に定期借地権設定契約が締結されることが必要です。
 都には、万葉倶楽部に対して十分な配慮をいただき、可能な限り速やかに定期借地権設定契約の締結に至ることを期待しますが、事業者と合意するために協議が必要となる具体的な事項、あるいは論点はどのようなものか伺います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 事業者から東京二〇二〇大会後の整備着手との提案を受け、現在、事業者との間で具体的なスケジュールや諸条件など事業実施に向けた課題整理を進めているところでございます。
 具体的には、公募時に提案したコンセプトや施設規模の遵守、建設工事の着手時期や完成時期などを十分に協議し、確約させることにより、確実な施設整備を図ってまいります。
 なお、事業者との合意に当たりましては、本年一月以降、事業実施に向けて協議してきた施設整備可能な延べ床面積が当初予定よりも減少したことに伴う貸付料の取り扱い、テナントリーシングへの協力、にぎわい創出や豊洲ぐるり公園との回遊性確保策などの諸条件についても整理してまいります。

○森村委員 今回の万葉倶楽部の判断は、知事の対応を踏まえた上でのものでありつつ、確固とした事業見通しに基づいたものであると受けとめておりますが、万が一、社会情勢の激変などにより、事業の見直しが余儀なくされることになった場合、どのような義務を相互に負うことになるのか、基本協定書においては、具体的にどのような取り決めになっているものか、お伺いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 基本協定におきましては、都と事業者との双方が事業者の提案内容の具現化を進めるため、互いに協力することを規定してございます。
 また、事業者が債務不履行となり、協定解除になる場合や事業者の責めに帰すべき事由により定期借地権設定契約が締結できない場合などにつきまして、事業者が提案した貸付料の十二カ月分に相当する額の違約金を都から事業者に請求できることとなっているところでございます。

○森村委員 万葉倶楽部とは、これまでの経緯もあるので、ぜひ誠意を持って丁寧な協議を行う必要があります。
 市場を受け入れてくれている江東区への丁寧な配慮も極めて重要です。
 今後、どのような点に留意して事業者との協議を行い、また、江東区への説明や調整等を行っていくのか市場長にお伺いしまして、私の質問を終わります。

○村松中央卸売市場長 千客万来施設事業は、豊洲ならではの活気やにぎわいを生み出し、豊洲市場の魅力を高める上で大変重要なものと認識しております。
 事業者との協議につきましては、現在、事業者から東京二〇二〇大会後の整備着手という提案を受けまして、都として事業実施に向けた前向きな内容と受けとめ、協議に応じるという判断を行いました。
 現在、具体的なスケジュールなどの課題を整理しているところでございます。
 今後、建設工事の着手時期や完成時期などについて十分詰めた上で、その内容を事業者と締結する協定等に盛り込むことで、確実な施設整備を図ってまいります。
 また、江東区に対しましては、今回の一連の経緯や都の対応について事前に十分な調整ができなかったため、改めて丁寧に説明するとともに、千客万来施設を確実に整備することや、それまでの間、にぎわい創出に向けた方策を早急に示すことでご理解をいただき、その後、事業者と最終的な合意を図っていきたいと考えております。
 事業者や江東区と力を合わせて、活気とにぎわいにあふれ、地域に親しまれる豊洲市場をつくり上げてまいります。

○伊藤委員長 この際、議事の都合により、おおむね十分間休憩いたします。
   午後二時二十分休憩

   午後二時三十一分開議

○伊藤委員長 休憩前に引き続き、委員会を開きます。
 質疑を続行いたします。
 発言を願います。

○山崎委員 それでは、千客万来施設事業について、お伺いさせていただきたいと思います。
 きょうの我が会派の資料要求の中にも、千客万来事業者との協議経過という、また江東区とのやりとり、そういったものを資料請求させていただきました。
 まず、その中で、この千客万来施設事業、にぎわい施設でありますけれども、振り返りますと平成二十四年の十一月の二十七日に基本方針の案が公表をされて以来、いまだにしっかりと解決ができていない、そのような状態であることは、きょう、経済・港湾委員会のメンバーの方も、まずしっかりとご認識をいただきたいと思います。
 一回目の公募によって、これもままならぬ、そして二回目の公募で、今回の万葉倶楽部さんが事業者として決定をしたわけでございます。
 一体何年かかって、この事業がしっかりとスタートされるのか、そして、いつになったらこのことがしっかりと完結をするのか、そういったことも含めてきょうはお話をお伺いしていきたいと思います。
 まず、江東区との約束についてお伺いいたします。
 築地市場の豊洲移転に当たり、江東区は土壌汚染、当時、土壌汚染の問題がいろいろとありました。この問題で、大変ネガティブな注目を浴びる状況においても受け入れを、江東区はしっかりと受け入れするという重い決断をいたしました。
 そこで、江東区が豊洲市場の受け入れを了承するに当たり、都は三つの約束をいたしました。
 都は、どのような約束をしたのか、お伺いいたします。

○前田移転調整担当部長 豊洲市場の整備につきましては、平成二十三年七月の江東区議会におきまして、土壌汚染対策を確実に実施すること、地下鉄八号線の事業化やバス路線の新設など交通対策に取り組むこと、千客万来施設について、新市場と一体となったにぎわいの場となるよう整備を行うことといった意見を付して、大枠でご了承いただいたところでございます。

○山崎委員 今の答弁の中にもありました、まずは土壌汚染対策、そして地下鉄八号線の延伸を含む交通対策、そしてにぎわい施設の整備、この三点の実現を、都は、江東区と平成二十三年七月、約束したわけであります。
 そして、にぎわい施設の約束の具体化が千客万来施設であるということであります。
 江東区も江東区議会も、この三つの約束に何度も何度も言及をしてまいりました。
 これまでに江東区議会にも出席をしている市場長、江東区議会の臨特委の中で、市場長も何度もこの委員会に東京都として出席をしております。
 皆さんにもぜひご理解をいただきたいのは、この席にも細田委員、あぜ上委員、いらっしゃいますけれど、お二人は江東区議会の区議会議員としての時期もございました。
 そういった中で、この江東区になぜ東京都の幹部職員が来て、いろいろな事業に対してご説明をするんだ、ご報告をするんだというところをちょっとお話させていただきますと、江東区はかつてごみ問題という大きな東京のごみを一手に預かる、そういう時代がございました。
 その中での話の中で、やはり東京都とのしっかりとした連携を前に進めていかなきゃいけない、そういうことで、その時代から東京都との、幹部職員との江東区議会とのやりとりがスタートをしているわけでございます。この豊洲の市場の問題に限って、江東区議会の臨特委がスタートしたわけではありません。
 ぜひその点は、まず、各委員の皆様にもご理解をいただきたいと思います。
 そこで、先ほど三つの約束、江東区は何度も言及をしてきたわけでございますけれど、これまでに、江東区議会にも、もちろん市場長は出席をしております。
 これらの三つの約束について市場長は十分承知をしていると思いますが、そのような理解でよろしいですか。端的にお答えください。

○村松中央卸売市場長 江東区から豊洲市場の受け入れの条件として示された三つの事項につきましては、もちろん認識をしております。

○山崎委員 話を前に進めます。千客万来施設の予定事業運営者は、現在万葉倶楽部でありますが、その経緯について確認を、これからしていきたいと思います。
 万葉倶楽部が千客万来施設の運営事業者に決定をした経過について、教えていただきたいと思います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 千客万来施設事業は、最初の公募、第一回目の公募で五街区及び六街区を一体的に開発し、豊洲市場と同時に開業することとして、平成二十六年二月に事業予定者を決定いたしましたが、平成二十七年四月に最終的に辞退となりましたところでございます。
 平成二十七年九月には六街区を先行開発し、豊洲市場開場後、速やかに開業することといたしまして、再公募の募集要項を公表し、平成二十八年一月に提案書を受け付けたところ三グループから応募がございました。
 同年二月、外部専門家等から構成される審査委員会による審査を行いまして、同社が、万葉倶楽部株式会社が最優秀提案者に選定されたことを踏まえまして、翌三月に事業予定者として決定したところでございます。

○山崎委員 その再公募の中で、万葉倶楽部は千客万来施設の応募に提案した内容はどのようなものであったのか、また着工、完成スケジュールを含めて詳しく教えていただきたいと思います。
 また、あわせて続く基本協定の内容と締結時期についても教えていただきたいと思います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 事業者による提案の概要でございますけれども、施設全体のコンセプトといたしまして、豊洲江戸前市場でございまして、食を起点に日本の文化を発信していくというものでございます。
 施設につきましては、商業ゾーンと温泉、ホテルゾーンの二つで構成されてございまして、商業ゾーンは江戸のまち並みを再現したオープンモールで飲食、物販店舗を展開、温泉、ホテルゾーンにつきましては、豊洲の立地特性を最大限に生かしまして二十四時間営業の温泉ホテルを展開するという中身でございます。
 また、平成二十九年一月に工事着工し、商業棟につきましては平成三十年八月、温泉、ホテル棟につきましては平成三十一年八月に開業を予定するというスケジュールであったところでございます。
 また、基本協定の内容と締結時期でございますけれども、基本協定書につきましては、事業目的、それぞれの責務、事業スケジュールなどの事業実施に係る事項を網羅的に定めたものでございまして、平成二十八年六月に締結をいたしました。

○山崎委員 万葉倶楽部の提案では、食を起点に日本の文化を発信する、そのようなことがメーンコンセプトになっていたと思います。
 先ほども答弁がありましたけれども、商業ゾーンでは江戸のまち並みを再現したオープンモールで飲食物販の店舗を展開し、そして、市場に隣接する立地を生かした新鮮な食材を販売する、そしてホテル、温泉、この温浴施設の方のゾーンではキッチンスタジオ、そして道具の市、こういったものを配置し、食の情報を発信するとともに、全天候型のスペースでイベントを実施すると、そのようなコンセプトだったと私は記憶をしております。
 そして、市場会計に納める月額の賃料は七百二十一万円、このような話だったと思います。
 また、江東区との約束において、開業時期は重要な事項でありますが、当初のスケジュールは平成二十九年の一月に着工の上、商業施設は平成三十年八月開業、温泉、ホテルゾーンは平成三十一年八月の開業というものであったと思います。
 まさに、ことしの八月には、本来は商業施設がもう開業していたんです。そして、ホテルと温浴施設の方は、来年の八月に開業する予定であったということでありました。こうしたことが盛り込まれていたわけであります。
 次に、去年の六月二十日以降の万葉倶楽部さんの主張についてもお話をしていきたいと思います。
 小池知事が、豊洲市場の問題について、都議選直前の昨年の六月二十日に発表した基本方針は豊洲移転、築地再開発でありました。結論をどう導き出したのかはわからず、うやむやになっているままであります。
 このことを記者会見、去年の八月の、たしか十日だったと思いますけれど、情報公開という知事の方針に逆行するのではと小池知事に問われたところ、それは、AIだからですという回答をし、悪びれることなく開き直ったことは記憶に新しいと思います。
 万葉倶楽部にとっても、もちろん六月二十日に発表したこと、まさに寝耳に水だったと、そのようなことだったと思います。
 そこで、知事が六月二十日に公表した基本方針、築地を守る、豊洲は生かすにおいて、築地市場跡地に、食のテーマパークを設ける意向を表明したことを受けて、万葉倶楽部にどのように都は説明をし、また先方からどのような意向が都に示されたのか、お伺いいたします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 基本方針の公表以降、万葉倶楽部からは千客万来施設事業と築地再開発との関係について説明を求められたところでございます。
 都からは、都のスタンスといたしまして、七月の関係局長会議で築地再開発に当たっては、千客万来施設事業との整合性を図りつつ、開発コンセプトを具体化していくことを確認したことを、こういったことを説明してまいりました。
 さらに、十一月の知事の記者会見におきまして、千客万来施設を最優先に整備するよう努力すること、基本方針で示した食のテーマパークという表現は、築地の歩んできた歴史を踏まえた一つの考えであること、築地再開発で民間からの提案募集の際、先行する千客万来施設事業のコンセプトとの両立や相乗効果を図れるよう十分配慮することを公表し、丁寧に説明してまいりました。
 万葉倶楽部からは、具体的な内容が不明であり、事業実施の可否について判断できないとされ、繰り返し説明を求められてきたところでございまして、私どもは時期を捉えて継続的に説明をしてきたという状況でございます。

○山崎委員 ありがとうございます。ここで私、本当に疑問でならないのは六月二十日、都議選の直前に知事が発表した基本方針、いろいろとありました。そして、今、答弁もあったように、十一月の知事の記者会見において、千客万来施設を最優先に整備をするよう努力すること、基本方針で示した食のテーマパークという表現は、築地の歩んできた歴史を踏まえた一つの考えであること、築地の再開発で民間から提案募集の際、先行する千客万来施設事業のコンセプトと両立、相乗効果を図れるよう十分配慮することを公表し、丁寧に説明したという今、松田部長からも答弁がありましたけれど、なぜ、なぜ六月二十日の基本方針の中に、今いった内容をしっかり入れられなかったのか。
 六月二十日のときにこういった事項をしっかりと入れていれば、このような事態に私はなっていなかったと思いますよ。なぜこういうことができなかったのか、いまだにわかりません。
 まさに、六月二十日の基本方針というものが、どれだけ市場当局の皆さんにとっても、どういう思いをされたのか、また、市場関係団体、市場で働く人たちもどのように思ったのか、そして都民の皆さん、江東区の皆さん、そして、万葉倶楽部の皆さん、いろんな方々がどのように思ったのか。
 なぜ六月二十日のときに、このような事項をしっかり入れていなかったのということが、私には今でも理解ができないところであります。
 それでは、次に移りたいと思います。
 一時期、万葉倶楽部が都に対して、損害賠償の訴訟を検討しているという報道がありました。
 たしか昨年の九月本委員会で、都との約束を守らない万葉倶楽部こそが、都に対して損害賠償をすべきとの主張が、本委員会で質疑をされたときに、そういった意見がありました。
 たしかこの日、その九月のときに、同日に知事の記者会見があったと思います。知事の記者会見の中でも、ちょこっとそのような損害賠償みたいな、損害みたいな、そんなようなニュアンスの言葉が発せられていたと思います。
 ただ、この委員会の中で発言をされた委員、時間的に見ると、同日の時間経過を見ると、知事の記者会見の後だったと私は思います。
 そのようなことがあったと思いますけれど、それでは聞いていきます。
 その主張は成り立つものと都は考えているのか。もう一度いいますよ、都との約束を守らない万葉倶楽部こそが、都に対して損害賠償すべきとの主張がございました。
 この主張は成り立つものと都は考えているのか、教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 都と万葉倶楽部の間におきましては基本協定を締結してございまして、その基本協定の中で、都と事業者である万葉倶楽部さん双方が、事業者の提案内容の具現化を進めるため、互いに協力すると規定してございます。
 また、事業者が債務不履行となり、協定解除になる場合、事業者の責めに帰すべき事由により契約が締結できない場合などにつきまして、違約金を都から事業者に請求できるという規定がございます。

○山崎委員 ちょっと今の答弁は、なかなかわからないんですけれど、その主張は成り立つものと都は考えているのかどうなのか、それだけお答えください、簡潔に。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 先ほどご答弁いたしましたけれども、基本協定の中に損害賠償、そういった規定がございますけれども、私どもといたしましては、万葉倶楽部さんに丁寧に対応することで、事業実施に向けて前に進めていきたいということで当時やっていたということでございます。

○山崎委員 それでは、次の質問に移ります。
 平成二十九年の十一月六日月曜日、新市場建設協議会で移転の開場日を平成三十年の十月とすることで、市場業界と都は合意をしたわけでありますが、これを受けて江東区長と江東区議会議長がコメントを発表しております。そのコメントはどういう内容であったか、教えてください。

○前田移転調整担当部長 昨年十一月六日に、江東区長は、江東区との三つの約束事が一つも履行されていないことに強い危機感を抱いているとした上で、にぎわい施設を整備することが確定しない限り、市場の受け入れを再考せざるを得ない旨のコメントを発表されました。
 また、江東区議会議長は、江東区との約束が何一つ果たされていないとした上で、都の対応が不誠実であり、現状のままでは市場の受け入れは困難といわざるを得ない旨のコメントを発表されました。

○山崎委員 千客万来施設の着工のめどが立たない中で豊洲市場への移転日が決まる状況に、江東区や江東区議会が不安を募らせるのはもちろん当然であります。地元からすれば、都は約束をほごにするのではないかという、そのような心配に思うのも当然であったと思います。
 それら江東区長と江東区議会議長の声明を伝える記事が業界紙に掲載されました。水産仲卸の団体が、受け入れ区の反対があるのでは、移転、開場日を決めることは困難だとして移転に慎重になり、新市場建設協議会が中止になったわけであります。中止になった、その至った理由について確認をいたします。

○影山新市場整備調整担当部長 江東区長及び江東区議会議長のコメントを受けまして、業界団体において、地元区の受け入れが明確にならない中で開場日を決定することは難しい旨の意見が出され、団体の意見がまとまらない状況となったことから、新市場建設協議会の開催が中止となったものでございます。

○山崎委員 市場当局は、地元区と情報共有を密に進めるべきではなかったでしょうか。この教訓は果たして生かされているんでしょうか。
 何がいいたいかというと、市場受け入れ区に対して、開場日、設定するに当たって、今までいろんな経過がありました。そして、江東区長や江東区議会議長がいろんなコメントを出して、それにもかかわらず、東京都の対応がどうだったのか。この時点でも、万葉倶楽部のこの千客万来事業の前に、移転日のことでもこういった東京都の対応が事実としてあったわけです。ですから、私はこの教訓が今、生かされているのかというところをお話させていただいたわけであります。残念ながら、ノーとしかいえないと思います。
 次に、昨年の十二月の知事の江東区訪問の内容について、何点かお伺いしたいと思います。
 昨年の十二月十八日、開場日の決定に先立ち、長谷川副知事が江東区を訪問しております。その際、千客万来施設の整備について、進捗がなかなか進まないということから、平成三十年の三月末までの期限を切って、都は、万葉倶楽部と交渉するとの話になったということを聞いておりますが、そのような理解でよろしいですか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 東京都と事業者である万葉倶楽部との間で、双方とも、本年三月末を目途に事業実施に関して結論を出すことを前提に協議を重ねてきたところでございます。

○山崎委員 わざわざ長谷川副知事がいらして、ことしの三月末、期限を切って、事業実施に関しての結論を出していく協議を重ねてきたところであると、今、答弁がございました。
 それではまた、年末の去年の二十七日、小池知事は江東区長のもとを訪れ、移転日決定の報告をしておりますが、その際に、三つの約束について、江東区長からどのような発言があり、小池知事はどう応じたのか、お伺いいたします。

○前田移転調整担当部長 江東区長からは、長谷川副知事が江東区に来て、約束の三つの件、いろいろな謝罪も含めてあったと。それに対して、その約束を信じて、長い間かかっている課題でもあるので、ぜひひとつご理解とご協力をお願いしたいということを知事に対してもお話をされております。
 知事の方からは、長年、区が主張されていることを聞いているし、改めて副知事が要点を確認させていただいて、しっかり連携をとっていきたいということを改めて、知事の方からもお願いをさせていただいているところでございます。

