環境・建設委員会管外視察報告
平成23年8月25日(木曜日)から8月26日(金曜日)委員長 橘正剛(公明党)
東京都議会環境・建設委員会は、環境局と建設局の事業に関する事項を審議する委員会です。
環境局の事業は自然の保護と回復への取り組みや地球温暖化防止、大気汚染対策、エネルルギー政策など都民の暮らしや健康と密接に関連しています。また、建設局の事業は道路、河川、公園事業など首都・東京の都市基盤の整備と維持管理の分野を担っています。
今回、環境・建設委員会は、島しょ地域の自然保護・調査研究に取り組んでいる西海国立公園「九十九島ビジターセンター」、ペンギン繁殖の先駆けとして知られる「長崎ペンギン水族館」、長崎市の平和公園を視察いたしました。
以下、その概要についてご報告いたします。
西海国立公園「九十九島ビジターセンター」
初日はまず、昨年7月に調査研究・情報発信基地としてオープンした「九十九島ビジターセンター」を訪問いたしました。
西海国立公園は長崎県西北部に位置し、面積は約2万4646ヘクタールで、都の多摩川の南側に広がる八王子市、日野市、多摩市、稲城市を合わせた地域に該当する広さになります。
この公園の大きな特徴は、リアス式海岸において、沈降が進んだり、海面が上昇することで、かつての山の頂上部分だけが海面に頭を出して、多くの島ができたことです。入り江が多いことから、多種多様な魚類、鳥類、植物が生息しています。
島しょ地域の自然保護及び海の保全の状況について説明を聞くとともに、観光振興と環境保全の調和、自然保護とボランティア活動の役割などについて同センター職員・自然保護官らと活発に意見を交換いたしました。
また、小船に乗船して、自然保護の工夫、努力などについて現地を見ながら説明を受けました。
長崎ペンギン水族館
視察2日目は、「長崎ペンギン水族館」を訪問いたしました。
ペンギンは地球規模で、自然環境の良否を図る目安としての指標生物の代表的な生き物といわれています。
「長崎ペンギン水族館」は、わが国におけるペンギン繁殖の先駆けとして知られており、ペンギンの飼育種類が日本で一番多く、8種類、161頭が一堂に展示され観察することができます。日本随一の体験型展示の「ふれあいペンギンビーチ」と日本最大級のペンギンプールを兼ね備えた施設となっており、21世紀を担う子どもたちに、「自然と人との共生」について考えるきっかけづくりの場になってほしいとの願いを込めて設立されたものです。
同水族館の館長や長崎市の担当者と繁殖技術、飼育技術のほか、公立水族館相互のペンギンの交換事業の重要性、動物・鳥類などの種の保存の意義など、幅広い課題について意見交換いたしました。
意見交換を通し、国内におけるペンギンなどの交換事業や種の保存にとって、都の上野動物園、葛西臨海水族園などが果たしている役割の大きさを改めて認識いたしました。全国の関係施設の期待に応えられるよう、施設や施策の充実に取り組んでいかなければと実感してまいりました。
平和公園
次に、平和公園を訪問いたしました。
平和公園では、毎年8月9日に、平和祈念像前の式典広場にて長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典が開催されており、原爆の実相を訴えるとともに、次代を担う子どもたちの貴重な平和学習の拠点として、また、平和を願い、実践していく交流公園として国内外の多くの人々に親しまれています。
平和祈念像前において、献花を捧げ、亡くなられた方々のご冥福をお祈りした後、解説員のご案内で、平和の象徴である長崎の鐘、平和の泉、原爆投下中心碑などのモニュメントの説明を受けながら、それぞれ意義が込められた公園緑地の整備状況の様子を間近に見ることができました。
以上、2日間という限られた日程ではありましたが、今回の視察での貴重な見聞や、活発な意見交換ができましたことは、今後の委員会活動を通じて、都の今後の政策・施策に十分に活かされるものと確信しております。
最後に九十九島ビジターセンター、長崎ペンギン水族館並びに長崎市の皆様方には、お忙しい中、懇切丁寧に対応していただき、有意義な視察が出来ましたことに、心から御礼申し上げ、環境・建設委員会管外視察の報告とさせていただきます。