○山崎委員 今、長谷川副知事が十二月の十八日に謝罪をされたという意味でいいんですよね、答弁の中でね。しかし、私、ちょっとその前に今、反応してしまったんですけれど、実は報告事項の中で、江東区との千客の、東京都の関係の話の中で、長谷川副知事が来たときに謝罪をしたとは書いてないんですね、たしか。
 平成二十九年十二月十八日、副知事が区長、議長に面会。土壌汚染対策、交通対策、にぎわいの場の整備の状況について説明と。ここで謝罪してるわけですよね。
 市場長、どうですか。副知事が来て謝罪されたんですか、されてないんですか、教えてください。今、謝罪したといっていましたけれど、まずちょっと教えてください。

○村松中央卸売市場長 昨年の十二月の十八日でございます。副知事が江東区長をまず訪問させていただきまして、三つの項目がどれも解決されていない状況について、江東区及び江東区議会の皆様に対して大変申しわけなく思っているという発言がございました。

○山崎委員 ですから、各局横断して、この後、事業をやっていくという中で、副知事が来て謝罪をされておりますよね、十二月十八日に。で、知事が十二月の二十七日に来て、確かに、ことしの十月十一日に決定いたしましたと、そういう報告をされました。そのときに、なぜ、いろいろなことで誠意ある態度、誠意ある対応を、小池知事は江東区に対して何でなされないのか。このときも私、本当に思いましたよ。
 たしかこの日は、オリンピックの江東区の臨海部の視察が先に入っていたんですよね。その予定が先に入っていた。で、江東区に来るから、ついでじゃないけれど、江東区役所、区長のところに行ってお話をすればいい。恐らく江東区の区議会や、そういう江東区の関係者はそのように思っています。初めに、だって、オリンピック・パラリンピックの競技会場の視察が入って、本来はそうではないと思いますよ。
 十月十一日の決定をした、その経過も含めて、そして、これからのいろんな対応も含めて、まずは江東区にちゃんとお話をする、そういうことが私は誠意ある対応だったと思いますよ。それがオリンピックの視察と兼ねて一緒に来られるというのはいかがなものだったのかな、そのように残念でなりません。
 それでは、次の質問に移ります。
 昨年の末からことしの三月の末までの平成二十九年度第四・四半期で、都は万葉倶楽部とどのような交渉を進め、どのような成果を得られたのか、お伺いいたします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 昨年十二月に豊洲市場の開場日が決定されたこと、こうしたことを契機にいたしまして、事業者とは、年明けの一月以降、貸付料の取り扱いなど、事業実施に向けた諸条件について協議を行ってまいりました。
 都といたしましては、先方の要望を踏まえつつ、法令にのっとって、法的側面からの確認も行い、行政として適正な範囲での対応について検討してきたということでございまして、その結果、協議は三月末までに一定程度進捗していたと考えているところでございます。

○山崎委員 今、三月末まで一定程度進捗をしていたと考えている。ねえ、松田部長。三月の末まで一定程度進捗をしていたことが、なぜこんなに時間かかっているの。四月以降からまたいろんな出来事があったから、このような時間がかかったと思いますよ。万葉倶楽部さんもそう、東京都もそう、両者ともそうです。
 それでは、築地に食のテーマパークをつくるのかつくらないのか、築地再開発はどうなるかが判然としない、そういった中で、このように事業に大きな影響を及ぼす重要なことがはっきりしていないから、だから、態度を決められないのは当然だったと思います。
 それでは、市場長にお尋ねいたします。
 ことしの三月二十七日、江東区議会で、千客万来施設事業の進捗について、市場当局はどのような報告をし、なぜ、江東区議会から審議拒否を受けるに至ったのをどのように考えているのか、教えてください。

○村松中央卸売市場長 千客万来事業、万葉倶楽部との交渉につきましては、区議会からも、今年度末までに決着をつけてくれるようにということで要望を承っておりました。
 そうした中で、事業の推進というか、決着がつけられなかった、万葉倶楽部との説得ができなかった、そういうこともあって、とりたてて新しい動きをご説明できないという状況になったことから、そうした動きがない中で報告があっても仕方ないだろうということで、その日は報告を求めないという扱いになったと考えております。

○山崎委員 江東区議会から審議拒否、これ大きなことですよね、市場長ね。この時点、三月の末までに長谷川副知事が来て決めていくっておっしゃったから、それを江東区は東京都の意向を信じて今までやってきているわけですよ。それが、結果が出ない、何も回答ができない、だから審議拒否になった、そういうことでよろしいですよね。どうですか。

○村松中央卸売市場長 その日まで事業の進捗について結論が出せなかったということでございます。

○山崎委員 ここでも東京都の対応、どうなっているのかというところがよくわからなかったところであります。こういったことが事実でありますので、今、市場長もしっかりお答えをいただいていると思うので、ぜひこれからもまた聞いていきたいと思います。
 小池知事は、四月の二十日、記者会見で、万葉倶楽部に対して、四月二十五日までに事業の継続の意思について回答を求めていることを、記者会見でたしか明らかにされました。私もその記者会見、見ていました。
 そもそも、四月以降も、都は万葉倶楽部を訪問して、四月中も交渉を続けてきたと思いますが、四月中はいつ、どのような交渉をしてきたのか、お伺いいたします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 本年四月に入ってからの事業者との協議でございますけれども、先ほどお話ございましたけれども、三月末までに一定程度協議が進捗し、遅くとも四月早々に事業実施の判断をいただけるというふうに考えていたところでございます。
 それまでの一連の協議の経緯を踏まえまして、その後も連日、連絡をとらせていただいたり、足を運んで対応してまいったところでございますけれども、四月十八日に都から事業者に対して、事業実施に向けた意思について四月二十五日までに回答していただくよう、文書で依頼をしたところでございます。
 これに対し、事業者から、二十五日に、築地再開発の具体的な内容等について明らかにならない限り、事業実施について判断できないという旨の回答がございました。
 それまでの間、事業者と真摯な協議を積み重ねてきたこともありまして、引き続き、事業者に事業を実施していただきたいというふうに考えまして、早期に事業実施の確約が得られるよう対応していくこととしていたところでございます。

○山崎委員 今、松田部長が、遅くとも四月早々に事業の実施の判断をいただけるものと考えていたという答弁がございましたけれど、その四月早々に判断をいただけるというんであれば、もしそうであったならば、三月の末に江東区にいろいろと説明できたんじゃないんですか。ねえ、市場長、どう思います、それ。
 だって、四月早々に判断がつくっていうことがあれば、三月の二十七日に江東区議会は委員会を開いているわけですから、そこで何らかの、そんな審議拒否なんかにならないで、四月の早々にこうなりますよということが何でいえなかったのか、どう思いますか。

○村松中央卸売市場長 三月末を目途に事業者とは合意をしたいということで、双方で協議を進めてまいりました。その中で、いろいろ万葉倶楽部側の要望も聞きながら、都として行政的にできる範囲の中でいろいろな対応を示してということで協議を進めてきて、先ほど担当部長がご答弁したのは、そういう状況を踏まえて、事務的に前進があったという感触をお話ししたところでございます。私自身もそのような感触を得ていました。
 しかしながら、これは交渉事ですので、それが最終的に合意になるかどうかということについて、その時点でまだ確約は得られていませんでしたので、江東区側に、はっきりしていない状況の中でお話しすることはなかなか難しかったんだと考えております。

○山崎委員 じゃあ、三月の末までしっかり結論を見出していくなんていうこと、長谷川副知事がいわれたこと、それがどこ行っちゃうって話なんですよ。やっぱり約束事っていうことは守っていかなきゃいけない。それが江東区と東京都の信頼関係を築いていく、そういうことにつながるわけですから、ぜひお願いをしたいと思います。
 一方で、報道では、万葉倶楽部の方は、四月中旬の一部報道で、都から土地の賃料を一割、二割安くするという打診をされたと明かし、それでも受け入れがたいとの考えを披瀝している、そのような記事が、報道がございました。四月の、たしかこれ、二十一日の日経新聞だったと思います。
 今の話、これは事実でしょうか。また、事実であれば、都は、いつ、どのような提案を万葉倶楽部にされたのか、教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 万葉倶楽部と東京都の間におきましては、一月から三月の間に事業実施に向けた提案、打ち合わせ、調整といったものを行ってきたところでございます。
 先ほど副委員長、お話がございましたけれども、賃料のお話とか、そういったものにつきまして、現在まだ交渉中ということでございますので、詳細については申し上げにくい部分もございますけれども、そういったもの、賃料のものでありますとか、テナントリーシングの協力でありますとか、そういったことについて、事業実施に向けました実務的、具体的な打ち合わせ、そういったものをさせていただいてきたところでございます。

○山崎委員 じゃあ、何で万葉倶楽部の方は、都から土地の賃料を一割、二割安くするという打診があったと明かしたんでしょうかね。だって、東京都がそんなことをいわなかったら、万葉倶楽部の方はそんな発言されないですよね。
 もう一回聞きますよ。これ、これからいろんな意味で、こういったことが表に出ていく中で、皆さん方も気をつけて答弁をしていただかなくてはならないと思っております。大きなことです。
 もう一回聞きます。今の話、事実であれば、都は、いつ、どのような提案を万葉倶楽部にされたのか、お伺いいたします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 申しわけございません。具体的な日付についてはちょっと今、記憶、正確でないんでございますけれども、一月以降に事業実施に向けた協議を行う中で、賃料のお話がございましたけれども、これは施設の使用可能な面積が減少するということに対応いたしまして、そういった仕様の変更に対応する形で賃料についての調整を図るというお話をさせていただいたということはございます。
 その他の事業実施に向けたものにつきましても、交渉を進める中でお話をさせていただいてきたというところでございます。

○山崎委員 今の二回目の答弁聞くと、賃料のこともお話がちゃんとあった、東京都がされたと、そういうことでございますよね。
 それでは、次に移ります。
 四月の二十五日、関係局長会議で同日、都は、万葉倶楽部から事業実施の意思について回答できない旨の文書を受け取ったことを明らかにしております。近日中に副知事を交渉担当として万葉倶楽部に派遣をすることも決めております。そして、五月一日に副知事は万葉倶楽部を訪れ、高橋会長との面会中に小池知事が到着をして、協議に加わったという報道がされております。
 それでは、五月一日、知事と高橋会長はどのような話をされたのか、その内容を詳しく教えてほしいと思います。また、あわせて、五月一日に会ったときの成果についても教えてほしいと思います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 五月一日におきましては、知事及び長谷川副知事が万葉倶楽部株式会社を訪問いたしまして、同社の高橋会長との会談を行ったところでございます。
 長谷川副知事からは、万葉倶楽部が最大の疑問として示されていました築地再開発と千客万来施設事業との関係性について、基本方針にある食のテーマパークは再開発の一つの考えであり、その他のさまざまな可能性を含めて今後検討していくものであること、その際には、千客万来施設事業のコンセプトとの両立や相乗効果を図っていくことなどを説明いたしました。
 また、知事からは、千客万来施設の事業環境を阻害するかのような誤解を与えてしまったことについて陳謝し、その上で、千客万来施設事業に対する都の思いを伝え、事業の成功に向けて、万葉倶楽部の協力をいただきたい旨を伝えたところでございます。
 先方からは、建設コストを抑制できる建設業者の紹介、あるいはテナントリーシングへの協力など、具体的な要望をいただいたところでございます。

○山崎委員 この訪問の後に、万葉倶楽部の高橋会長は記者団の取材に応じております。
 高橋会長が小池知事に、豊洲の事業がおくれたことに責任を感じていませんかと問いかけたら、それは都民が私を選んでくれた、都民のせいですねというような発言がありました、小池知事が話をされました。
 そして、明確な謝罪の言葉はあったんですか、なかったんですかと聞かれたら、明確な謝罪の言葉は、ないですね、ないですねと高橋会長は語ったそうであります。その報道がされております。
 今の答弁では、小池知事は、誤解を与えてしまったことについて陳謝をし、しかし、高橋会長は、謝罪はなかった、そういう報道がされています。これ一体どういうことなんですかね。知事は謝っている、向こうは謝っていない、どういうことでしょうか。全く私には、この五月一日の会談、どうだったのかというのがよくわかりません。
 こういったことも恐らく、この後にいろいろと、五月一日以降の話もそうですけれど、情報開示請求等で、我々もどういったその中での議事録があったのか、どういう報告がなされているのか、そういったことは明るみにしていきたい。やはり情報公開を一丁目一番地にしている小池知事でありますから、ぜひそういったところは、これからも引き続き、しっかり我々も審議をしていきたいと思っております。
 結局、五月一日に知事が万葉倶楽部を唐突に訪問しておりますが、謝罪もないために、逆に怒りを買ってしまった。その日の関係局長会議で、一定の期限を考えながら最終的な判断をしてもらう対応を検討するとの方針が決まっております。
 都は、五月二十一日、万葉倶楽部に事業実施の最終意思確認文書を通知、五月二十八日まで明確な回答がない場合は、実施の意思なしとみなす、そう回答を求めていたわけであります。
 しかし、五月二十八日、万葉倶楽部からは、事業実施の判断はできないとの回答があった。この時点で万葉倶楽部に事業実施の意思はなしとして、同社と締結した基本協定の解除に向けた検討を進めなかったのはなぜでしょうか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 五月二十八日に事業者から示された回答は、要望質問事項に対して十分な対応がないため事業実施の可否を判断できず、事業を実施する意思があってもできない状況にあるというものでございました。
 同日の関係局長会議におきましては、事業者からの回答に関する報告を行った上で、都と事業者の間のこれまでの協議の経緯や公募時の諸条件、既に締結している基本協定との関係を踏まえ、法的側面を含めさまざまな検討を行い、都としての最終的な結論を出すよう知事から指示があったところでございます。

○山崎委員 ちょっと今の答弁、よくわかんないんですけれど、もう一回聞きますよ。
 五月二十八日に、万葉倶楽部から事業実施の判断はできないという回答があったんですよね。で、回答があった後、五月二十八日の回答の後に、なぜ基本協定の解除に向けた検討を進めなかったのか、それはなぜですかとお聞きをしておりますので、お願いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 先ほどご答弁いたしましたけれども、申しわけございません。都としての最終的な結論を出すよう知事から指示がございましたけれども、それに基づきまして、万葉倶楽部さんの方から事業実施についての明確な回答が示されなかったということでございましたので、協定の解除も視野に入れ、実務的な調整に入ったという状況でございます。

○山崎委員 協定の解除に向けた検討も入ったということでよろしいんですか、お願いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 基本協定との関係を踏まえまして、法的側面を含めたさまざまな検討を行って、都としての最終的な結論を出すという指示に基づきまして、契約の解除、協定の解除に向けた検討に入ったということでございます。

○山崎委員 指示が知事からあったということでいいんですよね、松田部長。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 関係局長会議におきます指示でございますので、私ども、それに従いまして、先ほど申し上げたような対応の検討に入ったというところでございます。

○山崎委員 じゃあ、ちょっと質問を変えます。
 それでは、五月二十八日の関係局長会議では、何を決め、何を確認したんですか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 五月二十八日の関係局長会議におきましては、事業者からの回答に関する報告を行った上で、これまでの協議の経緯、公募の諸条件、既に締結している基本協定との関係を踏まえまして、法的な側面を含めたさまざまな検討を行い、都としての最終的な結論を出すよう知事から指示があったということでございます。

○山崎委員 五月二十八日までに万葉倶楽部から明確な回答がない場合は実施の意思はなしとみなして、基本協定の解除にかじを切る旨を江東区に事前に伝えていたというふうに聞いております。
 江東区を初め関係者は、都は万葉倶楽部との交渉を打ち切ると聞かされていた。地元区との約束を考えれば、それも一つの考え方であろうと思います。しかし、現実には千客万来施設がいつオープンになるか、具体的な合意もないまま、江東区には無論、我々都議会にも、五月二十九日や三十日の動向を何ら伝えられず、万葉倶楽部との交渉を継続し、不明瞭な形で五月三十一日に万葉倶楽部側の提案を前向きな提案として受け取っております。
 五月二十八日の関係局長会議では交渉続行は決まっておりませんが、五月二十九日以降も万葉倶楽部との交渉を継続すると決めたのは、誰が、いつお決めになったんでしょうか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 先ほどもご答弁させていただきましたけれども、協定の解除も視野に入れた調整、動きということをさせていただいたことは事実でございまして、その反面、私どもといたしましては、基本協定を締結している相手方である万葉倶楽部との交渉というものは最後まで誠実に丁寧にやらせていただくということで、そういったことも含めまして対応してきたというところでございます。

○山崎委員 わかりました。それであれば、五月二十八日に回答が来ました。そこで、東京都は関係局長会議を開いて、どういう方向にするか、恐らく議論されて今の答弁になっていると思います。
 それであるならば、五月二十九日に万葉倶楽部に対して、また再度、東京都、文書を出しましたよね。五月二十八日が最終の回答の期限だっていっていたにもかかわらず、五月二十九日にもう一回、東京都は万葉倶楽部に文書を出しています。それはなぜですか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 五月二十八日の万葉倶楽部さんからの回答におきましては、事業実施の判断ができない理由といたしまして、築地再開発の具体的な内容が明らかになっていないということを挙げておられました。
 そういった状況がございましたので、私どもといたしましては、きちんと文書によりまして、改めて築地再開発と千客万来施設事業との関係について丁寧にご説明するという必要があろうということで、そういった対応をさせていただいたというところでございます。
 あわせまして、事業者から見ても、一方的な解除というふうにいわれないためにも、事業実施に向けた新たな回答があれば、五月三十一日までにお願いするということをあわせて、添えて申し上げたというところでございます。

○山崎委員 じゃあ、それ、誰が、いつ決めたのか、教えてください。二十八日の関係局長会議の後に、二十九日、そういう回答を万葉に出すと、誰が、いつ決めたのか、教えてください。
 そしてもう一つ、このこと、二十九日に万葉倶楽部にその文書を出すことを江東区に伝えていたんでしょうか。それも含めて教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 当該文書につきましては、中央卸売市場の決定による文書でございまして、中央卸売市場において意思決定をしたものでございます。
 また、江東区への連絡というお話でございましたけれども、これは非常に差し迫った状況であるということもございまして、事前の連絡等につきましては行っていなかったというところでございます。

○山崎委員 これ、大事なところですよ。ねえ。ちょっと戻りますよ。江東区には、基本協定の解除に向けてかじを切るということを東京都は、お話しされていましたよね、二十八日の前に。それが、二十八日の回答を受けて、そして、関係局長会議を経て、二十九日に、本来であれば、もう契約解除の文書を出すということが本来、二十九日のあり方ですよ。それが、三十一日の夕方の何時かわかんないですけれど、三十一日まで延ばした。それを何で江東区に伝えてないの、そういうことを、大事なことを。
 こういう対応が、江東区は東京都を信じられないとなっちゃうんですよ。ねえ、市場長、どうですか。

○村松中央卸売市場長 二十八日、事業者からの回答で、事業実施の判断ができないという回答でございました。関係局長会議のお話もございましたけれども、その段階で、これは協定解除も視野に入れて対応せざるを得ないということで進めてきたわけでございます。
 その中で、協定解除に当たっては、法的な側面だとか、基本協定上から見た法的な側面ということも、行政ですので確認しなきゃいけないと。いろいろもろもろの確認作業がございます。
 それとあわせて、解除するに当たっても、事業者から見て一方的な解除といわれないために、事業者が判断できない理由として挙げていた築地再開発の内容だとか、そういったことについて、もう一度、丁寧に相手側に文書で示しておいた方が、その後、協定解除をするにおいてもハレーションがないということもあって、そのような文書を発出しようということになっておりました。そのことにつきましては、知事、副知事等の了解もとって、こちらで進めてきたわけでございます。
 また、江東区へ事前にそういった文書を出すということについて、なぜ情報提供がなかったのかというお話でしたが、その時点では、基本協定の解除に向けた一つのスタンスというのは変わっておりませんでした。そのスタンスにのっとった形の二十九日の文書と考えておりましたので、スタンスを変えていないということもあって、江東区に事前にお話しする必要がなかろうという判断をして、お話しなかったわけでございます。

○山崎委員 契約解除に向けての動きが確かにあったわけですよね、その時点で。しかし、二十九日、丁寧な対応を万葉倶楽部にとるために文書を出した、そういうことですよね。そうですよね。
 万葉倶楽部にそんな丁寧な対応をして、江東区に何で丁寧な対応をとれないんですかね。それがまず一点。
 それと、法的措置も含めて東京都は考えていた。どういうことも向こうからいわれないようにいろんなことを考えて、東京都もそれなりに組織として、やはり自分たちがやってきたこと、万葉倶楽部から何か請求されないように、訴訟を起こされないように、そういったことも視野に入れて今までずっと協議をしてきたわけですよね。そういうことでよろしいですか。もう一回教えてください。

○村松中央卸売市場長 今、副委員長がおっしゃったとおり、もろもろのことについて、こちらとしてもいろいろ検討をしていたということでございます。
 また、江東区に、事前の、二十九日の文書についてお話はしなかったということについては、先ほど申し上げたとおり、これまでのスタンスの上での話だったので、必要がないだろうという意識で、事前の情報提供はしてなかったということでございます。

○山崎委員 でも、その五月二十九日、東京都が万葉倶楽部とやっている折衝事、もう最後の最後の詰めの段階に来ていたにもかかわらず、そのことを江東区に説明しないということは、これは大きなことだと思いますよ。
 結果は、万葉倶楽部がやることになったんですよね、今。江東区はまだ了承していないですけれど。そこで、二十八日まで、また二十九日と、その文書を出されていない。二十八日に向こうから同じ回答が来て、東京都は、もう契約解除せざるを得ないな、そういうところまで来ていた。江東区もそういうふうに伝わっている。
 それにもかかわらず、二十九日に文書を出したこと、もう江東区として見れば、もう契約解除だな、そう思いますよね。再々公募になるんですね、そう誰もが思いますよ。だって、契約解除、そういう話で進んでいたのは事実ですから、その二十九日に出さなかった文書というのは大きなことだと思います。
 それに対して、江東区に対して、市場長として、二十九日に文書を出さなかったことに対してどう思われているか、どういうふうに江東区に説明しますか、二十九日に出さなかったことを。教えてください。

○村松中央卸売市場長 これは先ほど来、再三申し上げているとおり、二十八日の事業者の回答を受けて、基本協定解除を視野に入れて対応せざるを得ないと、そういう基本的なスタンスというのは二十九日も同様でした。同様なそのスタンスの上で、事業者から見れば、一方的な解除だといわれないために、その二十九日の文書があったわけでございます。
 江東区に対しても、そのような説明を尽くしていきたいと考えております。

○山崎委員 じゃあ、前へ進めます。
 豊洲市場の受け入れを決断した江東区との約束、三つの約束がありましたね。すなわち、市場移転と同時に、三つの約束以外、これは本体を受け入れる約束でした。それ以外に、すなわち、市場移転と同時に千客万来施設の開業という約束を守るためには、二〇二〇年大会後の着工という明らかな先送りの提案が出てまいりました。
 この段階で解除もあったのではないかと私は思います。なぜ解除を避けたのか、また、同時開業という江東区との約束事項のはずだったのに、なぜ江東区と事前に相談も調整もなく、提案を前向きにという形で発信を今現在してしまっているのか、お伺いしたいと思います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 事業者である万葉倶楽部との協議におきまして、東京二〇二〇大会後の着工というお話がございましたけれども、仮に改めて公募を行った場合に、例えばどのような事業者や提案が出てくるか、そういったことの不確実な状況でありますとか、あるいは、そういったことを考えますと現実的な問題として、万葉倶楽部が東京二〇二〇大会後に着手した場合と余り変わらないことも想定されるというような状況でありますとか、現在、基本協定を締結して、事業者としておりますところの万葉倶楽部からの具体的な提案というものが出てきたということを踏まえまして、前向きに考えて対応してきたということでございます。
 江東区や江東区議会と事前な調整ができなかったということにつきましては、担当としてもまことに申しわけなく思っているところでございまして、引き続き、これからもきちんとやっていきたいというふうに考えております。

○山崎委員 今、部長がいわれたような話の中で、二〇二〇年以降に着工すると。で、再々公募になったときのスケジュールの話もちょこっと出ましたよね。でも、万葉倶楽部さんが、申しわけないですけれど、二〇二〇年大会以降にちゃんとやれる、そういう保証というか担保、今あるんですか。
 じゃあ、二〇二〇年の大会後、いつからやって、いつ完成をして、いつ開業して、そういうスケジュールも何も出てない中で、再々公募との比較なんてできるはずないじゃないですか。そのことがちゃんと示されているのか、スケジュールをちゃんと示されているのか、どうなのか、教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 万葉倶楽部の方から、まだ現時点におきまして、具体的な、副委員長がおっしゃられるところのスケジュール、着工時期、完成時期、竣工時期、開業時期といったものについては、現在のところ示されていない状況でございます。
 この点につきましては、私ども、基本協定を締結しているという状況の中で、現在のところ、具体的な着工時期等につきまして別途協議するという形になってございますので、これは万葉倶楽部さんとのこれからの具体的な協議の中でそういったものをきちんと定めることによりまして、基本協定を締結しているという関係におきまして、きちんと実施をしていただく、整備をしていただく、開業していただくということで合意を図ってまいりたいというところでございます。

○山崎委員 じゃあ、角度を変えます。
 江東区との約束、当初の約束ね。市場の移転と千客万来施設、同時開業、この約束事、これどうなっているんですか。万葉さんとのいろんな交渉の中で二〇二〇年以降にやる。万葉倶楽部とのいろんなそういう話の中で、折衝というのは万葉のいうとおりになっていると思いますよ。ただの先送りですよ、今のところまだ何も決まっていないんだから。しかし、江東区との同時開業という約束、これのことについてはどう思いますか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 ちょっとさかのぼりますけれども、第一回目の公募、事業者が決定したのが平成二十六年二月でございまして、その後、翌年の二月から四月にかけまして、事業者が相次いで撤退をする、事業予定者が辞退するという状況がございました。
 こうした中で、第二回目の公募をするに当たって、スケジュール的に、先ほど副委員長、お話がありましたけれども、三十年の八月、あるいは三十一年の八月のそれぞれの施設の完成予定ということになっておりまして、その時点で、豊洲市場の開場というところから間に合わないという状況をつくり出してしまったということにつきまして、江東区、江東区議会からも非常に厳しいお叱りをいただいたというところでございます。
 私どもといたしましては、この間の豊洲市場が開場してからのもともとの築地でのにぎわいを豊洲においても継承して、発展するというところに何とか少しでも近づけるといいますか、やっていくということで、にぎわいというものを、暫定的なものも含めまして、とにかくやれることをしっかりやっていこうということで、考えていきたいというところでございます。

○山崎委員 わかりました。じゃあ、次に、前に進めます。
 ここで改めて確認をしますが、万葉倶楽部さんとは別に、二〇二〇年大会までに着工することのできる千客万来施設の新たな運営事業者を、東京都はなぜ速やかに探さなかったのか、教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 東京都と事業者である万葉倶楽部との基本協定を介した契約というものがございまして、万葉倶楽部さんとの契約、関係というものを最優先して、私ども、対応してまいりましたので、他の事業者の選定といったことについては、そういったことは行っていないということでございます。

○山崎委員 それでは、五月三十日、小池知事と市場長は万葉倶楽部の高橋会長と面会をしておりますが、そこで食のテーマパーク構想は断念するという約束を交わしたんでしょうか。教えてください。

○村松中央卸売市場長 そのような約束はしておりません。

○山崎委員 その三十日、どういう話をされたのか、まだ表に出ていない。代表質問、一般質問でもありましたよね。知事が、しかるべきにとか、何か話、しかるべきって一体いつなんだと。もう終わって、万葉倶楽部と東京都の中だけではそのような話になっている今の状態にもかかわらず、三十日の夜、十分なのか二十分なのか、会談をされた。その内容が何で表に出ないのか、よくわかりません。
 万葉倶楽部の高橋会長が、自分のフェイスブック、SNS等で、あれだけ小池知事の、また、東京都の批判をずっとされていた。私、毎回見ていましたよ、それを。恐らく市場長も見ていたと思いますよ。そういった中において、なぜ三十日の会談、十分、二十分程度の話で、しかも、万葉倶楽部の会長はこのようにいっておられましたよ。六月二十日の以前に戻してくださいと、基本方針の六月二十日の以前に戻さなきゃだめですよ、そういう話をされていましたよ。それにもかかわらず、六月二十日の以前に戻すことも約束されたんですか、そうしたら、約束されてない、そういうことでよろしいんですか。よろしいですか。

○村松中央卸売市場長 五月三十日夜の知事と万葉倶楽部の会長との会談の中では、基本方針の変更だとかいう話は一切出ておりません。

○山崎委員 じゃあ、何で話がまとまったんですか。教えてください。

○村松中央卸売市場長 その会談の際に、知事から、豊洲市場に係るさまざまな課題の検証に追われる中で、万葉倶楽部さんに対する心配りが足りなかった旨の陳謝がございました。
 また、万葉倶楽部さんの会長と知事と、この両者でいろいろな率直な意見交換もあり、信頼の回復が図られたものでございます。万葉倶楽部の会長も、信頼の回復が図られたと、その席上、ご発言されておりました。
 また、その際、事業者側から、今から着工しても、東京二〇二〇大会までに施設が完成しないことや、また、昨今の建設費の高騰だとかいう現状を考えると、東京大会後に着工した方が結果として事業が成功するんではないかという話がございまして、都側から、そうした話があるんであれば、正式に文書で示してほしいという話をして、翌日の三十一日に、事業者として考えている新たな提案をしたいというお話があったところでございます。

○山崎委員 市場長、その場にいたんで、市場長はそういうふうにお答えになっておりますけれど、でも、私たちは信じられないですよ。あれだけいがみ合っていたあの関係が、両者とも、しかも五月一日のときには、相手は謝罪をしてない、こっちは謝罪した、そんなような状態からずっと来ている中で、五月三十日の夜に会って、二十分程度お会いをしたみたいな話が出ていますけれど、でも、その二十分程度の中で、今の話だけで、ほかに何かに密約があっただとか、何か握ったんじゃないかとか、そうやって思われてしまうのは当然だと思いますよ。よろしいですか。

○村松中央卸売市場長 先ほど来からご答弁申し上げておりますとおり、その当日、新たな何か密約めいたものがあったということは一切ございません。
 万葉倶楽部さんが事業実施に向けて、明確に今回、事業を実施していく旨の新たな回答をされた背景というのは、万葉倶楽部さん側の経営判断に尽きるんだと思うんですけれども、我々側も事務的にも、いろいろな、さまざまな万葉倶楽部さんの要望を聞いてお話し合いに乗ったり、そういうような話を、先ほど担当部長からもお話がありましたが、さまざまな実務的な積み上げもあったものと考えております。そうした上で、トップ同士の率直な意見交換で信頼回復が図られたということも一つの要素かなと思っております。
 急な展開となりましたが、万葉倶楽部さん側の、一日、二日で経営判断したんじゃないでしょうから、ずっと前々からいろいろなことで検討してきたんだと思いますが、そうした経営判断がこの局面で提案につながったんだと、私自身はそのように考えております。

○山崎委員 都は万葉倶楽部に対し、財政支援や経済的な負担軽減など、何らかの便宜を図る約束はそのときにしたんですか。したか、していないかだけでいいですよ。

○村松中央卸売市場長 してございません。

○山崎委員 それでは、千客万来施設の施設用地の賃料の引き下げの提案を、提案ね、提案されましたか、その場で。どうですか。

○村松中央卸売市場長 五月の三十日にはそういうお話はしておりませんで、その件につきましては、貸付料の関係につきましては、実務的な調整の中で、それより以前からお話をしてきたわけでございます。

○山崎委員 都政新報を読むと、千客万来施設の地下二階の駐車場がつくれなくなり、賃料の引き下げの提案を都が万葉倶楽部に行ったとされております。賃料引き下げにより、定期借地期間五十年で、都の賃料収入は約六億円の減収との記事もありました。これは事実でしょうか。内容も詳しく教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 現在、交渉中ではございますが、副委員長のお話でございますけれども、千客万来施設事業の地下二階の駐車場の部分につきまして、こちらが施設の利用可能面積が減るということでございます。地下水管理システムというものがございまして、そちらのところの干渉ということが起こり得るということになりまして、そういった客観的な状況を踏まえまして、その分の延べ床面積の減少というものに応じた貸付料の減額というものを提示したということでございます。今、申し上げましたような客観的な、合理的な理由に基づきまして提示をさせていただいたということでございまして、そのような提示をしたということは事実でございます。

○山崎委員 五十年で都の賃料収入は六億円減収との記事、これは事実ですか、どうですか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 最終的に合意をしておりませんので、具体的に幾らということは申し上げられませんけれども、ただ、試算の中でそのような数字が出てきたということは事実でございます。

○山崎委員 万葉倶楽部から、都は、最寄りの「ゆりかもめ」の市場前駅からホテル、温泉施設の間の移動の際に、雨にぬれない対策に加え、ホテル、温浴施設と江東区立のぐるり公園の公園側とをつなぐエレベーターの設置を要望されたということは事実でしょうか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 万葉倶楽部株式会社との協議の中で、今、副委員長おっしゃいましたぐるり公園とをつなぐアクセスを改善するための具体的な協議といったことを行ってきたことは事実でございます。エレベーターでありますとか具体的なものにつきましては、必ずしも、いろいろな与条件ですとか、そういったものを踏まえて検討、協議を行っていたという状況でございました。

○山崎委員 ぐるり公園のことは今お話しされましたけれど、駅からホテル、温浴施設の移動の際にぬれない部分のデッキ部分ということはどうでしょうか。お答えください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 副委員長ご指摘のとおり、そのような検討も課題として俎上にのっていたということでございます。

○山崎委員 万葉倶楽部からの要望を実現すると、都の負担額は十数億円に膨らむということが、都政新報にも報じられておりますし、今の話を聞いていくと、そのようになっていくのかなと思います。
 江東区との約束は、にぎわい施設を豊洲市場と同時に開業することであったわけでありまして、千客万来施設を二〇二〇年大会の後に着工するとの万葉倶楽部の要望は、同時開業に、ほど遠いわけであります。
 なぜ都は容認をしたんですか。これ、わかりますよね、意味ね。お願いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 万葉倶楽部株式会社との私ども基本協定に基づく事業者として対応させていただいているところでございまして、事業をとにかく前に進めるということ、これを最優先に考えて、私どもは、事業の実施の意思決定をしていただくということに最大限の努力をするという中で、今ご説明してまいりましたけれども、そういった事業実施に向けたもろもろの検討をさせていただいたというところでございます。

○山崎委員 それであれば、江東区に対してはどうお思いですか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 先ほどご答弁させていただきましたけれども、万葉倶楽部との基本協定に基づいて、事業実施にとにかく前向きにということでさせていただいたところでございます。スケジュールの話でありますとか、そういったものを踏まえまして、とにかく万葉さんに一刻も決めてもらいたいというふうに考えまして、対応させていただいたところでございます。
 その一方で、副委員長ご指摘がございましたけれども、江東区、江東区議会に対しまして、これはもう、千客万来施設事業当初から行うに当たってのお約束としてあった同時開業ということにつきましては、そちらが実現しないと、それがおくれてしまうということにつきましての認識、あるいは大変申しわけないという気持ちも持ちながら、私どもは、本施設の一刻も早い着工と完成と同時に、仮設も含めた、とにかくにぎわいを絶やさず行うということも同時に考えて対応させていただくことで、何とか江東区のご理解なり、そういったものをいただければというふうに思って対応してまいりました。

○山崎委員 答弁聞いていくと、聞いていくときに、私はちょっと理解できないんですよね。万葉さんに決めていきたい、そういう思いが、万葉さんが決まった後もそういうふうにやっていきたい、そういったことがあるにもかかわらず、いろいろと裏では、違うところでは契約解除の進めもあったわけであって、その後、今現在に至っているわけでございますけれど、それでは市場長にお聞きをします。
 六月十一日の江東区議会で、五月三十日の会議は、神奈川県内のホテルの会議室で、午後七時半から二、三十分程度行われて、万葉倶楽部からは会長と専務、都からは小池知事と市場長が出席したと、市場長が答弁をされております。
 出席者はその四人だけであったんでしょうか。また、あわせて、この会合は誰からの申し出で、誰がセットした会場で行われたのか、教えてください。

○村松中央卸売市場長 五月三十日の夜の会談でございますけれども、万葉倶楽部側は、会長、専務のほかに、万葉倶楽部がリーシング事業を委託している協力企業の社員の方が同席しておりました。その五月三十日の会談の場は、万葉倶楽部の会長が担当者を通じて、宮地特別秘書に率直な意見交換をしたいというお話があってセッティングされたと聞いております。

○山崎委員 リーシングをお願いしている協力会社ってどこですか。

○村松中央卸売市場長 万葉倶楽部からの報告で、これはもともと事業をするに当たっては、協力会社がある場合はそれも東京都に報告してほしいという決めになっておりますので、我々も報告を受けておりますが、協力会社は株式会社電通でございます。

○山崎委員 じゃあ、その株式会社電通さん、一人、二人、三人、何人いたんですか。

○村松中央卸売市場長 お二人だったと記憶しております。

○山崎委員 じゃあ、市場長は、この五月三十日の知事と高橋会長の直接の会談のこの場ね、これ、市場長ももちろんいた。これに出てくれと、この会談に市場長、立ち会ってくださいと、誰に、いつ、市場長は命を受けたんですか。

○村松中央卸売市場長 五月三十日の、済みません、正確な時間はわかりませんけれども、夕方より前だと思いますけれども、補佐官を通じて同席してほしいと、知事からそういうお話があるということを伺いました。

○山崎委員 今の市場長の答弁だと、五月三十日の夕方の前ぐらいに、宮地特別秘書から、知事からあなたも同席してくれと、そういうふうにいわれたと。

○村松中央卸売市場長 補佐官を通じて連絡がございました。

○山崎委員 会談の方は二、三十分で、たしか会長のフェイスブックを見ると、握手して、こんなような写真も多分出てたと思うんですけれど、この会談の中で、知事は会長に何をお話しされたんですか。もう一度教えてください。

○村松中央卸売市場長 知事からは、これまで豊洲市場に係るさまざまな課題があって、その検証に追われる中で、万葉倶楽部さんに対して心配りが足りなかったというような旨の陳謝がございました。

○山崎委員 そのときに、会長からはどういう話があったんですか。

○村松中央卸売市場長 知事のその陳謝を受けて、会長からは、謝っていただいて、これで信頼回復が図られたというご発言がございました。それに加えまして、先ほど来申し上げていますとおり、着工時期について、東京二〇二〇大会後の方が、むしろ事業がうまくいくんではないかというようなお話がございました。

○山崎委員 なぜ二〇二〇年以降の着工だとうまくいくんですか。教えてください。

○村松中央卸売市場長 一つは、昨今の建設費の高騰がございまして、今、着工するよりは、オリンピックというか、東京大会後の方がいいだろうというような話だとか、そういったもろもろの話がございました。
 あとは、リーシング環境も今、非常に厳しいというようなことは、その場では、済みません、記憶としては余り出ていないとは思うんですが、五月一日の段階では、そういうことも万葉さん側はいっておりましたので、東京二〇二〇大会後の着工の方が事業がうまくいくというような発言につながったんだと思います。

○山崎委員 そのときに、万葉側から暫定利用の話、そういったものはありましたか。

○村松中央卸売市場長 万葉倶楽部側から暫定利用という話は、たしか特段なかったと思っています。

○山崎委員 それでは、ほかに聞いていきます。
 今の段階で暫定利用という話が出ておりますけれど、この暫定利用のアイデアね、いつから知っていたのかということをちょっと聞いていきたいと思います。
 五月に入って、暫定施設による開業と、東京二〇二〇大会後の着工というアイデアについて、知事から検討を指示されたことはありますか。市場長、教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 本年の五月に入りまして、都は、事業者に対して事業実施に向けた回答を求めるというお話、させていただきましたけれども、その一方で、回答内容に応じて都がとるべき対応について、さまざまなケースを想定して検討を行ってまいりました。
 例えば、事業者が辞退した場合に、再公募を想定し、新たな事業者が施設を整備するまでの間、都として取り組むにぎわい創出の方策等について考えること、また、テナントリーシングへの協力などの条件、これは五月一日に会長からお話があった件でございますけれども、そういったものへの協力などの条件を付して事業を行う提案が万葉さんからあった場合、こういったものを想定して、提案を受け入れるかどうかを判断する要件として、さらには、事業者が明確な回答を示さなかった場合、こういったものを想定した場合に、協定の解除というものを踏まえまして、それぞれ検討していたところでございます。
 そうした中で、事業者から、東京二〇二〇大会後、速やかに着手したいという点がありまして、前向きな内容と受けとめ、協議に応じるとの判断に至ったということでございます。

○山崎委員 六月十一日の江東区議会の中で、市場長は万葉倶楽部に対して特段の条件提示は行っていないと答弁をしております。市場長は万葉倶楽部に対して何の約束もしていないという理解で本当によろしいですか。

○村松中央卸売市場長 ことしの一月以降、主に実務的にいろいろな、先ほどの貸付料などの交渉をしておりましたが、そういった実務的な話以外の新たな約束だとか、そういったことを五月三十日の夜以降、何かしたということはございません。

○山崎委員 もう一回、先ほども聞きましたけれど、万葉倶楽部から損害賠償請求が提訴された場合の対応、あるいは未然に防ぐ手だてについて、総務局も含めて、市場も含めて、当局も含めて、いろいろと全庁を挙げて検討してきたんですよね。どうですか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 副委員長ご指摘でございますけれども、協定が解除となった場合、こういった場合につきましての法的な側面からの検討、こういったことにつきまして、可能性の問題として、事業者が明確な回答を示さなかった場合、協定解除の対応といったことも考えられることから、そういったことも含めて検討してきたということでございます。

○山崎委員 それでは、この五月二十九日や三十日、万葉倶楽部との面会の中で、都に対する損害賠償請求や訴訟の提起はしないという確約を得たんでしょうか。市場長、教えてください。

○村松中央卸売市場長 今回、五月三十一日に万葉倶楽部側から新たな提案ということで、その提案を現在、都としては前向きに受けとめて協議に入っているところでございます。今の段階で、何か万葉倶楽部の方から訴訟を提起するというような話はございません。

○山崎委員 五月三十日の質問はこのぐらいにしますけれど、五月三十日、小池知事と万葉倶楽部の高橋会長は、大した話もしないで信頼関係は握っちゃったわけですよね。私はそう思いますよ。
 このことについて、市場長は、江東区や江東区民に対してどのように説明をするのか、今、先ほども何か答弁していましたけれど、江東区や江東区民に対してどう説明をするのか、教えてほしいです。

○村松中央卸売市場長 もともと万葉倶楽部とは、千客万来施設事業予定者の選定の際に、公募で東京都が選定した事業者でございます。その選定に当たっては、いろいろ万葉倶楽部が出してきた案だとか、そういったことを判断して事業予定者として選定したところでございます。
 我々としては、これまで一貫して、万葉倶楽部にぜひ事業を実施していただきたいということで交渉をしてきたわけでございます。今般、新たな提案ということで、着工時期が東京二〇二〇大会後になりますけれども、という内容で協議をしておりますけれども、その二年間については、東京都がにぎわいの創出に向けて、さまざまなイベント事業だとか、あるいは仮設施設を活用した事業だとか、そういったことを展開して、東京都も万葉倶楽部と力を合わせて、豊洲の地域に活気とにぎわいをもたらしていきたいと、そのような形の説明をしていきたいと思っております。

○山崎委員 今、市場長が、二〇二〇年以降になった、なったといった。なっていないでしょう、まだ。ねえ、そこは気をつけてくださいよ。そこで江東区、反応しますからね、そういうことに対して。
 今、現段階では、二〇二〇年以降の万葉倶楽部着工というのは、まだ了承はされていないんですから、そこはぜひ気をつけた答弁をしてください。
 江東区、江東区議会との約束、いろんな約束がありましたよね。三つの約束もありました。そして、同時開業という、そういった約束も本来はありました。そういったことをほごにして、つまり、江東区民は多大な犠牲を強いて、豊洲移転だけはするということでしょうか。
 この場にも細田先生やあぜ上先生、江東区選出の都議会議員は、これから地元と、私も含めてどう向き合っていけばいいのか。ぜひ市場長は、小池知事に、今、深刻な事態にあることをしっかりとお伝えをいただきたいと思います。
 次に、暫定利用についてお伺いします。五月三十一日の関係局長会議では、暫定利用、何が決まり確認をされたのか、お伺いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 五月三十一日の関係局長会議でございますが、同日付で、事業者である万葉倶楽部株式会社から、東京二〇二〇大会後、施設整備に着手をしたいと新たな提案があった旨の報告を行ったところでございます。
 この内容で仮に合意した場合ということでございますけれども、結果的に事業の開始時期が数年おくれるということになるということから、基本協定との関係の整理、あるいはその間のにぎわいの創出の対応、これは副委員長おっしゃるところの暫定利用ということでございますけれども、そういった対応をどうするかと、こういった課題があるということから、地元江東区との調整を含めまして、必要な検討、調整を早急に進め、都としての結論を出していくよう、そういった指示が知事からございまして、各局連携の上、取り組んでいくということが確認されたという状況でございます。

○山崎委員 私の理解では、都と万葉倶楽部の間で、二〇二〇年までは都が豊洲のにぎわいを創出していきますよ、それが一点目。二点目が、二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックの後に、千客の本格的な工事を開始をしていきますよ、この二点のような内容の提案があって、前向きな提案として受け取ったという認識で私はいますけれど、それでよろしいですか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 今、副委員長からのご指摘がございましたけれども、私どもも同様に認識しているところでございます。

○山崎委員 ですから、最終合意ではないんですよね。市場長、どうですか。はっきりといってください。

○村松中央卸売市場長 これは六月十一日の臨特委の場でも答弁させていただきましたが、まだ最終合意ではございません。現在、万葉倶楽部側の提案を受けて協議をしている段階でございます。

○山崎委員 そもそも江東区との約束の一つだったと思います。恒久的なにぎわいの施設、こういう約束をされていた。このにぎわいの施設である千客万来施設をいつまでに完成させ、いつオープンをする予定なんでしょうか。教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 具体的なスケジュールでございますけれども、事業者から現在いわれている提案のあった内容ということで申し上げますと、着工時期を変更したい、東京二〇二〇大会の後、速やかに着手したいということまでしか決まっていない状況で、決まっていないといいますか、そういう申し出があったという状況でございます。
 こうした提案を受けまして、私どもといたしましては、具体的なスケジュールや、こういったことを今後、最終的な合意を得るに当たっての必須の条件として整理をしてまいりたいというふうに考えてございます。
 当初の提案のあった際のスケジュールで申し上げますと、商業施設棟については一年七カ月、温泉、ホテル棟については二年七カ月といったスケジュールが示されてございましたけれども、最新の建設市況とかそういったものも踏まえまして、具体的にいつ着工できる、いつ完成するということをきちんと詰めてまいりたいというふうに考えてございます。

○山崎委員 おくらせる前の、先送りにする前の計画では、平成二十九年の一月に着工して、ことしの八月に開業して、ホテル棟の方が来年の七月にという話だったわけですよね。来年の八月か、来年の八月に開業するという話だった。ですから、全部トータルで見ると、二年と七カ月。二年と七カ月の間の一年で、まず、商業施設をオープンさせるという話だったと思います。
 それが、この二〇二〇年以降、オリンピックの後に何月にスタートするか、それもまだわかっていないんですよね。何月にスタートさせるかもわかっていない。いつ完成するかもわかっていない。今まで計画をしてきた二年七カ月のスパン、スケジュール感をそのままずらして二年七カ月やるのか、それとも、その一年前にまた同じように商業施設だけ完成して開業させるのか、どうなのか。その辺をどういうふうに詰めていくのか、今後どういうふうに展開をしていくのか、どういうふうに万葉倶楽部と折衝していくのか、教えてください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 今、副委員長からスケジュールのご指摘がございましたけれども、私どもといたしましては、当初の提案のあった施設であるところの商業施設、そして、ホテル、温浴棟というものをきちんとつくっていただくということが何より大事なことであるというふうに思ってございます。
 その上で、当初の提案、スケジュール、それぞれのスケジュールというものがございましたけれども、そういったものが横引きで適用できるものなのか、あるいは工夫によって何がしかの改善ができるのか、あるいは、建設市況ですとかそういったもので、さらに厳しいのか、その辺のところの詰めはこれからでございます。
 そういったことを具体的に調整しながらやっていきたいというふうに思っておりますけれども、私どもとしては、とにかく一刻も早く、おくれている状況ではございますけれども、一刻も早く着手をして、完成をして、江東区の皆さんに使っていただけるようにというふうに思って、折衝、調整をしていきたいというふうに思ってございます。

○山崎委員 ぜひ、ここは多分重要なところになると思いますよ。二年七カ月かけて、当初の計画が二年七カ月だったから、二年七カ月、同じようにかけるのではなくて、せめて、これだけ万葉倶楽部にいろんな譲歩をしてきているわけじゃないですか、ねえ。土地の賃貸のお金だって減額したり、いろんな話がこれから出てくると思いますよ。それで、二〇二〇年以降にやるっていう、それも譲歩していますよ。それを、完成時期、開業時期というものも、前がこうだったから、横滑りでそれと同じでいいですよなんていう、東京都がそのような形で納得をしたら、江東区に対して、また、都民全体に対していろんなことをいわれてしまいますよ。
 ですから、ただの横滑りではもちろんなくて、もう一度しっかりと検討して、総合的にちゃんと検討した上で、二年ぐらいで開場させなきゃいけないよね、それが二年一カ月なのか、一年、半年なのかわからないけれど、とにかくそういうところも踏まえて、しっかりその交渉はやっていただきたいことをお願いさせていただきたいと思います。
 次の質問に移ります。
 築地の再開発では、市場会計の土地での事業の経費は市場会計から支出するという論理でありますが、千客万来施設の用地は市場会計の土地であるから、にぎわい施設の暫定施設の建設、運営財源は市場会計に求めることになるんでしょうか。
 要は、暫定利用、その部分のお金は市場会計なんですかどうなんですか。お答えください。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 都によるにぎわい創出のための暫定というお話がございましたけれども、そういった取り組みにつきましては現在検討しているところでございまして、五街区、六街区、それぞれ千客万来施設用地をさまざまな形で活用したイベントですとか仮設施設による事業等につきまして、これはスキームも含めまして、財源も含めまして検討を進めているところでございます。

○山崎委員 都はみずから、万葉倶楽部とのいろんな交渉の中で、二〇二〇年までのにぎわいを創出する義務を負ったわけですね。運用方法を含めて、全体像を速やかに明らかにしていくべきだと考えます。
 今回の、合意にはまだ至っておりませんけれど、万葉倶楽部のいろいろな話、そして、にぎわい、暫定利用の部分、本格的な施設の着工時期、こういったことも五輪後、速やかにとなっておりましたが、当初スケジュールに沿えば、二二年の春ごろの開業になりかねないと私は思います。あわせて暫定施設についても、大至急、必要な予算を算出し、臨時会を招集し、速やかに取り組んでいただきたい。
 二〇二〇年まで、あと二年足らずであります。仮に入札不調が昨年同様続けば、暫定施設の日の目は見えません。このような状況の中で、九月十三日の会場記念式典は、江東区民にこのことを喜んでもらえるような形で開催することができるんでしょうか。
 今回の質疑を通じて明らかになったのは、小池知事が、万葉倶楽部から損害賠償訴訟を提起されることを恐れる余り、施設整備を五輪後に先送りにするという万葉倶楽部のいわゆるわがままを丸のみにしたことであると私は考えます。
 事業者と結ぶことよりも、そもそも約束を交わしている江東区の約束事項をしっかりと把握して物事を判断しなければいけないのではないでしょうか。江東区との約束を果たすどころか、約束をないがしろにして、訴訟リスクを避ける自己保身に走ったのであると思います。
 地元区と都の約束、これは、行政と行政との約束はそんなに軽いものだったんでしょうか。
 行政同士の約束がこんなにもぞんざいに扱われたのは、恐らく都政史上、初めてのことだと思います。
 都は、江東区との約束を守り、果たすべき立場にいたはずだと思いますが、にもかかわらず、にぎわい施設整備の担い手にすぎなかった万葉倶楽部をとにかくつなぐことに、都は目的と手段を取り違えてしまったように私は思います。
 江東区は、東京都に対して不信感をいまだに抱いております。六月十一日の区議会の所管委員会では、各委員から発言もありましたが、江東区の都に対する信頼は、ゼロではなくマイナスです。都は、マイナスからのスタートをしなければなりません。暫定利用の内容も決まらず、施設着工の先送りに伴う基本協定の見直しも見通しが立っておりません。こうしたことが決まらない限り、江東区は豊洲市場受け入れを了承しないでありましょう。
 既に先日の六月十一日の臨特委の中でも、最後の委員が質問をしておりました。江東区議会として決議をしなくてはならない事態も踏まえて考えていく、そういう話もございました。ぜひ、そういったことも踏まえて、この江東区に対する皆さんの姿勢、そして、さまざまな体制づくりというもの、また、小池知事がどう思われているのか、そういった部分はしっかりとこれから、またさらにスピード感を上げてやっていただきたいと思うわけであります。
 万葉倶楽部のことだけを取り入れて、江東区との約束事をもう一度しっかりと見直してくださいよ、もう一度考え直してくださいよ。これが決まらない限りは、恐らく、江東区も、江東区というか江東区議会がどういう判断をされるのか。
 今度の二十九日には、また臨特委が行われます。そのときに、どういう報告を東京都ができるのか。恐らく、江東区は、江東区議会は、東京都のことを見ていると思います。東京都からどういう提案が出てくるのか、そういったことが出てくると思いますので、ぜひその点はしっかりと対応をしていただきたいことを改めてお願いさせていただきたいと思います。
 最後に、私の方から、この一連のことで、この委員のメンバーの皆様にも、ぜひしっかりと聞いていただきたいことをお話しさせていただきたいと思います。
 小池知事は、六月十二日の所信表明で、築地再開発についても、今般庁内の検討会を立ち上げ、全庁的に横串を刺すと述べ、また、都として取り組むにぎわい創出については、新たな豊洲ブランドの確立や人々を魅力発信等につなげていく観点から、関係局の連携のもとで知恵を絞って取り組んでまいりますという形で述べられました。
 小池知事が昨年六月二十日に築地市場跡地に食のテーマパークを設置する構想を公表して以来、築地市場の跡地は環状二号線建設問題、二〇二〇年大会の輸送拠点建設問題、そして有償所管がえ問題、そして多大な影響を受けている豊洲市場千客万来施設問題など矛盾が噴出をしております。小池知事は、思いつき、説明責任に欠けているとしかいいようがありません。
 二〇二〇年大会までのこれからの二年間は、都政を着実に進めていく時期であります。豊洲市場への移転まで四カ月を切っております。移転のための準備も佳境に入っているはずであります。代表質問で説明を求めましたが、残念ながら準備が芳しいとはいえない状態のようでありました。
 来月七月末には土壌汚染対策の追加工事について、専門家会議の確認が行われます。小池知事は、果たして安全宣言をしてくれるんでしょうか。国に対して認可申請もしなければならない。安全宣言もなく、地元区の理解もないままの認可申請を国は受け入れてくれるんでしょうか。そんなことにならないよう、都議会もしっかりと議論をしていくことが必要なのではないでしょうか。
 築地再開発、そして豊洲のにぎわい創出、多岐にわたる議論が求められております。これ以上、課題を先送りしているわけにはまいりません。
 築地市場の豊洲移転に関する問題は、昨年の都議選の大きな焦点となりました。そして、多くの都民や国民の注目を集めた極めて重要な課題でもありました。これまで、都議会自民党においては、私を初め、都市整備委員会はもちろん、関係する常任委員会の所属議員とともに、この諸問題をめぐり会派内で情報共有を進め、頻繁に議論をしてまいりました。恐らくほかの会派の皆さんも同様のことだったと思います。この一年、改めて幅広く議論をする場の必要性を痛感いたしました。
 昨年六月、小池知事は市場移転に関する関係局長会議を立ち上げ、全庁横断的に検討する体制を構築いたしました。こうしたことを捉えて、臨時会の際には、私は、この問題の関係局が多岐にわたることから、常任委員会、経済・港湾委員会この場でだけでなく、十分な議論を深めることができない、深めることをしっかりやっていかなくてはならない、そういう旨の発言もさせていただいたわけでございます。そういったことを主張し、そして、豊洲市場、築地市場等に関する諸課題について集中的に調査検討する市場移転問題特別委員会を、その当時、提案させていただきました。
 これに対して、ある会派は、都議会がその役割を十二分に果たしていくためには、むしろ本会議での質疑、そして、常任委員会での議論を着実かつスピーディーに進めていくことが議会の本旨との考え方により、また、ある会派は、常任委員会である経済・港湾委員会において積極的に報告を求め、豊洲移転の方針が着実に具体化されるかチェックをしていくことが重要との考え方により反対され、そうであるからこそ、この一年間、私も含めて、特別委員会ではなく、この経済・港湾委員会において市場問題を議論しているわけであります。
 そうであるならば、私は、本日の千客万来事業に関する問題、いまだに解決が見えない豊洲市場移転に関する重要な問題であります。この経済・港湾委員会において着実かつスピーディーに議論を進めていくこと、そのために、本日のみでなく、この二定後も継続的にチェックをしていく必要があり、追加の報告事項も積極的に求めていくべきであると考えます。
 恐らくこのことに反対する会派の皆さんはいらっしゃらないと思います。このことがもし経済・港湾委員会において反対されるようであれば、私たち都議会自民党は、再度、特別委員会の設置を提案していかざるを得ません。そのことも考えていかなくてはなりません。
 先ほどの理事会でも、私の考え、我が会派の考えは述べさせていただきましたが、千客万来施設事業については、私は、本日の質疑をもって報告事項を終了するというわけには到底いきません。
 この千客万来事業について山積している諸課題を、スピード感を持って解決していくために、この二定以後も、三定の九月に入る前にもしっかりと継続して議論を行っていくことを求めておきたいと思います。
 伊藤委員長、このことをぜひ、この後の委員会後の理事会においても、引き続き協議をしていただきたいことを最後に求めて、私の質問を終わります。

○伊藤委員長 今のご発言に対しては、後ほどの理事会でお諮りいたします。
 この際、議事の都合により、おおむね十五分間休憩いたします。
   午後四時三十五分休憩

   午後四時五十一分開議

○伊藤委員長 休憩前に引き続き委員会を開きます。
 質疑を続行いたします。
 発言を願います。

○細田委員 私からも、豊洲市場の整備に関するにぎわいの施設、観光拠点の千客万来施設、このことについて伺わせていただきます。
 今、山崎副委員長、大変に詳細な質疑をされたので、なるべく重ならないようにと思うんですけれども、重なってしまうところが多々ありますので、それでも省けるところは省いて、そしてしっかりと質問していきたいなと、このように思っています。
 今の質疑でも、また、六月十九日、二十日の本会議でも、両日、さまざまな質疑、課題、問題が出されて、本問題が進んでいると、このように理解しております。
 まず、手元に、千客万来施設事業の平成二十八年三月のペーパーを委員の皆様には配布させていただきました。これは東京都が出している資料で、先ほど話にも出ていました江東区の清掃港湾・臨海部対策特別委員会、臨特委といいます、そこで出された資料の一部を含む、抜粋して出したものです。絵で、この千客万来施設ってどんなものを事業者が想定していたのかということがわかりやすいので、一応、念のためにお渡しさせていただきました。
 東京都によれば、施設整備の目的は、築地特有の貴重な財産でにぎわいを継承、発展させるとともに、市場本体施設と連携して、この豊洲ならではの活気やにぎわいを生み出して、豊洲市場の魅力を高めて地域のまちづくりや活性化に貢献する、こういう平成二十八年三月の目的、また、あわせて、市場を訪れる人々に対して、食の魅力を楽しみながら市場を理解していただき豊洲地区ににぎわいを創出することで、まちづくりや活性化に貢献していく、これが目的だと。そして、その目的を達成するために、食の魅力を発信する、国内外から多くの観光客を誘致する、また、市場の関係者の活性化に貢献するという、この三つの機能を入れていく、こういうための施設なんだということで、できるものであります。
 二十八年三月にこの事業者が決定されて、この二十八年三月がまさに今いわれている万葉倶楽部でありますが、そして、その年の八月には移転延期が公表されて、そして、先ほど来の二十九年六月の市場移転問題に関する基本方針の発表や市場移転に関する局長会議等を経て、本年からは、事業者の要望を受けて、事業実施に向けた諸条件の協議が開始されたと伺っております。
 そして、都の市場も、昨年の夏ごろから一年に満たないこの間に、複数の幹部の方々が、毎週だったり隔週だったり、三十回以上ですか、都外にあるこの事業者を訪ねて協議を一つ一つ重ねてきた、このようなことも、その都度、伺っているわけであります。また、市場長みずからが何度も赴いて事業者と話を重ねてきている、このようにも聞いております。
 さて、ここで改めて確認いたしますが、都はこれまで、事業者であるこの万葉倶楽部株式会社とは、いかなる調整を進めてきたのか、どのような目的のもとに取り組みをしてきたのか、このことについてお伺いします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 千客万来施設の事業者であります万葉倶楽部とは、これまでも継続的に協議を行ってまいりました。平成二十八年六月に基本協定を、協定書を締結して以来、実施に向けた協議ということで進めてまいりました。豊洲市場の移転延期ということがございましたけれども、事業実施に向けた協議を続けてまいりまして、その後の築地再開発の基本方針の後に、いろいろなお話を、説明を求められるという場面がございまして、それに対しても対応するということで、できるだけ継続的に、丁寧にやるということで協議を進めてまいりました。
 とりわけ、豊洲市場の開場日が昨年の十二月二十日に決定をいたしましたところでございますので、そういったことを契機にいたしまして、本年の一月以降、事業実施に向けた諸条件につきまして、精力的に協議を進めてまいったところでございます。
 こうしたこれまでの実務的な協議の積み重ね、これに加えまして、五月三十日に万葉倶楽部の高橋会長と知事が会談をし、率直な意見交換を行ったということで、信頼関係の回復が図られたということでございます。それを受けまして、翌三十一日、事業者から事業実施に向けた新たな提案がございまして、都として、前向きな内容と受けとめ、協議に応じるとの判断に至ったというものでございます。

○細田委員 先ほど来の六月十一日の江東区議会の清掃港湾・臨海部対策特別委員会、臨特委といわせていただきます。この臨特委でも議論にまさになっていましたけれども、私もこの日ずっと傍聴していましたから今回のこの急な展開について、事前に江東区などの関係者となぜ協議ができなかったのか、どうしてこういう大事な問題を伝えることができなかったのか、この点について伺います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 千客万来施設の事業者であります万葉倶楽部とは、これまでも事業実施に向けまして継続的な協議を進めてまいったところでございますが、五月二十八日の回答におきましては、事業実施についての明確な回答が示されていなかったということでございまして、協定の解除、これも視野に入れまして、実務的な調整を進めていたところでございます。
 そうした中、三十日の夜に、急遽、知事と万葉倶楽部の高橋会長との会談、その後に、事業者との信頼関係の回復というものが図られ、翌三十一日に事業者から新たな提案があったと、こういったことがございまして、事前に江東区と調整していた内容と大きく異なっておると。また、早期に方針を決めなければならないということもございまして、三十一日の午後に、知事が江東区に出向きまして、直接、区長にご説明させていただいたところでございますけれども、急な展開だったとは申せ、江東区や江東区議会と事前に十分な説明、調整ができなかったことにつきましては、まことに申しわけなく思っているところでございます。
 引き続き、江東区に対し、この間の一連の経緯や今後の都の対応につきまして丁寧にご説明をするとともに、にぎわい創出に向けた方策を早急に示すということでご理解いただくよう努めてまいります。

○細田委員 まさに一番大事なことであるからこそ、先ほど来、話も、委員会で質疑が、議論があったとおり、だからこそ丁寧に協議をして、そして合意を得て、前に進まなくちゃいけない、こういうテーマではあったけれども、急展開な、急なことであったという、そういうふうな謝罪の弁があったと、こういうふうに今受け取りました。
 そして説明を、事業者から受けたこの提案内容は、先ほど来とちょっと重なるかもしれないけれども、いかなるもので、それを受けた知事、東京都は、どんな対応をしたのか、どうなったのか、事業者はどんな提案をしたのか、そのことを改めて確認で伺います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 事業者であります万葉倶楽部からは、知事と万葉倶楽部の高橋会長が会談した翌日でございますけれども、三十一日の昼ごろ、公募時、これは当初の公募したときでございますけれども、そのときに提案した施設の工事の着工時期を変更し、東京二〇二〇大会の後、速やかに着手することとしたいという旨の提案があったところでございます。
 それまで事業者、万葉倶楽部さんですけれども、事業実施の意思について明確な回答をしていなかった、できないというお話をされていましたけれども、この時点におきまして事業を実施したいと、そういった意思を明確に示されたというふうに私ども捉えまして、都としては前向きな内容というふうに受けとめまして、これからの協議に応じるという判断をさせていただいたということでございます。

○細田委員 前向きな対応だという提案が突然に、もう打ち切ろうとした後に出てきた。そして、知事も急遽、謝罪に行かれたと、こういうふうな流れであったんだというふうに今ご説明がありました。
 また重なりますけれども、知事と会長の会談の際、いわゆる密約というような、ほかの方が聞いて、あれと思うような後から出てくる話、こういうものはなかったのだろうかと。今までのこの議論の中では、また、本会議においても、新たな約束はその場で交わしたという事実はない。知事ははっきりと否定されていることを確認はしていますが、また、同席者は市場長と、それから事業者側の施設入居店舗を集める企業、電通さんですか、二名というようなことを答弁されましたけれども、知事と会長との会談の際に、現在公表されていない約束や取り決め事、いわゆる密約、こういうようなものは全くなかったんですよね。そのことの答弁を求めます。

○村松中央卸売市場長 五月三十日の知事と万葉倶楽部高橋会長の会談につきましては、知事が豊洲市場に係るさまざまな課題検証に追われる中で、事業者である万葉倶楽部に対して十分な配慮をしてこなかったことについて誠意を持って陳謝いたしまして、今後の事業の進め方について率直な話し合いが行われたことから、信頼の関係の回復が図られ、翌日の事業者からの新たな提案につながったものでございます。
 会談当日に新たな約束などを交わしたなどの事実はございません。

○細田委員 それでは、知事と会長とはどのような意見交換をされたのでしょうか。市場長に再度確認いたします。

○村松中央卸売市場長 五月三十日の会談でございます。知事から誠意を持って陳謝したほか、事業者側からは、今から着工しても東京二〇二〇大会までに施設が完成しないことや建設費が高騰している現状を踏まえると、東京二〇二〇大会後に着工した方が、結果として事業が成功するのではないかといった旨のお話がございました。
 都側からは、そうした案があるのであれば正式に文書で示してほしいと伝え、先方から、翌三十一日に、事業者として考えている新たな提案をしたいというお話がございました。

○細田委員 昨年の十二月の第四回の定例会の一般質問でも、私はこの千客万来施設、これ、知事に質問させていただきました。事態の打開に向けて、知事みずからが江東区や事業者に働きかけることも必要であり、江東区と約束した事業、これが確実に進捗するように、千客万来施設のオープンに向けて、都として最優先に取り組んでいくべきであると、こういうふうに知事に求めたところであります。
 知事も、都として最優先に取り組むべき課題と認識している、また、双方で締結した基本協定にのっとって、事業者に対しては、事業が進捗するよう誠意を持って対応している、また、市場の受け入れ区である江東区に対しても丁寧に説明をして、理解を得られるように取り組んでいく、これらの取り組み一つ一つを積み重ねた上で、私自身が足を運ぶということも考えていきたい、今後も新たな豊洲のブランドの構築に向けて、地元区とも知恵を出しながら積極的に取り組んでいくと。このような答弁をされて、そして十二月二十七日の日に江東区長と面会をされて本年に向かっていったと、このように理解しております。
 今のご答弁の中で、いろんな状況、それが今後も本当にそうなのか、また、それが適切に前に進むために動いているのか、こういうこともこれからも着実にチェックをさせていただきながら見ていきたいと、このように思っておりますが、先ほど来、そして今の答弁で、市場が、また市場長がいわれていることは、ちょっと簡単な言葉で、私なりに今の市場からの説明と報告をまとめていえば、ばたばたしていて関係者との協議ができなかったり、問題や課題がこのたびの急展開でさまざまなことを生じさせてしまったけれど、市場の職員が事業者を長期間にわたって頻繁に訪ねたり、協議を積み重ねたりして築いてきた信頼のベースがあるこういうものとあわせて、知事が事業者との間で円満な事業実施を目指したい、約束を果たしたいと、こういうようなものが根本にあって、そして、その誠意をもととして行動した交渉の結果なんだという説明と報告でありました。そのように聞こえました。
 トラブルを解決していく根本というものは、誠実を貫いて対応していくこと、まさにこれからは誠意を持って対応していく、江東区にも誠意を持って対応していく、もちろん都民に誠意を持って対応していく、議会にも誠意を持って誠実に報告して対応していく、こういうことしかない、このように私は思っています。
 ウィンストン・チャーチルも、誠実でなければ人を動かすことはできないと、こういうふうにいってるわけでありまして、それを市場が、また知事が一体となってやろうとしている発露としての行動であるんだ、このような説明と報告であったというところから、今後、問題と課題を乗り越えて進んでいく、こういうような方向性に立っているんだ、このように思います。
 誠心誠意の知事のリーダーシップをしっかりと発揮していただいて、そして、市場長を先頭として、職員が力強くスクラムを組んで、さまざまな課題に邁進していっていただきたい。そのことをしっかりと知事にお伝えいただいて、そのことを期待して、次の質問に移らせていただきます。
 これまで、千客万来施設の事業者や豊洲市場の移転問題について、江東区にどのような報告をして協議を行ってきたのか。このことについてお尋ねさせていただきます。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 豊洲市場の移転に当たりましては、受け入れ区であります江東区のご理解とご協力が不可欠であるというふうに認識してございます。
 平成二十三年七月に江東区から豊洲市場の受け入れのご了解をいただいた、それまでの経緯も含めてですけれども、それ以来、江東区議会特別委員会等に対しまして、随時、移転に向けた取り組み状況でありますとか千客万来施設事業者との調整の状況等につきましてご説明するなど、できるだけ丁寧に対応してきたところでございます。
 事業者との調整状況でございますけれども、直近のところで申し上げますと、五月二十八日に事業者から明確な回答がなかった。そうしたことから、都としまして、協定解除も視野に入れて調整を進めていることにつきまして、江東区とやりとりもさせていただいたところでございますけれども、五月三十一日の事業者からの事業実施の意思が示されたこの間の経緯等につきまして、事前に十分な調整やご説明をすることができませんで、大変申しわけないというふうに思っているところでございます。

○細田委員 重ねていわせていただきますけど、重要な事項だからこそ事前に説明と了解を求めるべきでありましたし、その事実は変わりません。
 また、ちょっとここで確認でお伝えしておきたいんですけど、そもそも江東区の方から、豊洲市場に来てほしいといったことは全くないんですよね。これは都からの要請を受けて、年月をかけて調整して、そして都による三つの条件、この履行を都と区という自治体間で約束して、そして七年前の平成二十三年七月に受け入れを江東区が了承したわけであります。
 こういう経過と過去の歴史がありまして、この受け入れを七年前に了承したときに、私はこの臨特委の副委員長でした。まさにその場で、ぜひその履行をしてもらって、今まで臨海部においてさまざまな、ごみ問題からの歴史もある中で、江東区の臨海部のこれからの発展と東京都の拠点となるような、そういうふうな都民のためになるような、こういうようなことに必ずしなくちゃいけないという決意のもとに、これを了承した、江東区民のためにも了承した、江東区のために了承したと、こういうような経緯があるわけです。
 ちなみに、今回この臨特委で、まさにいろんな意見が出ていました。今回のてんまつについての事前の相談が、調整がなかったこと、都への不信感、先ほど山崎副委員長がいっていましたけど、信頼がマイナスからのスタートだという、まさにそれって大げさにいっていることじゃなくて、そのような状況から、いろんな声が出ていた。これはもっともなことです。
 けれども、見過ごしてならないことは、平成二十三年七月に江東区が市場の受け入れに際して付した条件、いわゆる三つの条件ですね。確実な土壌汚染対策、そして、まさに今、話が進んでいるこの千客万来施設、また、都では、都市整備局が所管をする交通問題、これについて今何にも果たされていない、具体的な進捗も見られていないという、そして、さまざま変わっていってしまうという、その事実であります。
 千客万来施設の、この今の万葉倶楽部が決まる前には、今回の資料を見ても明確にわかると思うんですけれども、他の事業者が決まっていたのが、それがだめになって、そして今回、もしも万葉倶楽部がだめになったら、また第三回目の公募をやるんですか。こんな形で、後に後にと、ずれていってしまう。こういうことが起こっているという、それが前に進んでないという事実、現実が根本にあるんですよね。
 だから、この手続の問題、この手続の瑕疵の問題もさることながら、こういうようなことが、具体的なことが明示されない、この本質的な問題にぜひ向き合っていただいて、真摯な対応をお願いしたい。こうした視点を忘れずに対応することが極めて重要である。改めて強く申し上げておきたいと思います。ぜひ今月の末に、先ほどもいっていましたけど、六月二十九日に、また江東区に市場長が行かれるなら、この辺を重々胸に秘めておいていただきたいと思います。
 さて、万葉倶楽部が着工するのは、東京二〇二〇大会の後と聞いておりますけれども、まさに二年先以降のことになります。そして、これを担保するためにどういう取り組みを具体的にしていくんでしょうか。そして、二十八年三月当時のこの資料を見ますと、江戸のまち並みを再現したにぎわいのゾーン、さっきの紙ですね。そして、ホテル、温浴ゾーンとありますけれども、この絵でちょっと見えませんかね、そっちにないですよね。東京都が出してくれた資料なんですけど、基本的にホテル、温浴ゾーンじゃなくて、にぎわいの施設、もともと現在の築地に見られるような市場のにぎわい、こうした活気のあるにぎわい、これがここに来てほしいんですよというものが最も大事なわけであって、こういうようなにぎわいができるものがちゃんとその跡にもできてくるのか、当初の約束どおり。そして、あわせて暫定期間の間も、六街区において、こういうような市場のにぎわいを生み出すようなものができてくるのか。
 着工を開始するこの事業は、当初の予定をベースにして、さらにブラッシュアップしたものになっていくと、こういうふうに理解していていいのかということをお尋ねします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 事業者であります万葉倶楽部からは、公募時に提案をした施設につきまして、東京二〇二〇大会の後、速やかに着手することとしたいという旨の提案を受けたところでございまして、現在、事業者との間で、具体的なスケジュールや諸条件、こういったものにつきまして、事業実施に向けた課題整理を進めているところでございます。
 都といたしましては、既に締結しているところの基本協定にのっとりまして、公募時に提案された施設を整備していただくものであると当然考えてございまして、建設工事の着手時期、完成時期、こういったことにつきまして十分に詰めた上で、その内容を今後事業者と締結する協定等合意、具体的に盛り込むことで、確実な施設整備を図ってまいりたいというふうに考えてございます。
 また、千客万来施設が開業するまでの間につきましても、継続的なにぎわい、こういったものを創出していく必要があるというふうに考えてございまして、五街区、六街区、千客万来施設用地を活用したさまざまなイベント、仮設建物による事業等につきまして検討を進めてまいりたいというふうに考えてございます。

○細田委員 本会議のときも、確かに五街区ということは知事もしっかり答弁されておりました。で、六街区も今含めてということでありますけど、まさにその五街区の方も、例えばこの春には、豊洲魅力発信フェスタをやっていましたよね。極めて大事な場所だし、あれがそのまま、六街区をやる事業者がそのままやるのかということも宙ぶらりんになって今まで来ちゃっていると、そういうふうな理解を私はしているんですけれども、五街区のこの千客万来事業用地はどのように活用していくつもりなのか、ちょっとここについてお伺いいたします。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 都といたしましては、豊洲市場の開場後、千客万来施設が開業するまでの間におきまして、建設工事期間中も含めまして、継続的なにぎわいを創出していく必要があるというふうに考えてございます。
 五街区の用地というのは、これは当初から千客万来施設の用地ということで江東区にもお約束をして、本来であれば一体となって開発するということでございましたところ、一回目の公募の辞退というようなこれまでの経緯がありまして、六街区を先行して行うというふうにやらせていただいておりますけれども、本来の趣旨である千客万来施設の用地である五街区につきましても、六街区の用地とあわせまして、当面さまざまなイベントや仮設建物、こういったものによってにぎわいをしっかりと継続していくというために検討してまいりたいというふうに考えてございます。

○細田委員 じゃあ最後に、この暫定施設の内容だとか、また、今の諸問題、課題はありますけれども、江東区のこの市場の受け入れ条件でもある千客万来施設事業、これをしっかりと軌道に乗せていかなければならない。こういう決意と強い思いを、市場長、改めて市場長のその決意、思い、これをやっていくぞと、こういうような明るい希望をここで語っていただきたいと思うんですけれども、よろしくお願いします。

○村松中央卸売市場長 千客万来施設事業は、豊洲ならではの活気やにぎわいを生み出し、豊洲市場の魅力を高める上で大変重要なものと認識しております。
 今回、事業者から、東京二〇二〇大会後、速やかに施設整備に着手する旨の新たな提案を受けまして、協議に応じる判断をしたものでございます。今回の一連の経緯や都の対応につきましては、急な展開だったとはいえ、江東区や江東区議会と事前に十分な調整ができなかったことにつきまして、まことに申しわけなく思っております。このことにつきましては、私自身が先般の江東区議会の特別委員会に出席いたしましておわび申し上げたとともに、この間の経過等についてご説明したところでございますが、引き続き丁寧な説明を行っていきたいと考えております。
 現在、事業者との間では具体的なスケジュールなどの課題整理を進めておりまして、建設工事の着手時期や完成時期などを含めた協定を事業者と締結することで、確実な施設整備を図ることとしております。
 また、都といたしましては、豊洲市場開場後、千客万来施設が開業するまでの間につきまして、建設工事期間中も含めて、継続的ににぎわいを創出していく必要があると考えており、現在、五街区及び六街区の千客万来施設用地を活用したさまざまなイベントや仮設建物による事業等について検討を進めております。
 千客万来施設事業以外の江東区の市場受け入れ条件につきましても、引き続き精力的に取り組んでまいりますが、特に千客万来施設につきましては、具体的なスケジュールやにぎわい創出に向けた都の考え方や方策につきまして、江東区に対し、早急にお示しできるよう取り組んでいるところでございまして、江東区の皆様のご理解を得た上で、事業者と最終的に合意し、事業を前に進めていきたいと考えております。

○あぜ上委員 それでは、私から、大綱二点、伺います。
 まず、千客万来施設の事業についてです。
 私たち日本共産党都議団は、食の安全・安心を守る、こういう公約を投げ捨てて、築地市場を豊洲新市場に移転することは認められないと、こういう立場ですけれども、先ほど来の質疑を通じましても、千客万来施設事業については大変不可解、また不透明な部分も多く、何点か確認、質問したいというふうに思います。できるだけダブらないように質問します。
 先ほどの市場長のご説明で、都としては、万葉倶楽部の協定解除を含め検討されてきたと。で、二十九日の文書を万葉側に出したのは、事業者から見て一方的な解除と思われないよう、丁寧な説明が必要だということで進めてきたんだよというお話でした、ご説明でした。二十九日は、そこまで行っていたと。ところが、突然、三十日、トップ会談になったと。
 先ほど、三十日の知事と万葉倶楽部の会長との会談に、テナントリーシングの事業者、電通ということでお話がありましたが、私が代表質問で聞いたときには会社名はおっしゃらなかったけど、先ほどのご答弁で電通とわかりました。
 そこで、まず伺いたいんですが、なぜこの電通の社員を同席させたのでしょうか。

○村松中央卸売市場長 これは万葉倶楽部側の一緒に来られた方でございまして、都の方から、出てきてほしいとか、セッティングをしたわけではございません。あくまで万葉倶楽部側の方が、ご自身の同席者として来ていただいたというご事情だと考えております。

○あぜ上委員 今、万葉倶楽部の方で、その電通の社員を呼んだんだよというご答弁なんですが、どなたが呼んだにせよ、この方がどういう役割を果たしたのか、どうしてこういう会談が、内容が変わったのかという点では、このことにかかわる非常に重要な方だというふうに私は思うんです。
 そこで伺いますが、先ほども市場長は、大変大事な都と万葉の交渉だと、トップ会談というふうにおっしゃったんだけど、五月三十日のこれだけ重要なトップ会談に、何で万葉は、自分の社員でもない電通の社員を同席させたのか、そのことについては、都として何も理由は聞かなかったんですか。

○村松中央卸売市場長 先ほどもご答弁申し上げましたが、電通は万葉倶楽部が協力会社としてリーシング等を委託している会社でございます。したがいまして、ビジネスパートナーということになろうかと思います。
 都として、会談のございました五月三十日にその方が同席した理由、そういったことについては、あくまで万葉側の方がご同席をされたというか、お連れした方ですので、都として何で連れてきたんだとかいうような、そのような理由は確認しておりません。

○あぜ上委員 だってトップ会談でしょう。それなのに、全く関係ない、関係なくはないけど、協力会社だけど、何で協力会社の人がそのトップ会談にいたのかなと、おかしいなというふうには思わなかったんですか。

○村松中央卸売市場長 あくまで私どもとしては、当日は万葉倶楽部の会長と知事の率直な意見交換ということで、私自身も同席しておりましたし、そこで、万葉側さんがどういう方をご同行されるかということについては、これは万葉側さんのご判断でございますので、都として確認をすることはいたしませんでした。

○あぜ上委員 トップ会談に出席するのに理由を聞かないということは、そうするとこれまでも、先ほど資料をいただいたこれを見ると、二〇一七年の六月から七月、それから二〇一八年の一月から三月も断続的に万葉倶楽部と協議をしていたわけですよね。その協議にも、これまでも、そうすると同席していたということですか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 事業者であります万葉倶楽部さんと事業実施に向けた協議を本年の一月に入って精力的に進めてまいりましたけれども、私どもは専ら、事業者である万葉倶楽部さんとの協議をしていたということでございまして、ほかの方がいらしたというような事実はございません。

○あぜ上委員 今までずっと協議していたのが万葉倶楽部とだけだった、専ら万葉倶楽部だったと。にもかかわらず、突然、電通の社員が入ってきたのに、何もおかしいと思わなかったんでしょうか。
 同席したその電通の社員からは、何らかの要望や要求は出されたんでしょうか。

○村松中央卸売市場長 特段、電通の方がそのような要望なり何なりを発言したということはございません。
 先ほど来申し上げておりますとおり、五月三十日のこの会談につきましては、知事からこれまで、誠実に陳謝をし、万葉倶楽部の方も信頼回復が図られたというご発言もあり、また、事業の進め方も意見交換をしたと。それ以外の新しい約束だとか、いわゆる密約的なことは一切ございません。

○あぜ上委員 先ほど山崎委員もおっしゃっていたけど、江東区民も市場関係者の方も都民も、万葉倶楽部の対応が急変したということについては非常に違和感を持っているわけです。
 五月三十日の会議で、今、都がおわびしたことで新たな信頼関係ができたんだという市場長のご答弁がありましたけれども、そして密約はないんだというお話がありましたけれども、何のために--今までずっと協議してきたときには、全くそういった協力会社は入ってなかったわけですよね、専らその万葉と東京都だけの話だった。で、トップ会談になったら急にそういった協力会社が入ってくると。じゃあ、この協力会社は一体どんな役割を果たしたのかと。やっぱりここは明確にすべきだというふうに私は思うんです。
 都民は、何でこういうふうに変わっちゃったのかというところが非常に不可解だと、ブラックボックスだというふうに思っているわけですよ。私はそこをきちんと透明化するのは、都の責務だというふうに思います。
 都民からは、やっぱり東京都が条件を何か出したんじゃないのと、万葉倶楽部にとって先送りだけが本当にメリットとはとても思えないよと、そういう声が率直に聞かれるわけです。どういう意見交換が行われたのか、議事録を早急に出すように求めたいと思います。
 また、都は万葉と、こうした場合には、東京二〇二〇大会までににぎわい創出で対応するという先ほどご答弁がありましたが、このにぎわい創出とは誰がどこで検討しているのでしょうか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 豊洲市場のにぎわい創出の取り組みでございますけれども、新たな豊洲ブランドの確立、あるいは、国内外からの来訪者を引きつける観光振興など、さまざまな観点も含めまして、関係局長会議で知事から指示もございましたけれども、関係各局で連携しながら検討を進めているところでございます。

○あぜ上委員 関係各局というのは、具体的にどこでしょうか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 先ほどご答弁いたしましたけれども、関係局長会議で構成されている所管の局でありますとか、先ほど申し上げましたけれども、さまざまな観点から必要とされる各局、都庁のそれぞれの局を、横断的に横串を刺す形で検討するということでやってまいるということでございます。

○あぜ上委員 そうすると、検討ということなんですけれども、この暫定利用のにぎわい創出の検討について、これまでの豊洲市場で行われたさまざまなイベントがございますけれども、これは電通に委託をしていたわけですね。今後も、こういった検討の具体化については電通に委託するとか、そういう検討は今進められているんでしょうか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 暫定のにぎわいということでございますけれども、これからさまざまな検討をするということで、関係各局というご答弁を差し上げましたけれども、事業のスキームでありますとかそういったことも含めて、根本的なところから検討してまいるということでございまして、一つの部分だけが決まるとかそういったことではなくて、全体的に今後検討してまいるということでございます。

○あぜ上委員 そうすると、にぎわい創出は委託なども含めて検討するという理解でよろしいんでしょうか。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 繰り返しのご答弁になる部分もございますけれども、さまざまなイベントの実施ですとか仮設施設を活用した事業につきまして、事業のスキームを含めて検討しているという状況でございます。

○あぜ上委員 そもそも、この市場開場の大原則である豊洲の新市場の食の安全、これも保障できない、安全宣言できない、そして、追加対策工事の検証もこれからと、千客万来も不透明と。そういう状況にあるのに、築地市場を解体することと、それから豊洲市場の開場の十月十一日、これがありきで事を決めて、押し進めてしまっている。こういうやり方がやっぱり混迷を深める根本的な原因なんだというふうに私は思います。
 市場の移転の強行、これは許されないと、そのことを申し上げておきたいと思います。
 築地市場の解体工事について伺いたいと思います。解体工事の工区ごとの工期と契約金額、これをお示しください。

○長嶺事業部長 築地市場の解体工事は、七つの工区に分けて契約をしております。第一工区から第四工区は、平成二十八年度に契約を締結し、工期は平成三十年三月十五日までとしておりましたが、平成二十九年度補正予算成立を受けまして、平成三十二年二月二十八日までに工期を変更いたしました。第五工区から第七工区は、先月二十五日に、平成三十二年二月二十八日までの工期で契約を締結いたしました。
 契約金額につきましては、第一工区から第七工区まで順に申し上げますと、それぞれ、約五億円、約十三億円、約十億円、約八億円、約九億円、約十六億円、約三億円となります。

○あぜ上委員 七つの工区に分けて工事をすると。そして、解体の契約金額は、今お示しいただいた数値を合わせますと総額六十四億ということであることがわかったわけです。
 解体工事の期間はどのくらいを見込んでいらっしゃるんでしょうか。

○長嶺事業部長 築地市場の解体工事につきましては、本年十月の築地市場の豊洲市場への移転完了後、速やかに工事に着手いたしまして、平成三十二年二月までの約十六カ月間で完了する予定でございます。

○あぜ上委員 昨年の九月の当委員会で、解体について他党の理事の方も質疑をされておりました。その当時のご答弁では二十カ月の工期であるというご答弁をされていたんですが、十六カ月ということで工期が短くなった理由は何でしょうか。

○長嶺事業部長 以前ご答弁申し上げました工事期間約二十カ月につきましては、現場着手までの準備期間、約四カ月を含む工事期間でございました。現場着手から工事完了までの期間は、以前から十六カ月ということで、変更はございません。

○あぜ上委員 ということは、解体工事の内容が昨年の九月の時点と変わったものではないということですね。そういう理解でいいんですね。
 私も改めて七つの工区のそれぞれの仕様書、これを見てみましたが、解体工事を行うというのに、基礎ぐいや地下の埋設物などは手をつけないと、そういう仕様書になっておりました。これは一体いつ決めたんでしょうか。

○長嶺事業部長 仕様書でございますけれども、第一期解体工事、これは第一から第四工区になりますが、この起工は平成二十八年の五月、第五から第七工区の起工は、平成三十年三月に行いました。

○あぜ上委員 そうしますと、前期の起工は二〇一六年の五月ということで、二年以上前から決めたということでありますよね。
 では、解体工事のやり方については、基礎ぐいは残すというふうになっていますけれども、なぜ残すというふうにしたんでしょうか。

○長嶺事業部長 築地市場の跡地につきましては、地下構造物の残置により地盤強度が確保されるというふうに考えてございます。この結果、東京二〇二〇大会の車両基地等としても利用可能となります。
 また、東京二〇二〇大会終了後の築地市場跡地の利用に当たりましては、地下構造物の撤去等を含めまして、関係局が連携して、法令にのっとり適切に対応していくこととしております。

○あぜ上委員 解体工事の発注を始めた二〇一六年の五月には、築地市場を解体してデポにするなどということは決めてなかったはずですよね。
 昨年の八月二十五日の当委員会の議事録を読み直したんですけれども、私の質疑だったんですけれども、市場局は、五輪のデポ、駐車場にするのは、二〇一七年の六月二十日の基本方針で検討するということが確認されて、それで、その方針に、去年の七月二十一日に関係局長会議で既定の方針としたんだというふうに答弁されたんですね。そうなると、都は、デポにすることは、この答弁からいくと本当は決まってなかったはずなんですよね。もし前々から、この仕様書をつくる目的が、先ほどのように車両基地として利用が可能になるというようなことになると、前々から都は、デポにすることは水面下で相談していたということになるんじゃないでしょうか。
 どうなんですか。議会の答弁と違いますけど、どうなんでしょうか。

○長嶺事業部長 平成二十八年当時の考え方でございますけれども、過去の神田市場跡地の例では、市場において地上部の建物を撤去して一般会計に引き継いでおります。その後の土地利用に当たり、地下埋設物の撤去等は適切に行われたと承知しております。
 築地市場につきましても同様の考え方に立ちまして、市場において地上部の建物のみを解体するという形で考えてございました。また、平成二十八年度当初、可能性としてですけれども、実務的な検討ということはしていたということでございます。

○あぜ上委員 実務的には検討していたということは、議会に報告した、答弁した中身とは違うということですよね。おかしいですよね。
 先ほど神田もやったというお話だったんですが、神田は三十年ぐらい前の工事だったわけですけれども、では今回の解体工事の起工に当たって、環境局に確認されたんでしょうか。

○長嶺事業部長 解体工事の検討に当たりましては、環境局ともさまざまな面で確認、検討はしております。

○あぜ上委員 環境局と検討したとおっしゃったけど、環境局は、私の本会議の答弁で、老朽化した地下工作物を残置することは、一般的には廃棄物処理法により廃棄物の投棄行為とみなされる、これが基本なんだというふうに答弁しているんですよ。
 国の廃棄物の処理及び清掃に関する法律の疑義についてという厚生労働省の通知もあるんですけれども、これは、今は廃止されたんですが、廃止後も生きているということを環境局に私は確認しております。それでも、地下工作物を埋め戻そうとする時点から当該工作物は廃棄物となり、廃棄物処理法の適用を受けるというふうにしているわけです。つまり、廃棄物処理法では、地下工作物を残すのは原則禁止しているんです。
 解体工事の仕様書、これを読んだら、例えば四工区、エレベーターのピット、便所区画など一階のフロアラインよりも床が低い、こういう場合は、現場内のコンクリート塊を、粒の大きさ四十ミリ以下に砕いて埋め戻しというふうに書いてあります。
 それから、五工区では、解体予定建物に地下階がある場合の内装解体は行わないものとすると。で、括弧つきで、ホウスイ冷蔵庫及び東卸の会館については、内装を撤去した上で、地下及びピット部分を流動化処理土で充填するというふうになっていました。基礎ぐいをとったら土地改変というふうになって、土壌調査が必要になっちゃうと。
 廃棄物処理法を、土壌を安定させるんだというような、都合よく解釈して、地盤強化の安定、安全性を確保するためなんだという理屈をひねり出して基礎ぐいを残していく、そして土まで充填する、こういうやり方は、私はやっぱり問題であるといわざるを得ない。
 法を本来指導する立場の行政ですよ。本来、法を指導する立場の行政が、土壌対策を先送りにして解体工事を急ぐ。行政がやってはならないことまでやって、築地市場を解体してデポをつくるというのは、本当にそんなことをやっていいのかということが問われているわけですよ。そういう例外、特例を行政がどんどんやることによって、じゃあ、民間に対する歯どめがきかなくなっちゃうじゃないですか。
 環境局の問題もあるので、きょうはこれ以上、市場には私は聞きませんけれども、とにかく五輪に間に合わそうと、しかも五輪のデポとしての活用は、最初から決まっていたものではなくて、昨年の七月に突然知事がいい始めた。議会でも承認されたものじゃなかった、その時点で。先ほどのお話だと、勝手に水面下でデポだと決めて、それが間に合わないじゃないかと。市場移転を、追加工事の検証もしないうちに強行すると。やっぱりこういうやり方は、私は許されないと思いますよ。
 先ほど、神田市場、地下もそのまま、解体したというふうにおっしゃったけれども、そうすると、市場は以前から脱法的なことをやっていたということになっちゃうじゃないですか。そんなやり方は許されないんですよ。そのことを私は申し上げておきたいと思います。(「脱法ってどういうの」と呼ぶ者あり)脱法的なんですよ。よって、築地市場の解体工事の契約議案には反対をしたいと思います。

○伊藤委員長 今の脱法の発言については、後ほど理事会で協議させていただきます。(あぜ上委員「脱法的といったんです」と呼ぶ)

○ひぐち委員 本年十月十一日、豊洲市場への移転まで百十二日となりました。各方面、多くの関係者の皆様方には、今日に至るまでにいろいろな思いがおありであることを強く感じております。痛切な思いを抱いておられる方が少なくないことも承知しております。
 残すところ三カ月余りとなりました。各当事者の皆様方が置かれている立場や状況に思いをはせながら、ここから先、ご一緒に前を向いて、着実な歩みを進めていかなければならないと考えています。
 十月十一日までにやるべきことは明確です。これからの限られた期間で課題をやり遂げるためには、明確で実務的な工程表と、また、工程表に基づいた作業の進捗管理が重要であります。
 本質疑では、近隣住民や場外市場の皆さんの思い、そして築地で働く皆さんの思いを踏まえて、確認方々、築地解体工事、デポ工事、そして豊洲移転後の円滑な市場運営の確保、この二点について伺います。
 まず、解体工事、デポ工事であります。私たち都民ファーストの会では、第一回定例会で増子ひろき幹事長の代表質問を筆頭に、重ねて質疑をしてきましたのが、これら大規模な工事に当たっての地元住民や場外市場への影響についてであります。工事への心配の声を多くお寄せいただいており、また、地元中央区の西郷あゆ美都議も、近隣の方々のもとへ伺う中で強く要望されていたのが、住民説明会の早期開催です。実際に地元住民の皆さんは、工事に関する説明会の開催を求める署名を都へ提出されています。
 こうした署名について都はどう対応されているのか、また、そもそも影響や安全確保に不安を覚えている近隣の方々の理解を得るべく、どう取り組んでいくのか伺います。

○長嶺事業部長 築地市場解体工事の住民説明会に関する署名でございますが、地元住民の方と面会し、お受け取りをしております。
 説明会につきましては、来週、築地地区、銀座地区、勝どき・豊海地区、晴海地区の計四地区のまちづくり協議会へ説明を行った後、近隣町会、場外市場の方々を対象とした住民説明会を七月中旬に開催いたします。さらに、工事着手前にも区の要綱に定めのございます住民説明会を行ってまいります。
 説明の際には、解体作業の手順や騒音、振動対策などについて、わかりやすい資料でお示しすることはもとより、質疑応答の時間を十分にとるなど丁寧に対応し、地元住民の方々の理解や納得を得られるよう努めてまいります。

○ひぐち委員 ありがとうございます。
 さて、具体的な課題を挙げますと、一つには、地元住民の方々は、トラックなどの工事車両が日常生活や子供の通学に危険を及ぼさないか懸念されており、また、場外市場の方々にとっても、仕入れや搬出、営業に影響しないか不安視されています。路地などの生活道路、事業者の営業活動や観光客への影響、そして新大橋通り、晴海通りにおいては、工事車両によって一般車両が迂回するという影響も想定されます。
 つまり、時間帯も考慮したきめ細やかな計画を策定すべきでありますが、工事車両の台数などを含め、どのような想定のもとに対応していくのか伺います。

○長嶺事業部長 築地市場の解体工事においては、対象となる建物が合計百五十五棟、延べ床面積約二十六万平方メートルに上り、コンクリートの廃材などの発生材の搬出車両等がピーク時には一日当たり百五十台程度発生すると見込んでおります。
 車両台数につきましては、コンクリート廃材を場内で再利用することに加えまして、海上輸送の活用などの抑制策を検討してまいります。
 また、工事車両の出入り口については、幹線道路である新大橋通り及び晴海通りに限定するとともに、工事現場への入場を待つ車両が路上に待機することがないよう速やかに敷地内に誘導するなど、地域の生活道路への影響が生じないよう対応してまいります。
 地域交通に対しましても、混雑が比較的多い時間帯を避けて工事車両の運行を行うなど配慮いたします。
 さらに、ゲートには交通誘導員を配置し、近隣の方々や観光客などの歩行者等の安全を確保してまいります。

○ひぐち委員 ありがとうございます。海上輸送も検討しながらとのことで、車両台数の抑制、そして周辺への配慮を周到に想定、準備されることを要望いたします。
 続いて、解体工事によって発生する粉じん、そして場内に生息するネズミへの対策についても伺います。
 粉じんについては、一般家庭に窓から入り込まないか、外に干す洗濯物に影響はないか、建物を汚さないか、また、ネズミは配管を通って厨房などへ入り込まないのかといったことが考えられます。
 銀座などの飲食店も多い中、周辺への分散を防ぐ対策が必要不可欠であります。粉じん、ネズミともに徹底した対策をとるべきでありますが、都の取り組みを伺います。

○長嶺事業部長 解体に伴う粉じん対策については、周囲へ飛散しないように、粉じん発生部に常時散水を行いながら作業するとともに、敷地外周に高さ三メートルの仮囲いを設置するほか、建物外周部の足場にもパネルまたはシートを設置いたします。
 ネズミ対策につきましては、これまでも業界団体と協力し、建屋のすき間に金属ブラシを挿入してネズミの侵入を防ぐ対策や粘着シート、ネズミ取りかご、殺鼠剤による一斉駆除等を実施しております。
 市場移転に当たりましては、これらの対策に加えまして、都として、改めて生息状況の調査を行い、市場全体について効果的な駆除を実施いたします。
 具体的には、閉場時に敷地外にネズミが逃げ出さないよう、外壁のすき間等をトタン板やネットで塞ぐなどの対策をとった後、一斉駆除等を複数回実施いたします。また、移転後も、一定期間、敷地内全域の駆除を行うなど、継続的な取り組みを進めてまいります。
 これらの実施に当たっては、中央区とも連携し、ネズミ駆除を徹底してまいります。

○ひぐち委員 業者の皆さんが引っ越しを始める前に、つまり閉場前から、そして閉場後も、段階的に徹底して駆除していくとの答弁をいただきました。老朽化、あるいは開放型施設、そして業者の皆さんが営業しながらという大変さもあるかと存じますが、業界の皆様のご協力、そして中央区とも連携しての対応をお願いいたします。
 では、最後に、アスベストについて伺います。
 築地市場解体工事では、水産立体駐車場などで吹きつけられた有害物質であるアスベストの飛散の可能性も指摘されています。詳細な施工計画を作成するとの答弁をいただいておりますが、具体的にどのような対策をとるのか伺います。

○長嶺事業部長 築地市場におけるアスベストは、青果部屋上駐車場や水産物部立体駐車場などの吹きつけに使用されているほか、水産物部仲卸売り場の屋根材に含まれております。
 解体工事の着手前にはアスベストの種類や状況について詳細な調査を改めて実施し、環境所管部署や労働基準監督署と協議しながら除去の作業手法を確定いたします。
 除去作業に当たっては、一定の技術審査証明を取得している業者を選定するなど、施工技術のレベルを確保するとともに、アスベストの飛散が生じないよう工事区画を密閉するなど、厳重な飛散防止対策を行います。
 また、作業期間中は定期的に空気測定を行うなど、安全管理に万全を期してまいります。

○ひぐち委員 これまでお聞きした以外にも、近隣の方々が工事に関して懸念されていることはあります。都は、まちづくり協議会への説明の後、今ご答弁いただきましたが、七月中旬と工事前の二度、住民説明会を重ねて開催するわけでありますから、膝を突き合わせ、近隣の方々の切実な思いをしっかり受けとめて、ご理解、そして納得までいただけるよう、真摯で丁寧な対応をお願いいたします。
 では、続いて、豊洲移転後の円滑な市場運営について伺ってまいります。
 我が会派では、市場関係者の習熟度訓練の結果、集まった多くの声をもとに、使いやすい市場にしていくために質疑を重ねてまいりました。市場業者の皆さんは、日本橋魚河岸からの移転、つまり一九二三年の築地開場以降の長い歴史がある中で、長短はあれど、築地で長らく商いをされてこられました。今までなれ親しんできた築地市場から豊洲市場へ移っていただくということは、大変なご苦労をかけることでもあります。
 我が会派は、市場関係者と真摯に向き合い、施設面での具体的な要望を都へ提言し、改善、改修の実現に向けて取り組んでまいりました。しかし、当然、円滑な市場運営に向けた課題は、ハードだけではなくソフト面もあるわけであります。
 まず、質疑の前提として、改めて築地市場が抱える課題と豊洲市場の目指す姿について伺います。

○影山新市場整備調整担当部長 豊洲市場では、築地市場の抱える老朽化や狭隘化、品質、衛生管理における課題を踏まえて、高度な品質、衛生管理や効率的な物流の実現などを目指して施設整備を進めてきたところでございます。
 このため、エリアごとに適温管理が可能な閉鎖型の施設とするとともに、街区間を結ぶ街路通路や外周道路を設置するほか、売り場近くに荷さばきスペースを配置するなど、物流の円滑化、荷作業の効率化に向けて施設を整備してきたところでございます。

○ひぐち委員 今ありましたとおり、二〇〇四年、農林水産省による第八次卸売市場整備基本方針に示されたコールドチェーンなどの品質管理の高度化の流れを受け、まさに豊洲市場が、これからの時代に即したあるべき市場の実現として、施設整備に取り組まれてきたわけであります。
 しかし、その一方で、豊洲市場を視察し、習熟訓練を重ねる中で、豊洲市場は完全な閉鎖型とはいえない、コールドチェーンも取り入れているのではないかといった指摘が業界から聞こえてくるのも事実であります。
 確かに、例えばトラックの中でも、ウイング車による荷おろしは密閉型のドックシェルターに密着させることができていません。豊洲市場が目指す姿に対して実態が違うのではないかという指摘であります。
 こうした状況について都はどう認識しているのか伺います。

○堀新市場事業推進担当部長 豊洲市場の施設整備でございますが、冷凍マグロや氷詰めの容器に入った鮮魚など、品目に応じた市場業務の実情に即したものとなるよう、業界団体の意見も聞きながら設計や建設工事を進めてきたところでございまして、お話にございましたウイング車による荷の搬入については、業界団体においてスムーズな荷おろしに向けた習熟訓練なども行われております。
 施設の構造は、荷の搬入から卸、仲卸における取引、商品の保管までの過程が温度管理された施設の中で行われることとなっており、また、六街区の積み込み場などには、直射日光や雨などの影響を回避するための屋根がかけられるなど、築地市場と比較いたしますと、衛生環境は大幅に向上しているものと認識しております。

○ひぐち委員 業界の皆さんの指摘のとおり、現状、産地からの運送業者の関係もあり、全ての荷をドックシェルターに密着させ搬入させるわけではない実態があります。
 ただ、外気に触れるとはいえ、極めて短時間で搬入が行われるように配慮し、また、内部では温度帯の管理もされている。開放されていた築地に比べて、外気、害虫、じんあいが入ってこないことで比較すれば、品質、衛生管理の高度化を果たしていくという豊洲の取り組みは理解できます。
 また、同じように、市場関係者からは、お話を伺っていますと、実際に習熟訓練を行う中で、施設のソフト面での運用、ルールの不便さを挙げられることも多く、これでは日々の業務、つまり、市場外から来た荷をお客さんに定時にきちんと届けることができないと、とても回らないという声も伺っているわけであります。
 先般の我が会派の代表質問においても、豊洲市場の運用ルールについては、高度な品質、衛生管理や効率的な物流の実現といった豊洲市場の基本理念を踏まえた上で、開場当初は市場業者が新しい市場施設にふなれであることなどにも留意した運用を図るとの答弁もありました。まさにふなれであることなどにも留意した運用によって、築地で発揮してこられた市場機能を、豊洲に移ったその日からすぐに生かしていただかなければなりません。
 例えば豊洲では、街区をまたいだ買い回りが大変不便になるといった声も伺っています。また、豊洲市場内は平地での横の移動に加えて、スロープを利用した縦の移動もあるわけです。
 そこで、現在、搬入搬出の主であるターレの走行についても市場業者に配慮した交通ルールを協議すべきと考えますが、所見を伺います。

○堀新市場事業推進担当部長 豊洲市場内の交通につきましては、現在、制限速度を初めとした交通ルールについて、業界調整を行っております。
 お話がございましたターレの走行につきましては、豊洲市場の高度な品質、衛生管理と効率的な物流を両立させる観点に立って対応策を検討する必要があると認識しておりまして、現在、具体的な方策について、業界と調整を進めております。

○ひぐち委員 円滑な市場運営のための運用は、街区ごとの幹事会など実務者レベルで調整されています。申し上げたターレの運用だけでなく、フォークリフトや清掃方法など、さまざまなルールについて意見交換され、実務的な協議を進めておられると思います。
 予算特別委員会でも申し上げましたが、豊洲へ移転後も円滑に営業できるか、得意先との関係、経営に支障を来さないかは、皆さんにとってまさに死活的に重要な問題であります。豊洲市場の基本理念を踏まえる一方で、市場業者の活力をそいではならないのであります。当局の皆さんは、現場で日々精力的に取り組んでおられると思いますが、留意した運用を改めて強く要望する次第であります。
 さて、冒頭申し上げたとおり、二〇一八年においては、築地市場ができた当時、あるいは往時の時代背景とはまるで異なるわけであります。卸売市場を取り巻く状況が大きく変化し、厳しい環境下にもある中で、円滑な市場運営の先にある活力みなぎる豊洲市場の実現には、まだまだすべきことがあります。
 そこで、東京都は、豊洲市場を活力ある市場とすべく、どう取り組むのか見解を伺います。

○松田市場政策担当部長オリンピック・パラリンピック調整担当部長兼務 食の安全・安心への意識の高まりや消費者ニーズの多様化など、社会環境の変化に加えまして、卸売市場法の大幅な改正など、卸売市場を取り巻く環境は大きく変化しており、こうした状況変化に即しつつ、卸売市場としての役割を果たしていく必要がございます。
 豊洲市場は、高度な品質衛生管理や効率的な物流の実現などを目指して施設を整備しており、市場取り巻く状況変化に対しては、都としても業界と意識の共有を図りつつ、施設の機能を十分に発揮させて、産地や実需者から信頼されるよう適切に対応していくことが必要でございます。
 今後、豊洲市場の経営戦略を業界団体と連携して策定するなど、都と市場関係者とが一体となって、豊洲市場の活性化等に向けてしっかりとした取り組みを実施してまいります。

○ひぐち委員 今、産地や実需者との言葉がありましたけれども、国内外の需要への対応、都の整備計画でいえば多様なニーズへの対応、輸出促進への取り組みは、まさに事業者の、そして、市場全体の活性化につながると考えられます。
 川上でも川下でもなく、食品流通の中間拠点である市場だからこそ、当局の皆さんが今後果たせる役割もますます大きいのだと考えています。
 ぜひ市場業者の皆さんと一体となった取り組みをよろしくお願いいたします。
 さて、本日は各当事者の皆さん、近隣の方々そして築地で働く方々、皆さんの言葉を思い起こしながら質疑をさせていただきました。
 もちろん質問させていただいた項目のほかにも課題がありますし、また、まだまだ各方面への調整などもありますが、ここはぜひ工程表に沿って、かつ、その徹底した進捗管理のもとに着実に歩を進めていただくことが都に求められていることでもあります。
 これほど注目されている移転事業であります。当局の皆さんのなお一層の踏ん張りをぜひお願いしまして、質疑を終えさせていただきます。ありがとうございました。

○尾崎委員 私の方からは、最初に二〇一七年度予算の繰り越しにかかわる問題について伺っていきたいと思います。
 二〇一七年度予算の繰り越しの中には、豊洲市場地下ピット追加対策工事と地下水管理システムの機能強化対策が入っています。
 追加対策工事について確認のために、質問をしていきたいと思います。
 最初に、地下ピット内の排水についてです。
 豊洲市場の地下ピット内の地下水強制排水はいつまで行っているのですか。新しい釜場からの排水はいつから行っているのか、街区ごとに伺います。

○佐々木環境改善担当部長 地下ピット内からの排水につきましては、A.P.プラス二メートルの位置に設けた釜場からの強制排水に加えて、いずれの街区についても、昨年八月二十一日から新たにA.P.プラス一・五メートルの位置に設置した釜場から、順次、仮設ポンプによる排水を始めております。
 なお、A.P.プラス二メートルの釜場からの強制排水につきましては、ことし一月十二日に終了しております。

○尾崎委員 地下ピットのA.P.プラス二メートルの釜場からの強制排水は、ことし一月十二日に終了し、追加対策の新たな釜場、A.P.プラス一・五メートル、強制排水していたときの釜場よりもより深いところからの井戸で排水をしているということです。
 地下水位の測定の結果、六月二十日のホームページに載っている数字を見ると、五街区青果棟の建物下の地下水位の測定箇所は四カ所あります。
 ここは四カ所が目標水位のA.P.プラス一・八メートル以下になっていますが、六街区水産仲卸売り場棟の建物下の地下水位測定箇所は五カ所あって、目標水位に達しているのはわずか一カ所でした。七街区水産卸売り場棟の建物下の地下水位測定箇所は四カ所ありますが、目標水位に対しているのは一つもありませんでした。
 地下ピットの新しい揚水井戸は、五街区が二十五本、六街区が二十三本、七街区が三十六本、合計で八十四本になるわけですが、井戸が多くても地下水位が下がらない状況だということです。
 そもそも地下水管理システムの設計を行う前の地下水流動や地質調査などが不十分だったのではないかと思います。
 私はこの間、ウエルポイント工法について取り上げてきましたが、現状について幾つか疑問点がありますので伺います。
 最初に、地下水管理システムの機能強化であるウエルポイント工は、仕様書と実際の設置では、場所もポンプの数も変更がありますが、変更の理由について伺います。

○佐々木環境改善担当部長 ウエルポイント工は地下水位の観測データに基づき、地下水位が高い箇所を対象として実施しているものでございます。
 ウエルポイント工の施工位置や施工本数につきましては、地下水位の状況や現地における地下埋設物の状況、他工事や市場関係車両の通行動線に与える影響などを考慮して変更しております。

○尾崎委員 当初の仕様書と比べると変更が多過ぎると思います。
 仕様書の段階でどこまで現地を調査し、反映させているのかと疑問が残ります。
 ウエルポイント工は仕様書で残置すると書かれた場所と、今回の資料要求で明らかになった残置する場所に変更がありますが、変更の理由について伺います。

○佐々木環境改善担当部長 ウエルポイント工につきましては、地下水管理システムの機能強化工事後も、地下水の管理に万全を期す必要があることから、可能な範囲で残置することとしていましたが、残置の仕方や設備の配置を詳細に検討した結果、市場機能に影響を及ぼさないような残置が可能だったことなどを踏まえて残置する箇所を定めてございます。

○尾崎委員 仕様書では、残置するところは各街区一カ所から二カ所程度でしたが、ウエルポイント工の残置は、五街区は八カ所の中で七カ所、六街区は五カ所の中で全ての箇所、七街区も七カ所全ての箇所で残置すると、資料要求で明らかになりました。
 残置する理由について伺います。

○佐々木環境改善担当部長 ウエルポイント工については、地下水管理システムの機能強化工事後も、地下水の管理に万全を期す必要があることから、可能な範囲で残置することとしていましたが、緑地部に加え、舗装部でも設備を工夫することで残置が可能になるなど、市場機能に影響を及ぼさないような残置が可能になったことなどを踏まえ、五街区の一カ所を除き、残置することとしたものでございます。

○尾崎委員 地下水位が高い緑地部をウエルポイント工に頼って地下水位を下げようと必死になっていることがわかりました。
 しかし、ウエルポイント工は応急的なものです。ウエルポイント工法は、そもそも寿命があって、揚水井戸と同じように目詰まりが起こります。
 当初の仕様書では八十日間となっていたわけですが、ウエルポイント工は一カ所以外は全て残置することになります。
 一体ウエルポイント工はいつまで行うのか伺います。

○佐々木環境改善担当部長 七月上旬の工事完了から十月末にかけましては、機能強化後、初めて集中豪雨、台風等による降水量が多い時期を経験することになります。
 都といたしましては、地下水の管理に万全を期すため、台風シーズンである十月末までの期間、ウエルポイント工の関係設備一式を残置し、降雨等の状況に的確に対応できるよう、揚水作業を実施することとしております。
 また、渇水期に入る十一月以降につきましては、埋め込み管などウエルポイントにかかわる最低限の設備のみを残置し、揚水量や水位の状況を勘案しながら、必要に応じて適宜、揚水作業を実施していく予定でございます。

○尾崎委員 ただいまのご答弁ですと、ウエルポイント工をいつまでやるのか期日が明確でないということです。
 それは今後やってくる台風や集中豪雨で地下水位がどうなるかわからない。その後もどうなるかわからない。地下水位を目標水位に達するためには、ウエルポイント工で強引に引き揚げ続ける必要があるんだということだと思います。
 ウエルポイント工の残置は、仕様書から大きく変わっていますが、それに伴う費用の増加はあるのでしょうか。あれば金額は幾らふえるのか伺います。

○佐々木環境改善担当部長 ウエルポイント工は舗装版の撤去、埋め込み管の設置のほか、運転管理に要する経費など、さまざまな工種で構成されているため、残置に要する費用のみを算出することは困難でございます。

○尾崎委員 残置に要する費用については算出することは難しいということですが、ふえることは確実です。
 当初の予定とは大きく異なるわけですから、しかも、いつまで残置するのかもはっきりしない状況です。無責任ではないでしょうか。
 長く稼働すれば目詰まりが生じ、掃除などのメンテナンスもかかってきます。その分また費用がふえるのではないでしょうか。
 ウエルポイント工は仕様書によると、揚水開始から八十日間となっていましたが、撤去する五街区の一カ所は、いつまで揚水を行うのか伺います。

○佐々木環境改善担当部長 ウエルポイント工のうち、撤去する五街区の一カ所につきましては六月十日をもって揚水を終了し、現在、ポンプ、タンク等の関連設備の撤去作業を行っております。

○尾崎委員 六月十日で揚水を終了しているということがわかりました。
 それでは、ウエルポイントによる地下水の揚水量は、一日幾らになっているのか伺います。

○佐々木環境改善担当部長 ウエルポイント工では、施工が完了した箇所から順次、揚水を開始してきたことや降雨の影響等により日々の変動幅が大きいことなどから、揚水量を一概にお答えすることは難しいのですが、一日当たりおおむね五十から百立方メートルとなっております。

○尾崎委員 東京都のホームページで、地下水管理システムからの揚水量が掲載され、街区ごとの排水量がわかるようになっています。そして今は、地下ピットに設置した釜場からの揚水量も掲載されています。
 しかし、排水量については一カ月単位で更新するために、現在は四月分までしか掲載されていません。
 現在、地下水管理システムの強化を図っているわけですから、排水量についても迅速にホームページに掲載することを要望しておきます。
 次に、東京都卸売市場整備計画第十次の改訂にかかわって幾つか質問をしていきたいと思います。
 今回の第十次卸売市場整備計画の中の豊洲市場にかかわるところが、改定を今回されるということです。
 豊洲市場の開場日を十月十一日と決めましたが、問題は山積しており何も解決していません。
 都議会で土壌も地下水も環境基準以下にする、無害化が移転の前提だったにもかかわらず、無害化を投げ捨て豊洲市場への移転を強引に進める。さらに小池知事は食の安全・安心を守るという公約を投げ捨て、問題が解決していない状況で移転を強行しようとしており、許すわけにはいきません。
 豊洲市場の開場日が十月十一日に決まったからといって、東京都卸売市場整備計画第十次の改定をすることは認めるわけにはいきません。
 問題の一つは、安全・安心の問題です。
 最初に、追加対策工事の検証について伺います。
 豊洲市場は対策工事を今行っていますが、まだ完了はしていません。追加対策工事についてはこの間、経済・港湾委員会でも質疑をしてきました。
 追加対策の一つである地下ピットのコンクリート打設については、専門家会議もコンクリートにひびが入り、有害物質を完全に封じ込めることができないことを認めています。
 四月二十四日のマスコミへの追加対策工事の公開の中で、専門家会議の平田座長、中島フェローが説明し、文書も出し、記者のぶら下がり取材に追加対策工事後の専門家会議の検証の仕方についても発言をしています。
 追加対策の効果を検証する方法について、具体的に説明を求めるものですが、お答えください。

○吉野建設技術担当部長 専門家会議は、地下ピットにおける追加対策の確認調査について、施工中及び施工後に実施する旨を、四月二十四日の報道機関への工事現場の公開の際に公表しております。
 具体的な内容としては、施工中については打設後、一定期間経過したコンクリート表面からの水銀等ガス侵入量を測定するフラックスチャンバー試験と呼ばれる方法により、換気がない状態としたときの地下ピット内の水銀等ガス濃度上昇の程度を評価するとしております。
 また、施工後については市場開場後と同様の条件のもとでの建物ごとの空気の状況を把握し、地下ピットにおける追加対策実施後の状態を評価するとしております。

○尾崎委員 聞きなれないフラックスチャンバー試験という言葉が今ありました。
 地下ピットのコンクリート打設の効果を検証する、このフラックスチャンバーは、日本で土壌汚染対策の効果を検証するために使った実績はあるのですか。

○吉野建設技術担当部長 専門家会議によりますと、フラックスチャンバー試験について、海外では土壌から発生するガスを測定する手法として用いられております。
 また、国内では類似の方法で、土壌から発生する水銀量を測定する研究論文が出されており、今回の検証方法については国内では初めてとなりますが、こうした海外での手法と国内の論文を参考にし、専門家会議として決定したものでございます。

○尾崎委員 豊洲市場用地は四十ヘクタールという広い面積で、そもそも深刻な土壌汚染があり、土壌汚染対策も日本では初めてというほどの規模でした。広大な範囲で行う地下水管理システムも日本で初めてのことでした。
 フラックスチャンバーによる試験も国内で初めてだということですから、何から何まで初めてということになります。フラックスチャンバーは、光合成速度と蒸散速度を測定することなどが多く、農業分野で使われているということです。
 地下ピットのコンクリート打設の効果を検証するフラックスチャンバーの測定箇所は何カ所ですか。広い地下ピットの中で、測定箇所を決める基準は何か伺います。

○吉野建設技術担当部長 フラックスチャンバー試験の測定箇所数については、専門家会議からの指示を受けて青果棟、水産仲卸売り場棟及び水産卸売り場棟は各棟三カ所、加工パッケージ棟は一カ所で実施することとしております。
 この測定箇所数につきましては、専門家会議における追加対策の検討の際に実施しておりました地下ピットでの空気測定と同様の箇所数とし、具体的な測定箇所は地下水質の状況や施工状況を踏まえ、設定しております。

○尾崎委員 私は専門家会議が参考にしたという国内の論文も見ました。
 今回の検証は、豊洲市場の建物下の地下ピットという特殊な状況で行われるものです。地下ピット全体に大きな箱をつくらない限り、コンクリートを通じて上がってくる水銀量は測定できないのではないでしょうか。日本で初めての検証で適切な検証ができるのか、やはり疑問が残ります。
 コンクリートは乾燥伸縮により、ひび割れはほぼ二カ月で発生するとして、コンクリート打設工事が完了した二カ月後に検証するということですが、コンクリートの劣化は数十年という時間の経過とともに確実に進行するもので、ひび割れの状況も変わります。ひび割れが深くなれば、地下ピット内の水銀等ガス濃度が上昇する可能性は十分に考えられます。
 二カ月後の確認だけで、将来にわたる安全の確認などできないと思いますが、いかがですか。

○吉野建設技術担当部長 地下ピットにおける追加対策は、床面へのコンクリートの打設による揮発性ガスの侵入の低減と換気を組み合わせて実施することで、ピット内における揮発性ガスの濃度上昇を防止するものでございます。
 コンクリートはその性質上ひび割れは生じますが、ひび割れ抑制に配慮した施工とするとともに、適切な時期に調査及び補修を行うことでガスの進入の低減機能を維持してまいります。
 また、追加対策工事完了後、定期的に空気測定を行うこととしております。

○尾崎委員 追加対策工事完了後、定期的に空気測定を実施するということですが、空気測定だけでは不十分です。専門家会議も完全に封じ込めることはできないことを認めています。
 対策工事後の検証、フラックスチャンバー試験は継続して行うのかどうか伺います。

○吉野建設技術担当部長 今回、専門家会議の提言に基づく追加対策工事を実施するとともに、工事完了後に地下ピット内のほか建物一階部分、及び建物の周辺部において、定期的に空気測定を行うこととしております。
 このことにより、建物一階の空気中に揮発性ガスが侵入してくるリスクを低減し、市場施設の安全に万全を期してまいります。

○尾崎委員 空気測定だけで安心・安全の担保ができないと重ねて指摘をしておきます。
 我が党はこの間、一貫して指摘してきましたが、追加対策そのものが、ばんそうこうを張るようなものにすぎません。
 このような追加対策では、専門家会議の検証で効果がある、大丈夫だといわれても信頼はできません。
 次に、地下水管理システムの追加対策の検証はどのように行うのですか。
 緑地部ではウエルポイント工で地下水位は一部下がっています。
 十月十一日の豊洲市場開場日前に、地下水管理システムの全ての地下水位が目標であるA.P.プラス一・八メートルに達することを目指すのですか。

○佐々木環境改善担当部長 専門家会議は、地下水管理システムの機能強化を図り、早期に目標管理水位であるA.P.プラス一・八メートルまで地下水位を低下させるとともに、地下水位上昇時の揚水機能を強化する必要があるとの提言を行っており、この提言を踏まえ、都では、現在、ウエルポイント工の実施や地下ピットへの揚水ポンプ設置等の機能強化工事を実施しております。
 こうした機能強化の有効性については、地下水位や揚水の実績等を踏まえ、確認していくものと認識しており、現在、具体的な内容について、専門家会議において検討しております。

○尾崎委員 早期に目標管理水位であるA.P.プラス一・八メートルまで低下させるとの専門家会議の提言は、いつまでにという期日は明らかではありません。
 ただいまのご答弁で、地下水管理システムの強化についての具体的な検証については、まだはっきりしていないということです。七月末までに検証するというスケジュールになっています。検証するまで公にしないということのないようにお願いしたいと思います。
 議会が休会中であっても大変大事な問題ですので、経済・港湾委員会を開いていただいて報告することを要望するものでございます。
 次に、地下水の調査結果についてです。
 毎回定例議会が終わってから三カ月分の調査について、専門家会議の評価をつけて公表しています。
 四月四日には十二月、一月、二月の結果が公表され、ベンゼンは環境基準の百三十倍、百二十倍、百十倍が検出され、環境基準では出てはならない猛毒のシアンも検出されています。
 専門家会議は、大きな変化はないと評価していますが、ベンゼンは百倍を超えている状況が続いています。
 三月、四月、五月の調査結果について伺います。

○佐々木環境改善担当部長 豊洲市場で毎月実施している空気調査と地下水質調査の結果の公表に当たっては、専門家会議からも一回ごとではなく複数回のデータをもとに、その水位を確認し、その上で評価し、その評価結果とともに公表していくことが必要と指摘されております。
 都としては、おおむね三カ月ごとに調査結果と専門家会議の評価をあわせて公表することで正確な理解、情報発信につながるものと認識しております。
 三月、四月、五月の調査結果につきましても、今後、測定結果の水位等について専門家会議で評価していただき、その評価とともに公表してまいります。

○尾崎委員 市場関係者や都民の関心は、豊洲市場の安全・安心が保障されるのかどうかということです。
 その点からも地下水の調査がどうなっているのか、三カ月まとめて公表するのではなく、調査結果が出ているのであれば、その都度、公表すべきだと強く要望しておきます。
 これまで都は、遮水壁があるので、地下水管理システムで地下水を揚水することで汚染物質はなくなると答弁してきましたが、一体いつになったらなくなるのか伺います。

○佐々木環境改善担当部長 豊洲市場用地は、街区周縁が遮水壁で囲まれており、地下水を継続的に揚水することで、基準を超えた地下水も徐々に回収されることとなります。このため、改善までの時期を具体的に示すことは難しいものの、中長期的に見れば地下水質は改善されるものと認識しております。
 都としては、地下水管理システムの機能強化を通じて、地下水管理を適切に行ってまいります。

○尾崎委員 ただいまのご答弁で、改善までの時期を具体的に示すことは難しいが、中長期的に見れば、地下水質は改善されるものと認識しているということでした。今の時点で判断できないということになります。
 建物の下にあるべきはずの盛り土がなく、地下水管理システムが本稼働しても、目標の水位まで到達できない。そこで、専門家会議から追加対策工事の提言を受けて、今、追加対策工事中です。七月末までに、追加対策の効果を検証するとなっています。
 地下ピットにコンクリート打設と換気を行い、フラックスチャンバー試験を行うといいますが、日本では実績がなく初めての検証になります。果たして、検証ができるのかもはっきりしない状況です。
 地下水管理システムの強化も、ウエルポイント工で強引に地下水位を下げようとしていますが、目標の水位を達成できる展望が見えません。
 先日、十九日の代表質問で、地下水について、平均するとA.P.プラス二メートル以下と答弁がありました。
 平均値は何の役にも立ちません。地下水管理システムは一本一本全てが目標水位に達しなければ、地下水管理システムの本来の役割を果たすことにはならないことを厳しく指摘をしておきます。
 都内のおすし屋さん、東京都鮨商生活衛生同業組合に話を伺いました。組合員の七割がお昼のランチをしないと商売が成り立たないということを聞きました。
 築地市場から豊洲市場に移転すると、仕入れにかかる時間は三十分から一時間ほど今までよりも余分にかかってしまうということでした。移動時間や仕込み時間を考えると、ランチはできなくなり、商売に影響が出てしまいます。
 このような状況を、どのように思いますか。

○前田移転調整担当部長 中央卸売市場では、買い出し人の方々の利便性の向上に向けて、バス路線の新設や「ゆりかもめ」の始発時間の前倒し等について、関係機関への働きかけを行うなど、豊洲市場へのアクセス性の向上に努めてきたところでございます。

○尾崎委員 バス路線の新設や「ゆりかもめ」の始発時間の前倒しなど努力してきたとのことですが、地域で頑張っている飲食店や商店の皆さんの実態をつかんでいるのかということです。また、どれだけ心を寄せているかが問われているということなんです。
 最大の問題は市場業者、関係者との合意がとれているのかということです。
 築地女将さん会や東京都鮨商生活衛生同業組合など、多くの団体から質問状、嘆願書などが知事宛てに出されていますが、回答がないといっています。
 東京都は、誠意ある対応が必要だと思いますが、いかがですか。

○影山新市場整備調整担当部長 豊洲市場への移転につきましては、水産仲卸業者や買い出し人の方も含めまして、業界団体の代表者を委員といたしました新市場建設協議会におきまして調整を行ってきております。
 また、豊洲市場への移転の必要性や追加対策工事の内容を初めとした都の取り組みにつきましても、開かれた場でございます新市場建設協議会において報告しており、今後とも市場業者の方々に対しましては、丁寧に対応してまいります。

○尾崎委員 豊洲市場への移転については、新市場建設協議会で調整したとのことですが、業界団体の代表者との話し合いだけです。
 二〇一六年以降、都内の団体から四十六件もの要望書が出されています。四十六件の中には、使い勝手にかかわるものも含まれていますが、築地再整備を望む要望もあります。
 六月十九日の我が党の代表質問で、築地女将さん会のアンケート結果を示し、この結果をどう受けとめるのかと質問しました。小池知事は、市場業者の中に移転についてさまざまな思いを抱いている方々がいることは承知しておりといって、市場業者に寄り添った取り組みを行っていると答弁しました。
 私は、築地女将さん会が行ったアンケート結果が大変重要だと思っています。
 繰り返しになりますが、アンケート結果が市場業者の思いだと考えますので、改めて紹介します。
 アンケートへの回答は二百六十一人です。
 豊洲市場の問題点が解決したのかの問いに、全く解決していないと回答したのは四六・〇%、ほとんど解決していないが四二・九%となっており、合わせると八八・九%にもなります。解決したと答えているのはわずか〇・八%にすぎないんです。
 十月十一日開場については、全く納得していないが四九%、余り納得していないが三一・四%で、これも合わせると八〇・四%です。八〇・四%の方々が納得していないということになります。
 豊洲市場の土壌汚染対策について、信頼していないが約九二%になっています。移転計画についても、今からでも中止すべきが三一・四%、もう一度凍結して話し合うが三八・七%です。このまま進めてよいと回答したのは、わずか四・六%となっているんです。
 豊洲と築地、どちらで商売をしたいのかの問いには、当然築地が六〇・五%、できれば築地が三二・二%で、合わせれば九二・七%が築地で商売したいと望んでいることがわかります。
 このアンケートを正面から受けとめるべきです。
 市場の業界団体の代表と話し合ったとしても、市場で働く人たちの思いは築地で商売したいということなんです。強引に移転を進めることは許されません。
 資料要求で出していただいたものを見ても、豊洲市場での習熟訓練を行えば行うほど使いにくい、使い勝手が悪いところが明らかになり、市場関係者の団体から改善の要望が出ています。
 最初の設計の段階で、市場関係者の意見を聞かないからこうなるのではないでしょうか。
 市場業者、都民が一番望んでいるのは食の安全・安心です。土壌汚染が残っているようなところに食べ物を扱う市場はふさわしくありません。
 豊洲市場は開場すれば、年間約九十二億円の赤字になることも試算されており、中央卸売市場会計の持続性から見ても問題がまだ残っています。
 築地市場の再開発についても、築地ブランドをどう守っていくのか、肝心なことが具体的には何も見えていません。開場日が決まったからといって強引に移転することも、第十次卸売市場整備計画の改定を行うことにも同意できないことを述べて質問を終わります。

○伊藤委員長 ほかに発言がなければ、お諮りいたします。
 本件に対する質疑は、いずれもこれをもって終了いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。
   〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕

○伊藤委員長 異議なしと認め、報告事項に対する質疑は終了いたしました。
 以上で中央卸売市場関係を終わります。
 これをもちまして本日の委員会を閉会いたします。
   午後六時四十四分散会

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